もう1年も前になるが「南ローカル巡回[15/07/19]」にて入手したネコ電の安鯖の中身マザー。通常メーカーPCの専用マザーは殆どが運枯なので取り上げないが、これはえぷ損P5B-VM/EPよりは融通が利きそうだ。果たして+100円分のアドバンテージ(注)はあるのか?

注:大変細かい事だがP5B-VM/EPは200円、GA-5MMSV-RHは300円だった(^^

★ちょっと見る
5mmsv_rh
 メーカーPCマザーはATX規格から外れる異形の物が多いが、これは普通のM-ATXサイズと変わらない。PC自体は爆売れした製品なので使用報告など関連情報は豊富だし、使用に関しては困る事は無いだろう。基板はAllied Circuits(Compal)にて2008年8週製造の6層基板。当然アセンブリもその直後だと思われる。


vrm
 VRM(VRD)周りはこうなっている。メイン電解コンは以前は通常電解だったらしいが、これはNケミコンのポリマーアルミ電解が使われている。ここまで頑張ったのなら入力のMCZも固体にすれば良かったのに。入力コンの配置は悪くないが、欲を言えばキーボードコネクタの後ろ辺りに#12Vコネクタがあるともっと良かった。


volari_z9s
 MCHはi3000という鯖チップなので内蔵ビデオが無い。そこでオンボードにVolari Z9sが載っている。スゴクとっても超ウルトラ遅いチップだが消費電力はチップセット内蔵に勝るとも劣らない少なさ。右横にある廃肉巣の32MBを使うので、内蔵ビデオ機能を使ってもメインメモリを持って行かれない。


sl8fy
 サウスはICH7Rである。IDEは1つだがSATAは4つあるので取りあえず現代的には何も困らない。RAIDもサポートしているがHSDLには関係ないな。ヒートシンクが載っていないけど大丈夫なのか?コイツ恐ろしく熱かった記憶があるのだが。SATAとUSB全開だとICHがハンダ割れしそうだ(全く動作しないマザーはこれの可能性がある)。使用する前に忘れず載せておこう。MCHの冷却もイマイチなのでCPUのファンレス・水冷も止めた方が良い。


ics954148
 さてこれが一番の注目チップである。このクロックジェネレータICが出せないクロックは何をどうしても出せないので非常に重要だ。FSB1333は出せるのだろうか?IDT等でデータシートを探したが無かった。これは「自分でやってみろ」という事か(^^;


★動かしてみる
 CPUは今や路傍の石ころのように一杯持っているC2Dから選択する。まず手始めにちょっと実験という事でSLA9X(E6550)を載せてみる。これはFSB1333のCPUであり、これが動けばFSB1333に密かに対応している事になる。結果はPOST=00のまま動作せず、対応外CPUと判断されたようだ。ちなみにBIOSは最終の0025ではなく一つ手前の0024となっている。これはいずれアップデートしたいところだが、64ビットOSで一般アプリでは使用されないマイナー命令を使わない限り問題は出ないらしい。

cpucode0025
 対応CPUコードはこうなっている。通常ジャンクで手に入るCPUは全てカバーしているかな。狼系は当然ながら入っていないので、もし動いたとしてもマイクロコードは自分で入れるしかない。


memtest_samsung
 まずはHSDLの特攻一番機、寒損PC5300-555-12-256MB×2である。HSDLの現役DDR2メモリ中で能力・容量共に最もショボイ奴だが問題無し。尤もメモリメーカー純正モジュールなのでコケられても困る訳だが。次は特殊な奴で行ってみよう。


memtest_ts256mlq72v6u
 メモリがDDR2という事で電撃的にTS256MLQ72V6Uを思い出して2本載せてみた。動いた!コイツは例のECCモジュールなので、P965やらP35等のイソテル一般用チップセットでは全く動かない役立たずだった(注)。速度も鯖チップらしく3261MB/sとP965の3044MB/s(同じSL9XN定格)よりだいぶ速い。合計4GBなので取りあえず実用充分な容量だ。

 当初期待していなかった鯖チップが意外な所で実力を発揮した。このメモリが動いただけでHSDL的にはこのマザーを買った意味はあったと言える。同程度のジャンク価格帯でも全く遊べないP5B-VM/EPにはこの時点で勝利確定だ。100円分のアドバンテージは大きかった事になる(^^

注:AMDはどれでも動くのが偉い。

★ベンチマーク
 次にWindows上でのテストだが、今回はSLA4Tを載せる。このPCが発売時に搭載していたのはセレD341、シダ651、Xeon3040らしいが、今回のE6420はそのどれよりも性能は上。E6300等と違いフルスペックのコンローなのでL2は4MBある。繰り返しの多い処理には強いかな。


bench_sla4t
 やはりぼらりの遅さは半端無かった。3D機能(DX9)は無いのだが、2D(GDI)すらも大画面だと危機的状況である。とは言え鯖板なのでこれが問題となる事は無い。鯖には速度も大画面も全く必要は無いのだ。


cine_sla4t
 CINEBENCH(R11.5)を動かしてみる。1.16…オソッ!これはマルチスレッド石に極度に有利なソフトだが、コアあたりの性能が低いので1.00をやっと超えるくらいだ。大容量L2キャッシュがあまり効かないからか同クロックのセロリンと比べても大差無い。もっともMP倍率1.92だからマルチ効率は良いのではなかろうか。


★一旦終了
 とりあえずECCメモリが動いたので良い気分だ。次回があるとすれば狼Celeronが動いた時かな。もし動けば2016年現在でも充分に実用可能という事になる。