OHM RAD-F620Zで受信する


RAD-F620Z
RAD-F620Z
RAD-F620Z
RAD-F620Z

 どう聞いても不良としか思えないRAD-F620Zだったが、前回修理・再調整を行ない、当初より感度は向上したというか漸く持てる性能を発揮できるようになったようだ。その力を試すべくベンチマーク放送を幾つか受信してノーマルの記録を録っておいた。これが生産後に調整された本来の実力と言う事になる(但し部品は異常なのだが)。


★テスト周波数受信
 当地の七大ローカル局が受信出来れば製品としてはOKなのだが、HSDLとしては最低でも以下の放送くらいは受信できなければ失格だ。昼間受信とは季節に依って変わるがこのラジオをテストした4月現在では10〜15時の間、夜間受信とは18〜翌5時とする。雨天時は建物の関係で?感度が大幅に異なるのでテスト不可となっている。

531kHz:NHK1(夜間受信)
558kHz:CRK(夜間受信)
639kHz:NHK静岡2(昼間受信)
1008kHz:ABC(夜間受信)
1197kHz:IBS(昼間受信)
1260kHz:TBC(夜間受信)
1332kHz:SF(夜間受信)
1458kHz:IBS(昼間受信)
1530kHz:CRT(昼間受信)
1602kHz:NHK2(夜間受信)

 この内531、639、765、1197kHzは感度以外の要因(選択度、多信号特性、調整ズレ)で受信できないことがある。当地の昼間一番信号強度が強いのは639kHz、次いで765、1458kHzである。夜間は日によって電離層の状態が異なるので最強は不定だ。

 結果だが以下の通り。

531kHz:信号強度はソコソコあるがノイズが酷い
558kHz:早い時間はローカル並みに受信できる
639kHz:弱いが常時受信できる
1008kHz:受信出来なかったが修正後は受信できる
1197kHz:ノイズで了解困難
1260kHz:普通に受信できる
1332kHz:ローカル並みに受信できる
1458kHz:かなり弱い
1530kHz:かなり弱い
1602kHz:普通に受信できる

 だいたい予想通りだった。ローカル局と電離層反射は充分に実用になるが地表波の二等ローカルは厳しい。このまま製品として売り物にはなるがHSDLとしてはちょっと不満かな。それでも修正前に受信できなかった1008kHzのABCが受信できるようになったのは大きい。まだ万全ではないが前回は受信できなかったのだから大進歩だ。調子が悪い時は受信出来ても無音時にTBSやAFNが聞こえるのが普通だ(^^;


★問題点
 受信してみて良くなった点と問題点がハッキリしてきた。

.離ぅ困極度に増えた
 感度が上がったからか?ノイズが大幅に増えた。信号強度が上がったけどS/N比はむしろ悪くなっているように感じる。ICF-EX5、RF-1150、RF-U80等の高感度ラジオを感度切り替えDXで使用した時に似ている。特に600kHz以下ではかなり酷く、信号強度が弱いと聞くに堪えない。やはり感度改善は増幅器ではなくアンテナに依らなければならない。加えて電池と比較してAC電源から回って来るノイズが多い。これはHSDLのAC電源自体の品質ではなくラジオの電源回路に問題があると思う(アレだし^^)。つまり電源改造で何とかなるわけで「AC電源だから仕方がない」ではなく「AC電源でも普通に実用できる」ようにしたい。

F770Z[1]より選択度が少々落ちる
 これは帯域幅とかの問題ではなくIF漏れが大きいのだ。許容強度(=CFの絶対減衰量)を越えると一気にブリードスルーするのが判る。770と620のIFフィルターの構成は全く同じなので本来選択度が違うということはあり得ない。もしかすると使われているCFの質が悪いのかもしれない。これは手持ちの同品種CFと交換すればハッキリするが、わざわざ性能の低いモノを付けるのはバカバカしい。今は我慢して将来的にもっと良いのを付けたいところ。

B真号特性が多少マシになった
 HSDLのF770Z[1]は700kHz〜1200kHz辺りまで混変調の渦の中なのだが、このF620Zはハッキリ判るくらい少なくなっている。上に書いた通り1008kHzのABCが受信できるようになった。思うにF770Z[1]のトラッキングはこの辺りが大幅に外れているのではないだろうか。トラッキングを正確に合わせればだいぶマシになるらしい。もっともこの辺りの感度が部分的に下がっただけなのかもしれないが(^^;

ご凝戮F770Z[1]に負けている
 確かに感度はノーマル時よりも格段に向上した。がしかし前回記事で「F770Z[1]と同等以上」と書いたがそれは間違いで、一部を除いてまだ追い付いていない。ICの個体差はあり得ないのでトラッキングが完全ではないのだろう。時間が掛かりそうだ。やっぱり昔のラジオ本に書いてあった通り真面目にやっても一週間かかるのかも…(^^; 実は調整だけではない事が後に分るのだが…。

ゥ瀬ぅ筌襪隆郷┐変(^^;
 当初PVCの不調かダイヤル機構のバックラッシュかと思ったのだが、これはAFCが掛かっているのではないか?同調し辛いが一旦同調すると外れにくい。もしかすると選択度に問題があるのもこのせいかもしれない。通常はFMには掛けるけどAMには掛けないんだけどな〜。但しこれは感覚の問題なので根拠が無く、単なる気のせいなのかもしれない(^^;


★続く
 このところICラジオを使い込んできたので分ってきたが、やはりCD2003GPの方が粗ニー系ICより僅かだが感度は高いようだ。IFTレスの分IF漏れが多少多いし、AGCが他のICより微妙に弱い気もするが捨てがたい。直ぐに別のICに交換しようかと思ったけどもう少しこのまま使ってみたい(交換すると言っても2003系にしか換えられないのだが)。次回は小修整でもうちょっとマシにしたい。


★追記
 その後このRAD-F620Zに続き色違いで中身の同じRAD-F610Zも手に入れてしまった。この記事はもうだいぶ前に書いたのでまだよく解っていなかったが当該品は不良品らしい。何故ならだいぶ感度が違っていたから。610は中身を見ていないが見ればハッキリする。