「ジャンクと修理」


 今更言うまでも無いが、ジャンクと修理は切っても切れない関係にある。なぜ修理をするか?もちろん最初から完動なら修理などは必要が無い。なので鍛えられた目利きが完動品を慎重に選んで買えば修理など必要が無い。がしかし完動品より壊れていた方が安い場合が多いので、明らかに修理できそうならばそれを買うのも作戦の内だろう。筆者は修理が嫌いなのでなるべくならしないで済ませたいけどね。ちなみに筆者が最も得意としているのは汚れ落としだ。主に汚れていて価値を落としているジャンクを探している。まあ今日日そんな楽勝物件は殆ど無いんだけどね。閑話休題、

 ジャンカーは好むと好まざるとにかかわらずジャンクを修理を「させられる」機会は多い。ジャンクを修理する技術が無ければジャンカー生活は成り立たないと言ってよい。尤も世の中には修理が好きで「修理がしたいから壊れたジャンクを買う」人も居て、その人達にとっては「させられる」というよりは「させてもらえる・させていただく(嬉)」という受け取り方なのだろう。それはそれで楽しいなら結構な事だと思っている。人それぞれの道だね。

 修理すると言っても限界はある。特に自己の技術的な限界は(悲しいけど)確実に存在する。これはもうスキルを上げるべく努力するしかない。が、それ以外にも限界はいくつか挙げられる。例えば(他の分野ほどではないが)修理部品の入手問題は大きい。メーカー専用部品やカスタムICが出てくるともうお手上げ。同型機から移植するくらいなら移植元のジャンクを動かした方が遥かに早いかも(^^;

 部品の除去または実装に特殊な工具が必要な修理もあるだろう。その工具を持っていなければお手上げだし、殆どの場合、持っていない工具とは高価な工具と同義であるという事実!まあ工具はまた使えるから買ってもいいかもしれないけどね。同じようにヤル気を失わせることが多い「汎用性の無い測定器が必要な修理」もある。これも修理の限界の仲間に入れてよいだろう。

 そして上の技術的な限界と密接な繋がりがあるが、極度に手間のかかるうんざりするような工程もある。BGAをリード線で繋いで基板実装する事は可能だがやってられない。6層基板を掘って配線を繋ぐとか、ハッキリ言ってもう何の為にやっているのか分からなってくる。もはやこれは作業を超越した宗教的な境地だろう(修業は御免蒙りたい…)。

 以上の理由で泣く泣く修理を断念することもある。但し断念は故障原因が判明してからの話だ。原因不明のまま捨てることは許されない。何故なら(主に無知によって)本当は故障ではない現象を故障と勘違いしている場合もあるからだ。我々HSDLも過去にその手の失敗は数え切れないくらいやっているハズ(確認できない^^)。故障原因が判明してから放棄するのは逃げではない。高度な政治的判断と言えるかな(^^

 また上で書いた「不可能という意味での限界」より他に「コスト的限界」による断念も大きい。HSDLではジャンカー活動は「種々の要素を含んだゲーム」だと思っている。ゲームはルール(制限)があってこそ楽しい。無敵キャラに改造した自機でシューティングゲームをしても全くつまらないように、金に糸目を付けない修理などは詰まらない。それは勇者ではなくただのアホです。