SEIKO TIME PORT DJ [DA301S]


 前回開けてみたが予想外に詰まらなかったのでめげて放り出そうかと思ったが、一応つまらないなりに、せめて動かない時計を修理してみようと思った。


★修理する
 さてどうするか?まずは時計を動くようにしよう。液晶の限界だったら残念でしたという事で小型家電の日にゴミで出す。ラジオは調整して完全な感度を出してからTA7613APの悪口でも書くか。


timeportdj_09
 ここにタイマーなどの操作方法が書いてあったはずだが(内容忘れた^^)経年劣化により消えてしまっている。検索して発見した写真のも消えていたので持病なのだろう。これはもう丸洗いしてもイイかな。


timeportdj_10
 これも何とかせねば…イヤホンジャックは恐らく一度も使った事は無いのだろう。少なくとも筆者は使った事は無い。腐食が始まっており最悪交換となるが換えがあるか?正直モノラルジャックなんて一度も保有したことは無いはず。買えば50円くらい取られそうでイヤだな。正直このラジオには一文だって払いたくない気分。それに真っ当なレストアは部品交換してはいけないのだ。頑張って錆び落としして再生だ。


timeportdj_11
 一番の問題点と言うか障害はこれ。電池ボックスがアルカリ腐食している。ホント乾電池はロクなもんじゃない。早いところ消え失せて欲しいものだ。使い捨てのものなどこの世に不要。さあ開けてみよう。


timeportdj_12
 開ける途中でスピーカーを止めていた接着剤が脆くも剥がれてしまった。経年劣化ハンパ無いな。どこも彼処も脆くなっていて触る度に崩壊していくのが昔の樹脂製品だ。


timeportdj_13
 ここまで開けた時点で時計が動かなかった理由が判ってしまった。配線が切れかけている。勿論腐食が原因だが、後のスイッチを見れば分るように環境のせいではない。これはアルカリ電池のもたらした災害なのだ。


timeportdj_14
 つまみを二つ抜いてラジオを外す。45年分のホコリが溜まっているが意外とキレイなので驚く。同様にして時計も外すが、時計の方はテキトーに外すとヤバい。スイッチがバラバラ落ちてくる筈だからだ。


timeportdj_15
 これが操作系のスイッチ類だ。この手のスイッチは経年で腐食して甚だしい場合は消滅する。腐食はホコリや湿気といった環境が原因だ。筆者のは環境が良かったからか非常に良い状態。髭は折れていないし導電ゴムも瑞々しい。こんなに状態が良いのはあまり無いだろう。


timeportdj_16
 前面パネルが外せた。通常は捨てる場合しかこのようなモノは見られないのでちょっと感動する。筆者はレストアなんて普通はまずやらない。開ける時は壊れた時で、その場合殆どが物理的に壊れているので復活はさせない(バラして捨てる)。これが復活したら結構珍しい事例になるかな。直す気になったのはケースが割れていないからだと思う。割れたケースを接着剤で止めて使うほどカッコ悪いものはない。そういうのは十代で終わりだ。接着したと分らなければいいんだけどね。


timeportdj_17
 ラジオ部である。TA7613AP使用の骨皮のICラジオだ。誇るべきものは特に何も無い手抜き製品だ。以前「ラジオ聞きたい(^^」で書いたように一応動作しているが調整不良なのか元々の性能なのか感度は激低い。感度が足りたら今度は選択度が足りないだろう。どっちにしても現代に通用する製品ではない。


timeportdj_18
 これが時計ユニット。液晶が出なくなったのは電池のマイナス側のリード線が腐って切れかけていたかららしい。で、繋ごうと思ったら切っても切っても金太郎飴のように腐食した線しか出てこないではないか(^^; これって電池の腐りが伝染しているのではないか?どうも30僂らいなら電流と共に伝わってしまうらしい(マイグレーション)。これで線材も交換となってしまったが、ここで問題なのは細く長い黒色リード線を持っていない事。仕方なく茶色い線で繋いだけどみっともない。オリジナルの部品が無くなる度にレストアの採点ポイントが下がります(^^;

 バラックで組んで電圧のある電池を入れたら普通に動きやがりました。これを使っていた20年前は職場から単三アルカリ乾電池がマジで無尽蔵(勿論タダ)に手に入ったので単三乾電池製品を使いまくっていた。何故か糞ニー名義が多かったけどこれが短期でよく吹いたので参った(^^; 時計は消費電力が少なそうだから不要な空気電池でも入れてやろうか?さてこれどうやって時計を合わせるんだったっけ?何か難しかったように覚えているのだが。


timeportdj_19
 バラせる限りバラバラにして洗えるものは洗う。この程度なら誰でもできるだろうと思いきや、磨く前にバラバラにするのが超難易度高い。何しろ45年物なので樹脂がボロボロ劣化しているのだ。ネジを回す度に極度に緊張が高まります(^^; ここへ来る前に既にケースのネジ穴はヒビが入っている。ネジを回したらネジ穴ごと回っていたなんて昔の樹脂ラジオ分解では普通にある。ケースやつまみは中性洗剤で丸洗いだ。


timeportdj_20
 もう10年?も使っていないので使い方を忘れてしまい時計合わせに梃子摺ったが何とか合わせられた(元々難しい)。見た目正確に時を刻んでいるな(^^ 月・日・曜日のカレンダーも正常動作している。そう言えば筆者が子供の頃の昭和時代の話だが「液晶は10年でパーになる」とか脅されていたけど全くのウソだったね。これはもう40年オーバーだけどクッキリハッキリ滲みも漏れも無い。加えて筆者のセイコー製ストップウォッチは1980年製造だが現在も正常動作している(どちらもセイコーだな^^)。ストップウォッチの方は年付きカレンダーがもうじき無くなるけどな…(^^;


★続く?
 時計としては思った以上に美しく生まれ変わった。もっと早くやるべきだった?イヤちょっと前なら忙しいし面倒で投げ出してゴミになっていたはず。人間的には成長の跡が窺える(ホントかよ^^;)。

 これで満足して肝心のラジオを調整する前にすっかり飽きてしまったので次回はいつになるかは分からない。時計として活躍を開始したので正直もうどうでも良い感じで、特に希望が無ければ終了でもいいかな〜なんて逃げを打つ(^^; 自分としては実用ラジオなんて用がないからな(高感度のDX用なら話は全く別だが^^)。