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主にラジオを中心としたジャンク・各種実験の同人誌

ハードウエア解析

SONY ICF-P21

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

発売当時、下から二番目のランクの製品を解剖する(^^;


 前回は動作チェックして感度を計測したが、今回はいよいよ解剖して中身や部品を確認する。


★ケースを割る
 他ならぬ粗ニー製品なのでケースを割るのはいつも緊張する。何しろ前回解析した通り壊れやすいように作っているのだから(^^


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 ありゃ?直ぐに割れたぞ?あまりに簡単過ぎる。


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 アー解った、爪が折れているからだ。これは分解されているね。


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 何故分解したのかはこれで解った。テレスコピック・アンテナが折れたから接着剤で付けようとしたのだろう。それは無理と言うものです。現にまた割れているし、元々壊れるように作っているのだから諦めてまた買いましょう(^^ そしてジャンクはHOに流れる。

 このように蓋を開けたのはテレスコピック・アンテナが折れたから直そうとしたのだろう。調整はメーカー調整のままだと思われる。


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 アンテナ基部を接着してもリード線が切れているんだよね(^^; もうこれ邪魔だから取っちまおう。アンテナはリード線でも出しておけばいい。その方が折れないし(^^


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 SPは57个涼羃收修世SONY名義が入っているからこれ以降の奴よりだいぶマシ。名前が入っていると粗ニーっぽい音に聞こえるものだ(^^


★基板を見る
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 特筆すべき事も無い標準的なICラジオ基板だ。ICは既に他サイトの情報でCXA1019Sであることは判っている。基板製造は2009年35週で最終に近いロット。レロンの電解コンは27週でIC自体は34週なので製造時期の信頼性は高い。


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 フェライトロッド・アンテナは既に他サイトで長さだけ計測されていたが、HSDLの精密計測(笑)では5×8×50.5个世辰拭これはポケットラジオとしては普通でありアンテナが弱点となる事は無かろう。ANTコイルは分割巻きになっているが、この方式の奴はICF-50Vもそうだったが感度が高い気がする。


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 AMの455kHzのCFは印字が見えない。逆に付いているのか基板設計でこうだったのか?設計でこうだったのならコイツはアカン奴や。まあわざわざ印字を見なくても東光の互換品であることは間違いない。IFTはスミダ製。10.7MHzのCFはモノホンのMURATA SFE10.7MAだった。帯域は不明だが恐らく230kHzだろう。

 これで知りたい事は全部知ったよね?


★終了
 以上でこのラジオの連載は終了する。一部パーツに良さはあったが、特に面白くも何ともないICラジオであり愛着も湧かない無個性ラジオなので、いずれはラジオジャンク詰め合わせ箱に入れて放出される事になるだろう。

SONY ICF-P21

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

発売当時、下から二番目のランクの製品を試食する(^^


 2020/08/31に330円でゲトしたラジオ。まだ粗ニーサイトに製品情報は残っているが2009年に生産中止したらしい。さすがに10年以上が経過してもう新品の流通在庫も無くなっているだろう。2020現在で入手出来るのは中古・ジャンク品という事になる。


★仕様
 売り物は「アナログチューニング」「同調ランプ付き」だけだ。がしかし、それ以外の機能を必要としないユーザー層もかなり大きい。筆者も必要無いですね(^^

=受信周波数=
 FMはこの時期どれもそうだがワイドバンドとなっている。

FM:76MHz〜108MHz
AM:530kHz〜1605kHz

=電池持続時間=
 ハンディ・ポケットではかなり重要な位置を占める電池持続時間だが、粗ニーAF統合チップという事で好結果が期待される。

FM受信時(ヘッドホン)マンガン120時間、アルカリ350時間
FM受信時(スピーカー)マンガン 38時間、アルカリ105時間
AM受信時(ヘッドホン)マンガン170時間、アルカリ500時間
AM受信時(スピーカー)マンガン 42時間、アルカリ115時間

 御覧のようにFMよりもAMの受信時間が長い(ICの仕様通り)。またAM・ヘッドホン使用時の持続時間が最大500時間という事でスタミナ系ラジオに分類して良いだろう(^^

=サイズ・その他=
 付属品はイヤホン、乾電池だけ。やっすいブリスターパックが良く似合う製品だ(^^;

スピーカー径:57mm
スピーカー出力:100mW
入出力端子:イヤホン/ヘッドホン(3.5φミニジャック)
大きさ:約71×118.5×30mm
質量(電池含む):約200g
電源:乾電池 単3×2本
付属品:イヤホン、乾電池


★外観
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 製品ランクとしては下から二番目の製品だ。ちなみに一番下はMW専用のP10と15で、MW/FMラジオとしては20と21が最低ランクとなる。もっとも中身のICは同じなのでランク最低と言っても性能は特に劣るわけではない。筆者的にはコスト重視の普及機と品質にこだわった高級機が二通りあればいいのではないかと思う。


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 当該機でまず気づく不具合はテレスコピック・アンテナのグラつきだ。これはネジが緩んでいることに因るが、実際は内部のネジのボスが割れているのではないかと思う。だとすると少々面倒な事になる。


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 またこれもこの時期以降の粗ニーラジオの悪い特徴であるテレスコピック・アンテナ止めのプラスチックが折れていること。多少乱暴に扱ったのは事実だろうが、細くて本体から飛び出ているのだからわざと折れるように作っているとしか思えない。そもそも細い出っ張りが折れやすい事も知らないくらいの無能では筐体設計者にはなれないわけで、論理的な結論としてこれはわざと壊れやすくしているのだろう。粗ニー、お主も悪よのうm9(^^


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 一見分らないところでは電池蓋が異様に落ちやすい。理由は電池蓋の下側に本来引っかかるはずの二か所の爪が消滅しているからだ。少々乱暴に扱うと折れるのだが、本来ここは電池が入って力が掛かる所なので弱過ぎなのは間違いない。これも↑と同じ理由だろう。


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 脱落防止のリボンはハズレてしまっている。以上の理由からこのラジオは「改造可能条件」に当て嵌まり、「改造するもバラすも勝手たるべし」という事になる(^^


★動かしてみる
 まず電池を入れて電源を入れてみる…動いた。AMモードにてダイヤルを回すと音が出ているのでひとまず安心。それでは動作チェックを開始する。

=受信周波数範囲=
 動いたらまずは受信周波数範囲を計測しなければならない。ICラジオが正常動作しているかどうか?は大体ここで判明する。ちなみにジャンクに限らず新品でも同じことで、新品で大幅に外れていたら不良品なので返品だ(周波数スケールは関係無し)。製品では特に下の方がハズレている場合が多いので531kHzが余裕をもって受信できるのを確認しよう。

AM下限(規定520kHz) :507kHz
AM上限(規定1650kHz) :1647kHz
FM下限(規定75.0MHz) :74.0MHz
FM上限(規定109.5MHz) :108.8MHz

 MWは下に広いがこの感じだと少なくとも周波数範囲は弄られていないね。この程度なら経年でもズレる範囲だから。或いは製造時からそうだったかもしれない。FMは選択度が悪くて判別は非常に困難だった。ある程度の余裕をもってカバーしているので問題はない。

=MW感度測定=
 例によって「感度計測[20/07/17]」の方法でMW感度を計測してみた。但しOSCのカバー周波数の判っている個別検査なので周波数は下限は531kHzで上限は1602kHzとした。

531kHz:45cm
1000kHz:41cm
1602kHz:40cm

 結果は上の通りで大幅に下にズレていた。このクラスのラジオは中央部分で45cm程度が普通だ。最初に測った531kHzの感度が45cmだったので驚いたが実際は下しか合っていないらしい。以前も書いたがトラッキング調整が正確に行われていればダイヤルの中央辺りが感度が最大になるはずである。これだけ狂っていると前ユーザーの内部イジリを予想させるが、周波数範囲が合っているので元からこうだったのかもしれない。そうであっても調整はやり直したいが。

=FM感度測定=
 FMはまだ計測法が確立していないので測定はしない。言うまでも無いがローカル局は全部問題無く受信できる。選択度の悪いこのラジオでFMのDX受信をする人はネタ以外ではいないハズなので問題無かろう(^^;


★続く
 次回は気になる中身を見てみる。このメーカーだからまたカラ割りで苦労させられそうだが…。

SONY ICF-P36

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

粗ニー最後のアナログ現役ラジオICF-P36を解剖する


 前回は受信テストして感度はソコソコだが選択度が良くないことを知った。今回は解剖してパーツ類をチェックする。バラすのは現状全く実用不能なガリオームの2017年製である。出来ればガリオームの修復も試みる。


★割る
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 このメーカーなのでケースを割るのは常に危険が付きまとう。今まで何とも無かった正常な製品が、開けたばかりに完全ジャンクに変身した話は枚挙に暇がない。ドライバを持つ手に緊張が走る(^^; 但しこれは中華なのでICF-9(8)などと同じく多少は緩いかもしれない希望が…それはとんでもない楽天的考えで、実際はどこに爪があるのか分からず10分くらい格闘してしまった。


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 何かやたらキレイだな。まあ新しいラジオなのだからキレイなのは当たり前かもしれないが、そうではなくて部品の配置や構成が洗練されている。流石粗ニーと言いたいところだが、そう思ったのはここまでだった(^^;


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 ゼーゼーハーハー!実は基板を取り外すのが大仕事なのだ。たったこれだけの作業で10分以上かかってしまった(計測したわけではないので分らんけど)。日本製の悪い所が遂に中華粗ニーにやって来た!日本からジジイが生産指導で送られたのかな。このラジオの生産は元に戻ってしまったというか粗ニーらしくなってしまってよろしくない評価ですね。ネットでは日本製は褒められているけど、筆者は部品以外ホメた事は無いどころかいつも最低評価だ(回路は良いけど筐体設計が悪い)。いい加減全部中国人に丸投げしてみてはいかが?そして誰も得しないメーカーのこだわりも全部捨てましょう。

 ネジを4本(内1本はフェライトロッド・アンテナ固定用なので外さなくて良い)も使って止めているのだが、それを外してもどこかに引っかかって基板が外れないのだ。仕方がない、割ってしまおうと力を入れたらようやく何かの拍子に外れた。何で外れたのか解らないので経験にはなっていない(^^; 解析が終わった後で組み立てられるのだろうか?あとから解ったのだが電源・バンド切り替えスイッチを外せば割と楽に付け外しできた。それでもやり易いとは言えないけどね。


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 これがSPだ。この時期だから仕方がないが中華のテキトーそうなSPだ。でもこれより筐体設計の方が音には効いてくると思う。SPは割とどうでも良いというか、中華もそれほど悪いわけではないと思う。


★基板
 ここではIC、CFなど我々の最も知りたい情報を明らかにする。ICラジオは回路の個性は殆ど無いので部品の個性がラジオ自体の個性を形作るのだ。


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 このシリーズは他のブログやサイトでバラされておりICも判明している。ICはディップのCXA1019Sだった。この期に及んでDIPは無いだろうがSOPが手に入らなかっただけかもしれない。事実電解コン以外のCR類は全てSMDだ。だからスッキリしているんだね。

 製造は2017年で確定していたが、内部の印刷に拠れば2017年48週とのこと。最終ロットに近づいてきているはず。2018年製はあるのかな?2019年は無さそうだが。


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 CFは455kHzは中華粗ニーではおなじみのBFCFL455ではなく、SCという完全中華SFU455だった。10.7MHzも中華製品だ。2017年48週という事で既に日本メーカー製は手に入らなくなったのだろう。


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 フェライトロッド・アンテナはHSDLの精密計測(笑)で7.9φ×60.0个世辰拭8称は8φ×60个世蹐Αこの道具立てから言えばもっと感度が良さそうに思えるのだが。もっとも感度に関してはこのクラスの中華安物ラジオは全く寄せ付けない。ピークの感度ではなくムラが少ないのだ。価格的に当然とも言えるが高くてダメなのもあるからなあ…(^^;


★ガリオーム修正
 VRは別ユニットで分離されているので基板を外す必要が無い。この点は楽だが、まさかガリオームが出るのを予測していた?だとすると先見の明をホメるよりは「その前に対策しろ!」と言いたい(^^; ちなみに対策はリファレンス設計を無視して、ICのゲインを固定しつつ音声を可変すればいいので不可能ではない。

 さてどうやって直すかな?この辺りはどんな損傷の仕方かによって変わってくる。VRの障害は主に三つに分けられる。一つは接点スライド部分の汚れ、次に抵抗のカーボン自体の剥がれ、最後が摺動髭の損傷である。最後の不具合だと磨いても直らないが例は少ないだろう。殆どが摺動部の汚れなどの不具合だと思われる。

.丱蕕靴得榲隻活剤を掛ける。
 まあシロートがよくやる方法だね。恐らく役立っているのは接点復活剤の中のエタノール分だけだろう。それ以外はシリコーンオイルなのでそれ自体に導電性は無い。有ったらそこら中がショートして大変な事になるからな(^^; つまりオイルは絶縁していることになるので拭きとりは重要だ。本来このような不具合に使うモノじゃない。筆者はこの行為を頭悪いと思う。

▲丱蕕靴得榲世鰺機溶剤で磨く
 ↑もしふき取るならば接点復活剤ではなくこれでイイよな。ただ,發修Δ世これらが効果があるのは油性の汚れだけだと思う。ガリオームは通常は油性の汚れではないからな…。まあそれでも汚れ落としの意味はあるだろう。

↑に加えて接点を鉛筆でなぞる
 汚れを落としてさらに接点を復活させる。筆者がガキの頃に磨り減ったVRを復活させるのに使っていた方法だ。鉛筆は何故かうちには商売柄一杯ある6Bである。これは黒鉛分が多くて粘土分が少なく当たりが柔らかい。但しカーボンではないので完全復活するわけではないです。

げC紊靴謄丱蕕気坤リーナーをぶっ掛ける(^^;
 猫又研で*ist Dsのスイッチの接触不良を直す時にライターのボンベを使った事がある。アレと同じくVRに有機溶剤のクリーナーをぶっ掛ける。運が良ければ直ります(^^


 今回はインチキしてい嚢圓辰討澆茲Α7覯未魯リは消えて通常のバリオームに戻った。でもまた時間の経過で症状が出そうな気がするね。本質的に回路と低品質部品は改善できないのだから。


★一旦終了
 一応現役のラジオだったが枯れていて特に変わったところは無かった。ちょっと期待していたジジイの秘伝も無かったしな(^^; 生産にケチも付けたけどこの時期のラジオとしては全体的には悪くないと思う。致命的欠陥はVRガリ+SWだけなんだよなあ。惜しい。

 これを改造するとしたらまずHSDLの実用レベル以下の選択度改良から行きたいね。感度が足りなければAN-200のようなループアンテナでも使いましょう。だだ内蔵アンテナの調整自体も更にキリキリまで調整できると思う(繰り返し時間かけていないはずなので)。そうすればこのロッドに見合った単体感度になるだろう。

ANDO RA-18KB

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

ANDOブランドの中華製短波ポケットラジオを解剖する(^^


 前回は動作チェックしたが、それなりに普通に動いたので実用できないのがもったいなく思えてきた。今回は中を見て何とか86円の元を取りたい(^^


★割る
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 電池ボックス内のネジを二つ外すだけ。


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 外したら片側は爪になっていてアッサリと二つに割れた。これまでに見てきたラジオの中で最も割るのが簡単だった(^^


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 SPは標準的な55mmだった。見た目ではそれほど悪い品質には見えない。2015年くらい以降のラジオにはこんな上等なSPは付いていない(^^;


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 更にネジ2本で基板も外せる。メンテナンス性は高い(^^


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 基板にはW-233SVとある。これが本名なのだろう。W.L.Cはメーカー名かな。


★基板
 さて基板だが特に見るべきモノは無く拍子抜け。ただのICラジオだった。


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 割ったとたんにICが判明してしまったがCXA1191Mだ。粗ニーがよくやる窓を開けてICを裏付けする実装法だ。日本人の設計、若しくは指導なのではないだろうか?中華でこんな無駄なこだわりを見せるとは思えないのだが。ただでさえ四角の穴開けは大変なのに。


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 この辺りのトリマに短波ラジオらしさを感じてしまう(^^


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 FRAは取り付け方の関係で精密計測(笑)は不可能だったが4×10×38个箸い小さなものだ。その割に使ってみた感じでは感度はソコソコ高かった。やはりこのクラスのラジオの感度は調整の善し悪しで決まるのだろう。道具立てが貧弱であればあるほどホンの一寸の調整の狂いも許容できない。


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 10.7MHzのCFはER-P26Fでも見たSKM3B?という謎のものだが、455kHzのSFU455Bが何処にも見当たらない。もちろん他のCFも見当たらない。裏返してみてもCFはどこにも見当たらなかった。という事はこのラジオはIFTしか使われていない事になる。恐らく黄色IFT(通常変換用)と横にある白IFT(通常段間用)で集中型フィルターを形成しているのだろう。トランス手前の緑のセラミックコンがそのCCだね。これはコストダウンの為の手抜きではない。何故ならIFT×2よりもCFの方が圧倒的に安いから。そう言えば以前、同ICを使用しているGENTOS WA-638がIFT×2だったな。もしかすると1191のアプリケーションノートに作例があるのだろうか。

 これでもう見るべきところは無いよね?


★続く
 マイナーなラジオで今まで中古でもジャンクでも一度も見たことが無い。ネット上のユーザーも皆無に等しい。なのでこれを読む人は常連サン以外には居ないだろう(^^; がしかし弄りやすいので見つけたら買ってみるのも良いかもしれない(価格次第だけど)。

ANDO RA-18KB

この記事はレビュー記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はお帰りください(^^/~

ポケットと言うにはやや大きめのANDOブランド中華製短波ラジオ(^^;


 2019/08/11に入手したHSDL初のアンドーの製品だ。しかし初アンドーの記事は「ライトラジオ」の方が先行している。このラジオは裏蓋(電池蓋)の無い育成選手として最低クラスの契約金86円で指名された(^^


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 この時期のラジオは高解像度写真があるのが多い(^^ あ、スケールに東伏見の風景が写り込んでしまった…。東伏見に残留を選択した物干しざおも写っている。


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 2020年時点に於いてこの手の短波ラジオは49・31・25・19mbがカバーできていれば全く問題は無い。49は勿論日経ラジオ用で、31・25・19がその他日本語放送用だ。このラジオはNSB用なので3.5〜7MHzとほぼ専用となってしまっているが、実際75・60・49・41mbには数多くの放送が犇めいているのでBCLを楽しめないわけではない。性能的に足りるかどうかはまた別問題だが(^^;


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 キャッチフレーズは競馬ラジオだからね…。せめて昔の短波ラジオのように3〜12MHzまでは受信出来て欲しかった。


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 電池は普通のICラジオと同じく単三2本だ。電池蓋が無いのが惜しまれる。


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 銘板はシールとなっている。これは他でも売られている可能性が高いな。


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 アンテナは40僂らい。曖昧なのは実は勢いよく伸ばしたら最先端部のストッパーが抜けちまったので伸ばせなくなったから(^^; 元からではなく筆者が抜いたようだ。2つの銅製部品の内の1つが飛んでどっか行っちゃったので現在再起不能。


★動かしてみる
 86円だが実は動作するのだった。返す返すも裏蓋が無いのが惜しい。もっとも有ったらこんなに安くは無かっただろうけど。

=カバー範囲=
 まずはカバー範囲を調べてみる。スケールはかなりテキトーにズレている(^^;

FMカバー範囲:75.5-107.8MHz
MWカバー範囲:523-1626kHz
SWカバー範囲:3362-8375kHz

 FMというかアナログTV1〜3含みだが上が少々足りていない。MWとSWは仕様を満たしている。特にSWは90mbの上の方から8MHz台まで行っている。90mbはこのラジオには意味は無いのでもうちょっとずらして31mbが受信できるとイイね。それで大多数の日本語放送が受信できるようになる。イヤ少なくとも挑戦権はある(^^

=MWテスト=
 HSDL内ではMWはチェックできないので個別にチェックはしないが思ったより高感度っぽい。ダイヤルをぐるっと回しただけで何となく判る。

=FMテスト=
 ごく普通のICラジオっぽい。良くも悪くも(^^;

=SWテスト=
 これが売り物なのだが現NRBCは49mbにて受信できた。ポケットとしては感度もソコソコで思ったより苦労せずに受信できる。鉄筋だと厳しいが、それ以外なら夜間以外は全く問題無し。夜間良くないのはNRBCの問題で、東京では19時以降はローカルスキップするのか信号が弱い。また他が強くなるために選択度の問題も出てくる。

 全体的に見て感度と選択度は悪くないように思えた。MW気分でSWラジオを作ったら低感度+低選択度で使い物にならないわけだが、このラジオに関しては何とか及第かも知れない。ただしこれでBCLはちょっと厳しいかな(^^;


★続く
 次回は開けてみます。SWラジオだからそんなにブザマなモノではないと思うのだが。

100円ラジオ(^^;

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

一世を風靡したダイソー100円ラジオ”DD2000-A”が超今更やって来た!(^^;


 あのねえ…新品105円で売っていたモノをジャンク110円で買うバカが何処にいるのよ?内訳は税金とは言えジャンク品なのに割増し(所謂プレミア付き)になってしまっているじゃないか(^^;

 ハッキリ言ってお買い損だが、HSDLは出遅れてブームに乗り損ねたので仕方が無い。実際これをリアルタイムでダイソーで見た時は買う気は全く無かったので後悔という感じは無い。しかし時移りHSDLも現在はラジオブログに成り下がって(成り上がって?)いる。実際先の事なんて分らんものだ。結局これをジャンクで買う羽目に陥った(^^; 取りあえず中を見ないと何も語れないからな。

http://bbradio.sakura.ne.jp/100am/100am.html
 ダイソー100円ラジオ”DD2000-A”についてはこのサイトが詳しい。常識的な100円ラジオの知識が頭に入っている条件で話を進める。


★外観
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 入手したのは2台で両方とも100(110)円だった。色違いだがロットは違うのだろうか?同じみたいだね。


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 本当に何も付いていない、SPさえもないただの箱にイヤホンジャックと同調ダイヤルとボリュームが付いている。これ以下のラジオは無いと断言できるくらい本当にシンプルな製品だ。結果として単体売りの製品と言うよりは「おまけラジオ」臭しかしないのだが。

 ご存じの通りこの製品は実用されたものは殆ど無い筈だ。何故なら大部分のモノは部品取りとしてそれ系のマニアに買い占められて、今ではケースは不燃ゴミにでもなって最終処理場にでも居るのだろう。もしかすると2020年現在も完全動作する個体は少ないかもしれない。考えてみれば本来の目的で使われることが無かったかわいそうな奴だ。HSDLでは部品取りに使われる事は無いだろう。何故ならこのラジオに使われているような貧しい部品は欲しくないからだ。もっと良い部品を多数所有しているのである(^^


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 電池蓋は無く、裏蓋を開けると基板と一緒に電池ホルダーが出現するタイプ。昭和時代の無名メーカー製ラジオやラジオキットはこの手のタイプが多いというか殆どだった。いや無名でなくとも粗ニーのICR-S1でもそうなっているか。遅くとも70年代以前の形態と言える。だから懐かしく感じるのだろう。


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 電池を入れる時に分解完了なので直ぐに解析できる(^^ もっとも解析するほどの回路ではない。構成で言うと3石スーパーヘテロダイン・ラジオという事になる。1石でもスーパーヘテロダイン・ラジオは作れるが、それは「エヘンぼくデキちゃった!^^」みたいな低レベル自慢にしかならない。丹羽先生の二石スーパーヘテロダイン・レフレックスラジオは面白かったけどな(変換が2SK241だったし…)。閑話休題、最低限実用になる製品としてはここまでだろう。イヤこれでも結構ヤバいと思う。主に選択度の面からだ。


★基板
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 バリコンのツマミを外してネジ一本を外すとこのように基板が取りだせる。基板はネジだけでなく溝に止めるようになっており、当方の想像以上に高度な製造だった。


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 選択度を決定しているのはIFTに依るところが大きいが、IFが1段しかないのでストレートラジオのようにRFの選択度も結構大きく係わっていると思う。この二つだけで実用に足る分離が出来るか?というと半分イエスで半分はノーだ。昼間と夜間で違うから。帯域幅は音からすると割と狭いけど、選択度はCFで言えば455Dランクに負けているだろう。ナローFM通信機の方が選択度は高い事になる(^^; それに選択度は我慢するとしてもAGCもヒドイ。そもそもIF一段でまともに掛かるわけがない。強い局は大きな音で、弱い局は小さな音で聞こえるはずだ。そしてHSDLのような強電界だと入力オーバーで歪む。


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 電池ボックスの直上にフェライトロッド・アンテナがある。これは感度の点ではよろしくないが、シャツのポケットに入るラジオとしてイヤホンジャックを上に付けたかったのだろう。

 ロッドの精密計測(笑)は4.8×11.5×49.5mmだった。HSDLのフェライト指数では403となり鸚鵡やエロパの現役ラジオより大きいのだ(^^; これまで見てきた中で最も小さかったのは文句無しでセリアの100円ラジオだ。アレはストレートラジオでこれより格下だが100しかないからな。

 全体的に見て、外見はどう見ても百円ラジオだが内部は百円ラジオとは思えない高度なモノだった。今後は円が高かった時代の歴史的∧思い出の一品となるだろう。がしかし現実的にはやはり中古部品かな…(^^;


★動かす
 両方とも完全動作品だった。但し完全動作してもロクなモノではないのだが(^^; 製造したのはELPAでおなじみの例の台湾メーカーだと思われる。

 で電池を入れて聞いてみたのだが、二等ローカルはおろかローカルも全部は受信できなかった。ハブられたのはRFで、これは選択度もそうだが感度も足りていない。おまけに信号強度によって音量が小さかったり大きかったりで耳が死にそう(^^; これはAGCが殆ど用をなしていないためだ。「実用になるか?」と問われれば即座に「実用にならない」と答える。なお片方は上限が1500kHz辺りだった。不良品と呼んでも差し支えないか?


★終わり
 長年使ってみたかったDD2000-Aを使用したので満足した。こんな冗談にカネを使うのはこれきりにしたい。HSDLとしては使えそうなのはPVCだけだな(この当時はPVCは100円で売っていたけど今となっては100円は安い)。

meito TR400

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

meito TR400と称する謎のラジオ!キットなのか?(^^;


 meitoってなんだよ!名刀か?いやいや、meitoと言えば協同乳業。その協同乳業の東京工場はHSDLの近所である保谷市・新町にあった(現在は日の出町に移転)。以上誰も知らないどーでも良い豆知識でした(^^ 閑話休題、このラジオは2019/09/22に入手したもの。まだこの頃は8%消費税だったんだな〜と懐かしんだりして。


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 何となくキットのように思えるラジオだ。事実ウェブ上の情報からもどうもキットらしいという事が判った。それなら納得だ。キットのラジオって意外と中身イイものだったりするのだが期待していいかな?


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 ヒドイ電池ボックスだ!開かねーよ!(^^; そもそもこんな細長いのを横に押させるなよ!割れるかと思った。イヤいずれ割れそうな気がする。裏蓋を開けた方が良いかもしれないね。

 電池を入れて電源を入れてみた…動いた。感度ひっくー!(^^; 7大ローカルすらロクに受信できない。これはキットだから組み立てただけで調整していない・或いは失敗しているのではないかと想像する。いやそうであって欲しいと願いたくなるくらい低い。またダイヤルと周波数スケールが全く合っていない。この手のスケールは滅茶苦茶なのは普通だがそれにしてもヒドイ。これでは受信テストにならないので早速解剖してみよう。買い物記事にも書いたがTRディスクリートと予想されているがネット情報ではICラジオとの情報もある。ワクワクするね。


★解剖する
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 裏蓋にネジは無いので直ぐ割れた。何とICとTRのハイブリットラジオでした!これは斜め上で予想外だったな。チラ見でトランスが見えたからTRディスクリートと判断したのだが。基板のネジが一部しか止めていないのが気になる。


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 しかもICは粗ニーのマイナーなCXA20111だった。こんな石を使っているキットなんて初めて見たよ。これは統合チップではなくAFアンプは入っていないICなのでTRディスクリートでアンプが組んである。キットならではの無駄の多い構成だ。通常の製品はAFをICにするからね。

 しかしICラジオとは言えこのジャンパの多さはイヤになるな(^^; プリント基板の意味があまり無いんじゃないか。しかもキット製作者が短ジャンパをU字型で長配線してやがる。基板でどんなに発振防止策を講じてもこれで水の泡だ。


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 まずはこのフェライトロッドが目を引く。どう見ても日本国産だね。キット用の安物だがそれでも中華製とはコイルの巻き方からして違って見える。サイズはHSDLお得意の精密計測(笑)で10.0×90.1mmの丸棒だった。メーカーは知らないけどサイズも正確だな。フェライト指数は901となりRF-527やICR-S1を越える8位となる。現在の売り文句だと「大型フェライトロッド・アンテナで高感度設計」となる(^^

 このようにフェライトロッドのサイズは現在では高感度ラジオのサイズであり、ICラジオの当該機の低感度は明らかにおかしい。これは組み立て後の調整が上手く行っていない事を示している。


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 FMコイルはコア入りボビン!調整しやすくていいなあ〜でもキットならではの無駄だね(^^; PVCは現在は工具屋をやっているMARVEL製。IFTは何処かよー分からんけど日本製。ついでに電解コンは電子部品部門を太陽誘電に売却して不動産屋に転進したSHOEI。もうなんか懐かしの日本メーカーのオンパレード。ホーマーやチェリーのラジオキットにはこんなのが入っていたっけ。


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 455kHzのCFはムラタ純正のSFU455Aだった。これはIFT仕様なので本来はSFU455Bを使わなければならないが無かったのかもな。選択度は現代的。


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 10.7MHzのCFはこれもムラタ純正のSFE10.7MSだった。MS2か3かは分らないけど普通に考えれば帯域は230kHzだろう。これも現代的。まあICラジオだからね。


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 AFパワーアンプは何と2SC945のプッシュ(^^; 今で言えば2SC1815でP-Pを組むようなものだ。ドライバも同じ2SC945(ネコ電製)だった。トランスはサンスイっぽい日本製。


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 このSPは昔からマーク知らないのでどこ製か分らない(台湾製?)がコイル部分が大きくて悪くないと思った。実際音はトランジスタラジオの音だが、それは回路構成が945のP-PだからでSPのせいではない。SPグリルもパンチングメタルだしね。


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 ハンダ付けはアマチュアとしてはまあまあか。信州のおばちゃんたちはこの程度の腕でPCモニター生産してたし(^^; でも「もやしジャンパ線」はやり直したい。ちなみにプロは速さなのでハンダ付けだけ見ても熟練は判らない。この世界、上手けりゃ許されると思ったら大間違い!(^^;


 全体的に筆者には見慣れた懐かしの日本メーカー製パーツが多用されており堅実だ。基板はアレだけど調整さえちゃんとすれば高性能になるハズだ。当該品はその調整が全然ダメなのだが…。


★調整
 まずは周波数合わせだ。このラジオの基準が判らないので困ってしまうが、下側517kHz±2kHz上1650kHz±5kHzとした。いつもの通り周波数スケールは無関係にPVCの羽根位置だけで調整する。羽根が一杯に入った時が下限、完全に抜けた時が上限である。下限はコイルのコアで合わせ上限はPVC付属のTCで合わせるだけ。

 次にトラッキング調整だが、今回は試しに下550kHz辺りで合わせてみた。特に理由は無いがどうも以前の620kHzだと下限の感度が下がるので気になってきた。上はいつもの通りに1400kHzで合わせている。上は元々Qが低いのであまりシビヤーではない。厳しいのは下の方だけである。これで「この構成で出そうな感度」になった。


★テスト
 このラジオがいつ頃の製品なのかは分からないが、今回調整が終わってこのラジオは初めて完成したと言える。もちろん完成者は最終調整したオレだからねσ(^^ それはさておきテスト行ってみよう。名刀の切れ味は如何に?

△ 639kHz:静岡2(PB)
△ 729kHz:名古屋1(CK)
△ 765kHz:YBS大月
△ 882kHz:静岡1(PK)
△1062kHz:CRT足利
△1197kHz:IBS水戸
△1404kHz:SBS静岡 ;RFと混ざって聞こえる(^^;
△1458kHz:IBS土浦
△1530kHz:CRT宇都宮
△1557kHz:SBS熱海

 さすがに(今では)大型フェライトロッド・アンテナだけあって高感度だ。選択度はあまり良くないがムラタ純正は中華SFU455よりは良いようで全局受信できた(但し混信が無いわけではない)。せめてこのくらいの性能のラジオを売りだせば性能だけで売れるのだが。


★終わり
 無名なラジオはPVが増えなくて空しいので一気に一回で終わらせてしまった(^^; しかしこのラジオはキットなので改良の余地が有って面白い。部品も日本製なので皆様も見つけたら買って弄ってみると良いでしょう。但しトーシロ製作のはハンダ付けやワイヤリングをやり直した方がイイかも(ヘタに弄ると発振しまくり^^)。

SOUNDPHONIC G-901

この記事はレビュー記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はお帰りください(^^/~

”SOUNDPHONIC G-901”さうんどふぉにっく?聞いたことねぇ(^^;


 北巡回[19/10/13]に於いて入手した謎のラジオ。何でこんなモノを買ってしまったのか…(^^; 夜中に苦悩してしまうような無価値な一品。


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 汚い!実はこの白っぽいのは例によって筆者の仕業である(^^; GD-R01で懲りたと思いきやまたやってしまった。これもエタノールに弱いプラスチックだった。まあ消毒しようと思ったくらいだから元から汚いんだけどね。FMはワイドバンドとなっているがTVとあるのでデジタルTVになる前の製品であろう。


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 中華特有のイソナータイプ(^^; 輸入業者:ゼネラルサプライ・東京とあるが、恐らくはこの会社だと思われる。2020年6月現在はラジオなどは扱っていないようですね。


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 裏はこのようになっている。電池は単三×2でICラジオであろう。早速単三×2を入れて動かしてみたら音は出たがダイヤルを回しても何も入感しない。感度が低いのではないようだ。おまけにAM・FM共に何も聞こえない。壊れている可能性が高いな。それも非常に珍しい壊れ方。


★中を見る
 どうせ動かないので修理するにもしないにも開けなければネタにならない。


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 素直にパッカリと開いた。罠は特にないようだ。見た目古臭いのはベーク基板だからだろうか?スピーカーがコードレス電話並みに小さい(^^; このサイズでこんなに小さいのは初めて見たよ。


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 粗ニー名義のCXA1191が見える。粗ニー名義のA1191は初めて見た。電解コンは中華で流石に中国製だなと思ったのだが…。


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 CFは何とムラタのホンモノ!まさかこんな中華剥き出しのラジオからこんなモノが現れるとは思わなかった。ICも本物かもしれないな。


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 10.7MHzもムラタ純正だ。


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 ディスクリミネータも勿論そう。青いのもあったのね。


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 フェライトロッドの取り付けがショボイ。何とビニールチューブで縛ってあるのだ。テキトーなオッサンが製作した自作ラジオみたいな製品だ(^^; フェライトロッドは精密計測できなかったが3×8×40个蕕靴ぁまあ最低クラスだね。


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 裏まで見てみたが異常は発見されたかった。何で一局も聞こえないのだろうか?


★このラジオの不具合
 このラジオの故障は非常に珍しい症例なのだ。どういうものかというと電源を入れるとノイズが聞こえて如何にも正常動作に感じるがダイヤルを回しても何も入感しないというもの。当初は誰かが弄って周波数範囲が全然関係無い所に移動しているのか?というものだったが、その場合はHSDLの場合は階下からのノイズが発生するので有り得ない。つまりアンテナで拾った信号を何も復調していない事になる。

 どうもIF以降は完璧なようなのだ。CF以降を何処を調べても正常に動作している。CFが不良の可能性はCFをコンデンサでパスしてみれば解るが正常だった。AM-RFINやFM-RFINを触っても反応が無い。これは非常に珍しい症例なのだがICのFE部分が壊れているのではないだろうか?ラジオ用ICは壊れないというのが筆者の持論だが、ごく僅かではあるが例外もあるという事だ。残念ながら動作は諦めて部品取りだな。そう言えば1191所有しているから交換すれば動く(注)んだよなあ…でもこれ動かしても何もならない気がする。何しろ外見も状態も誇れるものは何も無いので…(^^;


★終わり
 無銘ラジオは誰も読んでくれないのであまり力が入らない(^^; IC交換をしようかと一瞬思ったがやはり止めといた方が良さそうだ。

注:確かめていないけど1019や1691に1191付けても動くかもしれない。SMDはピンはどれも同じだから。


SONY ICF-28

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

SONY ICF-28を解剖する(^^


 2018年11月に書き始めた記事だが二年越しで漸く解剖に回ってきた。解剖するのはその時の1号機ではなく2号機だけどね(注)。

ICF-28一号機[28xxxx](2018/10/28)
ICF-28二号機[21xxxx](2020/06/20)

 このように後から入手した二号機の方が古い製造である。

★割る
 他ならぬこのメーカーなので緊張するが中国製なので難しくはないハズ。


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 ネジが多いなあ。全部で5本もありやがります。上がしっかり嵌合しているので2本は要らないんじゃないか?久々に開けたので忘れていたけど上の篏合が外れない。しばらく悩んだけど壊さずに開けられた(^^


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 これは切りそうなので早速外した方がイイな。


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 基板は一応SMD基板である。裏向きなので基板を剥がさねばならないが、その方法がよく解らなかったりする(^^;


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 こういうワイヤリングも覚えておかねばならない。しかし忘れるだろう(^^;


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 剥がれたというか取れた!ネジで止まったりはしていないようだ。しかしまだダイヤルユニットがある。


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 これも何とかクリヤー。日本製と比べ破損は無い(^^


★基板
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 もう中身は方々で開けられており知っているが、やはり肝心な所を見せてくれないので我々に役に立った記事は無い。そもそもラジオに詳しい人は無暗にバラしたりはしないものだ(^^


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 ICは一般的なCXA1019Sだが変だよね。だってS19のラジアルリードの基板ではSMDのICを使ってこのSMD基板でDIPのICを使うんだから(^^; まあこの時期それだけ部品調達がままならなかったのだろうけど。


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 455kHzのCFはムラタではなく東光だった。もうムラタは無かったのか?それにしては以前の1号機は選択度が良かったけど。いずれにせよ取り換えたいのは事実(^^;


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 10.7MHzの方はCF・CD共にTDKだった。まあこれも日本メーカー製なら差は無いので気にしない。


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 気になるFRAはHSDLの精密計測(笑)によって8.0φ×59.7个犯縮世靴拭8称で8φ×6僂箸い事になる。リッツ線は3本っぽい。線径0.25φで推定102回巻きとなっている。タップ方式だがFRAからは4本出力されておりリンク方式に変更する事も可能だ。何となくロッドが反っているようにも見えるが気のせいかもしれない。


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 空いているランドが多いけど付けたら性能が上がるのだろうか?(^^ 電源の電解コンは470μFというショボイものだが、背の高いのと交換すると上のダイヤル機構に当たりそうな気がする。これはチョット予想外で困ったな。なおジャンパリードとSWを平滑用抵抗代わりに使用しているっぽい。いやSWが平滑電解コンの中間に入っているからそう思っただけだが考えすぎかも(^^; 電解コンはもっと大きく三倍以上にしたい。少なくともC20はそうする。高さが足りなかったら複数のを束ねても良いし。

 という事でポケットラジオを大きめのケースに入れたラジオと言う感じでした。もう知りたい事は全部知ったよね?


★一旦終了
 ICF-28の概要を理解できたところで一旦終了する。次回記事になるとしたらAC電源改良やCF交換の記事になると思うがいつになる事やら(^^; 実は記事は去年の段階で半分出来ているが実行していないだけ。


注:1号機も2018年に裏蓋だけは開けている。記事を書きかけたが当時は基板が剥がせなかった(^^;


SONY ICF-28

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

SONY ICF-28をもう一度よく見る(^^;


どーでも良いラジオ話
ICF-28受信音
ICF-28受信音

 記事を書き始めてからもう一台手に入れてしまった。2018年に入手した一号は中古完動品であり、使用歴が短い上に全く弄られていないので不具合は全く無い。強いて言えば多少ヤニ臭い?HSDLでは当時初のSONYラジオICだった。二号は2020年にゲットしたジャンク品で、動作は完全だが付属のコードなどは付いていない。ただ性能は変わらないので解剖は二号で行なう予定。付け加えると新しく入手した方が製造番号は古かった。


icf28_01
 ICF-24は電池下ポケットに電源コードが格納できたのだがそれも無く機能が低下している。前回も書いたがコードが異様に短い(社外品の可能石もある)。ちなみに純正ではないそこらのメガネコードを入れることもできた。

 電池は単三4本で6Vだが1本減らして3本4.5Vでも楽勝だし、非常用には2本3Vでも頑張れば動かせそう。むしろその方がS/N比は良くなるんじゃないか(テキトー)。もっともHSDLの使う充電池なら3本以上は必須と言える。


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 もう一つ、これが最大の欠点と言っていいのだがダイヤルが気に食わない。据置で使うであろうこのラジオのダイヤルが、その辺のブリスターパックのポケットラジオのダイヤル機構と変わらないのは悲しい。受信性能は比較的優れているのに、これが理由でメインになり損ねたのだった。但し機構は同じだが回る方向は理に適っているし、ダイヤルの径がポケットラジオよりは大きいので見た目ほど回しにくいわけではない。


★特徴
 思いついた順にテキトーに並べてみた。

・このラジオはほぼCXA1019S単体で出来ている
 ちなみに後継のICF-29は周波数スケールのTV表示以外は全く同一の製品である。∴欠点も丸っきり同じ(^^;

・ICはCXA1019Sで当然ながら純正品だった
 CXA1019SはAFパワーアンプまで内蔵しているワンチップラジオICである。周辺はRF/IF/AF全てに能動素子が無い典型的なICラジオである。このシリーズのICは本質的な問題によりガリオームが発生しやすい疑惑がある。これは入力音声信号ではなくアンプゲインを変化させているためだ。電子VRをアナログで無理やり使っているので仕方がない。

・AM/FM共にCFは1エレである
 その割にAM選択度は良い。2エレのER-C54/55Tと殆ど差はない。IFT使用だからかIF漏れが少ないのでこちらの方が良い局面もある。ただやはり頭のキレは負けている。同調でヤマが掴みにくいのは事実だ。この製品は斑多製のSFU455BだがICF-9には中華製の同等品が使われている。そのため選択度はこのICF-28の方が良い。

・SFU455B×1にしては選択度が非常に良かった
 ダイヤルをグルッと回した時のキレが良くて、当初は偽アナログ・デジタルラジオ?と勘違いしてしまったくらいだ。同構成でありながら選択度の非常に悪いRF-2400(A)との違いはやはりオリジナルSFU455BとLTP455Bの差だろうか。

・IF周波数は455kHzである
 IFはアナログラジオでは一般的な455kHzとなっている。そのためSC3610等で周波数をデジタルリードできる。アナログラジオと言ってもPLL系は450や459kHzだったりするし、昔は468kHzなどと言う妙な周波数のもあった(TFM-6100等)ので標準なのは助かる。

・電源の出力平滑コンデンサはC20・C16共に470μFと少ない
・ラインフィルターは入っていない
 AC電源で使用すると多少ノイズが気になるので改良できるならしたい部分だ。

・フェライトロッド・アンテナはタップ出力方式
 この方が高感度だが当地ではRF選択度を上げたいのでリンク方式の方がイイな。なおCXA1019Sのリファレンス回路はフルタップ方式でCXA1019M/Pはタップ方式だった。インピーダンスが違うのか?と思ったがそんな事は無くてどっちでも良いんだろうね。コストダウンのために作ったICなので余程の特殊事情が無い限りFEの作り分けはしないだろう。

・フェライトロッド・アンテナは6.5
 このラジオはケースに余裕があるので18僂離蹈奪匹搭載可能だ。このスペースの大きさがHSDLには魅力だ(^^

・感度ムラが少ない
 この個体は非常に良くトラッキング調整されており、上から下までアナログラジオとしては感度ムラが少なかった。これもDSPのように感じた理由の一つだ。

MWカバー範囲が広い
 このラジオは1700kHzまで周波数スケールがあるが、この個体は一杯まで回したら1770kHzまで受信できた(メーカー調整基準は520〜1750kHzとなっている)。これもデジタル系と勘違いした理由の一つ。もっとも単体ではこの辺りの感度は低いので、微弱な海上交通情報は存在(キャリア)のみが確認できただけだ。トラッキングは昔ながらの600kHzと1400kHzで調整されており1600kHz台の感度が低いのは致し方ない。逆にこの辺りを高感度にしてしまうと真ん中あたりはやや低くなる。精度の低い親子バリコンでトラッキングを平坦にするのは神業に近い。

スピーカーの音はRAD-F770Zには負ける
 内装スピーカーの品質や回路に問題があるわけではなく、SPグリルが筐体プラケースの打ち抜きの為だ。この手の方式だと音量を上げるとビビりが出る場合もある。HSDLではスピーカーはあまり使用しないので気にすることでもない。


★感度計測
 感度測定は面倒くさいので例によってMWだけ(^^; FMはアンテナが面倒くさいんだよね。いずれ本格的にFMでやる日が来るかもしれないけど、その時はラジオを複数並べて一気に比べてみたい。ちょっと話が逸れたが今回はMWの感度だけ測ってみる。

 今回から感度計測は放送波を使わない事にした。現在のHSDLではノイズが酷く、二等ローカル局はロクに聞こえないからだ。かと言っていつも移動するのは骨が折れるし面倒くさい。テストには以前やったようにSGを用いてタイマン法で比較する。これはいつも比較相手がまちまちなので参考にならないかもしれないが、今回からは高感度ラジオで定評があるER-C56Fを使用する。このDSPラジオはアナログラジオと比べ感度ムラが殆ど無いので割と公正な比較相手ではないかと思っている。

 このリファレンスラジオで50冦イ譴浸にギリギリ受信できる信号を、検査ラジオでどのくらい離れてギリギリ受信できるか?で比較する。結果はcmで表される。この場合SGの誤差は無視できる。

 今回からはMWの下限である531kHz、中央の1000kHz付近、上限の1602kHzで比較する。中央が「1000kHz付近」と曖昧になっているのは、当地では1000kHzが受信できないラジオが経験上多いからである(注)。その場合は受信できるまで上にずらして受信する。

 余談。今回はSGはTRIOのSG(昔風に言えばTO)であるSG-402を使用した。コレでなくとも結果は同じであるがSSGより手軽なのでこちらを使った。リファレンスラジオがDSPデジタル同調なのでSGの目盛りはテキトーで良く、安定して信号強度が細かく可変できればよいのだ(TOは殆どが無段階可変)。新たにSG(TO)を買うならトリオではなくリーダーLSG-16〜17の方がイイ。筆者も所有しているLSG-17はカバー範囲がVHF(高調波でUHFも^^)までなので下手に不調のジャンクSSGを買うよりも役に立つ。HPやらANRITSUかなんかの場違いなSSGを買って「大きく重く五月蠅く使いにくい」とウンザリしている君にもお勧めm9(^^

 閑話休題、このテキトーなシステムで計測しているので絶対値は分らない。それだと読んでいる人はイメージが湧かないと思うので、文末におまけで他のラジオを測ったので参考にして欲しい。そしてHSDLブログではMWは今後この計測方法をスタンダードとする。

=ICF-28感度計測=
 ER-C56Fが50僂妊リギリに聞こえる(←この部分で誤差が出る可能性)信号強度をICF-28はどのくらいの距離でギリギリ聞こえるか?

531kHz:34cm
1000kHz:40cm
1602kHz:43cm

 市販ラジオにはありがちな感度分布だ。低い方のバンドエッジがかなり低く、550kHzを越えた辺りから上と同じになっていく。低い方は調整の影響が非常に大きく、これに懲りてもっと下の方で合わせると今度は中間が大幅に下がったりする。下側バンドエッジはある程度捨てているのかもしれない。盛岡などの人には非常に迷惑だろうが…(^^; この特性はもしかするとICF-28のカバー範囲が1700kHzまでというのが関係あるのかもしれない。広いカバー範囲をムラ無く合わせるのは困難だ。

 これを「DSPのER-C56Fには遠く及ばない低感度」と判断するか「最新ラジオに対して健闘した」と言って良いのか?筆者は高感度とは呼べないまでもムラが少なくそれなりに健闘したと考えている。以前から書いているが粗ニーブランドの中華製は中華ラジオは言うに及ばず、粗ニーブランドの日本製より明らかにトラッキングが良くとれている場合が多い。それは工員の質というより恐らくラジオ自体が調整がしやすいからだと思う。日本製のICF-S60と中華製のICF-9を自分で調整してみればその優劣は明らかだ。

注:その場合999kHz付近にTBSが聞こえる。ICF-EX5はこれのせいで1008kHzのABCが昼間受信できなかった。TBS絡みの相互変調波にしては変な周波数なので現在のところ原因不明。

★続く
 次回は二年越しの解剖を行なう。記事を書いた時はまだ保証が切れていなかったので躊躇したのだった。解剖は新しく入手したジャンク品の二号機で行なう。


★感度測定おまけ
 時間が余ったのでER-H100を測定してみたら何と51僂ER-C56Fを上回った!但しこれは1000kHzしか測っていない。これだけだとER-H100は良いラジオという事になるが、もちろんAFCで引っ張られミュートでガタガタなのはアナログDSPのデフォ。結局のところ持ち前の高感度を全く活かせないのでした(^^;

 ついでに世間的に低感度で有名な?RAD-H245Nを測ったらこれが意外。上から順に38、41、38cmと意外に揃っている。現状でもこの3点の感度はそんなに酷くはないけど、この均一性を見るとトラッキング調整し直しても感度はこれ以上にはならないだろうな(^^;

 更に兄弟ER-C57WRも測ってみた。何だこりゃ?上から57、58、45cmだって?全然違うじゃねーか(^^; DSPラジオにムラが無いと書いたのは間違っていたかも知れん。どういうわけか56Fよりノイズが少ないので距離がだいぶ伸びたのはそのお陰だと思われる。56Fと回路が違うのかアタリハズレなのか。

 最後にダイソー100円ラジオDD2000-A[1]を試したら上から順に23、29、28cmだった。流石の低感度(^^; 但しこの個体は上限1520kHzまでしか行かないので上はそこで測った。

 いやーやりだすと結構面白い。フェライトロッド・アンテナ採用の小型〜中型機しか測れないけど相対比較としては大体合っているのではないか。人間の感覚だと上の例のようにノイズで騙されるのでアテにはならないんだよね。本当はRF-DR100を測ってみたかったけど怖くなって止めた(^^; 悪かったら正拳突きで壊しそうだし。

 なおSG-402の公式な出力電圧100mVは1000kHzのものだ。周波数が変わると出力電圧も変動するかもしれないが、HSDLの個体は少なくともMWバンド内500〜1700kHzでは全く均一だった。1000kHzで合わせたら他の2つの周波数で合わせ直さなくても良い。もちろん時間による変化はあるだろうから長時間になったら時々チェックする必要はある。

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