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主にジャンク品を使って日頃の発想や妄想を実験・研究するブログ。

AP-152

お風呂ラジオ

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

安っぽい高敏 APULE AP-152を解剖するとそこには…?


お風呂ラジオ
お風呂ラジオ

 掲示板で書いた通り、このラジオの中身を某所で見てしまったために解剖するのが遅れた。というかヤル気が無くなったのでもう解剖するのは止めようと思っていた。がしかしネタ切れになったのと中途で記事が断絶するのが嫌だったので解剖する。でも解剖して良かった。無名中華ラジオからまたしても意外なモノが出てきたからだ。


★カラを割る
 このラジオを分解しなかったのは他のサイトに中身が曝されていたこともあるが、実際に作業に於いて困っていたこともある。それは何かと言うとケースのネジが回せないことだ。このラジオはショボイとは言え防水ラジオなので、ネジ穴から水が入らないようにネジ頭にパッキンが入っているのだ。実際これをどうやって取るかで悩んでいた。金属棒で無理やり取ると変形したり損傷して二度と使えなくなる可能性もある。ジャンクとは言えそれは困るんだな。何しろこのラジオの売り物は防水(防滴)しかないのだから(^^;

 思うんだけどこれって腕時計のように防水ワッシャでいいんじゃないか?どうせ完全防水ではなく防滴なのだからそれで充分だと思うのだが。もしかすると分解防止の意味もあるのかもしれないけどそれも全く無意味だよなあ。このようにスッカリバラされてしまったわけだし。


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 しかし眺めていても埒が開かないので強力両面テープで貼りつけて引っ張ってみた。無傷で取れた。修理の時はどうするんだろう?分解修理はしないんだろうな(^^;


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 あとは割るだけ。日本の某メーカーと違ってそこら辺の陰険な篏合は無い。けどパッキンが有って密閉度が高いのでなかなか割れなくて稍アセる。効いてるじゃんパッキン(^^


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 SPは57个妊魁璽鵑透明の防水仕様。この透明のコーンは見た目が面白いね。SPの取り付けが防水としては稍不安。最初に水が入るのはここかアンテナかな。ネジは案外大丈夫そうに思える。


★基板
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 実装は汚い(^^; 用が無いなら中は見ない方が幸せだ。ちなみにシロートが弄っても決して良くならないので普通の人は開けないこと。エンスーの方々ならこの時点で粗ニー系ICだと分りましたね(^^


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 ”AI-108 V1 200828”とある。AI-108が型番でV1は基板Ver1、2008年の28週に製造されたという事か。


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 CFはおなじみのSFU455B…と思ったらHLB455Bという初顔だった。粗ニーやマネ下もそうだが、これだけで選択度が充分になると思ったら大間違い。斑多純正ならまだしも中華製だとIFTレスは言うに及ばずIFT付であってもほぼフリーパス状態だ。ローカル局が9〜50kHz先まで聞こえる。実用するなら交換必須。CF回りは意外にスペースが広いので多エレメント品に交換するのは容易だ。但し接着剤を除去するのに梃子摺るかも知れない。IFTは非常に珍しい10mmのフルサイズでQが高そう。コイルは全てMANTAIと言うほのぼのとした名前のメーカー製である(^^ モーマンタイってか。


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 フェライトロッド・アンテナは他サイトで見たのと違っている。ネットで見たのは丸ロッドぽかった(写真が不明瞭だったのでもしかすると同じかもしれない)のだがこれは長方形のポケットラジオタイプ。サイズは外さないと精密計測は無理だった。大体のサイズは4×12×50mmで普通のポケットラジオ程度。フェライト指数は400となるが、これはHSDL内で下から7番目の19位。


 掲示板で書いた通り中身は既に他のサイトで公開されているが、実はその記事には基板裏面写真が無いのでICが不明だった。IFTが見えたので粗ニーCXA系と言うのは分ったが。当方の予想では恐らく粗ニー系のCD1691CBだろうと予想していたのだが…。


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 何と!粗ニーのオリジナルだよ!出てきたのはSONY CXA1691BMだったのだ。おい倒芝LEよ、名も無い潰れたメーカーに負けてるぞ(^^; これは産経のCXA1619BM以来の衝撃だな。ひょっとして感度が高いのはそのせいだったりして。しかし二つ目だといよいよリマーク注意報が出てくるな。いずれチェックしたい。

 ER-19FではNCだった11ピンがグラウンドに落ちているか?落ちてますね。やはりあれが特殊なのか?粗ニーのデータシートを守っただけなのに(^^; 粗ニーはNCを何だと思っているのだろうか。自分だけいい目を見ようとしていたのなら犯罪的だが。


 中身はショボかったが実際このラジオはなかなか感度が良かった。個体差はあるのだろうがこの個体に関してはトラッキングが当たったのだろう。もちろんオリジナル粗ニーICが頑張っている可能性もある(^^ ただ選択度は廉価ラジオらしく良くないので遠距離受信ならCFは交換したい。これはまあ粗ニーやマネ下のラジオでも同じなんだけど。意外に音が良く感じたのは他のラジオより密閉度が高いからなのだろうか?「防水ラジオ・お風呂ラジオは音が良い」と言う説は再びキープされた(^^


★一旦終了
 HSDLジャンクラジオとしてはかなり初期の製品だったが漸く記事が完結した。まさかオリジナル粗ニーICが出てくるとは思わなかった(リマーク疑惑は未だ払拭されていないが)。これだから中華ラジオは面白い。ある意味有名メーカー製より面白い。

お風呂ラジオ

「高敏 APULE AP-152」HSDL最初で最後の?お風呂ラジオ(^^;


お風呂ラジオ

 前回動作が確認されたアプレだが、今回は電池動作させて風呂で使ってみる(^^


★電池で動くようにする
 動かない原因は電池ボックスが使えないだけなので動かすのは簡単だ。電池接点の金属板の代用品を実装してやればよい。だがそれが結構難問だ。HSDLは修理等に金を掛けてはならないからだ。

 以前書いたがこのラジオは今年800(864)円で新品が売っていたラジオである。これを数百円も掛けて修理したら新品を買った方がマシと言う事になる。つまりバカ。こういうジャンクは数十円、イヤできればタダで直したい。バネ付きの板なんて都合よく有るわけは無いので、それに類似したものか機能を代替するものを拾ってきて付けるしかない。


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 台所で使って不要になった銀紙である。「ゴミはゴミで直すのがHSDLだ(キリッ」新たに用意した訳ではないところに特に注意して欲しい(^^


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 で、ちゃんとピッタリ入るんだなこれが。何しろ銀紙は相手によって形を変えてくれますんでね(^^ バネが無い方が多少ユルイが毎回出し入れするわけではないので気にしない。末永く常用するとしたらもっと良いのを自作したい。これは材料が手に入るかどうかで決まるので製作予定は現状ナシ。空き缶でもあれば直ぐにできるのだがワザワザ買ったりはしない。缶が余ったら作るかも知れないな。


★受信テスト
 感度チェックも兼ねて夜間にRCC(1350kHz)を受信してみる。20時台だからローカル並みに聞こえる。最下級条件としては上々の感度だ。意外だが選択度も最下級条件としては上々で、少なくともRF-2400系のように1350kHzのカープ情報に1332kHzのドラゴンズ情報が殴りこんでくる事は全く無い(^^ ここら辺は期待していなかったので驚いた。但し欠点もあって、ダイヤルがVC直回しの上にあまり回転が良くない(VCがよろしくないのか?)ので同調は容易とはいえない。下のファイルも正確に周波数が合っているかどうか自信が無い。

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 防水(と言うか防滴)にカネがかかるからかイヤホン端子などは無いので、SPで音を出してICレコーダーのマイクで拾った。一聴して判ったがやっぱり板一枚入っている音だな。微妙にエコーが掛かっているのは風呂場で録音しているから。但しこの録音時には湯船に水は入っていない。ラジオは防滴で大丈夫だけど大切なICレコーダーにダメージがあるから。108円のラジオと粗ニーのICレコーダーを引き換えには出来ぬ(^^

 その後、風呂に入りながら鳴らしてみたが特に防滴に問題は無いようだ。もっとも筆者は風呂でラジオを聞く趣味は全く無い。ノンビリ浸かっていたい温泉ならともかく、家庭の風呂ならそんなに長風呂せずにサッサと出て聞けば良いではないか。しかしこういうカテゴリが存在する以上、かなり多くの人がそのような使い方をしているのだろう。ま、そこら辺は人それぞれですけどね。


★終わり?
 期待していなかったけど良い買い物でした。筆者的にはこれで終わりのつもりだが、またネタが無くなったら駆り出されて分解・解析記事でも書くかもしれない(^^ ICはワザと見ないようにしているのでネタ切れになってからね。

お風呂ラジオ

「高敏 APULE AP-152」HSDL最初で最後?のお風呂ラジオ(^^;


 西巡回[18/12/13]にて108円でゲトしたトホホな物件だ。尤も筆者に言わせれば「お風呂ラジオ」と言うカテゴリ自体がトホホなのだがそれを言ってしまうと身も蓋も無いので言わない。価格からして動くとは思えないが、ラジオ以上に防水処理に興味があるのだ。


★検品・動作チェック
 この価格だから動かないと決めつけているのだが一応チェックしてみる。防水が見たいとは言え動けば動かしたいし。


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 一応AM/FMの2バンドバンドのラジオである。おまけラジオではなくラジオが主体と言うかそれしかない。見れば判るがFMはTVバンドがあり、結果としてAMラジオの補完放送も受信可能である。性能は分からないけど仕様は現代に通用するという事になるね。


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 青箱の中で目を引いたのはこれだ。先端に吸盤の付いたリード線である。これがFMのアンテナとなるわけだ。タイルや窓ガラスに止めるのだろう。但しこの個体は既に吸盤が劣化しており貼りつくとは思えない。


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 不安になる注意書きだ…(^^; ネット情報に拠れば問い合わせ先は既に電話も通じないらしい。会社が無いんだろうな…。


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 わざわざキッチリねじ止めする電池ボックスだ。不用意に蓋が開くと惨事になるから当然と言えば当然だ。ゴムパッキンは劣化は無く生きている。


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 ネジ頭にはこのようにゴム片が入っていて防水仕様である。もっとも防滴くらいの効果しかないが。


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 このケースの繋ぎ目も当然ながらゴムパッキン入りだ。スピーカーが気になるがここまでは防水に抜かりは無さそう。


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 そのスピーカーだが、隙間から覗いたところでは透明な薄いプラスチックの板のようなものが入っている。これで防水しているのだろうが音量に影響しそうな気もする。


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 電池は単三電池である。3本使用で4.5Vという事になる。粗ニーCXA1019系かな?やや当方の希望が入っているが(^^;


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 反対側。あれ?コンタクトが無いぞ。そうか、これでこのラジオは「動かないのではなく動かせなかった」のだな。という事はこのコンタクトがあれば動作する可能性が高くなってきた。よしよし。

 …という事でアッと言う間に検品・動作チェックは完了した。動作チェックと言っても動かしていないんだけど、それでも「コイツは動く」と確信した。では次で何とか無理やり動かしてみよう。


★動かす
 動かないのはどうも電池ボックス内のコンタクトが無いから、らしい。それならば無理やりACアダプタを繋いで動かしてみる。


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 これはおなじみHSDL特製のACアダプタ・アダプタである。これでACアダプタから電源を供給する。

 でこの状態で試したところ普通にガンガン受信できた。いかにもCFらしい音だったので間違いなくICラジオであろう。どんなICなのか開けるのは楽しみだが、折角パッキンが入っている防水が劣化する危険性があるので風呂テストをするまでは分解はしない。


★続く
 やはりコンタクトを亡失しただけで普通に動作するようだ。しかしこのままだと当然防水にはならないのでお風呂ラジオとしては完全に失格だ。何とか電池動作を実現しなくてはならない。次回は電池動作させる。

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