これは「定例会[16/04/11]」に於いて入手したRADEON X700搭載カードだ。AGP版とPCI-E版があるが、当該製品はPCI-E版である。X700搭載カードは「西ローカル巡回[15/11/30]」に於いてRX700XTGを手に入れているが、コイツの方が名前(だけ?)がカッコいいので動かしてみた。ラデは過去にあまり所有していなかったHSDLなのでX700(RV410)を動かすのは初めてだったりする。


★ちょっと見る
x700pro_fb
 X700Pro Firebladeというカッコいい名前だけど、PCBやクーラーの色がSAPPhIREカラーでどう見ても炎と言う感じはしない。ATI純正ならファイヤーが似合うのだが。PCI-EのカードだがRV410は本質的にはAGPチップだと思われる(OGL版のVMが動く)。

 基板はCMK GLOBAL BRANDS MANUFACTUREにて2004年48週製造となっており、この製品はその直後くらいに生産されたカードであろう。蒼玉と言えばハイエンドの一部を除いて粗末なカードが多かったが、このカードに限っては所々で頑張っている。RADEON9xxxの時代にはこんなカードは無かったな。


vddr
 VDDR周辺。この辺りが固体化されているのはこのシリーズでは初めて見たな。ハイエンドにはあったかもしれないがミドルでは見た事が無い。しかし何とも無粋なHC470μFとAXがぶち壊しにしている。せめてHCをSMD化すれば見られたものを。


vddc
 ここもまた変だ。VDDC出力にタンタルが用いられているのは初めて見た。しかもポリマーではなく通常タンタルである。大昔のGF2時代ならあったかもしれないが、PCI-E時代にこれは初めて見た。しかしここも全タンタルではなくC1155のTEAPOが外観をぶち壊しにしている。また入力はMLCC主体のまるでノートを思わせる構成だが、MC1705のWG470μFが詰めの甘さを出している。これらもSMDにすれば外見は良いのだが。

 ちなみに製品によってはTEAPOがSMDポリマーアルミ電解に変わったり、通常タンタルがポリマータンタル電解に変わったりしている。恐らく納入先や資材調達の関係でコロコロ変わるのではないだろうか。ま、それは仕方が無いな。

http://static.nix.ru/autocatalog/sapphire/radeonx700profireblade_u.jpg
 これはVDDC出力にPOSCAPが使われている。当たり品か?(^^;

http://www.gpureview.com/database/images/videocards/sapphire/originals/radeon-x700-fireblade-128mb-6205.jpg
 これがAGP版。メモリ・部品とも何だこりゃ!と驚くほどの手抜き品だ。やはりPCI-E版より手抜きされる運命にあるのか。同じ名前のカードでここまでデザインが異なるカードは他に見た事が無い。


pcie_dc
 これはPCI-EのDCだが何とC10の100μFだけでなくMC10に12VDCのWG470μF16Vが実装されている。これが実装されたラデを持っている人は居るか?HSDLの所有する物件でこれが実装されているのは無いと思う。筆者的にはDCは付けるのは当然だと思うが、何故今まで省略されるのが常識だった部品が実装されているのか不思議だ。電力消費がそれだけ増えたという事だろうか?

 イヤこのカード面白いわ〜。解析しているとキリが無いのでこれで止めるが、多少なりともビデオカード(の設計・生産)に興味のある人はぜひ手に入れて解析してみてね。


★動かす
 クーラーは少し高音が気になる。尤もHSDL評価はバラック時の評価だからケースに入れたら気にならないかもしれない。

gpuz
 メモリクロックが432MHzという半端なものになっているがこれが定格らしい。コアクロックは微妙に高いが誤差程度。RADEON9600から外見は殆ど変わっていないが、メモリがGDDR3となってバンド幅は大幅に強化されている。コア・メモリクロック以外に700XTに劣る所は無い。この下に700無印もあるらしい。


★ベンチマーク
 ドライバはXP最終の10.2である。設定はデフォルトだが、FRと99はフレームレートが頭打ちになったので垂直同期を切った(他はデフォ)。

bench_x700pro
=GDI=
 GDIハードウェア・アクセラレートが健在の頃のカードなのでCPU次第で速くなる。がしかし、この時点のATIはGDIは速くない(2Dクロックを下げているのだろう)。

=OGL=
 この時期のATIなのでOGLはケタ遅い。FireGLの為にわざと落としているのだろうがそれにしても差があり過ぎる。この場合は良いがCPUが多少劣るとそれは悲惨なスコアになる。

=D3D=
 この辺りのカードはDX7より前のファンクションはCPUにかなりの部分を投げているようで、事実上CPUベンチになってしまっている。この傾向はXGAより解像度を上げても変わらないと思う。


★終わり
 本当はX700XTが欲しかったのだがなかなか手に入らない。XTとPROの差は600の時もかなり差があった(メモリのランクが大幅に違っていた)ので気になる。ま、本当言うと速さよりもXTのリファレンス回路自体に興味があるのだが(^^