この記事は、最低でも過去記事と「HSDL用語集」「HSDLラジオ用語集」を読んでいる事を読者の条件とする(リンク条件はこちらを参照)。

HO青箱にあるMWループアンテナを無理やり活用する(その後)


卓上ループアンテナ

 前回紹介した青箱ループだが今まではIC-R75のピックアップとして使ってきた。今回はRF-B30に繋いで単体でアンテナとして使えるか試してみる(注)。

注:実はこの一連の記事は去年書いたもので、受信ログ記事のRF-B30+MLAと言うのは全部このmini-loopである。つまり既にかなりの頻度で実用している。


★本当にアンテナになっているのか?(^^;
 今まで使用していた室内12mLワイヤーと比較するとゲインは皆無に等しい。この小さなアンテナで本当にアンテナになっているかどうか?不安になってきた(^^; そこで色々繋ぎ変えてみたのだが、31mbで使う限りはハイ・インピーダンス側とロー・インピーダンス側に繋いだ時の差は見分けられなかった。また繋いだ状態でテレスコピック・アンテナを触ってみたが感度は全く上昇しなかった。これはループ側が有効になっていることを表している。またリード線がアンテナになっているのではないか?と疑ったが、シールド線を使ったループでも感度は全く変わらなかった。ということでやはり正式なMLAとして動いているようだ。


★設置する
 テレスコピック・アンテナよりも小規模なごく小さなアンテナなので設置と言うと大げさだが、どんなふうに使用しているか写真で示す。


m_loop006
 現在は窓のこのように貼り付けている。当然ながら指向性が固定されてしまうが切れるのは僅かな方角だけなのでたぶん大丈夫だと思う。横にすると無指向性になるようだが感度が落ちる。


m_loop007
 見た目はこのように真ん中に貼った方が良さそうだが、何故か上の写真のように上方に寄せた方が信号強度が強い。これは恐らくステンレス?製のカーテンレールに発生している磁界を拾っているのだと思う。磁界ノイズも含んでいるのであまり良くは無いのだが。


★テスト
 前回指向性のテストをしたが今回は受信テストを行なった。それで解った事を幾つか。

・高い周波数より低い周波数の方が良い傾向にある。
 恐らく低い周波数の方が磁界成分が多いのではないか?と思う。前回一寸書いたが感度は均一ではなく22mb(厳密に言うともうちょっと下の12MHz台)辺りが良い。

・SWに於いては指向性はあまり役に立たない(無いわけではない)。
 最近は同波の混信は無い場合が多く、SSには指向性はそれほど意味を持たないという一面もあるが、実は一番大きな理由はSWでは混信局と目的局が同方向にある場合が多いから。これはSWでは地域ごとにルートがオープンするので、その時間その周波数ではその方面にしかアンテナが向かないのだろう。少なくともMWとは事情がかなり異なる。

・引き込み部分の差は少ない
 引き込み部分がシールド線のものとリードを捩ったものがあるが、どちらも性能には違いは無いと分った。この性能の中にはノイズも含まれている。

 まだ日が沈んでいなかったので近隣の放送でテストしてみた。

 60mb以下では放送はまだ聞こえない。75mbでNRBCのテスト波を受信しただけ。このバンドは当所で最もノイズが大きいバンドだが低ノイズだった。また上は16mbまでしか受信できなかった。局数の少なさも勿論あるが感度も低いようだ。RF-B30のメーターは室内12mLワイヤーでは+20dB(サブスケール9)まで景気よく振るが、このアンテナを付けるとS9までしか振らなくなる(^^; ゲインは皆無に等しいようだ。代わりにノイズがかなり低く、12mLワイヤーでスケール4まで振る所でもSメーターは全く振らない。それではワイヤーアンテナを使いつつRFゲインを同程度に下げたら?確かにノイズは少なくなるがそれでもMLAであるこのmini-loopには敵わなかった。

 アンテナと関係無いけどVOK(チョソンの声)の新周波数7580kHzは絶好調。元々この周波数が時間的に合っている上に、送信機のメンテも行なったのか?信号強度が強い。今まで最強の9650kHzよりも一段上の強度になっている。もっとも同じ日本国内でも地域によっては9MHzが良いところもあるだろうが、少なくとも東京では7MHzがベスト。9MHzは16時の開始頃は9645kHzの中国局の混信も気になるので混信の無い7580kHzは更に価値を増す。ちなみにこのアンテナ+RF-B30では7MHzの方でもS9を超える程度しか振らないがノイズは内部雑音に近いくらいの低ノイズ。9MHz側はSがせいぜい7までしか振らずやはり差がある。


★続く
 という事である程度強力な局を低ノイズで受信するには役に立つようだ。次回はこのアンテナ(正確に言うとアンテナのパーツだが)を非同調ループとは別の形式で利用する方法を考える。