HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

コンデンサ交換

サウンドブラスター改造

どーでも良い改造


 サンブラは歴史が長くあまりにも種類が豊富だがCT4750である。判らないって?いや実は筆者も型番をよく知らなかったりする。前世紀にサウンドカードの実力を知ってしまってからサウンドカードには興味が無くなってしまったので詳しくない。その割に金額的にはかなり買っているような気もする。当時はマザーオンボード音源が少なかったので仕方がなかったのだが、これらの投資は今考えても非常に損した気分だ。今なら手軽にちょっとマシなカネの掛かったUSB音源1つで済ませていただろう。内蔵音源の進歩で今更どうでも良くなってしまったが。


★ちょっと見る
ct4750
 基板はEPC INTERNATIONALにて1999年35週に製造されており、カード自体はその直後のアセンブルとなるから確実に前世紀の製品だ。


ct5880
 論理層チップはCT5880-DBQである。このカードは他社製よりも負荷が軽いのが取り柄だったと記憶している(だからこの製品を選んだのだろう)。今の人には全く理解できないかもしれないが、P5〜P6時代にはサウンドカードの負荷は無視できなかった。Live!以降はIRQを2つ持って行かれたりして昔のACPIがあやふやなマザーだと不調に悩んだ記憶がある。

 HSDLブログ読者に知らない人は居ないと思うがICHやVIAのスーパーサウスだとこの論理層が内蔵されている。だからマザーボード内蔵音源には下のAC97コーデックチップしか無いんだね。


stac9708t
 物理層というかAC97コーデックチップはSIGMATEL STAC9708Tである。今となっては仕様自体が高性能とは言えない。全能力を完璧に出し切っても内蔵HDオーディオには及ばないのだ。そもそもAC97自体が1996年の規格である(注1)。


l78m05
 STマイクロのL78M05は定格出力0.5Aの正NPNレギュレータICでありLDOではない。低性能ではあるが特に補償を意識する必要が無いのでこのような負荷には向いている。いやー何と感激、入出力コンが付いている(写真では抜いてあるけど)。マザーボード内蔵音源なら出力は付いていても入力は恐らく付いていないだろう。マザーボード上だと通常は入力の方が効くのだけどね。アナタのマザーで確認してみてね。


l79l05a
 STマイクロ(じゃなくても良いけど)のL79L05Aは定格出力0.1Aの負NPNレギュレータICでありLDOではない。通常OPAMPはマイナス電源を用いる方が高性能になる。これも抜いてあるけど入出力コンは完璧だ。


l3_c60
 電解コンは既に抜いたがR37、L3、C59、60はデジタル電源とアナログ電源を分離するDCである(5Vは共用の為)。流石に単体カードだと手抜きしてない。内蔵AC97音源ならこんな丁寧なDCは絶対にお目にかかれないだろう。尤も内蔵だとDVDDは本体から流用するだろうな。


 普及版とは言え流石にSBは手抜きしていなかった。そんなの当り前って言うかもしれんけど、アナタ方の手元にある安物サウンドカードの電源部やマザーボード内蔵音源見て御覧?多分こうはなっていないから。普及版と言えどもこのような地道な積み重ねの上に回路は成り立っている。こういうところをよく理解せず電解コンだけ交換して得意になっているインターネット上の駄文の何と多い事か。GNDパターンが#になっている意味すら解らんのだろうな。

注1:AC97と一口に言ってもリヴィジョンがあるので全て20年前と言うわけではない。最終Rev2.3は2000年代の規格である。

★電解コン全交換
 ハッキリ言ってボード上の電解コンを全部取り替えても、それが極度に劣化していない限り何も起こらない。よく安物粗悪オーディオ製品の電解コンを交換したら驚くほど高音質になったとか書いている人も居るけど、安物製品は全てが粗悪安物なので電解コンだけがボトルネックなんて有り得ない。電解コンは魔法ではなく回路の一部分を形成するだけの部品に過ぎない。加えてどんなに部品を良くしてもサウンドコーデック以上の音は出ないと言う理論的な限界もある。このカードのサウンドコーデックはAC97規格で、当然ながらどんなに良くしてもIC規格を超える音にはならない。今となっては内蔵HDオーディオにも全く敵わない訳で、落語みたいだけどコーデックICも含め全交換しかない(^^ 良い音はあとから何を付けても発生したりはしないのだ。何かを期待している人には悪いが、電解コンが音質に与える影響は半導体や回路そのものの仕様と比べれば微々たるものである。

 ではなぜ交換するかと言えばボード上の中華コンが目障りだったからに他ならない。この改造はそれ以上でも以下でもない(どーでも良い改造だし^^)。それだけで、イヤそれだからこそ部品交換する大きな理由になる。

 ところでサウンドカードの電解コンを交換する記事は検索すると一杯あるけど、何であんなに左足でハンダ付けしたみたいな小汚い改造ばかりなのだろうか?見た目で良い音が出そうな気配が全く感じられない。良い音は気分が一番大事だって近所のオーディオ変態おじさんが言ってたよ(^^ だから高いのを買うんだね。


★準備
wincap
 このカードの電解コンは全部中華製のショボイ一般用85℃品である。この程度のカードにはこの程度の電解コンが似合いかも知れない。しかし見栄えが良くないのは事実なので交換したい。我々は全交換した姿が見たいわけである。気分だからな(^^

 電源はサウンドカードらしく電源ICの中で最下級の78系(−は79系)が使われている。スイッチングレギュレータではないし、負荷が流れっぱで応答性とかその辺もテキトーで良い。そのため出力コンは低インピーダンス品は必要とせず一般用85℃品アルミ電解コンで充分だ。

C8,9,41,51,52,56,57(入出力CC):4.7μF50V
C11(入出力CC):4.7μF16V
C14,15,34,35(入出力CC):10μF16V
C43(Vref):10μF16V
C48(ADCref):10μF16V
C55,60(VddのDC):10μF16V
C36,83(-5V入出力DC):47μF16V
C77(PCI12VのDC):47μF16V
C37,39(+5V入出力DC):100μF16V

 論理層のCT5880-DBQには電解コンは無い。電解コンが付いているのは物理層のコーデックチップ側だけである。STAC9708の25と38ピンがアナログ電源、1と9ピンがデジタル電源である。このピンに繋がっている電解コンが電源のDCという事になる。他にはCCとリファレンス電源用かな。音声信号に直接関係する電解コンは非常に少ない事が判る。


nichicon
 主力はWincapで、100μF16Vと4.7μF50Vにはnichiconと書いてあるが本物か?何か大きさがバラバラに見えるんだが。ちなみに新しい方のCT4750(注2)はWincapとJAMICONが使われていた。本物だろうが偽物だろうが、どちらにしても一般用85℃品だし抜いてしまうので構わない。クソコンであるほど交換した時の喜びは大きい。気分的に(^^


nec_dn
 一般用85℃品で充分のところだが所有していない。代わりに用意したのは主にタンタル電解コンである。タンタルだと見た目に国籍不明感が漂うがそれがいい。要はそこら辺のニワカにはサッパリ理解できない外見になればいい。比較的大容量の電源ラインの電解コンは余っている低インピーダンスコンを付ける。カップリングにタンタルは使わない方が良いのだが気分なので構わん。

注2:もう1つのCT4750は基板が四海電路板製で2001年38週製造だったのでその直後アセンブルされたと推定される。

★作業開始
ct4750_removecap
 全部抜いた。ホールが細いのでハンダ掃除するときにブチ壊しそうでヒヤヒヤする。こんな小さなカードでもマザーやビデオカード以上に油断は禁物である。実はランドが2か所3/4になってしまった。このスッキリした基板をこのまま動かしてみたい衝動に駆られるな(注3)。

 付けるのは外すのと比べれば1000倍楽なので、元の電解コンを外してホール掃除すれば作業はもう終わったも同然。あ、部品揃えてねえや!また明日な(^^;


ct4750_mod
 結構渋い。これまでに世間で見た事の無い外見になったので気分は良いが深い意味は無い。サウンドブラスターの電解コンは割とたくさん載っているので一度全交換をやってみたかった。CCがタンタルだとまともに動かないような気もするが、これらの大部分はCD-INやAUXや入力CCなので今後使われる事は無い。サウンド出力は100円SPに出力されるだけだから。

注3:この話題は次回バカ記事として書く事になるだろう。

★動かす…いや動かない!(^^;
 ここからは私しばたよしとみ々罎お送りします(^^ ノーマルのCT4750をHSDL45に付けて起動してみたが動かない。具体的に不具合を言えばこれをPCI2に挿したらFX5700と82559が出刃マネから消えた。完全にIRQルーティングを破壊してやがります。PCI4に挿したら一見正常に動いたがこれもダメ。OS起動時間が3、4倍だしサウンド機能を使うソフトがOSごと固まってしまう。しかもこの時ドライバはXP内蔵が勝手に入ってしまったのだが消せない。削除しようとすると出刃マネが固まってしまうのだった。久々に9x時代のテイストを味わってしまった(^^;


device_ct4750
 PCI5は82559が入っているしPCI4とPCI2は動かない。ではどこで動かせというのか?PCI1はビデオカードの真横なので不可能。消去法で3に挿すしかないようだ。PCI3に挿した後は何食わぬ顔で安定している。あと気づいたのだがもう20年物なので電解コン以上にコネクタが劣化している。フォーンジャックの穴から覗くと汚れや錆びのようなものが見えるのだ。分解して掃除したい!とビックリマーク付きで思ったが元に戻らない可能性が高いので止めた。何とか接点を磨きたいので爪楊枝に不織布を巻きつけて磨いておいた。音は出ているしガリも無いので当面問題は無さそうだ。


★一応比較してみる
noise_normal
 さすがにサウンドカードのデファクトスタンダード、ドライバはXP内蔵で入ってしまったのでそのまま使用する。これがノーマルのノイズフロアレベルだ。


noise_mod
 これが改造後のノイズだ。稍平坦になったのは元のが劣化していたからなのかな。聴感上の比較は無意味なので行なわない。恐らく差は無いし、人間の耳は日によって時間によっても大幅に調子が違うからアテにならない。測定器としては使い物にならないのだ。


3tone_mod
 試しに3TONEをブチ込んでみる。思ったより良くないね…CMI8738の方が断然良かったな。この調子だとRMAAは大してよくないだろうし面倒なので止めた。


★使用部品
 電源ライン以外の耐圧は考えずに付けてしまった。音声のようなP_Pなら倍掛かっても壊れないだろうし大丈夫だとは思う。

NCC KZH 150μF25V×2
NEC DN 10μF16V×8
NEC DN 4.7μF6.3V×8
TK UTWRZ 47μF25V×3
合計100円(税込み・銭単位切り上げ・副資材+電気代別)

 ジャンクなら100円のカードなのに部品代高過ぎ(UTWRZの@13.5円が高い)。まあ当該カードは当時バルクとは言え(故・クレバリーにて)新品で買っているので価格的に問題ないか。


★終わり
 どーでも良い改造を長々引っ張ってもしょうがないので終了。次回はバカ記事でお目にかかりましょう(^^


究極の骨皮VRM(^^;;

 前回のプランに基づき、今回は実際に製造して起動テストをする。起動しなかったら記事はボツなので、記事がこうして書かれた以上はうまく行ったという事だろう(^^


★困った(^^;
 作業開始後に大変困った事実が発覚した。設計の時に選んだSu'sconSD1000μF6.3Vが必要量5本には満たなかったのだ。忘れてたけど「VGAカード・デチューン」でこれを7本使ったのね。元々10本しか無かったので残りは3本しかない。足りねーじゃん(^^;

 仕方がないので似たような部品を探していたら、部品担当のしばたよしとみ君から「こんなのありまっせ!」と貰ったのがCE-AXだった。

SEI CE-AX 680μF6.3V[170mΩ/450mA]×2
SEI CE-AX 1000μF6.3V[170mΩ/450mA]×1

 これは何かは不明だがビデオカードのジャンクから分捕った奴だな。これならカタログデータ上はSD以下の性能だから代理として相応しい。残りはこれで埋めればいいんじゃないか。それで目標のESRにほぼ足りるし、総容量は5360μFで全く問題なし。ヤレヤレか。


★実際に製作する
cap_remove
 現在は10φの所に無理やり12.5φのZL3300μF10Vを付けている。この構成で1GHzでも極めて安定しているのでもったいないけど全部引っこ抜く。入力もマネ下FC1000μF16Vを全部引っこ抜く。抜いた奴はまたどこかで実験台に使われるだろう。電解コンはハンダ作業の度に磨り減るので良い子は決してマネしてはいけません。


vrm_after
 何しろ本数が少ないのでアッと言う間に完成。低背(チビデブ)品を使ったのでまるで未完成のようで、製作者が顔を顰めるくらいにみすぼらしい。クーラーのスペースが厳しいマザーだったので少し取り付けが楽になった。保存中に重ねても当って曲がってしまう事も無いだろう。各電解コンは一応効率を考えて配置している。

 がしかし、これで本当に動くのだろうか?自分で設計・製造したのに心配になるくらい頼りない外観だ。


★テスト1
 中古電解なのでまずはエージング(電圧処理)する。5V通電が2〜3時間(腹時計)で放置が半日程度だ。なお入力コンはエージングしない。直ぐに壊れなければ使っているうちに終わるだろう(^^


biospost
 BIOSはPOSTしましたぜ。使っているうちに電解コンの調子が出てくるので徐々に調子は上がるはずだ。真冬だと一発目で苦戦するかもしれないが、Su'scon SDは感じとしては水系ではないので大丈夫だろう。


bench_sahara1
 HSDL指定ベンチマークを回してみた。特に何ともない。設計通りなので電解コンが裏切らない限り当然か。あまりに安定しすぎてクソ詰まらんな。定格だと残念ながら?何も起こらないっぽい。

 どうも安定したマザーになってしまったようだ。これではつまらないので格上の石を載せてみたい。一杯あるSL4CBなら実験に使っても文句は出ないだろう。


★テスト2
 次は更に格上のCPUを載せてみたい。VRMは耐えられるか?それ以前に一発で起動するのかどうか。ワクワクするね(^^


hwinfo_mod_sl4cb
 あれあれ?一発で普通に起動しちまったよ。SL4CBではまだ駄目か。思うにCE-AXってカタログデータよりだいぶ性能が高いな(ケチコンとはえらい違い^^)。以前P965 Neo-Fの時もそう思ったのだが。この調子だと1GHzでも普通に動きそう(動かさないけど)。鱈セレが動けばよかったのに。

 但し(これは改造とは関係ないだろうが)FSB133だとメモリがシビヤーになる。それまで使っていた寒チョンはメモリエラーで起動しなくなった。


bench_mod_sl4cb
 起動すれば普通に動くよなあ。ベンチマークも全く問題無し。あれ〜ちょっと変だな?VccCoreが1.40V程度になってるぞ。もちろんCステップの定格は1.70Vだ。電圧降下しているのか表示間違いか?動いているから多分センサーのエラーだと思う。


tce
 発熱系ソフトを回してみたがスタートから全く熱くならない(注)。これ以上回しても意味が無いので早々に止めた。それにしても河童P!!!のマージンのデカさには呆れた。流石イソテル史上最高傑作と言われる石だけの事はある。負けました。

 …詰まらねえ!もう止めた。次回(があったら)もっと滅茶苦茶なのをやりたい。

注:発熱をチェックしているのはVRMの上側スイッチだ(CPUではない)。

★おまけ:昔のHSDL記事
2006nen
 ブログ開始前の2006年のHSDL記事だ。インダクタの計算とか真面目にやっているし、昔はずいぶん頑張っていたようだね。冒頭の写真はけやき通りのHSDLで撮られたものだったんだな。10年前か…この頃の私はまだ汚れを知らない真面目な少年でした(ウソ)。現存する最古の記事は2003年らしいがどれか分らん。

 旧版を再度公開してくれと言う声も聞くが、「それどころか本当にプロが設計したのかすら疑わしい」「クソ基板では部品を変えても何も変わらない」「その音はオーディオと名乗れるような代物ではなかった」「ダメ牛死んでくれ」というのを修正もせずにあげる訳にはいかないし、直したら新たに書いたのと変わらない。アキバのジャンク屋でタダで手に入れたビデオカードをいじくる話は面白かったが、電解コンが吹いたマザーを1000円で買っているのには萎えた。その予算ちょっと分けてくれ。


ide
 ちなみにICH半身不随以前のSAHARA3810のセカンダリIDEはこうなっていた。このアダプタのお陰で実用化の目途が立った。が現在は燃えちゃったから元の木阿弥(^^;


究極の骨皮VRM(^^;

 数年前からやろうとしていたが、イマイチ思い切りが足りなくて出来なかったバカな遊びを試す。部品とCPUの限界を探るべく、超ウルトラ粗末なVRMを作ってみよう。言うまでも無く非常に危険な遊びなのでターゲットはP6マザーである。


★今回の犠牲者
 あの人気記事(釣り記事とも言う?)「セミ・バッテリーレス改造」に引き続きFICSAHARA3810である。もう何か「頼むから早く死んでくれ」「死に場所は俺が決めてやる」と言われているようなマザーだが、2016年現在、HSDLに死んでも良いP6マザーはこれしかない。死んだ奴なら他にもあるが死んでいては実験もできない。尤も絶対に起動しないマザーボードのVRMで延々と実験を繰り返した伝説のバカ記事もあるのでHSDLとしては普通か。

 コイツはご存じの通りICH内部のターミネータを破壊してしまい、セカンダリIDEが使えないという致命的な不具合を持つ。尤もBKV8601などはセカンダリIDEが当初より無いし(IDEコネクタが1つしかない)、そもそも最近のマザーは1つか全く無いのが普通なので致命的とは言えないか。でもFDDもノートPC用コネクタで使えねー!なんだな。更にダメ押しでUSBブートは一切のデバイスで不可能である。


★計算&部品選定
 骨皮のVRMなので設計時に搭載CPUを限定する。今回はSL46T専用とする。尤もこのCPUで普通に動いたら次は格上の奴を無理やり載せられるのは確実だ。厳しい渡世である。閑話休題、SL46Tの定格はだいたい下のようになっている。
VccCORE:1.50V(AMR<2.2V)
IccCORE:11.9A
ISGNT:6.9A
静的リプル:-80〜+40mV
動的リプル:-130〜+80mV
 IccCOREの11.9Aとはp_pであり突入電流も含めた値だ。通常ソフトウェアで負荷を掛けてこれが流れるわけではない。実測の最大電流は75%程度である。という事で最大電流9Aで計算する。Stop-Grantが6.9AだからIも究極の2.1Aだ。例のツールで計算したらこうなった。
=入力=
静電容量:126.7μF
リプル電流:4298mA

=出力=
静電容量:142.9μF
ESR:21.1mΩ
 入力コンは計算通りでイケるのでリプルを4で割って容量は150μFで充分だ。HSDLで余っているのと言えば…ルビコンZL470μF16Vしかない。これは53mΩ・1030mAで容量が少々大きいだけでピッタリと言える。入力コン1本と言えばEPOX KP6-BSを思い出す。先達が居るので心配するな。

 出力はこのままでは動かないのは分っているので容量を最低でも計算値の5倍、出来れば10倍以上にしなくてはいけない。ギリギリで押さえるために5倍にする。ESRは何をやっても足りてしまいそう。既定の本数を立てたら一般用85℃品でも充分にイケそうだ。そうなると日本メーカー製ではスリルが無くて詰まらないな。何故なら一般用85℃品はBKi810で既にやっているから。


suscon_sd
 という事で掘り出してきたのがこれ。オオッ!これは2010年9月20日に手に入れたSu'scon(冠坤電子)SD1000μF6.3Vではないか。ここで使われることになるとは想像もしていなかった。これは低インピーダンスと言っても一般用と大差ないのでソコソコ本数は必要だ。データシートに拠れば100mΩなので5本(=20mΩ)は必要となる。総容量は5000μFとなって狙わずとも10倍以上になってしまった。これはまあ仕方が無いか。

 これで性能だけでなく外見的にもビンボーくさいVRMが出来そう。完全動作するかはSu'sconがカタログ通りの性能を裏切らずに発揮するか?にかかっている。もう古いので暫くカツ入れする必要があるな。


★続く

VGAカード・デチューン

 世の中に改造記事は多々あれどデチューン改造記事を書く奴はいない。PC製品の性能・機能をわざわざ低下させる事には意味が無いからだ。なのに何でこのような記事を書くのか?勿論HSDLにとっては意味があるからだよ。

 あ、カテゴリは改造だけどバカ記事でもある。タイトルも殆ど釣りに近いし、いつもと同等以上にマジメに読まないようにお願いしますよm9(^^


★その1「3D PROPHET II Ti
3dp2ti_1
 コンデンサはOS-CONメイン。これを前回交換したWGも含め、格下の通常ウェットに交換する。実はバカ記事ではあっても無意味な記事ではない。HSDLにとっては多大なメリットがある改造である。外したOS-CONを他のマザーボードなど有意義な物件に流用するのだ。

SANYO OS-CON
4SP510M[14mΩ/4080mA]×4
6SP620M[13mΩ/4840mA]×1

 SP510も620も現在の標準品には無い。これは同品種・同耐圧・近似容量のSP560と680とほぼ同性能と見てよい。サイズは全く同一のE(8φ×11.5)とF(10φ×11.5)サイズだ。

 OS-CONの代わりに何を付けるか?HSDLでは日本メーカー製低インピーダンス品を付けるのがお約束だが、どうせ軽めの古代のカードだから思いっきりバカな奴を付けようぜ。という事で用意したのがこれ。


suscon_sd
 Su'scon SD1000μF6.3.Vという、アキバで新品で入手できる数少ない中華低インピーダンス品(100mΩ/650mA)だ。もう6年前「ひさびさに部品の話」でちょっと書いた奴だが、チビデブ型なのでビデオカードにはお誂え向きの形状。実は興味本位で手に入れたけど使い道が無かったという情けない物件だ。

 普通に考えれば「WXで膨らんだのだからSDで持つはずがない」という事になるが、その場合はすぐに破裂するだろうから分るだろう。常用カードじゃないので、HSDLの使用頻度では破裂しないかもしれない。破損する場合は予兆として超発熱するから触ってみればアホでも判る。


3dp2ti_2
 考えがまとまれば後はそれに従って付けるだけ。コンデンサ交換は単純でつまらない作業である。以前の電解コンデンサはWGも含めて全部抜いてしまう。電源等の片面基板ほどじゃないが、多層ザーボード基板と比べると幾らか抜きやすい。この時期のゲフォは5Vか3.3Vソースなので全部同じ6.3Vを付けても大丈夫。挿す位置は記憶しなくても良い。


3dp2ti_3
 OS-CONから大幅にビンボー臭くなったが、昨今の安物ビデオカードを見慣れた目には特に変わりない普通のカードに見えるかも知れない。それどころかこのままジャンクで流しても疑問を感じる人は少ないだろう(^^


hwinfo_3dp2ti
 動かしてみた。何時まで動くかは分らないが、取りあえず当初の目的は果たせたという事で。でも2、3年後には寿命で動かなくなっているかもしれんな…。


★終わり
 お陰様でカードを使用不能にせず(←重要)OS-CONを分捕る事に成功した。加えて高値で買った中華電解コンSu'scon SD1000μF6.3Vも有効利用(処分とも言う^^)できたので言う事なし。SMDランドがあるから、もっと高性能のカードであればPOSCAPなどを使うところだったが…。それはいずれ他の物件でやる事になるだろう。まだまだ山のように部品取りの候補があり、使えない部品も山のようにあるのだ(^^

 もし何か中華電解コンデンサに外見上の変化が有ったら随時ブログで報告する。SDは水系ではないっぽい(未確認)ので保存中に爆発!は無いと思われる。何でもありの中華なので断言はできないけど。

MS-8964その後

 HSDLブログに於いて「その後」記事が出るのは担当者が甚くお気に入りの製品という事だ。今回はオール固体電解にモデφする。何故壊れてもいない電解コンを交換するか?それはHSDLの戦略的事情によるものだが今はまだ知らなくてもいい(^^


★テキトー観察
 カード上を一見すると、まるで付け忘れたかの様に疎らにしか部品が付いていない。これで動くのならばチョロイもんだよな。だがしかし、部品自体はそれなりに良い物が付いている。OEM先の要望なのかもしれないが、アルミ電解は全ニチコンでタンタルは全AVXでキッチリ揃えられている。生産を分離してから部品メーカーがバラバラになったASUSとはえらい違いだ。省略された電源や部品が多いが、追加機能を使わない限り必要ないモノが多い。


esd_diode
 今まで気にしてなかったけど、静電気・ホットプラグ対策のダイオードが全部省略されている。ついでにEMI防止のFBもCも何もついていない(^^; このラインを辿って行くとVPU直結に近い(Lが2段ある)ので保護は必要だと考える。現状ではVPUが死亡する可能性は皆無ではなかろう。今まで気にしていなかったけど、この時期以降の奴ってみんなこうなのかな?同形状のBAT54S系を入手できたら暇潰しに付けてもいい。


ap431
 黒い5本足はシャントレギュレータで、T3C3(TL431)やA26CL(AP431)が使われていた。基板上の大部分の電源がこれで賄われているのでパーツが少なく見えるわけ。シャントレギュレータ電源はECSの得意技だったな。ちなみにATIリファレンス設計からしてこうなっており、MSIが手抜きしたわけではないので念の為。


c323_324
 C323/324は疑問だ。これはC321/322と並列に入っているタンタルコンだが、ハッキリ言って何も効いていないと思う。リファレンス回路でもオプションとなっているし、筆者なら真っ先に省略するだろうね(^^ 銘柄は不明だが、例えこれがTPSだったとしても高々400mΩ×2でしかない。カタログ上は30mΩ(カタログ上だけだけど^^)のHC470μF10Vに並べても意味が無かろうに。POSCAPかMLCCならまだ解るけど、これだとただの予算の浪費だと思う。このように無用ではあるが、既に実装されている物なので除去はしない(^^


 ヌビリファレンス回路図だと、例えばSII_A3V3_REG(3.3V出力)の出力コンは「47μF6.3Vのアルミ電解コンで、ESR≦760mΩ/リプル150mA(105℃時)を満たす面実装型の5φの物を使え」とか、性能からサイズまで事細かに書いてあるのだが、ATI(AMD)リファレンス回路だと容量と耐圧だけで他は何も書いていない。生産側としては楽で良いが、この辺りが市販製品の品質に影響を与えている可能性もある。この辺り、曾てのintelとVIAのポリシーの違いを思い出させる。


★交換する
 さて、大部分の人は意味がサッパリ判らない解析記事はこの辺でお終い(^^ メインのコンデンサ交換に移る。先ずはVDDC(1.2〜1.3V)から行ってみよう。言うまでも無くVPUのメイン電源だ。


c301
 C301はパッと見て近くに稍大きめのフェライトビーズがあるから入力コンだろう。耐圧が16Vだからソースは12Vということか。HMと言えばカタログデータ上はWGと同じだが二個チンなので一枚落ちのKZH程度だな。ここはラジアルリードしか使えないのが難点だな。


c301_after
 ジャンクコンデンサ入れにOS-CON SVP82μF16Vがあった。その容量と大きさから使い道が無いのだが、能力もサイズ的にもここにピッタリじゃないか?多数並べて使うほど量が無いのでこんな所しか使い道が無い。粗末な上に原価50円のカードにOS-CONはもったいないけど、この部品は全く使うアテが無いのだから構わない。


c321_322
 このC321、322がメインのVDDC出力コンだ。ノーマルはHC470μF10Vが使われている。VDDCは上記の通り極低圧なので、市販の電解コンなら耐圧は何でも良い事になる。上手い具合にSMDのパターンMC321、322も切ってある(Multi Footprint^^)から選択肢は∞だね。これでHC470μF10Vが2本手に入る。

 ここにはマネ下のUD330μF2.0Vを付ける。あまりにも高性能すぎて発振が心配だが、これはノートPCからの外し品で、しかも付け外しを繰り返しているので劣化しているであろうという読みだ(かなりテキトーな希望的観測^^)。発振したら対策するという事で。


c325_r254
 …と思ったけど、転ばぬ先の杖で位相補償用のC325とR254も付けてみた。PWMコントローラがMAX1954だったら必要は無いが、当該板はISL6522なので意味がある。ちなみにR15とC156はスナバである。EMI等が気になる時は付けると良いかも?原作ではR15が1.0Ω、C156が2.2nFとなっている。


c183
 これは3.3V直流しだが、もし電源が付いているのならC183とC184が並列繋ぎで出力コンとなる。これは電源無しなのでC183だけでメモリ電源のDCとなっている。シリーズレギュレータなので代わりは何でも良さそうだな。

 ここはノートPCから外したT520 220μF6.3Vが2つあったので並列にして載せてやる。一寸性能が高過ぎるが劣化しているだろうという読み(^^ これでHC470μF10Vが更に1本手に入った。何故ニチコンHCを集めているかというと他で流用する計画が進行中なのだ。更にそこからまた流用…と「風が吹けば桶屋が儲かる戦略」的な今回の記事なのだ。


c8
 C8は裏のC2と並列になっている3.3VのDCだが、ATIのリファレンス設計では47μFのタンタルコン以上の物を使えとある。劣化はしない部分なので放置でも良いけど全固体式にする為に交換するしかない。

 ここは永久に使うアテが無いと思われたHDDからの外し品T491をここで使う。47μFなので丁度良い。3つあったのでC2とC8両方に付ける(^^ 無駄かもしれないが、外し品は劣化している可能性もあるからな。


c2_after
 裏面のC2も付けたが…邪魔くさい(^^; Dケースは高さがかなりあるのでカードを置いた時にぶち当たるんだな。Vだったらよかったのだが、完璧に付いてしまったのでこのまま行く。


c5
 これで完成かと思ったのだが、3.3VのDCがあれば12Vもあるわな。VGAコネクタの右にある空きパターンC5がそれだった。考えてみればPCI-EピンからB17まで画像信号線の下を電源が通っているのだから、やはり電源ラインにノイズが乗ってしまうのは拙いかもしれない。ということでこれも付ける事にした。

http://www.nix.ru/include/view-photo.html?good_id=47971&pid=2245
http://www.nix.ru/autocatalog/msi/msi_video/42724_top.jpg
 同じ基板でC5が実装されているRX550-TD128E。このC5は省略して良いモノではないと思うのだが…。それにしても似てはいるけどいろいろ部品が変わっている製品だな。

 12Vラインに使える16V以上のタンタルが無い…。必死に探したらHDDから外した10μF35Vを発見した。リファレンス回路では100μF16Vとなっているので、これだと容量が1/10と圧倒的に足りないが致し方ない。心残りだが低周波はマザーのDCに頼ろう(^^


★使用部品
 今回の改造の表目的は固体化だが、裏目的はHC470μFを分捕る事なのだ。今回は殆ど中古部品なので部品代はロハに等しい(^^

=out=
C183,321,322:nichicon HC470μF10V[30mΩ/1230mA]
C301:nichicon HM470μF16V[30mΩ/1140mA]
C8:nichicon SMDアルミ電解100μF16V[NA]

=in=
C5:KEMET T491 10μF35V[1.0Ω/387mA]
C2,8:KEMET T491 47μF10V[700mΩ/463mA]×2
C183,184:KEMET T520 220μF6.3V[7-40mΩ/2.2-5.2A]
C301:OS-CON SVP 82μF16V[40mΩ/2120mA]
C321,322:SP-CAP UD 330μF2.0V[9-15mΩ/3.0-3.4A]
C325:MURATA MLCC 0.1μF50V
R254:KOA 1608 1.5kΩ

合計3円(税込、副資材・電気代・人件費別^^)

 値段が付くのはKOAの抵抗とMURATAのMLCCだけ。HM470μF16Vはいずれ廉価ビデオカードの補修に使われる予感。SMDアルミ電解は再使用はしないで破棄する。


★テスト
 まあ交換前は完全に動いていたカードなので問題無いだろう。固体コンは変動が少ないのでエージングも必要無し。逆に言うとダメージからの復活もしにくいわけだが、今回使用したポリマータンタルはハンダ付け2回目でも性能に問題は無いようだ。今後LDO等に使用する場合は発振などにも留意しておく必要があるだろう。今回の一番の収穫は、はずし部品が問題無く使えたという事(だけ?)。


★一旦終了
ms8964_151111
 何か部品をはぎ取られて捨てられる寸前のカードに見えるな(^^; 欲を言えばC321とC322をSP-CAPではなくT520のような黄色系のタンタルにすれば統一されて良かった。T520の330μF6.3Vがあったはずなのに見当たらなかったんだよね。見栄えの点でちょっと心残りだ。

 だがしかし、これで電解コンの劣化は無くなったので実用価値は高まった。パーツの背が低くなったから、大型ヒートシンクでファンレス化も視野に入ってきた。クリスタルとインダクタに当たらなければ相当大型のヒートシンクでも付けられる。HSDLにはビデオカードのクーラーは山のようにあるのでしばらく遊べそうだ。

[新]GA-5200X/PCI復活

 前回も書いた通り、この製品は地雷と言うよりミエミエの時限爆弾である。この会社が後に出したGA-8400GSでもそれについての反省の色は全く窺えない。何年も同じ失敗を続けている会社ってどうなの?ネコ電PCを使っていた人(筆者も含む)には昔からなじみのある会社だが、もうあの頃とは中身が全然違う会社と考えざるを得ないな。筆者は騙された奴に同情はしないが、かと言って騙した奴を弁護する理由も無い。

 この記事のGA-5200X/PCIは「ローカル巡回[15/08/08]」で手に入れたもので、「GA-5200X/PCI」の続編である。


★またちょっと見る
ga5200x_pci2
 このロットは基板メーカーがHTでおなじみの永捷電路版有限公司に切り替わった。2006年42週製造なので、約2年間も粗悪電解コンを放置している訳だ。GPUは2006年41週、メモリは廃肉巣に変わって2006年29週製造。ファンガードが地で着色された金属から青色ビニール張りに変わっている。この方が地の着色より安く出来るのだろうが汚らしい。日本企業が販売している製品とは思えないほどの低品質だ。


c45_55
c131_154
 電解コンはASIACONだ。前回はFZだったけど中身は全く同じだと思われる。ASIACONで検索するとHERMEIが出てくる。データシートにもHERMEIとASIACONは同一なのでASIACON=HERMEIという事か。今回の防爆弁はマネ下風に変わっている。これは恐らくマネ下が破棄した製造機械で生産しているのだろう。墓場からの復活は中華ならごく普通である。


★メンテの基本は掃除
ga5200x_pci3
 ホコリまみれだったのでまずはエアーで徹底的に飛ばす。このホコリはもちろん有害なので外で行なう。


ga5200x_pci4
 次にグリスをキレイに落とす。今回のグリスクリーナーは100円のIPAを使う。これで洗う体制が出来た。洗剤は50円ビデオカードに相応しい中性洗剤とした。ファンガードに付いていた汚いビニールは潔くスッパリと剥がした。これで漸く触る気がしてきたな。ファンはもう先行き(寿命)は全く期待できないのでプラが割れない程度の油を注しておく。寿命は短くなるだろうがもう気にしない。

 乾燥してからP6ISA-IIに搭載して電源を入れたら全く反応しない。おかしいな?普通はFX5200程度の電源の軽いカードがこの程度の電解コン損傷で起動しなくなる事は八割方無いのだが。ひょっとすると別の所も逝かれているのではないだろうか…イヤな予感がするが取りあえず電解コンを交換してみるか。やった損の無駄足に終わらなければいいけど。


★電解コン交換
 前回はNVVDDの出力にKZHを使ったが、今回はルビコン祭りという事でルビコンオンリーで仕上げる。どうせショボイFX5200なんだからテキトーで良いだろう。ま、そのテキトーより現在のアジアコンは腐っている訳だが。ひょっとすると日本メーカー製の一般用85℃品の方がマシなんじゃないか?とすら思える(流石にそこまでは低くないか)。


test_ga5200xpci2
 ルビコンで統一されて見栄えは良くなった。FB除去が面倒くさいし、基板が汚くなるので(前回は交換した)入力インダクタはスルーだ。C154は横にあるLDO(AMS1084)の出力コンなので固体アルミ電解等は付けてはいけない。イヤ実際に付けているのをどこかのサイトで見たので…アカの他人だし動いているらしいので放っておくけど。無知は怖いもの知らずである意味幸せ。通常はESRが50mΩ前後の電解コンを付けるところだ。ポリマーではなく通常電解ならもう少し低くても(20〜30mΩ)大丈夫だが。これは通常電解のQが低く、周波数特性がブロードでピークが出にくいから。ハンダ付けがヘボピーだとESRが付加されて動くようになるかもしれんな(^^


★使用部品
 前回よりも更にグレードダウンした。「手持ちからギリギリまで性能が低くなるように選んだのでこうなった」と前回書いたが、更に下のギアがあった事になる(^^ 50円のカードには50円なりの部品を使うのが我々の流儀。流石にこれ以下はもう無いだろうが…と言うかこれ以下にするといくらなんでも動作しないだろうね。

C45:Asiacon LZ1500μF6.3V⇒ZL470μF16V
C55:Asiacon LZ1500μF6.3V⇒ZL470μF16V
C47:Asiacon LZ470μF16V⇒YXG220μF25V
C60:Asiacon LZ470μF16V⇒YXG220μF25V
C58:Asiacon LE330μF16V⇒YXG220μF25V
C131:Asiacon LZ1500μF6.3V⇒ZL470μF16V
C154:Asiacon LZ1500μF6.3V⇒ZL470μF16V

Rubycon YXG220μF25V[130mΩ/640mA]
Rubycon ZL470μF16V[53mΩ/1030mA]
Asiacon LE330μF16V[90mΩ/360mA]*
Asiacon LZ470μF16V[42mΩ/850mA]
Asiacon LZ1500μF6.3V[26mΩ/1400mA]*
*標準品には存在しない
合計29円(税込・銭単位切り上げ/副資材・電気代・人件費別^^)

 C47、60は当初シルク印刷に合わせて10φのZL470μF16Vにする計画だったが、だんだんもったいなく感じてきたのでYXGで済ませた。勿論YXGの方が余剰在庫が多いからに他ならない(^^


★テスト
 テストの時はファンが間に合わなかったのでファンレスで動かす。こんな所にもこのカードに対する投げ遣りな姿勢が見え隠れする(^^; もし動かなかったらVRAMを全部はぎ取って、前回の奴に移植して256MBバージョンを作ろうなんて思っていた。

hwinfo_ga5200xpci2
 手抜きしまくりなので一寸心配だったが動いちゃうんだね。でもHWINFOだと前回の奴と区別がつかんな。2つあってもしょうがないので前回の奴は友人に進呈したいと思う。Windows上のチェックは任せたぞm9(^^

WS440BX "7years after"

 以前のWS440BXの記事はこれ

 前回の続き。前回は経年劣化を確かめるべく計測したが全く劣化していなかった。だが今回はそれを無視して再び改造にひた走る(^^


★更にまた電解コン交換(^^;
 またもや電解コンを載せ替える。もう一種ファッションと言うか、服を着替えるように電解コンを交換する。ある種オーオタの自己満足と繋がる部分があるな。ここで注意しなければならないのは基板のスルーホールの寿命である。あまり何度も調子こいてると劣化してスッコ抜ける可能性が高い。加えて12.5φの余剰電解コンでこれ以上のモノは無いので、恐らくはこれが最後の模様替えになる。

 WS440BXのスイッチング周波数は他の440BXマザーより極度に低い150kHz(設定不可)であるが、入力コンの静電容量はP!!!1GHzを載せたとして、電解コンの容量誤差20%を考えても600μFもあれば足りる。余った容量は悪さ以外には何もしないので、もしリプルに耐えられるなら容量は劣化マージンを含んでも600〜1000μF程度が良い。ちなみに600μFとは総容量で、このマザーは3本搭載だから1本当りだと200μFとなる。その程度の小容量で大リプルに耐えられる電解コンはポリマー電解くらいだろう。もちろんHSDLでは使う気はない。何しろオリジナルのOS-CONを除去して非固体電解を載せたくらいだから(^^


kzh5600
 出力コンは総容量10000μF(マージン取り過ぎ?)、ESR≦12.5mΩあれば足りる。現状でも充分過ぎだがネタの為なので更に巨大化する。HSDL最大のKZH5600μF6.3Vで総容量は28000μF、ESRはネトバ時代も真っ青の2.6mΩとなる。こんなに大容量を搭載した市販P6マザーは歴史上存在しないので試す意義はある…いや意義は全く無いけど試したい(^^


c3f6
 以前AGP部分にTPD470μFを付けたのだが高性能過ぎて目障りに感じてきた。ノーマルの通常タンタルの方が外見的にも相応しいよ。しかしコイツどうやって交換したのか?と不思議に思うくらい面倒な所にあるな。スロットが気になるのは勿論だが、手前のファンコネクタが強烈に邪魔なんだ。基板のランドは設計ミスかと思うほど短いし…。


c3g1
 あと以前追加したVtt1.5のタンタル(C3G1)は何も効いていないようなので除去した。もし付けるとすればMLCCだけどWS440BXでは必要無かろう。DCはCPUかライザー上でやればいい。


★もはや意味無し(^^;;
 実際に動作させて効果を体感するのは不可能だろう。そこでシミュレーションにより効果を確認してみた。このシミュレーションはP!!!では有り得ないレベルの負荷変動を与えている。Iは最高クロックP!!!1.1GHzの突入電流のピークからIsgntまで。こんなテストをしたらこの世のあらゆるマザーボードは全て漏れなく不合格になる。参考までにSC1185リファレンスのテストでは0.3〜10Aまで振っている。その時のVoutは2.8VなのでVRM8.1を想定しているのだろう。


simout_kzh_zl
 上が以前のZL版で下がKZH版である。ZLの方は120mV以上振れておりVRM8.4で最も厳しい規定である110mVp_pを超えているが、KZH版は90mV程度でP!!!1.13GHzどころか藁ペン以降でもやっていけるレベル(注)だ。明らかに無駄過ぎる(^^;

注:尤もそれは電解コンだけの話で、藁ペンVRMだとインダクタ等も大電流対策をする必要がある。加えて5Vソースでは難しく12Vソースに変更する必要がある。

★もう一度計測
 さて、交換してどんな波形になったのだろうか?恐らく能力的に底を打っているはずだが…。


wave_kzh5600
 もう変化は殆ど見られないが明確に線が細くなっている。静電容量は直流の(低周波)ON-OFFが無いと効果が判明しないので、マザーボードのような高周波スイッチング変動には必要無いっぽい(起動時だけ?)。


★完成
 WS440BXのVRMはこれで漸く納得いった気がする。「一番良い物を付ける。だから固体電解!」とか思考停止をしないでやり遂げたので満足感は大きい。2015年現在だったらもうクラシックマザーの部類に入るので改造はしないだろうな。クラシックマザーはノーマルだけに価値があると思う。無理やり最新パーツを組み込んだクラシックマザーなんて痛々しい。


vrm_20151011
 オオッ!市販品では有り得ない大艦巨砲VRM8.4だ。性能は河童1.1GHzどころか鱈の最高クロックを直に載せても微動だにしないレベル。実際は族車と同じく外見の為のチューンだけどね(^^

 こうして振り返ってみるとかなり弄っているな。元々骨皮の逃げ牛仕様だから追加する余地が一杯あるのだ。何しろノーマルではサウンドやNICはおろか、スタンバイLEDやリセット等のポストピンすら付いていないから。


all_yec
 参考までにこれがオールYEC時代(^^ これでも普通に動いていたのだから驚きだ。コイツKMGとかの一般用で充分なんじゃないか?カッコ悪いけど。

 オチが宜しいようで…(^^;)ゞ


★おまけ
google_ws440bx
 google大先生の検索候補にHSDLが出てきたぞ!(夜中に紅茶吹いた)。確かにネタにはなるが解る人以外はサッパリ面白くないので一般人は来ないように(^^; とは言え、こんな時代を超越したバカ記事に僅かでも注目が集まるのは面白い。

GC-R96XTGその後

黄昏のビデオカード GC-R96XTG

 もう二度と日の目を見ない予定だったGC-R96XTGだが、驚きの発見があったので再び記事になった。


★膨らんでいた!
 このカードには8φと5φのアルミ電解コンしか載っていない。8φはマネ下FJ1000μF6.3Vで5φは[A]と言う中華メーカーの100μF16Vである。ARKと言うメーカーらしい。問題はその中華コンである。


c157_1
 何と!5φのチビコンがシャキーン(少)状態ではないか。5φの電解コンが膨らんだのを見たのはビデオカードでは初めてかな。マザーでは大昔に一回見た記憶があるけど。

 このC157は裏にある1117相当品の出力コンで、つまり最大でも1Aしか流れないところなのだ。何故壊れるのか見当もつかないので恐らく不良品なのだろう。スンナリと立って漏れてもいないので、容量の違う少々長い電解コンかと思っていたよ。流石GeCube、チビコンでコケるとは詰めが甘い。新品で買ったらorzな物件と言えよう。


★交換
c157_2
 5φのARKは全部交換する事にした。大して重要な役割ではないので抜いたままでも大丈夫だろうが、主に見栄えの観点から似たようなのを付けた。

[A]SZ?100μF16V×7

UTWRZ 47μF25V[750mΩ/180mA]×4
UTWRZ100μF10V[750mΩ/180mA]×3

 多分12Vラインは無いので全部10Vでも良かったけど、均等に減らしたかったので47μF25Vも使用した。使い分けには意味は無い。同サイズなので性能的には同じである。


ark100uf
 外したARK100μF16Vを比べてみる。右の正常サイズと比べて明らかに抜けかけている。まさかこんな小さいのが抜けるとはね。


kzh390
 作業ついでに前回誤魔化した脚の抜けたFJも交換しておいた。FJは持っていないのでお馴染みのKZH390μF25V登場。多分入力コン(確かめていない)なので容量は気にしなくていい。ESR的には{30mΩ/2}が{48mΩ/3}とほぼ同等になるだけ。

 電解コンを交換しないで済まそうと脚を押し込んだりしたのだが苦労は水の泡。やっぱりハンダ付けをやらされる羽目に陥ったのだった。まあ嫌いな作業でもたまにはやらないとヘタになるからな。


★テスト
GC-R96XTG
 これだけで記事が終わると何なので、前からやってみたかったゲホ・ラデの3D画質の比較をしてみた。比較相手は同時代のライバルFX5700である。ドライバはどちらも最終。


nb_high_fx5700
 まずこれが比較相手のFX5700の最高画質だ。カードはリファレンスそのものとも言うべきLR2982である。最高画質だけあってかなり遅い。


nb_high_r96xtg
 これが9600XTの最高画質だ。載せたのがSL6K8(Celeron1.6A)なのでかなり厳しい速度になっている。このままでは実用にはならないが画質のチェックなので。ゲホと比べると金網の描写は負けているが、何より注目できるのはアンチエイリアス処理だね。ジャギが無いのに加え、文字が殆ど滲んでいないのが凄い。これはゲホより一段どころか明らかに格上の画質。それとゲホより輪郭線が明らかに細くなっているのが特徴だ。これは好みもあるので良し悪しは言えない。何となくAviUtilのワープシャープを思い出す画質だ。


nb_normal_r96xtg
 参考までにこれが9600XTのデフォルトだ。ハッキリ言って上の画質を見ると「何だこりゃ!」レベルだが、ライバルFX5700もデフォルトだとこれとソックリになる(^^ つまりビデオカードをデフォルト設定でしか使わない人は「本当のカードの画質」を知ることはできないという事だね。


★終わり
gcr96xtg_3
 9600の純正クーラーを何故か一杯持っているので純正相当で組み立ててみる。この純正クーラーは以前書いたように欠陥設計だが、HSDLでは長々使う事は無いので耐えられるだろう。

 このカードはカノプー最後?のビデオカードMTVGA 9600XTのベースになったカードで、OEM向けに大量に出た製品なのだろう。クーラーの柔軟性があるのはそのためだろうか。大型の汎用ファンレスクーラーも余裕で付きそうだ。

K7N2G-L改変

MSI K7N2G-Lに関する記事

 前回、勘違いにより解体寸前のK7N2G-Lを救出した。今回は使えるように修復する。ついでに稍改造を加えて性能・機能が上がれば良いな。


★VRM修復
 修復って言うか壊れていなかったのに壊した感じ(^^;

kzg2200
 全く問題の無い電解コンを抜かねばならないとは…もったいないが身から出た錆なので文句は言えない。ちなみに以前ここでも書いたがリヴィジョン0BまではKZG2200μF×10本だった(EC8,11,12削除)。

EC 5(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
EC 9(VRM出力):Empty⇒WG3300μF6.3V
EC14(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
EC15(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
EC16(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
EC18(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
EC19(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V

Nippon Chemicon KZG2200μF6.3V[13mΩ/2550mA]
SEI WG3300μF6.3V[12mΩ/2800mA]
総計210円(税込、副資材+電気代+人件費別)


mosfet_ht
 パワーMOSFETのヒートシンクには両面テープが付いていたのでグリスに換えてみた。特に意味は無いだろう(^^


★続く
vrm_2
 こんな感じでよろしいかな。EC9は筆者から見ても不要だと思うが、CPUクーラーに影響が無かったのと、付けたらどうなるか?という興味があったので付けた。

 次回はCPUのDCコンを追加する。余裕が有ったらノースブリッジのDCコンも追加する。

GA-5200X/PCI

 悪い意味で有名なエロデータのGF-FX5200搭載PCIカード。コイツの酷さは検索すれば直ぐに判る。使えば確実に壊れるという、地雷じゃなくてミエミエの時限爆弾だ(^^ 長年探していたが遂に50円ジャンクで発見した。


★一寸見る
ga5200x_pci
 基板は特徴的なロゴを持つLIN HORN TECHNOLOGY製で、2004年31週製造なのでカード自体もその後間もなく製造(アセンブリ)されたのだろう(Wistron製?)。なおGPUは同年24週、寒チョンK4D551638F-TC50は同年25週製造である。例のXFXほどじゃないが基板が波打っていてあまり品質が良くない。回路的にはAGP版のP162にシフトレジスタの塊(笑)を載せただけ。一応ヌビリファレンス(P165)も存在するので正式対応なのだろう。

gram
 メモリ実装パターンは8個だが256MbitGDDR-SDRAMを4個実装しているので64bit接続となっている。PNYの製品を見ると全部実装すれば256MBになるっぽい。その場合128bit接続になるので多少は性能が上がるが、この場合PCI接続なので性能向上は殆ど無かろう。AGPならば載せる価値はあるが。

 解像度はアナログではQXGAだがデジタルではUXGAまでと小さくなる。ワイドはアナログの時はWUXGAだが、デジタルは1440×900とハンパなところで止まっている。HSDLは大画面もワイドも使わないので問題は無いが。BIOSROMは25LV512である。VGA-BIOSが32kBを超えるので昔のマザーでは動かない可能性がある。

 電解コンはFZという謎メーカーのLZという品種である。中華コンのデータベースとも言えるコンデンサメーカー一覧サイトでもメーカーもロゴも発見できなかった。勿論メーカーが判らないので性能は不明だが、色と死に方から見てEVERCON系じゃないかと推測している。現実は隣のASIACONと同一の製造メーカーだろう。ズバリ色も同じだし…。


★先ず洗う
 先ず前作業として洗って干した。知らない人が見たら吉外にしか見えないがHSDLではごく普通の作業である…つか何であんたらの使ったカードってこんなにクサイの?どういう生活してるんだよ。早死にするぞ。

gpu_cooler
 このカードはクーラーのファンが腐って回らないのは平常運転。代品も無いのでバラして洗ってグリスアップする。組み立て取り付け回してみたら新品と変わらない回転数を取り戻した。音も今のところ軸音はしないし問題なさそうだ。


★直す
 さて修理だが、実際このカードでは電解コンを変えるくらいしかする事が無い。電池交換とさほど変わらないがハンダ付けが伴うのが面倒くさい。取りあえず謎のFZを抜く。中身はエバーコンと思われるので、カタログ性能はWGより少々落ちるくらいかな。さて交換品種だが、50円の廉価カードなので固体電解なんて絶対に使わない。それではただのアホになってしまう。なので動作テストで使ったREはご退場願う。

 C45とC55はNVVDD(NV34のVcore)出力コン、C47とC60はNVVDD(NV34のVcore)入力コン、C131とC154はFBVDDQ(メモリ関連)だ。重要なのはこの6本だけど、たった7本だから当然全取っかえだよな?ちなみにリファレンス回路ではC45、C55は470μFでESR≦25mΩのモノが指定されている。C58は大体同じ大きさ(性能じゃなくて形状の事)なら何でもよい。

l15
 予算が余ったので?省略されていたL15(VRM入力インダクタ)を復活させた。付けても特にメリットは無いが理論上は電力損失が減る(^^ HSDLは外見のために付けた。リファレンス回路では1μHか、"For Cost Down"(笑)として0Ω×2が指定されている。このカードの回路は両者の中間で折衷回路と言えるか。

r195_202
 言うまでも無いが、上のL15を実装したら裏のR195、196、199、202を除去する必要がある。これはRとなっているが実際はFBだ。見れば判るだろうけど。


★使用部品
 手持ちからギリギリまで性能が低くなるように選んだのでこうなった。ALLKZHも可能だったがZLの方がチビデブなのでこれを採用。リファレンス設計から見れば性能が足りていないように見えるが、実際動作させるとこのメンツで足りている。ま、少々足りてなくてもこれで行っちゃう訳だが。

C45:FZ LZ1500μF6.3V⇒KZH680μF25V
C55:FZ LZ1500μF6.3V⇒KZH680μF25V
C47:ASIACON LZ470μF16V⇒ZL470μF16V
C60:ASIACON LZ470μF16V⇒ZL470μF16V
C58:ASIACON LE330μF16V⇒YXG220μF25V
C131:FZ LZ1500μF6.3V⇒ZL470μF16V
C154:FZ LZ1500μF6.3V⇒ZL470μF16V
L15:Empty⇒2.2μH
R195:FB⇒Empty
R196:FB⇒Empty
R199:FB⇒Empty
R202:FB⇒Empty

Nippon Chemicon KZH680μF25V[32mΩ/1650mA]
Rubycon YXG220μF25V[130mΩ/640mA]
Rubycon ZL470μF16V[53mΩ/1030mA]
SMDインダクタ2.2μH
合計37円(税込・銭単位切り上げ/副資材・電気代・人件費別^^)


★完成
ga5200pci_after
 完成しました。紫色でOS-CONっぽく見せていた?オリジナルと比べるとカラーは地味になったかな。まあ中身は伴っているので良いだろう。

hwinfo_ga5200pci
 動作チェックの時BIOSPOST確認してるけど動いた。これから貴重なDX9対応のPCIカードとして活躍するであろう。FXシリーズはWindowsVista〜10TPでもAero動作するし、敢えてコイツを現役のカードと呼ばせてもらう。実用するならもっと良い部品を付けても良かったかな?と思わないでもない。
記事検索
タグ絞り込み検索
Recent Comments
QRコード
QRコード
月別アーカイブ
livedoor 天気