この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

不動だった粗ニーの最下級AM専用ラジオを解剖する(^^


 二台有るという事でまた1号2号と名付けると失敗しそうだが、性懲りもなく今回も新しい腐食した方を2号機とする(^^ いや実はこれ製造番号が無いんだよ。ブリスターパックにでも付いているのだろうか?登録の時に難儀だよなあ。
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★2号機の解剖
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 腐食版は何しろ動かないので迷わず開ける。ICチェックのため腐食していない方も開けますが。ネジが3つだ。筆者の予想ではこれはオワタ製ではないな。


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 やはりあの狂気の篏合は無かった。という事はこれはオワタ製ではない?


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 ICは8本足なのでCXA1600Pに間違いない。コイル類はOSCコイルだけ。2003年3週の製造。


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 アリャ?レジストが剥がれている。これは重傷なのか?


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 コンタクトがサビサビ!これが原因のような気がしてきた。


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 基板と電池ボックスは爪だけで接続されている。つまり基板が錆びてしまうと導通しなくなるのだ。


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 磨いてみた。


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 裏蓋は洗った。


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 コンタクトも錆取り完了。


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 電池は確実に当たるようになったしこれで動くだろう。

 …と思ったら大間違い(^^; 修理の結果だが、20いや30回に1回くらい電源が入るだけだった。今回筆者が手を入れたところは完璧なのだが、やはりスイッチ内部の接点がが腐食しているようだ。これを直すにはSWを分解する必要があるが、そのためにはハンダ付けを外さなくてはいけない。という事で現段階では修理は諦めた。ちなみに電源が入った時はガンガン音が出ていたのでこちらの方が感度が良さそう。残念だなあ。


★1号機の解剖
 では動いている方の1号機も開けてみよう。2号機の分解により陰険な篏合が無いのは分っているので気楽に開けられる。


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 キター!俺って引きが強いなあ(^^ 2号機が粗ニーで1号機が倒芝だった。つまり念願の二種類のICをゲトしたわけだ。二種類のICがある話は本当だった。ちなみにやっぱりこのラジオはCR-S3と兄弟の哀話製だと思う。それとRF-NA030もやはり哀話製なんだろう。哀話製なら東芝ラジオICを使うのはデフォだしRF-AMP付きも納得だ。


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 何かFRAも違っているな。こちらの方がQが高そうだ。しかし現実は粗ニー版の方が感度が断然良いという…(^^;

 これで知りたい事は知ったかな。1号機も裏蓋は洗ったが再調整はせず放置。FRAは良さげだがそんなに良くなる気がしないから。TA7641はIFTだからな…。


★終了
 2号機の電源SWはヒマが有れば修理するけど放置される可能性が高いな(^^; 技術も知識も必要としない作業はヤル気がしない。逆に根気と執念(←両方とも筆者に無いもの^^)だけで生きているオッサンに任せよう。

 デキ自体は最下級らしいラジオだったが、実際粗ニーの中級・下級ラジオは全部選択度甘々なのでこんなものなんじゃないかという気もする。つまりこれより2000円余計に払っても受信性能に大差無いという事で、これよりも良いモノが欲しければマン振りしないといけないわけだ(^^