以前のWS440BXの記事はこれ

 前回の続き。前回は経年劣化を確かめるべく計測したが全く劣化していなかった。だが今回はそれを無視して再び改造にひた走る(^^


★更にまた電解コン交換(^^;
 またもや電解コンを載せ替える。もう一種ファッションと言うか、服を着替えるように電解コンを交換する。ある種オーオタの自己満足と繋がる部分があるな。ここで注意しなければならないのは基板のスルーホールの寿命である。あまり何度も調子こいてると劣化してスッコ抜ける可能性が高い。加えて12.5φの余剰電解コンでこれ以上のモノは無いので、恐らくはこれが最後の模様替えになる。

 WS440BXのスイッチング周波数は他の440BXマザーより極度に低い150kHz(設定不可)であるが、入力コンの静電容量はP!!!1GHzを載せたとして、電解コンの容量誤差20%を考えても600μFもあれば足りる。余った容量は悪さ以外には何もしないので、もしリプルに耐えられるなら容量は劣化マージンを含んでも600〜1000μF程度が良い。ちなみに600μFとは総容量で、このマザーは3本搭載だから1本当りだと200μFとなる。その程度の小容量で大リプルに耐えられる電解コンはポリマー電解くらいだろう。もちろんHSDLでは使う気はない。何しろオリジナルのOS-CONを除去して非固体電解を載せたくらいだから(^^


kzh5600
 出力コンは総容量10000μF(マージン取り過ぎ?)、ESR≦12.5mΩあれば足りる。現状でも充分過ぎだがネタの為なので更に巨大化する。HSDL最大のKZH5600μF6.3Vで総容量は28000μF、ESRはネトバ時代も真っ青の2.6mΩとなる。こんなに大容量を搭載した市販P6マザーは歴史上存在しないので試す意義はある…いや意義は全く無いけど試したい(^^


c3f6
 以前AGP部分にTPD470μFを付けたのだが高性能過ぎて目障りに感じてきた。ノーマルの通常タンタルの方が外見的にも相応しいよ。しかしコイツどうやって交換したのか?と不思議に思うくらい面倒な所にあるな。スロットが気になるのは勿論だが、手前のファンコネクタが強烈に邪魔なんだ。基板のランドは設計ミスかと思うほど短いし…。


c3g1
 あと以前追加したVtt1.5のタンタル(C3G1)は何も効いていないようなので除去した。もし付けるとすればMLCCだけどWS440BXでは必要無かろう。DCはCPUかライザー上でやればいい。


★もはや意味無し(^^;;
 実際に動作させて効果を体感するのは不可能だろう。そこでシミュレーションにより効果を確認してみた。このシミュレーションはP!!!では有り得ないレベルの負荷変動を与えている。Iは最高クロックP!!!1.1GHzの突入電流のピークからIsgntまで。こんなテストをしたらこの世のあらゆるマザーボードは全て漏れなく不合格になる。参考までにSC1185リファレンスのテストでは0.3〜10Aまで振っている。その時のVoutは2.8VなのでVRM8.1を想定しているのだろう。


simout_kzh_zl
 上が以前のZL版で下がKZH版である。ZLの方は120mV以上振れておりVRM8.4で最も厳しい規定である110mVp_pを超えているが、KZH版は90mV程度でP!!!1.13GHzどころか藁ペン以降でもやっていけるレベル(注)だ。明らかに無駄過ぎる(^^;

注:尤もそれは電解コンだけの話で、藁ペンVRMだとインダクタ等も大電流対策をする必要がある。加えて5Vソースでは難しく12Vソースに変更する必要がある。

★もう一度計測
 さて、交換してどんな波形になったのだろうか?恐らく能力的に底を打っているはずだが…。


wave_kzh5600
 もう変化は殆ど見られないが明確に線が細くなっている。静電容量は直流の(低周波)ON-OFFが無いと効果が判明しないので、マザーボードのような高周波スイッチング変動には必要無いっぽい(起動時だけ?)。


★完成
 WS440BXのVRMはこれで漸く納得いった気がする。「一番良い物を付ける。だから固体電解!」とか思考停止をしないでやり遂げたので満足感は大きい。2015年現在だったらもうクラシックマザーの部類に入るので改造はしないだろうな。クラシックマザーはノーマルだけに価値があると思う。無理やり最新パーツを組み込んだクラシックマザーなんて痛々しい。


vrm_20151011
 オオッ!市販品では有り得ない大艦巨砲VRM8.4だ。性能は河童1.1GHzどころか鱈の最高クロックを直に載せても微動だにしないレベル。実際は族車と同じく外見の為のチューンだけどね(^^

 こうして振り返ってみるとかなり弄っているな。元々骨皮の逃げ牛仕様だから追加する余地が一杯あるのだ。何しろノーマルではサウンドやNICはおろか、スタンバイLEDやリセット等のポストピンすら付いていないから。


all_yec
 参考までにこれがオールYEC時代(^^ これでも普通に動いていたのだから驚きだ。コイツKMGとかの一般用で充分なんじゃないか?カッコ悪いけど。

 オチが宜しいようで…(^^;)ゞ


★おまけ
google_ws440bx
 google大先生の検索候補にHSDLが出てきたぞ!(夜中に紅茶吹いた)。確かにネタにはなるが解る人以外はサッパリ面白くないので一般人は来ないように(^^; とは言え、こんな時代を超越したバカ記事に僅かでも注目が集まるのは面白い。