電源コアを使ったRFインダクタ(その2)


 HSDLではER-C54/55Tの滅茶苦茶な製造に勇気を貰って?何でもかんでもMWラジオのコイルにしてしまっている。何でそんな事をするか?「他人の呆れる顔が見たいから」「筆者自身が面白いから」「要らないモノを再利用したいから」…分らんな。少なくとも何かが優れているからではない。今日も新たに出てきた電源用インダクタの使用法を研究する。


★謎のプラモールドコア
nazo_choke
 PC電源に入っていた奴かな。これは他と違って典型的な電源チョークで4パラの6回巻きである。インダクタンスは、

120Hz:1440μH
1kHz:770μH
10kHz:430μH
100kHz:97μH



 と周波数が上がる度に倍々ゲーム(1/2だけど^^)で落ちていく。MW帯どころかLWでも極超長波でしか使えないくらいだ。Qも周波数が上がる度に落ちていくが最大でもナゾのバーアンテナにはるかに劣るレベル。純電源用はRFには使えないんですね。だがしかし、そうだとするともっと面白い事に使えそうな気がする。


★哀店道コア(T60-26)
 そう言えばもうだいぶ前になるが哀店道で26材のコアを買ったのを思い出した。電源の実験は既に終了しており使うアテは無くなったからこれも使っちまうか。@20円(注)なので何となく買ったのだが詳細はすっかり忘れてしまった(^^;

ai_t6026
 もちろん哀店道出身の例に漏れずこれはMMオリジナルではなく中華製である。サイズが微妙にオリジナルなのだがT60-26相当だろう。買った時もそう書いてあったような記憶が微かにある。

OD=15.5(15.2)
ID=8.2(8.53)
Ht=6.2(5.94)
AL=50.0

 サイズは哀店道コアの実測でカッコ内はオリジナルのサイズであるが、オリジナルも実は吋仕様なのでインチキだ(駄洒落)。ALが50.0というのは案外情けないな。50-26Dに負けているではないか。まあいい、内径からいって0.23φで余裕で100回以上巻けるし0.5φでも50回は巻ける(50回では意味がないが…)。できれば52材が欲しかったが無理やり使ってやろう。キッチリピッタリ巻けば110回巻けるので605μHとなり150pFでギリギリMWバンドをフルカバーできる。性能がどうなるか?はまた別の問題んですけどね(^^;

 26材は非常に詳細なデータが公開されているが、ほぼ全てが電源に関するデータであり全く役に立たない。元々電源用のコアなのだから当たり前だが(^^; 素材そのもののデータで見ても52材と比べ1MHzではかなり落ちる。どんなに頑張っても500kHz、つまりLWまでのコアと言える。現時点でMWで使えそうな感触は無いね(^^; 40kHzや136kHzなら大威張りで使える。もっともそのくらい低くなると今度はインダクタンスを稼ぐのがしんどいが、T190とかも売っているのでサルのように線を巻けば何とかなる。あ、新たに買ったらダメなのか。じゃあATX電源の中のメインの複合チョークがこれだからそれを使えばいい。

注:2018年7月現在は既に倍以上の価格になっている。円安だなあ。

★謎の緑コア
nazo_green1
 緑一色のコアで以前のトーキンに似ているが中華製で素性は不明。VRM9.0の出力に使われていたものだ。OD15.3弌ID8.5弌Ht8.8个世、少なくともMMのカタログにそんなサイズの製品は無いな。15.2个世T60だがHtが8.8个世C(8.5)以上なんだよね。線を巻いてインダクタンスを計測すれば使えない事は無いが、少なくともPC電源で素性不明コアを使うのは御免蒙りたい。コアに依ってはある程度の電流流すといきなりインダクタンスが無くなったりするからな。やはりPC系では戦力外という事になる。敗者復活、RFのトライアウトで復活できるか?

nazo_green2
 当方のテキトーなテストでは「透磁率は52材より稍高い」「高周波特性は52材とほぼ同等」となった。つまりこれはMW用として使っても良いという事ですよね(^^ 同じコアが3つあるので3連同調回路までは可能という事になる。


 この記事をスマホ厨房が本気で読んでいたらイヤだな…(^^;