第3話「SONY ICF-28」偽アナログラジオか!?ドキドキ(^^;


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 北巡回で入手したAM/FMラジオ。ジャンクではなく動作保証付き中古品である。当初デジタルの疑いがあり評価は低かったのだが、その後の調査によりこのラジオは純アナログラジオである事が判った。という事は同時にSONYラジオICである事は間違いない。これを知った時は逆転サヨナラ勝ちした気分になった(この当時はまだ粗ニーICのラジオが皆無だった)。

 筐体は昔ながらのラジオらしいラジオで悪くない。ダイヤルがポケットラジオ風VC直回しなのが唯一気に食わないところ。ダイヤルを大きくしてそれなりに使えるようにしているが不充分である。SONYが企画だけして中華メーカーに作らせたラジオではないだろうか?またAC電源コードが実用に困難をきたすほど短いので苦笑した。これがノーマルのコードなのか?そうだとしたらこんな微妙な所でケチるなよ粗ニー。これと似ているICF-24には有った電池横のコード格納ポケットも付いていないのが気に食わん。しかし状態は中古としては上々で金銭的には損した気分は無い。

 中古品なので電源を入れたら普通に動いた。ネット情報ではフェライトロッドアンテナが65个肇ラの割には短いらしい。それでも通常アナログラジオと同等以上の感度は確保しているようだ。少なくともポケットラジオのようにショボくはない。夜なのでザッと回したらバシバシ圏外局が入感する。感度は普通程度なのだが選択度が普通の中華アナログ普及機よりは少し良く、たとえ同じ感度であっても見つけられる局数は増える。現状では受信可能な局数は選択度の極度に低いRF-2400Aを上回る。殆どの局は±9kHzでキッチリ分離するのが大きい。但し絶対的な減衰量は大した事は無く、ローカル局の周りではやはり数10kHzに渡って被りまくる。例えるなら2エレCFのER-C54/55T程度かな。

 操作面では音量VRが異常に軽くて微妙な音量の調節がやりづらい。欠点は電源コードの異常な短さとVRの異常な軽さ、イヤそれよりダイヤルの方が腐っているな。同調は強力なローカル以外は名人級の指の動きが必要だ。VC直回しのダイヤルが使いにくい上に、選択度の関係でヤマが掴みづらく選局を更に困難としている。スピーカーで聞いた音は了解度は良いが平板で奥行きと言うか低音が感じられない。高音が出ないのはAMだから仕方が無いが低音が出ないのは搭載SPやケースがショボイのだろう。この面ではRF-2400Aに負けている。ケースのプラスチックの打ち抜きがヌケが悪い要因ではないか。RF-2400Aはここが金属ネットだから差が付くのは当然か。

http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/734359?key=kusiki
 下端531kHz、中間1008kHz、上端1602kHzを受信してみた(注)。裏にACコードがあるために窓にピッタリ寄せられず微妙に感度は損しているかもしれない。まあこれでもほぼ力を出し切っていると思う。ソコソコ良い性能で実用品としては申し分ないが、これで遠距離のMW局を受信しようというのはしんどいと思う(主にダイヤルの関係で)。

 全くの頭死老が使うラジオとしてはICF-EX5より安くて堅実だ。ER-C55Tよりもスプリアスが無い分リードしているところもある。選択度が廉価版としては良好なのはCFが良いモノなのだろうか?本物の斑多か?(^^; このポケットラジオのダイヤルを固くしたような辛いダイヤルに慣れさえすれば圏外局のDXも不可能ではない。受信性能は同時に入手したRF-2400Aにも完勝しているし、少なくとも3000〜4000円程度で売っているアナログラジオには負けない。それにしても同じICで同じフィルター構成なのに何故RF-2400Aより明らかに選択度が高いのだろうか?これは両機共にシッカリ比較解析しなくてはなるまい。

 買い物評価は70点。何故同じSONYのICなのにRF-2400Aより20点も低いのかと言うと中古品で高価だから。本質的なネタの良質さではRF-2400Aと同等で、買った当初は「やっちまった!」と思ったけどそんな事は無かった。

注:通常は531kHz=NHK盛岡1本局が95%、1008kHz=ABCラジオ本局が95%、1602kHz=75%がNHK甲府2本局でNHK福島2本局が20%程度(^^;


★追記:DSPとのラジオ比較(比較受信音)
 これまでこのラジオのテストはAC100Vで行なっていたが、試しに電池で駆動してみたらノイズが激減した(^^; これって拙くない?もうちょっとACノイズ対策してほしい。面倒だけど自分でやるしかないな。当初デジタルの疑いがあったのでDSPのRAD-S600Nと比較してみた。

http://www1.axfc.net/u/3944197?key=kusiki
 これが聞こえたら国内MW局は八割以上受信できるという当地のベンチマーク。16時の気象通報を1386kHzで受信してみた。このように盛岡と金沢が聞こえる。他にもう1局聞こえるけど岡山かな?夏にはほぼ盛岡しか聞こえなかった。これが聞こえるという事は国内局は八割方受信できると断定して良さそう。ローカルの真横とかを捨てれば他は全部聞こえるという事だ。このクラスとしては受信性能だけは高い。何故「だけ」かと言うと操作性が悪いから。このダイヤルの使いにくさは同じVC直回しのRAD-F1691Mに匹敵する。アレよりは大きいのでまだマシだけどね。それさえ慣れればそれなりに成果が期待できる。