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主にジャンク品を使って日頃の発想や妄想を実験・研究するブログ。

ハードウエア解析

SOUNDPHONIC G-901

この記事はレビュー記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はお帰りください(^^/~

”SOUNDPHONIC G-901”さうんどふぉにっく?聞いたことねぇ(^^;


 北巡回[19/10/13]に於いて入手した謎のラジオ。何でこんなモノを買ってしまったのか…(^^; 夜中に苦悩してしまうような無価値な一品。


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 汚い!実はこの白っぽいのは例によって筆者の仕業である(^^; GD-R01で懲りたと思いきやまたやってしまった。これもエタノールに弱いプラスチックだった。まあ消毒しようと思ったくらいだから元から汚いんだけどね。FMはワイドバンドとなっているがTVとあるのでデジタルTVになる前の製品であろう。


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 中華特有のイソナータイプ(^^; 輸入業者:ゼネラルサプライ・東京とあるが、恐らくはこの会社だと思われる。2020年6月現在はラジオなどは扱っていないようですね。


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 裏はこのようになっている。電池は単三×2でICラジオであろう。早速単三×2を入れて動かしてみたら音は出たがダイヤルを回しても何も入感しない。感度が低いのではないようだ。おまけにAM・FM共に何も聞こえない。壊れている可能性が高いな。それも非常に珍しい壊れ方。


★中を見る
 どうせ動かないので修理するにもしないにも開けなければネタにならない。


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 素直にパッカリと開いた。罠は特にないようだ。見た目古臭いのはベーク基板だからだろうか?スピーカーがコードレス電話並みに小さい(^^; このサイズでこんなに小さいのは初めて見たよ。


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 粗ニー名義のCXA1191が見える。粗ニー名義のA1191は初めて見た。電解コンは中華で流石に中国製だなと思ったのだが…。


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 CFは何とムラタのホンモノ!まさかこんな中華剥き出しのラジオからこんなモノが現れるとは思わなかった。ICも本物かもしれないな。


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 10.7MHzもムラタ純正だ。


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 ディスクリミネータも勿論そう。青いのもあったのね。


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 フェライトロッドの取り付けがショボイ。何とビニールチューブで縛ってあるのだ。テキトーなオッサンが製作した自作ラジオみたいな製品だ(^^; フェライトロッドは精密計測できなかったが3×8×40个蕕靴ぁまあ最低クラスだね。


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 裏まで見てみたが異常は発見されたかった。何で一局も聞こえないのだろうか?


★このラジオの不具合
 このラジオの故障は非常に珍しい症例なのだ。どういうものかというと電源を入れるとノイズが聞こえて如何にも正常動作に感じるがダイヤルを回しても何も入感しないというもの。当初は誰かが弄って周波数範囲が全然関係無い所に移動しているのか?というものだったが、その場合はHSDLの場合は階下からのノイズが発生するので有り得ない。つまりアンテナで拾った信号を何も復調していない事になる。

 どうもIF以降は完璧なようなのだ。CF以降を何処を調べても正常に動作している。CFが不良の可能性はCFをコンデンサでパスしてみれば解るが正常だった。AM-RFINやFM-RFINを触っても反応が無い。これは非常に珍しい症例なのだがICのFE部分が壊れているのではないだろうか?ラジオ用ICは壊れないというのが筆者の持論だが、ごく僅かではあるが例外もあるという事だ。残念ながら動作は諦めて部品取りだな。そう言えば1191所有しているから交換すれば動く(注)んだよなあ…でもこれ動かしても何もならない気がする。何しろ外見も状態も誇れるものは何も無いので…(^^;


★終わり
 無銘ラジオは誰も読んでくれないのであまり力が入らない(^^; IC交換をしようかと一瞬思ったがやはり止めといた方が良さそうだ。

注:確かめていないけど1019や1691に1191付けても動くかもしれない。SMDはピンはどれも同じだから。


SONY ICF-28

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

SONY ICF-28を解剖する(^^


 2018年11月に書き始めた記事だが二年越しで漸く解剖に回ってきた。解剖するのはその時の1号機ではなく2号機だけどね(注)。

ICF-28一号機[28xxxx](2018/10/28)
ICF-28二号機[21xxxx](2020/06/20)

 このように後から入手した二号機の方が古い製造である。

★割る
 他ならぬこのメーカーなので緊張するが中国製なので難しくはないハズ。


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 ネジが多いなあ。全部で5本もありやがります。上がしっかり嵌合しているので2本は要らないんじゃないか?久々に開けたので忘れていたけど上の篏合が外れない。しばらく悩んだけど壊さずに開けられた(^^


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 これは切りそうなので早速外した方がイイな。


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 基板は一応SMD基板である。裏向きなので基板を剥がさねばならないが、その方法がよく解らなかったりする(^^;


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 こういうワイヤリングも覚えておかねばならない。しかし忘れるだろう(^^;


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 剥がれたというか取れた!ネジで止まったりはしていないようだ。しかしまだダイヤルユニットがある。


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 これも何とかクリヤー。日本製と比べ破損は無い(^^


★基板
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 もう中身は方々で開けられており知っているが、やはり肝心な所を見せてくれないので我々に役に立った記事は無い。そもそもラジオに詳しい人は無暗にバラしたりはしないものだ(^^


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 ICは一般的なCXA1019Sだが変だよね。だってS19のラジアルリードの基板ではSMDのICを使ってこのSMD基板でDIPのICを使うんだから(^^; まあこの時期それだけ部品調達がままならなかったのだろうけど。


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 455kHzのCFはムラタではなく東光だった。もうムラタは無かったのか?それにしては以前の1号機は選択度が良かったけど。いずれにせよ取り換えたいのは事実(^^;


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 10.7MHzの方はCF・CD共にTDKだった。まあこれも日本メーカー製なら差は無いので気にしない。


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 気になるFRAはHSDLの精密計測(笑)によって8.0φ×59.7个犯縮世靴拭8称で8φ×6僂箸い事になる。リッツ線は3本っぽい。線径0.25φで推定102回巻きとなっている。タップ方式だがFRAからは4本出力されておりリンク方式に変更する事も可能だ。何となくロッドが反っているようにも見えるが気のせいかもしれない。


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 空いているランドが多いけど付けたら性能が上がるのだろうか?(^^ 電源の電解コンは470μFというショボイものだが、背の高いのと交換すると上のダイヤル機構に当たりそうな気がする。これはチョット予想外で困ったな。なおジャンパリードとSWを平滑用抵抗代わりに使用しているっぽい。いやSWが平滑電解コンの中間に入っているからそう思っただけだが考えすぎかも(^^; 電解コンはもっと大きく三倍以上にしたい。少なくともC20はそうする。高さが足りなかったら複数のを束ねても良いし。

 という事でポケットラジオを大きめのケースに入れたラジオと言う感じでした。もう知りたい事は全部知ったよね?


★一旦終了
 ICF-28の概要を理解できたところで一旦終了する。次回記事になるとしたらAC電源改良やCF交換の記事になると思うがいつになる事やら(^^; 実は記事は去年の段階で半分出来ているが実行していないだけ。


注:1号機も2018年に裏蓋だけは開けている。記事を書きかけたが当時は基板が剥がせなかった(^^;


SONY ICF-28

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

SONY ICF-28をもう一度よく見る(^^;


どーでも良いラジオ話
ICF-28受信音
ICF-28受信音

 記事を書き始めてからもう一台手に入れてしまった。2018年に入手した一号は中古完動品であり、使用歴が短い上に全く弄られていないので不具合は全く無い。強いて言えば多少ヤニ臭い?HSDLでは当時初のSONYラジオICだった。二号は2020年にゲットしたジャンク品で、動作は完全だが付属のコードなどは付いていない。ただ性能は変わらないので解剖は二号で行なう予定。付け加えると新しく入手した方が製造番号は古かった。


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 ICF-24は電池下ポケットに電源コードが格納できたのだがそれも無く機能が低下している。前回も書いたがコードが異様に短い(社外品の可能石もある)。ちなみに純正ではないそこらのメガネコードを入れることもできた。

 電池は単三4本で6Vだが1本減らして3本4.5Vでも楽勝だし、非常用には2本3Vでも頑張れば動かせそう。むしろその方がS/N比は良くなるんじゃないか(テキトー)。もっともHSDLの使う充電池なら3本以上は必須と言える。


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 もう一つ、これが最大の欠点と言っていいのだがダイヤルが気に食わない。据置で使うであろうこのラジオのダイヤルが、その辺のブリスターパックのポケットラジオのダイヤル機構と変わらないのは悲しい。受信性能は比較的優れているのに、これが理由でメインになり損ねたのだった。但し機構は同じだが回る方向は理に適っているし、ダイヤルの径がポケットラジオよりは大きいので見た目ほど回しにくいわけではない。


★特徴
 思いついた順にテキトーに並べてみた。

・このラジオはほぼCXA1019S単体で出来ている
 ちなみに後継のICF-29は周波数スケールのTV表示以外は全く同一の製品である。∴欠点も丸っきり同じ(^^;

・ICはCXA1019Sで当然ながら純正品だった
 CXA1019SはAFパワーアンプまで内蔵しているワンチップラジオICである。周辺はRF/IF/AF全てに能動素子が無い典型的なICラジオである。このシリーズのICは本質的な問題によりガリオームが発生しやすい疑惑がある。これは入力音声信号ではなくアンプゲインを変化させているためだ。電子VRをアナログで無理やり使っているので仕方がない。

・AM/FM共にCFは1エレである
 その割にAM選択度は良い。2エレのER-C54/55Tと殆ど差はない。IFT使用だからかIF漏れが少ないのでこちらの方が良い局面もある。ただやはり頭のキレは負けている。同調でヤマが掴みにくいのは事実だ。この製品は斑多製のSFU455BだがICF-9には中華製の同等品が使われている。そのため選択度はこのICF-28の方が良い。

・SFU455B×1にしては選択度が非常に良かった
 ダイヤルをグルッと回した時のキレが良くて、当初は偽アナログ・デジタルラジオ?と勘違いしてしまったくらいだ。同構成でありながら選択度の非常に悪いRF-2400(A)との違いはやはりオリジナルSFU455BとLTP455Bの差だろうか。

・IF周波数は455kHzである
 IFはアナログラジオでは一般的な455kHzとなっている。そのためSC3610等で周波数をデジタルリードできる。アナログラジオと言ってもPLL系は450や459kHzだったりするし、昔は468kHzなどと言う妙な周波数のもあった(TFM-6100等)ので標準なのは助かる。

・電源の出力平滑コンデンサはC20・C16共に470μFと少ない
・ラインフィルターは入っていない
 AC電源で使用すると多少ノイズが気になるので改良できるならしたい部分だ。

・フェライトロッド・アンテナはタップ出力方式
 この方が高感度だが当地ではRF選択度を上げたいのでリンク方式の方がイイな。なおCXA1019Sのリファレンス回路はフルタップ方式でCXA1019M/Pはタップ方式だった。インピーダンスが違うのか?と思ったがそんな事は無くてどっちでも良いんだろうね。コストダウンのために作ったICなので余程の特殊事情が無い限りFEの作り分けはしないだろう。

・フェライトロッド・アンテナは6.5
 このラジオはケースに余裕があるので18僂離蹈奪匹搭載可能だ。このスペースの大きさがHSDLには魅力だ(^^

・感度ムラが少ない
 この個体は非常に良くトラッキング調整されており、上から下までアナログラジオとしては感度ムラが少なかった。これもDSPのように感じた理由の一つだ。

MWカバー範囲が広い
 このラジオは1700kHzまで周波数スケールがあるが、この個体は一杯まで回したら1770kHzまで受信できた(メーカー調整基準は520〜1750kHzとなっている)。これもデジタル系と勘違いした理由の一つ。もっとも単体ではこの辺りの感度は低いので、微弱な海上交通情報は存在(キャリア)のみが確認できただけだ。トラッキングは昔ながらの600kHzと1400kHzで調整されており1600kHz台の感度が低いのは致し方ない。逆にこの辺りを高感度にしてしまうと真ん中あたりはやや低くなる。精度の低い親子バリコンでトラッキングを平坦にするのは神業に近い。

スピーカーの音はRAD-F770Zには負ける
 内装スピーカーの品質や回路に問題があるわけではなく、SPグリルが筐体プラケースの打ち抜きの為だ。この手の方式だと音量を上げるとビビりが出る場合もある。HSDLではスピーカーはあまり使用しないので気にすることでもない。


★感度計測
 感度測定は面倒くさいので例によってMWだけ(^^; FMはアンテナが面倒くさいんだよね。いずれ本格的にFMでやる日が来るかもしれないけど、その時はラジオを複数並べて一気に比べてみたい。ちょっと話が逸れたが今回はMWの感度だけ測ってみる。

 今回から感度計測は放送波を使わない事にした。現在のHSDLではノイズが酷く、二等ローカル局はロクに聞こえないからだ。かと言っていつも移動するのは骨が折れるし面倒くさい。テストには以前やったようにSGを用いてタイマン法で比較する。これはいつも比較相手がまちまちなので参考にならないかもしれないが、今回からは高感度ラジオで定評があるER-C56Fを使用する。このDSPラジオはアナログラジオと比べ感度ムラが殆ど無いので割と公正な比較相手ではないかと思っている。

 このリファレンスラジオで50冦イ譴浸にギリギリ受信できる信号を、検査ラジオでどのくらい離れてギリギリ受信できるか?で比較する。結果はcmで表される。この場合SGの誤差は無視できる。

 今回からはMWの下限である531kHz、中央の1000kHz付近、上限の1602kHzで比較する。中央が「1000kHz付近」と曖昧になっているのは、当地では1000kHzが受信できないラジオが経験上多いからである(注)。その場合は受信できるまで上にずらして受信する。

 余談。今回はSGはTRIOのSG(昔風に言えばTO)であるSG-402を使用した。コレでなくとも結果は同じであるがSSGより手軽なのでこちらを使った。リファレンスラジオがDSPデジタル同調なのでSGの目盛りはテキトーで良く、安定して信号強度が細かく可変できればよいのだ(TOは殆どが無段階可変)。新たにSG(TO)を買うならトリオではなくリーダーLSG-16〜17の方がイイ。筆者も所有しているLSG-17はカバー範囲がVHF(高調波でUHFも^^)までなので下手に不調のジャンクSSGを買うよりも役に立つ。HPやらANRITSUかなんかの場違いなSSGを買って「大きく重く五月蠅く使いにくい」とウンザリしている君にもお勧めm9(^^

 閑話休題、このテキトーなシステムで計測しているので絶対値は分らない。それだと読んでいる人はイメージが湧かないと思うので、文末におまけで他のラジオを測ったので参考にして欲しい。そしてHSDLブログではMWは今後この計測方法をスタンダードとする。

=ICF-28感度計測=
 ER-C56Fが50僂妊リギリに聞こえる(←この部分で誤差が出る可能性)信号強度をICF-28はどのくらいの距離でギリギリ聞こえるか?

531kHz:34cm
1000kHz:40cm
1602kHz:43cm

 市販ラジオにはありがちな感度分布だ。低い方のバンドエッジがかなり低く、550kHzを越えた辺りから上と同じになっていく。低い方は調整の影響が非常に大きく、これに懲りてもっと下の方で合わせると今度は中間が大幅に下がったりする。下側バンドエッジはある程度捨てているのかもしれない。盛岡などの人には非常に迷惑だろうが…(^^; この特性はもしかするとICF-28のカバー範囲が1700kHzまでというのが関係あるのかもしれない。広いカバー範囲をムラ無く合わせるのは困難だ。

 これを「DSPのER-C56Fには遠く及ばない低感度」と判断するか「最新ラジオに対して健闘した」と言って良いのか?筆者は高感度とは呼べないまでもムラが少なくそれなりに健闘したと考えている。以前から書いているが粗ニーブランドの中華製は中華ラジオは言うに及ばず、粗ニーブランドの日本製より明らかにトラッキングが良くとれている場合が多い。それは工員の質というより恐らくラジオ自体が調整がしやすいからだと思う。日本製のICF-S60と中華製のICF-9を自分で調整してみればその優劣は明らかだ。

注:その場合999kHz付近にTBSが聞こえる。ICF-EX5はこれのせいで1008kHzのABCが昼間受信できなかった。TBS絡みの相互変調波にしては変な周波数なので現在のところ原因不明。

★続く
 次回は二年越しの解剖を行なう。記事を書いた時はまだ保証が切れていなかったので躊躇したのだった。解剖は新しく入手したジャンク品の二号機で行なう。


★感度測定おまけ
 時間が余ったのでER-H100を測定してみたら何と51僂ER-C56Fを上回った!但しこれは1000kHzしか測っていない。これだけだとER-H100は良いラジオという事になるが、もちろんAFCで引っ張られミュートでガタガタなのはアナログDSPのデフォ。結局のところ持ち前の高感度を全く活かせないのでした(^^;

 ついでに世間的に低感度で有名な?RAD-H245Nを測ったらこれが意外。上から順に38、41、38cmと意外に揃っている。現状でもこの3点の感度はそんなに酷くはないけど、この均一性を見るとトラッキング調整し直しても感度はこれ以上にはならないだろうな(^^;

 更に兄弟ER-C57WRも測ってみた。何だこりゃ?上から57、58、45cmだって?全然違うじゃねーか(^^; DSPラジオにムラが無いと書いたのは間違っていたかも知れん。どういうわけか56Fよりノイズが少ないので距離がだいぶ伸びたのはそのお陰だと思われる。56Fと回路が違うのかアタリハズレなのか。

 最後にダイソー100円ラジオDD2000-A[1]を試したら上から順に23、29、28cmだった。流石の低感度(^^; 但しこの個体は上限1520kHzまでしか行かないので上はそこで測った。

 いやーやりだすと結構面白い。フェライトロッド・アンテナ採用の小型〜中型機しか測れないけど相対比較としては大体合っているのではないか。人間の感覚だと上の例のようにノイズで騙されるのでアテにはならないんだよね。本当はRF-DR100を測ってみたかったけど怖くなって止めた(^^; 悪かったら正拳突きで壊しそうだし。

 なおSG-402の公式な出力電圧100mVは1000kHzのものだ。周波数が変わると出力電圧も変動するかもしれないが、HSDLの個体は少なくともMWバンド内500〜1700kHzでは全く均一だった。1000kHzで合わせたら他の2つの周波数で合わせ直さなくても良い。もちろん時間による変化はあるだろうから長時間になったら時々チェックする必要はある。

OHM RAD-F1351M

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

筆者の知らない時代の鸚鵡ポケットラジオを解剖する


 前回の受信テストは久々に酷い受信成績を見せてもらった。今回はその酷いラジオの中身を見てみたい。どんな製造なのか興味は尽きない(^^; 2010年だからコストはそんなに削られていないと思うのだが…結論から言うと今のと殆ど変わらなかった。


★カラ割り
 選択度があまりにも低かったので久々の2003系疑惑を持ったのだが果たして…。ネジが錆びているので反って開けられていないのではないか?という希望が出てくる。


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 何とこんな小さなケースなのにネジが4本もありやがります。他にアンテナの1本があるので全部で5本だ。生産屋の筆者は無駄が多いとピクついてきます。なおANTのネジは外す必要はない。これが止めネジと兼用なのはまだ見たことが無いな。


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 アッサリ割れました。これが中華のイイところ。しかしこれは手放しでホメられない。何故なら組み立てたままで調整がやり難いところ(無理すればできるけど)。


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 R1531(バージョン2?)というのが本名らしい。中華ラジオは日本に来ると殆どが通名を名乗っているのでね。あーSOP28だ。粗ニーCXA系ですね。CD2003GPではないという事で何であれほど選択度が悪いのか解らなくなってきた(^^; 開けられてはいないようだ。つまり弄られていないのに低感度という事になる。


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 F1619Mにも存在したテキトーダイヤルは健在。これ上下逆に回るのが気に食わない。これの原型は粗ニー(オワタ?)が発明したっぽいけど。そう言えばELPAの型番は1351Mの後のMって言うのがメーカーを表しているのかな?F1619もMだし。


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 何とも魅力を感じないSPだ(^^; 小型品で音が良いなんて夢のまた夢だから致し方ないね。って言うかこのクラスのSPはおまけだよね。ホームラジオではないのだからイヤフォンを使いましょう。


★基板
 粗ニー系ICという事で筆者的には楽しみは1/3は無くなった(^^; たまには違う系統のICも見たいよ。


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 華晶のマークが見えるかな?ICは粗ニー系のCD1691CBでした。面白くないけどAFパワーアンプ内蔵で低消費電力だから他のICの出る幕は無い。昔はIFTが入っているからCXA系の方が選択度が上だと思っていたけど、それよりも使われているCFの影響の方が断然大きくて2003系とあまり違いはないね。ただIFスッコヌケはいくらか少ないようだけど。


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 あーこのCFか!これはこのラジオと同じ工場製と思われるRAD-F1691Mにも使われていたMG製SFU455Bだ。あれも選択度は激悪だったが、どうもこのCFが原因のような気がしてきた。このメーカーはどうやらハズレ品を掴んでしまったらしい。知らない人は知らないだろうが、同じSFU455と言ってもメーカーやロットによって大きく性能が異なるのが中華製なのです。互換だから同じなんて夢のまた夢(^^;


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 10.7MHzの方は埋まってますがLT10.7若しくはその互換品だと思われる。というかそれ以外のがあったら見せて欲しいくらい。


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 注目のフェライトロッドのサイズだが、HSDLのおなじみ精密計測(笑)に拠れば4.1×7.8×50.1mmだった。公称は4×8×50mmだろう。いやこれ大きくは無いけどこのクラスでは標準だよ?CD1691+このロッドで何でこんなに感度が低いのか分からなくなってきた。やはり調整不良なのではないか?


★再調整
 道具立てからすればF127を確実に上回る構成なのだがあまりに感度が低いので、これはもう組み立て時の調整不良を疑うしかない。筆者がRAD-F1691Mと同じメーカーという疑いを持っていることもある。あれも調整は明後日の方向に外れていたから。

 でトラッキング調整をしようと思ったらこのラジオは組み立てた状態で調整できないのだった…アホか、そこまで粗ニーのマネをする必要はないんや!(^^; 仕方がないのでTCだけで大体バンド内でムラが無くなるように調整した。

 CFも交換したかったがあいにく隣にバンド切り替えスイッチがあって幅の広いCFは挿入できない。FMは余裕で入るけど感度が低いので無意味っぽい(^^; という事でノーマルで終わりです。けど選択度が低いとトラッキング調整がしにくいので本当は交換したい。

 調整後テストの結果はそれなりに感度が上がった。普通の安物ポケットラジオくらいにはなったのではないかな。こちらの方がアンテナが勝っているのに不本意だけど、少なくともF126並みにはなったと思う。もっとも詳細テストは移動しないと分らないが、これを持って公園に行くのは面倒なのでパス。


★終わり
 開けてみたら特に面白くも何ともない中華ラジオだった。構成からすればもっと性能が出るのに組み立てっぱなしで損をしている。このメーカーの生産技術ではアナログ衰退と共に潰れているかもしれないな。どうでもええけど毒を吐きたくなる製品だ(^^

OHM RAD-F1351M

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

筆者の知らない時代の鸚鵡ポケットラジオ


 「北巡回[2019/10/13]」で入手した鸚鵡のラジオ。2010年製で、鸚鵡に限らずこの時代の製品はメーカー問わず全く知らない。ラジオに関心が無かった時期のものだからだ。失われた時代を取り戻すべくこれを入手した。


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 筆者も既に10台以上の鸚鵡ラジオを使っていたので判るが、この指針はあのRAD-F1691Mに似ている(^^; 恐らくメーカーが同じなのだろう。下の受信テストの選択度の低さから言ってCD2003GPの可能性もあるな。テレスコピック・アンテナの長さは37僂世辰拭


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 VRの方向が逆で驚いた。普通は下に回すと下がって上に回すと上がるのだがこれは逆なので下げたい時に上げてしまう事があった。ダイヤルもヒドイ。通常はダイヤルを上に回すと周波数が上がり下げると周波数も下がるようになっているが、これは上に上げたつもりが下に降りるのである。


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 実にシンプルで無駄が無い。ローカライズされており、出来合いの製品を右から左に流しているわけではない事が解る。ただ上の違和感などちょっとしたところで品質を下げている。


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 裏面はこうなっている。電池は単三2本だ。ネジが錆びているな。


★受信テスト
 先走って書くと感度は予想を超えてかなり低い。今まででも最低レベルだ。しかも選択度もヒドイ。IFTしか使っていないんじゃないか?(^^;

=周波数範囲チェック=
MW下限:522kHz
MW上限:1662kHz
FM下限:75.1MHz
FM上限:90.9MHz

 時間や電源電圧によって範囲は上下する。特に問題無く仕様は満たしている。弄られていない可能性が高い。

=MW受信テスト=
× 639kHz:静岡2(PB) ;選択度不足で受信できず
× 729kHz:名古屋1(CK) ;選択度不足で受信できず
△ 765kHz:YBS各局 ;ラジオの方向次第でAFNが聞こえる
× 882kHz:静岡1(PK) ;選択度不足で受信できず
×1062kHz:CRT足利 ;選択度不足で受信できず
△1197kHz:IBS水戸 ;下でローカル局が聞こえる
×1404kHz:SBS静岡 ;選択度不足で受信できず
△1458kHz:IBS土浦 ;RFが聞こえる
×1530kHz:CRT宇都宮 ;感度不足で受信できず
×1557kHz:SBS熱海 ;感度不足で受信できず

 何と移動受信の恵まれた環境で3局しか受信できなかった。しかもその3局も無傷ではない。

=FMバンド(76-90MHz)=
×76.5MHz:Inter FM(横浜300W) 感度不足で聞こえず
×78.2MHz:むさしのFM(武蔵野市20W) JCOM混信で不良
△88.3MHz:J-WAVE(みなと100W) DX局並み(^^;

 ワイドFMではないので3局だけ。やはり感度は低い。選択度は安物の標準くらいだが勿論良いわけではない。


★続く
 次回は解剖します。久々に「どうしようもないレベルのクソラジオ」が登場したのでちょっと楽しみだったりする(^^

SONY ICF-S19

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

ICF-S60に似ているけどチョイ安っぽい日本製ラジオを解剖する(^^;


 前回のテストはなかなか良かったが、今回はバラして中身を解析する。ついでにダイヤルの不具合が直ればいいな。


★開ける
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 このメーカーの製品なので陰険な篏合が予想されるが、ICF-S60は中級機という事で修理も考えていたのかそのようなワナは無かった。但し組み立て状態で調整が出来ないという致命的欠陥がある。このS19はどうだろうか?


icfs19_06
 蓋は開いたが…爪が全部落ちている?!どうも一度開けられたらしい。それなのに調整が狂っていないのは何故か?実はその後が難しいのだ。この状態では全く調整を弄れないのが幸いしたか?


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 爪が出てきたぞ(^^; 開けやすかったのはそのせいか?全部落ちているのかも。

 不具合の出ているダイヤル機構はギヤと糸掛けのハイブリットだった。つまり糸掛けユニットとバリコンをギヤで繋いでいるのだ。ダイヤル不良なのだがこれは設計が悪く、軸がフニャフニャ(軸受けが浅くて緩い)なので回し方に依ってギヤの間隔が開いてスリップしたり噛むらしい。どうせなら全部ギヤにするか糸掛けにすべきだったな。ギヤに汚い油が付いている。これって元から?違うだろ。この油も不具合を強調するのでよろしくない。スリップするところに油塗るバカが何処にいる?ここに居た(^^;

 これを開けた前ユーザーは基板を見る事ができなかった、或いは最初から見る気が無かったのだろう。恐らくダイヤル不調を改善しようと思ったはず。このギヤの油は恐らく前ユーザーが塗ったと思われる。だが不具合は設計不良によるものだったので本質的には直らない。結果として火に油を注いで使い物にならなくなったという無残な結末。


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 前回「これに日本製の良さは無い」と書いたが、この辺りは日本メーカー製であることを顕著に表している。中国製ならシールドなんて絶対にしないよ(^^; この辺りでもう気づいたけどICF-S60とは似ても似つかない中身だった。かなり思想が古い。


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 この先が難しい。ダイヤルユニットから基板が剥がれないのだ。この時点でこの生産はクソだと評価してしまう。この基板を剥がなければ調整できないのに剥がれないのだから。


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 やはり高感度の要因はフェライトロッド・アンテナだった。現在ではあまり見られない長いものが入っている。HSDLのお馴染み精密計測(笑)に拠れば7.8φ×98个世辰拭8称8φ×100个覆里任靴腓Αフェライト指数は764となりICF-S60(792)とRAD-F620Z(700)の間の10位にランクされる。リード線の処理は流石にキッチリしている。中華にはここを見習ってほしい。上手くやれば数dBは改善されるはず(^^;


icfs19_15
 SPは安物っぽい。しかしハンディラジオとしては充分に良い音がするのはSPグリルで手を抜かなかったためか。数少ない美点だ。


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 組み立てるのはバラしの10倍時間が掛かった。実装部品が其処此処に当るのでテキトーに組み立てると基板が付かないのだ。こういう組み立てにコツがいるような製品はダメ。だって一品モノの手作り高級機ではない量産ICラジオなんですよ。この会社で働いていなくて良かった。たぶん設計者をぶん殴っていると思う。


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 あとには中に入っていたカスが残った。これ全部ツメなんだよね…(^^; 誓って筆者の仕業じゃないからね。RF-P50やR-P30のは筆者の仕業だが。

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 やっと元に戻った。電源を入れたらFMは完全に動いたがMWの音が出ない!(^^; 感度が極度に下がっているのでアンテナのリード線若しくはそのハンダ付けを切ってしまったのではないだろうか。またやり直し?また今度な。ちなみにダイヤルは筆者が組み立てたので?だいぶマシになった。今のところ引っ掛かりは出ていない。今回の不具合は{設計が悪くギヤ間に隙間が空く→バカユーザーが油差す→完全不調}というプロセスだ。


★基板
 ここで一番チェックしたいのはICとCFである。


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 ICはA1019とある。SMDタイプのCXA1019Mだ。一般的だね。裏にシールド板が付いているところに日本メーカー製を感じるがめんどくさいだけで特に必要はないよね。それとラジアルリード部品ばかりなのになぜCXA1019Mを使ったのかもよく解らない。まさかシールド板を貼るためだったわけではあるまい(^^; 粗ニーに余っていたSMDタイプを安く押しつけられたか、或いはコストダウンのため積極的にこうしたのか(一般的に面実装部品は安い)。いずれにせよ生産・資材調達の都合だろうけど。


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 455kHzのCFには何とシールドキャップが!なんて馬鹿丁寧なんだろう。飛び込み防止・発振防止・IF漏れ防止と、どれをとってもこんなモノは要らないと思いますが(^^; 中身はSFU455以外に考えられないので確認する必要も無いだろう。何にせよ能力が不足しているのは前回テストの通り。


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 FMの10.7MHzのCFはTDKぽい。これもシングルだからどれでも大した事は無い。この時期に限らずFMのCFはSFE10.7で充分ってラジオ設計の教科書にも書いてあった。もうCFM局は誕生していたんだけどなあ。FMのトップに出来合いのバンド・パス・フィルターが採用されていたのが唯一の見所。イヤ待て、横にある局発?コイルはコア入りボビンじゃないか。これは良いな。ここだけ日本製の良さが出ている(^^


★終わり
 組み立て状態で調整できないところはS60/S65Vと同じだったのでHSDL評価は低い。このメーカーの日本製はトラッキング調整がどれもイマイチなのだが、それってこのような欠陥のある筐体が原因なんじゃないかとすら思える。何故なら同メーカーの中華製は組み立てたまま調整でき、しかも調整が非常に良く取れていて気持ち良いくらいなのだ。筆者がこのメーカーの日本製ラジオに対して憂鬱になるのはそれが大きい。


★追記
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 聞こえなくなったので内部を確認してみたらFRAのリード線が切れていた。PVCのも引き込み線も両方切れている。これでは聞こえるわけは無い。


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 仕方がないので繋いだ。ハンダは乗っていた奴を流用したのでチョット汚いがもうヤル気がしないのでこれで良し(^^; 結果はまた高感度が復活しました。

SONY ICF-S19

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

ICF-S60に似ているけどチョイ安っぽい日本製ラジオ(^^;


 2019/12/16に330円で入手したラジオ。今までジャンクで数回見てきたけど、いつもどれも高かったのでスルーしていた。今回は適価だったので遂にゲトした。


★外見を見る
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 ICF-S19はICF-S60を思いっきり安っぽくプラスチッキー(笑)にした感じ。どっちもプラだけどマットじゃなくて光沢なのが安っぽく見える原因だろう。SPグリルがプラ打ち抜きではなくパンチングメタルなのが救いだ。SPグリルは安物でも手を抜いて欲しくないね。まあ通常は抜かれますが(^^;


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 HSDLの事前チェックでは「ダイヤル不良」とある。ちゃんと動く時も微妙な引っ掛かりを感じるが、偶に派手にガッチリ止まる事がある。こうなると受信範囲が異様に狭くなってしまう(^^; これに似たS60はダイヤルはギヤ駆動だったがこれはどうなんだろう?ギヤならこうはならないと思うのだが。


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 この「汎用マルチストラップ」と言って良いのか分からんが(^^; どう見ても近い将来「割れる・折れる・消滅する」しか考えられない。ジャンクではコイツが消えているのが多い。どういうつもりで付けているのだろうか?やっぱり一年持てばいいのかな。この頃になると日本製も落ちたものだ。ハッキリ言ってこのラジオに日本製の良さなんて欠片も無いじゃないか。こういう廉価勝負になったら中国に勝てるわけない。


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 一番驚いたのはこの電源部。S19の電池は単三2本仕様なのだ。S60は3本仕様だったので1.5V電圧が低い事になる。ユーザーとしては2本の方が良いが、長く安定動作するのは4.5Vの方だ。3本なら充電池でも安定して動く。どちらが良いかはケースバイケースだ。ちなみに単三3本機は電池を2本に減らしても動作はする。また2本機にACアダプターで4.5Vを加えてもそれが原因で直ちに壊れる事は無い。


 当該機は傷はそれなりにあるが消滅しているモノは無い。なるべくならそういうものを手に入れたい。そうでないとマヌケな事を書いてしまいそうだから(^^; 1.2Vの充電池を入れて電源を入れてみたら普通に動いた。けっこうバリバリ入っているので感度は良さげ。では受信テストしてみよう。


★受信テスト
 正常に動いているようなので受信テストにかける。MWは環境があまり良くないのでFMで勝負したいが…。

=周波数範囲=
MW下限:519kHz(520kHz)
MW上限:1645kHz(1650kHz)
FM下限:74.8MHz(不明だが75MHzくらいか)
FM上限:108.05MHz(109.5MHz)
*電源電圧が変化したり長時間経つと数kHz程度は変わってくる。

 カッコ内は規定値。MWの下はほぼピタリ、上がちょっと足りていないがまあ許容範囲でしょう。FMも下限はほぼ合っており上限は現状あまり関係無いけど一寸低い。概ね合っているので恐らく中身は弄られていないと思う。

=MW昼間受信テスト=
〇 639kHz:静岡2(PB)
△ 729kHz:名古屋1(CK) ;混信が酷い
〇 765kHz:YBS大月
〇 882kHz:静岡1(PK)
〇1062kHz:CRT足利
−1098kHz:相互変調波
〇1197kHz:IBS水戸
△1404kHz:SBS静岡 ;混信が酷い
〇1458kHz:IBS土浦
〇1530kHz:CRT宇都宮
〇1557kHz:SBS熱海 ;驚くほど良い

〇:完全に内容を確認できる
△:何とか局を確認できる
×:聞こえない、或いはキャリアのみ

 ノイズが酷いので不本意ながら移動受信を行なった。場所は善福寺公園である。特記無き場合は以後ここでテストをする事になる。ここはHSDLと比べるとノイズが皆無に等しいのでかなり下駄を履かされているが、それでも全局受信できて感覚的に感度は良い方だと思った。RFアンプで強引に上げたノイジーな感度ではなく、パッシブループで浮かび上がるような静かな感度と言ったら分り易いか。恐らくフェライトロッドが他より多少大きいのだと思われる。全体的に見ると微妙に感度ムラがあり低い方より高い方が良く感じる。当地ではバンド下の局の方が良いのだが、このラジオだと上から下まで平均的になる。取りあえず感度で不満が出る事は無いだろう。なお1098kHzに顕著な相互変調波が発生していた。ここはどのRxでも発生する相互変調に弱いポイントだが、ここだけ強力なのは殆ど見られない異常な出方だ。

 感度は高いが選択度はこのクラスなのでよくない。例えば名古屋1は東京2と一緒に聞こえるしSBS静岡はRFと一緒に聞こえる。それもSSではなく生で聞こえるところがヤバい(^^; もしこのラジオを改造するとしたらまずCF交換だね。そして選択度が改善されたら素晴らしく良いラジオになりそうな気がする。

=FMバンド(76-95MHz)=
△76.5MHz:Inter FM(横浜300W)
△78.2MHz:むさしのFM(武蔵野市20W)
〇84.2MHz:FM西東京(西東京市20W)
△88.3MHz:J-WAVE(みなと100W)
△94.6MHz:IBS補完中継(水戸1kW,83km) ;部屋を選ぶ

〇:完全に実用になる
△:部屋やアンテナの方向など条件が付く
×:聞こえない、或いは確認できないレベル

 FMはHSDL内でテストした。但しテスト局は東伏見時代のを半分に絞って簡略化した。この製品はFMはワイドバンドなのでMW補完放送も聞ける。どの局も感度的には難易度は低いが、選択度的にむさしのFMは200kHz離れたJCOM再送信にカバーされるので厳しい時がある。

 FMも選択度は良くはないが、元々この時期FMの選択度が優れた市販ラジオは少ない。ポケットラジオだと高級機でも2エレですら希なのが泣ける。CFM局は前世紀からあるのだがこれが受信できないラジオが多いのが悲しい。


★続く
 次回は例によって解剖します(間にHO巡回記事が入るけど)。外見の似ているS60とどこがどう違うのか見てみたい。

OHM RAD-F126N-K

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

RAD-F127Nの前身の製品?を解剖する


 今回はF126の中身を見る。F127と変わっていないと思うけどそれを確認するのも仕事の内だ。


★カラ割り
 某日本メーカーと違って陰険な篏合は無いので安心して開けられる(^^ 但し前回は線が切れやすかったのでこれも注意しなくてはいけない。ハンダ付けは現在のところやる場所が無いので…。


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 F127と同じくネジ4本で簡単に割れる。


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 更にネジ2本で基板も簡単に剥がれる。その際に部品が脱落するのを注意するだけである。この時点で既にICがCD1691CBであることが判明した。


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 SPもおなじみだが薄っぺらくてすぐに飽和しそう(^^; 小型のラジオは音に期待してはいけない。


★基板
 基板も変わっていないだろうが確認のため。F126NとF127Nは同社のF610ZとF620Zみたいに色違いで型番が違うだけなのかもしれない。


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 基板には”OHM F126N V2.3”とある。中華製ではあるが本名がF126なのだからこれはもう鸚鵡製ラジオと言って間違いない。なおF127と全く同じ基板だ。


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 ICは裏面だった。今や最もありふれたアナログラジオ用ICの華晶CD1691CBである。


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 455kHzのCFは哀店道にも売っていたMG製のSFU455Bである。10.7の方はLT10.7MHz若しくは互換品だ。いずれもシングルなので選択度に期待は出来ない。改造するとしたらここだろうね。

 フェライトロッドのサイズだが、HSDLのおなじみ精密計測(笑)に拠れば4.0×7.6×34.9mmだった。公称では4×8×35mmなのでしょう。F1351Mより一ランク低いのだが感度はそれ以上なのだから、この程度のアンテナの大きさの差であれば調整の善し悪しがスーパーラジオの感度を決定すると言い切れる。


★一旦終了
 前回書いたように当該品はいい感じに汚れがこびりついているので(^^; ラジオ洗いのサンプルとする。小型のためケースまで超音波洗浄機に放り込めるので都合が良いからだ。次回はその手の記事で登場する事になる。

SONY ICR-P10

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

不動だった粗ニーの最下級AM専用ラジオを解剖する(^^


 二台有るという事でまた1号2号と名付けると失敗しそうだが、性懲りもなく今回も新しい腐食した方を2号機とする(^^ いや実はこれ製造番号が無いんだよ。ブリスターパックにでも付いているのだろうか?登録の時に難儀だよなあ。
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★2号機の解剖
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 腐食版は何しろ動かないので迷わず開ける。ICチェックのため腐食していない方も開けますが。ネジが3つだ。筆者の予想ではこれはオワタ製ではないな。


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 やはりあの狂気の篏合は無かった。という事はこれはオワタ製ではない?


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 ICは8本足なのでCXA1600Pに間違いない。コイル類はOSCコイルだけ。2003年3週の製造。


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 アリャ?レジストが剥がれている。これは重傷なのか?


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 コンタクトがサビサビ!これが原因のような気がしてきた。


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 基板と電池ボックスは爪だけで接続されている。つまり基板が錆びてしまうと導通しなくなるのだ。


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 磨いてみた。


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 裏蓋は洗った。


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 コンタクトも錆取り完了。


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 電池は確実に当たるようになったしこれで動くだろう。

 …と思ったら大間違い(^^; 修理の結果だが、20いや30回に1回くらい電源が入るだけだった。今回筆者が手を入れたところは完璧なのだが、やはりスイッチ内部の接点がが腐食しているようだ。これを直すにはSWを分解する必要があるが、そのためにはハンダ付けを外さなくてはいけない。という事で現段階では修理は諦めた。ちなみに電源が入った時はガンガン音が出ていたのでこちらの方が感度が良さそう。残念だなあ。


★1号機の解剖
 では動いている方の1号機も開けてみよう。2号機の分解により陰険な篏合が無いのは分っているので気楽に開けられる。


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 キター!俺って引きが強いなあ(^^ 2号機が粗ニーで1号機が倒芝だった。つまり念願の二種類のICをゲトしたわけだ。二種類のICがある話は本当だった。ちなみにやっぱりこのラジオはCR-S3と兄弟の哀話製だと思う。それとRF-NA030もやはり哀話製なんだろう。哀話製なら東芝ラジオICを使うのはデフォだしRF-AMP付きも納得だ。


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 何かFRAも違っているな。こちらの方がQが高そうだ。しかし現実は粗ニー版の方が感度が断然良いという…(^^;

 これで知りたい事は知ったかな。1号機も裏蓋は洗ったが再調整はせず放置。FRAは良さげだがそんなに良くなる気がしないから。TA7641はIFTだからな…。


★終了
 2号機の電源SWはヒマが有れば修理するけど放置される可能性が高いな(^^; 技術も知識も必要としない作業はヤル気がしない。逆に根気と執念(←両方とも筆者に無いもの^^)だけで生きているオッサンに任せよう。

 デキ自体は最下級らしいラジオだったが、実際粗ニーの中級・下級ラジオは全部選択度甘々なのでこんなものなんじゃないかという気もする。つまりこれより2000円余計に払っても受信性能に大差無いという事で、これよりも良いモノが欲しければマン振りしないといけないわけだ(^^

TRIO R-1000

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

ジャンクTRIO R-1000で海外日本語放送を幾つか受信してみる(^^;


 新たに入手したTRIO R-1000(2号機)。前回は動くかどうか試したら何とか動くようだった。今回は分り易い日本語放送でも受信してみようと思う。使い込んでくると何らかの欠陥が出るだろうか?或いはなじんで不具合が無くなる事もある。


★日本語放送受信
 別の作業をしていたので切れ切れに受信している。まずは17時のチョソンの声からだ。


>チョソンの声
https://www.axfc.net/u/4022957?key=ogoori
 17時、まずは定番?のチョソンの声だ。何だこりゃ?R-1000とは関係無いけど日本語放送と中国語放送が混じっている?少し遅れているのでまるでISと国歌の輪唱だ!ひでえ放送局だな。そんな事では委員長に粛清されるぞ(^^;


>チョソンの声
https://www.axfc.net/u/4022956?key=ogoori
 ちなみに一度だけの誤送出かと思って18時からの放送を聞いてみたら同じだった。オイオイ気づいていないのか?サイドや同波の混信ではないので混変調なのか?ネット情報ではかなり前からこのような状況だそうです(^^; 以下同文なので半分で切っている。ここで漸くR-1000の話に戻すとハム音が気になる。これ放送じゃなくてRx側で発生しているように思える。或いはうちの電源環境か。


>モンゴルの声
https://www.axfc.net/u/4022954?key=ogoori
 次はモンゴルの声の終了部分だ。最後の最後に12,090kHzの強力なキャリアがs/onして潰れかけてよく判らなくなってしまった。実はここまでワイドフィルターで受信していたのです。国際放送華やかなりし頃はワイドだとまず実用レベルで受信するのは不可能だった。現在は局が少なくユルユルなので短波帯でもワイドフィルターを使えるのだ。でもちゃんと受信できるので一安心。モンゴルは以前は変調が異様に浅かったがまともになってきたな。


>ベトナムの声
https://www.axfc.net/u/4022953?key=ogoori
 次はベトナムの声だ。SAは入っていないけど間違いない。業務局が消えたのと付近に放送が無いので選択度はワイド(帯域幅=12kHz)で充分だった。ベトナムの声のアナウンサーはグローバル化で?日本語がうまくなったなあ。昔のたどたどしい日本語が懐かしいよ(^^


>台湾の声
https://www.axfc.net/u/4022955?key=ogoori
 次に台湾国際放送だ。SAは入っていないけど間違えようがない。流石に31mbのど真ん中だと強力に入感してもSSがちょっと気になるね。R-1000の話をすればやはりハム音がうるさい。もし電源が原因なら修正する必要がある。


 最後に今世紀に入ってからまだ受信した事が無いインドネシアの声を受信しようと思ったのだが…やっぱり今回もダメだった。海外送信なのに聞こえないアルゼンチンもヒドイがインドネシアの声も相当ヒドイ。割と距離の短い同じアジアのインドネシアからの日本向け国際放送がDX局みたいな入感状況なのは明らかにおかしい。そもそも何で国際放送をトロピカルバンドの90mbで放送しているのだろうか?(^^; 周波数選択を明らかにミスっているし、日本に住む人に放送を聞かせようという意欲が全く感じられない。昔は25mbでかなり良好な局の一つだったのだが…変調は少々浅かったけどね。

 このように受信してみた感じでは受信性能にはほぼ問題は無さそう。但しこのR-1000はかなり酷いハム音が出ているので電源辺りがイカレテいる可能性がある。以前から持っている奴もなっているんだろうか?まあウチのAC電源自体が汚い可能性も皆無ではないが。


★問題点の整理
 これまでに判明している欠陥を上げてみる。

.▲奪謄諭璽燭動かない
 例のカプラー割れの持病である。これが割れてしまったR-1000は今まで無数に見てきたので典型的な弱点なのだろう。まあこの大雑把なアッテネータは実際問題として動いても実用にならないんですけどね。-20、-40、-60dBって…(^^; このRxの設計者はDXをやった事が無いのだろう。まあR-2000で10dB刻みになったが。

▲丱鵐疋好ぅ奪舛空転する件
 よく見たらネジが無かった(^^; こりゃ当たり前や。気になるのはネジ山があるかどうか?有ればテキトーなその辺のネジで止めるだけなんだが、HSDLのネジ箱がどっか行っちゃったので試せない。

メーターの照明が切れている
 これはムギ球だからしょうがないか。レストアではなく現役だから、使いたくないけどLEDランプにするか?でも白い光はイヤ。高輝度の白色ほど無粋なモノは無い(あと青色^^;)。

ぅ織ぅ沺璽好ぅ奪舛無い
 爪で押せるけどチョーカッコ悪いね(^^; オリジナルボタンはもう手に入りそうにない。このR-1000はこれによりHSDLの改造可能条件に当て嵌まる。パワーと両方揃いで別のボタンに交換するしかないな。揃いならプラでもおかしく見えないかも知れない。

ゥ侫.鵐ションスイッチが接触悪い
 現状時計もタイマーも使っていないのであまり気にならない。使っているうちに直りそうだし。この時計はバックアップが無いので当時からつかえねーなーと思っていた。タイマーセットして置いたら停電で消えていたりして(^^; あと筆者の記憶ではACコンセントを繋いだらすぐに時計が表示されたような覚えがあるのだが。初期型から仕様が変わったのか記憶違いなのか。

AF GAINがガリオーム
 かなり酷いので修正は急務だ。ダメならトーンは死んでいないので入れ換えるか?筆者はR-1000でトーンコントロールなんてしたことが無いから(これからもしないだろうし)。

Я択度がワイドすぎ(^^;
 これは内部コネクタ差し替えで改善できるはずだ…と思ったが、先走って書くとこれはコネクタが無い初期型バージョンだった。改造必至だね(^^; ちょっともったいないけどCFJ455Kを二つ積んじまうかな?(AMナローとSSB用)。

┘▲鵐謄蔽嫉劼壊れている件
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 SWのワイヤー端子とアース端子が壊れている。R-1000を初めて見た時から壊れそうでイヤだったが予想は当り。代わりは無いだろうし使いたくないから改造だな。予定ではSWとLW〜MWの端子を統一する。もしこれに合う端子が手に入ったらワイヤーアンテナ端子も付けるが、端子を統一するのはR-1000の定石なので絶対にやる。

受信音のハム音がデカい
 これが今日の受信で判明した欠陥。もしこれが電源由来のハム音だとすると、その大きさからかなり電解コンが痛んでいると思われるので至急修正しなくてはならない。もしリプルが規定以上の状態で使い続けると何処か逝かれる(昔のICは弱いんだよ)。周波数カウンターが「電解コン不良→リプル発生で逝かれる」はRF-B30でもおなじみだが。昔の日本製電解コンはかなり酷かった。というより昔の電解コンは今の中華以上に酷かったのだ。だから「電解コンは定格電圧の二倍を付ける」なんていう昭和常識が生まれたわけ。今でもストーンヘッドでやっている人いますけど。

ネジが4本無い(^^;
 一度ならず分解されているようでネジが無くなっている。特に内部調整部分を弄った跡はないのだが一体何をしようとしたのだろうか?あと本体を振るとカラカラ音がする。一体何が脱落しているのだろうか?怖い(^^;


★続く
 次回は開腹して調査します。コイツを開けるのはもう何十年ぶりだろうか?「R-1000の帝王(笑)」と呼ばれていた筆者なのだが流石に内部を忘れつつあるな(初期型は知らないし)。改造箇所は数は多いけど覚えている…と思う。


★追記
 掲示板に書いたけどPCノイズの影響を減らすためにアンテナを南から西に移した。何故か感度がかなり落ちたがノイズは更に少なくなった。どうせ超DXは受信できないのだからこれで良いのかもしれない。でも早く外部アンテナを立てたい(^^;

>中国国際放送局
https://www.axfc.net/u/4023443?key=ogoori

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