HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

ASRock

憂愁のマザー(その1)

ASRock P4i65G


 先日久々に入手した100円(108円)マザーのうちの1枚である。これまでに865と言うかソケ478マザー自体をあまり扱わなかったHSDLなのでここらで帳尻合わせをする(^^


★これまでの粗筋
 「動作チェック[17/03/09]」にて電源系には問題が無かったのでCPUやメモリを付けて動かしてみたら"D5h"や"D7h"を吐いて止まってしまう。どうもメモリ系に問題が有るようだ。


★洗う
 もうこうなったら寿命が短くなるとかどうとか言ってられない。何しろこのままでは全く動かないのだから。これまでの実績から寿命に問題の出る洗剤(マジックリン系)で洗ってやる。


arai1
 行っちゃたよ(^^; 今回は(メモリ周りと言う狙いがあるので)ソケットは開けなかったが本当は開けた方が良い。ソケットにはマジックリンは掛けていない。やるだけやって動かなければ金属ゴミで捨てるだけ。100円だからそれほど悔しくも無い。「北ローカル巡回[17/01/22]」の時に入手したマザーの中では865Gのこちらが動いて欲しいのだが、既に前回865GV Micro 478が動いてしまっている。負けられない。


arai2
 濯ぎは流水で(←重要)5分以上10分程度。FlexATXで板が小さいのでバットに入りやすい。尤もバットは大四つなので鯖板以外は何でも入るが。何となく銀塩写真のプリントをやっている気がしてきた(^^;


arai3
 例によって物干し竿にぶら下げる。近所の人が見たら鳥避けとでも思うのだろうか?三日三晩の土用干し…じゃないけど春〜秋は最低でも丸一日以上は干しておく。他人のマザーの修理ではないので気楽にノンビリやる。なお冬は洗わない方が良い。まあ我々のではないからやっても良いけど恐らく泣きを見るよ。


★テスト
 暫く放置していたが完全に乾いた。ここのところ気温が夏並みに高く晴れているし、加えて猛烈に風が吹いているので早く乾いたのだろう。

 でテストしたのだが、症状は全く変わっていないではないか(^^; メモリを付けない時には"E0h"、付けた時には"D7h"で止まってしまう。これはもう接触とかそういうレベルではなく、メモリ(DIMM)の動作そのものに問題が有るようだ。てことはやはり電解コン交換するしかないのだろうか。実は最初からやればよかったのだけど、動かないと部品の無駄になるのでやりたくなかったのだ。ちなみにメモコン押してみたけど何も変わらなかったのでハンダ割れではないらしい。以前P5B-VM/EPの記事で書いたように割れの場合は押さえると変化が出るものだ。これだと炙りも意味が無いし、電解コン交換が最後の手段という事になる。時間が無くなったのでそれは次回に。


★ボード上拝見
 基板はHSDL読者の皆様にはもうお馴染みのユーフォーこと育富電子にて2008年15週製造。当然アセンブリもその直後だ。


P4i65G
 M-ATXより小さいFlexATXフォームのマザーである。HSDLではこのサイズのマザーを愛好している。ATXは良いがM-ATXは真四角過ぎてまな板に置きづらい。かと言って鯖板のように巨大なのも困るけど。この板はシンク下整理棚の小さい方にスッポリ収まる。

 スーパータクマー55F1.8ではこれ以上は無理と言うくらい究極のピントキター!(^^ これはコンデジでは不可能だろう。具体的に言えば中央のヒートシンクやパラレルポートなど高いものは捨てた。被写界深度は1.5〜おまけして2冂度なので全部に合わせようとするとボケボケになるのだった。色収差も赤補正したけどこのサイズだとしない方が良かったかも。偽色防止抜いてるし。


vrm
 VRMはリテンションの下にも侵食している。FlexATXでスペースが足りないので仕方がない。末期の製品だけあって手抜き放題だ。VRMはショボイ2相である。プレスコット3GHz以上を載せるには心もとない。尤もOCするマザーではないのでヨタつきながらも普通に動くはずだが。

 基板をパッと見にはスイッチは上2下1に見えるのだが、そうではなくありがちな下だけパラだった。なぜ入出力を逆に配置するのだろうか?この辺りの基板デザインには疑問が残る。黒いコアは423〜775辺りの英煤のマザーでもよく見かけたアレだろう。インダクタンスは2相なのであまり落とせないだろうな。

 入力電解コンはパターン4本の実装率100%で全てWG1500μF16Vである。このあたりは痛い経験から多少は学習したと思われる。出力コンはパターン8本で6本実装だ(注)。ちょっと少ないがこれは「出力コンは動けばOK」というHSDL思想に通じる(^^ だがOSTではなく日本メーカー製か、そうでなければこの時代だから固体コンを使ってほしかった。


l6916d
 VRMコントローラはSTマイクロ製L6916Dであるがデータシートが何処にも無い(^^; 多分L6917と同等だろうし詳細不明でも特に問題は無い。スイッチング周波数は実測で120kHz×2である…遅い!遅いのが好きなイソテルでさえ高速ギブしそうなくらい遅い。STマイクロが敗退した理由が判ってきた気がした。


cpu_dc
 CPU_DCはこの会社の製品としては普通だがs478マザーとしては表裏共に淋しい。元々パターンが少ない上に更に生産で省略されている。尤もこのマザーはs478終了後に発売されたマザーなので、恐らく設計時のテストで「定格ならこの程度で充分」と判断された可能性もある。プレス子は電流さえ確保すれば安定して動くのでこれで良いのだろうが、DCが厳しくなるOCには全く期待できないし長期安定性にも不安は残る。この裏面のパターンは恐らくSP100μFを付けるところ。


agp15
 このダイオードは一体…見てはならないモノを見てしまったような気がする。これはGCとかの安物ビデオカードにあるアレと同じだ。1N5820×2でVfが約0.5Vだから、隣にあるVDDRの2.5Vから1.0V降圧してAGP1.5Vになるのでしょうか(^^; ヒデエ。もうこれでネタマザー扱いで良いかな。という事で真面目に見るのはもう止めた。何かこの辺りを見ると穴兄弟のE○Sを思い出す。


tl431
 オーッと!これは431を使った懐かしのディスクリート電源!上のSBD降圧といいこれはもう確定と言っていいでしょうね。あのディスクリートオヤジまだ生きていたのか?(^^; 流石にKA7500Bはもう使っていないけどシロート電子工作じゃないんだから勘弁して。Core2Duoも登場している2008年製造なんだぜ。メモリ周りはかなりショボイ。スペースの関係もあるのだが劣化が早まるだろうな。狭い中でもIDE×2が嬉しいHSDLなのであった。勿論SATAも省略無しである。

http://an-5960.cocolog-nifty.com/raki/2007/09/asrock_p4i65g.html
 こちらにメモリ電源のパワーMOSFETが燃えた例があるね。見た目でも不安があるが足りていないのだろう。当該マザーもメモリの問題が出ていたわけだし、やはりこのマザーの弱点はメモリ周りだった。


backup
 またもSBD降圧!D15とR207はバックアップ回路だが、この会社と似た名前の会社がよく使うSOT-323が使われている(^^; 壊れたら厄介だな。壊れたらSBDを取っ払ってEDLC改造した方が良いかも。


注:CE6とCE7は位置的にMCHとのDCかも知れない。とすると6中5となって少々ヤバめ。

★おまけ:他所様のP4i65G(^^
 例によってパーツの調達時期によって色々なバージョンがあるようだ。

http://www.asrock.com/mb/Intel/P4i65G/index.jp.asp
 ASRock公式は入力がNケミコン(KZGだろう)で出力がOST(RLX)だ。普通。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:ASRock_P4i65G_motherboard_layout.jpg
 コイツは入力がSEI(WG)で出力はパナ(FJ?)。文句なく当たり品はこれだ!(^^

http://www.nix.ru/autocatalog/motherboards_asrock/ASRock-P4i65G-M-RTL-Socket478-i865G-AGP-plus-SVGA-plus-LAN-USB20-SATA-MicroATX-2DDR-PC-3200_51188.html
 このサイトのは入力がNケミコン(KZGだろう)で出力がOST?ならこれはハズレ。

 HSDLのは入力がSEI(WG)で出力がOST(RLX)だから…うーんよく解らんな(^^; まあ電解コンは交換すればいいのだからそれほど気にする必要はないだろう。何れにせよ入力重視なのはハッキリと分るね。この方が致命的な故障が無いので良いと思う。

哀愁のマザー粥嶌能回◆

哀愁のマザー粥嶌能回 

 間に買い物記事が入ったが前回に続きASRock K7VM3を賞味する。


★FlexATXのソケA板
k7vm3
 K7VM3をひと口に言えば「KM266 PROを搭載したFlexATXフォームのソケA板」である。PCに必要なものは過不足なく搭載しており、あとはCPUやメモリ、HDDなどのストレージを繋げばPCとして完成する。板は小型で組み込みやすいし板仕様だけは文句なし。

K7VM3
CPU:AthlonXP系、FSB333/266
Chipset:KM266 PRO/VT8253
MEM:DDR333/266(最大2GB)
VGA:S3 UniChoromeIGP(最大64MB)
Sound:VIA 1617A(AC97)
LAN:VIA 6103(100BASE)

 AGPスロットは×4だがUSBは2.0なので現在も使える。サウスはATA133対応だがSATAは存在しない。OSは98SE〜XP対応だが7も載せられないわけではない。ユニクロことUniChromeIGPはVista以降に対応していないので画面表示がネックになりそうだが、外部ビデオカードで対応させればいい。ノースとサウスは一応V-Linkで繋がっている。あと使い勝手などは他の人のサイトを見てください(^^


★一寸見る
 基板はTRUSTECH ELECTRONICS製、2005年30週製造だからソケAとしては遅い方。そろそろAMD64時代になろうとしている時期だ。PC界では殆どの場合遅れてきた大物にはならず、メーカー在庫処分の格安手抜き品になるのだ(それがASRockの個性の一面でもある^^)。どうやらこれも格安手抜き品に連なる物件と化してしまった。


l6916d
 VRMコントローラはSTMicroelectronicsのL6916Dである。STのVRMコントローラは元々マイナーでシェアが低い。既に製造中止(事業売却?)でサイトにデータシートすら残っていない。スイッチング周波数は@104kHz前後だった。これは遅い。今までHSDLで多相電源は色々見てきたが一番遅いんじゃないか。こんなに遅いと多相にしても実効は単相と変わらない。何の為にここまで遅くしたのか。効率?やってみれば判るけど200kHz⇒100kHzになっても効率に全くと言って良いくらい違いは出ない。低ノイズ?いや計測すれば分るが違いは全く無いよ。類似のL6917Bは定格300kHzとなっているのだが…。


k7vm3_vrm
 VRM出力電解コンは3本しかない。元々基板設計からして4本しかないのに、さらに1本省略している。ソケAでこれだけ少ないのは記憶に無いな。ちゃんとしたメーカーは勿論、そうでないメーカーでも3本なんて事は無い(個別性能は違うけど)。日本メーカー製とは言ってもKZGだし、省電力のモバイル系ならボロを出さずに寿命を全うできるだろうが、当該物件の前オーナーのように豚載せたりしたら十中八九、数年でダメになるハズ。検索すると大半の人はモバイル系を使っていたみたいだけどね。あ、コイツとタメ張れるくらいショボイのを発見した(^^ やはりAMDは廉価版ばかりだな。まともに作られたマザーが少ないので、結果としてCPUやチップセットの評価を下げる要因となっているのは不幸だ。

 VRM入力電解コンはKZGで4本中3本実装。これは特に問題は出ていない。完璧とは言えないまでも及第点に達しているから壊れないのだろう。5Vソースなので電源コネクタの発熱はかなり酷い。悪環境で豚を載せると経年劣化によりコネクタが燃える事もあるかもしれない。もっとも2005年生産だから世間ではとうに引退しているだろうが。


k7vm3_vrm1
 これがVRM入力部分。あと1本、入力コンのKZGが左の方にある。


k7vm3_vrm2
 これがメイン部分のVRM出力。これでマザーの短辺を縦断したことになるが…。


k7vm3_vrm3
 更にここにもVRM出力コンがある(KZG3300μF→KZH5600μFに交換済み)。実に細長いVRMと言える。


km266_dc
 ノースブリッジのDCはこうなっている。一部省略があるがまあまあ普通。それよりCPUのDCが史上最悪レベル。


cpudc_1
 その史上最悪レベルのDCはこれだ。裏面は見事にツルツルです(^^; ソケAはCPU裏面DCは容易なので(製品で実装されるかどうかは別として)基板設計以前に省略される事はあまり無い。OC用のマザーじゃないから良いとも言えるが、実装されなくともランドが省略されていなければHSDLで実装できるのに、と思ってしまう。


cpudc_2
 裏は全くDCしていない上にソケA内部はこの通り。前世紀の化石であるソケ5レベルと言えよう。この会社はCPUのDCを重視していないようだ。或いはソケAをナメプーしているとしか思えない。こういうのを見ると宇宙の彼方に投げ捨てたくなります(^^


★VRM性能比較
 やるまでも無いがどの位の差が出るのか、怖いもの見たさに試してみる。2相VRMだがスイッチング周波数が極度に遅いのがどう出るか。何しろ実効スイッチング周波数は104×2=208kHzとP6マザーと同程度(注)なのだ。


sim_hikaku
 比較対象はA7V266-E(下)である。コイツもVRM出力コンが4本しか無くて驚いたクチなのでライバルとしては相応だろう(^^ しかし結果は御覧のように差が付いてしまった。例えコントローラの応答性が上だったとしてもこの差を埋めるのは容易ではない。まったくこの世界、次から次へと強者が現れるなあ…(^^;

 寿命の面から見ても、ノーマルのこのマザーにはモバイル系以外の石は載せない方が良い。載せるならコンデンサをもう1本増やすとか、KZGじゃない奴を付けるとか改造するしかない。たぶん元々の(設計段階の)構成が無謀なんだよ。


sim_kzh5600
 HSDLのKZHテキトー改造版(下)はこうなった。大差は無いがp_pで40mVは改善されているので豚でも耐えられそう。耐久性は3倍なので永久保証付き(^^


注:P6時代のマザーでも300kHz台のVRMは普通にある(Raytheon系コントローラ等)。

★一応終わり
 超今更の不人気ソケA記事なので誰も読んでいないだろうけど、一応VRMだけはそれなりに見ておいた。このASRockのマザーを見るのはHSDLでは初めてだったからだ。結果を見ると「やっぱり知らない方が良かった」という意見もあるが…。ASRockは概ねユーザーフレンドリーなメーカーで良いと思う。だが設計に於けるマージンの見積もりは凄くとっても超ヤバいという事も判った。今後このメーカーとはその事実を充分に考慮して付き合わねばならない(^^

哀愁のマザー粥嶌能回 

完成に丸一年かかるとは思わなかった…(^^;


ASRock K7VM3


 これは哀愁のマザーの最終回を飾るにピッタリの板だな。常連さんは知っての通り、この「哀愁のマザー」シリーズは大体K7〜478辺り(PC自作の終末期)の思わずorzなマザーを取り上げている。勿論このマザーもその例外ではない。と言うか残念なマザーだから取り上げた訳だが。


★動かす前に…
k7vm3_vrm
 当該マザーは出力の3本しかないKZGが全部膨らんでいるので交換させられる。元に戻しても同じ目に合うだけなので改良したい。何しろ設計で4本しかないのに更に1本省略しているのだ。実装率75%という事になるね(^^ 入力も4本中1本省略だが、これは膨らんでいないので足りるだろう。↓こんな感じか?

CE 1(入力):KZG1500μF6.3V⇒WX1500μF6.3V
CE 2(入力):KZG1500μF6.3V⇒WX1500μF6.3V
CE 3(入力):Empty⇒WX1500μF6.3V
CE 4(出力):Empty⇒WG3300μF6.3V
CE 5(出力):KZG3300μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
CE 6(出力):KZG3300μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
CE 7(入力):KZG1500μF6.3V⇒WX1500μF6.3V
CE14(出力):KZG3300μF6.3V⇒WG3300μF6.3V

nippon chemicon KZG1500μF6.3V[13mΩ/2550mA]*
nippon chemicon KZG3300μF6.3V[12mΩ/2800mA]
SEI WG3300μF6.3V[12mΩ/2800mA]
SEI WX1500μF6.3V[23mΩ/1820mA]
*このKZGは標準サイズ[26mΩ/1540mA]ではない。

 KZGからWXはカタログスペック上はデチューンとなるが、それでも良いと思えるくらいKZGはイヤなんだわ。もちろんVRMをSEIで統一したいという視覚デザイン上の要求もあるんだけどね。イヤ実際はそれが殆どを占めている。


★実際に交換する
 …と入手時には上のように妄想していたのだが、暫く見ているうちに別のプランが浮かんだ。意外とコンデンサ周りのスペースがあるので12φの電解コンが付きそう。という事はやはりアレしかないな。

CE 1(入力):KZG1500μF6.3V
CE 2(入力):KZG1500μF6.3V
CE 3(入力):Empty
CE 4(出力):Empty
CE 5(出力):KZG3300μF6.3V⇒KZH5600μF6.3V
CE 6(出力):KZG3300μF6.3V⇒KZH5600μF6.3V
CE 7(入力):KZG1500μF6.3V
CE14(出力):KZG3300μF6.3V⇒KZH5600μF6.3V

nippon chemicon KZH5600μF6.3V[13mΩ/3450mA]

 永遠の不良債権、HSDLの戦艦大和と言われているKZH5600μF6.3Vの登場だ。現在付いている膨張KZG3300μF6.3Vをソックリ置き換える。直流の容量だけは9900⇒16800μFとなり無意味なまでにデカくなる。入力は色をNCCカラーで合わせるためにKZGで我慢する。

vrm_kzh5600
 御覧のように大艦巨砲仕様として蘇った。厳密にカタログデータで言うと向上分と低下分があるが、概ね元と同じ性能を回復したと言える。

 ではこれを動かしてベンチマークにかけてみるか。


★動かす
 このマザーはモバイルCPU対応しているらしいので載せてみる。高クロックCPUを載せたくないという当方の都合も勿論あるが、下の解析結果から見てこのマザーはモバイル石で本領を発揮すると考える。

//G037
MB:K7VM3[Rev1.02/BIOS Ver1.40]
CPU:AXMD1400FQQ3B(定格)
MEM:1024MB(PC3200)
VGA:UniChrome(IGP)
IDE1:Fireball CR6.4AT
IDE3:[HSDLDATA1]
SOUND:VIA1617A-AC97(内蔵)
NETWORK:VIA6103(内蔵)
PS:MIRAGE DR-B350ATX
OS:Windows XP SP3

k7vm3_device
 おなじみAXMD1400FQQ3Bは100×12.0で1.2GHz定格である。BIOSは現在の1.40をそのまま使う。OSは取りあえずXPを入れるが、いずれWindows7に入れ換える予定。P!!!でも動いたのだからAthlonXPなら余裕だろうと甘い予想(^^

 動かしてみたらXP1400+で正常認識したのだが、MEMTEST86+の計測では1.14GHzと妙なクロックになってしまった。調べたところ何故かFSB190(95×12.0)で動作している。メモリ速度は思ったより速い。シェアメモリでこれなら文句は無いんじゃないか。チップセットはKM266 Proのところを同系列のKM400と判定されている。名前が似た石にKM266というのもあるが、これは全く違う古い系列の石なので紛らわしい。

bench_fsb200
 やっぱりFSB190だ。MEMTEST86+の計測ミスではないらしい。ベンチは御覧の通りのんびりしたものだが、これでも前回のAX34ProIIよりは断然速いわけで、つまりはWindows7でも充分に動作するという事になるね(^^

bench_fsb266
 FSB266にすると更に申し分のない性能になる。無理なOCではないのでこのクロックで実用すべきだろう。クロックがずれるのはFSB200の時だけみたいだ。

bench_mx440
 外部ビデオカードとしてAGPバス・スロットにMX440を差してみた。僅かに向上するがメリットはメモリが増える程度かな。

bench@400
 遊びでクロックをFSB133×4.0の400MHzにしてみた。この状態でもPIIやP!!!の同クロックよりは速い。


★AthlonXP/AthlonXP-Mの消費電力
 これまでに解っているAthlonXP/AthlonXP-Mの消費電力の特徴は以下の通り。

・コア電圧を少々下げてもアイドル消費電力は皆無に近いくらい変化が無い(1W未満)。その目的のために電圧を下げるのは意味無し。

・クロックを定格から下げても殆どアイドル消費電力は下がらない(1W位)。その目的のためにクロックを下げるのは自己満足(気分)レベル。

・最もアイドル消費電力(と発熱)を下げるのはHALT命令だ。電力やクロックの工夫などとは比較にならないくらい劇的に下がるので、これをやらないと他の省電力化は行っても無駄。アイドル消費電力に関しては(HALT有効に比べれば)PowerNowなんて無意味に近い。

h_off
 KM266PROのレジスタ設定が判らないのだが、結果を見るとHALTは有効になっていないようだ。まあ今回は常用するわけではないので消費電力は気にしないことにする。


★UniChrome IGP
 元S3党の筆者としては大変に気になるユニクロである。高性能を狙わないVIAのIGPと言う時点でタカが知れているが、それでもちょっとは動かしてみたい。なおビデオメモリの設定は最大の64MB固定である。

=バージョン6.14.10.0035=
unichrome0035
 これを見たところではDX9.0a対応らしいね。尤もDX9はソフトウェアT/Lで動かす気はしないが…。個別ではHDBench(GDI)のテキストが極度に遅い。これだとテキストでも大画面で波打ちそう。またOGLBenchは遅すぎて2Dも計測できた。この時代のビデオカードだと通常はオーバーフローで2Dは計測できない。加えてCrystalMarkの結果から見てもOGLは使い物にならないと断定する。

[GDI]HDBench:2556
[DX5]FinalReality:5.34(3D)
[DX6]3DMark99MAX:2781
[DX7]3DMark2000:2051
[DX8]3DMark2001SE:1013
[OGL]CrystalMark:471(OGL)
[OGL]OGLBench:156.741428(3D)

=バージョン6.14.10.0212=
unichrome0212
 試しにドライバを変えてみる。上の0035はASRockのWebサイトにあったものだが、VIAから最終版0212を落としてきた。これだとテキストが正常な速さになるので実用可能だ。3Dも数値は速くなるが特にアドバンテージは無い。OGLはさらに大幅に悪化!(^^; 元々ハードウェア・アクセラレートしていないのだろう。

[GDI]HDBench:3469
[DX5]FinalReality:6.07(3D)
[DX6]3DMark99MAX:3069
[DX7]3DMark2000:2081
[DX8]3DMark2001SE:1029
[OGL]Crystalmark:289(OGL)
[OGL]OGLBench:17.834524(3D)

=FSB266に上げてみる=
 最後の手段でFSB266に上げてみる。このUnichromeはソフトウェアT/Lなので効果はある筈だ。結果は漸くまともなDX6.1〜7世代の数値になった。2015年現在、このマザーで使うのはGDIだけだろうが、GDIだけであってもこの程度は無いとタルイ。

[GDI]HDBench:3967
[DX5]FinalReality:6.76(3D)
[DX6]3DMark99MAX:3538
[DX7]3DMark2000:2163
[DX8]3DMark2001SE:1099
[OGL]Crystalmark:478(OGL)
[OGL]OGLBench:23.666593(3D)

abort_yb
 ゆめりあベンチはスタートできず。AquaMark3も動かない訳ではないがスコアは4ケタでも下の方。例え最大クロックのXP3200+に換えたところでDX9では使い物にはならないだろう。

=3D画質=
 このままだと全く褒める所が無いので無理やり良い所を探しだした(^^; それは3D画質である。この画質とは論理画質であって、アナログ画質のような物理画質ではない。ドライバの味付けによる部分が大半を占めている。比較元はおなじみGF4MX440で、ドライバは高画質で有名なオメガドライバ45.23ベースとリファレンス53.03だ。

nb_k7vm3
 ベンチは以前使った夏海ベンチを使う(相互比較のため)。御覧の通り遅いが我慢我慢。

nb_0212
 これがユニクロ0212ドライバ使用デフォルト画質。ソコソコ良好な画質だ。

nb_4523o
 これはMX440とオメガドライバの45.23ベースのもの。確かに高画質だが金網の描写はユニクロの勝ち。

nb_5303
 これはMX440を53.03ドライバでデフォルト設定で動かした時。金網が消えかけているし奥のタイルもボケているのでユニクロの勝ち。

nb_5303h
 参考までにこれがMX440+53.03を最高画質にしたもの。流石に一番高画質だがその速度は使い物にならないくらい遅い。

nb_5303s
 MX440+53.03をメイチパフォーマンスに振ってみたもの。金網が消滅してタイルは全面ボケボケ。画質を気にしない人もこれはNGだろう。

 という事で遅いなりには頑張っているのだ。欲を言えば低画質・高速モードも欲しかったが。S3が力を入れていたハズのビデオアクセラレートはMpeg2しかないのでMP4時代では不充分である。


★次回に続く
 最終回に,鉢△あるのは変だが気にしないように(^^

ASRock 990FX Extreme4修理

 いつも開店休業状態のHSDL修理部だが、久々にマザーボード修理依頼がやってきた。何と現役バリバリ最新のASRock 990FX Extreme4である。HSDLには載せられるCPUが無い!DDR3メモリも無い!という全く困った物件であるが、実は壊れている部分はもうハッキリしているのだ。動作させてチェックする必要もないほど明らかな破壊状況である。


★壊れた部分
 壊れたのはFrontUSBコネクタである。初めて見たけど、このUSB3.0のコネクタが驚くほどピンが細いのだ。増えたピン数とスペースの関係でこうなってしまったのだろうが…。


usb3_before
 ご覧の通りグチャリとピンが潰れて奥に引っ込んでしまっている。だがそれだけではない。よく見れば分るが、右端のピンは折れて消滅しているのだ。これは故障としてはひどく単純だが修理は難易度が高いタイプ。

 方針は「コネクタ交換はしない→ピンを修復する」である。このコネクタが現在は手に入らないからだ。まずはこの折れたピンを抜かなくてはいけない。これが唯一にして最大の難関。曲がった方は裏からハンダを熱して引っ張れば簡単だろうが、消滅した方はピンセットでも摘めないじゃないか。


 ぜーぜーはーはー。漸く除去しましたぜ。ここまで来れば出来たも同然。この後はピンを植えなくてはいけないが、単純にリード線でも立てておくか。
usb3_after
 漸く完成しました。残念ながらテストは出来ないけど、見た目ではこれで大丈夫ではないかと(^^;


★チラッと見る
 このマザーは高級マザーの部類に入る。電解コンデンサはCPU_DC以外は全てFP-CAPで、しかも特注の金色バージョンなのだ。昔の青ペンで使われていたNCCやRubyconみたい。潰したら交換できないから気をつけなくては…。

990fx_ex4
 いやー美しいですね(注)。パーツを見ただけで騙されてしまいそうだ。AM3やAM3+のCPUが無いので動かせないのが残念。最近のマシンには珍しく、IDEコネクタはおろかFDDすら用意されている。言うまでも無く8コア(140W)にも公式対応している。VRMその他も改造屋のつけ入る隙は全くと言って良いくらい無い…つまらん。

注:写真は美しくなくて申し訳ないm(_ _)m

★終わり
 という事で何とか修理をでっち上げた。しかし最新マザーも思わぬ所に落とし穴があったもんだ。修復後もピンは弱いままなので今度は慎重に差してもらおう。常用マシンという事だから、一度挿したらもう抜く事はないだろうけど。
記事検索
タグ絞り込み検索
Recent Comments
QRコード
QRコード
月別アーカイブ
livedoor 天気