この文章は一読すればわかる通り「ジャンクマザーボード動作チェック」の冒頭にあった文章の改稿である。新版はこの章を削除する。

「ジャンクマザーを買う」


 PC自作を一度も経験せずにジャンクマザーに手を出すのは無謀だ。PC自作の初心者は新品や中古保証付きパーツでマニュアルに沿って自作する事をお勧めする。PC自作の難易度は高くはないが、一からネットで質問しているようなレベルではやはり厳しい。ジャンク趣味はある程度自作を経験してから、同じことの繰り返しでマンネリになってきた頃にやるのが面白い。

 価格が高いものは動作確率が高いが面白くない。高いジャンクを買うくらいなら素直に動作確認済み中古を買った方が良いくらいだ。しかし極度に安いのは何らかの不具合がある確率が高い。初めてジャンクを買うなら、安くも高くもないソコソコ値段のを買う方が良い。初めて買うジャンクマザーは(世代にもよるけど)通常1000円くらいじゃないか?そのくらいなら動く確率が高いし、仮にハズレても死にたくならない(^^ そして最初のうちは誰でも知っているメジャーな物件を選ぶ事と、数多くの同じ製品のジャンクを見る事かな。違いが判るから。初心者のうちは最新世代のジャンク品は(99%動かないので)買わないこと。まあ高い授業料を払って学習するのも良いかもしれんが。

 外見、特に汚れは重要だ。ホコリを被っているモノは実際に使われていたもので、前オーナーの時は初期不良は無く確実に動作していた事になる。経験上はセットでそのまま売られているのは動作確率が高い。使われていたモノがジャンクコーナーにあるという事はその後壊れたのか、それとも要らなくなって手放したのか?これを判断するには経験も重要になる。札付きで壊れやすいマザーもあるからだ。ネットでの不具合情報には常に目を光らせた方が良い。その物件が現役から遠ざかると情報も減ってくる。村の古老の意見は聞いた方が良い(^^ なお全く壊れていなくても、あまりに古い10年物などは漏れなくジャンクに回される。この場合は動作確率は非常に高い。自分が新品で買った事のあるマザーのジャンクを見比べるのも勉強になる。他人が使うとどんなふうに劣化するのか?とか。

 キレイなモノは掃除をしたものと、最初からほとんど使われていないモノがある。あまりにキレイなものは素人が洗ったりしている場合もあるので紙のラベルはよく見よう。洗うと必然的に劣化するからだ。またキレイだからと言って必ず動くわけでは無い。初期不良品がジャンクに大量に流れた事件もあるからだ。キレイで格安のモノは特に怪しい。オークションや個人商店のジャンク屋はまず間違いなく全数チェックしている。その場合の未チェックジャンクは全く信用できないのでその店や個人はスルーが正解。それと基本的に通販でジャンクを買うのは止めた方が良い。通販ジャンク業者は基本ロクなもんじゃないです。通販ならせめて返金保証がある中古品を買おう。ジャンク屋が無い?ジャンカーやりたきゃ都会に住みなさい。

 VRMのコンデンサが膨らんでないか?ICHに穴が開いていないか?パワーMOSFETが燃えていないか?ちなみにハンダが煮えているマザー(注1)は100円程度の格安品以外は買わない方がよい。死亡・不調確率が高いからだ。少なくとも目利きになるまではスルーする。基板の割れ・配線切れは出来る限り店頭でよく見た方がよい。静電防止袋に入って開けられない奴は賭けだ。もっともそのような袋入りは動作確率が高い。大量入荷している物は更に動作確率が高く未使用品の場合も少なくない。これは何処かでストック品が流れたケースが多い。

 最後に、不幸にしてハズレを引いても店を恨まない事。ハズレジャンクを引くのは貴方のせいであって店の責任ではない。ジャンクは生きて行くために必要な物ではないし、買わないという選択肢もある。それにハズレを引いた経験がある人の方が当たった時の喜びも大きい。そう思って気楽にやったほうが長続きする。要は「アタリを引こう」「役立てよう」「得をしよう」とか考えない事だ。ジャンクがハズレて掲示板で店を罵倒している人を見た事がないだろうか?ジャンクは貧乏人の趣味かも知れないけど心まで貧しくなる必要はない。

注1:ハンダが煮えているとはこういう奴。パワーMOSFETの周りに茶色いヤニが浮いているのが分るだろう。これは壊れていなくても前オーナーにOC等で酷使されているか、そうでなければ排熱不良のマシンで酷使されていたかだ。どちらの理由であっても初心者のうちは敬遠したい。