何かFoxconnの仲間みたいな名前のブランドだなあ。アホックスで良いかな(^^ 動作チェックでぶっ壊れ確定したが、なかなか面白いカードなので見てみたい。その為に買ったわけだし。


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 壊れた原因が判った。この汚いグリスのせいだ。多分コイツの脳内では「グリスが乾いている!塗り直し!」となったわけだが、塗り直したグリスが道端で売っているような粗悪グリスなので逆効果だったわけだ。お前さんが使っている安物グリスなんてビデオカードには役に立たんのよ。


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 な?固まっているだろう。GPUのグリスはCPUよりも上質な物を使わなければいけないのだ。あと最初付いているのは乾いているのじゃなくて固体なので間違えないように。全く余計な事しやがって…それよりタバコ止めろ。壊れたのはユーザーがアホだったから、で確定か。


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 相変わらず安っぽいGPUだな。印刷じゃなくて亜夢のVPUみたく刻印しろよ。全部消えちまっているのは前オーナーの仕業だ。ま、GF6200Aで確定しているが。


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 メーカーオリジナルの特殊品かと思ったらリファレンス基板(P362)だった。こういうタイプも用意はしていたのね。それより何より驚くのはこの基板が2010年47週製造であるところだ。何かの間違いかと思ってメモリを見たら2010年37週だったので間違いない。これGF6200Aだぜ?そんなに遅くまで作っていたのは驚きだ。ダメ押しでGPUも2010年40週なので確定としか言いようがない。

 電解コンは全部ケツ男の1000μF10Vである(金文字だし見た目では低インピーダンス品と思われる)。という事は電圧は全て5V以下という事だ。SMDランドも切ってあるし、VRMからVDDRまで全部交換したくなる。このケツ男は膨らんでもいないし破裂もしていない。もっともGF6200程度の熱量でネを上げられても困るわけだが。


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 あ、本当にDDR2だ!信じていなかったわけじゃないが実際見ないと信用できない。てかこれどう見てもGDDRじゃないじゃん(^^; 一般にGDDRの方がPC用メモリより熱耐性が強いと言われている。CPUが70℃でヒーヒー言って壊れそうなのにGPUは平然と85℃でベンチ回ったりする世界だ。それにしてもこのメモリ周り遅そうだなあ。

 ザッと見た限りでは裏のMEMDCが8個ばかり脱落している。取れた後のハンダが潰れているので洗ったから取れたわけではなさそうだ(^^ これが原因でお花畑になった可能性は…まずないと思うけど。P362はジックリ見た事が無いので容量は分らない。AGPとPCI-Eはクロックが違うので参考にもならない。下は数百PFから上は4.7μFまであるらしい。大きなところはテキトーで良いのだけど。


★終わり
 全然動かないので残念ながらドライバを入れてのテストは無し。途中ですがこれで終わりです(^^ もし直ったらまたやるかも。


★今日の(今日も)粗探しm9(^^ビシッ
 さてやってまいりました、HSDL恒例と言うか売り物の一つ間違い探しの時間です。今日のポイントはここVDDRレギュレータ。

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 D21は転流Diodeだが効果は低いので省略された。それはいい、その下だ。R691とC802はご存じスナバを形成している。がしかしどういうわけかC802が実装されていないではありませんか。つまり上の実装されているR691は接地されずに空中に浮いていることになります(注)。厳密に言うとランド間に極少容量が発生していることになるけど、この設計でそれをアテにしたわけでもあるまい(有っても10PFも無い)。つまりR691は意味無し抵抗だ。

 この場合C802を付けるのが正道だけど筆者ならR691は除去しますね。どうせスナバなんて大した効果は無いし部品代が無駄なだけ。これを除去すれば効果は変わらず抵抗一個分コスト節約できます。細かい事は気にするなって?そんな事言ってるから会社が潰れるんだよ。

注:尤もこの部分は直流的には他の部分を経由してごく低抵抗でグラウンドに接地されている事になる。導通チェッカ等で調べて騒がないように(そういうバカがマジで存在する)。ちなみに導通チェッカだと確実に音が鳴る程度の抵抗だ。