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主にジャンク品を使って日頃の発想や妄想を実験・研究するブログ。

修理

ライトラジオ(^^;;

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

腐っていたFL-017の「中身」を動くようにする(^^;


ライトラジオ(^^;

 ボロボロ割れてきてどうしようもなかったケースは先日の不燃ごみの日に捨ててしまった。基板にもう帰る場所は無い。今回は取り出した基板だけを配線し直して動かしてみる。果たしてラジオとして機能するのかどうか。


★配線
 SPに乾電池を繋ぐという斬新な配線だったが、これって本当に必然なのか?筆者には何の意味も無いように思えてならない。がしかし弄るのは元通りにしてからの話だ。


fl017_18
 配線にはハンダゴテが当たって被覆が無くなっている部分があった。工員のレベルが極めて低いのだろうか?そこでまずSPの配線を別の線材で一新した。詰まらないものですが日本製です(^^ 実はこのレベル低いハンダゴテの跡こそが犯人推理の伏線だったのだ。


fl017_19
 次に電源ラインだ。コンタクトが付いているが、これはもう使う事は無いだろう。何故なら電池ボックスでもあったケースは捨ててしまったのだから。そこで新たに線材を使って配線し直した。+線はオリジナル通りに配線する。ホントに大丈夫なのコレ?先回りして言うと大丈夫じゃない


★電源を入れる
 いつものようにACアダプターアダプターで電力を供給する。ではスイッチオンだ。全然動かない。それは当然で、SPに電源供給してICラジオが動くわけは無い(^^; ああもう解った。これは壊れているわけではなく何か間違っているのだ。


★もう一度調査
 どう考えてもSPに電池を繋ぐICラジオなどあるわけない。電源はその位置でよいみたいだから、これはSPの繋ぎ方が間違っているのだろう。


fl017_20
 調査中に電球の脇のホットボンドを取ったら、何とその下からSP+が出てきたではないか(^^; やはりSPの繋ぎ方を間違えているのだ。製品としてこのような間違いをしているのではない。何故ならSP+には線が繋がっていた形跡があるのだから。

 つまりこのラジオは前ユーザーが修理(と呼ぶことはできないのだが)したらこうなってしまったのだろう。まったく世の中には頭悪い奴がいるものだ。今まで見てきた頭死老の修理の真似事の中でもナンバーワンクラスのバカ。死ねとは言わないので頼むから何もしないでジッとしていてくれ。


fl017_21
 これで完璧だよバカヤロー!ICラジオがそう簡単に壊れるわけは無いのだ。


★再び電源を入れる
 やっと動いた。どうもラジオが付いている間は懐中電灯が点灯するようだ。懐中電灯は単独で消せるがラジオだけ消すことはできないらしい。ラジオを消したら懐中電灯も消えてしまったので。なんて変な仕様なのだろう。単独の懐中電灯としては使えないではないか。普通に考えれば逆だと思うぞ。

 SPの音は当然ながら腐った音だが検波切れするようなゲルマラジオよりはマシだ。トラッキングは調整し直さないでそのまま聞いてみた。感度は通常レベルより稍落ちるがローカル局が受信できないような事は無い。選択度はあまり良くないが昼はローカル局しか受信できないので全く気にならない。選局はできるので高一やらレフレックスよりはだいぶマシだろう。夜になると東海ラジオやRCCくらいなら受信できる。

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 苦労してSPから録音した。お聞きの通りSP開放なので全く低音が存在しない(^^; まあ大昔のポケットラジオはこんなのだった気がする。


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 こんなSPだからねえ…。何かもう色々評論したくないレベル。小径なのはイイとしてコイル部分が異様に小さいし、とてもじゃないが普通の音が出る気がしない(^^; 小学校時代に中古部品だけで組んだバラックの高一付きストレートラジオを思い出してしまった。アレは何かの業務用機器の基板を流用して作ったから汚かった。

 このラジオは前回書いたようにIC周りの配線で気になるところがある。同じこの部品を使ってももっと良くなる可能性はある。修正したいなあ。でもやりだしたら全部変わってしまう気もする。


fl017_23
 特に何も意味のない高解像度基板画像。実は猫又研でレンズのテストのために撮ったもの(^^


fl017_24
 更に意味のないSPの高解像度画像。コイルが異様に小さい。透明コーンだと粗悪SPの構造やダメージ(錆とか)がよく解るね(^^ 35个判颪い討△辰燭40个△襪福


★終わり
 あまりにヒドイラジオだったので動いただけで満足しよう。恐らく今後このラジオ基板が表に出る事は無かろう。ラジオを誰かにあげる時におまけとして付ける。100(110)円分は充分に楽しめたと思う。

不動のICR-7(^^;;

この記事は、最低でも過去記事と「HSDL用語集」「HSDLラジオ用語集」を読んでいる事を読者の条件とする(リンク条件はこちらを参照)。

不動のスリムポケットラジオを蘇らせる(^^


不動のICR-7(^^

 前回はバラしただけで終わってしまった。今回は可能であれば修理するが、TRと一部回路が変わる可能性があるので正しくは修理ではなく改造となる(注1)。


★原因究明
 前回のチェックの最後でFE付近のTRの脚が黒ずんでいたのを発見した。とするとこの時代、特に粗ニーのラジオ・オーディオ系製品にありがちな2SC710不良である可能性が一番大きい。取りあえずこれを交換してみてから結果を見て今後の身の振り方を考えよう。

 このラジオはクラシックと言ってもそんなに貴重ではないのでオリジナルの2SC710に拘る必要は無かろう。粗ニーがここに2SC710を使った理由は「他と兼用すれば大量仕入れで有利だったから」以外には無いのだから。MWラジオのIFなんて小信号用ならAF用だって使用できるくらいどーでも良いものだ。但し2SC1815はバイアス変化に鈍感なのでAGCが掛かりにくいという説もあるが。閑話休題、

 代替品は何にするかな?上記の通りMWなので何でも良さげだけど、もしIcが規定より流れ過ぎると電池がソッコーで無くなる。もしIcが流れ過ぎるだけならバイアス調整すればいいわけだし、デバイスが変わるのだから回路そのままで修理する必要も無い。筆者は全く違うTRで同等の回路を構成できるので部品については何も心配しない。望むなら粗ニーより良い回路にだってできる(^^ でもそれだと我々がやりたい「製品評価」からかけ離れてしまうのでやらない。今、我々は良いラジオを製作するために努力しているわけではない。出来る限りオリジナルと同等なモノを再現するのだ。


★作業
 まずは交換以前に現在付いている2SC710(と思われるTR)を外してみよう。話はそれからだ。


icr7_013
 何しろFE全体がパラフィンで埋まっていて、しかもTRが印字面を下にしてうつむいている。全てはパラフィンを除去する事から始まる。あまりの暑さに?パラフィンがクリーム状になって全然取れねえ…いやこれパラフィンじゃないんじゃない?いくら暑くても気温で溶けるなんて融点低過ぎだよ。粗ニーめ、迷惑なことしてくれやがった。これって局発の安定度を高める工夫なのか?室温で溶けちまうようなら効果無いと思うが…(^^;


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 ムカついたのでパラフィンをある程度取ってからコテライザーで炙ってみた。アリャ溶けたぞ?やっぱり融点の低いパラフィンだな。変だなあ〜。ちなみにコテライザーは今やこのような外道?用途にしか使っていない。面実装パーツ付け外しには明らかに火力が足りないしハンダゴテとしては温調不可なので論外レベルだが、熱収縮チューブや蝋溶かしにはナロー・スポット攻撃できるので非常に便利だ。カネが余っているならこの用途だけの為に買うのもアリ。また話が逸れた。

 FEのTRを全部チェック。全部って書いたけどRFアンプは無いのでFEは自励式混合の一つだけ。これ以降はIFになる。黒ずんでいたのはFEではなくIFの2SC710だった。FEの石は形状からして異なる2SC403だった。これは特に外見に問題は無いのでスルー。あれ、そうだとすると他のIFのTRも同じ2SC710だろう?チェックしたらやはり残り全部2SC710だった。これで2SC710は3つになった。マジメにBJTラジオを修理するならここで各脚の電圧や電流を測るわけだが、この石の場合は不具合確実なので確認の必要はない。昔よく使っていた2SC538(基板外し品だが100個以上持っていた)はCanパッケージで金メッキ脚だったからこんな不具合は無かった。代わりにアタマが錆びてたけど(^^;


icr7_015
 足が黒ずむ典型的な2SC710黒死病だ(注2)。この病はJFETではリーク電流、BJTでは更にhFEの低下が見られる。これがこのラジオの不動原因だろう(電源が入らないという症状は謎だが)。あ、今気づいたけどこの石って脚配列がBCEなんだね。代替石と間違えないようにしなければ…と言っても裏向きにするだけだが。

 当初は手持ちの石で手軽に済ませようと思ったのだが、やっぱり互換と言われている物を使わないと動いたとしても気分が良くない。そこでアキバで定番の代替品2SC380TMを入手してきた。コレでないとダメとは思わないけど安かったので(^^ うちの粗ニー製品は時代的に2SC710や2SC930が一杯のハズだからこれからもよく使うだろう。つまり買って損は無いハズだ(注3)。


icr7_016
 この場合2SC380TMはhFEは100くらい(Oランク)のが良いのだが、入手したのはYでちょっと高過ぎ。一般的にhFEの小さな石が載っていた回路にhFEの大きな石をそのまま載せるとIcがオリジナルより余計に流れるようになるので非常に面白くない。なるべく選別して低い方から使う。

=JCET 2SC380TM-Y(20本)分類結果=
 選別したら異様にキッチリ揃っていて160〜170だった(^^; 上写真の個体は一番最初に測ったもので155表示だが再度測ったら160だった。テスターが未使用だったのでソケットの接触が良くなかったのだろう。加えて時間と共に変化するので10秒経った時の値である。

hFE160-163:8本
hFE164-166:8本
hFE167-170:4本

 同じメーカーの2SC1815Lの事前情報の通り2SC380TMも良く揃っている。Yランクは120〜240と書いてあるがそれは倒芝のYランクの情報を丸写ししただけで、実際には160〜170以外のモノは不良品以外無いのだと思われる。他の40本も測ろうと思ったけど同じだろうから止めた。この製品にはランク表示が無いが、OやRランクは元々存在しないのでランクの刻印が無いのだろう。現代の技術でマジで作ればバラつきもこのくらいになるという事か。今回は一番低いグループのを使う。もしそれでもIcが流れ過ぎるようなら不本意ながらバイアス抵抗も変えよう。単四で電流流れ過ぎると応えるよ…。


icr7_017
 自分にとっては未来だと思っていた21世紀にTRラジオの石交換をやらされるとは夢にも思わなかった。でも石が悪いとして何で電源が入らなかったのだろうか?TRが黒死病で逝かれていても(音はしなくとも)電源くらいは入りそうなものだが。まあ直ればそんな些末事はどうでも良いか。そういう症状もあるというのは記憶した。


icr7_018
 上の作業で交換は終わったしあとは組み立ててもう終わり。ところが今日の作業で一番苦労したのはここからだった。実は作業しているうちに絹糸のような細い配線が次々と切れて、終わった時には何と全部切れていた(^^; 線材が細い上に劣化しているので切れやすいのだ。どれが何処に繋がっていたのかよく解らないので考えて、配線が何処を通るかも検討し直さねばならなかった(写真は撮っていたけど詳細に判るほどは無かった)。


icr7_019
 やっと元に戻った。たかがTR交換で一時間も掛かってしまい、調整や受信テストの時間が無くなってしまった。それらは予定外の次回送りになった。自分としては何か不充分な補修だなあ。でも正直もう中身を見たくない。特に電池コンタクトの配線は二度と見たくないくらい気に食わない。配線が通る位置も決められていないみたいだし、これが中華1000円ラジオなら理解するが、この時代にマン振り近い金を取ってこんなモノを見せられたら俺ならキレるよ。


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 バラしついでにケースは丸洗いした。ツマミは同調ツマミを取りたくなかったのでVRツマミだけ。同調ツマミを取ると糸掛けをやり直し(折り返しが少なく容易な方だが)になるのでイヤになった。傷だらけのケースは全塗装したいところだが、ケース自体に周波数スケールが印刷されているのでちょっと無理だね。写真の前パネルが剥がれかけているのも直らない。これは一旦剥がして貼りなおさねばならないようだ。このような教養の必要無い作業は他の人に任せたい。

 電源を入れると…動きやがりました。ヤレヤレか。完成後に確認するのはIcだ。元より流れていたらバイアス抵抗Reを大きくして流れないようにする。これをやらないと電池の寿命が大幅に短くなる可能性がある。単四なのでそのダメージは大きい。交換するTRにより個体差があるので他人のデータは役立たないし、2SC710の互換と言われている物でもそのまま差し替えて元通り動くとは限らないのは言うまでも無い。インターネット上のTR交換で電流測っているのを見た事が無いのだが自作でTR使った事があるのだろうか?IFに設計値以上に流すと電池が早く無くなるのはもちろん、経験上は無信号時にも何となくノイズっぽくなる。

 今回の使用部品は2SC380TM-Y×3なので修理代は18円(税込、副資材+人件費別^^;)となった。基板が劣化しているのでその辺の作業が神経を使ったのと、製造が酷いので精神攻撃を受けたように疲れた。この悪ロバチックな製造は疲れるよ。粗ニー製は昔から壊れやすいと言われていたがこれなら当たり前だよなあ。


★次回に続く
 これで前ユーザーが付着・培養した汚れやバカ菌も駆除されたので漸く受信テストする気になってきた。その前に調整も必要なのだが。それは次回に行なう。


注1:元々HSDLは部品交換を伴う修理は全て改造扱いだ。

注2:実は2SC710だけでなくこの時期の三菱製TRは全部ヤバい。有名な初期のJFETであるMK10もやっぱりダメです。

注3:本家本元イサハヤ電子の2SC710後継石は2SC3053なのかな。SMDだからポン付けは出来ないけど。2SC710以上にハイ・ゲインなので他の事に使ってみたい。


お風呂ラジオ(^^;;;

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

不動TY-BR30の癌細胞を除去して新しい臓器を入れる


お風呂ラジオ(^^;
お風呂ラジオ(^^;;

 前回の解剖で不動原因はクソマッハで発見された。作業は面倒だけど前に進むため腐ったTRを交換して動かしてみよう。


★不動原因
 前回までの繰り返しになるが、このラジオは当初全く反応しなかった。原因は汚水に冠水していたことで、中までタップリと汚水が入り込んでいた。そのため電源が入らなかったのだが、地道に洗って乾燥したらタイマーだけは動くようになった。それが第一回までの話。前回は解剖したらスイッチ用のTRが足元が腐って消えかけていたのを発見した。


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 これが脚が消滅寸前のTRだ。SS8550というIcが多少大目に流せてPDが少々デカい以外は何の取り柄も無いPNPトランジスタである。これなら手持ちの2SA1015GRで置き換えられそうだが、実はこれエクボじゃないんだよなあ〜。アメリカ仕様のセンターベースなのでそのまま差し替えは出来ないのだった。いずれまたこんなのが出てくると困るから買ってくるか?哀店道にズバリそのSS8550Dが売っている。2SA1015GRより高いけど(@10.8円)。そう言えば2N3906もEBCだったか。買うなら海外でメジャーな3906の方がマシだな。実は中華製の2N3906と2SA1015の中身は同じらしい。恐らく脚の配列を変えているだけなのだろうな。中華SS8550も中身は同じかもしれない。


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 これが裏側。懸念されるのは配線パターンの腐食・消滅だ。何しろ鉄が溶けて酸化鉄になって基板の銅をエッチング、じゃなかった腐食させるのだ。一刻も早く除去しないと危ない…と言いつつハンダ付けが面倒なのでこの記事は今年1月に放棄したままだった。現在は半年以上経った7月である(^^;


★作業
 いつも書いているように修理は前回までで九割方終わりである。あとは面倒だけで特に得るものは無い「手を動かす作業」だけ。推理が正しかったかどうか確かめるための実証実験である。作業が下手な人は練習になるかもしれんけど当方は練習するトシじゃない。こういうのはインテリジェンスの低い他人にやってもらいたいよね(^^ ロボットはこういう作業をやらせるには有益だ。


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 しかしHSDLにはロボットは居ないのでまずは除去。これが一番神経を使う。配線パターンを損傷しないようにしなければならないからだ。ハンダを除去してから洗浄したが何とかパターンは消えていないようだ。しかし腐食したハンダを除去するのにレジストがだいぶ剥がれてしまった。これはマズイ。

 ここでパターンをチェックして驚いたのだが、よく見たらこの基板はベースの穴が二つある。EBCがEBBCになっている感じ(^^ パズルじゃないけどこれを見ていたらECBでも実装できそうな気がしてきた。まずBの脚のランドを分割して4つのランドにする。その後斜めに実装すればよい。


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 こんな感じ。チョット横を向くが取り付けに全く不安はない。要するに足が交差しなければよいのだ。


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 ベースのランドをパターンカット。コレクタのランドをショートするところは脚を曲げて対応します。


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 あとはこのように実装する。所有している2SA1015GRが使えたのでSS8550Dのようなマイナーで使い道のないTRを買わずに済んだのはめでたい。何事も諦めずにトライする事だな。

 これでスイッチを入れたら電源が入りSPからノイズが聞こえてきた。ダイヤルを回すとAMもFMもちゃんと何かしら聞こえる。やはり悪いのはここだけだったようだ。未だケース内が汚いけど、疲れたので分解丸洗いは真夏にヒマになったらやる…ヒマにならなかったりして(^^;

 修理とは「故障原因を論理的に突き止める」作業に尽きる。犯人が確実に存在し論理的な推理で必ず発見できる最上級の推理小説なのだ。その後の作業はサルでもできるどーでも良い作業で、そこらの修理記事を読んでみると殆どが後のサル作業だけで修理したつもりになっている奴ばかりなので呆れる。それはただの部品交換ですm9(^^ 当然ながら部品を交換しまくって偶然に直ったのは修理したとは言えない。これは以前からPCマザーのところでも一杯書いてきたけど、ICラジオの場合は単純なミエミエの故障が殆どなので真の意味で修理などは皆無に近い。あるのは劣化・損傷した部品交換だけだ…面戸癖。


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 アリャ?選択度が低いのは分るが感度も低いな。このラジオは一度も開けられていないラジオなので「感度が低いのは元から」という事になる。加えて同調ランプ(緑)が動作しているけど暗い。このランプはICから取り出した信号強度そのものなので感度が低いから暗いのだろう。いつものようにフェライトロッドとアルミリングで簡易チェックしてみたら、上の方の周波数も下の方も全体的にインダクタンスが足りないようだ。多過ぎがデフォの中華ラジオとしては珍しいパターン。次回何とかしたい。先回りして書くと軽い調整のつもりがフェライトロッドを含む大改造になってしまった(^^; 実はこの記事を上げた段階ではまだ完成していない。


★続く
 めでたく修理完了で記事を終わろうと思ったのだが、どうもトラッキングが大幅にズレているのか感度が低い。このままで終わるわけにはいかないので次回は再調整して受信音を録ってみたい。現代としては稍大きめのフェライトロッドなのでICF-9(8)やICF-28には勝ってほしい(現状大敗^^;)。


★おまけ
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 ヒデエ製造だなあ。これって上の溝にはまるのが正式なんだろ?力一杯フラットケーブルが折れて潰れているじゃんか。

 問題はその後だ。このフラットケーブルを正規と思われる位置にしたら、どのように頑張っても基板が付かなくなった(^^; 見てはいけないバカを見た気がする。これって設計ミスだよね?


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 これはケースを止めるネジだと思っていたらテレスコピック・アンテナを止めるネジだった。結局バラす時に外す必要が無かったわけだが、何でこのネジを外部に付けるのだろう?内部に付ければ防水の心配が要らないだろうに。これのお陰でテレスコピックアンテナ基部の接着剤(コーキング)が凄い事になっている。ほんと評論に困るくらいマヌケ(^^;

RAD-F620Z

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

逝かれた、というか逝かせたRAD-F620Zを修理する(^^;


RAD-F620Z
RAD-F620Z
RAD-F620Z

 前回調査で改造する以前に正常に組み立てられていない事が判明した。おまけに作業の不手際でフェライトロッド・アンテナを破壊してしまったためその修理を行なわねばならなくなった。そのため今回は修理作業という事になる。


★フェライトロッド修理
 まずは折れたフェライトロッドを繋がなくてはいけない。以前フェライトコアを繋いだ時は100円ショップのシアノアクリレートを使用したがアレは固くて脆いので、出来ればある程度粘りのあるエポキシ系の方が良いだろう。あまり柔らか過ぎると今度はヘナッと曲がりそうだが…。新たに買うのはイヤなのでCF接着で余っているシアノアクリレートで貼りつけた。


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 瞬間接着剤と言っても実際このようなモノは空気に接しないので瞬間とは行かない。一見上手く行ったけど前回と同じくこのままだといずれ折れるだろう。早めにコイルを修理してトラッキング修正を済ませなくてはいけない。一旦実装してしまえばコイルが被さるので容易に折れないはず。


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 コイルは元々ユルユルなのでサポーター代わりに補強テープを巻いておいた。これでもまだ巻き足りないくらいだ。ユルイと動きやすいからいずれもっと巻きたい。


★コイル修理
 次は更に難易度の高いコイル修理である。まずはどこが切れているのか確認しなくてはいけないのだが…。


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 このフェライトロッドアンテナはタップ方式だ。出力はポリVCが繋がる線が2本で出力タップが1本の合計3本である。この場合は導通の組み合わせは白(というか透明)⇔赤、白⇔青、青⇔赤である。テスターでチェックしたら赤が通じていない。見た目はどうという事は無いがどうも接触が悪いらしい。線を短く詰めてみたらキッチリ導通するようになった。コイルの中間が断線したのでなくて良かった。中間が切れると修復は困難だし、仮に直っても性能が低下する。


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 この作業で判明したがリッツ線は3芯だった。この本数が中華のデフォかな。7芯リッツ線に巻き直しは行なわない(注1)。それをやるくらいならフェライトロッド・アンテナを丸ごと交換する。市販されている多芯リッツ線の価格とフェライトロッド・アンテナの価格は実は大差無い。中華製のは巻き済み完成品でも安ければ税別300円しないのだから。

注1:ちなみにTA2003P指定のリッツ線は7芯(0.07φ×7)である。厳しい事を言えば3芯では指定のQにならず、従ってTA2003P本来の性能も出ない事になる。

★配線修正
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 修正は簡単で青と赤の配線を入れ換えればいい。しかし我々は赤を以前接続されていたランドには落とさず直にVCに繋いだ。コイルはVCと共に同調回路を構成するので、元の配線よりこれが本来あるべき正しい配線と言える。アナログ回路ではグラウンドに落ちていれば何処でも良いわけではない。位置によってDCされたり効果が大幅に変わってくるのだ。

 この作業によって感度は回復し、しかも感度が上がったにもかかわらず混変調・相互変調も各所で減少した。この事実はノーマルのアンテナ同調が丸っきり狂っていたのを表している。F1691Mの時も思ったが前ユーザーはよくこれで何年も使っていたものだ。もしかして「中華製だからこんなモノだ」と思っているのだろうか?そんなわけないでしょ。中華だって正常な製品は普通の性能だよ。ICラジオ(現在売られている物全て)の感度差はICが同じならフェライトロッド・アンテナの差しか出ないので、極度に低性能だったらそれは製造不良を疑った方が良い。妄りに裏蓋は開けずにメーカーまたは販売店に問い合わせるのが一番だ。中華製はメーカーの分らない輸入品なんて買ってはいけない。もし買うなら自分がサービスマンになる覚悟が必要だ。一般人には無理だろうけど、この記事を読んでいる人はそれが可能な人だけなので大丈夫かな(^^


★局発ズレ
 この個体はバンドの下の方に余裕がない。具体的に言うと531kHzがダイヤルを一杯に下げないと受信できない。これはかなり大幅にズレてますね。上は目盛が細かくて狂っていても判らないので周波数範囲を合わせる時は下重視で行かなくてはいけない。

 周波数の下限を合わせる時はT1の赤いコア、同じく上限を合わせる時はPVC上のTC3で合わせる。カバー範囲を欲張ると性能が落ちるので規定で止めた方が良い。トラッキングは幅が狭い方が合いやすい。合わせるのは下が510で上が1680kHzくらいかな。上下共に一杯に回して止まったところ、上はテキトーでも大丈夫だけど下だけは正確に合わせなくてはいけない。スケールは元々正確ではないので拘らないこと。基板を外すとスケールは見えないので、このラジオに関してはスケールを見ずに周波数カウンターで合わせた方が良いのかも。


★トラッキング調整
 トラッキング調整を放送波で行なうのは難しい。ジジイ時代のラジオ製作本に「放送波でトラッキング調整を行なうと一週間くらいかかる」なんて書いてあったくらいだ。なお完璧に合わせても最大数kHzのズレが出る。親子PVCで完全にトラッキングさせる事はできない。VCの容量は変えられても変化量は変えられないので理論的に不可能なのだ。ソコソコ合ったら諦めるしかない。

 で、トラッキングを少し取りなおしたら感度が急上昇した。いやもう本当に「今までお前は一体何をやっていたのか?」と疑問を感じるくらい上がった。しかし完全に取りなおすのは不可能だった。何故かと言うとフェライトロッドからコイルが大幅にはみ出してしまい合わせられないのだ(^^; つまりフェライトロッド・アンテナのインダクタンスが高過ぎるのだ。これは巻き直しの予感!イヤコイルごと交換かな…。それでも現時点でもF770Zと同等以上の感度を発揮している。ただ単一×4ではなくAC電源を使っているからかも知れないがやたらノイジーになっているのが気になる。まるでF1691Mの初期の頃のようなのだ。これは次回調査する。場合によってはAC電源の改造と言うか作り直しになるかも知れない。


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 そもそもこのアンテナホルダはイカンな。アンテナを固定するとコイルが動かせないのでトラッキング調整は事実上不可能なのである。これを見ると最初から調整をヤル気が無いのが見え見えだ。恐らくインダクタンス固定で決め打ちしているのだろう。あとはTCで真ん中一点調整かな。


★続く
 不具合修正してスッキリしたが、実際はこれが本当の姿で今までは損していただけ。やっとスタートラインに立てた気がする(^^;

RAD-F620Z

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」この条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

来たばかりのRAD-F620Zが本格的に不動になったの巻(^^;


RAD-F620Z
RAD-F620Z

 今回は調整とパワーアップ改造を行なうつもりであったが、前回調査で改造する以前に正常に組み立てられていない事が判明した。まさか分解調査の最中に不具合修理させられるとは思わなかったので参ったよ(^^;


★配線ミス
 一番重要であるフェライトロッドアンテナに致命的∧決定的な配線ミスが見つかった。いや「コレを書いた当時はそう確信していた」が正しいかも(^^;


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 いつものようにアンテナ線が全部束ねてある。束ねるというか捻って固めてある。つまり全部の線がコンデンサで結線されているわけだ。働き者のお前らはもう働くな!人生もっと怠けていいのよ?(^^


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 このようにバラしてハンダ付けをチェックしたら(掲示板に書いたように)配線が間違っているのを発見したわけ。いくら中華工場がテキトーとは言え、そんな初歩的な酷い間違いは想定していなかったので白目を剥いた(^^;


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 正常ならば左のようになるが、このラジオのは右のようになっている。ホットから中間タップまでの間で同調回路が構成されてしまっている。それで既定の巻き数に足りないためインダクタンスが足りず同調が取れないのだろうとこの時点では予想した(後から分ったがこれで間違いでもないらしい)。


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 推測だが、これはフェライトロッドアンテナの製造がミスっているのかもしれない。正式には赤線が中間タップで青線がコールド(グラウンド)なのではないか?ラジオ工場の工員は色で作業を指示されているだろうからマニュアル通りやって結果として間違えたのだろう。

 これで解るようにこのラジオはトラッキング調整をしていないのだ。もし調整していたらその段階で大幅な(数100kHz)同調周波数の違いに気づくはず。同じく未調整と思われるF1691Mを見た時からそうだとは思っていたけど。恐らくトラッキングは正常に動いた一台と同じコイルとTCの位置に合わせているのだろう。そりゃ部品の精度が恐ろしく高ければそれで同一になるけどよ…実際なるわきゃない。


 まとめると.侫Д薀ぅ肇蹈奪疋▲鵐謄覆寮渋す場が出力線の色を間違えた△修譴魍稜Г擦困縫薀献の工場が色を信じてそのまま使ったしかも後調整も検査もしなかったので不良品出荷!という流れになる。,録篦蠅鵬瓩ないが恐らく間違いなかろう。ラジオ工場を信頼すれば(^^ この推理はこの時点のものだ。

 そうと決まれば配線のやり直しだ。青と赤の配線を入れ換えるだけだから数十秒で出来る。駄菓子菓子、そうは問屋が卸さなかった。


★修正する…だがしかし。
 で入れ替え作業が終わって配線をやり直したのだが、電源を入れたらサッパリ何も聞こえなくなってしまった!焦った。これはマズイ!もしかすると配線の時にICをブチ壊したのかも…と思ってFMにしたらちゃんと聞こえるじゃないの。じゃあAMだけブチ壊れたのか?と思い、かなり危ないがICのAM入力ピンを触ってみたらAFNやTBSが混ざって聞こえた。つまりこれはICの不良ではない。

 あと弄ったところはフェライトロッド・アンテナしかないのでこれの不良と言う事になる。しかもこのフェライトロッド・アンテナは入手当時はちゃんと動いていたので、壊れたとすればさっきの配線作業かその前で破壊した事になる。解りやすく言えば筆者が壊したわけだ。マジかよ…(^^;

 確定すべくテスターで3本の線を当ってみたら導通していない線がある。この影響で同調回路になっていない事が判った。必死でリッツ線を確認したが何処も切れているようには見えないんだけどなあ。でもこのリッツ線は繋がっているように見えて繋がっていない事があるので油断はできない。セパレーターが支えるので繋がって見える不完全断裂があり得るのだ。もし原因不明の低感度のラジオが有ったらフェライトロッド・アンテナのコイル断線を疑ってみるのも手だ。


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 仕方がないから外す。まずは小汚くブチまかれた接着剤とそれに絡まるコイル止めのパラフィンを取り去らねばならない。


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 ゼーゼーハーハー、これは難易度が高い。イヤ作業自体は容易なのだが割れそうなんだよ(^^; 中華製の難しさはそこにあるのだ。


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 フェライトロッドを取り出した。接着剤を取り去ろうと清掃を開始したのだが、その時悲劇が起こった。


f620z_030
 ギニャ〜!何とフェライトロッドが静かに折れていた。そんなに力を入れたわけではないのに、少々引っ張り力を加えたらポロリと取れるように折れてしまったのだ。折れるというより分断したというのが正しいかも。もう何か呪われているとしか言いようがない(^^;

 これを見て興味深いことが分かった。折れ口を見て中央右の方に何か均質でないものが見えるだろうか?本来これは全く均質でなければならないのだが、何らかの大きな不純物が混じっているようだ。そのためここが弱くなって折れたのだろう。触れば折れやすい状態だったのだ。


f620z_031
 もちろん捨てたりはしない。これは接着してまた使う事にする。もっとも将来的には交換するつもりだけど。いやー、全くこんなフェライトロッドは初めて見たよ。今まで折れなかったのが運が良かっただけなのだろう。ホント中華製は面白いので止められない。こんなのは日本メーカー製ではまず見られないからな。もっとも野次馬としては面白くても修理人としては困った。一日で終わらせるつもりがかなり時間が掛かりそうで萎える。


f620z_032
 それにこのコイル。これのどこが切れているのか判らないとどうしようもない。最悪巻き直しになる可能性もある。巻き直しと言っても、まずポリVCの総容量を測って必要なインダクタンスを計算し、そのあとで巻くので面倒くさいぞ。線材は余っているみたいなので解いて流用すればいいか。


★続く
 そんなわけで取るに足らない小修整が思わぬ重修理になってしまった。今回終わらせるつもりだったがそれどころではなくなった。次回はまずフェライトロッドを繋いで、その後で切れているらしい?コイルの修理をする。コイルの方はまだどこが切れているのか判らないので難易度が高いがやってみるしかない。ダメならフェライトロッド・アンテナごと全部交換することになる。交換した方が多分性能が上がるけどなるべくならそれは避けたい。

お風呂ラジオ

「高敏 APULE AP-152」HSDL最初で最後の?お風呂ラジオ(^^;


お風呂ラジオ

 前回動作が確認されたアプレだが、今回は電池動作させて風呂で使ってみる(^^


★電池で動くようにする
 動かない原因は電池ボックスが使えないだけなので動かすのは簡単だ。電池接点の金属板の代用品を実装してやればよい。だがそれが結構難問だ。HSDLは修理等に金を掛けてはならないからだ。

 以前書いたがこのラジオは今年800(864)円で新品が売っていたラジオである。これを数百円も掛けて修理したら新品を買った方がマシと言う事になる。つまりバカ。こういうジャンクは数十円、イヤできればタダで直したい。バネ付きの板なんて都合よく有るわけは無いので、それに類似したものか機能を代替するものを拾ってきて付けるしかない。


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 台所で使って不要になった銀紙である。「ゴミはゴミで直すのがHSDLだ(キリッ」新たに用意した訳ではないところに特に注意して欲しい(^^


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 で、ちゃんとピッタリ入るんだなこれが。何しろ銀紙は相手によって形を変えてくれますんでね(^^ バネが無い方が多少ユルイが毎回出し入れするわけではないので気にしない。末永く常用するとしたらもっと良いのを自作したい。これは材料が手に入るかどうかで決まるので製作予定は現状ナシ。空き缶でもあれば直ぐにできるのだがワザワザ買ったりはしない。缶が余ったら作るかも知れないな。


★受信テスト
 感度チェックも兼ねて夜間にRCC(1350kHz)を受信してみる。20時台だからローカル並みに聞こえる。最下級条件としては上々の感度だ。意外だが選択度も最下級条件としては上々で、少なくともRF-2400系のように1350kHzのカープ情報に1332kHzのドラゴンズ情報が殴りこんでくる事は全く無い(^^ ここら辺は期待していなかったので驚いた。但し欠点もあって、ダイヤルがVC直回しの上にあまり回転が良くない(VCがよろしくないのか?)ので同調は容易とはいえない。下のファイルも正確に周波数が合っているかどうか自信が無い。

ap152.zip
 防水(と言うか防滴)にカネがかかるからかイヤホン端子などは無いので、SPで音を出してICレコーダーのマイクで拾った。一聴して判ったがやっぱり板一枚入っている音だな。微妙にエコーが掛かっているのは風呂場で録音しているから。但しこの録音時には湯船に水は入っていない。ラジオは防滴で大丈夫だけど大切なICレコーダーにダメージがあるから。108円のラジオと粗ニーのICレコーダーを引き換えには出来ぬ(^^

 その後、風呂に入りながら鳴らしてみたが特に防滴に問題は無いようだ。もっとも筆者は風呂でラジオを聞く趣味は全く無い。ノンビリ浸かっていたい温泉ならともかく、家庭の風呂ならそんなに長風呂せずにサッサと出て聞けば良いではないか。しかしこういうカテゴリが存在する以上、かなり多くの人がそのような使い方をしているのだろう。ま、そこら辺は人それぞれですけどね。


★終わり?
 期待していなかったけど良い買い物でした。筆者的にはこれで終わりのつもりだが、またネタが無くなったら駆り出されて分解・解析記事でも書くかもしれない(^^ ICはワザと見ないようにしているのでネタ切れになってからね。

初号機復活v(^^

前号までの粗筋:
という事で初号機は新品購入からたった数ヶ月の短い命だった。バックアップがあるのでコイツはメタメタ改造してやろうと手薬煉引いていたのだが逃げやがって。仕方が無いので同じ奴をもう一つ買おうかと思い始めている。
 しかしER-C55Tをもう一つ買うのはイヤなので物は試しで修理でもしてみようと思った。もしカウンターICの交換だけで済むならSC3610Dは200円で売っている。またER-C55Tを新たに買うより遥かに安いではないか?

死亡したER-C55T初号機を修理する(^^


ER-C55T速報(^^
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
ELPA ER-C55T
ELPA ER-C55T
ER-C55T受信音
ER-C55T受信音
初号機沈黙(^^;

 実は2号機がノーマル1号機よりも明らかに感度が高い(当り品か?)ので当面は困らないが、同じラジオが2台無いと今後色々と不便だと思っていたのでやはり修理したい。

 沈黙以前からカウンターがおかしかったが、現時点で一番問題なのは「電源が入らない」事である。これはカウンターICには間接的には関係しても直接的には関係無いはずだ。電源が入らないのだからボタンから順に見ていくしかない。もしそれでも判らなければ強制的に電源を入れて試してみる。当然だがラジオ部が壊れていないのは分っている。長年のカンではタイマー用のスイッチングTRが怪しい。C54Tのようなメカニカルなスイッチではなく電子スイッチだから可能性は高い。

 で結論から言うと直った。故障原因は的中したが詳しい原因は省略(^^ 故障原因が判ればもう修理は終了したも同然だ。あとは流れに従って作業するだけである。修理の中で一番つまらない部分であり、しばしばこの段階は省略される。つまり原因が判った段階で飽きて捨ててしまう場合が多い。今回はモノ自体が必要なので作業を行なった。ちなみにカウンター表示がおかしいのはバンド切り替えスライドスイッチの接触不良であり故障ではなかったようだ。恐らく裏ワザ実験がいけなかったのだと思う。壊したくなければ絶対にマネしないように。


erc55t_1_2
 上が動作する2号機、下が復活した1号機。両者の違いは"TUNE"が点灯するか・しないかの違いだ。1号機は2号機と違って元から不具合で点灯しなかった(^^;

 こうして初号機はカウンターICを交換せずに直ってしまった。一度死んだのでHSDL法の規定により全面改造可能になったし、次回辺り思い切り改造してみたい。まずはCD2003系の実用の第一歩であるメインICとCFの交換かな。どちらも在庫はあるのであとはヤル気次第だ(^^ 穴露具エロパ最高だぜえええ!

 がここで再び大きな障害が発生した!暫く放置していた間に何故か電池蓋がどっか行っちゃったのだった。そこら辺を死に物狂いで探したが何故か見つからない…何でこんな大きなものがどっか行っちゃうのだろうか?ワケワカラン(^^; まHSDL内は魔境魔窟なので四次元の世界に行ってしまっても不思議はない。という事で電池が落っこちそうでかなり使いにくいため無理やりACアダプター端子でも付けようかと計画中。

注:当初この記事は普通の修理記事だったのだが、1号機の修理経過写真をキレイサッパリ消してしまった(らしい)ので断念した。まあICラジオ程度の単純な修理方法は公開する必要も無いか。部品一つ一つ全バラしても1〜2時間あれば元に戻せる程度だからな。


RAD-F1691M

OHM RAD-F1691Mの不具合を修正する


RAD-F1691M
RAD-F1691M
RAD-F1691M

 このラジオは来た時から「良いか?悪いか?」の評価以前に正常動作していない。恐らく新品で買った時からこんな調子で使い物にならないのだ。そのため真っ当に評価するには不具合修正しなくてはいけない。前回までのHSDLの仮説によれば「抵抗を変えただけで設計時の選択度に戻る」という事なのだが実際試してみよう。その前にこれも前回指摘のアンテナ系の配線もやり直しだ。


★フェライトロッドアンテナ配線やり直し(^^;
 ある意味今回最も重要な修正である。前回指摘したグラウンド以外の配線が全部繋がっている状態を解消する。これも立派なDCの一種と言えよう。配線はどうするかな?邪魔なら短く切ってしまっても良いかもしれない。もちろんトラッキング調整は全部やり直しである。製造の時に調整されているとは思えないので当初からやり直すつもりだったが、このバーアンテナは製造が手抜きなのかコストダウンなのか知らんけど滅茶苦茶シロートっぽい出来なので無理かも。具体的に言うと、ロッドに被せた筒にコイルが巻いてあるのではなくて、ロッドに絶縁紙が巻いてあってその上にコイルが巻いてある。おまけにタップリと蝋がかかって止まっている。つまりスライドはできないんだなこれが…(^^; 最初からトラッキング調整をするつもりが無い事を部品自らが表しているというわけだ。クソが。TCだけでやるしかないのか?下の方は捨てだな…。


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 フェライトロッドアンテナから出ている線の中で、このVCに接続されている線が一番の問題だ。これが接続されているのは同調回路のホット側なので当然ながらハイインピーダンスノードである。丸めて入れたら恐らくケースのその辺りを触っただけでノイズが上がったり何らかの影響が出るハズだ。ちなみにここにCCを介して内蔵テレスコピックアンテナを繋ぐと感度が上がるが、このようなフルタップは高感度な反面ノイズ拾いまくりの可能性もある。ロッド交換前に一度は実験する予定だ。もっともその前にこのアンテナ自体を巻き直してみたい。

 真ん中の黒く塗ってある線はタップに繋がる引き込み線なのでインピーダンスはローインピーダンスで問題無し。一番向うは同調回路のコールド側なのでインピーダンスはゼロだ。もちろんこれらも長くならない方が良いだろうけどね。これらを最低限のマージンを残して切ってしまおう。


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 リッツ線を切ったのでバラしてみた。実はこれが何本合わせてあるのか知りたかったのだ。バラしてみたら毛が3本しかねえ!オバQかよ(^^; これだと単線や撚り線と大差無いのでは…。糸に巻いてあるのでハンダ付けする時にウザい。現在では流石に絹は使っていないのでハンダゴテを当てていれば溶けると思うが、短く詰める作業は皆様にはお勧めしない。


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 どうせコイルは動かせないので短く切ったがもっと短くても良かった。コイルの絶縁紙が破れかけて汚いのは何とか動かそうと頑張ったから。しかし動かなかったのでトラッキング調整はフェライトロッドアンテナを交換してから行なう。VCの取り付けが汚かったので掃除していたら一部溶けてしまった。この端子が汚く曲がっているのはVCの基板接続用の端子を切って使っているから。本来これは右の二つと同じく下の基板まで伸びているものだ。このPVCはNCE製で、先日哀店道を覗いたらこれと同じと思われるのが売っていた。もしこれが死んだらアレを買えばいい。PVCは頻繁に死ぬものではないけど。殆どはPVCが死ぬ前にラジオ又は使用している人の方が使えなくなってしまいます(^^;


hot_b
 関係無いけどこのリード線の取り付け部分のホットボンドには参った(^^; ハンダを除去しても穴が無いので新しい線が入らない。恐ろしく時間が掛かってしまった。


★CF抵抗交換
 今回問題になっているのはAMモードの抵抗だがこれを設計値に変更する。この設計値の1.2kΩが意味不明だったが、どうもこれはSFZ455F、G用のインピーダンス(注)に合わせられているようだ。がしかし付いているのはSFU455Bなんだよね(^^; その場合は300Ωとなるのでこれも300Ωに変えてみるか?でも元々IFTレスのICだからな…この点で設計者を問い詰めたい。抵抗は2012の1.2kΩと1608の300Ωの2つとも在庫があったのでこれを使用する。MB弄りもやっていないし、恐らく一生使い切れないであろう量があるので減らさねば。


cf_reg1
 剥がした。これが一番難易度が高い作業だ。何しろアンダーフィルで固めてある30年前のドブ漬け実装法なので、コテでハンダを溶かしただけでは剥がれないのだ。加えて中華基板は製造の時に殆どの耐久性マージンを使い果たしているので基板も作業に耐えてくれない。つまりリワークできるようなものではないのだ。ヘタを打って銅箔が剥がれても誰も怨めない。


cf_reg2
 外れてしまえばあとは電子工作と同様、単層基板なので付けるのは簡単だ。と言いつつしばたよしとみ氏の判定はハンダが汚い(^^; 実はSMD用の0.3φハンダを持ってこなかった(作業は別の場所で行なった)。当初は300Ωで次に1.2kΩで試す。もし本物のTA2003Pなら抵抗無しでも良いと思う。IFTレスなのでSFU455Aのインピーダンス(2kΩ)に合わせてあるはずだ。

 しかしこの基板配線パターン、何とかならんのだろうか?SWを迂回するのはまあ仕方が無いかもしれんが筆者なら別のパターンを考える。SWの配線なんて伸びても良いのだから表にジャンパ入れたって何の問題も無い。高周波基板配線の抵抗は無視できてもインダクタンスは無視できない(幅が細いとミリ当たり数nHに達する)。でもまあCFの入出力にFB入れたおバカさんも見た事あるけど。

 FMモードの抵抗も少々おかしいがAMほど懸け離れているわけではないので放置する。これを調整すると多分CDの抵抗(100Ω)もやり直さなくてはいけないので時間が掛かるのだ。

注:IFTの二次側Z2の設計目標値のこと。CFの終端インピーダンス(2kΩ)とは違う。

★結果
 結果は低感度だが正常動作するようになった。HSDLに来たばかりの頃は第二回記事のファイルのようにダイヤルを回すと上の方は「プギャーギュルギュルピュー」という感じで少々発振気味の腐った状態で、主要ローカル局が全てゴチャ混ぜに聞こえる混変調地獄状態だった。アレで正常に思える人はラジオを一度も使った事が無い人だけだろう。何で前オーナーは不良返品しなかったのか?何故HOはこれを普通に買い取って中古で並べて売っているのか?全く不思議でしょうがない。その明らかな不良品を返品もせずに普通に弄って遊んでいるHSDLも稀有な存在かもしれんが…。

 閑話休題、これでこの製品は漸く不良品から正常品に生まれ変わったわけだ。このCSC2003PではCD2003GPで発生した±225kHzイメージは発生しないらしい。つまりHSDLの所有するTA2003系ラジオでは一番まともなラジオになった事になる。ヤレヤレ、何て低レベルなのだろう!HSDLのラジオは…(^^; ER-C55Tの不良CD2003GPは近い内にに交換したい。±225kHzイメージが無くなるだけで受信できる周波数が大幅に増える。最低11波はクリヤーが増える事になる(注)。

 今後このラジオは「故障・不具合修理品」という扱いなので、HSDL法に拠れば改造は全面OKとなる。カッコ悪くなる穴開けはやらないが、それ以外の改造を今後記事に書いていく。HSDLのアナログラジオは2003系が主力なのでこれで実験して他にノウハウを移植するつもり。ER-C54/55Tよりアホだがガタイが良いだけにもうちょっと成長の余地がある。あとはトレーナーの腕次第だ(^^

注:当地で不良CD2003GP搭載ラジオで±225kHzイメージが発生してまともに受信できない周波数は以下の通り。

585kHz(AFNが発生)
729kHz(TBSが発生)
819kHz(NHK1が発生)
909kHz(QRが発生)
918kHz(NHK2が発生)
1017kHz(LFが発生)
1035kHz(AFNが発生、超強力^^;)
1179kHz(TBSが発生、強力^^;)
1197kHz(RFが発生)
1359kHz(QRが発生、強力^^;)
1467kHz(LFが発生)

 超強力と書いた周波数は八王子で基本波を受信するより強力だ(^^; 585や819kHzはローカル局の影響で元々受信できない周波数だが1035、1197、1359、1467kHzといった局数の多いところが受信できないのは痛すぎる(全部で53局がパー)。サイドも入れれば更に増える。CSC2003Pもレベル配分がおかしいけどイメージが出ないだけ不良CD2003GPよりはずいぶんマシ。何しろ9波+サイド6波が受信可能になるのだから。

★一応完成
 修正して不具合が無くなったため現在の格は不動船→対空機銃搭載輸送船程度かな(^^ 何とかもっと大改造して軍籍に入れたい。漸く実戦テストが可能となったのでまずは1局受信したいが、6冖にのフェライトロッドアンテナのハンデは当方の想像以上だった。何しろ夜になってもバンドが騒がしくならないのだ。2018年現在市販されている5000円以下のラジオはこの程度の長さ(5〜8)のが殆どなので感度も評価するまでも無く「お察し下さい」だ。上がり目の無いラジオはループアンテナでも自作したいところだね。

RAD-F1691M

OHM RAD-F1691Mの混変調(混変調風の症状)を解消するテスト


RAD-F1691M
RAD-F1691M

 このラジオは前回見たとおりポケットラジオクラスの短小バーアンテナが搭載されている。にも拘らず前回の受信音を聞けば分かるように、まるで巨大なアンテナを繋いだかのように受信音が混変調気味になるのである。これはおかしい。当初は怪しいICが原因なのではないかと疑ったがそうではなかった。今回はその原因を確定しておく。


★フェライトロッドアンテナの配線(^^;

frod_ant_01
 他があまりにもヒドイので見落としていたが、バーアンテナの配線の余りが所構わず捩って束ねてある。そのうえでバーに沿わせて接着してあるのだからもう救いがない。これがこのラジオの欠陥の半分の原因である事が判った。


frod_ant_02
 これだと一次側・二次側・グラウンドも捻ってあるから容量結合してしまう(^^; 再生でも掛けようって言うのか?悪い冗談はよせ。事実は単に配線をキレイにしようと思った(働き者のバカに有りがち)だけなのだろうが、RFの配線というのは直流の配線とは全く違う。隣に線を這わせただけで接続したのと同じ事なのである。RFの選択度が皆無に等しく、全体的にピーギャーして混変調っぽいのはこれが原因かもしれない。


 …が前回までの粗筋だ。実はこのアンテナは一次側も二次側も無いのだが(注)、要するに配線が束ねてあるからトップの同調回路が意味を成していないのではないかと言う疑いである。トップが非同調ならばあの症状も止むを得ない。


frod_ant_04
 RFの配線なら本来はバラでなくてはいけないものだ。束ねた影響を調べるため、全く束ねないこの状態で聞いてみようじゃないか。写真映えするようにかなり極端に離してみたが実際はホルダに取り付けて受信している。

注:同調回路に直接タップを立ててそこからICのRF入力に引き込んでいる。


★テスト
 結果は…まあ聞いてみろって↓

>RAD-F1691M(ノーマル)による1458kHz受信。
https://www.axfc.net/u/3940473
(DLパスワードはiri、およそ9237.3日間の保存ができる見込みです)

>RAD-F1691M(改良版)による1458kHz受信。
https://www.axfc.net/u/3940472
(DLパスワードはiri、およそ9237.3日間の保存ができる見込みです)

 上の前回の受信と比べてみてほしい。短小バーアンテナのため感度は非常に低いが相互変調やら混変調やらがスッキリスッカリ消えてまともな音になっている。ちなみに前回無理だったベランダ受信である。何だよこれが原因かよ!こんな小学生みたいな失敗をメーカーがやりやがって…(^^;


★続く
 という事で混変調状態の主原因は配線ミスでした。これを処理した奴が目の前に居たら思いきり殴りつけてやりたい。でもこれでも弱電界だと全く気付かない場合もあるのだろう。本当のイナカに行くと昼間は殆ど1、2局しかラジオが聞こえない地域もあるから。それだと信号自体が無いから多信号特性など考える必要が無い。羨ましいような羨ましくないような。


★2018/11/06追記
 前回記事でCF抵抗の1.2kΩに?が付いているが、考えてみればこれはCF(SFZ455)のIFTのZ2の設計目標と同じだった。これに採用されているのはSFU455だから正しくはないが根拠が丸っきり無いわけではない。どっちにしても12kΩは明らかな間違いだからねm9(^^

TIME PORT DJ

SEIKO TIME PORT DJ [DA301S]


 前回開けてみたが予想外に詰まらなかったのでめげて放り出そうかと思ったが、一応つまらないなりに、せめて動かない時計を修理してみようと思った。


★修理する
 さてどうするか?まずは時計を動くようにしよう。液晶の限界だったら残念でしたという事で小型家電の日にゴミで出す。ラジオは調整して完全な感度を出してからTA7613APの悪口でも書くか。


timeportdj_09
 ここにタイマーなどの操作方法が書いてあったはずだが(内容忘れた^^)経年劣化により消えてしまっている。検索して発見した写真のも消えていたので持病なのだろう。これはもう丸洗いしてもイイかな。


timeportdj_10
 これも何とかせねば…イヤホンジャックは恐らく一度も使った事は無いのだろう。少なくとも筆者は使った事は無い。腐食が始まっており最悪交換となるが換えがあるか?正直モノラルジャックなんて一度も保有したことは無いはず。買えば50円くらい取られそうでイヤだな。正直このラジオには一文だって払いたくない気分。それに真っ当なレストアは部品交換してはいけないのだ。頑張って錆び落としして再生だ。


timeportdj_11
 一番の問題点と言うか障害はこれ。電池ボックスがアルカリ腐食している。ホント乾電池はロクなもんじゃない。早いところ消え失せて欲しいものだ。使い捨てのものなどこの世に不要。さあ開けてみよう。


timeportdj_12
 開ける途中でスピーカーを止めていた接着剤が脆くも剥がれてしまった。経年劣化ハンパ無いな。どこも彼処も脆くなっていて触る度に崩壊していくのが昔の樹脂製品だ。


timeportdj_13
 ここまで開けた時点で時計が動かなかった理由が判ってしまった。配線が切れかけている。勿論腐食が原因だが、後のスイッチを見れば分るように環境のせいではない。これはアルカリ電池のもたらした災害なのだ。


timeportdj_14
 つまみを二つ抜いてラジオを外す。45年分のホコリが溜まっているが意外とキレイなので驚く。同様にして時計も外すが、時計の方はテキトーに外すとヤバい。スイッチがバラバラ落ちてくる筈だからだ。


timeportdj_15
 これが操作系のスイッチ類だ。この手のスイッチは経年で腐食して甚だしい場合は消滅する。腐食はホコリや湿気といった環境が原因だ。筆者のは環境が良かったからか非常に良い状態。髭は折れていないし導電ゴムも瑞々しい。こんなに状態が良いのはあまり無いだろう。


timeportdj_16
 前面パネルが外せた。通常は捨てる場合しかこのようなモノは見られないのでちょっと感動する。筆者はレストアなんて普通はまずやらない。開ける時は壊れた時で、その場合殆どが物理的に壊れているので復活はさせない(バラして捨てる)。これが復活したら結構珍しい事例になるかな。直す気になったのはケースが割れていないからだと思う。割れたケースを接着剤で止めて使うほどカッコ悪いものはない。そういうのは十代で終わりだ。接着したと分らなければいいんだけどね。


timeportdj_17
 ラジオ部である。TA7613AP使用の骨皮のICラジオだ。誇るべきものは特に何も無い手抜き製品だ。以前「ラジオ聞きたい(^^」で書いたように一応動作しているが調整不良なのか元々の性能なのか感度は激低い。感度が足りたら今度は選択度が足りないだろう。どっちにしても現代に通用する製品ではない。


timeportdj_18
 これが時計ユニット。液晶が出なくなったのは電池のマイナス側のリード線が腐って切れかけていたかららしい。で、繋ごうと思ったら切っても切っても金太郎飴のように腐食した線しか出てこないではないか(^^; これって電池の腐りが伝染しているのではないか?どうも30僂らいなら電流と共に伝わってしまうらしい(マイグレーション)。これで線材も交換となってしまったが、ここで問題なのは細く長い黒色リード線を持っていない事。仕方なく茶色い線で繋いだけどみっともない。オリジナルの部品が無くなる度にレストアの採点ポイントが下がります(^^;

 バラックで組んで電圧のある電池を入れたら普通に動きやがりました。これを使っていた20年前は職場から単三アルカリ乾電池がマジで無尽蔵(勿論タダ)に手に入ったので単三乾電池製品を使いまくっていた。何故か糞ニー名義が多かったけどこれが短期でよく吹いたので参った(^^; 時計は消費電力が少なそうだから不要な空気電池でも入れてやろうか?さてこれどうやって時計を合わせるんだったっけ?何か難しかったように覚えているのだが。


timeportdj_19
 バラせる限りバラバラにして洗えるものは洗う。この程度なら誰でもできるだろうと思いきや、磨く前にバラバラにするのが超難易度高い。何しろ45年物なので樹脂がボロボロ劣化しているのだ。ネジを回す度に極度に緊張が高まります(^^; ここへ来る前に既にケースのネジ穴はヒビが入っている。ネジを回したらネジ穴ごと回っていたなんて昔の樹脂ラジオ分解では普通にある。ケースやつまみは中性洗剤で丸洗いだ。


timeportdj_20
 もう10年?も使っていないので使い方を忘れてしまい時計合わせに梃子摺ったが何とか合わせられた(元々難しい)。見た目正確に時を刻んでいるな(^^ 月・日・曜日のカレンダーも正常動作している。そう言えば筆者が子供の頃の昭和時代の話だが「液晶は10年でパーになる」とか脅されていたけど全くのウソだったね。これはもう40年オーバーだけどクッキリハッキリ滲みも漏れも無い。加えて筆者のセイコー製ストップウォッチは1980年製造だが現在も正常動作している(どちらもセイコーだな^^)。ストップウォッチの方は年付きカレンダーがもうじき無くなるけどな…(^^;


★続く?
 時計としては思った以上に美しく生まれ変わった。もっと早くやるべきだった?イヤちょっと前なら忙しいし面倒で投げ出してゴミになっていたはず。人間的には成長の跡が窺える(ホントかよ^^;)。

 これで満足して肝心のラジオを調整する前にすっかり飽きてしまったので次回はいつになるかは分からない。時計として活躍を開始したので正直もうどうでも良い感じで、特に希望が無ければ終了でもいいかな〜なんて逃げを打つ(^^; 自分としては実用ラジオなんて用がないからな(高感度のDX用なら話は全く別だが^^)。

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