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主にジャンク品を使って日頃の発想や妄想を実験・研究するブログ。

ラジオ

ANDO RA-18KB

”競馬ラジオ”RA-18KBで肝心のラジオ日経1、2はどのくらい聞こえるのか?


 番外編として今回はラジオそのものではなく、それを使ってターゲットのラジオ日経が受信できるか調査してみた。現在のラジオ日経はかなりショボイのでこの程度のラジオだと受信できない可能性があるからだ。

 現在のラジオ日経は第1、第2共に日中6MHz(第1は夜間3MHzも)しか使われていない。7月現在は朝の開始から10時頃までは良好だが、日によってはその後信号強度が急激に落ちてくる場合が多い。その場合は15時くらいまで信号レベルは回復しない。また当地では6111kHzにMWの相互変調波が出る場合が多く、第2は信号強度が下がるとこれに絡まれて良くない。

 参考までに10:00〜の韓国KBS(9MHz)はフェーディングも無く良好だ。この事から昼の九州・北海道くらいの距離では9MHzが良いのだろう。80年代の東京では昼間6MHzで夜は3MHzがデフォだった。9MHzは昼間だけ使用されていたこともあり実用した記憶は無いが悪くはなかった。

 本題のRA-18KB+内蔵テレスコピック・アンテナだが、結論を言うと一応受信できたものの流石に鉄筋マンションでは室内ではか細くしか受信できない。当該機は先の記事で書いた通りテレスコピック・アンテナは先端が抜けてしまって一段縮めた状態だが、たとえこれが新品のように一杯に伸びても結果は何も変わらないだろう。

 ただこのラジオはアナログのシングルスーパーなので低ノイズであり、リード線などをテレスコピックアンテナに繋ぐともうちょっと実用性が出るかもしれない。また戸外で聞けば内蔵でも充分という可能性もある。これは電池蓋が無くて外に持ち出せない為に未確認だ(^^;


=参考記録=
 印の意味:◎信号は強く全く問題無し、○何とか実用になる、△条件があり時として受信できない。

◎ATS909+内蔵テレスコピック・アンテナ
 この組み合わせはイメージ的には昔のRF-1150で受信した時の感じ(^^ アンテナを一杯に伸ばす必要はない。一段でも充分な信号強度である。

△ER-C54/55T+内蔵テレスコピック・アンテナ
 55Tは周波数が上に5kHzズレている(^^; 受信出来てノイズも少ないが信号強度はあまり強くない。もっともこのラジオで一番気になるのは安定度だ。気をつけていないと直ぐにズレてしまいます。

○ER-C57WR+内蔵テレスコピック・アンテナ
 ATS909には負けるが、流石に最新のラジオだけあって充分実用になる。イマドキのDSPラジオなら大丈夫ということ。

○IC-R75+MLA(周長3m)
 プリアンプOFFだと微妙に感度が足りないがONにするとノイズと相互変調が出る(^^; あとワイドフィルターのくせに音がサッパリ良くない。この音の悪さはパーツではなく設計上の欠陥だと思われる。

△ICR-N3+内蔵フェライトロッド・アンテナ
 昔の記憶なのであやふやだがこんなに感度は低くないハズ。MWの状態から推察するに中身を弄られていると思う。頭悪いユーザーが非常に多いSONYだからな…(^^;

○ICR-N7+内蔵フェライトロッド・アンテナ
 RAD-F127と同じくらい小さなラジオだが充分実用になるので驚いた。残念ながらチャネルスキャンはもう役に立たないが、複数波出ている時は良好な周波数を勝手に選んでくれる。この時代のラジオとしては素晴らしい。

△R-1000[2]+MLA(周長3m)
 7月現在、R-1000にはゲインの全く無い周長3mのMLAが繋がっている。10時を過ぎるとS5くらいしか振らない。正午になると聞こえなくなる事もある。いくら低ノイズでもこれではちょっと…。

○RF-B30+12mLワイヤー
 この組み合わせが全ての組み合わせの中で一番信号強度が強い。がしかしノイズも最大(^^; なので実用はしたくないね。RF-B30を使用するなら内蔵テレスコピック・アンテナが一番。その際は一杯に伸ばさずに三段くらいで。


 ラジオ日経の短波放送は2020年現在はもう撤退戦と言うか、短波放送終了しか眼中にない?ために色々な面で力が入っていない。先日第2の3945kHzのテスト電波を受信したのでメンテはしているようだが。この世界的にも貴重な民間短波放送を何処かのヤル気のある新興企業が買ってくれないかな〜。昔は海外でもラジオジャパン以上に良好だった局だしもったいない。

ANDO RA-18KB

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

ANDOブランドの中華製短波ポケットラジオを解剖する(^^


 前回は動作チェックしたが、それなりに普通に動いたので実用できないのがもったいなく思えてきた。今回は中を見て何とか86円の元を取りたい(^^


★割る
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 電池ボックス内のネジを二つ外すだけ。


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 外したら片側は爪になっていてアッサリと二つに割れた。これまでに見てきたラジオの中で最も割るのが簡単だった(^^


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 SPは標準的な55mmだった。見た目ではそれほど悪い品質には見えない。2015年くらい以降のラジオにはこんな上等なSPは付いていない(^^;


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 更にネジ2本で基板も外せる。メンテナンス性は高い(^^


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 基板にはW-233SVとある。これが本名なのだろう。W.L.Cはメーカー名かな。


★基板
 さて基板だが特に見るべきモノは無く拍子抜け。ただのICラジオだった。


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 割ったとたんにICが判明してしまったがCXA1191Mだ。粗ニーがよくやる窓を開けてICを裏付けする実装法だ。日本人の設計、若しくは指導なのではないだろうか?中華でこんな無駄なこだわりを見せるとは思えないのだが。ただでさえ四角の穴開けは大変なのに。


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 この辺りのトリマに短波ラジオらしさを感じてしまう(^^


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 FRAは取り付け方の関係で精密計測(笑)は不可能だったが4×10×38个箸い小さなものだ。その割に使ってみた感じでは感度はソコソコ高かった。やはりこのクラスのラジオの感度は調整の善し悪しで決まるのだろう。道具立てが貧弱であればあるほどホンの一寸の調整の狂いも許容できない。


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 10.7MHzのCFはER-P26Fでも見たSKM3B?という謎のものだが、455kHzのSFU455Bが何処にも見当たらない。もちろん他のCFも見当たらない。裏返してみてもCFはどこにも見当たらなかった。という事はこのラジオはIFTしか使われていない事になる。恐らく黄色IFT(通常変換用)と横にある白IFT(通常段間用)で集中型フィルターを形成しているのだろう。トランス手前の緑のセラミックコンがそのCCだね。これはコストダウンの為の手抜きではない。何故ならIFT×2よりもCFの方が圧倒的に安いから。そう言えば以前、同ICを使用しているGENTOS WA-638がIFT×2だったな。もしかすると1191のアプリケーションノートに作例があるのだろうか。

 これでもう見るべきところは無いよね?


★続く
 マイナーなラジオで今まで中古でもジャンクでも一度も見たことが無い。ネット上のユーザーも皆無に等しい。なのでこれを読む人は常連サン以外には居ないだろう(^^; がしかし弄りやすいので見つけたら買ってみるのも良いかもしれない(価格次第だけど)。

ANDO RA-18KB

この記事はレビュー記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はお帰りください(^^/~

ポケットと言うにはやや大きめのANDOブランド中華製短波ラジオ(^^;


 2019/08/11に入手したHSDL初のアンドーの製品だ。しかし初アンドーの記事は「ライトラジオ」の方が先行している。このラジオは裏蓋(電池蓋)の無い育成選手として最低クラスの契約金86円で指名された(^^


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 この時期のラジオは高解像度写真があるのが多い(^^ あ、スケールに東伏見の風景が写り込んでしまった…。東伏見に残留を選択した物干しざおも写っている。


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 2020年時点に於いてこの手の短波ラジオは49・31・25・19mbがカバーできていれば全く問題は無い。49は勿論日経ラジオ用で、31・25・19がその他日本語放送用だ。このラジオはNSB用なので3.5〜7MHzとほぼ専用となってしまっているが、実際75・60・49・41mbには数多くの放送が犇めいているのでBCLを楽しめないわけではない。性能的に足りるかどうかはまた別問題だが(^^;


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 キャッチフレーズは競馬ラジオだからね…。せめて昔の短波ラジオのように3〜12MHzまでは受信出来て欲しかった。


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 電池は普通のICラジオと同じく単三2本だ。電池蓋が無いのが惜しまれる。


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 銘板はシールとなっている。これは他でも売られている可能性が高いな。


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 アンテナは40僂らい。曖昧なのは実は勢いよく伸ばしたら最先端部のストッパーが抜けちまったので伸ばせなくなったから(^^; 元からではなく筆者が抜いたようだ。2つの銅製部品の内の1つが飛んでどっか行っちゃったので現在再起不能。


★動かしてみる
 86円だが実は動作するのだった。返す返すも裏蓋が無いのが惜しい。もっとも有ったらこんなに安くは無かっただろうけど。

=カバー範囲=
 まずはカバー範囲を調べてみる。スケールはかなりテキトーにズレている(^^;

FMカバー範囲:75.5-107.8MHz
MWカバー範囲:523-1626kHz
SWカバー範囲:3362-8375kHz

 FMというかアナログTV1〜3含みだが上が少々足りていない。MWとSWは仕様を満たしている。特にSWは90mbの上の方から8MHz台まで行っている。90mbはこのラジオには意味は無いのでもうちょっとずらして31mbが受信できるとイイね。それで大多数の日本語放送が受信できるようになる。イヤ少なくとも挑戦権はある(^^

=MWテスト=
 HSDL内ではMWはチェックできないので個別にチェックはしないが思ったより高感度っぽい。ダイヤルをぐるっと回しただけで何となく判る。

=FMテスト=
 ごく普通のICラジオっぽい。良くも悪くも(^^;

=SWテスト=
 これが売り物なのだが現NRBCは49mbにて受信できた。ポケットとしては感度もソコソコで思ったより苦労せずに受信できる。鉄筋だと厳しいが、それ以外なら夜間以外は全く問題無し。夜間良くないのはNRBCの問題で、東京では19時以降はローカルスキップするのか信号が弱い。また他が強くなるために選択度の問題も出てくる。

 全体的に見て感度と選択度は悪くないように思えた。MW気分でSWラジオを作ったら低感度+低選択度で使い物にならないわけだが、このラジオに関しては何とか及第かも知れない。ただしこれでBCLはちょっと厳しいかな(^^;


★続く
 次回は開けてみます。SWラジオだからそんなにブザマなモノではないと思うのだが。

100円ラジオ(^^;

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はここでお帰りください(^^/~

一世を風靡したダイソー100円ラジオ”DD2000-A”が超今更やって来た!(^^;


 あのねえ…新品105円で売っていたモノをジャンク110円で買うバカが何処にいるのよ?内訳は税金とは言えジャンク品なのに割増し(所謂プレミア付き)になってしまっているじゃないか(^^;

 ハッキリ言ってお買い損だが、HSDLは出遅れてブームに乗り損ねたので仕方が無い。実際これをリアルタイムでダイソーで見た時は買う気は全く無かったので後悔という感じは無い。しかし時移りHSDLも現在はラジオブログに成り下がって(成り上がって?)いる。実際先の事なんて分らんものだ。結局これをジャンクで買う羽目に陥った(^^; 取りあえず中を見ないと何も語れないからな。

http://bbradio.sakura.ne.jp/100am/100am.html
 ダイソー100円ラジオ”DD2000-A”についてはこのサイトが詳しい。常識的な100円ラジオの知識が頭に入っている条件で話を進める。


★外観
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 入手したのは2台で両方とも100(110)円だった。色違いだがロットは違うのだろうか?同じみたいだね。


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 本当に何も付いていない、SPさえもないただの箱にイヤホンジャックと同調ダイヤルとボリュームが付いている。これ以下のラジオは無いと断言できるくらい本当にシンプルな製品だ。結果として単体売りの製品と言うよりは「おまけラジオ」臭しかしないのだが。

 ご存じの通りこの製品は実用されたものは殆ど無い筈だ。何故なら大部分のモノは部品取りとしてそれ系のマニアに買い占められて、今ではケースは不燃ゴミにでもなって最終処理場にでも居るのだろう。もしかすると2020年現在も完全動作する個体は少ないかもしれない。考えてみれば本来の目的で使われることが無かったかわいそうな奴だ。HSDLでは部品取りに使われる事は無いだろう。何故ならこのラジオに使われているような貧しい部品は欲しくないからだ。もっと良い部品を多数所有しているのである(^^


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 電池蓋は無く、裏蓋を開けると基板と一緒に電池ホルダーが出現するタイプ。昭和時代の無名メーカー製ラジオやラジオキットはこの手のタイプが多いというか殆どだった。いや無名でなくとも粗ニーのICR-S1でもそうなっているか。遅くとも70年代以前の形態と言える。だから懐かしく感じるのだろう。


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 電池を入れる時に分解完了なので直ぐに解析できる(^^ もっとも解析するほどの回路ではない。構成で言うと3石スーパーヘテロダイン・ラジオという事になる。1石でもスーパーヘテロダイン・ラジオは作れるが、それは「エヘンぼくデキちゃった!^^」みたいな低レベル自慢にしかならない。丹羽先生の二石スーパーヘテロダイン・レフレックスラジオは面白かったけどな(変換が2SK241だったし…)。閑話休題、最低限実用になる製品としてはここまでだろう。イヤこれでも結構ヤバいと思う。主に選択度の面からだ。


★基板
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 バリコンのツマミを外してネジ一本を外すとこのように基板が取りだせる。基板はネジだけでなく溝に止めるようになっており、当方の想像以上に高度な製造だった。


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 選択度を決定しているのはIFTに依るところが大きいが、IFが1段しかないのでストレートラジオのようにRFの選択度も結構大きく係わっていると思う。この二つだけで実用に足る分離が出来るか?というと半分イエスで半分はノーだ。昼間と夜間で違うから。帯域幅は音からすると割と狭いけど、選択度はCFで言えば455Dランクに負けているだろう。ナローFM通信機の方が選択度は高い事になる(^^; それに選択度は我慢するとしてもAGCもヒドイ。そもそもIF一段でまともに掛かるわけがない。強い局は大きな音で、弱い局は小さな音で聞こえるはずだ。そしてHSDLのような強電界だと入力オーバーで歪む。


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 電池ボックスの直上にフェライトロッド・アンテナがある。これは感度の点ではよろしくないが、シャツのポケットに入るラジオとしてイヤホンジャックを上に付けたかったのだろう。

 ロッドの精密計測(笑)は4.8×11.5×49.5mmだった。HSDLのフェライト指数では403となり鸚鵡やエロパの現役ラジオより大きいのだ(^^; これまで見てきた中で最も小さかったのは文句無しでセリアの100円ラジオだ。アレはストレートラジオでこれより格下だが100しかないからな。

 全体的に見て、外見はどう見ても百円ラジオだが内部は百円ラジオとは思えない高度なモノだった。今後は円が高かった時代の歴史的∧思い出の一品となるだろう。がしかし現実的にはやはり中古部品かな…(^^;


★動かす
 両方とも完全動作品だった。但し完全動作してもロクなモノではないのだが(^^; 製造したのはELPAでおなじみの例の台湾メーカーだと思われる。

 で電池を入れて聞いてみたのだが、二等ローカルはおろかローカルも全部は受信できなかった。ハブられたのはRFで、これは選択度もそうだが感度も足りていない。おまけに信号強度によって音量が小さかったり大きかったりで耳が死にそう(^^; これはAGCが殆ど用をなしていないためだ。「実用になるか?」と問われれば即座に「実用にならない」と答える。なお片方は上限が1500kHz辺りだった。不良品と呼んでも差し支えないか?


★終わり
 長年使ってみたかったDD2000-Aを使用したので満足した。こんな冗談にカネを使うのはこれきりにしたい。HSDLとしては使えそうなのはPVCだけだな(この当時はPVCは100円で売っていたけど今となっては100円は安い)。

meito TR400

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

meito TR400と称する謎のラジオ!キットなのか?(^^;


 meitoってなんだよ!名刀か?いやいや、meitoと言えば協同乳業。その協同乳業の東京工場はHSDLの近所である保谷市・新町にあった(現在は日の出町に移転)。以上誰も知らないどーでも良い豆知識でした(^^ 閑話休題、このラジオは2019/09/22に入手したもの。まだこの頃は8%消費税だったんだな〜と懐かしんだりして。


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 何となくキットのように思えるラジオだ。事実ウェブ上の情報からもどうもキットらしいという事が判った。それなら納得だ。キットのラジオって意外と中身イイものだったりするのだが期待していいかな?


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 ヒドイ電池ボックスだ!開かねーよ!(^^; そもそもこんな細長いのを横に押させるなよ!割れるかと思った。イヤいずれ割れそうな気がする。裏蓋を開けた方が良いかもしれないね。

 電池を入れて電源を入れてみた…動いた。感度ひっくー!(^^; 7大ローカルすらロクに受信できない。これはキットだから組み立てただけで調整していない・或いは失敗しているのではないかと想像する。いやそうであって欲しいと願いたくなるくらい低い。またダイヤルと周波数スケールが全く合っていない。この手のスケールは滅茶苦茶なのは普通だがそれにしてもヒドイ。これでは受信テストにならないので早速解剖してみよう。買い物記事にも書いたがTRディスクリートと予想されているがネット情報ではICラジオとの情報もある。ワクワクするね。


★解剖する
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 裏蓋にネジは無いので直ぐ割れた。何とICとTRのハイブリットラジオでした!これは斜め上で予想外だったな。チラ見でトランスが見えたからTRディスクリートと判断したのだが。基板のネジが一部しか止めていないのが気になる。


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 しかもICは粗ニーのマイナーなCXA20111だった。こんな石を使っているキットなんて初めて見たよ。これは統合チップではなくAFアンプは入っていないICなのでTRディスクリートでアンプが組んである。キットならではの無駄の多い構成だ。通常の製品はAFをICにするからね。

 しかしICラジオとは言えこのジャンパの多さはイヤになるな(^^; プリント基板の意味があまり無いんじゃないか。しかもキット製作者が短ジャンパをU字型で長配線してやがる。基板でどんなに発振防止策を講じてもこれで水の泡だ。


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 まずはこのフェライトロッドが目を引く。どう見ても日本国産だね。キット用の安物だがそれでも中華製とはコイルの巻き方からして違って見える。サイズはHSDLお得意の精密計測(笑)で10.0×90.1mmの丸棒だった。メーカーは知らないけどサイズも正確だな。フェライト指数は901となりRF-527やICR-S1を越える8位となる。現在の売り文句だと「大型フェライトロッド・アンテナで高感度設計」となる(^^

 このようにフェライトロッドのサイズは現在では高感度ラジオのサイズであり、ICラジオの当該機の低感度は明らかにおかしい。これは組み立て後の調整が上手く行っていない事を示している。


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 FMコイルはコア入りボビン!調整しやすくていいなあ〜でもキットならではの無駄だね(^^; PVCは現在は工具屋をやっているMARVEL製。IFTは何処かよー分からんけど日本製。ついでに電解コンは電子部品部門を太陽誘電に売却して不動産屋に転進したSHOEI。もうなんか懐かしの日本メーカーのオンパレード。ホーマーやチェリーのラジオキットにはこんなのが入っていたっけ。


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 455kHzのCFはムラタ純正のSFU455Aだった。これはIFT仕様なので本来はSFU455Bを使わなければならないが無かったのかもな。選択度は現代的。


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 10.7MHzのCFはこれもムラタ純正のSFE10.7MSだった。MS2か3かは分らないけど普通に考えれば帯域は230kHzだろう。これも現代的。まあICラジオだからね。


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 AFパワーアンプは何と2SC945のプッシュ(^^; 今で言えば2SC1815でP-Pを組むようなものだ。ドライバも同じ2SC945(ネコ電製)だった。トランスはサンスイっぽい日本製。


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 このSPは昔からマーク知らないのでどこ製か分らない(台湾製?)がコイル部分が大きくて悪くないと思った。実際音はトランジスタラジオの音だが、それは回路構成が945のP-PだからでSPのせいではない。SPグリルもパンチングメタルだしね。


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 ハンダ付けはアマチュアとしてはまあまあか。信州のおばちゃんたちはこの程度の腕でPCモニター生産してたし(^^; でも「もやしジャンパ線」はやり直したい。ちなみにプロは速さなのでハンダ付けだけ見ても熟練は判らない。この世界、上手けりゃ許されると思ったら大間違い!(^^;


 全体的に筆者には見慣れた懐かしの日本メーカー製パーツが多用されており堅実だ。基板はアレだけど調整さえちゃんとすれば高性能になるハズだ。当該品はその調整が全然ダメなのだが…。


★調整
 まずは周波数合わせだ。このラジオの基準が判らないので困ってしまうが、下側517kHz±2kHz上1650kHz±5kHzとした。いつもの通り周波数スケールは無関係にPVCの羽根位置だけで調整する。羽根が一杯に入った時が下限、完全に抜けた時が上限である。下限はコイルのコアで合わせ上限はPVC付属のTCで合わせるだけ。

 次にトラッキング調整だが、今回は試しに下550kHz辺りで合わせてみた。特に理由は無いがどうも以前の620kHzだと下限の感度が下がるので気になってきた。上はいつもの通りに1400kHzで合わせている。上は元々Qが低いのであまりシビヤーではない。厳しいのは下の方だけである。これで「この構成で出そうな感度」になった。


★テスト
 このラジオがいつ頃の製品なのかは分からないが、今回調整が終わってこのラジオは初めて完成したと言える。もちろん完成者は最終調整したオレだからねσ(^^ それはさておきテスト行ってみよう。名刀の切れ味は如何に?

△ 639kHz:静岡2(PB)
△ 729kHz:名古屋1(CK)
△ 765kHz:YBS大月
△ 882kHz:静岡1(PK)
△1062kHz:CRT足利
△1197kHz:IBS水戸
△1404kHz:SBS静岡 ;RFと混ざって聞こえる(^^;
△1458kHz:IBS土浦
△1530kHz:CRT宇都宮
△1557kHz:SBS熱海

 さすがに(今では)大型フェライトロッド・アンテナだけあって高感度だ。選択度はあまり良くないがムラタ純正は中華SFU455よりは良いようで全局受信できた(但し混信が無いわけではない)。せめてこのくらいの性能のラジオを売りだせば性能だけで売れるのだが。


★終わり
 無名なラジオはPVが増えなくて空しいので一気に一回で終わらせてしまった(^^; しかしこのラジオはキットなので改良の余地が有って面白い。部品も日本製なので皆様も見つけたら買って弄ってみると良いでしょう。但しトーシロ製作のはハンダ付けやワイヤリングをやり直した方がイイかも(ヘタに弄ると発振しまくり^^)。

昼間受信ランク[2020/08]

この記事は、最低でも過去記事と「HSDL用語集」「HSDLラジオ用語集」を読んでいる事を読者の条件とする(リンク条件はこちらを参照)。

 HSDLにて昼間MW受信を始めてからもう二年目だが、当初考えていたより変化がある事に気づいた。各局の受信状態は年月・季節ごとに微妙に変化していくのだ。HSDLでラジオを扱い始めた頃はIBS本局と静岡2は今より1ランク強かった。また静岡1は1ランク弱くCRT足利やSBS本局はSBS熱海と共にほぼ聞こえなかった。ランクは年一で作りなおした方がイイのかもしれない。そう考えてある程度時間が経過したらランクを見直してみることにした。

=2020年7月末現在の二等ローカル(11:00〜14:00)=
rank2tou200728
 他に927kHzの甲府1も信号強度は常時3程度だが、同波に強力なNHK2の相互変調波が被っており受信困難(1602kHzの甲府2は冬季以外受信不能)。また冬季は1026kHzの静岡1御殿場も受信できるが、これも同波の相互変調波(しかも同プログラム)が邪魔で受信困難だ。通信型受信機でローカルトラップを入れるとキレイに受信できる場合が多いが、HSDLは基本的にラジオなのでこれらは特殊局として二等ローカルには入れていない。

強度
5:どのラジオでも受信できる強度
4:ラジオの方向が合っていれば了解度100%で安定
3:信号強度は弱いが内容確認できる
2:感度の悪いラジオや方向・調整が狂っていると受信不能
1:市販の80%のラジオは受信できない

混信
5:ストレートラジオ以外で混信の心配はない
4:不良品に近いラジオで混信した事があるが通常は無い
3:低性能のラジオだと混信する場合が多い
2:廉価ラジオではほぼ確実に混信する
1:市販の80%のラジオでは混信で受信できない

 当地では(例外はあるが)基本的にはバンドの下の方の局が信号強度が強く、上の方の局は混信が少ない。通信型受信機・BCLラジオ・DSPラジオなどでは半分以上は楽に受信できるこれらの局も、HSDLで扱うような安ラジオで受信するのはかなり困難である。なおラジオは基本的に純アナログ回路のラジオを想定している。

 最下級クラスのポケットラジオでは´↓Л┐郎信により受信できない。またきキΝは感度不足により受信できない。つまり二等ローカルは受信できない。

 中華安物クラスでは本体の方向次第で´↓Л┐潰れる。またキΝは感度不足により受信できない場合が殆ど。

 今までの経験では感度的な合格ラインはICF-P36だったが選択度は不合格、選択度的な合格ラインはRAD-H245Nだったが感度は不合格だった。両方及第点のラジオは安物中華ラジオには皆無に近いが、MW限定であればRAD-F770Z(注)か。

注:アナログ版のみ。DSP版は感度はアナログ版を確実に超えているが、例えば1404kHzのSBSに合わせようとすると強制的に1422kHzのRFになってしまう(^^;


SOUNDPHONIC G-901

この記事はレビュー記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はお帰りください(^^/~

”SOUNDPHONIC G-901”さうんどふぉにっく?聞いたことねぇ(^^;


 北巡回[19/10/13]に於いて入手した謎のラジオ。何でこんなモノを買ってしまったのか…(^^; 夜中に苦悩してしまうような無価値な一品。


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 汚い!実はこの白っぽいのは例によって筆者の仕業である(^^; GD-R01で懲りたと思いきやまたやってしまった。これもエタノールに弱いプラスチックだった。まあ消毒しようと思ったくらいだから元から汚いんだけどね。FMはワイドバンドとなっているがTVとあるのでデジタルTVになる前の製品であろう。


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 中華特有のイソナータイプ(^^; 輸入業者:ゼネラルサプライ・東京とあるが、恐らくはこの会社だと思われる。2020年6月現在はラジオなどは扱っていないようですね。


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 裏はこのようになっている。電池は単三×2でICラジオであろう。早速単三×2を入れて動かしてみたら音は出たがダイヤルを回しても何も入感しない。感度が低いのではないようだ。おまけにAM・FM共に何も聞こえない。壊れている可能性が高いな。それも非常に珍しい壊れ方。


★中を見る
 どうせ動かないので修理するにもしないにも開けなければネタにならない。


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 素直にパッカリと開いた。罠は特にないようだ。見た目古臭いのはベーク基板だからだろうか?スピーカーがコードレス電話並みに小さい(^^; このサイズでこんなに小さいのは初めて見たよ。


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 粗ニー名義のCXA1191が見える。粗ニー名義のA1191は初めて見た。電解コンは中華で流石に中国製だなと思ったのだが…。


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 CFは何とムラタのホンモノ!まさかこんな中華剥き出しのラジオからこんなモノが現れるとは思わなかった。ICも本物かもしれないな。


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 10.7MHzもムラタ純正だ。


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 ディスクリミネータも勿論そう。青いのもあったのね。


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 フェライトロッドの取り付けがショボイ。何とビニールチューブで縛ってあるのだ。テキトーなオッサンが製作した自作ラジオみたいな製品だ(^^; フェライトロッドは精密計測できなかったが3×8×40个蕕靴ぁまあ最低クラスだね。


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 裏まで見てみたが異常は発見されたかった。何で一局も聞こえないのだろうか?


★このラジオの不具合
 このラジオの故障は非常に珍しい症例なのだ。どういうものかというと電源を入れるとノイズが聞こえて如何にも正常動作に感じるがダイヤルを回しても何も入感しないというもの。当初は誰かが弄って周波数範囲が全然関係無い所に移動しているのか?というものだったが、その場合はHSDLの場合は階下からのノイズが発生するので有り得ない。つまりアンテナで拾った信号を何も復調していない事になる。

 どうもIF以降は完璧なようなのだ。CF以降を何処を調べても正常に動作している。CFが不良の可能性はCFをコンデンサでパスしてみれば解るが正常だった。AM-RFINやFM-RFINを触っても反応が無い。これは非常に珍しい症例なのだがICのFE部分が壊れているのではないだろうか?ラジオ用ICは壊れないというのが筆者の持論だが、ごく僅かではあるが例外もあるという事だ。残念ながら動作は諦めて部品取りだな。そう言えば1191所有しているから交換すれば動く(注)んだよなあ…でもこれ動かしても何もならない気がする。何しろ外見も状態も誇れるものは何も無いので…(^^;


★終わり
 無銘ラジオは誰も読んでくれないのであまり力が入らない(^^; IC交換をしようかと一瞬思ったがやはり止めといた方が良さそうだ。

注:確かめていないけど1019や1691に1191付けても動くかもしれない。SMDはピンはどれも同じだから。


HSDLの日常[20/08/07]

 この時期当たり前だが暑い…外に出るにも家に居るにも。でも外の方がノイズが少ないので出た方がイイかな(^^


★車巡回[20/07/18]
 もうだいぶ前になったが久々に車で巡回した。

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2007181833
 コースは写真の通り花小金井→東村山→JW→東大和だった。特に何も買わなかったので単独記事にはしない(^^;


★最近のログから[2020/07]
 2020年7月現在はハードウェアが弄れないので受信に専念している。

2020/07/26 〜00:30〜終了不明
4900kHz:不明朝鮮語局
どう聞いても数詞の羅列、つまり乱数放送に思えた。北の乱数放送ってもう終了したんじゃないのか?南にもあったっけ?

2020/07/27 00:00〜終了未確認
12045、9750kHz:NHK-WS
日本語でMWのNHK1を垂れ流し(^^; こんなのスケジュールにあったっけ?ちなみに00:00に終了する11815kHzも受信した。これもMWのNHK1を垂れ流し。MWよりディレイあり。

2020/07/27 開始不明〜09:50
3945kHz:NRBC2
6115kHzと完全パラで唐突に切れたからテスト放送だと思われる。


★MWのSW相互変調(^^;
 最近パッシブ磁界ループを使いだしてからイヤに気になってきた。何でこんなゲインの皆無なアンテナで相互変調が発生するのか?(^^; やはり非同調はダメなのか。それともR-1000[2]がダメなのか。今のところパッと思い浮かぶ有害な波は以下の通り。

4806kHz:60mb内で目障り。4805kHzだけでなく4810、4800kHzにも影響がある。
5022kHz:60mb内で気になる。常時5020、5025kHzが完全に潰れる。
6111kHz:49mb内の上に、昼間など場合によっては6115kHzのNRBC2にも影響がある。

 他にも多数あるがいつも気になるのは上の3波。


★前世紀に最後に受信した局?
 筆者はラジオを2018年に再開したわけだが、それ以前の過去に最後に受信した局は何なのだろうか?というのが以前から気になっていた。先日ノートやメモ帳を整理していたら何と東伏見に来てからSW帯で受信していたようだ。それも今は動かないICF-2001で!

1996/08/31 *05:55〜
4840kHz:黒竜江人民広播電台
開始音楽、ID「ヘイロンチャンレンミン クワンポーティエンタイ」
ICF-2001内蔵アンテナ

 というメモのキレっ端が出てきたのである。1996年夏と言えば筆者が東伏見にやって来た年である。1996年6月に来たので2ヶ月経っている事になる。恐らく新ロケーションでどんなラジオが聞こえるのか気になったのだろう。聞いたのが黒竜江人民広播電台なのが謎だが、それ以前にソ連地方局と共に中国の地方局を聞いていたからだと思う。以降東伏見〜中町で受信した記録は見つかっていない。中町でも一度は受信しているはずなのだが(R-300を壊したのは多分その頃だと思う^^;)。

 という事で今のところ最後に受信したのは中国の地方短波局でした。意外過ぎる。ICF-2001もこの頃は動いていたんだなあ。そして電池を全部に入れてそのまま放置してしまい動かなくなったと(^^; 関係無いけどこの当時は東伏見でも1620kHzや1611kHzで道路交通情報が受信出来ていた記憶がある。ラジオを再開してから試したけど全く受信できなかったので恐らく廃止になったのだろう。受信できなくなったのはAFNのせいではないね。


★CRT足利中継局
 先日ちょっと足利市に行ってきた。と言っても長時間滞在したわけではなく30分くらいなのだが。現地で少々待ち時間があったのでラジオのチェックをしてみた。今日の課題は「栃木放送足利中継局は意味があるのか?」だ。この手のローカルの中継局ってかなり出力が小さいでしょ?親局が相当弱くない限り必要無いと思うのね。でER-C57WRでチェックしたら1062kHzの足利局はフルスケール、1530kHzの宇都宮本局はメーターが振れ初めバー二本の辺りでノイズ混じりだった。これはもう圧倒的に中継局の勝ち(受信したのは駅前である)。間に山が殆ど無くても信号は弱くなるロケーションなのだろう。という事で足利局は充分に意味がある事が解った。失敗したのはもう一つの中継局である864kHzの那須局を受信しなかったこと。どのくらい弱っているのか調査しておきたかった。もう一度足利に行くことは…無いだろうなあ(^^;


★鸚鵡ACアダプタもう死んだ?!
 春の話なのでだいぶ前だが、例の鸚鵡のACアダプタ6Vの奴の出力をショートしたら呆気なく死んでしまったのか電圧が出なくなった。安定化されているらしいけど過電流保護は付いていないの?筆者に言わせれば一般用(汎用)ACアダプタで重要なのは電圧の安定化なんかより過電流保護だと思うのだが。

 仕方なくジャンク箱に放り込んで引越しを挟んで一ヶ月ばかり放置していた。それで不燃ごみで捨てようと最終チェックしたら6Vちょっと出てきたではないか。何だこりゃ?まるでポリスイッチのように暫くすると復活するのだろうか。でも完全復活したので全てを水に流して気にしない事にします(^^ 教訓としては「壊れたと思っても早まって捨てずに暫く置いてから確認した方が良い」ということ。

ohm_aca
 一時は過電流保護も付いていないのか…と不信感が芽生えた鸚鵡ACアダプタだが付いていたらしい。ちなみに3つあるけど4.5Vの奴は予想以上に活躍していない。どれか2つと言われたら迷わず3Vと6Vだね。なおICラジオは4.5V指定で6V入れても普通に動く。逆に低い3Vでも動く。ACアダプタの電圧(安定化・非安定化がある)やICの仕様に附いて詳しくない人はやらない方がイイけどね。我々は公式テストの時は指定電圧を使います。そうでないと文句を言えなくなるのでね(^^

Panasonic RF-P50

この記事は、最低でも過去記事と「HSDL用語集」「HSDLラジオ用語集」を読んでいる事を読者の条件とする(リンク条件はこちらを参照)。

CF交換の後日譚(^^;


 前回CFを付け間違えたせいで?感度が激落ちしたRF-P50だが、CFを逆に付けたくらいでここまで感度が落ちるのはおかしいと思いIFトランス調整をやり直した。そうしたら相変わらず感度は最低クラスに低いもののローカル程度は普通に受信できるようになった。但し懸案の二等ローカルは下の方の静岡2、名古屋1、YBS、静岡1以外は受信できずやはり感度は低いようだ。

 それよりも更に致命的な欠点を発見してしまった。以前から気になっていたIF漏れである。具体的に言うとダイヤルがバンド中何処にあってもTBSが薄らと聞こえる(^^; これはウザい!ラジオの方向に依るので部屋の真ん中等の電界強度の低い所では漏れないようだ。これはどういう事なんだろう?リードが長過ぎるからそこで拾ってストレートラジオと化しているのかな。にしても普通なら当地はTBSよりもAFNが入るはずなんだよね。ひょっとして周波数特性が出ているのだろうか。ちょっと解らなくなってしまった。取りあえず次回こそはリードを短くする工夫をしたい。


>夜間受信1431kHz
200617_2222.mp3
 何とか聞こえるようになったので、夜間に「安物ラジオの選択度の壁」とも言うべき1431kHzを受信してみた。感度が低過ぎてよく判らないけどGBSだろう。お聞きの通りRFの混信はSSですらあまり感じない。アナログラジオでこんなに選択度が良いのは市販品ではICF-EX5等ごく少数の高性能機(高級・高価に非ず^^)だけだろう。それもそのはずCFW455HT搭載なのだ(^^

 それと同時にダイヤル合わせが非常に難しくなった。改造して何から何まで全ての面で良くなる事はあまり無い。殆どの改造は何らかのリスクがあり、この場合は使い勝手が悪くなってしまったという事か。当初の予想通りCFW455HT(注)はやり過ぎで、筆者の意見としてはこのラジオに似合ったCFはPFBのような小型2エレか、R-P30で好結果だった東光CFA455L02くらいではないかと思った。高選択度化はダイヤルの良い安定度の高い受信機で行なおう!というのが今日の結論(^^


rfp50_046
 現在はこうなっている。目障りな?黄色いリード線がFMアンテナである。FMの改造は本当に成功だった。帯域が変わっていないので音に影響はないし、感度が下がるほどの損失も無い。選択度だけが向上したわけで害はなくメリットだけと言って良い。もっと早くやるべきだったと後悔しているくらいだが、考えてみればFMラジオを扱い始めたのは最近なので仕方がないか。


rfp50_047
 裏面。電池ボックスの蓋が無いのはRF-P50Aに取られたため。裏蓋が完全に閉まっていないように見えるのは大型CFが収まり切らないからである(^^;

 次回はリード線を短くしてCFをもっと基板に近づけたい。そのためには恐らく電解コン交換を行なわねばならない。それで裏蓋も閉まるようになりIF漏れも無くなるだろう。FMアンテナ問題はまだ解決していないけど、CFのリード線を詰めて一応完成という事で。この改造ラジオはバランスが悪くて完成度が低いけど、CFの損失も判ったしCXA1019SのIFゲインも判ったのでHSDLとしてはノウハウは得られて有意義だった。このノウハウは量産機?に活かされるだろう(^^

注:このCFは実験結果に拠れば2段重ねると819kHzのNHK長野1が何とか聞こえる。もちろんFEの感度が充分に確保されている前提だが。但し損失は大きいので2段だと6dB以上のゲインを持つアンプが前・後・間どこかに必要となる。


SONY ICF-28

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

SONY ICF-28を解剖する(^^


 2018年11月に書き始めた記事だが二年越しで漸く解剖に回ってきた。解剖するのはその時の1号機ではなく2号機だけどね(注)。

ICF-28一号機[28xxxx](2018/10/28)
ICF-28二号機[21xxxx](2020/06/20)

 このように後から入手した二号機の方が古い製造である。

★割る
 他ならぬこのメーカーなので緊張するが中国製なので難しくはないハズ。


icf28_03
 ネジが多いなあ。全部で5本もありやがります。上がしっかり嵌合しているので2本は要らないんじゃないか?久々に開けたので忘れていたけど上の篏合が外れない。しばらく悩んだけど壊さずに開けられた(^^


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 これは切りそうなので早速外した方がイイな。


icf28_05
 基板は一応SMD基板である。裏向きなので基板を剥がさねばならないが、その方法がよく解らなかったりする(^^;


icf28_06
 こういうワイヤリングも覚えておかねばならない。しかし忘れるだろう(^^;


icf28_07
 剥がれたというか取れた!ネジで止まったりはしていないようだ。しかしまだダイヤルユニットがある。


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 これも何とかクリヤー。日本製と比べ破損は無い(^^


★基板
icf28_09
 もう中身は方々で開けられており知っているが、やはり肝心な所を見せてくれないので我々に役に立った記事は無い。そもそもラジオに詳しい人は無暗にバラしたりはしないものだ(^^


icf28_10
 ICは一般的なCXA1019Sだが変だよね。だってS19のラジアルリードの基板ではSMDのICを使ってこのSMD基板でDIPのICを使うんだから(^^; まあこの時期それだけ部品調達がままならなかったのだろうけど。


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 455kHzのCFはムラタではなく東光だった。もうムラタは無かったのか?それにしては以前の1号機は選択度が良かったけど。いずれにせよ取り換えたいのは事実(^^;


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 10.7MHzの方はCF・CD共にTDKだった。まあこれも日本メーカー製なら差は無いので気にしない。


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 気になるFRAはHSDLの精密計測(笑)によって8.0φ×59.7个犯縮世靴拭8称で8φ×6僂箸い事になる。リッツ線は3本っぽい。線径0.25φで推定102回巻きとなっている。タップ方式だがFRAからは4本出力されておりリンク方式に変更する事も可能だ。何となくロッドが反っているようにも見えるが気のせいかもしれない。


icf28_14
 空いているランドが多いけど付けたら性能が上がるのだろうか?(^^ 電源の電解コンは470μFというショボイものだが、背の高いのと交換すると上のダイヤル機構に当たりそうな気がする。これはチョット予想外で困ったな。なおジャンパリードとSWを平滑用抵抗代わりに使用しているっぽい。いやSWが平滑電解コンの中間に入っているからそう思っただけだが考えすぎかも(^^; 電解コンはもっと大きく三倍以上にしたい。少なくともC20はそうする。高さが足りなかったら複数のを束ねても良いし。

 という事でポケットラジオを大きめのケースに入れたラジオと言う感じでした。もう知りたい事は全部知ったよね?


★一旦終了
 ICF-28の概要を理解できたところで一旦終了する。次回記事になるとしたらAC電源改良やCF交換の記事になると思うがいつになる事やら(^^; 実は記事は去年の段階で半分出来ているが実行していないだけ。


注:1号機も2018年に裏蓋だけは開けている。記事を書きかけたが当時は基板が剥がせなかった(^^;


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