HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

Abit

Abit BP6(下)

続・古のマザー Abit BP6

 前回の続き。今回はOSを入れて動かしてみる。


★起動テスト
 一応動作チェックでは不動品だったのでまずは起動テストから。


hwinfo_bp6
 前回はポストコード"C1"を表示してストライキしていたが、今回は電解コン交換によってアッサリと起動した。交換しなくても時間をかければ動いたかもしれないが。CPU×2も完全動作。


memtest_bp6
 MEMTESTも無事にパス。しかしこれフルに768MB積んだら一体何時間かかるんだよ(^^;


★BIOSアップデート、だがしかし。
http://abit.ws/page/jp/download/download_detail.php@pFILE_TYPE=Bios&pMAIN_TYPE=Motherboard&pTITLE_ON_SCREEN=BP6&pSOCKET_TYPE=Socket+370
 BIOSをダウンロードしようとしたのだが、どれも222Byteしかない実体のない代物だった…使えねえっ!ほかのマザーの奴も見てみたがどれも実体がない。もうこのサイトは終わっているのか。仕方がないので他のftpサイトから落としてきたが正しいのか心配だ。


biosup_bp6
 不安定な状態で書き換えると泣きを見る。もっともこの場合はソケット付なので飛ばしたところで何の心配も要らない。この作業でオリジナルのNJから最終のRUにバージョンアップされた。


★Windowsインストール
 曲がりなりにもデュアルCPUなのでNT系を入れねばならない。時代的にはNT4や2000だろうが、NT5系の完成形という事でXPを入れる。載せるプロセッサがSSEを使えないくらい古いのでNT4でも充分なのだが。面倒死脳と440BXでDirectXでもないだろう。

G033
BP6[Rev1.0/NJ→RU]
CPU1:B80524P400 SL37X
CPU2:B80524P400 SL37X
MEM:384MB(PC100-128MB×3)
VGA:MS-8881改[MX440+DDR64MB]
IDE5:MPD3043AT
IDE7:FB lct20
PCI4:RE100ATX(RTL8139C)
SOUND:None
PS:MIRAGE DR-B350ATX
OS:Windows XP SP3

 メモリは128MBながら16チップのモジュールを4枚載せている。これで修理した3.3Vの耐久力が分る。HDDは古過ぎて時代がズバリ合ってしまった(^^; ビデオカードはちょっと時代が新しいが、まあ実態はGF2の後継なので良かろう。


device_bp6
 何の問題もなく無事インストールされた。ACPIマルチプロセッサになっているし、電源も普通に切れる。プロセッサネームがただの「プロセッサ」なのが泣けるが…。


dual_bp6
 ちゃんと面倒死脳がデュアルで動いている。ちょっと感動。しかし遅い!体感では確実に喝破セレ566に負ける。これがFSB66+MMX400の実力だろうか。デュアルで誤魔化そうとしても隠せない。


cdi_bp6
 CDIでHDD情報を得ようと思ったが、HPT366を介すると情報を取得できないようだ。内蔵ではなくてオンボードデバイスだから仕方がないか。


wpcredit
 これがノーマルのレジスタ設定だ。BIOSでなるべく速くなるように設定したのでデフォルトではない。もっとも最速設定にしても殆ど速くはならないはず。


★ベンチマーク
 いつも使っている奴が時代に合ってしまう。いくらなんでも3Dベンチはやらなくて良いだろう。でも一つくらいは試しにやってみるか。動けばの話だが…。


bench_bp6
 まあだいたい予想通り。Π焼きはいつ終わるのか不安になるほどだ(大げさ)。ところでCPU-Zのクロックがかなりおかしいのだが…FSB70相当になっているぞ。この不安定な状態でOCなんてしてませんよ。外部IDEコントローラHPT366に繋いだHDDがまともに動作していない。


hwinfo_sensor
 HWINFOのセンサーでは真っ当に400MHzになっている。CrystalCPUIDやWCPUIDでも正常に400MHzを表示した。単純にCPU-Zの誤爆らしい。


3dbench_bp6
 これ以上は時間がかかり過ぎるので断念した。今までの最低記録じゃないかと思う。


 何とか評判通り不安定にしようと?いろいろなソフトを動かしてみた。がしかし、高負荷のOCCTやPrime95やら何を動かしても不安定にはならない。CPUを定格で使っている限りCPU安定性に問題は無いようだ。恐らくメーカーはFSB66だけテストしているのだろう。尤も安定していると断言できるのはCPU周りだけで、PCIバス周りは何も負荷がかかっていないので未知の部分。この辺りに弱点があるのかもしれない。


★終わり
 今回はボロが出なかったので残念だ。カーソル動かしただけでぶっ飛んだとかいう楽しい話を昔どこかで読んだのだが、単にその環境やソフトウェアの問題だったのかもしれない。CPUをOCしていたか、当時のユーザーが使っていたと思われるWindows2000が不安定だったのだろう。但し電解コンは粗悪なのは事実で、このメーカーの生産にはかなり問題があった(過去形)という事だろう。何はともあれ歴史的な一枚である事には変わりない。

Abit BP6(上)

続・古のマザー Abit BP6


 今回は先日手に入れたAbit BP6を早くも取り上げる。このマザーは世間で既にクソマザーと評価確定しているが、本当に世間の評判が正しいかどうか確かめたい。この手の変態マザーはベテラン(だけ)が使うべきものだが、何故かドが付く初心者が金蠅のように群がってくるのでトラブルが絶えない。そのため冤罪に近い症例もあるかもしれない。解析は簡単に済ませてテキトーに動かしてその真相を探る。


★まずは訂正
 動作チェックでQ17のAME1084ACDTについて「昇圧できるように独立させてある」と書いたがウソだった(^^; 電圧は約3.3V固定で変化はできなかった。最初はそのつもりだったのかもしれないが、少なくともBIOSメニューには無かった。


★いきなり洗う(^^
yani_bp6
 このマザーの黒いホコリはブロワーで吹いても微動だにしない。これはヤニ食っているか、若しくはワンルームで台所の湯気などを浴びている可能性が高い。どちらにしても洗わなければダメだ。PCの前では禁煙しよう。不可解な症状はすべてヤニによる接触不良と考えた方が良い。CPUソケット、AGPスロット、メモリスロット等の内部から接触不良なので、接点をアルコールでチョロっと拭いて治るものじゃない。無駄無駄。


clean_bp6
 一発で動作しないといきなり扱いが手荒になる(^^ 現在バスマジックリン(互換品)で洗浄中。キレイにすればそれだけ愛着が沸くというものだ。シャワーでお湯が出てくるので濯ぎも捗る。おまけに夏の日差しはバカ強く、しかも風も強いので完全乾燥までに半日も要しない(8月上旬の話)。


★EC10問題
ec10
 おなじみEC10だ。筆者も10年以上前から(自分には無関係なのに)存在を知っている。当該マザーは幸いオリジナル電解コンが付いている。このEC10はシルク印刷を見れば判るように8φ(JACKCON1000μF又はTAYEH1500μF)の電解コンが付く設計だったはず(注1)。それを生産で小さいのに変えたんだろう。勿論それなりにバリデーションを通っている筈だがテキトーだったのか?これで不良が出るとすれば設計ミスでは無く生産ミスと言えよう。


ams1085cd
 これがVttを生成しているAMS1085CD(注2)だが、CPU×2なのに1つしかない。シングルならこれで足りるが、デュアルなのにシングル仕様で良いのか?イヤ良くないから不具合が出ているんだよな。CPU×2だから単純に倍電流必要とはならないだろうし、1085のカレントリミットは約5Aなので大丈夫なのだろう。がしかし、発熱なども考慮すれば1085じゃなくて1084を付けてみれば?もしTO-252の1084が手に入ったら交換してみたい。

 108x系は準LDOなので超低ESRコンデンサを付けると発振するか不安定になるが、EC10はかなり離れているのである程度低くても耐えられる可能性はある。負荷周波数にもよるので絶対安心は無いだろうけど。ちなみに108xの推奨はIC直近で50〜500mΩである。

注1:EC12、16、26、27、29、30、32も同様のケチり。

注2:3AのリニアレギュレータIC。AMS以外にもある。xxx1085が同じならどれも互換品。ちなみにIvttは2.7Aとなっている。CPUが2つ同時にピークに達する確率は非常に低いので足りるといえば足りる。

★VRM
cs51313
 VRMコントローラはチェリー時代のCS51313である。Vcore用の上下PWM信号とVrefが出ており、VttやVclkが欲しければLM358を使った回路を外付けする…こんな面倒なモノ誰も使わんだろ(^^; Abitもこれは使わず上記のLDOを使っている。もっと新しいVRMコントローラならパワーMOSFETの外付けだけで生成できるのだが。

 このICは当時流行った?(Analog Devicesも採用していた)コンスタント・オフタイムと言うPWM方法を採用している。これは通常のPWMがスイッチング周期に基づいてオン・オフするのに対して、オフ時間を固定してオンタイムを伸縮させる。つまりスイッチング周波数と言うものは無いというか不定である。サイクルが{不定のオンタイム+一定時間のオフタイム}だからだ。これで応答性が上がるらしいのだが、電圧が±した時に直ちにオンタイムが始まったり終わったりするからだろう。コピーツールで言えばサンプリング方式のアインシュタインとタイムカウントのナポレオンの違い(注3)みたいなものか(^^ しかし2000年代に入って廃れたところを見ると大したメリットでは無かったのかも。一番大きな欠点として多相化が不可能だし。オシロで波形を見ると凄まじく周波数が変動しているのが分る。これを最初に見たのはまだ公開されていない「続・古のマザー FREEWAY FW-6400GX/150」の時だった(これも早く完成させたい)。


l18
 Abit BH6でもおなじみのチビトロイダルコア。これでも足りるだろうけど、排熱が悪いと恐らく下のように…。

http://www.burtonsys.com/badcaps_t27.html
 これはマザーだけが悪い訳じゃない。恐らくケースの排熱が極度に悪いのだろう。普通VRM付近がこんなに発熱(確実に180℃を越えている)したら気づくモノだが、よほど空気が読めないというか鈍感なんだろうか。

注3:一体全体、世界で何人がこの喩えで判るというのだ…(^^; サンプリング方式はサンプリング回数を決めて(スイッチング周波数と同じ)計測するが、タイムカウント式はリアルタイムに反応して変化した時間を記録する。厳密に言えばタイムカウント式もクロック限界でサンプリングしている訳だが、回数を決めるのと、力の限り連続してサンプリングし続けるかの違いは大きい。

★その他
 このマザーは信じられないくらい部品がケチられている。メモリスロット脇に通常のマザーならどんなマザーにも複数あるVmemの電解コンが1本しか無い。またPCIバス・スロットにも全くない。メモリを積めば積むほど、PCIスロットに何か挿せば挿すほど不調になるだろうね。AGPもショボイし、これで何で動いているのか不思議なくらいだ。特にメモリの脇のは安定性にかなり影響を与えていると思われる。ハード的にはクソマザー確定だ。


★補修
 HSDLでは既にP6世代以前の扱いはアグレッシブモードでは無くコンサバティブモードになっている。具体的に言えばオリジナル重視となっており、特にこのような迷板は出来る限りオリジナルで保存したい。だがこの場合は電解コンの破損で?動作しないので、怪しい電解コンを交換しなくてはいけない。

EC31:LEK1000μF10V→KZH390μF25V

JACKCON LEK1000μF10V[75mΩ/950mA]*
NCC KZH390μF25V[48mΩ/1210mA]

*JACKCONの品種は無記名なので推定。1000μF10Vで8φ×14个猟礇ぅ鵐圈璽瀬鵐紘覆呂海譴靴無かった。他の品種も10年前から変わっていないので、当たらずとも遠からずだろう。


ec31_remove
 取り敢えず抜いちまうか。この基板は昔の奴なので概ね抜き易く付け易い。しかしこの部分に関して言えばプラス側は広いランドに繋がっており、ハンダがなかなか溶けなかった。この基板はホールが小さいので無理すると抜けちまいます。


ec31_after
 オリジナルより容量は1/2に落ちるが、恐らく1000μFは要らないので気にしない。この3.3Vは容量が効いてくるような低周波ではオンオフしないから(しても足りる)。デバイスの直近では高周波で振れているけど、ここまで離れるとただの流れっぱと変わらない。


ec31_rev
 裏はこうなっている。表だけじゃなくて裏にもランドが広がっているので溶けないんだね。この頃のレジストは脆くてすぐに割れたり傷が付く。


bulged_cap
 Vcoreの出力コンもこの通りだが面倒なので放置する。このマザーに載せるMendocinoコアは静的リプルを-0.089〜0.100mVまで、言い換えれば190mV程度の巨大リプル(笑)を許容している。この程度なら現状の腐った中華コンでも充分に足りるばかりか、そこらの一般用85℃品でも足りるかも(注4)。ちなみに動的リプルはImax14.9Aで−0.144〜0.144mVである。緩い!緩過ぎる(詳細はイソテル24365820文書を参照の事)。必要以上に良いコンデンサを付けてもカネの無駄だからね。…と言いつつ本当は交換するのが面倒になっただけの話でした。

注4:Celeron533を1つに対して出力コンデンサは6本。テキトーに計算すると66mΩで470μF程度のコンデンサが必要だ。手持ちだとZL470μF16Vがこれに適合するがサイズが10φ。サイズが8φだとKZH390μF25V[48mΩ]があるが、これだと容量がちょっと足りない気もしないでもない。

★続く
 次回は実際に動かしてみる。HSDLにとっては蛇足のようなもの?いやこのマザーの場合はちょっと興味があるな。

続・古のマザー Abit BF6

 メモリテストをやっていて気になってイライラしてきたので、突如発作的に解析記事が始まる(^^ 思いつきなので簡単モードで。
bf6


★VRM
vrm
 CPU側のコンデンサは入力3本出力8本。VRMは1GHzに耐えられる仕様になっている。但し中華コンデンサTAYEH[LE]1500μF6.3Vの能力が三洋GX並みならば、という条件が付くが。カタログではたぶんGXクラスと称しているのだろう。手に入らないので判らないけど。

 珍しくVRMコントローラにはRC5058Mが使われている。蝦がレイセオン系を使うのはこれが初めて?5057と同じくスイッチング周波数が310kHz固定になっている。設計時の想定電流が15A→18Aに増加しており、Slot1・Socket370のどれを載せても一応大丈夫。一応というのはコンデンサ依存のため断定できない。リファレンス回路では4mΩなので、これを実現するには8本だと@32mΩのコンデンサが必要である。TAYEH[LE]1500μF6.3Vにそんな性能があるのだろうか…どう見ても50mΩ前後だろう。ただこのマザーのTAYEHが潰れたのは見たことが無いし聞かないので何とか許容範囲なのかも。HSDLの計算では6.5mΩあれば足りるので、1本あたり50mΩで足りる計算になる。スイッチング周波数は実測で290kHz程度とやや低め。これはICのバラつきもあるが周辺回路の影響も大きいようだ。勿論規格の範囲内(255〜345kHz)である。


★クロックジェネレータ
clkgen
 これがこのマザー最大の売り物であるRTM520-39Dである。FSB200が出せるが、PCI1/5が無いのであまり役に立たない。後に出たICS950508等の方がPCI分周比が変えられるので使いものになる。FSB166でも周辺クロックが定格になるのは大きい。


★Vmem
vmem
 このマザーの第2の売り物がこれ。Vmem電源がCPU並みに強力である。KP6-BSと大差無いし、ソケ7ならこれ以下のマザーは沢山ある。コントローラはCS51313で、規定では1.25〜3.525Vまでだが、帰還部分を弄って電圧を上げているのだろう(未確認)。スイッチング周波数は実測100kHz前後とかなり遅いが、高速なON/OFFは無いので問題は無い。

 3本の入力コンデンサがおかしな位置にあるのが気になる。出力インダクタL10の位置に上側MOSFETを移動、その空いた部分に入力コンデンサを置く。現在入力コンデンサがある部分には下側のMOSFETを置く。出力インダクタは上側と下側の間に置けばよい。他にもこれよりはマシなデザインがいくつも思いつくのだが、選りによって何でこんな最悪の基板デザインになるのだろう。CPU側は解りやすいデザインなのに。蝦のVRMは他社と比較しても美しい配置のものが多いのだがこれはおかしい。想像するにこのVmemレギュレータは元設計者ではない誰かが後付けしたんだろうな。


ノースブリッジDC
north_dc
 ノースのDCは全然ダメ。i440BXならノースの周りにタンタルコンデンサや大型のMLCCの一つや二つ姿が見えないのはおかしい。基板裏もツルツルだし、これでは本格的なOCなんて無理だろう。VRMはソコソコ力を入れてるのに片手落ち。

 ついでにメモリ周りのDCも全然ダメ。これは基板設計の段階でPoorなので改良の余地が殆どない。ヘビーな用途向きではないだろうな。省略コンデンサが多いマザーは設計だけはまともだが、何も省かれていないのにコンデンサが少ないマザーは設計段階で問題がある。コスト以前に最初から付ける気が無いと言う事。


★ヒートシンク
ht
 ヒートシンクを外してみたら何とサーマルコンパウンドが塗られていない。確かAbitの製品はBH6もBE6-IIもSE6も全部そうだったような記憶がある。冷却フィンの高い大型品を付けたいが、Slot1は上にCPUクーラーが来るので高さに余裕が無い。大型ヒートシンクは付かない可能性が高い。とりあえず今よりは冷却フィンの高いものにしよう。


 このマザーの設計者は有能さは垣間見えるが詰めが甘い。メモリ周りは予算がなくなったのか?手抜きしまくりなのが残念だ。PCIとAGPは出来る限りDCの良いカードを付けるということで(注)納得するしかない(^^; あと部品がよろしくないのは生産側の責任+コストとの兼ね合いなので仕方が無いか。

注:今まで筆者は市販品では見たことが無い。市販品カードは「出来る限りDCの良いマザーボードに付けるということで」と考えているからだ(^^

古のマザー Abit AB-BH6

 長年見たいと思っていたAB-BH6を漸く入手。BH6は大きく分けて2種類あり、そのうちの古い方のRev1.0である。BIOSのバージョンがJJという古い奴で(河童未対応?)、使用感も無い事から実用された事が無いと思われる。以下超高速で見て行こう。


ab_bh6
 スタンダードなフルサイズATXマザーである。例のまな板にピッタリ入る。CPUをOCしなければならないテストにはこれを使おうかな。少なくともP2B-Fよりは使いやすい。がしかし。


vrm
 VRMは結構設計が古いが河童には対応している。VRMコントローラはCherry-semiのCS5165である。上下スイッチは一般的なPHB55N03LTで可も無し不可も無し。5817相当のステアリングダイオードも見える。

 UNISEMのUS1261はVtt生成だと思う。入出力コンデンサはJACKCON470μF16Vの105℃品一般用である。CPUスロットはMolex製。

 入力コンデンサが4本あるのはポイント高い。この時代は普通2、3本である。しかし出力は6本しかなく、しかもTAYEH1000μF6.3Vだ。これは意外に渋太いが、絶対的本数が足りないので1GHzなんてとても無理。交換するとすれば手持ちでは三洋WG1800μF6.3V×6だろうか。元が8φなのでサイズの選択範囲が狭い。6本なら12φとは言わないまでも10φ位にして欲しい。


l_in
 L11はVRM入力インダクタ。何だこの小ささは!T27-26相当だけど、こんなに小さいのはウチでは他にAcorpのマザーしかないな。鱈ゲタ直結だとここでのロスが大きそうだ。関係ないけど右のUSBのヒューズも省略されている。USB使用者はこれも付けないと危ない。出力は一般的なT50-52B相当品に#17の9Tだが、コンデンサを換えたら線は太く(#16)して巻きも7Tに減らす。


clk_gen
 クロックジェネレータはW124Gで、後の蟹RTM520とかに比べればあまりOCに使い易いとは言えない。DCはタンタルで、FBが省略されている以外はまあまあ。Rev1.1はW196Gになったらしい。これはFSB133の時、PCIが1/4になるというメリットがある。OC用にはこの方が望ましいのは言うまでも無い。BIOSが2種類あるのはこのためだと思われる。


ram_buffer
 SDRAMバッファ。これはRegメモリに載っている奴と働きは同じ。要はメモリに載っているか、マザーに載っているかの違い。


vmem
 VmemのDCも減らせるだけ減らしてある。JACKCON100μF16V×2は寂しすぎる。容量はさておき本数を増やしたい。メモリスロットはTEKCON製。


agp_dc
 AGPのDCはJACKCON100μF16V一般用。ナメてるだろ?右の奴はAGPじゃないかも。AGPスロットはTEKCON製。


pci_dc
 PCIのDCは僅かに3つ。伝統的にAbitはこれが少なく、次のBE6では全て無くなってしまった。PCIスロットもTEKCON製。


lm79
 LM79はセンサーチップだろう。BIOS上で温度が表示されていたが、多分サーマルダイオードの計測には対応していない。要改造だ。BIOSROMは(多分2MBitの)PLCCタイプ。大量入手した事だし、飛ばないように量産コピーしておこう(^^


 設計段階ではカトマイP!!!500MHz程度しか考慮されていない。当時河童は無かったけど、載せられるのは精々700MHzまでだろう。BE6-IIなどと比べてもかなり落ちる。電源的には頼りないこのマザーがOC用に重宝されたのは、VcoreとclkがBIOSで容易に変更できたからだろう。Vcc3.3が外部供給なのも所謂「Vio喝入れ」には便利だった。


★メモリアクセス
 昔からAbitはメモリが遅いような気がしていた。このAB-BH6も感覚的に遅いような気がする。そこでP2B-Fの数値と比べてみた。CPU=SL3CC、124MHz×4.5、BIOSのメモリ設定は最速の時、MEMTEST86+の転送スピードを比較すると、

ASUS P2B-F:396MB/s
Abit AB-BH6:324MB/s

 メモリが全く同一ではないので完璧に公正とは言えないが、全体的にメモリアクセスが遅い感じがする。このウェイトのおかげでOCが伸びるのかもしれない。ちなみにインテルサットを使い手動で最速に近いレジスタ設定にしたら、エラーが出たり立ち上がらなかったり。筆者的にはメモリにウェイトを入れてまでクロックを上げるのは意味が無いと考えている。ハッキリ言って「どこまでメモリアクセスを速く出来るか」がPCチューンの肝だと思っている。



 そう言えば回路間違いってどこなんだろう?結局どこか分らなかったけどまあいいか。もし知っている人がいたらサックリ教えてください(大した事じゃないと思うが)。これで長年の?念願を果たしたわけだが、古のマザーで取り上げたい物件で残るはBX6SEだけですね。


明日は昔を偲んでCeleron300AのOCでもやってみよう…(^^

今日のHSDL「2007/11/26」

FDD死亡

 突然フロッピーが読めなくなった。そこでドライブを交換したらちゃんと読む…つまり先のドライブは壊れたわけだ。どうして壊れたのか判らないので蓋を外して動かしてみたら、シークはするけれどメディアが全く回転していない。モーターがお亡くなりになったのだろうか。

 筆者は基本的に修理はしない(コンデンサや不良半導体等の交換は修理とは呼べない)。換えのモーターもないし、このドライブは捨てるしかないか。ミツミD353M3はよく死ぬなあ。



 でも興味深いのでもっと分解してみたら、原因と思われる事象を見つけてしまった。
fdd_1
 完全にフラットケーブルのグラウンド線が燃えている。これはモーターに接続されている線だから、メディアが回転しなくなるのは実に理にかなっている。しかし何時、何で燃えたんだろうか。そう言えば昨日、何となく焦げ臭かったような気がする。左側に激しいコゲ跡が見える。



 原因が判ったので(イヤだけど)修理するしかなくなった。正式にはフラットケーブルごと交換するのだが、あいにく在庫にはこのような規格の物は無かったのでビニール線で繋ぐ。写真の通りヤル気は全く感じられない。
fdd_2



 で動かしてみたら、モーターは回るようになったのだがデータを読み取らない。シーク等の基本動作は完全なので、もしかしてヘッドも死んでいるのだろうか?いやそうではないな。これはコントロールチップ自体がお亡くなりになっているのではなかろうか。配線燃えもコントロールチップの不良と考えると納得がいく。というわけで速攻で捨てることにした。捨てるといっても整理ポストに入るだけで、Windowsのゴミ箱みたいなものだが(その後、解体部品取り)。

 買ってから何10回も逆差ししているし、壊れても文句を言えた義理ではないが、ミツミのドライブは逆差ししやすくて困る。逆差し防止の切り込みが上下どちらにも付いているのはどういうことか(ちなみに逆差しで燃えたわけではない)。

 春にも1つFDDを潰しているし、絶対数が不足してきてしまったなあ。買い物リストには加えないといけない。FDDなんて今更買いたくは無いんだけど、DOSでの実験には必要な物だから仕方が無い。DOSだとWindowsを一々インストールしないで済むので楽だ。CD-ROMでも出来るが、ドライブが場所を食うし消費電力も大きいのでダメ。



今日のSE6

 暇を見つけては動かしているが、今までダメだったFSB133MHzCL2が遂に通った。そのお陰でMEMTEST86+で389MB/sという815新記録を樹立。HSDLのSDRAM公式レコード(403MB/s)にもかなり迫ってきた。しかもこれはL2キャッシュ128kのせろりんでのものだから価値がある。従来の記録と比べると向上度合いが良く分かると思う。このままでP!!!1GHzに変えたらどこまで伸びるのだろうか。

 ただしこの状態で使えるメモリが1枚しかないので128MBしかない。815ってSDRAMの相性が激しいのだろうか。128MBでは3DMark2000はスワップした。買い物リストにPC133を超えるSDRAMも追加か?もう買いたくないなあ。ちなみに筆者は設定緩めて何MHz行こうが価値を認めない(最速設定で行ってこそ良いメモリ)。勿論喝入れが必要なメモリもウンコメモリ。

 ところでこのマザー、レギュレータICを乗せたタイプのTNT/TNT2系のビデオカードが動かない。認識せずにオンボードで立ち上がっちゃうんだよね。現役当時は知らないんだけど、これって既出なのだろうか。インターネットで検索してもそんな症例に出会わなかったし、傾向を掴むのにかなり苦労してしまった。その後インテルD815で試しても同様だったのでi815系は全部そうなのかもしれない(未確認)。RIVA128でも動くのでAGPのバージョンも関係ないようだ。

 まだまだよく判らない事が一杯で、なかなか次のステージに進めない。coreアーキテクチャにたどり着くのはいつの日か。

Abit SE6(1回目)

 2006年秋、元々コンデンサが膨らんだ状態で売られていた。調査のためぜひ欲しかったので高かったけど買った(1000円弱)。膨らんだ状態でもBIOSは起動した。まず腐りコンデンサを交換して、その後全ての電解コンデンサ(全部で42本)を交換した。経過を書くのが面倒なので(厳密に言うと撮影が面倒)まとめてやっちゃいます。


jpcon1
 メインコンデンサは台湾製のJPCON(正邦)である。台湾製だからといって必ず膨らむわけではないが、この通り漏らしまくりなので品質は想像がつくだろう。傾いているのは下から漏れているから自然に曲がったのである。きっと組み立ててから放置していたんでしょう。ここまで気がつかないのは自作をやる人間としてはかなり迂闊な奴。このマザーを実用してたならかなりのアホ。筆者は実用マザーがこの手の故障を発生したことは一度も無い。元々こんな物件の載ったマザーは実用しないからである。弱い奴はあくまでもバラックの遊び用だ。


jpcon2
 大電力とは言えないメモリラインの奴まで膨らんでいる。これは経年劣化ではなく不良品レベルだろう。マザーボードメーカーには災難だったとしか言いようがないが、採用のときのテストを怠ったのが敗因だから同情の余地は無いかもしれない。


815dc1
 i815GMCH裏。まだ楽しみは残っている。133MHzで使うならデカップリングは必須であろう。これとCPUソケット裏の省略は、パワーユーザーの改造の楽しみを残したのだろうか(笑)。


fuse1
 SE6はクロックジェネレータに蟹も搭載していないし、恐らくOEMを意識していたのではないかと思うが、こんな部分を地道に手抜きしている。結構燃える事象の多い部分で危ない。対策しないといけないなあ。


zenkei
 SE6[Ver1.01]全景。電解コンデンサは全て日本メーカー製に交換した。あとはソケット内とチップセット裏のデカップリングをやれば完成だ。しかし何となく好きになれないボードだ。ABITとしては地味すぎる。どうせリテールのお馬鹿メーカーなんだから、もっと弾けるというか斬新さが欲しい。特にクロックジェネレータが蟹ではないのがマイナス。



 筆者はコンデンサが膨らんだ場合、すぐに交換しているわけではない。膨らんでも起動しなくなることはまず無いし、もうちょっと壊れていく様を見てみたいという悪趣味がある。最悪の場合FETが燃えたりするが(CPUやメモリは逝ったことは無い)、目の前でバラックで動いているのに気づかない奴はいないだろう(笑)。それに燃える前には嫌な臭いがするので、すぐに電源を切れば問題は無い。
記事検索
タグ絞り込み検索
Recent Comments
QRコード
QRコード
月別アーカイブ
livedoor 天気