故障?の原因がわからず放り出していたA8V-E DELUXEの謎が解明された。意外に早かったな。本日をもってA8V-E DELUXEは正式に「故障マザー」と認定された。劣化による不調では無かったね。
A8V-E DELUXEもでφ(その0)
A8V-E DELUXEもでφ(その1)
A8V-E DELUXEもでφ(その2)
★謎は解けた!完璧に。
HSDLではテストの時にポストカードの表示で判断しているのだが、このマザーは特徴的な不具合を示していたのだ。
1.CPUだけ付けて起動すると16を表示したまま止まる
2.リセットを何回も押すとたまにC1まで進む。C1まで進んだときは正常に起動する可能性が高い。
3.そこで喜んでメモリを付けると元の16に戻ってしまう確率が高かった
4.運良くメモリをつけて起動する状態でビデオカードを付けると16に戻る(^^;
5.全部クリアーした場合、BIOSポスト画面かメニュー内で固まる場合が殆ど
最初は3.の事実からメモリを疑ったわけだが間違いであることは判った。4.のビデオカードだが、正常なVGAが起動に影響する可能性は99.99%無いので除外して良い。この辺りから「ひょっとすると基板が曲がると動作に影響を与えているのではないか?」と思い始めた。メモリを付ける時もビデオカードを付ける時も、かなりの力が基板に掛かるのだ。
そこでテストの時にノースブリッジを押しながら起動したら、何と高確率でポストコードが走り出すことがわかった。押している間はBIOSメニューに入って設定しても全く問題ない。その状態で指をノースブリッジから離すとカーソルが固まって動かなくなる。もうこれは間違いない。リセットを何度も押すと起動する場合があるのは?発熱が増えて金属が膨張し接触が良くなるのだろう。何と謎は解けてしまった。これはノースブリッジのハンダ割れだ。
恐らくノースブリッジ脇の1.8Vレギュレータの熱を受けてハンダ割れしたのだろう。何しろヤニが煮え、MOSFETのタブが変色するほどの発熱である。もう少しではんだが溶けてもおかしくない温度なのだから割れても不思議は無い。明らかにこれは構造的欠陥だね。だんだん動かなくなった理由も完璧にこれが当てはまる。長年倉庫で揉まれているうちにハンダ割れが拡大したのだろう。洗って振ったりもしたし…(^^;
★残された謎?
このマザーの不調の原因はノースブリッジにあると断言してよさそうだ。残された謎は「ではなぜ前回のコンデンサ交換で起動確率が上がったのか?」と言うことだが、これも判ってしまえば笑っちゃうほど当然のことだ。
それはヒートシンクを付け直したから。前回コンデンサ交換の時にプラネジで止めるようにしたのだ。つまりネジで締め付けが強くなったので接触が良くなっただけなのだ。なんて子供だましの理由(^^; 交換したコンデンサは全くの無関係だった。やはりFJがそう簡単にくたばる事は無いのだ。china級のニッケミKZG/KZJやニチコンH○シリーズじゃないんだから。
しかし原因は判明したのだが余計に困ってしまうな。直すのは唯一再リフローしかないわけだが、このあたりは混み入っていてリフローが困難だ。テキトーにやったらそこらじゅうのプラパーツ(スロット等)が全部溶けちゃうだろう。覆いを付けてやっては見てもやはりダメなんだよなあ。さてどうしたものか。少なくとも電解コンは抜かねばならないだろう。
★次回未定
という事でこのマザーの難解極まる故障の原因は判明した。恐らくASUSの8V系マザーは全て可能性を持つ故障ではないだろうか。何故なら8V系マザーはほぼ同様のレギュレータなのだから。A8V-E DELUXEだけでなく8V系を持っている人は確かめたほうが良い。ちなみに再リフローの後にレギュレータに対策をしなければ再発する。ヒートシンクだけでは再発防止は難しい。最初のバージョンはノースブリッジにファンがついていたのになあ。これからの風が無いとレギュレータが焼けるんだな。設計者もある程度分かっていたのではないかと思われる。
次回は再リフローするしかないが、このシーズンはとてもじゃないがやる気にならないので、よほど天候など運が良くない限り秋まではやらないと思う。ま、理由は判ったのでもう直らなくても良いけど、このまま置いといても金属ゴミなので勝負する。
A8V-E DELUXEもでφ(その0)
A8V-E DELUXEもでφ(その1)
A8V-E DELUXEもでφ(その2)
★謎は解けた!完璧に。
HSDLではテストの時にポストカードの表示で判断しているのだが、このマザーは特徴的な不具合を示していたのだ。
1.CPUだけ付けて起動すると16を表示したまま止まる
2.リセットを何回も押すとたまにC1まで進む。C1まで進んだときは正常に起動する可能性が高い。
3.そこで喜んでメモリを付けると元の16に戻ってしまう確率が高かった
4.運良くメモリをつけて起動する状態でビデオカードを付けると16に戻る(^^;
5.全部クリアーした場合、BIOSポスト画面かメニュー内で固まる場合が殆ど
最初は3.の事実からメモリを疑ったわけだが間違いであることは判った。4.のビデオカードだが、正常なVGAが起動に影響する可能性は99.99%無いので除外して良い。この辺りから「ひょっとすると基板が曲がると動作に影響を与えているのではないか?」と思い始めた。メモリを付ける時もビデオカードを付ける時も、かなりの力が基板に掛かるのだ。
そこでテストの時にノースブリッジを押しながら起動したら、何と高確率でポストコードが走り出すことがわかった。押している間はBIOSメニューに入って設定しても全く問題ない。その状態で指をノースブリッジから離すとカーソルが固まって動かなくなる。もうこれは間違いない。リセットを何度も押すと起動する場合があるのは?発熱が増えて金属が膨張し接触が良くなるのだろう。何と謎は解けてしまった。これはノースブリッジのハンダ割れだ。
恐らくノースブリッジ脇の1.8Vレギュレータの熱を受けてハンダ割れしたのだろう。何しろヤニが煮え、MOSFETのタブが変色するほどの発熱である。もう少しではんだが溶けてもおかしくない温度なのだから割れても不思議は無い。明らかにこれは構造的欠陥だね。だんだん動かなくなった理由も完璧にこれが当てはまる。長年倉庫で揉まれているうちにハンダ割れが拡大したのだろう。洗って振ったりもしたし…(^^;
★残された謎?
このマザーの不調の原因はノースブリッジにあると断言してよさそうだ。残された謎は「ではなぜ前回のコンデンサ交換で起動確率が上がったのか?」と言うことだが、これも判ってしまえば笑っちゃうほど当然のことだ。
それはヒートシンクを付け直したから。前回コンデンサ交換の時にプラネジで止めるようにしたのだ。つまりネジで締め付けが強くなったので接触が良くなっただけなのだ。なんて子供だましの理由(^^; 交換したコンデンサは全くの無関係だった。やはりFJがそう簡単にくたばる事は無いのだ。china級のニッケミKZG/KZJやニチコンH○シリーズじゃないんだから。
しかし原因は判明したのだが余計に困ってしまうな。直すのは唯一再リフローしかないわけだが、このあたりは混み入っていてリフローが困難だ。テキトーにやったらそこらじゅうのプラパーツ(スロット等)が全部溶けちゃうだろう。覆いを付けてやっては見てもやはりダメなんだよなあ。さてどうしたものか。少なくとも電解コンは抜かねばならないだろう。
★次回未定
という事でこのマザーの難解極まる故障の原因は判明した。恐らくASUSの8V系マザーは全て可能性を持つ故障ではないだろうか。何故なら8V系マザーはほぼ同様のレギュレータなのだから。A8V-E DELUXEだけでなく8V系を持っている人は確かめたほうが良い。ちなみに再リフローの後にレギュレータに対策をしなければ再発する。ヒートシンクだけでは再発防止は難しい。最初のバージョンはノースブリッジにファンがついていたのになあ。これからの風が無いとレギュレータが焼けるんだな。設計者もある程度分かっていたのではないかと思われる。
次回は再リフローするしかないが、このシーズンはとてもじゃないがやる気にならないので、よほど天候など運が良くない限り秋まではやらないと思う。ま、理由は判ったのでもう直らなくても良いけど、このまま置いといても金属ゴミなので勝負する。