Dell Dimension 2400 (OptiPlex 160L)


 友人からDELLのマザーをテストしてほしいと頼まれたので借りてきた。Dimension 2400の中身らしい。付属のXP(DELL版)をインストール中に弾かれてしまうようだ。


optiplex160l
 何と言うマザーなのかは不明。P/Nだけで名前は無いかもしれない。リヴィジョンはA01とある。BIOSに表示されるOptiPlex 160Lでいいか。サイトで調べたら日本向けで、製品の出荷日まで出てきた(2004/12/02)。


cpucooler
 袋から出したらポロリと部品の欠片が落ちてきた。いつの間にかリテンションの一部が割れていた。この緑色の部品ってバネになっている所が2、3ミリしかないプラ製なんだが割れるのは当たり前だよな。何かタイマーに引っかかった気がして不愉快になる。もう一方の同じ部品も割れそうになっている。HSDLでは横置きなので問題ないが元のケースには入らないかもしれない。クーラーは触らぬ神に祟り無しで外さない事にする(^^


sw
 スイッチはここにある。ジャンクで手に入れたら判らないかもしれないな。


hwinfo_op160l
 まずは起動チェックだ。メモリも一緒に付いてきたのでそれで立ち上げる。動いた。問題は無さそうだ。BIOSはAWARDではないPhoenixBIOSだ。845GEV?845GEなのか845GVなのかよく判らんな(^^; CPUはCeleron2.4GHzだ。


memtest_op160l
 MEMTEST86+を走らせる。エラーはメモリ関連で起こる可能性も高い。この場合はメモリに関係するエラーが出るとは限らない。メモリが原因でHDDに不具合が出る事もある。2周してもエラーは出ない。その割に起動画面にゴミが出るのだが…。


bios1
 BIOSを見ると一見HDDが認識されているが、実際は容量は0MBと言われる。つまり使えない。


bios2
 その証拠にHDDのプライオリティ画面に当該HDDは存在していない。


bios3
 当然ながらブートシーケンスでもHDDは"not installed"となっている。これではブートするわけは無い。

 この現象からまずハードウェアやケーブルを疑うわけだが、CD-ROMドライブは動くわけだしXPのインストールが正常に始まるようにハードもケーブルも正常だと思われる。インストールが開始されるのはWindows XPはIDEは使用するがBIOSを使用しないから。再起動の時にドライブが見つからない為に再起動が出来ない訳だ。この場合BIOSが発見できないのでブートしない。

 これは「仕様」とも考えられるが、試しにエクセルスター40GBから幕の40GBや80GBに変えてみたが同じだった。元はシーゲートの80GBらしいのでそれしか動かないのかも。ダメもとで(BIOSは最終のA05だったが)無理やりA05で上書きしてみたが変わらない。これ以上は元の構成に完全に戻さないと分らないなあ。という事で一旦投げた(^^;


★一部見る
vrm
 VRMの電解コンは入力がKZGで出力がFJなのは見るまでもなく判る。入力はパターンが4で実装も4なので実装率100%、パターン9の実装6で実装率は67%だ。入力がKZG1500μF16Vで出力がFJ2200μF6.3Vだ。VRMのスイッチにはわざわざアルミのヒートシンクが立ててある。動作時に触ってみたがかなり熱い。今回はバラックで動かしたが、恐らくダクトを使ってCPUクーラーと共に冷やすのだろう。

 基板は3相も可能のようだ。この製品は手抜きと言ってよいだろう(^^ スイッチは珍しく上下共にFDB7030BLであるがパラにはなっていない。VRM全体の発熱が大きいのはそのせいかもしれないな。


adp3165
 コントローラはADP3165を採用している。これはVRM9.0準拠の2〜3Phaseコントローラである。データシートは公開されていないらしく見つからなかったが3164とほぼ同じか。スイッチング周波数は実測で198kHz×2である。3相改造は出来るかな?子亀が要らないならできるだろう。もしかするとPentium4だったら3相なのかも。


agp
 AGPバス・スロットは存在しない。この手のPCをPCIバス用グラフィックカードでアップグレードするのは効率が悪いので止めましょう(^^


atx
 何かこの辺り大量に部品が無いのだが何かの機能が省略されたのかな?


 特に変わったところの無いマザーで、ユニークな所が無いので見ていて詰まらない。強いて挙げればVRMのヒートシンクだが、それよりCPUクーラーのリテンションの酷さの方が悪い意味で目立ったかな(^^