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ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

A7V266-E

A7V266-E その後

哀愁のマザー A7V266-E
哀愁のマザー A7V266-E
哀愁のマザー A7V266-E
哀愁のマザー A7V266-E

 AXMD1400FQQ3Bを載せてみた。これはモバイル石なので5.0倍で立ち上がる訳だが、ジャンパで倍率を変えると立ち上がらないのはどういう仕様なのか?MSIのK7N2G-Lでは倍率上げて起動出来たんだけどなあ。仕方が無いのでXP起動後にCrystalCPUIDで倍率を変える事にした。

 ところが実際試してみると、最大の12.0倍どころか10.0倍でも固まってしまう。かつてこの石はAK77(A)Pro-133で1.20Vで10倍で常用していたし、K7N2G-Lでは166MHz×10.0倍でも安定動作した実績がある。133MHz×10.0倍で動かない訳が無い。何か別の理由で引っかかっているのか?ああそうだ、あれに違いない。


FID Command Detect
 これだった。HALTと同じくこの"FID Command Detect"bitを1(有効)にしないと受け付けないのだ。固まる→リセット再起動しまくりで10分くらい悩んでしまった(^^; でもこれってAK77(A)Pro-133ではデフォルトで有効になっていたんだよな〜騙された。検索するとAK77-600Nもデフォルトで可能っぽい。青ペン仕様なんだね。その後も何度か変え忘れて固まらせた。横着せずにWPCRSET使うか…。


fid
 "FID Command Detect"を有効にした後、倍率を変えたら133MHz×12.0倍で正常に動作した。モバイル石は面倒くさいなあ。いっその事ブリッジ切り直して普通のAthlonXPにしちまうか?でもそれって世間の行動とは全く逆だよね。モバイル化なら一時流行った事があるが…。

 ベースクロックは150MHz辺りが限度のようだ。過去の実績からCPUは166でも何ともないが、このマザーではPCIやAGPが厳しいのだ。以降のFSB333対応マザーでは無いので文句は言えない。とは言え200/33までは行かなくとも、せめて166/33は使えるICを載せて欲しかった。この時代にPentium用として普通に存在したのだから。


bench150
 ベストはベース150MHzで倍率が12.0倍。1.8GHz到達がこんなにツラいとは思わなかったよ。今回もπ焼は1分を切れなかった。ライバルと目されるSL6RV@145にも負け(注1)。しかしエンコードでは逆に僅かに勝利。ノーマルとは別物と言えるくらい性能は上がっている。OC率が50%と、この時期のAMDのCPUとしては申し分の無い向上率だ。それでいて静音ファンで昼間だとストレージ以外は全く音を感じないレベル。もっとも更に暑くなるとクロックは落とさねばならないだろう。年間通じて実用になるのは133くらいか。


 この石の倍率は12.0倍までなのでベースクロックを上げるしかない。だがベースクロックも150で終わりだから2GHzは不可能。AXDA2100DUT3Cでも13.0倍でAXL1500DLT3Bと変わらないし、HSDLのCPUで行く奴は無いのかもしれない。豚は載らないし…クソ面白くねえ。


注1:相手はデュアルチャネルなのでこちらは不利。

★おまけ
 ベース150MHzでも5.0倍で立ち上がるわけだが、750MHzと言うクロックからかDuronと判定されてしまった。クロックは見ていてもキャッシュは見ないのね。以前K7S5A+で試した時はUnknownと言われた。


★おまけ2
 折角のモバイル石なので消費電力を測ってみた。通常はアイドル電力にはあまり意味は無いが、このAthlonXP系に関してはアイドルでもダダ漏れなので意味があると思う。実はこの計測は前回と互換性が無い。前回とはストレージデバイスが違うので、この中だけの比較しか意味を持たない。
axmd1400fqq3b_w
 電圧下げは1.075Vから可能だが、その設定だと何故かBIOSがバグるので最低の1.125Vに設定した。アイドルは大差無いがピーク電圧は下がるようだ。なおNCP5322のVID0〜4の中で、このマザーではVID0がH固定になっている。

 カッコ内電圧はCPU-Zのセンサによる実測値。このマザーでのCPU-Zのモニタは意外と正確なのは哀愁のマザー A7V266-Eで書いた通り。

哀愁のマザー A7V266-E

哀愁のマザー A7V266-E
哀愁のマザー A7V266-E
哀愁のマザー A7V266-E

 今回はいわゆる蛇足(^^; で色々とおバカ改造プランを立てる。そもそもHSDLならどう設計するか?カネをいくらかけても良いというなら出力は偏平な固体電解に換えるな。パターンから設計して面実装で良いのなら5本と言わず8でも10でも付くのだから問題無し。そうすればこんなバカVRM配置にしなくてもよくなる。だがまあAMD系は廉価版で金をかけられないのは分る。この話は無かったことにしてください(^^


★プラン1
 ニチコンHM3300μF6.3Vは4本全部捨てる。代わりに前からやってみたかったバカパターンを試したい。例の巨大コン1本で出力を賄う奴。HSDLでは「MSI化」と呼んでいる奴だ。

CE11:KZH5600μF6.3V
CE15:KZH5600μF6.3V
CE19:Empty
CE21:Empty
CE25:Empty
CT 2:MLCC100μF6.3V

NCC KZH5600μF6.3V[13mΩ/3450mA]
Pana ECJ4YF0JZ 100μF6V(3225)

 これだけだと高周波が危ないのでソケット内の1つ抜けているCT2にMLCC100μF6.3Vを追加する。今後、劣化するまでは使わないだろうし…。これで出力コンが2本となり、4本のASUS以上の手抜きが完成する。副資材除く推定予算は61円で社長賞は間違いなしだ(^^


sim_normal
 AMDのデータシートは非常にあいまいなので困る。2相だけどノーマル構成をシミュレーションしてみた。動作状況が不明だが比較くらいにはなるだろう。


sim_kzh5600
 改造後ノーマルより静的リプルは良化している。許容範囲の1/5くらいしかない。動的リプルは悪化したものの100mVしかない。まずは問題の無いレベル。


★プラン2
 次に能力重視パターン。HM3300μF6.3Vは4本全部捨てる。代わりにWG3300μF6.3V×5とする。ソケット内MLCCも追加する。見た目はメーカー製と変わらないので、決定版はこっちの方だろうな。但し推定予算180円でプラン1の3倍&マザーより高い(^^;

CE11:WG3300μF6.3V
CE15:WG3300μF6.3V
CE19:WG3300μF6.3V
CE21:WG3300μF6.3V
CE25:WG3300μF6.3V
CT 2:MLCC100μF6.3V

SEI WG3300μF6.3V[12mΩ/2800mA]
Pana ECJ4YF0JZ 100μF6V(3225)


sim_wg3300
 静的リプルはさらに減少して10mVを切っている。動的リプルも55mVと静的リプルにしか見えないくらい少ない。こんなハイクオリティは要らないだろうが…。筆者も製品版ならこんなモノは付けないね。でもパロ2100+やサラ2600+を載せたり、更にOCするならこの方が良いだろう。少なくともノーマルはギリギリの能力しかない。


★チップセットDC
kt266a_dc
 プラン1、2共通だが、KT266Aチップセット下DCは2つを除いて6個全部付ける。これはOCに於いては非常に重要(…いや定格でも重要なんだが^^)。2012は4.7μFで1608は1μFかな。これは上の改造をしなくてもやりたいね。KT266Aは発熱からみてかなり電力を食っているようだから。


★メモリDC
memory
 これもプラン1、2共通だがメモリ周りのRLSを全部交換。PCI等は放置でもメモリ周りだけはやっておく。過去の経験ではこれでメモリの相性が解決する場合がある。チップセットDCと同じくこれもやっておいた方が良いかも。

CE32:RLS1000μF6.3V→KZH390μF25V
CE34:RLS1000μF6.3V→KZH390μF25V
CE36:RLS1000μF6.3V→KZH390μF25V
CE37:Empty→KZH390μF25V
CE40:RLS1000μF6.3V→KZH390μF25V
CE45:RLS1000μF6.3V→KZH680μF25V

NCC KZH390μF25V[48mΩ/1210mA]
NCC KZH680μF25V[32mΩ/1650mA]
*両方ともLoad Lifeは6000Hrs

 全てKZH390μF25Vにしようと思ったが、CE45は10φが付くのでKZH680μF25Vに交換してやる。CE37は追加分。無くても良さそうだが一応追加してみる。これだけスペースがあるならP5W DHP5B-VM/EPみたいにスロット間に立てればよかったのに。

 このRLS→KZH交換で寿命も性能も新品時より大幅向上した。この板の寿命から考えても永久保証と言って良い。


★一旦終了
 今回触れたモディファイについては、どこかに致命的劣化が確認されたらやっても良いかな。正常に動いているうちは意欲は湧かないモノです。

哀愁のマザー A7V266-E

哀愁のマザー A7V266-E
哀愁のマザー A7V266-E


 今回は以前から気になっていたAthlonXPのHALTと消費電力について。HSDLブログの「P5B-VM/EP延長十回裏」記事を見ていたら不安になってきたのだ(^^


★HALT Command Detect
 AthlonXP以前のシステムは、デフォルトではHALT命令を意図的に受け付けないようになっているのは有名な話だ。このままではアイドル状態でも温度が下がらないのでHALTを有効にしてみよう。こんなのはBIOSに設定出しておいてくれればいいのに。MSIマザーでBIOSに設定が出ているのを見た事がある。

 ツールにはWPCREDITを使う。インフォメーション・ファイルはGeorge E. Breese作。ちなみに弄るのは「KT133ライトチューン」でやった"Disconnect Enable When STPGNT Detected"ではない。これよりもっとズバリの設定があった。


halt_command_detect
 それがこれだ。[Offset95:bit1]の"HALT Command Detect"という「まんまやんけ!」とツッコミが入るくらいの設定。このアドレスはKT266、KT266A、KT333で共通だ。起動の度に一々設定するのが面倒ならPCRSETの方を使う。これの効果は絶大。WPCREDITの設定画面でリターンキーを押して設定を確定させたら直後にいきなりファンの音が下がった。ハッキリ体感できるのである(^^


temp_cpu
 上が設定前。OCしているので上がっているが上がりっぱなし。下が設定後だが同じクーラーとは思えないほど急降下。効果はウソじゃなかった。正直これほど効果があるとは思わなかった。同時にノーマルの恐ろしさに戦慄した(^^;


halt_hdd
 これほど効果の高い設定を何故有効にしていないのか?は直ぐに判った。HDD(IDE)の書き込み速度が2/3になってしまった。リードは特に変わりないのだが、なぜここまで下がってしまうのだろう。以前言われたバスの切り離しとは関係なさそうなのだが。実はサウスがバカなだけのような気もする。PIO転送じゃあるまいし…。


★消費電力
 基本的にジャンクPCなので消費電力などはどうでも良い。がしかし、P5B-VM/EP延長十回裏で衝撃の結果が出たので気になってしょうがない。実用では無く、ただ単に知りたいという欲望である。構成はG026にHDDが2台追加されただけだ。3DMark2001SE動作時には変動があるが、その中で最も振れた電力を記している。つまりこれ以上になる事は無い。

halt_off
 さすがHALTの効かないAthlonだけあってアイドル電力は過去最高レベル。もっとも電力は気にせずに組んでいるのであと5〜10W下げるのは容易だが。例えばVGA交換で10Wは下がる。電力が下がらないのはAXL1500DLT3BがモバイルCPU、或いはSFFとして動いていないからだろう。これはマザーが対応していないので仕方が無い。元々ASUSマザーはイケイケなので、上げは得意だが下げは出来ないのだ。

 上の結果はHALTを入れる前だったが、HALT有効でどのくらい効果があるのか?

halt_on
 ギャハハ!マジだぜこれは。HALTの効いていないノーマルよりOC+HALTの方がはるかに省電力だったりする。しかし半分になるとは予想外だったな。もし実用していたら当然入れていただろう。HDD書き込みが遅い?だから何って感じ。P5B-VM/EP延長十回裏によればアイドル時の消費電力は過去最低ランクだという事が判る。S1でHDD停止するとP!!!だって頭を下げてくるレベル。もったいないなあ〜。

jouchu
 上の結果で注目しなければならないのはS3時の電力がHALTオフと変わらないところ。これはスタンバイによってWindowsの"System Idle Process"が止まってしまうから。考えてみれば当たり前だけど、HALT有効ならS3に入れてはいけないという事だ。もちろんS4なら電源が落ちるので良いんだけど。また同じ理由で常駐ソフトを多数入れている人は省電力効果は低い。HSDLのマシンはこの画像のように不要なモノは全部止めている。常駐ソフトをわざわざ入れたりもしない。だから効果が最大に発揮されるのだ。

fid_x5
 CrystalCPUIDを使用したFIDダウンクロックも勿論できる。これは×5で動作中だ。さすがに遅いが、HALT併用でどの程度下がるのだろうか?実はアイドル電力は殆ど変わらなかった。この程度ならパフォーマンスを犠牲にしてまでクロックを下げないでもいいかな。


vga_halt
 ついでなのでビデオカードを交換してHALTしてみた。やはりビデオカードは効果あるなあ。これよりさらに下げるにはHDDしかない。CPUやケースの冷却ファンも効く。このPCのCPUファンは1700rpmのファンだが約1Wを消費している。省電力ならこれを廃止すれば常時1Wの低減となるわけだ。個数によってはその効果はかなりのものだ。無駄な光学ドライブを廃止するのも良い。効果の高い12Vを節約するのだ。

 試しにCPUのVcoreをVID設定で1.250Vに設定したが、アイドル電力はノーマル62W、HALT43Wで全くと言っていい位下がらない。上のようにFIDも意味は無かったし、アイドル電力はHALTと周辺機器しか効果が無いと結論する。


★続く
 動作チェックと各種テストは終了した。次回は色々おバカなプランを立ててみる(^^


★おまけ
 KT266レジスタ設定に更に謎の設定がある。

ide_high priority
 "IDE high priority"って何なんだろう?試しに設定したがHDDの速度は特に変化は無かった。

vlink_auto_disconnect
 "VLink auto disconnect"って何や?Vlinkを切断する事に意味はあるのだろうか。例のKT133Aの時みたいに不具合が出そうなのだが…。これも消費電力が下がるのかな?

哀愁のマザー A7V266-E

HSDLブログ7周年記念

哀愁のマザー A7V266-E

 前回はハードを解析したが、今回は実際に動かしてみる。


★PCを構成する
 セットアップしていて気づいた事なのだが、メモリスロットが驚異的に硬くて挿さらない。力入れると割れそうだし、ASUSのメモリスロットって何で堅いの?P5Wの時も思ったけど。大変なのは努力すれば良いだけだけど、割れたりしたら修理も困難になる。

 経年劣化で電解コンが稍不安だが、動かしてみて不調なら何とかしよう。入力コンさえ壊れなければマザーは無事だし。こちらの方はメカ部品と比べれば破裂しようが燃えようが大した問題では無い。交換すれば済む事だ。
//G026
MB:A7V266-E[Rev1.07/1005β002]
CPU:AXL1500DLT3B(100x13.0@1.50V)
MEM:768MB(256MB×3)
VGA:LR2982[FX5700+DDR128MB]
OS:Windows XP SP3
PS:MIRAGE DR-B350ATX

downburst
 ダウンバースト(のようなもの^^)と1700rpmのFANで静音高冷却を実現。実はこれABS06で使われていたもの。払い下げられたので早速使ってみる。OCできる割にバラックでも気にならない音だ。あのハリネズミと変わらないくらい冷える。ヒートシンクは無銘だが銅芯入りだ。

 メモリは3枚とも違うブランドで一番まずい使い方だが、ジャンク100円が原則なので仕方が無い。あれ、これってジャンク@50円だっけ?まあ規定より安いんだからいいか。


★動かす
 このマザーの比較対象として格好のライバルがいた。以前「哀愁のマザー」で取り上げたK7S5A+だ。これはDDR266マザーなので完全に世代が被る。これと比べれば能力が判るだろう。実は値段も100円で同じなんだよね(^^

=MEMTEST86+=
 405MB/s…覚悟していたけどおせえな。実はこれの直前にG41を回していたので余計にそう感じる(^^; 設定を最適化すればもうちょっと速くなるけどな。


memtest_opt
 マニュアル設定してみた。405→533MB/sと劇的な速度の変化だ。通常CPU交換してFSBを上げない限りBIOSデフォルトではここまで上がらない。設定が極度に緩いのだろう。BIOSデフォルトで使っていた人はこのマザーの能力を知らずにいた事になる。

533MB/s:K7S5A+(MANUAL)+AXL1500DLT3B@110
533MB/s:A7V266-E(MANUAL)+AXL1500DLT3B

 全く同じ速度になった。しかしK7S5A+は稍OCしているので、能力的には恐らく同等以上という事になる。設定次第では更に上も望めるだろう。


 OCは以前の経験からして大体115MHz辺りが限界かな。GA-7ZXRでもK7N2G-Lでもそんなものだった。ところが120〜110では起動しない。何故なんだ?(注1)こんな低い所で躓いてしまっては仕方が無い。なんかCPUの限界とは関係ない別の理由で引っかかっているんじゃないだろうか。


memtest_133
 入っていたBIOS Ver1005-002(最終)はAXL1500DLT3Bを知らないらしく、起動時にAthlonXP 2100+と表示される。そこで思い切って133MHzでやってみた。起動した!何で高い方が起動するんだ?(注2)この1746MHzと言うクロックはこのAXL1500DLT3Bのレコード周波数で、以前DFIのKT600Aで心ならずも立ち上がってしまった(注3)時以来だ。メモリを減らすと更に高速セッティングが可能で、CL2.0の時671MB/sを記録した。DDR266だけど、シングルならDDR333とだって好勝負できそう。133MHzではどうやっても動かなかったK7S5A+をメモリでは完全に突き放した。

注1:OC設定をミスって起動しなくても電源を落として再度入れると何食わぬ顔で立ち上がる。これってパラメータリコールって言うんだっけ?この時期ではASUSの使いやすさは抜けている。

注2:念のために言っておくと、PCIクロックが切り替わるのは120MHzだ。なので133で動くなら120でも動くはずだ。メモリは一段落としているし。

注3:このマザーはFSB266以上でしか立ち上がらない仕様の為。

=CPUID=
axl1500dlt3b
 CPUIDゲット。おいおいCPU-Zよ、Athlon4でXP2100+は無いだろ(^^; CrystalCPUIDも同様だ。HWINFOはモバイル2100+だって…イヤイヤ、モバイルの2100+なら逆に価値があって嬉しいけど(^^;


axl1500dlt3b_dev
 XP3よお前もか!結局誰一人としてAXL1500DLT3B(SFF)を知らないんだね…マイナーだなあ。マイクロコード(のようなもの)はModel6で良いみたいだけど。


axl1500dlt3b@133
 1700MHzを軽く超え、AXL1500DLT3Bでの最高クロックとなった。今まで133では動かなかったんだよな。メモリはDDR266で遅いけど、各種最高記録を更新する期待が持てる。なおディップスイッチで13.5倍に変更してみたが、全く起動する気配も無かった。クロック自体は1800でも問題無いはずだがなあ。13.5倍以上の設定が無いのかね?


axl1500dlt3b@140
 一応1.850V設定でベース140MHzまで上げられた。だが熱でぶっ飛び(BSOD)やがる。昼間はもうダメっぽい(^^; という事でこれのベンチ結果は無し。冷却の問題はあるが、石自体の能力は1800MHz以上でも何とかやれそうなのが判った。元が1300MHzのアムド石としては出色の出来栄えだろう。クーラーは前記の通り静音ファンのリテールに毛が生えたような奴なのだから。


hdb100_133
 感覚的にはベース100と133の差はこんな感じだわな。ストレージがクソ遅いのはHSDLではいつもの事なのでスルーしろ。これだけ差が付くと体感できるようになる。


=π焼=
 純粋なFPUの能力とメモリ周りの性能がこの結果を左右する。素のFPUなんて今となっては重要度はあまり高くないけど。3DやエンコードもGPUがやってくれるし…。

01:04.934:AXL1500DLT3B@133x13.0[A7V266-E]
01:21.281:AXL1500DLT3B@110x13.0[K7S5A+]
01:28.126:AXL1500DLT3B@100x13.0[A7V266-E]

 133では毎度おなじみの"NOT EXACT ROUND"が出たり、又は何も言わずにいきなりぶっ飛んだりで完走できなかった。AX2100DMT3CはVcore1.750Vが標準だから上げてみよう。ジャンパ設定で1.750Vに変えたらこれが大正解。デフォルトのBIOS設定の限界である1.700Vより段違いに安定して完走した。これで名実共にXP2100+と呼んでいいかも。


=午後ベンチ=
 SIMD命令で最適化したプログラムで極限の性能を追求する。マザーの能力も勿論現れるだろう。

52.66:AXL1500DLT3B@133x13.0[A7V266-E]
43.52:AXL1500DLT3B@110x13.0[K7S5A+]
39.39:AXL1500DLT3B@100x13.0[A7V266-E]

 クロックの差で勝利をもぎ取る。クロックは違うが、HSDLでは上がるところまで上げるのが決まりなので、相手より上げられるという時点で勝利と言える。


=3Dベンチ=
 CPUに加えてAGP周りの能力が判る。ビデオカードはここだけMS-8881を使って、3DMark2000しかやっていない。

10246:AXL1500DLT3B@133x13.0[A7V266-E]
8657:AXL1500DLT3B@110x13.0[K7S5A+]
8334:AXL1500DLT3B@100x13.0[A7V266-E]

 クロック分は順調に上がっている。ビデオカードも300/600まで上がってるけど。4Tiも真っ青だ(^^


agpx4
 参考までにAGP×4はこんな速度になった。×8との差は10%位じゃないか?


★CPU-ZのVcore
 CPU-Zで表示されるCore VoltageとDMM計測値を比較してみた。1.250Vが最低起動電圧である。AXL1500DLT3BのVIDデフォルトは1.500V、1.750Vは2100+のデフォルト電圧、1.850Vは最大設定電圧。

vid_cpuz
 A7V266-Eのセンサーは低い方はかなり正確ではないかと思う。上に行くにつれて誤差が増えてくる。ところで最近のCPU-ZってVcoreがリアルタイムじゃなくなったんだね。初っ端の値で固定っぽいので、たまに大きく狂う場合があった。


★続く
 次回はHALTの効果について確かめる。

哀愁のマザー A7V266-E

 先の稲城遠征で手に入れた物件。かなりの美品で見た時から動作の予感はあったが、予想通り不具合も無く完動だった。AthlonXP初期のメジャーなマザーである。メジャーなマザーは通常HSDLは取り上げないのだが、これについて書かれている文書がもはやインターネット上に現存していないので書く価値はあるかな。もちろん他人とは全く違う事を書くわけだが(^^


★英煤のKT266Aマザー
a7v266_e
 A7V266のエコノミー版という位置づけなのか?ボード上のオンボードデバイスが省略されている。尤も省略されたのはPROMISEのRAIDなので無くても良い、というかIRQの邪魔なので無くて良かったくらい。シンプルさを愛する人にはこの方が上だね。LANも100BASEは陳腐化したので無くても良い。ただAC97はPC用ではこの程度で充分と言うところはある。

 基板が大型の割には部品が疎らで効率が悪い。恐らく余白を削ったATX版とか、M-ATX版とか色々バリエーションがあるのだろう。基板はPWC製2001年38週製造。

http://ascii.jp/elem/000/000/327/327029/
 2001年10月か。既に12年半の時が流れている。使用状況にもよるが、ボード上の電解コンデンサの寿命も気になってくる。あまり使われていない板なので消耗は激しくないだろうが、それでも自然に乾いてくるので油断はできない。直流的な性能はこの程度では劣化しないが、交流特性は大幅に劣化するのだ。


★VRM
vrm_in
 入力部分がドーナッツ状のパターンになっている。入力回路の真ん中からソース5Vが出ているのだ。このようなパターンは経路が二通りになり高周波回路では禁忌とされているのだが、横にズラズラと細長い2相VRMのパターンといいイヤな感じだな。スペースの関係で仕方が無かったところはあるが、かなりアクロバティックなパターンだ。もっとも基板シミュレーションで「全く問題が無い」と計算されている可能性もある。


ncp5322
 構成はオンセミのNCP5322使用の2相VRMだ。ONのリファンレンス回路では12Vソースも提示されているが、これはVIAリファレンス通り?なのか5Vソースである。電流的には12Vの方が楽だが部品的には5Vの方が楽。何故ならこの時期はP6時代の資材が多数余っていたからだ。シロートや設計屋には解らないだろうが生産は色々厳しいのだ(^^

 スイッチング周波数は400kHzが標準らしいが実測では約220kHzだった。もしかしたら標準400kHzと言うのは2相の実効周波数(×2)なのかもしれない?それだと440kHzとなって辻褄が合うのだが。これは28ピンのRoscを調べれば分るが、R70=61.9kΩなので220kHzは狙い通りという事か。なお5322自体は200〜800kHzまで対応している。

 スイッチ素子のパワーMOSFETは上下共にInfineonのIPB05N03Lで特に驚くモノでは無い。英煤はスイッチ素子は昔からギリギリのありふれた奴を使っている。下側がぶっ飛んだら素直に秋月のIRLB8721PBFに換える。上がぶっ飛んだら下側のを上に移動して下側にIRLB8721PBFを付ける。両方ぶっ飛んだら?考えたくないけど、無事な方の相の下側を飛んだ方の上に付けて、下側には両相共にIRLB8721PBFを付ける。両相共とも飛ぶことは確率的に皆無に近いだろう。片側が飛ぶと自動停止するからだ(^^ 色々面白いじゃろ。


★電解コン
vrm
 出力コンは4本しかない!P6かよ。設計でも5本しかないのにさらに減らすか。新品の時は良くても、A8N-SLIの如く経年劣化でマージンを割り込む可能性はある。まあ筆者は出力コンなど動けばどうでも良いという主義なので英煤と同じく手抜きしまくりだけど。その分は入力コンに力を入れる。入力コンは出力品質を上げるのには全く役立たないが、これを手抜きすると致命的に壊れるんだよな。筆者の考える重要度は{メモリ・チップセット周りのコンデンサ≧VRM入力コン>VRM出力コン>その他}となる。

 ところでコイツ、省略するのは良いけど位置が間違ってないか?これはCE11が省略されているけど、本当はCE12を省略するんじゃないの?何故かというとこれがαとかのデカいヒートシンクにブチ当たるからだ。画像検索するとCE11が省略されたものも有るようだが徹底していないな。今思いついたけど、4本にしたのは各相2本ずつでバランスを取ったのかもしれない。もう一方の相と同じという点でCE11省略の方が電気的にはバランスが取れるのかもしれない。だが低レベルでバランス取らんで欲しいとは思うのだ(^^ つか何でこんなにバックパネル側に寄せるんだろう?VRMとCPUソケットをメモリの方側にちょっとずらせば全部解決なんだが?分らねえ。

・CE12を省略した例。電気的にはともかく、ヒートシンク取り付けという観点からはこちらの方が良いと思うのだ。ま、そうは言っても横長でCE11省略の方が良い場合もあると思うが。
http://mail.lipsia.de/~enigma/neu/pics/a7v266-e_klein.jpg
http://www.3dnews.ru/documents/2813/motherboard.jpg
http://www.motherboards.org/images/reviews/motherboards/1020_p2_1.jpg
http://i415.photobucket.com/albums/pp236/stingar2203/nostalgic%20hardware/DSCN52041.jpg

 電解コンデンサは入力がHDで出力がHMだ。ニチコンHMは要注意物件だがこのマザーでは全く問題は出ていない。HD1500μF6.3Vも全く問題無し。ニチコンHDはSEIで言えばWX、NCCで言えばKZEと(カタログ上は)同一。あまり使い込まれていないマザーなのでこれだけで充分かどうかはまだ分からない。劣化のサンプルも欲しいなあ。

nichicon HD1500μF6.3V[23mΩ/1820mA]
nichicon HM3300μF6.3V[12mΩ/2800mA]

 HMは10φ×25个諒。10φ×20个諒は性能が落ちる。カタログ上はWGと互換だが実際はハンダ付けでチョイ性能が落ちる(新品時にギリギリしかないため)。

 発売当時の石ならこれで良かったのかもしれないが、後付け設定でサポートしたパロ2100+やサラ2600+を載せるなら、やはり省略分も載せないとダメだろう。まあこの世界はメーカー自身が規格外OC品を発売してしまうくらいなので、少々規格を満たしていなくともイケイケなんだろう。筆者も止めはしないよ(^^

 メモリ周りはVRMと違ってOST一色だ。全てRLS1000μF6.3Vだけど、一応低インピーダンス長寿命品という事になっている。これは8φなのでLoad Life:3000Hrsとなっている。生産週は2001年13〜17週らしい。長期間放置されていたと思われるので完全に寿命と言うわけでは無いだろうが、HSDLではVRMは放置してもメモリ周りは換えたい。

OST RLS1000μF6.3V[80mΩ/600mA]

 カタログ上はYXGの8φ×11.5个茲蠅魯ぅ鵐圈璽瀬鵐硬には少しマシな程度。リプルではごく僅かに負けている。あくまでもデータシート上の能力で、実際はどちらも同じくらいだと思う。何故ならYXGバージョンも見た事があるから。


★インダクタ
l_22_23_24
 ソースは5Vなので入力電流はかなり厳しい。その割に何か可愛らしい入力インダクタが付いているのだが、これって線材が細いので電圧降下するんじゃないか?この回路の効率がどのくらいか分からないけど、最大電流の半分くらいは流れると思った方が良いと思う。

 ちなみにA7V333以降は充分に線材が太くなったのは良いけど、今度はコアがフェライトバーになってしまった。これは別の意味で嫌になる。結局ASUSのVIAシリーズは12V化しなかったので、ATX電源コードが発熱するほどの電流にはずっと悩まされた。この点はMSI K7N2G-Lの方が良かったな。

入力L23:T38-52(49.0n)[#17x4T]=0.8μH
出力L22:T50-52B(43.5n)[#17,3Px4T]=0.7μH
出力L24:T50-52B(43.5n)[#17,3Px4T]=0.7μH

 出力は一般的なT50-52Bだが意外な事にT38-52の方がAL(n)値が高い。肉厚のせいなのか?何でじゃ。しかし小さいなあ。入力のこんな小さなコアはP6時代のAB-BH6以来だと思う。飽和して抜けるのは…気にしなくても良いか?


★その他
socket462
 ソケット内のCPU_DCはこうなっている。真ん中のCT2が抜けている。他にも1608が4つ抜けている。


ics94228
 ICSのKT266用Programmable System Clock ChipであるICS94228BFが使われている。勿論I2Cでソフトウェアコントロール可能だ。手持ちソフトではClockGen(Ver 1.0.5.3)は対応していた。

 データシートを見るとFSB333はおろか400の石でも動かせそう。もっともKT266がそこまでは耐えられないだろうが…(^^;


kt266_ht
 ヒートシンクかと思ったらA7V266-Eはファン付きのクーラーだった。恐らく高クロックでは超発熱するんだろうね。と言いつつHSDLはヒートシンクで誤魔化す。うちはケース入りじゃないんでね。


vmem
 メモリ電源周り。DDR2やDDR3を見慣れた目にはアッサリしているように見える。この頃の電源は緩かったのでこんなモノでも動いたのだ。最近ではメモリの電力もバカにならない。


cmi8738_6ch
 サウンド機能は当時の英煤ではおなじみだったCMI8738/PCI-6CH-LXである。過去のテストではCMI8738シリーズの周波数特性の良さに驚かされた。


★続く
 上の方に厳しい事も書いてあるけど、同時期にECSのK7S5A+とかエポッ糞とかGIGAヤBYTEの粗悪コンデンサ使用マザーも売られていた訳で、それを思うとコイツでも「なかなかの高品質!」に思えてくるから不思議だ(^^ 要は他製品との比較の問題だから。

 長くなったので動かすのはまた次回。
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