同軸ケーブルを使ったループ・アンテナの実験


 先ごろ(注)製作したボードループは同調型ループ・アンテナだったが、今回は非同調磁界ループを製作してみる。何故非同調かというと非同調の方がワイドバンドの通信型受信機には使いやすいから。混変調・相互変調は…Rxに頑張ってもらおう(^^;


★設計
 設計もへったくれも無い。ただ単に同軸ケーブルを巻くだけだ。当然ながらゲインが全く無いどころか損失の塊なのでプリアンプで増幅する事になる(入れないとゲインはリード線にも劣るだろう)。だが今回はアンプは入れない。基本的な動作と性能(指向性とノイズ)を確かめたいだけだからだ。


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 回路を示すまでも無いけどこんな感じ(^^; 本当は50Ωの同軸を使いたかったが75Ωが一杯あるのでこれを使う。足りなければHOにも一杯あるし(^^ インピーダンスは50Ωを使っても50Ωになるわけではない。なおループの根元にフェライトコア(通称パッチンコア)を付けるのが普通らしい。外皮に乗らないようにするのかな。

 非同調で単に磁界を検出するだけのプローブであり、波長とは全く関係無いのでループの大きさは特に決まっていない。我々はLW・MWに使用したいため出来る限り大きい方がイイはずだが、実際は設置の制限もあるため一辺1.5m程度が限界だ。それに大きくしても特に変化は無いという報告もある。大昔に試したこの手の非同調同軸ループは2mくらいでもアンプ無しでMWDXに使えるような能力は無かった。


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 実は能力的にはこれと大差無い。これを通信型受信機に直結してもちゃんと指向性が出ているのが判る(IC-R75で確認)。もちろんゲインは皆無なので強力なローカルしか受信できないが。これに関してはいずれ取り上げるつもり。


★製作
 基本的には製作は超簡単だ。輪を作って指定の方法で結線し、そこをハンダ付けするだけだ。どんなアホでもハンダ付けさえできれば、イヤ頑張ればハンダ付け無しでも作成出来るかもしれない。さあ君も作ってみようm9(^^


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 基本的には同軸ケーブル「だけ」で出来る。がしかし筆者は違う方法で作ります。まずはこのようにタッパとRCAジャックを3つ用意する。


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 このようにRCAジャックの為の穴を開ける。


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 ジャックをネジで取り付けて配線する。これで出来上がりだ。


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 裏面。


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 完成品の蓋をしたところ。エレメントが無いって?イヤもう出来ているのだ。


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 このようにそこら辺で売っているRCAプラグ付き同軸がエレメントなのだ。長ければ大きくなり短ければ小さくなる。交換自在だ(^^


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 ぶら下げてみる。


★テスト
 繋げるのはR-1000とRF-B30しかない。移転してから放置してあるので通信型受信機がこれしか出てこないから(^^; いずれその他Rxが出てきたら繋いでみよう(後にIC-R75が出てきた)。


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 まずはRF-B30に繋いでみよう。下に敷いてあるトレイは磁気シールドだ(^^; 波長に対して小さなループなのでゲインは全く期待できない。なのでテストはノイズと指向性のチェックを主にしたい。

 結果だがやはりゲイン低すぎ!昼間は強力なローカル7局以外全く受信できない。それではとR-1000に繋いでみたが結果は同じだった。インピーダンスを考えずにテキトーに作ったけど、やはり何らかのマッチングを取らないとこれだけで実用になるものは作れないようだ。限りなく失敗に近いな。

 但し指向性は割とキレイに出るしノイズは少なかった。SWバンドでは25・31mbでSPコードと同程度だったが指向性はあまり感じなかった。結論としてMWでは「マッチングを取るかアンプが無ければ全然使えない」でした。SWは近隣諸国の国際放送をノイズ少なく受信する用途には使えそう。ただその場合は外に出さないと感度は足りないでしょう。


★一旦終了
 このアンテナはゲインが皆無のためDXに使うにはプリアンプが必須だ。いずれ自作するか幻のRD-9830(!)でも持ち出してテストしてみたい。アンプくらい作れって?イヤ実は回路設計も一年前に完了しているのだが実際製作するのが面倒なので放置状態だ。次回やってみるか?

注:東伏見でボードループと同時期に書き始めた記事だ(^^; 回路図の2019年は間違いではない。