HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

ATI

調子悪いラデ9600XT

 久々にSocket939に98SEをインストールしたのだが、付けたRADEON9600XTが極度に調子が悪い。ベンチマークを回しているとゴミが発生してぶっ飛んでしまうのだ。ひょっとしてハンダ割れしてしまったのだろうか?カードはクーラーがブチ壊れていたGeCubeのGC-R96XTGである。

黄昏のビデオカード GC-R96XTG
GC-R96XTGその後


★RADEON9600XT壊滅寸前!
 HSDLでは多数あるので大切にされていなかったRADEON9600XTだが、先日登録をチェックしたら何と2枚しか無い事に気づいた。しかも1枚はMAC用(尤も改造したが)なので、このGC-R96XTGが最後の1枚という事か。何でこんなに減ったのかと言うと壊したり他人にあげたりしたからだろう。

RADEON9600XT(MAC)(2014/04/20)
GC-R96XTG(GeCube)(2015/04/30)

 HSDLのビデオカードはPCI-Eに比べAGPカードはダブりが少ない。一番多いのはMS-8881(GF4-MX440、全5枚)だが、それ以外は多くても2枚しかない。常用はよく壊すので予備が欲しいのだが。ジャンク屋に状態の良い9600XTが有ったら確保しておくかな。


★まずはメモリチェック
vmtce_gcr96xtg
 VMTCEを1周回してみたが異常は無い。おかしいな?メモリに物理的な異常が無いとすると発熱だろうか?少なくともハンダ割れではない事が判ったので安心したが、リテールのクーラーで不足があるのだろうか。もう一度重いベンチマークを回すと、最初のうちは好調だったが次第にゴミが出てきた。やはりこれは発熱タレとしか言いようがない。9600XTってそんなに発熱酷かったかぁ?これATIリテール品なんだけど足りないのか。


★多分原因はこれだ
gpuz
 どうも発熱らしいという事でもう一度クーラーを見直してみるが異常はない。で上のGPU-Zステータスを見ていてハタと気づく。メモリが325(650)MHzになっている。実は9600XTの定格は300MHzなんだな。つまりこれプチOC仕様の製品だったのだ。

 考えてみればノーマルのクーラーはノーマルとしては異常に大げさなもので、あれはGPUだけでなくメモリも冷やしていたのだろう。GPUクロックは同じ500MHzだからGPUは足りていてもメモリが付いてこないんだな。裏のメモリにはヒートシンクが付いているが、風が当たるはずの表も貼らないとダメらしい。


gcr96xtg_ht
 という事でショボイけどアルミヒートシンクを貼ってみた。これでテストしたらぶっ飛んでいた3DM03以降も完走できた(気温は28℃)。たった25MHzとは言えOCすると発熱の影響は大きいんだな。これ以上のOCは現状の冷却ではとても無理そうだ。やはり特売で買ったNIGHT HAWKを付けるしかないのか。この程度のカードには大仰でイヤだなあ。


 という事で、この再生品も冬には気付かなかった欠点が露呈したのだった。

MS-V025について

 去年の「定例会[15/12/08]」にて、見た事が無い変な形状のATI系ビデオカードを発見したので迷わずゲット。HWINFOにてRADEON X300 SE(128MB)と判定されたが、型番をネット検索したところDELLのPCに付いていたカードらしい。このカードもMS-8964と同じく骨皮まで切りつめたOEM用のカードである。非常に興味深いのでちょっと見てみる。


ms_v025
 型番がMS-V025(Ver1.0)ということでMSI製であろう。但し形状から言ってもDELL専用カードだと思われ、MSIに同形状または同型番の製品は無い。メモリが2つしか実装されていないので64ビットのメモリバスと推定できる(だからSE印)。

 基板は寒損等のメモリモジュールでもよく見かけるTRIPOD製で2005年46週製造。分厚くて平坦性は申し分ない。メモリが49週、1117が47週、2.2μHインダクタが44週、ニチコンHC470μFが47週、100μF電解コンが50週製造なので大体のアセンブル時期が判る。少なくとも2005年50週以降の製造である事は確定だ。PCI-EのカードだがASICの中身はAGP版の9600等とほぼ同じだ(ブリッジ接続)。そのためAGP以前しか動かないベンチマークも動作する。


mem_msv025
 メモリは廃肉巣の2.8n(350MHz)品である。64bit接続で2つしか付いていない。メモリバスを減らしてメモリ数を削減するのはコストダウンの常道だが、ここら辺はビデオカードの性能に直接結びつくので出来れば落として欲しくない所だ。実際の動作クロックは後に分るが300MHz(DDR600)である。

 このカードはクーラーにファンは付いていない。つまりファンレスだが、これは静音化も勿論だがコストダウンの効果の方が大きいと思う。つまり手抜き。


vddc_msv025
 VDDCのコントローラは基板裏面にあるRT9232で、このICは設計段階でグラフィックカード用を想定している。スイッチング周波数はRT9232リファレンス回路通りなら200kHzだが未実測だ。スイッチは上側FDS6694+下側FDS6680ASで、この時期のPC用と比べると下側のRdsONがやや高め。

 MS-8964では省略されていたスナバが実装されているのが見える。この辺りは同じメーカーでも製品によって違いが出ているのが面白い。位相補償部分のRCは通常電解コンなので実装されていない。インダクタはMS-8964の1.5μHと違って2.2μHで、これはRV370・RT9232リファレンス設計と同値である。

 出力コンはMS-8964と違いタンタルは無くHC470μF10V×2だけ。ここはDUAL FOOTPRINTなのでSMDタイプも使える。入力コンは思い切ってMLCCオンリーの上にC1002(10μF?)は省略されている。12⇒1.3Vでスイッチング周波数は200kHzだから容量は殆ど必要無い。NX7600GSと同様にこの辺りでコスト低減の努力が図られている。EMI他のお釣りを減らすとしたら、前記のC1002に加えて裏のC2(タンタル)を実装すればよい。

 全体的に見て1.2〜1.3V・10A程度の軽装DC-DCだ。VPU周辺にカネを掛けてもビデオカードとしての性能が上がる訳では無いので、仕様で許される限り部品を切り詰めるのは当然の事と言えよう。OCの場合にはこのマージンの少なさが問題となるわけだが。


q302_msv025
 MVDDCはこのPHD3055で生成されているらしい。このカードで(VDDC以外に)電源と呼ぶに値するのはこれと1117が一つあるばかり。他の雑多な電源は全て流用若しくはシャントレギュレータだけで生成されている。小電流だから可能なのだろうが、格上のビデオカードやマザーボードの事を考えるとシンプルさに驚いたり呆れたり。ちなみに右に見える緑色のシールが貼ってあるICがファームウェア(含BIOS)ROMである。右にある抵抗が以前書いたRV370のSTRAPだ。


ura_msv025
 例によってEMI防止フィルタ・ESD保護ダイオード(基板裏)は全省略。もうアナログは使うなという事か(^^; アナログ主体のHSDLとしては何とか復活させたい。ファンのコネクタは御覧のように省略されたが、その為の配線は生きているので使おうと思えばいつでも使える。


★主要な空き部品
 ()内の数値は確定している。

=コンデンサ=
C2(PCI-E5V_dc):EMPTY
C5(PCI-E12V_dc):EMPTY
C8(PCI-E5V)_dc:CV-BS 100μF16V
C9(PCI-E12V_dc):EMPTY
C300(MVDDC):EMPTY
C307(MVDDC):HC 470μF10V
C407(R):EMPTY(5pF)
C408(G):EMPTY(5pF)
C409(B):EMPTY(5pF)
C441(VESA5V):EMPTY(68pF)
C1000(VDDC_in):MLCC 22μF
C1001(VDDC_in):MLCC 22μF
C1002(VDDC_in):EMPTY
C1005[MC1005](VDDC_out):HC 470μF10V
C1019[MC1019](VDDC_out):HC 470μF10V

=インダクタ=
L20(VDDC_out):FALCO 2.2μH
L60(R):EMPTY(82nH)
L61(G):EMPTY(82nH)
L62(B):EMPTY(82nH)

=ダイオード=
D51(DDCDATA):EMPTY(BAT54S)
D52(DDCCLK):EMPTY(BAT54S)
D53(HSYNC):EMPTY(BAT54S)
D54(YSYNC):EMPTY(BAT54S)
D55(R):EMPTY(BAT54S)
D56(G):EMPTY(BAT54S)
D57(B):EMPTY(BAT54S)


★動作チェック
gpuz_msv025
 GPU-ZだとMemorySize=32MBと出てしまう。もちろんGPU-Zの間違いで実際は128MBだ。クロックは概ね正確。サブベンダはMSIではなくATIになっている。ATIがDELLから受注してMSIで製造させたカードという事か…めんどくせえな。まあ準純正と呼んでよいのかもしれない。


ccc_msv025
 CCCで見るとちゃんと128MBになっている。"Hyper Memory"って何だっけ?あー、思い出した。PCのメインメモリをビデオRAMの一部に使うというセコイ節約技だ。後のAMDチップセットでIGPに外付けRAMを載せるものが出現したが、あれが性能を上げるための積極的な改良に対し、こちらはコストのためビデオカードの搭載メモリを減らすという消極的な改良だ。同時期のヌビの"Turbo Cache"も同様の技術と言えよう。

http://news.mynavi.jp/news/2005/03/25/003.html
 ビデオメモリをHDDにスワップとかバカ言ってるんですが…ATIの放談(漫談?)に突っ込み役が居なかったのか?筆者がPC・ITジャーナリストならこの辺でもう帰る(^^


★ベンチマーク
 ATIだけでなくPCI-Eのビデオカード中で最低性能ランクに入るカードなので性能には期待できないが、それでもどの程度の性能が出るのかは気になるところだ。当面のライバルはAGPの9550や9600SEあたりか?それらと同等か、相手が128ビットだと負ける可能性も高確率でありそう(^^;

bench_msv025

 予想通りクソ遅さは否めない。特に3DMark2001SEでは「いくらなんでも何か間違えているんじゃないか?」とCPUや設定を何回も見直してしまった。尤もAGPのカードは更にこれより下の環境でもっと上の数値を出しているわけで、やはりこのスコアの低さはX300SEの低性能によるものと言うしかない。

 定格で一通りテストした後でATIToolでOCしてみようと思ったら珍現象発生。MAXコアクロックを自動設定したら、テスト中に定格クロックよりも下に落とし始めたのだ。これって定格が無理し過ぎという事なのだろうか?(^^; メモリも定格より下げていたし、これがこのカード特有の現象なのか調べたい気もする。まあヒートシンクだけでファンも無いから過熱するのかもしれないが、最悪を予想をすれば何処かが劣化しているのかもしれない。そもそもメモリチップは350MHzなんだから落とす事は無いと思うんだけど。


★終わり
 メーカー向け廉価カードは色々と工夫が有るので本当に面白い。コストダウンのためにネジ一本でも減らしていく努力はこれからも欠かせないだろう。


★おまけ
>Radeon X300 Vmod
http://www.overclock.net/t/1441314/radeon-x300-vmod
 昔の記事だけど、このカードを改造しようとしている人が居て驚いた。世界は広いな大きいな〜。

EAX300LE

eax300le
 PCI-Eビデオカードの中では最下級に位置するX300搭載カードである。「定例会[15/12/08]」で手に入れたものの「動作チェック[16/01/10]」で残念ながら不動が確定した。PCI-Eカードとしては低性能の上に、不動の原因が全く不明な事から解体部品取り→破棄が濃厚となった。と言ってもこの時期解体もままならないので春まで放置だな。そんなわけで年が明けた頃は存在すら忘れてしまっていた。


reg9_r101
 溜まった不動ジャンクビデオカードをゴミ箱に入れようと思って、一枚一枚カードを見ていたら偶然にも不具合を発見してしまった。REG9の足が御覧のように両足とも剥がれかけている。裏面は動作チェック時に見ている筈だが、部分剥がれは慣れていても見落としやすい。写真を撮ってから更に周辺をよく見たらREG9だけじゃなくてR101も剥がれているのが判る。これらは位置からしてメモリのリファレンス電源だろう。


c158
 あ!C158も剥がれているね。MLCCは通常は動作に関係ないのが多いが、このC158の場合はSC1104の位相補償用なので無いと拙いかもしれないし、少なくとも現在付いている同じ位相補償部分のC159とR316が無駄になる。このC158の値はSC1104リファレンス回路では0.01μFだ。出力コンは固体電解ではないのでそのままでよさそう。


 さて困った事にR101の値は不明である。英煤は中途半端にオリジナル回路なので稍不安だが、以前解析したMSIのMS-8964と比較してみた。この辺りはリファレンスと同じようでR101はLM324に繋がった1kΩらしい(1.25V_REF2)。値が判れば後は実装するだけだ。


eax300le_after
 寒いし面倒なので放置していたが、ネタ切れにより漸くヤル気になった(^^ ハンダ付け自体は6か所なので数十秒で終わる。曲がった2本の足を伸ばしたり、ランドをクリーニングする方がはるかに時間がかかる。

 R101とC159は1005なので手に入りさえすれば実装はまだ何とかなるレベル。ビデオカードの修理をしたい人は面実装部品を充実させておこう。HSDLはビデオカード修理は日常茶飯事なので手に入る限りの面実装部品を集めている(まだ充分とは言えないが)。無ければ他のビデオカードから外すしかないが、大体壊れる部品は決まっているので足りなくなるんだよな。


hwinfo_eax300le
 ハイ動きました。今更X300が動いても特に戦況に変化は無いが、英煤のオリジナル基板という事で意味はあるかな。ファンレスなので動作チェック用の予備にもなるかもしれない。HSDLの動作チェック用は使い方が荒いので結構壊れるんだよな。何しろひと月に数十回は抜き差しするのだ。以前修理した特攻用のPC6600Lも呆気なく死亡したし…。

 暇があったのでベンチも回してみたが特に問題になる所は無い。こんな風に簡単にハイエンドのジャンクカードも動いてほしいところだが、ハイエンドの不動品は殆どがハンダ割れに因るもので元には戻らない。カード自身の高熱も勿論悪いが、割れやすい無鉛ハンダも最悪だよな〜。


 ジャンクビデオカード、特に裸で青箱に放り込まれているカードはこのように部品が脱落している場合が多い。全く不動であっても地道に部品を見ていくと修理できるものもあるハズだ。起動はするけどゴミが出るカード(ハンダ割れまたはメモリ死亡)よりは蘇生確率は高いかもしれない。

RADEON X850XT起動

RADEON X850XT修理

R480
 前回修理して復活したX850XTがちゃんと動くかどうか試してみた。


★ドライバ
 あれ〜変だな?ドライバが入らないぞ。具体的にはCCCだけインストールされてVPUのドライバが入らない。諦めてDELL用のドライバを入れてみた。これだとちゃんと入るのが不思議だ(デバイスIDが違うのか?)。がしかし、曲がりなりにも入ってしまえばこっちのものだ。

X850XTPE
 X850XT PE(Platinum Edition)って存在したのね。X800XT PEなら知っていたけど。言うまでも無くR4xxの最高峰であり、確かWindows9xはこれが最後の正式対応(但しAGPのみ)だったはず。

 CCCは入れずに昔ながらのATIコントロールパネルを入れた。これの方がシンプルで軽く使いやすい(.netも不要か?)。新しいドライバにもこれが入ればいいのに。では今回は定格・デフォ設定で回してみるか。PCはいつものHSDL48(SLA8Z@333)である。このカードにとって不足はあるまい。


★GDI
hdb
 このカードというかXシリーズの唯一の楽しみ?はこのGDIだ。DDは案外大したことが無いな。9xでも試したかったが、テスト台がHSDL48(P35 Neo-F)なので無理。PCI-Eマザーに無理やり9x入れてもパフォーマンスはフルに発揮できそうにないし。


★D3D
 このDX9当時はリファレンスはATIのカードだった。なのでMSの意図に沿った描画が期待できる。FRや3DM99はCPUベンチとなっている(^^;

d3d_x850xtpe
 流石にDX9だとこれ以降の新しいRADEONには敵わない。DX9以降なら素直に新しいカードを使いましょう。


★OGL
 RADEONだから多分OGLはダメなんだろうな。元々ラデはOGLが得意でない上に、FireGLとの差別化もかなりある。

ogl_x850xtpe
 やはりOGLはDirectXに比べると全く振るわない。これベースのFireGLだとソコソコ期待できるのだが。なおCINEBENCH(R11.5)のOGLテスト(OGLバージョンが古い)やOGL VillageMark(ネイティブPCI-Eの為)は動かない。


★終わり
 このように定格では当初の期待ほどではなかったが、昔のイメージで過剰に期待し過ぎていたのかもしれない。それでもRADEON X8xx〜X1xxxはGDIや2D、DX8以前だとHDシリーズより速いくらいなので遊べるのだ。PCI-EのX8xx系はこれだけを残すかな。

RV370GLのSTRAP

 前回修理したMSI製のMS-8964(FireGL V3100)はRV370GLのリファレンス設計となっている(基板はRV380も同じっぽい)。RV3xx系の設定については世間では既にネタ割れしている。動かしても仕方が無い設定が殆どなので教養と言うか、単なる知識としての覚え書き。


★OPTION STRAPS
straps0
 GPUのデフォはROMIDCFG以外は全てゼロとなっている。ROMIDCFGはBIOSROMの種類によって決まる。抵抗は1005の1kΩだ。

STRAP_B_PTX_PWRS_ENB [R201_202]
 物理層のモバイル用省電力設定。デフォで良い。

STRAP_B_PTX_DEEMPH_EN [R203_204]
 物理層のディ・エンファシスの設定。アナログの設定なのか?触る必要は無いだろう。

PCIE_MODE [R207_208,R205_206]
PCI-E1.0(E7525等)とPCI-E1.0A(i915)の切り換え。デフォで1.0Aだ。

STRAP_B_PTX_IEXT [R219_220]
 物理層のモバイル用省電力設定。デフォで良い。

STRAP_FORCE_COMPLIANCE [R221_222]
 オペレーショナルモードとコンプライアンスモードの切り換え。つかコンプライアンスモードって何?多分規格に沿ったモードなんだろうが、それなら通常のオペレーショナルモードは規格外の使い方をしているという事だろうか?(^^;

STRAP_B_PPLL_BW [R223_224]
 PLL帯域の制限切り換え。デフォがフル帯域なので制限する必要もない。

STRAP_DEBUG_ACCESS [R217_218]
 デバッグマルチプレクサを設定する。カードのデバッグだから我々には関係ないね。

ROMIDCFG [R215_216,R213_214,R209_210]
 デフォは1100で、これはM25P05(ST)のIDである。

VIP_DEVICE [R231_232]
 スレーブのVIPホストデバイスが存在するか示す。

*LOWがENABLED(DFFAULT)、HIGHがDISABLEDとなっている。


★MEM_STRAP
 態々設定があるという事は、メモリを載せ替えた場合にはそのメーカーによって設定し直さねばならないのかも。尤もソフト(ATITool)でメモリ設定は書き換えられるらしいが。
straps1


★MEMVMODE
 メモリ電圧の設定。レギュレーターの設定だけではダメなのだろうか?それとも自動で可変するのかな。RV370GLのC6、C7ピンを操作する。電圧モードは以下の通り。
straps2

 DDRという事で2.5Vが標準として、2.8Vは3.3ns(300MHz)以上のメモリで、1.8VはDDR2用なのだろうか?


★VDDC電圧
 これはSTRAPに入れるのはおかしいかもしれないが…。MAX1954、ISL6522共にVref0.8Vなので同じ。何故電圧が2種類あるのか?X300系とX600系の違いか?
straps3

 ISL6522CBは位相補償が必要となる場合があるが、その時はC325とR254で行なう。MAX1954EUBなら必要は無い。当該基板ではC325・R254共に実装されていない。

MS-8964その後

 HSDLブログに於いて「その後」記事が出るのは担当者が甚くお気に入りの製品という事だ。今回はオール固体電解にモデφする。何故壊れてもいない電解コンを交換するか?それはHSDLの戦略的事情によるものだが今はまだ知らなくてもいい(^^


★テキトー観察
 カード上を一見すると、まるで付け忘れたかの様に疎らにしか部品が付いていない。これで動くのならばチョロイもんだよな。だがしかし、部品自体はそれなりに良い物が付いている。OEM先の要望なのかもしれないが、アルミ電解は全ニチコンでタンタルは全AVXでキッチリ揃えられている。生産を分離してから部品メーカーがバラバラになったASUSとはえらい違いだ。省略された電源や部品が多いが、追加機能を使わない限り必要ないモノが多い。


esd_diode
 今まで気にしてなかったけど、静電気・ホットプラグ対策のダイオードが全部省略されている。ついでにEMI防止のFBもCも何もついていない(^^; このラインを辿って行くとVPU直結に近い(Lが2段ある)ので保護は必要だと考える。現状ではVPUが死亡する可能性は皆無ではなかろう。今まで気にしていなかったけど、この時期以降の奴ってみんなこうなのかな?同形状のBAT54S系を入手できたら暇潰しに付けてもいい。


ap431
 黒い5本足はシャントレギュレータで、T3C3(TL431)やA26CL(AP431)が使われていた。基板上の大部分の電源がこれで賄われているのでパーツが少なく見えるわけ。シャントレギュレータ電源はECSの得意技だったな。ちなみにATIリファレンス設計からしてこうなっており、MSIが手抜きしたわけではないので念の為。


c323_324
 C323/324は疑問だ。これはC321/322と並列に入っているタンタルコンだが、ハッキリ言って何も効いていないと思う。リファレンス回路でもオプションとなっているし、筆者なら真っ先に省略するだろうね(^^ 銘柄は不明だが、例えこれがTPSだったとしても高々400mΩ×2でしかない。カタログ上は30mΩ(カタログ上だけだけど^^)のHC470μF10Vに並べても意味が無かろうに。POSCAPかMLCCならまだ解るけど、これだとただの予算の浪費だと思う。このように無用ではあるが、既に実装されている物なので除去はしない(^^


 ヌビリファレンス回路図だと、例えばSII_A3V3_REG(3.3V出力)の出力コンは「47μF6.3Vのアルミ電解コンで、ESR≦760mΩ/リプル150mA(105℃時)を満たす面実装型の5φの物を使え」とか、性能からサイズまで事細かに書いてあるのだが、ATI(AMD)リファレンス回路だと容量と耐圧だけで他は何も書いていない。生産側としては楽で良いが、この辺りが市販製品の品質に影響を与えている可能性もある。この辺り、曾てのintelとVIAのポリシーの違いを思い出させる。


★交換する
 さて、大部分の人は意味がサッパリ判らない解析記事はこの辺でお終い(^^ メインのコンデンサ交換に移る。先ずはVDDC(1.2〜1.3V)から行ってみよう。言うまでも無くVPUのメイン電源だ。


c301
 C301はパッと見て近くに稍大きめのフェライトビーズがあるから入力コンだろう。耐圧が16Vだからソースは12Vということか。HMと言えばカタログデータ上はWGと同じだが二個チンなので一枚落ちのKZH程度だな。ここはラジアルリードしか使えないのが難点だな。


c301_after
 ジャンクコンデンサ入れにOS-CON SVP82μF16Vがあった。その容量と大きさから使い道が無いのだが、能力もサイズ的にもここにピッタリじゃないか?多数並べて使うほど量が無いのでこんな所しか使い道が無い。粗末な上に原価50円のカードにOS-CONはもったいないけど、この部品は全く使うアテが無いのだから構わない。


c321_322
 このC321、322がメインのVDDC出力コンだ。ノーマルはHC470μF10Vが使われている。VDDCは上記の通り極低圧なので、市販の電解コンなら耐圧は何でも良い事になる。上手い具合にSMDのパターンMC321、322も切ってある(Multi Footprint^^)から選択肢は∞だね。これでHC470μF10Vが2本手に入る。

 ここにはマネ下のUD330μF2.0Vを付ける。あまりにも高性能すぎて発振が心配だが、これはノートPCからの外し品で、しかも付け外しを繰り返しているので劣化しているであろうという読みだ(かなりテキトーな希望的観測^^)。発振したら対策するという事で。


c325_r254
 …と思ったけど、転ばぬ先の杖で位相補償用のC325とR254も付けてみた。PWMコントローラがMAX1954だったら必要は無いが、当該板はISL6522なので意味がある。ちなみにR15とC156はスナバである。EMI等が気になる時は付けると良いかも?原作ではR15が1.0Ω、C156が2.2nFとなっている。


c183
 これは3.3V直流しだが、もし電源が付いているのならC183とC184が並列繋ぎで出力コンとなる。これは電源無しなのでC183だけでメモリ電源のDCとなっている。シリーズレギュレータなので代わりは何でも良さそうだな。

 ここはノートPCから外したT520 220μF6.3Vが2つあったので並列にして載せてやる。一寸性能が高過ぎるが劣化しているだろうという読み(^^ これでHC470μF10Vが更に1本手に入った。何故ニチコンHCを集めているかというと他で流用する計画が進行中なのだ。更にそこからまた流用…と「風が吹けば桶屋が儲かる戦略」的な今回の記事なのだ。


c8
 C8は裏のC2と並列になっている3.3VのDCだが、ATIのリファレンス設計では47μFのタンタルコン以上の物を使えとある。劣化はしない部分なので放置でも良いけど全固体式にする為に交換するしかない。

 ここは永久に使うアテが無いと思われたHDDからの外し品T491をここで使う。47μFなので丁度良い。3つあったのでC2とC8両方に付ける(^^ 無駄かもしれないが、外し品は劣化している可能性もあるからな。


c2_after
 裏面のC2も付けたが…邪魔くさい(^^; Dケースは高さがかなりあるのでカードを置いた時にぶち当たるんだな。Vだったらよかったのだが、完璧に付いてしまったのでこのまま行く。


c5
 これで完成かと思ったのだが、3.3VのDCがあれば12Vもあるわな。VGAコネクタの右にある空きパターンC5がそれだった。考えてみればPCI-EピンからB17まで画像信号線の下を電源が通っているのだから、やはり電源ラインにノイズが乗ってしまうのは拙いかもしれない。ということでこれも付ける事にした。

http://www.nix.ru/include/view-photo.html?good_id=47971&pid=2245
http://www.nix.ru/autocatalog/msi/msi_video/42724_top.jpg
 同じ基板でC5が実装されているRX550-TD128E。このC5は省略して良いモノではないと思うのだが…。それにしても似てはいるけどいろいろ部品が変わっている製品だな。

 12Vラインに使える16V以上のタンタルが無い…。必死に探したらHDDから外した10μF35Vを発見した。リファレンス回路では100μF16Vとなっているので、これだと容量が1/10と圧倒的に足りないが致し方ない。心残りだが低周波はマザーのDCに頼ろう(^^


★使用部品
 今回の改造の表目的は固体化だが、裏目的はHC470μFを分捕る事なのだ。今回は殆ど中古部品なので部品代はロハに等しい(^^

=out=
C183,321,322:nichicon HC470μF10V[30mΩ/1230mA]
C301:nichicon HM470μF16V[30mΩ/1140mA]
C8:nichicon SMDアルミ電解100μF16V[NA]

=in=
C5:KEMET T491 10μF35V[1.0Ω/387mA]
C2,8:KEMET T491 47μF10V[700mΩ/463mA]×2
C183,184:KEMET T520 220μF6.3V[7-40mΩ/2.2-5.2A]
C301:OS-CON SVP 82μF16V[40mΩ/2120mA]
C321,322:SP-CAP UD 330μF2.0V[9-15mΩ/3.0-3.4A]
C325:MURATA MLCC 0.1μF50V
R254:KOA 1608 1.5kΩ

合計3円(税込、副資材・電気代・人件費別^^)

 値段が付くのはKOAの抵抗とMURATAのMLCCだけ。HM470μF16Vはいずれ廉価ビデオカードの補修に使われる予感。SMDアルミ電解は再使用はしないで破棄する。


★テスト
 まあ交換前は完全に動いていたカードなので問題無いだろう。固体コンは変動が少ないのでエージングも必要無し。逆に言うとダメージからの復活もしにくいわけだが、今回使用したポリマータンタルはハンダ付け2回目でも性能に問題は無いようだ。今後LDO等に使用する場合は発振などにも留意しておく必要があるだろう。今回の一番の収穫は、はずし部品が問題無く使えたという事(だけ?)。


★一旦終了
ms8964_151111
 何か部品をはぎ取られて捨てられる寸前のカードに見えるな(^^; 欲を言えばC321とC322をSP-CAPではなくT520のような黄色系のタンタルにすれば統一されて良かった。T520の330μF6.3Vがあったはずなのに見当たらなかったんだよね。見栄えの点でちょっと心残りだ。

 だがしかし、これで電解コンの劣化は無くなったので実用価値は高まった。パーツの背が低くなったから、大型ヒートシンクでファンレス化も視野に入ってきた。クリスタルとインダクタに当たらなければ相当大型のヒートシンクでも付けられる。HSDLにはビデオカードのクーラーは山のようにあるのでしばらく遊べそうだ。

RADEON X850XT修理

 初めて来た人は「HSDLブログは修理ブログ」ではないかと勘違いしそうだが、HSDLは修理ブログではありません(^^ PC系不動ジャンクは八割方故障原因が判明しており、趣味の修理としては面白くないのだ。修理とは「故障原因を突き止める事」に尽きる。部品交換だけなら修理じゃなくてただの作業だからね。筆者はその作業が最も嫌いなのだが、前にも書いたがこれはハズレ物件を引いた人の罰ゲームなのである…という事で今日の作業を開始する(^^


 「ローカル巡回[15/08/31]」で手に入れたATI純正X850XTである。「動作チェック[15/10/12]」に於いてテストされたが、VGA段階で全く反応しない事から早々に「部品を取って残りは金属ゴミ決定!」とされた。そこで部品を取る為に洗ってからもう一度よく検品した。


c1631
 がび〜ん!おなじみMLCC0.1μFが脱落してやがります。これではウンともスンとも言わないのは当たり前だ。こんな分りやすい不具合を見逃すなんて。高級部品が沢山付いている事から、部品取りのための陰謀のような気がしてきた(^^;


c1631_after
 たった一つのMLCCが取れただけで捨ててたら世話は無い。数分で作業完了だが、この後クーラーを組み立てて取り付ける作業が(ハイエンドは)苦行なのだ。部品を取って破棄するつもりだったので組み立て方を忘れている…。


hwinfo_x850xt
 ちゃんと動くじゃねえか!まあHD4870のように解体を始めてから気づいたんじゃないから良いか。GPUとメモリが4MHzというのが気になるが(^^; 誤表示という事で気にしない。

 世間的には既に終わっているカードだが、XシリーズはGDIや昔のベンチマークがクソ速いカードなので楽しみはある。


l65
 ヒートシンクを外す時にドライバをぶつけたらまた欠けてしまった。どんどんインダクタンスが下がっているな。まあ動作に影響は無いと思うが気になるしカッコ悪い。同形状はインダクタンスが2.2μH以上ならジャンク箱にあるのだが、これは恐らく1.5μH以下だと思う。でも交換はしないだろうな。

FireGL V3100を動かす

 先日入手したFireGL V3100だが、片方は全く動作しなかった。動作チェックでも指摘した通り、またもやPCI-EのMLCCが砕けて消滅していた。何でこんな所がピンポイントで壊れるんだろう?わざとやっているとしか思えない。がしかし、「ジャンクFIREGL V3200」の時とは違ってランドは全く無事である。これなら捨てるまでもない障害なのでサックリ直して動かしてみたい。


★現時点での犯人
c631_632
 動作の障害となっているのはこれに間違いない。このMLCCは電源のDCではなくデータラインのCCなので無ければ祈っても願っても絶対に動かない。逆に言えば「これさえ直せば完全動作」の可能性が高いので、もしこれが理由で価格が安いのならば買い得ジャンクではある。小汚いのでまずはカード洗いから始めるか。


★洗う(^^;
 良い子の皆さんは決してマネしてはいけません。電解コンへの浸水や接点の腐食ばかりでなく、水を切る時にカードを振ったらハンダ割れの原因にもなるので、そのあたりの事情に無知な人は特に真似しないように。


bara_ms8964
 まずはブラケットやクーラーなどバラせる限りバラす。横着してバラさないで洗うとヒドイ目に合う場合が多い。ビデオカード・ジャンカーの腕はクーラーをいかに早く無傷で外せるか?で決まる(^^ これは中央のピンを抜く奴なので3分もあれば外れる。サーマルコンパウンドは洗う前に有機溶剤を使って完全に除去する。これは50円ジャンクなので中性洗剤までしか使わない。価格によって洗剤まで差を付けるHSDLなのである。洗いあがったカードは傷が少なかったので中古美品となった。


rv370gl
 中身はFireGL名義だったが、ジャンパ抵抗の位置を変えれば色々なカードに変身するのだろう。ちなみに2006年11週とかなり新しい。当時このカードは新品1980円で投げ売りされていたらしいが、RV370の売れ残りの在庫処分の製品だったのかもしれない。


★直す
 外で完全に乾燥したらいよいよ修理本番である。完全に乾燥しないうちは始めてはいけない。まずはランドに残留しているパーツの破片とハンダを掃除する。これをキッチリやらないとまともな修理は望めない。1608以下の超小型パーツを扱える事とハンダ吸い取り線に慣れること。現代のビデオカード修理はそれに尽きる。


c631_632_after
 少なくともこの時期のPCI-Eは全て0.1μF(100nF)で良さそうだ。形状の良い1608なので付けやすい。MLCCのメーカーが違うので色が違ってしまった。色を見なければ修理したとは気づくまい。実は同じ色もあったのだが、筆者自身がどこを直したのか判らなくなりそうなので敢えて違う色にした。


★動かす
hwinfo_ms8964
 先ずはどうでも良いマザーに付けてVGAでチェックする。VGAでノイズも出ず普通に動けばまず完全動作は間違いないだろう。


catalyst8583
 AMDのサイトに行ってこの最終ドライバ8.583をダウンロードする。これはラデに比べ3Dバージョンが古いのだがFireGL系は致し方ない。余談だけどFireGL⇒RADEON化もアリだと思う。ゲホ系のQuadroではどちらのドライバも動くのでそんな心配は無いんだけどな。


gpuz_rv370gl
 正常に認識されて体制は整った。何かベンチマークでも動かしてみようか。公開はしていないがV3200の時に取ったベンチマークがあるので比較してみるか。CPUはここで修理したSLA8Z@333である。


bench_V3100_3200
 PCI-Eのカードと言っても中身はAGPのR300シリーズなので速度に誇るべきものは全く無い。ビデオカードの歴史的にはAGP⇒PCI-Eの過渡期的な製品と言う位置づけだ。中身がAGP石という事で「AGPでしか動かないベンチマーク」も動かせる。V3200とV3100の差は当然ながらクロック分だけだね。

 ちなみにVGA時の消費電力は8Wだった。これはPCI-Eのカードとしては極めて少ない。発熱も勿論最低ランクなのでファンレスもアリかな。


★終わり
zenkei_ms8964
 修理完成したFireGL V3100である。完全に洗ったし、グリスは中華最高グリス(笑)HY-1になったし。粗末だけど結構気に入っているのだ。

 このカードの正体はMSI製のMS-8964(Ver1.1A)だった。基板に番号が書いてあるし、検索すると同デザインの赤いリテール基板が存在している。きっとX300〜FireGL V3100まで色々なバージョンがあるのでしょう(X600も同じか?)。速度的にはATIと言うかPCI-Eカードの最低ランクに位置するが、HSDLでは気楽に使える省電力カードとして今後も使われるだろう。

GC-R96XTGその後

黄昏のビデオカード GC-R96XTG

 もう二度と日の目を見ない予定だったGC-R96XTGだが、驚きの発見があったので再び記事になった。


★膨らんでいた!
 このカードには8φと5φのアルミ電解コンしか載っていない。8φはマネ下FJ1000μF6.3Vで5φは[A]と言う中華メーカーの100μF16Vである。ARKと言うメーカーらしい。問題はその中華コンである。


c157_1
 何と!5φのチビコンがシャキーン(少)状態ではないか。5φの電解コンが膨らんだのを見たのはビデオカードでは初めてかな。マザーでは大昔に一回見た記憶があるけど。

 このC157は裏にある1117相当品の出力コンで、つまり最大でも1Aしか流れないところなのだ。何故壊れるのか見当もつかないので恐らく不良品なのだろう。スンナリと立って漏れてもいないので、容量の違う少々長い電解コンかと思っていたよ。流石GeCube、チビコンでコケるとは詰めが甘い。新品で買ったらorzな物件と言えよう。


★交換
c157_2
 5φのARKは全部交換する事にした。大して重要な役割ではないので抜いたままでも大丈夫だろうが、主に見栄えの観点から似たようなのを付けた。

[A]SZ?100μF16V×7

UTWRZ 47μF25V[750mΩ/180mA]×4
UTWRZ100μF10V[750mΩ/180mA]×3

 多分12Vラインは無いので全部10Vでも良かったけど、均等に減らしたかったので47μF25Vも使用した。使い分けには意味は無い。同サイズなので性能的には同じである。


ark100uf
 外したARK100μF16Vを比べてみる。右の正常サイズと比べて明らかに抜けかけている。まさかこんな小さいのが抜けるとはね。


kzh390
 作業ついでに前回誤魔化した脚の抜けたFJも交換しておいた。FJは持っていないのでお馴染みのKZH390μF25V登場。多分入力コン(確かめていない)なので容量は気にしなくていい。ESR的には{30mΩ/2}が{48mΩ/3}とほぼ同等になるだけ。

 電解コンを交換しないで済まそうと脚を押し込んだりしたのだが苦労は水の泡。やっぱりハンダ付けをやらされる羽目に陥ったのだった。まあ嫌いな作業でもたまにはやらないとヘタになるからな。


★テスト
GC-R96XTG
 これだけで記事が終わると何なので、前からやってみたかったゲホ・ラデの3D画質の比較をしてみた。比較相手は同時代のライバルFX5700である。ドライバはどちらも最終。


nb_high_fx5700
 まずこれが比較相手のFX5700の最高画質だ。カードはリファレンスそのものとも言うべきLR2982である。最高画質だけあってかなり遅い。


nb_high_r96xtg
 これが9600XTの最高画質だ。載せたのがSL6K8(Celeron1.6A)なのでかなり厳しい速度になっている。このままでは実用にはならないが画質のチェックなので。ゲホと比べると金網の描写は負けているが、何より注目できるのはアンチエイリアス処理だね。ジャギが無いのに加え、文字が殆ど滲んでいないのが凄い。これはゲホより一段どころか明らかに格上の画質。それとゲホより輪郭線が明らかに細くなっているのが特徴だ。これは好みもあるので良し悪しは言えない。何となくAviUtilのワープシャープを思い出す画質だ。


nb_normal_r96xtg
 参考までにこれが9600XTのデフォルトだ。ハッキリ言って上の画質を見ると「何だこりゃ!」レベルだが、ライバルFX5700もデフォルトだとこれとソックリになる(^^ つまりビデオカードをデフォルト設定でしか使わない人は「本当のカードの画質」を知ることはできないという事だね。


★終わり
gcr96xtg_3
 9600の純正クーラーを何故か一杯持っているので純正相当で組み立ててみる。この純正クーラーは以前書いたように欠陥設計だが、HSDLでは長々使う事は無いので耐えられるだろう。

 このカードはカノプー最後?のビデオカードMTVGA 9600XTのベースになったカードで、OEM向けに大量に出た製品なのだろう。クーラーの柔軟性があるのはそのためだろうか。大型の汎用ファンレスクーラーも余裕で付きそうだ。

黄昏のビデオカード GC-R96XTG

 この「黄昏のビデオカード」シリーズは、登場後10年以上経ったビデオカードを鑑賞する企画だ。今回取り上げるのは「西ローカル巡回[15/04/30]」に於いて大枚50円で入手した、現時点では不動のRADEON9600XTカードだ。9600は(2年前の)前々回にProを取り上げたし、XTの電解コン交換記事も書いたのだが成り行きで書く。あ!そう言えば9600XT MAC Editionについても去年書いたんだった…どんだけ9600好きなんだよ(^^; それだけジャンク屋の店先に多いという事だが。


★現状
 動作チェックしたけど動かなかった。動作チェック記事にも書いたようにVmem出力のFJ1000μFがへし折れて電極が露出していたからだ。サックリ交換しようと思ったが、動かないと骨折り損なので電解コンの脚を無理やり押し込んだ。出た〜!得意のインチキ修理。これで動かなかったらまた別の手を考えよう(^^


★外見
 こちらの方が発売当時のレビュー記事(この記事はOEM品のXIAi9600XT-DV128としてだが)を書いてますが、新品の時にはなかなか格好良かったらしいですね。


gcr96xtg
 しかし10年後にはこれだよ!(^^; シールの貼り方がテキトーなのか、それともシールのノリ自体が腐っているのか。ともかくこんなヒドイ状態のカードはあまり無い。剥がしても剥がさなくてもキタネーし、一体どうしたら良いのか途方に暮れてしまう。しかしまあ、いずれは剥がさねばなるまい。とりあえずクーラー洗っちまうかな。


gcr96xtg_2
 バラして洗う事にした。以前ビデオカードを洗ったら配線が燃えてブチ壊れた事があったな…等と縁起でもない事を思い出す。高級でヤバそうな洗剤を使うのは止めて、台所用の激安中性洗剤を使う事にする(50円だし^^)。メモリヒートシンクは剥がしたいけど、無理に剥がしたらハンダ割れで死にそうなのでそのままにしておいた。


vga
 PCの外側に露出していた部分の錆もヒドイな。ブラケットは再生するよりジャンク箱に合う奴が有ったら交換しよう。コネクタは取りあえず錆取りを掛けるけど、一旦錆びるとメッキが無くなるからもうダメかも。長期保存する時は接点復活剤でも塗っておく。このコネクタの換えもジャンク箱に大量にありそうなので、ヒマとやる気が有れば交換しても良いかな。今回は錆びていないDVIコネクタから出力するので大勢に影響は無い。


fan
 それよりもっとまずいのがファンが崩壊した事。前オーナーが無学な奴だったらしく樹脂を劣化させる油を注してやがります(注)。極めて脆くなっており触っただけでポロポロと崩壊した。一応ファンは回るが土台がこれでは取り付け不能なので復元は不可能だ。このカードはこの大仰なクーラーだけが唯一にして最大の売り物だったんだけどな。動かす楽しみは殆ど無くなってしまった。取りあえず動作チェックはファンレスでやるしかないな。ぶん回すとしたらNightHawkでも付けるかね?

注:裏のシールを一度剥がした跡があったので間違いない。

★テスト
test
 洗ったらだいたいキレイになった。外装シールは洗ったら完全に剥がれてしまった。まあ付いていても汚らしいだけなので構わないか。このファンレス・スケルトン状態で動かしてみた。純正クーラーとはヒートシンクの大きさが違うので、動作チェック程度なら何とか熱暴走せずに動かせる。


hwinfo_gcr96xtg
 動いた。しかし起動はしたものの、このままだと3Dぶん回しは発熱で厳しいね。当面はこれで動かすが、実用するには冷えるクーラーを調達しなくてはならない。面戸癖。


★ちょっと見る
 この時代のカードは概ねリファレンス基板なので見どころは特に無い。勿体ぶって解析するほどのモノじゃないのだがチラ見程度に。


rv360
 あれ?コアの刻印はRV360名義じゃなかったっけ?この記事でも同じなので筆者の気のせいかな。この時代に限らないがGPUのクロックは限度一杯まで上げてある場合が多い。なのでVcoreをカツ入れしても冷却しても大してクロックは上がらない。R300より前の石と比べてハードウェア・アクセラレート機能は増えたけど、OCは主に効果の高いメモリを中心に行なう事になる。


vddc
 これがGPU関連のVDDCだ。シリーズレギュレータICのLT1575と紛らわしいNCP1575使用のステップダウンコンバータだ。安い汎用の石で済ませているが、この時代のGPUはVcoreが可変ではないのでこれで充分だな。


vmem
 メモリ関連の電源はこれ。SC1175を使用したP6マザーのようなVRMである。何でGPU電源より高価と思われる奴が付いているんだろう?コイツがVDDCでメモリが1575なら納得なんだが。コストダウンになっていないような気もするが、色々考えたけど理由は不明。好意的に考えればメモリ電源の方がGPUより繊細だとか。

 以前このメーカー(青ペンXIAi名義)の9200SEを新品で買って使用したが、VDDRが3.3Vからダイオードで降圧させていたのを見て愕然とした。尤もATIリファレンスでは431+パワーMOSFETなのでそれ程大きな品質の差は無いか(^^


memory
 裏メモリにはヒートシンクが付いている。クロックは約320MHzだったのでノーマル300MHzより少し高い。ヒートシンク分なのだろうか。本音を言えば後でどうにかなるクーラーよりもメモリの一段良いやつ付けてほしいけどね。こればかりは自前で交換できないので。


★一旦終了
 このクラスとしては大仰なクーラーに惚れて買ったカードだが、そいつが壊れたので無価値なものとなってしまった。まあRADEON9600系はHSDLでは現役認定されるカードなのでこれからも活躍の余地はあろう。
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