HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

タンタルコンデンサ

タンタル電解愛好会

 要望が来たので没記事(まとめ記事クサいので没にした)が復活した。これはHSDLブログを読むための教養としての写真集だ。この記事に限らないが全くの初心者は相手にしていない(そもそも初心者は部品について知る必要が無いから)。通常の電解コンに何が表記してあるかくらいは分らないと知る意味が無い。ターゲットは学生さんでこれから解析ジャンカーになりたい人向けかな。正直、筆者もまだ勉強中(特に昔の話)なので、このような記事はもう書かないと思う。


★メーカー限定
 タンタル電解の主なメーカーはかなり少ないのでこれだけ知っていれば問題無し。問題無しと言うのは「HSDLブログを読むのに不都合が無い」と言う意味で、皆様のジャンクライフの為ではない。なおHSDLは(この記事に限った事ではないが)部品の記事はPC系に限って書いているのでオーディオとか電子工作等の別分野は知らない。PCでもモバイル系はよく知らないし興味自体が無い。

・古いのを除く。昔の話はPCとは関係ないから。第一オレその時代知らないし。
・当然だが中華製は除く。表記を似せたコピー品だから判別不能に決まってる。
・松尾日立労務紅玉ケミ等PC界で零細なのは省略(昔のHDDで松尾を見た^^)。

 他にも一杯あるが(S+Mとか)敢えて無視している。もう無いメーカーが多いしシェアが低い。実際はインピーダンスが極端に違うポリマー系だけ覚えておけばいい。通常品は日本・欧米・中華・不明品共々全部同じ扱いで良い。固体タンタルは寿命で交換する事は無いのだから品種を知る必要もないし、精々耐圧容量を知れば充分だ。HSDLブログの筆者のように解析記事を書く人だけが頑張って調べればいい。とは言え筆者でも品種や性能は完全には判らないし、恐らくメーカー代理店の人だって判らないだろう。同じ外見で4、5種類違うインピーダンスの品種もあるのだから、表記のあるリールから離れたらもうわかりっこない。人生諦めが肝心。


★Sprague
c3f6
 現在はビシェイグループの一ディヴィジョンとなっている。実はこの固体タンタルは下のニチコンタンタルが生産していた。色々品種はあるがどれも大差は無いのでこの写真に似ていたらSpragueと判別する(^^ 通常は写真の293D(一般用)というのが使われているはず。PC系の採用例は昔のビデオカード等に非常に多い。WS440BXにもT491と共に使われていた。


★ニチコンタンタル
 ここに書いたが現在はAVXに吸収されて消滅。Dippedタイプはマネ下のS89をそのままの名前で売っていたようだ。

=F93等=
f93_10uf16v
 他にもF97とか色々あるがマイナー。昔のPanasonicのタンタルを引き継いだもの。品種は大差ないので知らなくても良い。参考記事はこれ(ニチコン時代の物で現在はパッケージは変わっている)。Bサイズでも容量と電圧が通常表記されているのが特徴(他メーカーでもあるが)。これより大きいのはニチコン輪っかマーク付きもある。

=F95=
kuikomi
 キューピーの頭でおなじみ(^^ HSDLブログ記事ではモバイル用のモデムに使われていたけど今は絶滅している。HSDLでビデオカード改造に使われたので出しただけで、スッキリ忘れても良いけど覚えちゃうほど変な形。OEMで他社(Sprague)も販売している。写真のは記事にもあった通り爪で押さえて破損している(^^;


★AVX
vmem_dc
 日本では京セラが販売。KEMETと並ぶメーカー。写真の通りAの字か三角印が見えるのですぐ分る。詳しくは秋月で実物を見ろ。通常はTAJ(通常)とかTPS(低ESR)が使われる。中華のコピー品がやたら多い。慣れるには本物をいっぱい見ましょう(本物は信頼できる店で買えばいい)。

hkt
 偽物の例。本物を見慣れていないと区別はつくまい。筆者は見た目と手触りで何となく判る。


★KEMET
kemet
 タンタル電解コンではナンバーワンメーカーだったが現在はパッとしない(^^ 写真の通りKの字が入っているので直ぐ判る(これはT491)。ちなみに上のF93とAVXとKEMETはメジャーだけにコピー品が極めて多い。慣れないと騙される可能性大。慣れるには本物をいっぱい見ましょう。本物はRSとかモーザーとか信頼できる店で直接買えばいい。


★NECトーキン
 NEC富山(だったっけ?)→NECトーキンとして現在はポリマー系が主力。PC系ジャンクでは3種類しか見た事が無い。もっと昔はSVの次にSVHとかSVSとかSVZとかランクが付いたらしい。SVZがLowESRだったかな。これらは90年代のカタログを発見して知った。

=PS/L=
neocap
 NEOCAPというポリマー系タンタルだ。最近は安売りしているのか?ビデオカードやマザーでよく見かける。

=SV・E/SV=
 これは通常タンタル電解。現在は見かけないのでもうシェア無いかも。E/SVはSVの鉛フリー品なので性能も外見も同じもの。
sv_esv
 耐圧の次のアルファベットは製造年月を表している。但しアルファベットのIとO(又はiとo)は数字と紛らわしいので使われない。10VであってもボルトのVではない。大文字小文字を区別するので48通りあって一巡すると元に戻る。左アノードで容量・耐圧は通常表記だがAやA2では乗数形式+JISコードになるので注意。

=NEC NRT686M10=
usb_dc3
 これは多分NEC時代のNRTだと思うけど筆者より年上なので断言はできない(^^; HSDLの物件ではPC-9801に使われていたようだ。SVと同じなので忘れても一向に構わないな。

=樹脂ディップ自立型=
tokin_dn
 たまにPC系で見かけるが、現時点で見るのはDNだけ。高性能のDHRや逆実装防止の3本脚のDTというのもあるらしいがまだ実物を見た事は無い。基本的に写真のような青い色であるが、以前は民生機器用DAシリーズのような違う色もあった(らしい)。いずれどこかで発見したら見せてやる(特に探していないので偶然に頼るしかない^^;)。PC-98の中に入っていたのはDNだったような。なおディップ系は全てインピーダンス規定はされていないのでタンタルだという事が判れば問題無し。逆接続すると派手に炎上する場合がある。


★Panasonic
c827
 上がPOSCAPで下が293D。POSCAPにはアルミ電解もあるがシェアが無いし、SP-CAPと競合するためか近年販売中止した為考えなくていい。POSCAPを知らない奴はモグリというくらいビデオカードやノートPCでは大変にメジャーである。これ知らんと調査も何もできないわな。ポリマータンタルなので通常とは全くインピーダンスが違う。ポリマー系と通常タンタルとの互換性は皆無に近いのでそのつもりで。


★終わり
 他に何かあったっけ?思い出したら追加すればいいか。外見で品種が判るのは恐らくKEMET(一部不明なのもある)くらいで他は見ただけでは分らない。VRMとか付いている場所で品種や性能を推定するしかない。もっとも品種を知る必要はないと思うけど。どうしても品種に興味があるならRSやモーザーにその品種を注文してみればいい。当然だが送られてきたのがズバリその品種だ。これならカネと根気があればアホでも判る。実装されている部品の性能は外して電圧処理してからメーターで測れば良い。ま、タンタルは比較的メーカーが少なく判り易いので横着するなって事だね。頭を使って論理的に判定しよう。

 解析能力も才能のうちなので解らない人には一生判らないと思う。HSDLサイト開始時には小学生だったこの記事の筆者が誰かにこれを聞いて覚えたと思わないように(^^

Matrox G100

さらば通常タンタル◆燭鼻爾任睥匹げ造

 タイトルに釣られた人には申し訳ないが解析記事ではない(テストはするけど)。寒い間ハンダ付けしないと腕が鈍るので定期的にハンダ付け作業をするのだ。


★今回の生贄
 前回はRTL8169Sのコンデンサ交換をやったが、あれはラジアルリード品だったので今回はSMDのハンダ付けをやりたい。ただマザーボードとか大作は時間が無いのでPCI拡張カードやビデオカード等どうでも良さそうなモノを探す。その結果このG100が選ばれた。

matrox_g100
 今や懐かしのメーカーになってしまったMATROXのG100だ。G200やG400は世間的にも有名だが、これはOEM主体なのでネームバリューはイマイチ。ただ大手OEM採用例は多いのでジャンクは豊富だった。低性能のため誰も見向きもしなかったが…。


★作業開始
nichicon_std
 この製品にはニチコン製一般用アルミ電解(品種不明だが85℃品だろう)が用いられているが、ほかのロットでも松下など日本メーカー製だけが使われている。コンデンサ自体の品質は悪くないし、流れているのも小電流なので使われての傷みはなく経年劣化の方が心配だ。通常非固体電解コンは使わなくとも自然劣化するものだ。もし電解液さえ残っていれば電圧処理で多少は復活するが、それ自体が不愉快なので固体化の意味はある。

f93_10uf16v
 今回も10μFという事でF93で行こう。

g100_after
 全部で7つなのであっという間に完成した。久々のSMDアルミ電解コンだが特に問題無く終わった(曲がったけど^^)。例によって剥がすのが面倒だがハンダゴテ二刀流で素早く除去する。

 ビンテージ物のカードに当時存在しなかった新デバイスが付いていると興ざめだが、この場合は当時現役で存在したタンタル電解なので景観を損ねる事は無い。これ重要。ちなみにMillenniumシリーズは電解コンは全てタンタル(AVX・KEMET等)だった。


★テスト
 ドライバは何と2k・XP版(5.82.018)もある。これは良い仕事だね〜と思ったら無情にも全ファイルがリンク切れ。がしかし、執念深く的のFTP鯖を探したらまだあった。ちなみにFTP鯖上には全てのファイルが残っている。

 でPowerDesk5をインストールしたのだが、結論から言うと全く動かなかった。インストールには成功するが色が4ビットで解像度はSVGA止まりだった。つまりVGAモードでしか動いていない。

 XPのビルトインドライバでは完全動作するので純粋なメーカードライバの不具合という事になる。そう言えばこの会社のG400ドライバはかなり酷かった記憶がある。MSドライバではベンチが動かないので2kを引っ張り出すか、さらに遡ってSEを出すか…と思ったが面倒なのでこれでお仕舞い(^^ 実は次が閊えているんで。

部品の話[2015/02/05]

★Webサイトより

>UTWXZ
http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/search.php?cid=3243
 千石にUTWXZが入荷している。現在欠品中の1000μF6.3V等もUTWXZに置き換わるのだろうか?ちなみにUTWXZはマネ下FCと同等だ。東信は似通った品種が多いのでもう少し整理した方がいいんじゃないだろうか。


★寒中見舞い質問コーナー

Q:(前略)ニチコンPF互換品について(後略)

A:PFは2002年にディスコンらしい。ニチコンはPJで代替しろとアナウンスしている。但しPFとPJは全くの互換品ではない。例えばHSDLでよく使われるPF2700μF16Vだが、同じ容量と耐圧で比べた場合はこうなる。

PF2700μF16V:12.5φ×35.5弌Impedance=51mΩ、Ripple=1310mA
PJ2700μF16V:12.5φ×35.5弌Impedance=31mΩ、Ripple=2220mA

 PFとPJはサイズは同じだが性能はPJが一段上なのだ。インピーダンスが低いと困る場合も無いとは限らない。まあこの程度の差なら大丈夫だとは思うが。なお世間でマザーボード用と呼ばれるH○等の水系への置き換えはお勧めしない。寿命が短く、しかもTL494等のコントローラだと発振する可能性もある。


★OS-CON・POSCAP近況
 数年前から消えかけていたがOS-CONの有機半導体系は完璧に無くなっている。OS-CONらしさを感じるのはこれなので寂しいが仕方が無い。

 POSCAPの2015年1月のカタログを見ていたらTPDが削除されていた。HSDLの4TPD470Mに至っては「2007年10月生産終了」と、とっくの昔に生産終了していた(^^; 全然知らなかったよ。他では細々作っていたアルミ電解のAシリーズが全廃されている。これは本家のSP-CAPと被るから打ち切られたんだろう。使われているのは見た事が無いし順当かな。POSCAPはこれでタンタル電解だけになったわけだ。


★HPC47μF5V
hpc
 もう覚えている人は無いだろうけど「今日のHSDL[2012/06/01]」で取り上げたHPCの謎のタンタル電解コン。耐圧が5Vという謎仕様で定格は勿論品種も判らなかった。

 これをDE-5000で計測したら結構な性能であることが分かった。平均すると100kHzのESRが350mΩ以下、リプルは計算上493mAとなった。通常タンタルだとBケースでこの性能はあり得ないのでポリマー系ではなかろうか。「さらば通常タンタル◆(仮題)で無駄に使おうと思っていたけど、もうちょっと考えて使った方がいいかも(^^ それはさておき、まさかの高性能で使い道が広がったのは確か。


★松尾10μF16V
c3j10
 これもカタログが無いので詳細不明だが、平均で800mΩ/440mAといったところか。一般用らしく大型の割に情けない性能だが、この大きさじゃないと見栄えが悪い場合があるので全く役立たない訳じゃない(^^

68u_6v
 ちなみに「部品の話[2009/12/16]」で取り上げた謎のタンタル電解コンは治具の関係で計測できなかった。使えないからまあいいか。


★コンデンサ選定ツールVer6.3
 以前弄って遊んだ佐賀三洋のコンデンサ選定ツールが超久々にバージョンアップした。と言ってもPanasonic対応しただけだが…。

cstool_v63
 コアの計算プログラム自体は変わっていない。筆者は使用法が違うのでこれで構わないけど。変更した言語が保存されない仕様?もそのままだった(^^;

さらば通常タンタル

実は去年の原稿だが、原題は「さようならF93」だった。がしかしAVXで販売は続けるらしいので「さようなら」ではないらしい。

★どーでも良い改造
 HSDL業務では現在は通常タンタルはほぼ使わなくなっている。POSCAPやPS/L等のポリマータンタルに切り替えているからだ。そこで業務で不要になった一般用タンタルを捨てるべく?昔の板に付けてしまおう。消費以外に何の意味も無いけどハンダ付け練習にもなるかな。


f93_10uf16v
 これが今回のメインであるnichicon F93 10μF16Vである。外見は慣れないとサム損TCNと区別がつかない。勿論TCNの方がわざと似せているのだろう。サイズBなので4φのSMD通常アルミ電解の置き換えに適している。タンタルと言っても一般用通常品なのでESRは2.0Ωとさほど小さくはない。だが諸特性の安定度の高さはMLCCや通常アルミ電解の比ではない。そんな訳で昔から信頼性を要する鯖板や高級機の小容量コンにはタンタル電解が使われていたのはご存じの通り。10μF16Vも残り少ないが使い切ってしまおう。


g7dcv_before
 今日の犠牲者?はネコ電のG7DCVと言う82559採用NICだ。トランスフォーマはTDK、クリスタルは金石舎じゃなかった京セラキンセキ、電解コンはマネ下、メイド・イン・ジャパンが示す通り板の製造も日本だ。今では絶対有り得ないオールスターキャスト。

 尤もこのカードは部品は良いけど高級品とは感じられない。ブラケットがペナペナの軟鉄で曲がりやすいとか、基板の打ち抜きが雑だとか見てられない。自社消費用の粗末なカードだ。それはさておき、此奴の電解コンをマネ下の一般用85℃品S10μF16VからF93に変更する。実装は2つだが省略分が3つあるので5個消費できる。

1B3:S10μF16V→F93 10μF16V
1B8:Empty→F93 10μF16V
2C2:Empty→F93 10μF16V
3B9:Empty→F93 10μF16V
3C1:S10μF16V→F93 10μF16V

Panasonic S 10μF16V[NA/28mA]
nichicon F93 10μF16V[2.0Ω/206mA]

合計21円(税込み・副資材+電気代別^^)


g7dcv_capout
 マネ下Sに思い入れは無いしサックリ外しちまおうぜ。このマネ下のSMDアルミ電解を見ると悪夢がよみがえる人は多いだろう。主にビデオデッキ・ジャンカーの人m9(^^ わかる。またレジストが剥がれちまったな〜。どうも古い奴は剥がれやすい。


g7dcv_after
 全固体式日本製NIC完成。レジストが少々剥がれた分、ハンダ付けの見栄えが悪くなってしまった。まあ実物は見破れる素人は居ないであろう。

 やはりタンタルの方が高級感があるというか真っ当な製品と言う感じがする。これはABS06に付いていたカードだが、低消費電力だからPCIバスで自己主張の強いSiS900やDP83815の後釜として使ってもいいかな。動作チェックの結果は速度93.26MB/s、CPU使用率9.68%で異常無し。


★おまけ
http://global.kyocera.com/prdct/electro/product/capacitor/tantalum.html
 アッ!F93にAマークが入っている!(^^; 最早オリジナルは何処で作っていたか、一寸目を離すと業界人でも分らなくなる。ちなみにF93は以前はマネ下で作っていた(その時の名前はTE)。これでAVX Tantalum Asiaが統合された日にはもう…。エプコスもよう分らなくなったし。


★おまけ2「ニチコンタンタルの超簡易歴史」
 ニチコンのタンタルコンデンサ部門は1970年にスプレーグ・エレクトロニクスとの合弁事業として設立された。1991年にその合弁事業を解消し、ニチコン全額出資子会社としてニチコンタンタル(滋賀)に改組された。その後、松下電子部品のタンタル事業も吸収統合して、2012年にAVXに身売り(2013年完了)となったわけだ。さあもう分るまいm9(^Д^)

今日のHSDL[2012/06/01]

 買い物記事では書かなかったけど、アキバではICカードリーダーがバカ売れみたいですね。みんな必死だなあ。ちなみにHSDLのB-CASカードはM002でした(^^ 真似下製なのか。


★Web記事から

http://www.sanspo.com/geino/news/20120530/eco12053019250001-n1.html
 クレバリー遂に逝っちまった。店舗縮小したからおかしいとは思ってたんだけど。独自ルートを持っていた店なので残念だなあ。この店の替わりなんて他に無いよ…。


http://qhodo.at.webry.info/201106/article_9.html
 MLCCの極性反転実験。面白いのう。子供のうちに見せておきたい(^^


★面白い故障発見
 少々古い2chログから。
156 :Socket774:2009/02/13(金) 23:31:12 ID:OztN75ur
質問させてください。
FreetechのP6F135BというMini-ITXマザボを使っているのですが、
いつ頃からか電源ケーブルを引っこ抜くとBIOSセットアップの内容が消えてしまうようになってしまいました。
BIOSバックアップ用の電池を新品に交換しても直りません。
BIOSクリアのジャンパが悪いのかとマニュアルで確認してみたのですが正常です。

他に見落としていること、試してみるべきことはないでしょうか?
よろしくお願いします。

 これは典型的なSBD不良だろう。この程度ならHSDLに持ってくれば10分以内に直るんだけどね…(^^ 近くに住んでいなくて(多分)残念でした。ちなみにこのマザーは得意なので他の欠陥(前期型のコンデンサがヤバいとか)も修正できる。前に記事になったP6F2095と製造所が同じだから。コンデンサを除けばソコソコ良いメーカーだと思った。


★MLFC
mlfc
 先日手に入れたMLFC(注)である。チップ型積層メタライズドPPSフィルムコンデンサという長ったらしい名前のコンデンサである。0.068μF16Vで、GA-7ZXRサウンド部のカップリングに使おうと思ったら死んでいたので残念でした。恐らく使用機会はもう無いんじゃないかと思われ…(^^; 

注:マルチレイヤーフィルムコンデンサの略。MLFCで検索すると特殊電線しか引っかからない(^^; これはHSDL用語という事で。たぶんPanasonicのECHU(X)だと思う。

★今日のタンタル
 ホリストン・ポリテックのタンタル電解だ。昔のHitachi系HDDではよく見かける物件である。最近はこの業界ともかなり疎遠になっているので(^^; 日立エーアイシーのタンタル部門が台湾企業に事業譲渡していたとは知らなかった。どうせならディップも引き継いでほしかったな。え?そんなもの要らないって?

hpc
 47μF5Vと言うどうしようもないヤツです。一般的な指標とされるMIL-HDBK-217Fに基づいたディレーティングで言えば85℃以下で≦3.0Vでしか使えない事になる。何と!3.3Vもダメですかい…(^^; マザーボード上で言えばVtt1.5V、Vclk2.5V、Vcc1.8V、CPUのPLLリファレンス、古代CPUのVcore辺りが活躍の場となろうか。47μFとBケースとしては大容量なのがせめてもの救いか。これって右+電極だからポリマーのTNCじゃないかな。耐圧5Vは2006/1Q以降のカタログには無いから廃品種か?

 今までBケースはF93の47μF10Vを使っていたが、これからはこれを重点的に使おう。とりあえずGA-6OXM7EのPLL_refに使おうかな。P6なら3V行かないから何とか許容範囲と言える。

今日のタンタル(附CT6970の事)

10yen
 去年の暮れに10円で買ったCT6970付きのタンタルである。最初から故障を疑われる価格であり、事実大きなダメージを受けていた。しかしそんなことは先刻承知、載っている部品にそれ以上の価値を認めたのだった。イザとなったら部品取りにするつもりだ。タンタル愛好会の皆様には常識ですね。


ct6970
 クリエイティブCT6970である。初代Geforce256DDRで、世間では化石だがHSDLに来れば結構戦力になったりする。いきなり電源を入れる奴はバカ。基板むき出しの物はダメージのチェックをする。ショートしていると電源投入と同時にお亡くなりになる。それまでは壊れてなかったのに。


atari1
 SG-RAMの角のピンが当たって潰れている。隣のピンに接触しているばかりか、触ると根元から折れそうだ。またC193、C199、C206、C35は0.1μFが脱落している。


atari2
 これもハンダが潰れて導通してしまっている。ハンダゴテを使うのが面倒なので、テキトーにそこら辺の針でこすってみたが余計に悪化した(^^; 止めとけ。


dc_mlcc
 チップ下のMLCCのC148が脱落している。1〜10μFの背が高い2012なので取れ易い。一箇所くらい無くても動くが付けたい所。


bios_reg
 この辺りを弄ると高級カードに「出世」するわけですね(^^; もし直ったら性懲りも無くまたやると思う。


510_1000uf
 これが今回の目玉商品!何と1000μF4Vのタンタルである。アキバなどでもまずお目にかかれない一品だ。サイズもド迫力の7260-38(EIA、KEMETだとEケース)である。510なので当然低ESRで10〜18mΩとなっている(注)。アルミ電解では超低ESR物でも無理だろう。1999年38週製造。なおこれはGeforce256のVcoreレギュレータの出力コンで、構成はLT1575+FDB603ALのLDOシリーズレギュレータ。CT6870の回路図参照の事

注:品番で言うとE018とE010があり、見た目はどちらかは分らない。E010だとポリマー系に勝るとも劣らない。


491_330uf
 他にも330μF10Vという大容量タンタルが載っている。尤もこれは一般用の491だが、それでも買えば結構な値段だ。少なくとも10円では買えない。シリーズレギュレータの出力に最適だ(DケースはESR500mΩ以下)。1999年24週製造。ボード上には2個存在する。


494_22uf
 見落としてたけど、これらは全部494の22μF10Vだった。低ESR物を使うとは、クリエイティブはよく分っているメーカーだ。普通は491で妥協するね。Bケースなので700mΩと大したことは無いが、一般用だと余裕で1Ωを超えるのが普通(注)。1999年33週製造。

注:例えばHSDLでお馴染みF93ならBケースで1.9Ω、ES/Vでも1.4Ωである。もっともポリマー系なら、例えば去年HSDLの改造で大流行したPS/LはBケースで0.2Ω以下だ。アルミ非固体電解の低ESR品であるMF22μF16V(大きさが同じ位)だと2.6Ωに達する。これに温度特性・直流重畳特性が加わるので更にタンタルの有利さが際立つ。


 世間では何か知らないけど病的にタンタルを恐れる人が居る。しかし実際はタンタルの事故よりアルミ電解やMLCCの事故の方がはるかに件数が多い。今の時代に敢えてタンタルを使う人はよく分っている人だから、少なくとも設計ミスで燃やしたりするバカはまず居ない。しかも不良メーカーはとうの昔に淘汰されてしまい、残っているのは品質の安定した超一流メーカーだけだ(昭和時代の不良品の常識はいい加減に捨ててね)。そうなると極度に安定で設計通りに動く魅力は捨てがたいものがある。まあ一口にタンタルと言っても、駄・寒・中華コピーだと筆者も一寸不安になるけどね。でもそれですら未だ燃えた事は無いんだな。アホがわざとやらない限り

 何か記事を書いているうちに修理はどうでもよくなってきた。前にも書いたが、筆者は回路や基板を眺めているだけでいくらでも時間が潰せる。実際に動かせばもっと楽しいけどね。とりあえず小汚いのでまず洗う事になるだろう(…だが寒い)。

今日のタンタル

附シーゲートU10の事
 パンツで名高いUシリーズはシーゲートの中興の祖とも言うべきドライブだ。OEM中心に大ヒット商品となった。静かでソコソコ高速で低消費電力、おまけに安価と来てはヒットするのは当然と言えば当然。このドライブは10年弱使って釜がお亡くなりになったので解体した。釜は資源ごみ(金属ゴミ)、基板はタンタルコンの供給源となる(^^

u10_zenkei
 コンデンサはこの時点ではまだタンタルが優勢。ATA100になるとMLCCが優勢になってくる。コンデンサだけでなくパーツは各界の一流品ばかりである。しかし基板は無駄を省いた小型になり、チップ集約などコスト削減が進んでいることが解る。ちなみにシンガポール製だ。


★電源入力部
inlet
 HSDLでは超おなじみのES/V、これまたおなじみの293D、今は亡きS+M(現TDK)の196Hとバラバラである。恐らくスポット品を「適宜」仕入れているのでしょう。考え方は理解できるが、ロットによって品質が揃わないというデメリットもある。不良ロットのメーカーサポートも期待できないし…元々期待してないか。この手のブローカー商品は、筆者も手形金融流れ(注)で扱ったことがあるので悪口は言えない。値段は工場出荷直後の完全新品でも、正規の1/2〜1/3もありうるから手を出すなと言う方が無理。

注:要するにローンで商品を買って即オークションに流すようなもの。オッサン風に言えば月賦で商品を買って即質屋に入れるようなもの。金融流れと書いてあったらこれ。通常は新品である場合が殆ど。借金の為に買っただけだから使う必然性がないからね。ジーサン達には「質屋の方が融通が利くので良かった」と言われている。学生や常連だと売れないものでも貸してくれたし…。

★サイズ違い?
tantalum
 「先生、ランドとコンデンサが合ってません!」「良い所に気が付いたねー。これは部品をケチっているからだよ」本当はBではなくCが付く所。こうやって地道に価格を下げていく。単純にCから落とすと安いということの他に、他所と同じBで統一してまとめ買いで価格を下げるという考え方もある。部品調達は深い経験と知識、たゆまぬ努力とテストが必要な難しい部分。設計の品質維持と会社上層部からのコスト要求の板挟み。生産は設計以上に楽ではないのだ。


★ダイオード
diode
 S4と書いてあるのはタンタルではなくダイオードである。この辺り各社の個性が出ていて面白い。Dを入れたシーゲート、ヒューズを入れたIBM、FBを入れたマクスター、タンタル+MLCCの富士通、5V側のMLCCしかないカンタム(松下)、殆ど何もない○○等(^^; この頃は各社の激しい個性のぶつかり合いで楽しかったなあー。


★物理層チップ周辺
mlcc
 ちなみに1R0はタンタルではなくインダクタだ。他にも221というインダクタが存在するがコンデンサと間違わないように。電源につけたら直間で燃えるよ。まだタンタル中心だがMLCCも使われ始めている。この2箇所はどうしても低ESRが欲しかった部分だ。タンタルの超低ESRは高いので、冷静に価格を検討した結果こうなったのだろう。


★メインチップ
asic
 IDEのI/FはインフィニオンのASIC。燃えた話は聞かないので良いチップなのかな。モータードライバと物理層はSTマイクロ。ここは後にスムースでやらかしたメーカーだが、このドライブに関してはそういう話は無い。



 HDDを10年も使う事は通常は無い。だが10年使えるHDDが信頼性が高い物であることは間違いない。良いドライブでした。この後は部品取りとして解体される予定。MLCCとタンタルはA以外(注)は使えるだろう。あ、そう言えばノイズ計測するの忘れてた(^^; もう遅い…。

注:Aは経験上、外す時に熱で死亡する確率が非常に高い。Bよりも容量も小さいし、態々外して使うまでも無いだろう。ちなみに過度に熱が掛かると電圧を掛けても復活しない。電極周辺が炭化するのか?それとも電極自身が再起不能になるのか。

部品の話[2009/12/16]

★疑惑の一品
 以前「情報求む」なんて書いたのに写真が掲載されていなかった(^^; のがこのタンタル。書体は昔の松下っぽいんだけどよく解らない。ご存知の方はコメント欄でヨロシク。
68u_6v
 やベー、寄り過ぎてボケちゃった。流石にデジカメの短焦点でもこれはボケる。


★Hi-C CAP?
 MSIの新作P55マザーにHi-C CAPとか言うコンデンサが積んであるらしいと読者情報があった。インプレスの記事で見たらただのPOSCAPだった(^^ 中華製の新製品かと思って期待しちまったぜ。こけおどしのDrMOSとか、自作界の老舗MSIもだんだんギガヤバイト化してきたなあ。VRMにLEDなんて付けてもしょうがないだろ…HSDLじゃあるまいし(^ω^)


★サン電子、ポリマー系アルミ電解の新製品発売
 サン電子のハイブリットポリマーEP-CAPに135℃品と80、100V耐圧の製品が出た。これほど耐圧が高いのは業界初。63Vの時も結構驚いたが、これからは高耐圧が流行になるかもしれない。今まではこの辺りは通常アルミ電解が殆どだったから嬉しい。せっかく下請けを脱したのだから、サン電子にはこれからも頑張ってもらいたい。早くアキバにも流れてこないかな〜。

今日のHSDL[2009/10/07]

★J370
 3年前に改造して、2年前には「これで終わり」と書いたのにまた登場。実は別件の記事で引き合いに出した際に、PLL1、2端子間のタンタルが22μFであることに気付いた。ちなみにJ370オリジナルのコンデンサはSCN22μF16V(Cケース)である。インテル様のリファレンス設計だとこれはタンタル33μFが指定されている。


pll_ref
 交換したのはF93の33μF10Vで容量だけを合わせる。リファレンス設計ではTPS等の低ESRタンタルが指定されており、33μFでESRは概ね200mΩでなくてはいけない。F93は一般用でCケースはESR=1.1Ωでしかない。だがインピーダンス規定すらされていないSCNよりはいくらかマシだろうという事で。実際はこの33μF10Vを使ったことが無いので使いたかっただけなんだけど(毎度の事)。以前の改造時はまだこのタンタルは持っていなかったのだ。特にアテもなく何となく手に入れた物だが、無意識にここで使う事を想定していたのかもしれない。

j370_after
 各電源ラインのSCNは寿命の問題は無いので放置。ニューバージョン記念に?LEDを赤から黄色に交換した。このPLL部分の電圧は1〜2V程度の低圧なので、耐圧10Vとは言え使いながらエージングするのはかなり骨が折れる。本当に調子が出てきた頃にはゴミ箱の中に居るかも知れない。

 どんどん改造を続けているが、実際はテキトー測定の時以外使わないんだよな。態々河童対応改造もしたのにメンドシノが付いてるし…(^^; 毎度おなじみの解る人にしか分らないネタでした。本日の費用15円(銭単位切り上げ)、所要時間5分。


★HITACHI FLORA 330 DK4
 前からだけど、鱈セレが100/100(定格)ではなく100/133でしか起動しない。あと鱈セレだとAステップもBステップもVcore1.475Vになっている。これはVIDではなく独自ソフトで電圧を決定しているのではないだろうか。同じようにメモリ(SPD)やFSBもソフトに依る制限がある可能性が出てくる。この手のソフト制御はバグが出る位で何もメリットはないのだから、妙な気を利かせて余計な事をするのは止めて欲しいものだ。ハードは兎も角ソフト(BIOS)は最悪のマザーだ。書き忘れたのでここに書いておく。


★USBメモリ
 例のHPのユーティリティで起動ディスクを作ってみた。それで手近なD815EEAでUSB起動を試したが起動せず。画面にJの字を表示して止まるんだが、これってJetFlashのJだと思うんだな。つまりブートセクタを読みには行っているが読み取れないということだろう。コントローラの互換性が悪いのか、それともマザーのBIOSが古すぎてダメなのかはわからない。ちなみにシステムファイルはXP内蔵のMEのファイルを使用。

 次にいくらか新しいAK77Proで試そうと思ったら、何とコイツUSBブートが出来ない?結局そこで時間切れになってしまった。次に試す時はP4B533か845G系で試してみよう。未だFDDレスへの道は遠い。


★景気の悪い話
 BLESSが潰れた。移転2ヶ月で潰れるとはツイてないが、アレは潰れそうだから家賃の安いところに移っただけなんだろうな。あそこは特価品を買いに行くと必ず売り切れていて何も買ったことが無い。しかし長年見慣れた店が潰れるのはちょっと寂しいし、後ろ向きの世の中を反映しているようで憂鬱になる。パーツ屋は潰れたら代わりはもう出来ない。後には萌え物件でも入るのかな?イヤダネー。

今日のHSDL[2009/09/05]

★MLCCについてのイヤーンな話
 最近、頻繁にノートパソコンのMLCCが燃える事例が見られるが、あれはやはり Sn-Zn無鉛ハンダが原因らしい。有湿度環境(つまり普通の環境)で同ハンダを使うと、亜鉛で食われて絶縁性が低下するようだ。やはり無鉛ハンダは経年実証が無く未完成で危ない。現在筆者は有鉛のものを使っているので関係ないといえば無いが、実際はリワークなのである程度無鉛半田が混じるのは避けられない。また外し品を使えば事故の可能性も高まる。外した場合は面倒がらずにハンダ面のクリーニングを徹底するしかないな。

 実はもっと厭な話もある。実は高誘電率のMLCC(X5R、X7R等)は、常温での経年変化によりアルミ電解の如く容量がどんどん減ってしまう性質がある(エージング特性)。これは積層形式や温度特性ではなく誘電率にだけ比例する。実装後10年も経つと無視できない容量(約30%)が減少するようだ。何故か熱を加えると大部分復活するので、再ハンダが容量復活の裏技になったりして(^^

 この件と関係無いが、HSDLの記述サイズはJIS規格のものだ。EIAだと1608が0603になるので海外記事を見る時には間違えないように。EIAなら0402でもJISの1005なので、手ハンダしても大した事は無い。JISの0402はEIAでは…えーと何て言うんだろ?(答えは01005)


★秋月、ルビコンルート確立か?
 ルビコンYK軍団がが新規大量入荷。値段も@5円(200本)と秋月らしく格安で、ZLHの件といい、やはりルビコンルート確立ではないだろうか。是非とも低インピーダンス物もライン揃えてくださいよ。しかし考えてみたらあそこは電子工作オヤジ主体だから、低インピーダンス物は特殊過ぎて置かないかも。何しろ三端子レギュレータでだいたい事足りる世界だからなあ。マザーボード用超低インピーダンス品とか、PC界はイヤな突出をしているんだなと改めて思う。件の三端子レギュレータと一般電解で間に合ったSocket5のVRMが懐かしいぜ。Atomがそんなに省電力だというなら三端子レギュレータで動かしてみ?と無理難題を吹っかけてみたくなる。


★今日のタンタル
 この間、某部品屋のサイトを見ていたら、だいぶ前に生産中止になったトーキンDNの代替品として大宇電子(韓国、資本は現在はインドかな?)のタンタルを扱っていた。ラジアルリードのタンタルは急速に需要が減っているので日本メーカー製はもう無い。そこで海外製で代用しようという事だろう。時代の流れとは言え何となく寂しいものがある。

tokin_dn
 安定した性能は勿論のこと、青くて丸い外見が好きだったのだが。猫電製品には子会社化前からよく見られた。まだ持っている人は大切に使いましょう。ウチのは既に10年近い在庫だけど全く能力低下は無い。リードも(やや酸化している物もあるが)大丈夫。
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