久々のリアルタイム記事か?(^^

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1024987.html
 しばたよしとみにとっては面白い記事だが間違いが多いなあ。決定的な大間違いもあるので見過ごせない。どこから突っ込んでいいやら。

 決定版と言うのは本当にこれしか無いもののことを言うので、その意味ではSiS735搭載のこのマザーは決定版とは言えない。AthlonXPの完成されたチップセットのマザーはこの後も多数発売されたからだ。但しこの筆者の言うように安かったのでAthlonマザーとしては滅茶苦茶売れた。部品、特に電解コンの品質が非常に悪かったので当時使われていた製品は恐らく全部壊れただろうな。そして当該製品も典型的に壊れている。


 電源周りは、Fairchild製のPWMコントローラ「KA7500B」を中心に3フェーズで構成されている。
 ハイこれが最大の間違い。HSDLブログのK7S5A+(後継機)の記事を読んだ人なら解るだろうがこのマザーは3フェーズなどではない。KA7500Bに多相を実現する機能が無い事くらいはICの脚を数えるだけで誰でも分る。

 このマザーのVRMは史上最大のクソ設計(同相の3並列非同期整流電源^^)なのだから褒めるところはどこにも無い。バカすぎて歴史には残るけどな。それにしてもインダクタの数だけで相を数えてしまう人が後を絶たない。少しは勉強してほしいと思う。


SDRAMとDDR SDRAMを両方サポートするため、異なるメモリのためのクロックジェネレータが2つ用意されているようだ。こちらはSDRAM側で、ICS製の「9179AF-19」
 クロックジェネレータが2つあってどうするよ…(^^; これはRAMバッファだろう。だからSDRとDDR用があるのだ。


オーディオコーデックはAvance Logic製の「ALC100P」。後にRealtekブランドに統一される
 単にRealtekに買収されただけだろう。ALCシリーズは元々はAvance Logicの製品だ。ちなみにこれは物理層で、論理層はチップセット内のSiS7012である。ドライバ入れたらデバイスマネージャで判りますよね。


Realtekのネットワークコントローラ「RTL8201L」
 ちなみにこう書いても間違いではないがこれは物理層だよ。論理層はSiS735の中にある。


物理層はLANKom Electronics製の「LF-H50X」
 そしてこれは物理層ではなくトランスフォーマ。ただの一部品である。


MOSFETは修理の痕が残されている
 この筆者がやったわけじゃないがむちゃくちゃヒドイ修理だ。修理した奴はHSDLブログを読んでいないのだろう(^^ 見事に上側スイッチが全滅している。ちなみにこれは経年劣化等ではない。付いている入力電解コンの質が劣悪なので必然的に壊れたのだ。全部同じ所が壊れる製品は明らかな欠陥商品であります。詳しくはHSDLの記事を読め。そして知れ。


AGPスロットはユニバーサルタイプで切り欠きがない
 筆者の個人的感想を言えばこちらの方がUSBヘッダよりも曲者だった。致命的に燃えたカードを見た事があるよ。USBなんて燃えてもどうってことは無いけど。


 テキトーに早読みしたのでまだあるかもしれないが飽きたのでこの辺で。このマザーを褒めている人を見るとイラついてきて冷静でいられない(#^^