これは今春(2015年)に書いた夏用の記事だが既に季節は秋だ。このタイトルが使えなくなる前にここに放り込んでおく。WS440BX関連の過去記事はこちら


 WS440BX改がHSDLブログに登場したのは「SL4KL動作チェック!」以来である。久々の登場だが、「完成した時には既に使わなくなっている」「完成した頃に何故か死亡する(^^;」と言うHSDL改造マザーの宿命から行けば、このまま埋もれて行くか最悪死亡するのは目に見えている。がしかし他にネタが無くなったので「経年劣化チェック&更に弄り回してみよう」という計画を立てた。


★経年劣化しているか?
vrm_ws440bx_m1
 VRMの電解コンを最終交換したのが「WS440BXコンデンサ載せ換え」だから、早いもので既に7年の時が流れている。多少は経年劣化による劣化が見られるだろうか?ただ動かすだけなら恐らく半永久的に大丈夫だろうが、あれからSL4KLも手に入れて状況は変わっている。


wave_ws440bx_m1
 非常に汚い写真で申し訳ない。カメラが初心者向けなので暗いと勝手に増感しやがるんだよな。わざわざ露光補正で−2してるんだから気づけよ(^^; ピントも動き回って固定不可能だし、ハッキリ言ってこの被写体には使えない。閑話休題、

 この波形は,入力インダクタ外、これは近くにあるUSB_5Vバスパワー品質に影響を与える。△脇力コンと上側パワーMOSFETのリプルとサージ。これが大きいとパワーMOSFETが発熱し、甚だしい場合には破壊にも繋がる。勿論入力コン自身も発熱で壊れやすくなる。はスイッチング部分。これで大体の効率が分ってくる。原則としてキレイな矩形になっていればよい。いCPUのVcoreリプルそのもの。これはプロセッサの規定(概ね60mV)以下ならばどうでも良い。過剰品質は特に何もメリットを齎さない。なおサージのようなヒゲは恐らく測定時に発生しているので気にしないで良い。それと動的リプルはこの波形では分らない。

 以前の計測とは互換性が無いので比較はできないが、当時のHSDLの設計・製造は完璧だったようで、残念ながら?経年劣化による問題は全く出ていない。がしかし、今回はこの安定をブチ壊して冒険に走るのだσ(^^

以下次号。


★おまけ:WS440BXライトチューン(笑)
 WS440BXのBIOSはクソ遅い上にBIOSメニューにメモリ設定が無いときてる。元々遅いi440BXなので、設定を詰めて速度を上げても安定性を損ねるほどじゃない。PC100と名が付けば2-2-2で動くし、"Leadoff Command Timing"も詰められる。BIOSメニューに無いならPCIレジスタを直接自分で設定しよう。通常の440BXユーザーが設定するレジスタは長年の440BXユーザーたちの試行錯誤によりほぼ結論が出ている。

[52:2]=HostBus Fast Data Ready
[76:3]=Leadoff Command Timing
[76:2]=CAS# Latency
[76:1]=SDRAM RAS# to CAS# Delay
[76:0]=SDRAM RAS# Precharge
[77:1-0]=DRAM Leadoff Timing
[78:3-0]=DRAM Idle Timer

 具体的には以下のように設定する。

52を00⇒04
76を07⇒0F(元値はメモリSPDに依って違う)
77を01⇒00
78を03⇒02

 設定にはWPCREDITを使う。今回のテストは加藤麻衣を使ったので"L2 Cache Latency"も3に詰める。これにはWCPUID3のおまけ機能を使う。以上はWindows上の設定法だが、DOSの場合はインテルサットとWCPUL2Dを使って同数値に設定する。


memtest_normal
 これが設定前。地のメモリは何とか300MB/sを超えているがもっと速くしたい。CPUが加藤麻衣なのでL2キャッシュも遅い。


memtest_tune
 設定後は地のメモリが5%アップ、L2は600MB/s近くまで向上しているのが判る。この例ではソコソコ良いメモリを使ったので差は殆ど出ていないが、SPDがCL3のメモリ等ではかなり差が付く。ショボイPCはこの程度のロスでも効いてくるので無駄にはできないのだ。