ATX電源


 初心者は電源をワット数で選ぶ。通常ジサカーのように最新現役パーツを使って最新現役電源で自作するならそれでもよいのだが、ジャンカーのように世代が大きく異なるパーツを寄せ集める場合には新品パーツを使った自作とは違う知識が必要となる。ジャンカーの電源選びは目の付け所が一寸違うのだ。

 例えて言えば筆者の使用していた昔の高級ATX電源Minebea WPS-500は12Vは15Aしかないので現在のCPU相手なら動物電源MIRAGE DR-B350ATXと違いは少ない。また現在売られているCORSAIRのHX1000iは3万円以上もする1000WのATX電源だが、時代的に5Vは25Aしかないので十数年前のK7デュアルCPUマザーでは全く力不足で使えないばかりか、5Vだけに限定すれば旧世代の300W電源SS-300FBにも負ける。

 このようにジャンクパーツを動かす為の電源は価格やワット数で選ぶのは無意味で、必要な電圧で電流がどのくらい流せるかで選ばねばならない。どんなマザーにも使える電源などは無い。ジャンカーならば最低でも5V重視と12V重視の二種類のATX電源が要るのが解るだろう。

 K7デュアルで必要とされる5Vで50A流せるATX電源はK7当時から数が少なかった上に、今後新たにそのような電源が発売される事が無いのは明らかだ。そのため2016年現在は既に入手困難となっている。もし所有していないのであれば見つけ次第手を打った方が良い。

 次にコネクタの違いである。現在の電源はメインのATXケーブル、PCI-Eケーブル、SATAケーブルが主力で、462(ソケA)以前には重要だったペリフェラルコネクタは少ない。場合によっては存在しないのもある。逆に昔の電源は容量が足りてもこの面でアウトの可能性が高い(20ピンが24ピンになったのは問題とはならなかったが)。容量だけが問題なのではないのだ。

 ATからATXで激変したわけだが、ATXであっても初期のものと現在のモノは全く違う電源と呼んでも差し支えないだろう。つまりジャンカーは最低でも二通りくらいの電源を揃える必要があるのだ。イヤHSDLで現在非常に困っているからつい書いてしまったんだけどね(^^; 次にPC用電源が劇的に変わるとしたら…12Vが24Vくらいになるのだろうか。現在は12V 12V◆弔澆燭い砲覆辰討襪韻匹修譴任い弔泙濃つか。CPUやGPUがこれ以上大電流になったらマジでヤバそうだ。

 それにしても現在のATX電源はお化けだ。1000〜1200WのDC電源が効率85%で動作するのだから呆れる。このPC世界以外にこんな電源は必要とされていなかっただろう。無理も無いよな、CPUやGPUに溶接並みの100A以上流れるんだから。金をかけたくないけどかけざるを得ないというのが今の電源事情と言えるかな。とか何とか言ってHSDLはジャンク電源しか買っていない訳だが…(^^;