eax300le
 PCI-Eビデオカードの中では最下級に位置するX300搭載カードである。「定例会[15/12/08]」で手に入れたものの「動作チェック[16/01/10]」で残念ながら不動が確定した。PCI-Eカードとしては低性能の上に、不動の原因が全く不明な事から解体部品取り→破棄が濃厚となった。と言ってもこの時期解体もままならないので春まで放置だな。そんなわけで年が明けた頃は存在すら忘れてしまっていた。


reg9_r101
 溜まった不動ジャンクビデオカードをゴミ箱に入れようと思って、一枚一枚カードを見ていたら偶然にも不具合を発見してしまった。REG9の足が御覧のように両足とも剥がれかけている。裏面は動作チェック時に見ている筈だが、部分剥がれは慣れていても見落としやすい。写真を撮ってから更に周辺をよく見たらREG9だけじゃなくてR101も剥がれているのが判る。これらは位置からしてメモリのリファレンス電源だろう。


c158
 あ!C158も剥がれているね。MLCCは通常は動作に関係ないのが多いが、このC158の場合はSC1104の位相補償用なので無いと拙いかもしれないし、少なくとも現在付いている同じ位相補償部分のC159とR316が無駄になる。このC158の値はSC1104リファレンス回路では0.01μFだ。出力コンは固体電解ではないのでそのままでよさそう。


 さて困った事にR101の値は不明である。英煤は中途半端にオリジナル回路なので稍不安だが、以前解析したMSIのMS-8964と比較してみた。この辺りはリファレンスと同じようでR101はLM324に繋がった1kΩらしい(1.25V_REF2)。値が判れば後は実装するだけだ。


eax300le_after
 寒いし面倒なので放置していたが、ネタ切れにより漸くヤル気になった(^^ ハンダ付け自体は6か所なので数十秒で終わる。曲がった2本の足を伸ばしたり、ランドをクリーニングする方がはるかに時間がかかる。

 R101とC159は1005なので手に入りさえすれば実装はまだ何とかなるレベル。ビデオカードの修理をしたい人は面実装部品を充実させておこう。HSDLはビデオカード修理は日常茶飯事なので手に入る限りの面実装部品を集めている(まだ充分とは言えないが)。無ければ他のビデオカードから外すしかないが、大体壊れる部品は決まっているので足りなくなるんだよな。


hwinfo_eax300le
 ハイ動きました。今更X300が動いても特に戦況に変化は無いが、英煤のオリジナル基板という事で意味はあるかな。ファンレスなので動作チェック用の予備にもなるかもしれない。HSDLの動作チェック用は使い方が荒いので結構壊れるんだよな。何しろひと月に数十回は抜き差しするのだ。以前修理した特攻用のPC6600Lも呆気なく死亡したし…。

 暇があったのでベンチも回してみたが特に問題になる所は無い。こんな風に簡単にハイエンドのジャンクカードも動いてほしいところだが、ハイエンドの不動品は殆どがハンダ割れに因るもので元には戻らない。カード自身の高熱も勿論悪いが、割れやすい無鉛ハンダも最悪だよな〜。


 ジャンクビデオカード、特に裸で青箱に放り込まれているカードはこのように部品が脱落している場合が多い。全く不動であっても地道に部品を見ていくと修理できるものもあるハズだ。起動はするけどゴミが出るカード(ハンダ割れまたはメモリ死亡)よりは蘇生確率は高いかもしれない。