この記事はレビュー記事でも懐古記事でも修理ガイドでもない。シロート向けの一般的評価は書いていないので常連読者以外はお帰りください(^^/~

HSDLの禁忌を破る初のスリムポケットラジオは不動だった(^^;


 粗ニーのMWシングルバンドのスリムポケットラジオ。HSDLでは小型精密なモノはPC時代から極力避けてきた。開始以来ノートPCを決して扱わなかったのがその好例だ。今日ラジオになってもそれは全く変わらない。だがこの場合は7月の北巡回に於ける作戦的事情で買わない訳にはいかなかった。まあたまにはこういうモノを取り上げるのも良いだろう。通常この手のラジオは高いのでもう買う事も無かろうし(^^ 1977年発売で8800円だったらしい。この一連の薄型ラジオはマネ下のペッパーに対抗するために開発されたらしい。粗ニーとしては珍しく後手を踏んでいる。


★現状の不具合
 価格的に仕方が無いのだがこのラジオは入手時から致命的に不具合が多い。以下に全て書き留めておく。

〜位SPグリルが曲がって微妙に捲れかけている。
 これは初見で非常に気になった。恐らく前に分解した奴が剥がそうとして曲げてしまったのだろう(分解時にここは剥がれない)。前所有者のいい加減な人間性を表している。

▲螢笋3本のネジのうち1本無くなっている。
 これも以前バラした奴が無くしたのだろう。あとから書くが接着したのもそいつだ。前所有者のいい加減な人間性を表している。

A澗療に汚い。
 汚れだけではなく塗装のハゲ傷が多い。これは中華ラジオだと気にならないが、このようにスタイリッシュなラジオでは致命的にカッコ悪い。デニムのジーンズは破れても着られるが破れたブランド物の洋服は着られないのだ。前所有者のいい加減な人間性を表している。

た兇襪斑羶箸カタカタする。
 前にバラした奴が組み立てに失敗しているか壊したのだろう。先回りして書くとSPが止まっていなかった。本来は接着されている模様。

ジ従電源が入らない。
 これは現状サッパリ不明。接触不良なのかな?


★バラす
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 筆者は偏屈な寝投与オヤジではないので日本製に拘りは無い。がしかしシナ製よりは日本製の方が良いに決まっている。これは日本製というこだわりよりも時代のこだわりの方である。つまりラジオの日本製は前世紀に作られたものが殆どなのだ。21世紀の日本製などあったとしても中華と大差無い。


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 ネジが一本ねーんだよ。年季の入ったラジオじーさんはこんなヘマはしない。バラしたのは間違いなく頭死老だ。滅茶苦茶になっている可能性が高いな。


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 やはり知的水準は危険域だ。ネジが無くなったため裏蓋を接着剤で接着している。真の意味でバカです。粗ニーラジオを使っている奴の大部分はサル並みと言うのが筆者の持論だがこれで再び理論が補強された。無能な奴ほど権威や世評に縋りたがるものだ。


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 電池の方は寿命が短そうで感心しないけどリボンでケースをグラウンドに落としているのは流石粗ニーだね。もっともこれは粗ニーだけでなく昔のマネ下もやっていたけど。これにより前面パネルでボディエフェクトをある程度防ぐ事ができる。


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 アリャ?BJTが3つも…裏に穴が開いているところにペアTRって事はAFパワーアンプ臭いな。これはひょっとしてTRディスクリートなのか?ICラジオだと思っていたのに…ババ引いてしまった(^^; BJTディスクリートなのに何でICRなんだよ!名前に偽りありだ。一つだけ見えているのは割とメジャーな2SC2001Kだ。秋月にJCETのが格安で手に入るので全とっかえも可能だな。気になるFEのTRはパラフィンまみれで全然判らん。


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 でかー!これだけだと分らないだろうけど厚みがかなりあるので体積はデカいです。これは感度は高そうだ。精密計測は埋まっているから出来なかったが大体6×13×52个世辰拭HSDLのフェライト指数では494となりこれより大型のICF-9を超えている。動いてほしいなあ。この辺でそろそろ基板がポッコリ取れないかな?ネジを緩めてもなかなか浮いて来ない。


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 PVCのトリマ?に回された跡がある。調整でTCだけ回すのは頭死老確定、IFTを弄るのは無知の証。粗ニーのラジオはお前らレベルが弄っても決して良くなったりはしない。


 ここまでで全てのネジを緩めても基板は貼りついたままだ。基板自体は動くので接着してあるのだろうか?日本製の悪いところが良く出ている。修復は断念する覚悟で力を入れて引っぺがす。


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 基板取れたー!貼りついていたのはイヤホンジャックとスケール部分の両面テープだった。それでも基板が割れなかったのでまた修復の可能性が出てきた。


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 こんなちっさいのに糸掛けだよ!(^^; 勘弁してー。先ほど「PVCのトリマ」と書いたがハズレで、何と別体でTCを二つ載せてます。何という無駄!TCは高価な部品なのでコストはかなり上がっただろう。実はPVCが専用っぽくてTCを入れられなかったらしい。


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 いーねー。どう見ても粗ニー純正の超小型SPだ。勿論日本製だ。そうそう、昔のSPってこんな感じだったよね。これがサマリウム・コバルトSPって奴だろう。


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 三罪マーク入りCFだ。勿論日本製です。しかしIFが建て基板と言うのが凄い!この薄さで!もうなんか今では考えられない暴挙だ。お前らやれるもんならやってみろやと言う高笑いが聞こえる。修理なんてもちろん考えていない。イヤでもこの時代の粗ニーなら修理したかも。この会社の生産で働きたくねえな…まあ筆者らも好きで修理やってましたが。


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 コンデンサは大容量でどうしようもなかったSL100μF6.3Vを除いてすべてタンタル電解とセラミックコンである。これだけでも今となってはスゴイ。ここで漸く気づいたのだが一部TRの脚が黒ずんでいる…これって2SC710じゃないか?だとするとこれの不良となるので、当りならもはや修理とも呼べないくらい簡単な話なのだが。


 はあ疲れた。良くも悪くも粗ニーらしい超絶実装製品だった。驚くというよりは呆れる部分が多い。現状動かないけど中を見られたので良かった。最後になって不動原因と思われるものも発見したから。


★続く
 バラしただけで時間切れというか疲れた。回路はまさかのTRディスクリートで詐欺られた気分だ(^^; 修理は面倒くさいけどTR交換だけで済みそうな気もする。