この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

発売当時、下から二番目のランクの製品を試食する(^^


 2020/08/31に330円でゲトしたラジオ。まだ粗ニーサイトに製品情報は残っているが2009年に生産中止したらしい。さすがに10年以上が経過してもう新品の流通在庫も無くなっているだろう。2020現在で入手出来るのは中古・ジャンク品という事になる。


★仕様
 売り物は「アナログチューニング」「同調ランプ付き」だけだ。がしかし、それ以外の機能を必要としないユーザー層もかなり大きい。筆者も必要無いですね(^^

=受信周波数=
 FMはこの時期どれもそうだがワイドバンドとなっている。

FM:76MHz〜108MHz
AM:530kHz〜1605kHz

=電池持続時間=
 ハンディ・ポケットではかなり重要な位置を占める電池持続時間だが、粗ニーAF統合チップという事で好結果が期待される。

FM受信時(ヘッドホン)マンガン120時間、アルカリ350時間
FM受信時(スピーカー)マンガン 38時間、アルカリ105時間
AM受信時(ヘッドホン)マンガン170時間、アルカリ500時間
AM受信時(スピーカー)マンガン 42時間、アルカリ115時間

 御覧のようにFMよりもAMの受信時間が長い(ICの仕様通り)。またAM・ヘッドホン使用時の持続時間が最大500時間という事でスタミナ系ラジオに分類して良いだろう(^^

=サイズ・その他=
 付属品はイヤホン、乾電池だけ。やっすいブリスターパックが良く似合う製品だ(^^;

スピーカー径:57mm
スピーカー出力:100mW
入出力端子:イヤホン/ヘッドホン(3.5φミニジャック)
大きさ:約71×118.5×30mm
質量(電池含む):約200g
電源:乾電池 単3×2本
付属品:イヤホン、乾電池


★外観
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 製品ランクとしては下から二番目の製品だ。ちなみに一番下はMW専用のP10と15で、MW/FMラジオとしては20と21が最低ランクとなる。もっとも中身のICは同じなのでランク最低と言っても性能は特に劣るわけではない。筆者的にはコスト重視の普及機と品質にこだわった高級機が二通りあればいいのではないかと思う。


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 当該機でまず気づく不具合はテレスコピック・アンテナのグラつきだ。これはネジが緩んでいることに因るが、実際は内部のネジのボスが割れているのではないかと思う。だとすると少々面倒な事になる。


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 またこれもこの時期以降の粗ニーラジオの悪い特徴であるテレスコピック・アンテナ止めのプラスチックが折れていること。多少乱暴に扱ったのは事実だろうが、細くて本体から飛び出ているのだからわざと折れるように作っているとしか思えない。そもそも細い出っ張りが折れやすい事も知らないくらいの無能では筐体設計者にはなれないわけで、論理的な結論としてこれはわざと壊れやすくしているのだろう。粗ニー、お主も悪よのうm9(^^


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 一見分らないところでは電池蓋が異様に落ちやすい。理由は電池蓋の下側に本来引っかかるはずの二か所の爪が消滅しているからだ。少々乱暴に扱うと折れるのだが、本来ここは電池が入って力が掛かる所なので弱過ぎなのは間違いない。これも↑と同じ理由だろう。


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 脱落防止のリボンはハズレてしまっている。以上の理由からこのラジオは「改造可能条件」に当て嵌まり、「改造するもバラすも勝手たるべし」という事になる(^^


★動かしてみる
 まず電池を入れて電源を入れてみる…動いた。AMモードにてダイヤルを回すと音が出ているのでひとまず安心。それでは動作チェックを開始する。

=受信周波数範囲=
 動いたらまずは受信周波数範囲を計測しなければならない。ICラジオが正常動作しているかどうか?は大体ここで判明する。ちなみにジャンクに限らず新品でも同じことで、新品で大幅に外れていたら不良品なので返品だ(周波数スケールは関係無し)。製品では特に下の方がハズレている場合が多いので531kHzが余裕をもって受信できるのを確認しよう。

AM下限(規定520kHz) :507kHz
AM上限(規定1650kHz) :1647kHz
FM下限(規定75.0MHz) :74.0MHz
FM上限(規定109.5MHz) :108.8MHz

 MWは下に広いがこの感じだと少なくとも周波数範囲は弄られていないね。この程度なら経年でもズレる範囲だから。或いは製造時からそうだったかもしれない。FMは選択度が悪くて判別は非常に困難だった。ある程度の余裕をもってカバーしているので問題はない。

=MW感度測定=
 例によって「感度計測[20/07/17]」の方法でMW感度を計測してみた。但しOSCのカバー周波数の判っている個別検査なので周波数は下限は531kHzで上限は1602kHzとした。

531kHz:45cm
1000kHz:41cm
1602kHz:40cm

 結果は上の通りで大幅に下にズレていた。このクラスのラジオは中央部分で45cm程度が普通だ。最初に測った531kHzの感度が45cmだったので驚いたが実際は下しか合っていないらしい。以前も書いたがトラッキング調整が正確に行われていればダイヤルの中央辺りが感度が最大になるはずである。これだけ狂っていると前ユーザーの内部イジリを予想させるが、周波数範囲が合っているので元からこうだったのかもしれない。そうであっても調整はやり直したいが。

=FM感度測定=
 FMはまだ計測法が確立していないので測定はしない。言うまでも無いがローカル局は全部問題無く受信できる。選択度の悪いこのラジオでFMのDX受信をする人はネタ以外ではいないハズなので問題無かろう(^^;


★続く
 次回は気になる中身を見てみる。このメーカーだからまたカラ割りで苦労させられそうだが…。