ASRock P4i65G


 先日久々に入手した100円(108円)マザーのうちの1枚である。これまでに865と言うかソケ478マザー自体をあまり扱わなかったHSDLなのでここらで帳尻合わせをする(^^


★これまでの粗筋
 「動作チェック[17/03/09]」にて電源系には問題が無かったのでCPUやメモリを付けて動かしてみたら"D5h"や"D7h"を吐いて止まってしまう。どうもメモリ系に問題が有るようだ。


★洗う
 もうこうなったら寿命が短くなるとかどうとか言ってられない。何しろこのままでは全く動かないのだから。これまでの実績から寿命に問題の出る洗剤(マジックリン系)で洗ってやる。


arai1
 行っちゃたよ(^^; 今回は(メモリ周りと言う狙いがあるので)ソケットは開けなかったが本当は開けた方が良い。ソケットにはマジックリンは掛けていない。やるだけやって動かなければ金属ゴミで捨てるだけ。100円だからそれほど悔しくも無い。「北ローカル巡回[17/01/22]」の時に入手したマザーの中では865Gのこちらが動いて欲しいのだが、既に前回865GV Micro 478が動いてしまっている。負けられない。


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 濯ぎは流水で(←重要)5分以上10分程度。FlexATXで板が小さいのでバットに入りやすい。尤もバットは大四つなので鯖板以外は何でも入るが。何となく銀塩写真のプリントをやっている気がしてきた(^^;


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 例によって物干し竿にぶら下げる。近所の人が見たら鳥避けとでも思うのだろうか?三日三晩の土用干し…じゃないけど春〜秋は最低でも丸一日以上は干しておく。他人のマザーの修理ではないので気楽にノンビリやる。なお冬は洗わない方が良い。まあ我々のではないからやっても良いけど恐らく泣きを見るよ。


★テスト
 暫く放置していたが完全に乾いた。ここのところ気温が夏並みに高く晴れているし、加えて猛烈に風が吹いているので早く乾いたのだろう。

 でテストしたのだが、症状は全く変わっていないではないか(^^; メモリを付けない時には"E0h"、付けた時には"D7h"で止まってしまう。これはもう接触とかそういうレベルではなく、メモリ(DIMM)の動作そのものに問題が有るようだ。てことはやはり電解コン交換するしかないのだろうか。実は最初からやればよかったのだけど、動かないと部品の無駄になるのでやりたくなかったのだ。ちなみにメモコン押してみたけど何も変わらなかったのでハンダ割れではないらしい。以前P5B-VM/EPの記事で書いたように割れの場合は押さえると変化が出るものだ。これだと炙りも意味が無いし、電解コン交換が最後の手段という事になる。時間が無くなったのでそれは次回に。


★ボード上拝見
 基板はHSDL読者の皆様にはもうお馴染みのユーフォーこと育富電子にて2008年15週製造。当然アセンブリもその直後だ。


P4i65G
 M-ATXより小さいFlexATXフォームのマザーである。HSDLではこのサイズのマザーを愛好している。ATXは良いがM-ATXは真四角過ぎてまな板に置きづらい。かと言って鯖板のように巨大なのも困るけど。この板はシンク下整理棚の小さい方にスッポリ収まる。

 スーパータクマー55F1.8ではこれ以上は無理と言うくらい究極のピントキター!(^^ これはコンデジでは不可能だろう。具体的に言えば中央のヒートシンクやパラレルポートなど高いものは捨てた。被写界深度は1.5〜おまけして2冂度なので全部に合わせようとするとボケボケになるのだった。色収差も赤補正したけどこのサイズだとしない方が良かったかも。偽色防止抜いてるし。


vrm
 VRMはリテンションの下にも侵食している。FlexATXでスペースが足りないので仕方がない。末期の製品だけあって手抜き放題だ。VRMはショボイ2相である。プレスコット3GHz以上を載せるには心もとない。尤もOCするマザーではないのでヨタつきながらも普通に動くはずだが。

 基板をパッと見にはスイッチは上2下1に見えるのだが、そうではなくありがちな下だけパラだった。なぜ入出力を逆に配置するのだろうか?この辺りの基板デザインには疑問が残る。黒いコアは423〜775辺りの英煤のマザーでもよく見かけたアレだろう。インダクタンスは2相なのであまり落とせないだろうな。

 入力電解コンはパターン4本の実装率100%で全てWG1500μF16Vである。このあたりは痛い経験から多少は学習したと思われる。出力コンはパターン8本で6本実装だ(注)。ちょっと少ないがこれは「出力コンは動けばOK」というHSDL思想に通じる(^^ だがOSTではなく日本メーカー製か、そうでなければこの時代だから固体コンを使ってほしかった。


l6916d
 VRMコントローラはSTマイクロ製L6916Dであるがデータシートが何処にも無い(^^; 多分L6917と同等だろうし詳細不明でも特に問題は無い。スイッチング周波数は実測で120kHz×2である…遅い!遅いのが好きなイソテルでさえ高速ギブしそうなくらい遅い。STマイクロが敗退した理由が判ってきた気がした。


cpu_dc
 CPU_DCはこの会社の製品としては普通だがs478マザーとしては表裏共に淋しい。元々パターンが少ない上に更に生産で省略されている。尤もこのマザーはs478終了後に発売されたマザーなので、恐らく設計時のテストで「定格ならこの程度で充分」と判断された可能性もある。プレス子は電流さえ確保すれば安定して動くのでこれで良いのだろうが、DCが厳しくなるOCには全く期待できないし長期安定性にも不安は残る。この裏面のパターンは恐らくSP100μFを付けるところ。


agp15
 このダイオードは一体…見てはならないモノを見てしまったような気がする。これはGCとかの安物ビデオカードにあるアレと同じだ。1N5820×2でVfが約0.5Vだから、隣にあるVDDRの2.5Vから1.0V降圧してAGP1.5Vになるのでしょうか(^^; ヒデエ。もうこれでネタマザー扱いで良いかな。という事で真面目に見るのはもう止めた。何かこの辺りを見ると穴兄弟のE○Sを思い出す。


tl431
 オーッと!これは431を使った懐かしのディスクリート電源!上のSBD降圧といいこれはもう確定と言っていいでしょうね。あのディスクリートオヤジまだ生きていたのか?(^^; 流石にKA7500Bはもう使っていないけどシロート電子工作じゃないんだから勘弁して。Core2Duoも登場している2008年製造なんだぜ。メモリ周りはかなりショボイ。スペースの関係もあるのだが劣化が早まるだろうな。狭い中でもIDE×2が嬉しいHSDLなのであった。勿論SATAも省略無しである。

http://an-5960.cocolog-nifty.com/raki/2007/09/asrock_p4i65g.html
 こちらにメモリ電源のパワーMOSFETが燃えた例があるね。見た目でも不安があるが足りていないのだろう。当該マザーもメモリの問題が出ていたわけだし、やはりこのマザーの弱点はメモリ周りだった。


backup
 またもSBD降圧!D15とR207はバックアップ回路だが、この会社と似た名前の会社がよく使うSOT-323が使われている(^^; 壊れたら厄介だな。壊れたらSBDを取っ払ってEDLC改造した方が良いかも。


注:CE6とCE7は位置的にMCHとのDCかも知れない。とすると6中5となって少々ヤバめ。

★おまけ:他所様のP4i65G(^^
 例によってパーツの調達時期によって色々なバージョンがあるようだ。

http://www.asrock.com/mb/Intel/P4i65G/index.jp.asp
 ASRock公式は入力がNケミコン(KZGだろう)で出力がOST(RLX)だ。普通。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:ASRock_P4i65G_motherboard_layout.jpg
 コイツは入力がSEI(WG)で出力はパナ(FJ?)。文句なく当たり品はこれだ!(^^

http://www.nix.ru/autocatalog/motherboards_asrock/ASRock-P4i65G-M-RTL-Socket478-i865G-AGP-plus-SVGA-plus-LAN-USB20-SATA-MicroATX-2DDR-PC-3200_51188.html
 このサイトのは入力がNケミコン(KZGだろう)で出力がOST?ならこれはハズレ。

 HSDLのは入力がSEI(WG)で出力がOST(RLX)だから…うーんよく解らんな(^^; まあ電解コンは交換すればいいのだからそれほど気にする必要はないだろう。何れにせよ入力重視なのはハッキリと分るね。この方が致命的な故障が無いので良いと思う。