黄昏のビデオカード GC-R96XTG

 もう二度と日の目を見ない予定だったGC-R96XTGだが、驚きの発見があったので再び記事になった。


★膨らんでいた!
 このカードには8φと5φのアルミ電解コンしか載っていない。8φはマネ下FJ1000μF6.3Vで5φは[A]と言う中華メーカーの100μF16Vである。ARKと言うメーカーらしい。問題はその中華コンである。


c157_1
 何と!5φのチビコンがシャキーン(少)状態ではないか。5φの電解コンが膨らんだのを見たのはビデオカードでは初めてかな。マザーでは大昔に一回見た記憶があるけど。

 このC157は裏にある1117相当品の出力コンで、つまり最大でも1Aしか流れないところなのだ。何故壊れるのか見当もつかないので恐らく不良品なのだろう。スンナリと立って漏れてもいないので、容量の違う少々長い電解コンかと思っていたよ。流石GeCube、チビコンでコケるとは詰めが甘い。新品で買ったらorzな物件と言えよう。


★交換
c157_2
 5φのARKは全部交換する事にした。大して重要な役割ではないので抜いたままでも大丈夫だろうが、主に見栄えの観点から似たようなのを付けた。

[A]SZ?100μF16V×7

UTWRZ 47μF25V[750mΩ/180mA]×4
UTWRZ100μF10V[750mΩ/180mA]×3

 多分12Vラインは無いので全部10Vでも良かったけど、均等に減らしたかったので47μF25Vも使用した。使い分けには意味は無い。同サイズなので性能的には同じである。


ark100uf
 外したARK100μF16Vを比べてみる。右の正常サイズと比べて明らかに抜けかけている。まさかこんな小さいのが抜けるとはね。


kzh390
 作業ついでに前回誤魔化した脚の抜けたFJも交換しておいた。FJは持っていないのでお馴染みのKZH390μF25V登場。多分入力コン(確かめていない)なので容量は気にしなくていい。ESR的には{30mΩ/2}が{48mΩ/3}とほぼ同等になるだけ。

 電解コンを交換しないで済まそうと脚を押し込んだりしたのだが苦労は水の泡。やっぱりハンダ付けをやらされる羽目に陥ったのだった。まあ嫌いな作業でもたまにはやらないとヘタになるからな。


★テスト
GC-R96XTG
 これだけで記事が終わると何なので、前からやってみたかったゲホ・ラデの3D画質の比較をしてみた。比較相手は同時代のライバルFX5700である。ドライバはどちらも最終。


nb_high_fx5700
 まずこれが比較相手のFX5700の最高画質だ。カードはリファレンスそのものとも言うべきLR2982である。最高画質だけあってかなり遅い。


nb_high_r96xtg
 これが9600XTの最高画質だ。載せたのがSL6K8(Celeron1.6A)なのでかなり厳しい速度になっている。このままでは実用にはならないが画質のチェックなので。ゲホと比べると金網の描写は負けているが、何より注目できるのはアンチエイリアス処理だね。ジャギが無いのに加え、文字が殆ど滲んでいないのが凄い。これはゲホより一段どころか明らかに格上の画質。それとゲホより輪郭線が明らかに細くなっているのが特徴だ。これは好みもあるので良し悪しは言えない。何となくAviUtilのワープシャープを思い出す画質だ。


nb_normal_r96xtg
 参考までにこれが9600XTのデフォルトだ。ハッキリ言って上の画質を見ると「何だこりゃ!」レベルだが、ライバルFX5700もデフォルトだとこれとソックリになる(^^ つまりビデオカードをデフォルト設定でしか使わない人は「本当のカードの画質」を知ることはできないという事だね。


★終わり
gcr96xtg_3
 9600の純正クーラーを何故か一杯持っているので純正相当で組み立ててみる。この純正クーラーは以前書いたように欠陥設計だが、HSDLでは長々使う事は無いので耐えられるだろう。

 このカードはカノプー最後?のビデオカードMTVGA 9600XTのベースになったカードで、OEM向けに大量に出た製品なのだろう。クーラーの柔軟性があるのはそのためだろうか。大型の汎用ファンレスクーラーも余裕で付きそうだ。