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ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

修理

ジャンクGTS240

 GTS240は実は2回入手しているが、これは「新年会[17/01/07]」で手に入れた方である。当初よりMLCCが脱落しているという話だったが…。


gts240_1
 アホが!取れているだけじゃなくて片側のランドが持って行かれてしまっている。それどころか基板が掘れて内層が剥き出しになっているじゃないか。冗談じゃねーよ。1005の脚を繋げってのか。お前がやれm9(^^;


gts240_2
 仕方が無いのでやるか。当初は片側を上のTPに貼りつけようと思ったが、ハンダを除去してみたら片側のランドは正常で生きていた。なので予定変更でオリジナルランドを活かす。まずはこのようにMLCCを上側のランドだけで固定する。あとは周囲を耐熱テープでレジストする。これは必須ではないがやった方が良い。カードエッジにハンダ載せちまったらカッコ悪いぞ。初めて耐熱テープを使ったがこれがとても使いにくい!「ジャンクFIREGL V3200」の時のようにマジックでレジストした方が楽で確実だ。まあこの細いカプタンテープの使い道が無いから無理に使ってるんだけどね(^^;


gts240_3
 ありゃ?写真失敗しちまったぞ!ピンボケだ。いずれ撮り直そう。20倍のルーペで見ていたらタメ息が出てきた。よくこんなもの付けるよな(^^; それはさておき、1005の足を繋いだのは初めてだったがうまく行った。もっと細い線があればよかったのだが、生憎WGの太い足しかなかった。このような細密な作業はハンダ付けよりもそれ以前のお膳立ての方が遥かに面倒くさいという事が解る(肯いた人はデキル人だと思う)。


hwinfo_gts240
 これでGTS240も2枚目となった。9800GTよりはやや速いのでSLIする価値はあるかな?

憂愁のマザー

BIOSTAR 865GV Micro 478


 このマザーは"BIOSTAR 865GV Micro 478"と言う名前だが、基板プリントには"I86GV-M4"という名前もある。恐らくこれが生産側の名称なのだろう。筆者的にはI86GV-M4の方がBIOSTARと言うか精成科技(Global Brands Manufacture)兄弟らしくてシックリくる。


i86gv_m4
 これもASRock P4i65Gと共に久々に入手した100円(108円)マザーである。ジャンクマザーはやっぱりこの値段で手に入れたいね。この製品もP4i65Gと同じくかなり遅くなってから、具体的にはソケット478はとっくに終わり、775も終了しようという2000年代後半に発売された。何のために発売されたのかは知らないが(注)、昔自作した時の余っている部品を持て余していた好き者には支持されたらしい。価格が安い(実勢価格で6000円台)のも大きな理由の一つだろう。このくらいの値段だと「板以外は全部揃っているし、ちょっと昔気分で遊んでみるか?」と言う気分になりやすい。ジサカーの君らもそう思うだろ?(^^

注:この時期(2008〜2009年)に865系マザーが各社から一斉に発売されたのは余剰在庫チップセットがどこかで放出されたのではないだろうか?

★全然動かない…(^^;
 実は動作チェック[17/03/09]にも書いた通り動かないんだな(^^; しかもASRock P4i65Gと違って全くPOSTコードが走らない致命的な不動である。VRMには全く異常が無い美品マザーが動かないのは通常はあり得ない…でも現実に動かないからなあ。値段が値段だし修理の時間がもったいないので捨てようと思ったが、捨てる前にもう一度基板チェックを行なった。


vrm
 まずVRMだ。電解コンは破損例の多いKZGだがこの場合は全く異常なし。この電解コンは外見に異常が無ければ問題は無い。パワーMOSFETも異常は無いのでVRMは全く正常と見た。


memory
 メモリ周り。POSTコード=D5h(D7h)で止まったASRock P4i65Gと違って、POSTコードがFFhで動かないこのマザーにメモリは関係無いな(CPUにMCHが内蔵されているわけではないので)。念のため一応見たけど勿論配線などに問題は無い。


mch_dc
 チップセット周り。ここも電解コンの破損は無い。チップセット周りの電解コンでも膨らんでいると動作に問題があるのはここに例がある。しかしこのマザーは何ともない。MCH等の電解コンを疑う必要は無さそうだ。


mch_rev
 MCHとCPUソケットの間の配線が切れている場合がある。これは剥き出しで細い線なので青箱の中で切れるのは普通に有り得る。しかしこのマザーはキレイなもので何ともない。


ich5
 次はICHだ。コイツが原因で動かない865系は数限りない。しかしその場合でも穴が開いていたり変質したり不審な所があるものだ。このマザーにそんなところは全く無い。ジャンパピンもデフォルトで異常は無いし、筆者の動作方法が間違っているわけでもないらしい。こうなったらソケットを水洗してやろうか?イヤその前に。


socket478
 アテにならないけどソケットがおかしいかどうかチェックしてみる。判定ではシロのようだ。しかしこのツールってLEDの点灯用電流がMCHに流れる気がするのだが…低電圧のチップセットだとブチ壊れないのか?それはさておき現時点では洗う必要も無さそうだ。例え洗うにしても今は寒いので春になってからだろう。


 さあ困った!このマザーは全然おかしいところが無い。ここでもう一度最初から考えてみよう。POSTコードが全く走らないのは通常「CPUが動いていない」からだ。だがVRMにも配線にも異常が無いのでその線は消えかけている…イヤ長年のカンでこれは板のせいではない気がしてきた。POSTコードが走らないもう一つの可能性に思い当たったからだ。


fwh
 で、FWHのソケットを見ると…何と一発回答。稚拙な技でFWHを外した跡があるじゃないか!これでFWH飛ばし疑惑が濃厚になった。電撃的に修理は終了したことになる。

 恐らく前ユーザーが何らかの理由でFWHを飛ばしたか、飛ばしたと思い込んでFWHのホットスワップ(笑)でもやろうとしたのではなかろうか?このはずし傷はそれを表しているのだ。それならFWHを書き直してやればいい。尤も前ユーザーの作業でFWH自体が壊れている確率も結構高い。素人ユーザーは書き込み電圧も知らないからだ。過去にホットスワップ記事で電圧を見ている人に会った事が無い。最悪FWH自体を交換することになるかも。


★動かす
 サックリ書き換えた。FWHチップ自体は最悪の予想を覆して無事だった。FWHの在庫は豊富だが換えずに済めばそれに越した事はない。


86gvm111
 ちなみにこれが対応マイクロコードだ。流石に藁は入っていなかったがノースウッド以降は全部動きそうだ。


hwinfo_i86gvm4
 ウッシャー!動いたぜ。動きそうな奴(P4i65G)が動かず、動きそうもない奴が動くのがこのジャンク世界の「よくある話」である。恐らくFWHの反応が無いのでCPUに行くまでに固まっていたのだろう。あれ?マザーボード名が違っているな…このファームウェアはBIOSTAR公式からダウンロードした正統な物なのだが、他の865板と兼用なのか単純に間違っているのかよく分らん。


★注目ポインツ(^^
xgp
 チップセットは865G(Springdale-G)ではなく865GV(Morgan Hill)なんだね。これは仕様でAGPバス・スロットが無いので、インチキしてXGPというなんちゃって互換スロットを付けている。このXGPはBIOSTARのマザーではおなじみで、ソケ939のNF4UL-A9にも付いていたのは記憶に新しい。そして更に記憶を遡れば同腹兄弟のPCchipsのAGProと同じだ。同一人物が作っているのではなかろうか。PCchips M909Gの設計者が移籍したのかな?PCchipsは解散したわけだし。


cpu_dc
 何じゃこのCPU_DCは…恐らくネトバ系マザーの中で最もプアなDCの中に入るだろう。と言うかこれよりヒドイのは一寸思い出せない…イヤM909Gはもっと酷かったか(^^; やはり同一設計者なのか、これも2012のMLCCが数個しかない。基板にも準備が無いので設計段階で潔く省略している…イヤ付けろ。基板にランドがあればHSDLで付けられるのに。取りあえず目立つ真ん中のSP-CAPは付けたいよな。

 究極の骨皮VRMシリーズを読めば解る通り、CPU_DCがまともなら少々VRMが不出来でも安定して動く。このマザーはその逆なので結構ヤバい。だから「憂愁のマザー」にピッタリという事で栄えある第一回に選ばれたのだ(^^ 以前は「BIOSTARは地味だけど堅実」として認識していたが、設計者によってかなり差があるのかもしれない。HSDLではこの手のマザーは改造の餌食になる。早くどこかのOST(RLS)が飛ばないかな。


★終わり
 865GVにXGPというキワモノマザーだが、コンパクトに良くまとまっているので使い易そう。ASRock P4i65Gが現状動く気配が無いので、暫くこれを478の動作チェック用にするかな。ソケAのチェック機K7VM3もそうだけど動作チェック機はIGP付きで小型のがいい。

P5KPL-VM復活!

 このP5KPL-VMはもう半年も前の「新・北ローカル巡回」にて入手した。がしかし「動作チェック[16/07/17]」に於いて不動が確定したため放置されていたモノだ。


p5kpl_vm3
 クソケットのピン曲りは全く無いので恐らく接触不良であろうという事で、マザーを丸洗いしたんだけどこれが全く動かない(^^; 具体的に言うとポストコードが00表示のまま点滅して電源が落ちる。

・ピン曲りか?→全く曲がっていない。
・ピン汚れか?→洗ったし非常にキレイな状態だ。
・BIOSが飛んでいるのでは?→飛んでいない。
・マイクロコードが対応していないんじゃない?→対応していた。
・VRMの出力電圧は正常だ。

p5kpl_vm2
 という事で、動かないのはサウス脇の電解コンの膨張が原因の可能性が高い。それ以外に不良個所は無いし、恐らく自己診断過程で電圧が異常なのでマザー自身が電源を落としているのだろう。


★色々ひでえマザーだ(^^;
 とにかく焼け、焼け、基板ヤケ!ハンダ割れで壊れなかったのは奇跡に近い。

yake1
yake2
yake3
yake4
 英煤を選択するのは初心者が多いのだが、PC組んだユーザーがヘボなのかマザーの発熱が極度に多いのか、それともその両方なのかは見ただけでは分からない。


vrm_p5kpl
 入力コンが何と2本しかないとか、出力コンが何と5本しかないとか、骨皮のE○SやJE○○AY以下じゃねーの。この点では当方の期待通りの駄板であった。前々から買い物予定で書かれていたのはこれが確認したかったから。ま、電解コンのショボさはこの際どーでもいいんだ。それより発熱の方がマザー破壊に直接つながる。使い方の問題なんだよ。筆者が使えばこんなに基板が焼けたりはしない。


★電解コン交換
ich7_tk
 電解コンはTKのATWYなのでカタログ上はKZGと同等だが中身はOSTなので中華コンと変わりない。まあたった1本だしサックリ交換するか。


p5kpl_ich7dc
 一杯有るWGで良いだろう。あ、いけね〜これ英煤だった!電極を±逆さに付けちまったぞ!まあ2V未満だしこのまま行っちまおう。そのうち暇があったらやり直す…と言いつつ永久にこのままの公算も強い(^^


★終わり
hwinfo_p5kpl
 普通に動いた。ICH周辺の電解コンの不良が原因でBIOSが立ち上がらなかったのはHSDLブログでは初めての症例だと思う。当初はBIOSトビかとも思ったが、21世紀的にはこっちの方が現実的だな。

JETWAY MI5-G41SGMD2

 マザーボード名には更に-LFが付く。タイトルが長くなるなあ(^^; 加えて今年はJETWAYの記事が多く感じる。それはさておき、このマザーはHSDLがジャンクで入手した物件ではない。友人が2010年に新品で購入して現在まで使用していたもので、今回は故障品として預かってきた。曰く「メモリスロットが半分しか使えない」らしい。このマザーは2DIMMなのでメモリ1枚しか使えない訳だ。DDR2はデカいメモリが無いのでそれは困るだろうと借りて調査する事になった。先走って書くと初めて見た奇妙な故障だった。


★ほんの一寸見る
 Flex-ATXの小型ボードである。各社G41のマザーはこれが標準と言ってよい。大きなATXケースに小さな板は入るけどその逆は無理なので、機能に省略さえなければこの方が良いな。JETWAYらしく堅実にして無駄を極度に省いた設計だ。日本ではark等で取り扱っていたようだ。


vrm
 イヤー実に簡易な仕様・設計だなあ。入力は低ESR非固体アルミ電解×3で出力コンは固体アルミ電解だが4つしかない。Core2系はこれで良いかもしれないけど、間違ってもネトバ系を載せてはいけない。そのうち何処かが逝かれます(^^

 そもそもP965以降のイソテルの775マザーは劣化している(注)。それはC2Dが省電力(笑)になったためだろう(P4比)。「775マザーは4シリーズを持っていればOK」なんて掲示板で書いている人が居たけどハッキリ言ってそれは間違い。プラットホームのライフサイクルが末期に近付くほど製品は手抜きされるのだ。最後のを買っておけば間違いないなんてシロート発想もいいとこ。

注:代表例としてはMSIの廉価マザーが挙げられる。P965 Neoが4相VRMだったのに対しP35 Neo以降は3相に変更されている。

★故障の原因を探る
 メモリが半分しか使えないという事はメモリスロットの原因だろう。ハンダ割れはほぼ考えないで良さそう。長年(主にバラックで)使いこんだというマザーなので筆者はメモリスロットの摩耗による接触不良を考えたのだが…受け取った時に早くも原因が判ってしまった(^^;


memslot_before
 この写真では解りづらいけど(注)、何とメモリスロットのピンが折れ曲がっているではありませんか。イヤこれどうやったらなるんだろう?初めて見た。縦長の輪っかのようになっているスロットの接点が上から潰れて、スロットの底の方に平らになってへばり付いていた。当然メモリの接点は接触しない。使用者も覚えが無いという事なので恐らくメモリの方に原因があるのではなかろうか?イヤそれ以外に考えられない。直ぐに全メモリを調査して怪しい奴は使用禁止にすることをお勧めする。そうでないとこれからも被害が広がりそうだ。怪しいのは異様にきつい固くてなかなか挿さらないメモリだね。無理やり挿すとこんな障害が出るのだろう。

 動く方のDIMM1も曲がっているのが1ピンあるので直さねばならないな。イヤ直るのかこれ?上から押さえつけられて下に押し付けられた格好なので引っ張り上げれば治るかもしれないな。問題は引っ張り上げられた時に金属疲労でピンが折れないかという事。ここら辺は運を天に任せるしかない。言うまでもなくメモリスロット交換はコスト的に見合わないので即却下だ(マザーを買った方が安い)。

注:実は写真を撮り忘れて、もう既にある程度起こし始めていたので底の方にへばり付いていない。加えてスロットの色が赤っぽいので銅色の接点とは相性が悪い。

memslot_after
 ゼーゼーハーハー、990FX Extreme4の時もかなり面倒だったが今回もかなり神経を使ったな。何かこれでDIMM2側も接触する気がするんだけど、相変わらず輪っかは潰れたままだし、挿す時には気を付けないと再発するかもしれん(^^; 偶に粗悪な基板で分厚いのがあるのでそういうのを挿したらまた潰れるな。ピン起こしは主にgootのTS-14を使用した。これはgooiにはまだ作れまい(^^ この手の精密ピンセットはジャンカー必携だ(持っているよね?)。


memtest_e8600
 今回はサムチョン純正でテストしてみる。これは基板の厚みに至るまで正常なのがHSDLによって確認されている。これで電源ON!すんなりデュアルチャネルで起動するようになった。つまり万全とは言えないまでも直ったという事になる。何か修理と呼びたくないようなレベルだが実用品なので動かないよりマシだろう(修理代は頂いてません^^)。

黒帯2段 KURO500G

 前回突如爆発?した電源を開けてみる。


★開けてみる
 この電源にはよくある封印は無いようだ。その代り銘板シールがそのまま封印と兼用になっているため開けたらもう元には戻らない。この電源は既にメーカー保証は切れているので関係ないが。基板製造は2008年26週なのでこの電源自体のアセンブルもその直後という事になる。製造後8年だが内4年は放置されていたので4年以内に壊れた事になる。見た目では1年くらいしか使われていないようだが。


kuro500_1
 開けてみるとインダクタ・半導体・抵抗など何所も燃えた形跡はない。どうも「プシュー」音の原因は電解コンデンサが抜ける音だったようだ。それならあのイヤな臭いも当然の事と理解できる。主な電解コンの銘柄はTEAPO SCだがそんなに早く壊れるものなのか?放置期間が4年と長く、ESRが限度以上に増大していたのかもしれない。損壊若しくは変形している電解コンは次の通りだった。

TEAPO SC 1500μF10V(8φ×20)[51mΩ/1070mA]×2
TEAPO SC 1000μF10V(8φ×15)[85mΩ/670mA]
TEAPO SC 2200μF10V(10φ×25)[39mΩ/1450mA]
TEAPO SC 2200μF16V(10φ×30)[32mΩ/1780mA]
*1000μF10Vの8φ×15个鷲現猊覆任呂覆

 意外にも抜けたのは大部分が耐圧10V品で、最も負荷が掛かりそうな16V品は一つしか抜けていない。5Vや3.3Vには電流は殆ど流れていないはずなのだが…。電圧はバラバラで傾向が無い事からSCの時期的なロット不良の可能性もある。


★電解コン交換
kuro500_2
 原因は不明だが、破損した電解コンを交換してもう一度動かしてみたい。一度壊れた電源はもう一線で活躍する事は無いだろうが、もう一度動かしてみないと故障原因が確定しないので。

TEAPO SC 1500μF10V→SEI ME-WG1800μF6.3×2
TEAPO SC 1000μF10V→NCC KZG1000μF6.3V
TEAPO SC 2200μF10V→Rubycon MBZ2200μF6.3V
TEAPO SC 2200μF16V→nichicon PW2200μF16V

 この中では2200μF16Vが困る。超低インピーダンス水系を除いては16Vの2200μFは通常12.5φクラスなのだ。仕方が無いので10φの所に12.5φのPWを無理やり取り付けた。細い1500μF10VはWG1800μF6.3Vに変更。MBZ2200μF6.3Vもそうだが、元と比べESRが低いけれども中古だから良いだろうという甘い読み。あとはジャンクパーツからテキトーに選んで付けておいた。全て使い古しの中古品なので部品代はゼロである。WGはともかくKZGやMBZなんて恐らく3〜4度目の復活だろうな…(^^;


★作業
kuro500_3
 まず前作業としてAC入力電圧切り替えスイッチを廃止する。国外で使うわけではないので全く不要のものだ。このスイッチがあると邪魔で、配線を切らずに基板が引き出しにくいのでメンテナンス上邪魔だ。PFC付だがパッシブ方式(ただのLPF)なのでこんなモノが存在するのだ。ちなみにPFC(LPF)はただのお荷物なので廃止した方が効率は向上するが、現時点では特に効率は求めていないのでそのままにしておく。配線が長いのでこれを付けたままでも基板が引き出せそうなので目をつぶった次第(^^


kuro500_4
 ショートしてスイッチを廃止した結果、基板が楽に引き出せるようになった。今後電解コンを始めとする部品を交換する事は無いだろうとは思うが、折角開けたのだから一応の対策を行なっておく。また爆発もあるかもしれないし。


kuro500_5
 片面基板のハンダはハンダ吸い取り器でスパスパ吸い取れる。通常は電解コンに触れなくともハンダ吸い取り器だけで電解コンが落ちてくるほど。だがコイツは以下の理由でダメだった。指で引っ張ってもなかなか電解コンが抜けないのね。


teapo_sc
 抜いたSCを観察する。何とスナップイン加工されていますwww(外す時に曲がったんじゃないよ)。それにしてもSCで加工されていた製品を初めて見た。中華とは言え台湾最大の電解コンメーカーなのでこの程度はやるか。この加工の為落ちてこなくて面倒だったわけだ。製造には必須でもリワークには迷惑な加工と言える(^^


kuro500_6
 実装完了。10φに12.5φを押し込むのが唯一にして最大の汗をかく部分。リード線を差し込む穴と極性が全く見えないので苦労する(基板の極性がバラバラ)。片面基板なのでハンダ付けは児戯に等しいレベルである。正しい知識があれば小学生でも楽に作業できる。


★テスト
 さてDR-B350ATXの12V最大14Aから22Aにパワーアップした成果が出るだろうか?まずは8Aのダミーロードを繋いでエージングを兼ねて暫く放置してみる。これは問題なく起動して電圧も安定している。


hwinfo_kuro500g
 一抹の不安があったのでGA-6OXTに繋いでIT8712Fのセンサーで電圧を読んでみた。5Vが出鱈目なのが気になる(^^; 後にP16で測ったら12Vが12.04V、5Vが5.07V、3.3Vが3.34Vだった。これなら何とか実用できるかもしれない。次回は本番だ。


★終わり
kuro500_7
 戦い終わってゴミ少々。コイツはペリフェラルコネクタが1本(5コネクタ)しかないのでHSDLには使いにくいな。SATA1本(5コネクタ)を残してペリフェラルコネクタに入れ替えたい。しかしこのコネクタはワイヤー節約なのだろうが酷い。一杯に付けるとまるでデイジーチェーン(一寸違うけど)のように延々機器が繋がる事になる(^^; ATX規格では1本に沢山コネクタを付けるのは反則っぽいし、相互間の影響もあって品質もよろしくないと思う。現代の電源は昔のPCにはそのままでは使い物にならない。

P5K-E

 HSDLが最初に手に入れたP5K-Eは致命的ではないが不具合がある。不具合とはRTCがバッテリーバックアップされないというおなじみの症状だ。メーカーを問わず有りがちな故障だが、この会社のはいつも不愉快なのだ。


★クソが…
bas40_p5ke
 43tというのはBAS40である(注1)。これはBAT54Cと同じ働きのSOT-323のSBDである。毎回思うんだけどこの会社、何でSOT-323なんて使うんだろうか?SOT-23(=BAT54C)と比べても部品入手が容易なわけではないし、スペースだってこんな広い所ならSOT-23で充分。小型のダイオードって壊れやすい気がするんだよね。

 写真では分りにくいがBAS40の中央部がポッコリ膨らんでいる!長年不良部品を見てきたHSDLであるが、SBDが膨らんでいるのは初めて見た(^^; しかし参ったな、この部品を交換するのは最低でも電池ボックスを外さなくてはいけない。まあ外せばいいんだけど、加えて同型部品を所有していない。片側が生きているなら交換せずに済ませたい。

注1:正確に言うとNXP BAS40のマレーシア産である(^^

★洗う
 修理したらもうノーマルとは言えないので洗っちまえ。洗剤も錆びる奴を使って滅茶苦茶洗う。もちろんどぶ漬け丸洗いである。干すのには時間が掛るだろうが気温が上がったので3日もあれば完全乾燥するだろう。こんな無茶はもう1枚手に入れたから出来るのだ。


ht_p5ke
 洗う時はヒートシンクを外すが、このグリスの使い分けにも注意しなくてはいけない。ICHは安物グリスだが、MCHはCPUやGPUに使うような高級な奴を使わないといけない。よく「乾いていたので塗り直しました!」なんて書いている奴がいるが、本当にこれらの品質に気を配っているのだろうか?VRMのはゼリー状なのでかなり厄介。


yogore_p5ke
 ありゃ?濯ぎが悪かったのか白い残留物が…(^^; やっぱりあまり長持ちしそうにないが、PCI-E常用機のP35 Neo-Fの代わりにこれを使いまくるという手もあるな。使っている方が各部に錆が出ないので不良が出にくい。


mch_p5ke
ich_p5ke
 MCHはSLA9Rで2008年06週製造。ICH9RはSLA9Nで2007年45週製造。マザーボード自体は基板が2008年10週(PIOTEK COMPUTER製)なのでその直後くらいのアセンブリだと思う。


★例によって手抜き解決(^^;
 場所的に実装が面倒である上に同型部品が手に入らない。こうなったら「A7V8X-X(修復編)」と同じく手抜き解決しかない。


sbd_p5ke
 電池ボックスからクリヤーピンまで、この向きにSBD(注2)をセットする。カッコ悪いけどSOT-323のSBDを手に入れるまではこれで我慢するしかない。これで2回連続でSBD不良しかも電池側が死んでいる症状を見たわけだ。両マザーボードの生産年度はかけ離れているので部品は同じロットではありえない。何かこの辺りの回路に問題があるのだろうか?現在のところ不明だ。あくまでも印象だが超小型ダイオードの方が死にやすいのではないだろうか。

 ちなみにこの例では電池側が死んでいたが、SB3V側だけが死んでいると更に面倒な事になる。何故面倒かと言うと普通の人は故障だと気付かないからだ。電池の寿命までは普通にバッテリーバックアップされるので「何か電池の寿命が早いな?」と不審に思いつつ永久に気づかず終わるのだ(^^ 気になる人が居たら調べてみるといいよ。更に低確率だが両側が死ぬ場合もある。その場合は電源を繋いでいてもバックアップが全く為されないのですぐに判る。経験上ジャンクASUSマザーは気を付けた方が良い。

注2:前回A7V8X-Xでも使用したMA700(Panasonic)である。SBDなら何でもよいのでRB441(Rohm)でも良かったが出てこなかったのでこれにした。

★終わり
 まあバッテリーバックアップされなくても、このマザーは偶にしか動かないのだからその都度合わせればいいんだけど不愉快の事には違いない。これでいちいちBIOSメニューでセットしなくても良くなったのはめでたい。これを機会にちょっと弄ってみるかな?詰まらないマザーなので記事になるかどうかは解らないが。

M2NPV-MXの修復

 動作チェック時に操作上の不手際から燃えてしまったM2NPV-MXだが、燃えた個所が通常動作に影響がない所だったので放置していた。がしかし、全体を洗ったら配線が浮いてきたので修復する。


★ほんのちょっと見る
hwinfo_m2npvmx

 HWINFOに拠ればドスパラのPrimeシリーズのOEMマザーらしい。機能はリテール品と違いは無い。HSDLにはPrimeのマザーがだいぶ増えてきた。A8N-SLI DeluxeとかP35 Neo-Fがこのシリーズだった。当該製品はBIOSバージョンが最初期の0303で、恐らく殆ど活躍の機会が無いままにジャンク品になったものと思われる。

 チップセットはGeforce6150/nForce430である。内蔵ビデオはGF6200より一段下と言う程度。ドライバ的にVista以降に対応しているので、試していないけどWindows10でも完全動作すると思う。つまり現役で使えるマザーとなる。

 ヌビのnForce430リファレンス回路で驚いたのはPORT80hデコーダが正式に組み込まれていた事だ。これは何かと言うと例のPOSTコードの2ケタLED表示である。だがしかし英煤に限らず何処のメーカーもこれを省略しているのが悲しい。自作用マザーではこれを付けるだけでメーカーのサポートがだいぶ楽になる気がするのだが、ハードウェアを追加するより人件費の方が安いのか?(^^;


★問題の個所
m2n_yake

 これが燃えてしまった直後の写真だが、パターンが爛れたようになって浮いている。導通はしていない模様。

 全体を洗ってみたらカーボン層が消えて銅色に光ってきた。ただ1〜2ミリくらい切れているし、全体が板から剥がれて浮いてしまっている。何処かに当たったらバリッと大幅に剥がれそうだ。


★修復する
 配線が太い所なので苦労は無い。線材はラッピングワイヤだが、大電流は流れない上に直流信号なのでハッキリ言って何でも良さそう。
tsunagi
 写真で見るとラッピング線が置いてあるだけに見えるが、面実装(笑)なのでこれでもちゃんと付いている。このままブラブラしていると切れやすいからホットボンドで固めておくか。試しにブザーを鳴らしてみたがかなり音が小さい。銅配線が燃えるほどの電流だったのでダメージがあるのだろう。


★ヒートシンク
nf430_f
 次にサウスをよく見ると、真ん中のコアの部分のレジン層が変質してきているように見える。これは熱による変化ではないだろうか。それとも元からこんな感じなのかな?


nf430_r
 基板裏のコア部分を見ると変色している。やはり相当の発熱があるらしい。という事でこれにはヒートシンクを載せるしかない。このマザーのジャンク死亡品があるとすれば多くはサウスブリッジ死亡なんじゃないか?これはスーパーサウスなので下手すると電源すら入らなくなる。言うまでも無いがサウスブリッジの代替えは入手困難なので修理不能だ。壊れる前に対策しないとね。

 このマザーに限らず、発熱しているサウスには即刻ヒートシンクを載せた方が良い。新品の時からチェックして直ぐに載せよう。致命的に起動しないマザーは高確率でサウスが壊れている。市販品の多くにヒートシンクが載っていないのは不要だからではなく、ただ単にコストダウンの為だろうと思われる。

或る日突然メモリが…

哀愁のマザー A7V8X-X
哀愁のマザー A7V8X-X
A7V8X-X(修復編)

 AGPビデオカードのテストをしようと思ってA7V8X-Xに載せたが動作しない。壊れているのかと思ってそこら辺にあるカードを挿したが全部動かない。モニターが壊れたのかと思って別のPCを繋いだが異常は無い。ひょっとしてマザーが逝かれたのだろうか。以前からHSDLの改造マザーは浮かばれないジャンクの祟りなのか天寿を全うできない。先日スイッチを付けたばかりなんだがな(^^;

 POSTカードで詳細に調べると何の事は無い、メモリエラーでマザーが立ち上がっていなかった。しかし数日前に使った時は動いていたメモリがなぜ動かなくなるのだろう?不思議に思ってそこら辺にある10枚以上のメモリを全スロットに挿してみたが全部動かない。そんな馬鹿な事があるのだろうか。特に真ん中のスロットが一番悪い。信号的にはチップセットに近い方が良く、電源的には一番遠いスロットが良い。真ん中はどちら側も中途半端でダメなんだろう。

POSTカードがC1で止まる。厳密に言うとその後00に戻るが固まる場合も稀にあった。ブザーは鳴らない。メモリ検出又はテストで止まっているのか?

POSTカードが85で止まるのを二度繰り返す(厳密に言うとその後00に戻る)。ブザーは鳴らない。この85の意味は解らない。稀に90で止まる事もあった。

POSTカードが直ぐに00になって止まる。メモリエラーのブザーが鳴る。

 大きく分けて主な症状は上の三つだった。これではビデオカードまでたどり着けないのは当たり前。直前まで動いていたメモリを突然マザーが全て認識しなくなる事が現実にあるんだな。初めての経験なので新鮮な驚きを感じた。勿論これは何かが劣化しなければ起こらない。糞ニータイマーじゃあるまいし、意地でも10年使わせないつもりなのか?


★メモリ周り
 メモリ周りが劣化して何が困るかと言うと、これが「よく解らないけど不調」「時々不調」「ある条件で不調」という症状を示す事だ。大概の人はここで「古いからもう買い換えるか…」となって買い換える。それ自体は良い事だと思う。いつまでも昔の機械をそのまま使っていないで常にPCを更新し続けるのがジサカーだ。PC自身が買い替えの合図を送ってくれているのだから喜ぶべき。話が逸れたが、このよく解らない症状の半分近くはメモリ周りが原因だ。VRMは元気でCPUは動いてしまうので致命的ではないのだが、ハッキリしないけど不調だったり、たまにBIOS自体がビープ音を発して上がらなかったりする。どうせなら致命的に壊れてくれると踏ん切りがつくのだが、こんな消化不良の壊れ方がメモリ周りの症状なのだ。ジャンクジサカーはこの程度で諦めないだろうが、普通のジサカーは諦めて捨ててください(^^ ここから先はジャンカーだけの領分だ。

 高級機を除く英煤マザーのメモリ周りは廉価版としか言いようがないほどショボイ。新品時は良いけど2、3年もすると劣化してマージンを割り込む。保証期間はクリヤーしているし、「その頃には当社の新製品を買ってよ!」と言うところだろう。筆者はその筋の人だから考え方としては分るが、単純に評価すると残念な評価しか出せない。これらは亜夢板だけではなくイソテル板でも結構当てはまるので、現在の(ハイエンド以外の)設計思想なのだろう。新品で買ってしまった人はやられた気分だね。我々HSDLはジャンクしか買わないので設計思想なんて実際どうでもいいんだ(^^ 劣化して評価が下がれば我々にとってはむしろ大歓迎。ジャンクの劣化した部分を再生・強化するのはジャンカーである我々の役目である。


★調査
vmem1
 これがこのマザーのメモリ周りだ。VRMに比べOSTのショボイ奴で固められており、明らかに手抜き・コストダウンの臭気がプンプン漂う…臭い!クサ過ぎる。一応HSDLではこの電解コンが腐って限界を超えたと判断した。もしかしたら違うかもしれないけど交換してみれば判る事だ。


vmem2
 このあたりでDDRに必要な3つの電源を作っているらしい。中華電解コン(OSTのRLS)は全部取り替えだな。ここで作った電源の一部がチップセットにも供給されている。回路的には良くても基板実装上は結構無謀な手抜きと言える。


vmem3
 これもメモリ用。2本とも交換だ。左にDIPSWが見えるが、これは無印にあったアレだろうか?付けてみたいけど今回は関係ないのでスルー。


vmem4
 右上の小さいのはチップセットのDCなので関係なさそうだが今回は付けてみる。左下のCE18は無印で1500μFが付いていたところだ。無印は合計で3本付いていたのでかなり大容量。今回はここに大容量を付けてみる。容量は関係ないだろうが余っているから(^^


vmem5
 取りあえず不良かどうか確かめるためにも電解コンを抜かなくては話にならない。おやおや?VRM出力コンも抜くの?お気づきになりましたか。実はソケAはCPUのVccCoreも信号に影響を与えるのを思い出したのでここら辺りからOSTを全部追放する。後にVRMは無実だと判ったがいずれ変えるつもりだったし構わん。


★VRM出力
 ここで必要とされているのは{ESR≦4.5mΩ、静電容量≒10000μF程度}なので1500μF6.3V(ESRは35mΩ以下)×7で良さそうだ。太さ8φでこれにピッタリの品種はKZHとかZLHがある。新規に買うならそれでよいが、今回は手持ち品の消費が目的なので12φの電解コンを無理やり付ける。12φ品は478や462以降のマザーではなかなか消費できないから。


cap_haichi
 上図の赤丸の所に付ければ良い。7本のところ4本になるがAthlonXPだから何とか足りるんじゃないか。今回はジャンクから取り外したKZH5600μF6.3VとZL3300μF10Vをそれぞれ2本ずつ消費する。

NCC KZH5600μF6.3V[13mΩ/3450mA]×2
Rubycon ZL3300μF10V[18mΩ/2770mA]×2

 これだとESR≦3.8mΩ、静電容量は17800μFとなり上の条件を余裕で満たしている。0円というのも非常によろしい。気が変わらないうちに早く付けてしまおう(^^


vmem6
 このように一部だけ交換するのはイヤなのだが、動くかどうかわからないモノなので一先ず完成という事で。


★一旦終了
wei20150522
 以前書いた通りこのA7V8X-XにWindows7を入れてみた。WEIはXP2000+ではCPUが最低になってしまった。ビデオカードはHSDLではおなじみのFX5700である。実用はかなり厳しいが筆者は我慢できるような気もする。

 このA7V8X-Xの記事の読者はどのくらい居るんだろう?目次が腐ってたのも指摘されないし、以前からソケ462(A)関連の記事はあまり人気が無い。がしかしハードオフのジャンクで一番目立つのは478と462なのでこのまま続ける。HSDLはストーリーは殆ど全て連続しているので、話題に付いていくためにも興味の無い記事も読んだ方が良いと思います(^^

スルーホール抜けた(^^;

 A7V8X-Xの電解コンを交換したのだが、その実験過程で色々な電解コンを多数付け外ししていたら遂にスルーホールが抜けた。具体的に言うと電解コンのグラウンド側が抜けている。付いていた電解コンを抜いた時に電解コンの脚にホールがくっ付いてきた(^^; これは終わったな。もっと基板を丈夫に作ってくれればいいのに。尤も基板屋に言わせれば「そんなに何度もリワークするな」と言うだろう(当然だ^^)。良い機会なのでスルーホールが抜けた場合の対処方法を試してみよう。


hole_nuke1
 完全に抜けたのはこれ。実はランド(と言うほど大きくないが)が殆ど残ってなかったので、ハンダゴテを使わずに無理やり引っこ抜いてしまった。もはやタダの穴でハンダ付けは絶対に無理である。グラウンドは内層なので再起不能に近い(注)。この例では判りやすいように電解コンを挿しているが役に立っていない。

注:どうしても、というのであれば基板の表面を削って内層GNDを一部露出させる方法もある。ただ汚くなるのでHSDLではやらないことになっている。

hole_nuke2
 まずは片側を普通に付ける。これは普通に作業すればよい。グラウンド側は付けられないので脚を残しておく。


hole_nuke3
 次に折り曲げて隣の電解コンのグラウンド側に接続する。気になる人はリード線を何かで絶縁すればいい(筆者は気にしないけど^^)。勿論最短経路で接続しないといけない。

 ちなみに接続するGNDポイントはVRM内のモノでなくてはいけない。近くにあるからと言ってペリフェラルコネクタ横などから取ったりしては意味が無い。直流的には繋がっていても交流的には切れているのだという事を忘れずに。通常まともな設計のマザーボードならGNDはセクション毎に独立しているのだ。テスターで測ったら0Ωだったとかバカな事を言わないように(それは直流だ)。

 このA7V8X-XもGA-7ZXR以上にボロボロになって来たな。まあジャンクとしては相応しいのかもしれないが。HSDLのテストマザーはその性格上、不幸な末路を辿る場合が多い。果たしてコイツは寿命を全うできるのだろうか。

RADEON9500復活

 「西ローカル巡回[16/04/30]」で入手したものの動作しなかったRADEON9500を復活させる。なおRADEON9700については既に書いている


★洗う
 危険度はマザーボードほどではないがビデオカードも通常洗ってはいけない。コネクタ類に少なくないダメージを与えたり、一連の洗い作業中にハンダ割れする危険もある。このカードの場合は動作しないので構わず洗っちゃいますが(^^


barasu
 まずバラせる限りバラす。これは基本だ。今回はファンも洗うが、正常に動いているファンはもちろん洗わない方が良い。以前洗ったら内部が錆びて軸が固まってしまった例がある。今回は一回動けばいいので洗うが。


ht_vpu
 ヒートシンクのサーマルコンパウンドも一掃する。これはグリスではないのでかなり取れにくいが地道に落とすしかないな。HSDLでは油絵の具落としを使う。


vpu_dc
 ちなみにビデオカードの乾燥は特に入念に行った方が良い。当初1〜2日しか乾燥しなかったのだが、写真の左と上に見える黒いタンタル10μF16Vが直間になってしまった。勿論タンタルコンが洗って直間になる事はあり得ない。これはGPUがショートしているのだ。5日くらい間隔を置いてから再び試したら50〜60Ωくらいになっていた。

 ここでやらない方が良いのは乾燥の為に水が多く残った状態でドライヤーやヒートガンで炙る事。これをやると意外と高確率でハンダ割れする。恐らく水蒸気でIC裏面が膨張するからだろう。掲示板で「乾燥する時は基板をドライヤーで炙る」とか書いていた人が居るけど判っているのだろうか?まあ他人の物だからどうでもええけど。


★一寸見る
r300
 2002年44週製造のR300である。コアクロックは9700と同じなので能力も違いは無い。ただバス幅が半分(128bit)であるところが違う。RV360と比較して一見して判る大きなコア。

 基板は2002年46週製造(美維科技製)なのでカード自体はその直後くらいのアセンブリだと思われる。という事は既に製造後14年近い歳月が流れていることになる。普通に動く方が不思議なくらい。


hyb25d128323c
 メモリは2002年34週製造の今は亡きInfineon製HYB25D128323C(DDR600MHz)である。定格がDDR540MHzなのでOCの余裕はそれほど無い。クロック自体は9700と同じだが、バス幅が128bitと半分なのでそれなりに落ちる。9600XTにもVPUコアクロックで負けるので敵わない。


r9500_mem
 RADEON9700との基板上の大きな違いはメモリの位置と並び、あとは補助電源コネクタの位置だろうか。メモリが放射状に並んでいないのはクロックが緩いからだろうか。


★故障原因
 動作テストに於いて一口に「動かない」とだけ書いたが、このカードはハッキリ明確な症状を示している。勿論この頃から問題になったハンダ割れではない。ハンダ割れなら直さず解体しているだろう(^^

1.普通に取り付けて電源を入れると間もなくPC全体の電源が落ちる。
2.その間、画像信号は全く出ない(初期化以前の問題)。

 ハイこれでもう分りましたね?推理もへったくれも無い。これはどこかの電源がショートしているから止まるのだ。ここまでヒントを出されれば誰でもアッと言う間に直るんじゃねーの?と楽観的だ。


si4804bdy
 どうもこのメモリ電源の上側パワーMOSFETがお亡くなりになっているようだ。上側が亡くなるとソース電流が止まらなくなりISL6522CB若しくはPC側の過電流保護で電源はストップする。メモリが動かなければVPUも初期診断動作で止まる。

 このパワーMOSFETは4804としか書いていない。通常はこれで充分なのだがこの場合はかなり困る。何故なら二つ思い浮かぶからだ。一つはSi4804BDYでもう一つはNTD4804Nだ。困るのは後者の方が圧倒的に高性能だという事。がしかし後者にはSO-8は無いようなので前者という事になる。尤もこの石、調べなくても既にHSDLではラデを一杯バラしているので多数所有しているのだ(^^ 不動ジャンクを大量保有しているのは自慢できることではないが、部品取りが出来るのだからさっさと交換してしまおう。


★動かす
hwinfo_xr95c3
 ハイ動きました。なんかこの程度のカードの為に修理させられるとムカつくが、まあ動いたら動いたで全部水に流すのがHSDLだ。HSDL初のRADEON9500である。R300は多数あるが9500はこれしかないので比較用かな。今気づいたのだがファンの音が大きくなった気がする。正確に測ったわけじゃないけど、やっぱり動いているファンは洗わないに越した事は無いな。


★おまけ
 このカードの現役当時は3DMarkは2001SE→03の時代だった。そしてその頃からベンチマーク最適化ドライバ問題が持ち上がったわけだ(ゲホ・ラデ共に)。現在検索しても9500時代のラデドライバ最適化(笑)記事が出てこない。Googleパージされたのか?ゲホのチート記事は出て来るのに。四亀の記事もいつの間にか消えてるし(^^; 隠そうとすればするほど胡散臭さを感じるのだが。つか情報操作なんてしてる場合じゃねえだろ会社的に。

>そのハードウェアベンダ(nvidiaの事)が彼ら(FutureMarkの事)に多額の資金を提供することを拒んだからだ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0527/hotrev215.htm
 この文章を読むとベンチマークソフト屋がまるで総会屋に見えてくる。やだねー。

>Futuremark、NVIDIAのドライバは不正ではなく最適化と態度を一転
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0603/future.htm
 …でこれだよ。一体幾らくらいで手を打ったのだろうか?(^^; この時に筆者は「もうこのベンチマークソフトでカードを選択する事はできない」と悟ったのだった。

 まあ生臭い話は興味ないけど、このベンチマーク向け手抜き技術を何とか生かせないものかと昔から思っている。まだ構想だけで何もしてないけど。
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