去年の12月、「定例会[15/12/08]」にて入手したAMD770マザーだ。何となく買ってしまったマザーだが動作チェック時には非常に不安定だった。少々薄汚いし梅雨前の天気が良いうちに洗っておくかな(^^

pa77gta
http://news.mynavi.jp/photo/news/2007/11/23/007/images/014l.jpg
 写真を見た限りでは多分これが同じロットの製品だろう。当時のJETWAYの代理店は確かCFDだかな?地味ながら安価(1万円未満)だったので意外と売れたようだ。


★ホンの一寸見る(^^;
vrm
 部品や構成に手抜き品が多いAM2マザーとしては良いVRMで、5(4+1)相で電解コンは全FP-CAP仕様である。骨皮レベルのJETWAY M2A693PLUS-VPやASUS M2A-VM HDMIは勿論、それより上級機のM2N-E SLIと比べても断然上だ。名前の売れたメーカーや機種で選んでいた人が見たら真っ青になるレベル(^^

 がしかし、メモリ周りはかなり落ちて固体電解は見当たらない。金をかける所を一か所に絞って後は手抜きと言う作戦か。ただ重要部分にはパナFLが使われている。できればこの辺り全部それで固めて欲しかったが、比較的重要度が低い所はおなじみのクソコンapsunが使われている。このマザーは出来る限りノーマルで行きたいので壊れるまでは交換はしない。


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 CPUソケットはこの時期珍しいスルーホールタイプ。この方式はBGAに比べてハンダ割れが少ないのでよろしい。ただ必然的に裏面DCがやりにくいという重大欠点もある。だから普及しないのだろう。

 全体的に見て、AM2で実用するマザーとしては良い選択なのではないだろうか。但しapsunが裏切らないという前提条件だが(^^ 筆者が実用するならメモリとPCI-E周りのapsunは使用前に全交換する。


★不調なので洗ってみた(^^;
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 中性洗剤で丸洗いした。特にソケットは開けてよく磨いた。これもロテスなので比較的簡単に開いた。狐だったらスルーしたかもしれない。ダメージを与えず上手く開ける方法は無いのだろうか。ちなみに接触不良は上から押さえつけても解決しない。接点が横にあるからだ。


kansou
 折からの強風に木の葉のように舞うPA77GTA(^^; こんなものをベランダに干していると近所の人に変な人だと思われそう。2010以前のHSDLは1階の駐車場の前だったのでテラスに洗ったマザーボードを干していると更に恥ずかしい状況だった。でも前の部屋はデカくて良かったな。庭付きだったうえに広さが今の倍はあったので。現在はジャンク品を置く場所に限界がある。


★驚きの新発見!
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 何と!M2ソケット内部でピン曲りしてた。確かにこの形状なら曲がっても不思議はないな。ピンの曲がったジャンクCPUを挿せばAMDやintel478でも曲がる可能性は大いにあるという事になる。

 全くイヤなモノを発見してしまった。これからはCPUが動かないジャンクマザーはVRMチェックは勿論ソケットの蓋を開けてみなくてはならないようだ。今まで動かなかったマザーに於いて「ピンが原因ではなかった」と断言できる自信はない。ゴミ箱に捨てている多ピンCPUを載せるソケット(ソケ462〜)のマザーは全部見直した方が良いかも。ただ開けるのは物によっては非常に難易度が高いので最後の手段にしたい。ピン剥き出しのクソケット775以降は磨くのが楽だが、あれはあれで微妙なピン曲りが不動に繋がるので同じだ。


★終わり
 洗った結果として安定して起動するようになった。動作チェック時には複数回試さないと起動しなかったのだ。しかしこのマザーはちょっと中途半端かな。極限を目指すハイパフォーマンスマザーではないし、かと言って内蔵ビデオも無いので動作チェック用にも使いにくい。さてどうしたものか?取りあえずは予備戦力としておくか。