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ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

Acer

S58P解体!

 Intelの欠陥マザーD850MVの修理にパワーMOSFETが必要なのでS58P(S58PHではない)から流用することにした。

s58p
 解体〜解体〜一役買いたい〜♪しかしものの一時間もしないうちにスッカリ飽きてしまった。相変わらず根気が続かない筆者である。

buhin
 外した部品。役に立つ物は少ない。1085なんて外したけど性能低いし絶対使わないだろうな。電子工作で使うLM317とかよりはだいぶマシだが…。6030はGenuine6030です(^^

28N03L×2
49LF004×2
FDB6030L(D2)×2
PHD3055E×1
LD1085(D2)×2
MLCC10μF(3225)×1
ルビコンZL330μF6.3V×5
三洋(OS-CON)SC47μF25V(10φ)×1
松下FJ1500μF6.3V(8φ)×7
T50-52D相当品×1
ポリスイッチ×4
HY-05(ブザー)×1

 HSDL評価300円程度?28N03L、FDB6030L、49LF004(FWH)、高圧OS-CON、T50-52D相当品が使えそう。今日のところはこんなものか。あとは2、3の半導体と大容量MLCCくらい。電解コンは計測センターで能力検査して、能力低下が規定内なら使用する。

28n03l
 ギニャ〜!割れてしまった!これが今回の唯一の目的だったのに。もう一個あるけど予備が無くなった。物は試しで割れた奴を使ってみるか?

sara
 外した部品はこのように分類しておこう。この皿に見覚えのある人は某業界人だ(元々は皿ではない)。気付いても黙っていましょう(^^


 まだ動くし不良部品も無い、そもそも一度も使われた事の無いマザーを解体するのは気分の良いもんじゃない。一度くらいは能力を発揮させてやりたかったものだが…。

今日のHSDL[2009/10/01]

★S58Pその後1
 しかしこれ本当に大丈夫なのか?例のVRM入力部分の話である。OS-CON47μF25V1本だけというのはどう考えても無謀。しかも入力インダクタが無いのでお釣りも全部帰ってくる。確かにMAX1711のリファレンスもインダクタ・レスだけど(注)。

 その後よく観察したら、スイッチまでかなり長く配線を引っ張っているので、インダクタンス分は相当増えていることが解った。またその経路に3225が2個、2012が1個、1608が4個発見された。しかしこの程度では容量と呼べる程ではない。これはやはり他の370マザーで試してみる必要がありそうだ。逆にどこまで容量を減らせるのか試すのも面白い。パワーMOSFETには気の毒なことになりそうだけど(^^;

注:MAX1711はノート用VRMコントローラらしく4.5〜28Vの入力に対応している。想定されているのは充電池である。4.5〜5.5Vのソース電圧はまず10μF25VのMLCC?×4に入力される。ちなみに出力はT510の470μF×3で、これは1.6V最大電流7Aの数値なので、この370マザーでは容量がもっと必要だろう。出力電圧はノート用らしく0.925〜2.00Vで、スイッチング周波数は200/300/400/550kHz。1V未満が使えるなら使いたくなってきたぞ。


 シミュレーションでP2B-FノーマルのVRM入力部分のインダクタを廃止してみた。なお削除してもインダクタンスはゼロにはならないので微妙に(20nH)加えてある。書き忘れたが電源の抵抗は0.1Ωで計算(注)。

Lin_remove
 緑がノーマルで青がインダクタ削除。削除した方は130〜140mVの振れが出ている。これが電源に帰って行くとちょっと他に影響が出るかもしれない。もっとも他とはもっと大きなインダクタンスで繋がっているわけだから、これがそのまま他機材にかかるわけではない。またATX電源の5V許容リプルは60mVなのでそれ以下なら何も問題はない。

注:当時最高峰のミネベアUKのがこの程度だったと思った。通常は0.2Ω程度。


 かなり昔に作ったモデルなので数値はアテにならないが、相対比較としては結構当たっているのではないかと思われる。たとえOS-CONに換えても…全くダメだろうな。


★S58Pその後2
 ICS9248BF-138(48ピン)をP6IPATに移植する件だが、あちらは9250BF-50(50ピン)で何とピン数すら違っていた。足配列どころの騒ぎじゃないな。ICS9250BF-50は殆ど遊べないので何とか交換したかったが…。ちなみにこれも換えたかったIntelのD815EEAだが、これも56ピンのW228BHだった。WS440BXのCY2280PVCは48ピンだが、配列は共通点を探す方が難しいくらい違っている。81x系で48ピンじゃないと移植は無理だろう。クロックジェネレータICは適用チップセットが限定されているので、他の系統に移植するのは事実上無理っぽい。上手く行かないもんだ。


★SC1938その後
 最低級サウンドカードで有名?なSC1938だが、早速カップリングコンデンサを先日買ったタンタルに交換してみた(勿論その為に買った)。本当は定石通りフィルムコンにしたかったが、チップ積層フィルム小型品などという上等な物はアキバでも全く見かけないので諦めた(製品自体無いかもしれない)。

 C27とC28がLとRのカップリングコンだ。P16で測ったら0.22μFだった。交換品のES/Vは耐圧が低いし、元々使っちゃいけないところなので心配なんだけど、サウンドカードに不具合が起きてもどうって事は無いのでGOサイン。インピーダンスもヘタすると数百倍?高くなると思われるが、この回路では直列にキロΩ単位の抵抗アッテネータが入っているくらいだから問題なかろう。交換品の容量がでかすぎるのは…S520Lでもそうだったからいいでしょ(^^;

coupling
 付けづらい…3年前に交換した隣のニチコンMF22μF16Vが邪魔すぎる。加えてES/VのPケースは電極が小さすぎてハンダゴテが当てづらい。2012だとMLCCの方が楽だな。これで換えられそうな所は全部換えてしまったので完成だ。低圧とは言えエージングには時間が掛かりそう…。

 結果はいつものようにRMAAとノイズレベルの測定をやってみた(省略)。あまり変わらない。特に斬新な音になるとは思ってもいなかったけど。やはりクソカードであることには変わりない。しかし信号経路からMLCCが消えて気分的に大変よろしいので、所有のマザーオンボードAC97等のMLCCは全部交換するしかないな。部品はまだまだ一杯有るし…(^^;

isolation
 ちなみにこのカードはデジタルGNDとアナログGNDの分離が良くない。本当は中央の切込みがもっとブラケット側まで延びていなくてはならない筈。これじゃあ直間と変わらないよ。フロアノイズが多いのはそのためだろうか。カッターで切って分離するとか…は面倒だからやらないよ。


★MEMTEST86+
 愛用のMEMTEST86+がバージョンアップ。何とVer4.00である。何故Ver3.xxが無いかと言うと本家とバージョンナンバーが重なるからっぽい。速度は変わっていないみたいだけど念の為テストしてから移行するかどうか決める。移るとするとまたランキング作り直しかよ…メンドクセーから2.11で当分やるかな。

Acer(Wistron) S58P

 日立Prius Deck Sに搭載されていたマザーである。大きさがFlex-ATXよりも小さいオリジナル。おまけにインターフェイスがあまりに特殊で使い物にならないので、解析した後は惜しまれつつも解体→部品取りとなる予定。
zenkei_s58p


★VRM周り
max1711
 珍しい!コントローラはMAX1711である。だいたいデスクトップ用のVRMではMAXIM自体が珍しい。安かったのだろうか。機能性能は各社横並びなので、積極的な採用理由はその位しかない。元々はノート用らしい。

 入力コンデンサはOS-CONが1本だけで、しかも入力インダクタが存在しない!驚いてMAX1711のリファレンスを見たらデフォだった。FBだけしかなかった初期型Bki810を思い出す。尤もアレはコンデンサの質はお話にならなかったから、出てくるナミはこちらの方が綺麗かもしれない。OS-CONは47μF25Vなので12V供給?と思ったが5Vっぽい。

 スイッチは上下ともFDB6030Lで、1Aクラスのステアリング・ダイオードがある他は普通の構成である。上下同じなら付け間違いの心配は無いね(^^


★Vtt周り
 Vtt1.5VのLDOはEZ1582CM(3A)である。5本足なので転用は難しい。元々はVRM用なので性能は低くは無いのだが。


★Vmem周り
rc5060m
 メモリ付近にRC5060が使われているが、これがまた頭を悩ませる。コストダウンならこんな物を使う必然性が全く無い。ACPIスイッチコントローラと称するICで、複数の電源を生成できるらしいが…。3.3と2.5Vだけなら3端子レギュレータの方が安いと思う。


★クロックジェネレータ
 ICSの9248BF-138である。それなりに可変範囲は広い。内蔵VGAではないので意外に大きなOCマージンがあるかもしれない(使えないけど)。このチップはFSB200(!)が定格で可能である。FSB166の方が役に立つんだけどな。足が合えばP6IPAに転用したいが。


★IDEインターフェイス
ide
 これがこのマザーの大きな欠陥の一つ、IDEインターフェイスである。省スペースだとこの方が都合がいい場合が多いのだろう。しかし再利用する時はコネクタを変換するか付け替えなくてはいけない。ビデオ出力もそうだが事実上使えないと言ってよい。


★ビデオチップ
 このマザーは内蔵ビデオ機能のある815Eだが、あえてこれを使わずにRAGE Mobility M4-Mを搭載している。シェアメモリはパフォーマンスを落とすので正解だろう。非常に消費電力の少ないチップなので、オンボード追加のデメリットはスペースくらいのものだ。ところでこのチップ、大きさからいってオンチップメモリなのかな?そもそも外部メモリが見当たらないし。


★PCIバススロット
 市販機の多くがそうであるように、このマザーもPCIバススロットは自身に持たずにライザーカードで供給される。オンボードで全て賄えるので、特に増設する必然性は無いのだが。


★FWH
fwh_x2
 何故かFWHが2つある。まさかダイハードBIOSではないと思うが(^^; BIOSバージョンはA2H2で、A3H2だったS58Pよりは古いようだ。ちなみに両方とも49LF004(4MB)で、他のマザーのバックアップ用に使えそうだ。よく考えてみれば儲け物だったかも。


★LANチップ
 i550と同等のi560である。これはAC97コーデックと同じように物理層だけ受け持っている。チップ周りは教科書通りで特に問題は無い。


★サウンド機能
cs4299
 AC97コーデックはシーラスのCS4299-JQ。KQとJQがあって安い方のJQだ(^^; 生意気にSPDIFも付いていたりする。


★電解コンデンサ
 電解コンデンサは要所に高性能コンデンサを使用しており問題は無い。

ルビコンZL330μF6.3V×5
松下FJ1500μF6.3V×7
OS-CONのSP47μF25V×1

 が再利用できそうなもの。チビコンはTAICON製だが勿論再利用する気は無い。ただ一つD-paston製470μF16VがUSBに使われている。これも再利用はしない。もう一枚の方は一部チビコンにおなじみのYECが、D-pastonに代わってTAICONが使われていた。


★パワーデバイス
 インフィニオンSPD28N03L、STMのLD1085、オリジナルPHD3055、この辺りが使えそうな物件。リセッタブルヒューズもECSに転用できる(^^;


★その他
debug
 出たっ!Acer系ではおなじみのキタナイ修正。

fuse
 SMDパーツより安いラジアルリードのRヒューズが見つかったんでしょう。資材調達の人間は製造に嫌われていると思う。



 流石に市販マシン用だけあって、それなりに良い部品が付いている。しかしジャンカーとしてはこの特殊仕様I/Fは困りますね〜。純粋に部品取りとして見た場合、評価300〜400円くらいだろうか(高圧OS-CONとFWH×2は大きい)。なお熟成期間が足りないのと、電源を入れたことが無いので解析はテキトーである。本当はMAXIMのノート用VRMコントローラの評価もしてみたいのであるが…。

古のマザー Acer S21P [その5]

 もう弄らないつもりだったが、そう決めると何となく弄りたい所が出てくるものだ。まずはリセットスイッチのポストピンが無いのが気になる。市販パソコンには通常はリセットスイッチが無い。
reset
 これで固まっても電源を切らずに復帰できる。電源を入り切りすると各部が痛むのであまりやりたくない。実験用マシンにはリセットスイッチは必須だ。


 次にサウンド部分。どうでもいいと言いつつ「フロアノイズは現時点で最下位」と言うのは情けない。対策方法は皆目見当が付かないが、12Vから5Vを生成している78M05の出力コンデンサを換えてみる。効果があるとは思えないが、他に手立てを思いつかない…。
78m05
 YECの一般用100μF16Vから、ルビコン[YXG]220μF25Vに換えた。これでもう一度フロアノイズを測定してみる。

sound2
 60秒間の各周波数のピークが記録されている。これで見ると全くと言って良いくらい変化は感じられない。6、12、18kHz辺りのピークは何かの高調波だろう。マウスを動かすと8kHz以下に激しいノイズが走る。スーパーサウス(686A)周りが腐っているのか?


beep
 改造ではないけど、メモリを付けずにエージングしていたらBEEP音が五月蠅くて仕方が無い。そこでホットボンドでふさいでしまった(笑)。これって無いと欲しくなるし、あると五月蠅いし扱いに困る部品だ。GIGABYTEマザーでジャンパで切り替えられる製品があったが、あれは意外と便利かもしれないな。



 ノイズの主体は低周波であることから、グラウンドから回っている電源のノイズではないかと思うのだが。しかし基板はちゃんとグラウンドが分離されているので、これ以上の原因の究明はそれなりの測定環境が無いと無理だ。

 諦めが付いたところで終わり。

古のマザー Acer S21P [その4]

 珍しく力を入れてXPを入れたので、動作テストもシッカリとやってみる(大部分は公開されないが)。その前に…。

★また気が変わる

 「YECは外して放置」という方針だったが、やはりカッコ悪いという声が多数を占めた。自分でも気に食わないので、蓋代わりに電解コンデンサを差しておいた。これが前回記事のルビコン[YXG]1000μF6.3Vである。ちなみに何の効果も無い。
yxg


★使う

 これでハードウェアは万全になったけど、弄くるには向いていないマザーだから使うアテがない。MEMTEST86+を回そうと思ったらFDDが繋がらないことに気がついた。よく見たらレガシーインターフェイスは全部無かった。まあシリアルやパラレルはあっても邪魔なだけだから良いけど、USBFDDは手に入れておいたほうがいいかもな。MEMTEST86+はCD版で回した。
memtest
 VGAにシェアメモリとして8〜32MB程持っていかれるし、こんなもんではないかな。思っていたよりは速い感じ。L2が64kバイトとは言え、曲がりなりにも第7世代だから当然か。


 元はMEが入っていたが、今回は使い慣れたXP(SP2)を入れてみた。?マークが出ているが、ノーマルのXP(SP2以降)なら消えるはず。筆者のはnLiteでドライバを切りまくったため。
irq


 SoketAのCPUは殆ど持っていないし、このままでFSB上げ動作を試してみるか。マイクロンのPC133が付属しているしメモリは問題なかろう。

 設定は面倒なのでXP上でSOFTFSBを使おうと思った。対応させるため設定ファイルを書きかけたが、コマンドフェーズが20バイトもある。SOFTFSBのPLLファイルは最大15バイトまでしか対応していないようなので無理っぽい。最近の石はダメって事だろうか。

 仕方が無いのでCPUFSB(シェアウエア)を試用した。倍率変更は面倒なのでそのまま、ささやかにFSB105MHzにオーバークロック(110MHzだとVGAが不安定)。約900MHzだが安定して動いている。倍率が変えられるなら866〜933MHz(133×7.0)位がいいかな。
cpufsb


 流石にもっさり感がなくてビシビシ動く。だが常用には更に省電力が望まれ、パフォーマンス用途にはチョイと力不足。でもFMVとして使っている人にはFSB上げはお勧め。その際は倍率を落としてFSB133MHzで使うほうが安全だ。
hdb


 いつもは見向きもしないサウンド部分も見てみる。これはずいぶん酷いな。筆者はフロアノイズは余裕で-100dBを切って欲しいと思っているが、それどころか-80dBすら危うい。これではヘッドホンで耳を澄ますとノイズが聞こえてしまうレベル。CPU回したらVcoreノイズが聞こえそう(笑)。

sound

 P6STP-FLSAHARA3810にも負けているし、いくら地続きのオンボードとは言え改造したくなってくる(やらないけど)。念のために書くが、これは殆どがマザーボード上で発生しているノイズである。サウンドチップ周辺の音質とは全く関係ない。だからチップ周辺のコンデンサをオーディオ用の高級品に換えても何も起こらない。普通の人は分っているとは思うが、相変わらず解らない人もいるので書いた。


 普通オンボード・サウンド機能はこの程度なんだが、これは電源ノイズであると断定してL1外の5Vラインのノイズを見てみたらこれがビックリ。
l1_out
 何だか矢鱈と綺麗である。これで電源ノイズが出るのだったら他のマザーはもう御終いだ。このマザーはVcoreに12Vは使っていないのでスイッチング汚染されていないはずだし、グラウンドプレーンにノイズが充満しているのだろうか…とここで時間切れ。不具合と呼べるほどではないので諦める。人に頼まれたらもう少し粘るんだけど。



 メーカーパソコンのマザーはやっぱりツマラナイな。弄る所が少ないし、弄った所で効果を感じられない場合が殆どだ。やっぱりマザーは自作向けのキワモノが一番?

古のマザー Acer S21P [その3]

 移転後初めてハンダゴテを握った。が、全く作業をしていないに等しいので物足りない。



★修正点

patch4
 Acerのやり残した仕事を引き継ぐ。このコンデンサを付けたからといって、目に見えて性能に違いが出る訳ではない。しかし何が起こるか分らない世界である。安全策を取るに越したことは無い。尤も筆者はハンダゴテを使いたいから付けたに過ぎない。本当は全ての電源供給端子に付けたいくらい。容量を迷ったけど0.1μF25V(三菱)で。


fb
 ついでだからこれも付けてやるよ。これも必要無いと言えば無いレベル。しかし低ノイズであればそれに越したことはない部分でもある。この部分はスルーホールが複数打ってあるので、ランドが小さい割に放熱が良くて付け辛い。写真で見るとハンダ付けより傷や汚れが酷く見える。ジャンクからの外し品で銘柄は不明。電源ラインなので特性はどうでもいい(抵抗よりは遥かにマシ)。

 ちなみにデカップリング・コンデンサが、前回のKP6-BSと同じく大容量なのが注目される。3.3VがOST[RLS]1000μF6.3V、2.5VがYEC[SM]330μF16V(一般用85℃品)である。OSTは低ESRだし膨らまないだろうからこれで良いとして、一般用85℃品のYECの方は換えたくなる。だが特に損傷している訳ではないので今回は放置する。手持ち品で換えるとしたら、日本ケミコンKY220μF10VかKZH150μF25V(何れも6.3φ×11mm)あたりで。


tc31
 YEC[LZ]1500μF6.3Vは予定通り、抜いた状態で放置する。しかしいつもの習慣で何か埋めたくなる衝動を感じる。


 久々の作業だったが、ハンダゴテの使い方を忘れていなかったので安心した。1、2ヶ月で方法を忘れることは無いが、手際が悪くなるしヘタにもなる。トシをとると楽観は出来ないのです。



★測定

 ギガヤバイトm9(^Д^)並みにコンデンサを省略したので、一応どのくらいのリプルなのか見ておくか。シミュレーションでは全く問題がなかったが、果たしてどんな物なのでしょうか。

 なお言うまでもないがスイッチング波形は1/3である。各1相あたり269kHzなので、実効では800kHz以上ということになる。左側が抜く前、右側が抜いた後。

waveform
 特に問題となる波形ではない。そもそも3相電源なんだから、例えあと1本抜いたって大丈夫だろう(面倒なんでわざわざ抜かないけど)。P!!!だったら単相で対応している電流である。やっぱりDuron850には贅沢過ぎる電源だ。

古のマザー Acer S21P [その2]

 同じFMVで同じYEC膨張と言う症例を見つけた。機種もリヴィジョンも全部同じっぽい。誰が使っても2、3年も使い込めば膨らむらしい。



★気が変わった

 前回書いたCPU横のYECはVcore用である。何故Vcoreに1本だけYECを残すのだろうか。サイズは8φじゃないとチップセット用ヒートシンクに当たるので、三洋[WG]1800μF6.3Vでいいだろう。外見もそれで問題なくなる。

 でも考えてみればYECを1本抜いても三洋WXが7本ある。合成ESRは2.9mΩ→3.3mΩに上昇するが、少なくともSpitfireならこれは付けなくても良さそう。Vripple60mVとして18A程度の電流だから3.3mΩで丁度良いのだ。WGがもったいないから抜くだけで放置しよう。

 外してから気づいたが、このLZ1500μF6.3Vは8φ×16mmである。だがデータシートの標準サイズは10φ×20mmとなっている。10φは23mΩでWXと同じだが、このサイズだと56mΩとなり半分くらいの能力しかない。そうなると合成ESRは3.1→3.3mΩだから抜いても殆ど違いはない。放置に理論的根拠が出来た?


 あまり正確とはいえないが3相電源のシミュレーションをやってみた。手法としては2相の時と全く同じであるが、これはますます自信が無い。ONタイムのタイミングの観測をしたことが無いからである(1周期を3分割して各頭でONしている)。

trr
 何か物凄いリンギングが発生してしまった(Rtを下げすぎたか?つーか入れてない)。もっともVRMコントローラの補正が入っていないのだから当たり前。リンギング気味といってもノーマル(赤ライン)の最大振幅は62mV程度で、アイドルの10Aから最大負荷の20A迄振っているとは思えない変動。流石に3相電源だ。P6時代の電源を見慣れていると驚く。

 緑はYECを抜いてみた場合だが、予想通り大勢に全く影響はない。最大振幅が65mVだから全く問題なし。これなら最初から付けてくれない方が良かった。自信を持って放置して良さそうだ。

 前にも書いたが、このシミュレーションは通常有り得ない負荷が設定されている。具体的に言えば、CPUがアイドル状態からいきなり最大負荷になることは無い。CPUの最大負荷はFPUが動作している状態だが、FPUを使う前にはさまざまな前処理があり、そのため全体の負荷もある程度上がっているからである。単体のステップ応答でも測定しない限りこうはならないだろう。これで大丈夫ならまず大丈夫、と言えなくも無い。



 移転の時に、細かい部品を入れていた容器を紛失してしまった。お陰でFBが手に入らない。現在探し中なので部品交換はまた今度(外したんだが付けられない…)。

古のマザー Acer S21P

 先日、友人がスリム型のDESKPOWER(FMVCE78573)をもらった。しかしHDD以外は必要ないという事で、中身をもらうことになった(ケースと電源は別の友人の所へ旅立った)。マザーボードはここでもちょっと書いたS21Pである(もちろん別物)。前回は交換記事は書かなかったが、今回も電解コンデンサが1本だけ膨らんでいたので交換しなくてはならない。

zenkei
 かなり変形のAcer製マザー。主要大型電解コンデンサは三洋が使われているのだが、中型、小型の奴が全てYEC製なのである。Acerは世界最大のマザーボードメーカーで技術力も高いのだが、色々な部分でこういう風に詰めの甘さを見せる(これは子会社のAOpenにも遺伝している)。

vrm
 VRM全景。何と3相電源が採用されている。高々Duron850のこのパソコンには明らかにオーバークオリティだ。これを2相に抑えてYECの電解コンを日本メーカーの奴に換えたほうがいいんじゃないだろうか。ちなみにEPOXのKT133マザーでは単相パラレル、ASUSのA7Vシリーズは全て2相、MSIやギガバイトも2相である。478マザーでは普通だが、SoketAマザーでは贅沢な物なのだ(478の方が電流的に厳しいと言うこと)。恐らくはAthlon向けに設計されているのだろう。

 Duron850は最大電流23.4Aで、限界電圧は1.5〜1.7Vとなっている。実際はどんなに回しても28Wを超えることは無い。P!!!850MHz(最大21W程度)ほどではないが、思ったよりは省電力なのが解る。能力は同クロックのP!!!とは電力比以上の差をつけている。

hip6031
 一般的な3相VRMコントロールチップHIP6031CB。子分のFETドライバHIP6601ACBを使ってコントローラを形成する。FETは上6035/下7030というAcer系の定番の組み合わせ。ちなみに上下間違っていないです(笑)。OEM用は入念な検査なのだろうが、AOpenの方も頼むぜ。


sc1566
 2.5Vを生成しているシリーズレギュレータ。ここに3Aまで取り出せる強力な奴が必要なのだろうか。筆者なら1117で誤魔化すかもしれない。第6世代ではお馴染みSEMTECH製である。電子工作で使うショボイLM3xxシリーズなんかとは違って性能は高い(値段も高い)。


clock
 このマザーはメーカーマシン用OEMボードだが、このICSチップは90〜166MHzまで結構細かく動かせる。FSB166は兎も角、133はPCI33MHzだから充分に実用になる。勿論I2Cレジスタを使ってソフトでクロックを制御できる。

 下は修正部分だが地道な改良が見られる。こういうところがAcerはじめOEM主力メーカーのマザーの良い所。ところでこのマザーは100万枚くらい出たらしいが、一体どのくらい修正したのだろうか?気になっちゃいますね。


0ohm
 これはちょっと気に食わないなあ。前回のKP6-BSがちゃんとFBを使っていたからなお気になる。経路をひん曲げたりして同等の効果を出しているみたいだが、どうせコストダウンなら更にこの0Ωも省略してはどうか。M23Dと同じ手法でいけると思うが?って誰に聞いてるんだよ(笑)。


ost
 以前はこの部分他数箇所の中型コンデンサが水色YECだったが、今回のは対策品でOSTになっている。…まあYECよりはOSTの方がマシだろうけど。メモリ部分は三洋を使って欲しかった。ちなみにRegECCメモリは動かなかった。アポロ一族なので期待したが、対応すると何か問題が出るのだろうか。


yec
 問題点は把握しているはずなのに、何故か1つだけYECを残してしまうのがAcerの詰めの甘さ。その残した奴がこのように膨らんでいるのだから世話は無い。耳なし芳一の耳みたいなものだ。


kani
 内蔵LANはRTL8139Cである。Web上では大きな誤解から色々悪口を書かれているが、特に問題は出ない素直なチップ。ドライバはFIFOではなくバスマスタで使いましょうね(笑)。


yamaha
 AC97コーデックはヤマハ。ヤマハと言えばMIDIが高性能なことで知られるが、筆者はサウンドは鳴れば良いという人なので気にしたことはない。


patch1
 豪快な12Vパッチが見える。PCIバスの一部に12Vがかかっていなかったのだろう。


patch2
 もちろんライザーカードも抜け目なくやっている。おまけに配線が長くなったので、隙間にMLCCのパスコンも入れている。なかなかいい仕事しています。


patch3
 それならば何故一番アタマのこの部分にはパスコンが入っていないのだろう(笑)。もう何か笑いを取るためやっているようにしか見えない。ホント一流なのに詰めの甘いAcerだった。仕方がないからパスコンは筆者が入れてやるよ。


 良くも悪くもAcerらしいマザーだ。富士通の値切りが酷かったのかもしれないが、電解コンデンサだけはもう少し気を使って欲しい(自社の鯖板は一流なんだから)。どこのメーカーでも多少はあるが、設計者と生産部門の乖離が激しいな。

今日のHSDL[2008/04/26]

★Acer M23D
 改造が終わったM23Dだが漸くOSをインストールすることになった。しかし何とXPがインストール途中で止まってしまう。問題解決は面倒なので、このマザーが確実に対応している2Kを入れてみた(これは問題さそう)。その上で@BIOSを使ってBIOSをAcer純正の奴に入れ替えてみた。その結果、起動画面がFujitsu CELSIUS421からAcer Altos350に変わった。

 CELSIUS421とAltos350の違いはVGAがよりサーバーっぽくG400がXpert98になったことぐらいだろうとタカをくくっていたのだが、どうもボードも違うようでAC97サウンド機能が消えてしまった。代わりにSCSIコントローラらしき痕跡が認められ、デバイスマネージャーには不明デバイスとして登録されている。ソフト(BIOS)はあってもハードが無いので不明デバイスなのだろう。

 BIOSでシリアルとパラレルを切ったのに、Win上で認識されてしまうCELSIUS時代からの不具合も変わっていない。これらを修正しようにも、このBIOSはAcerオリジナルなので弄りようが無い。またもや投げ捨てたくなった。考えてみたら鯖だからサウンドなんて要らないか。いやサウンド部分も折角コンデンサ交換したのでもったいない(笑)。と言っているうちに夏が来て冬が来る。


★意味なし改造シリーズ KEC L1582V
 最近はあまりハンダゴテを使うことが無いので、油断をするとすぐに下手になってしまう。そこで何でも良いからコンデンサ交換をしてみよう。ちなみに意味なし改造シリーズ,RT2900の部品交換とした。ま、どうでもええけど一応。

 クソ電解コンが付いたボードを探したらこんなのが出てきた。VT6306搭載のFireWireのボードである。FireWireが使える機械はオンボードに載っているし、P6世代では負荷が大きすぎて使いたくない。身も蓋も無いが、もっと切実な問題としてFireWire対応機器を自前で持っていないという事実もある。早い話が利用出来ないので放置されているのだ。ちなみに友人に貰った物である。
l1582v_1
 ありました。謎のマークのSJE製コンデンサだ。適当にその辺にある奴を付けようと思ったのだが、FireWireのバスパワーは8Vから最高33V/1.5Aまであるそーです。耐圧的に適当はまずいじゃないか?でもPC用だから12V位までだろう。

LL22μF50V×2→PJ22μF50V×2
LL47μF50V→SXE82μF25V
LL100μF16V→KMF100μF16V

 この内KMFとSXEは何処かの特用ジャンク袋?から出てきた一品物で、PJ22μF50Vは毎度おなじみの電解コンだ。太さはオリジナルコンデンサよりシルク印刷に合わせ、色も茶色で統一する。この辺りがHSDLの美学だ。

l1582v_2
 これが換装後。見かけはよくなったが、勿論あまり意味は無いだろう。しかしバスパワーを使いまくると吹く可能性もあったから、そういう意味での交換の意義はある。

 尚このボードは製造メーカーが判らない。検索したらVITEXだのTekramだのOEM品が出てきたが、オリジナルをどこが作っているかは不明。VT6306のリファレンスボードっぽいので関係ないけど。

Acer M23D(Fujitsu CELSIUS 421)

m23d

★まずは不良コンデンサ追放
 YECはWS440BXに流用したので代わりを差さなくてはいけない。

VRM入力:YEC1500μF6.3V→ルビコンYXG1500μF6.3V(流用)
VRM入力:YEC1500μF6.3V×2→(変更無し)
3.3V系:ルビコンYXG1500μF6.3V→松下FC1000μF16V
3.3V系:YEC1000μF6.3V×7→松下FC470μF25V×7
Vclk入力:YEC1000μF6.3V→日本ケミコンKZH390μF25V
Vtt出力:YEC1000μF6.3V×2→三洋WG1000μF6.3V×2

 これで安定して起動するようになった。一度無事に動くようになると、残りの台湾製コンデンサが非常に気になってくる。これでも実用上は問題はないのだろうが、悪い意味でインテルみたいな一般用85℃品(しかもYEC製)はやはり戴けない。


★残りの台湾製コンデンサ交換
 空いているTC42は電源ラインではないようなので、埋めたくて仕方が無いけど(笑)放置する。使用コンデンサは全て低インピーダンス物だが、理由は筆者がそれしか持っていないから。重要でない部分には105℃品の一般用でもいいが、新たに買うと反って高くつく。

 クロックジェネレータのOS-CONも無駄に思えるが、クロック周りの電源は気になる部分なのでこれで良し(試供品だから安いし)。クロックジェネレータの電源ラインにノイズが乗ると、そのノイズでクロックが変調されて拙いことになる。オーバークロックはもちろんのこと、定格動作で不安定になる場合すらある。メモリの相性(と呼ばれているもの)にも大きな影響があると思われる。と言うわけでここに一般電解は御免蒙りたい。

PCIバス・DC:YEC100μF16V×7→ルビコンYXG220μF25V×7
PCIバス・DC:OST1000μF10V→ルビコンZL470μF16V
クロックジェネレータ用:YEC100μF16V×2→三洋SVP56μF6V×2
オーディオ出力:YEC100μF16V×2→日本ケミコンSXE180μF16V×2
USB・DC:OST1000μF10V×2→ルビコンYXG220μF25V×2
Vcc2.5出力:OST1000μF10V→日本ケミコンKZH390μF25V
クロックジェネレータのL20:繋がっているパターンを切って無銘FBを追加(失敗)

以下、解析面倒なので省略

TC16:YEC100μF16V→東信UTWRZ100μF10V
TC25:YEC220μF16V→日本ケミコンKY220μF10V
TC30:YEC22μF16V→ニチコンPJ22μF50V
TC32:YEC10μF25V→ニチコンPJ22μF50V
TC41:YEC10μF25V→ニチコンPJ22μF50V
TC43:YEC100μF16V→東信UTWRZ100μF10V
TC44:YEC100μF16V→東信UTWRZ100μF10V
TC45:YEC100μF16V→東信UTWRZ100μF10V


★日本製でも合わないのは交換
 CPU周りは三洋にする。コア電圧出力はWG3300μF6.3V×6となった。ESR<1.7mΩで全く申し分ない。富士通の固体は位置を移動させる。入力は換えないが、外してみて劣化をチェックした。CPUはP!!!800EBか933だから大幅には劣化していないようだ。

 鯖に使用するのはP!!!667MHzなので、こんなに馬鹿でかい容量は奴は要らないのは分っている。しかし電圧下げには大容量が効く事も判っているのでこうした。Vcore1.30Vでドライブする予定。

VRM出力:富士通固体→ヒートシンクが当たりやすい所に移動
VRM出力:ルビコンYXG1500μF6.3V×6→三洋WG3300μF6.3V×6

gyoku


★その他
 ノース裏のチップコンがこんな具合になっている。手作業なんだが、恐ろしく下手な典型的素人ハンダ付けである(ハンダを盛り過ぎ)。Acerのオバサン達よ、曲がりなりにもプロなんだからシッカリしてくれ。実は当初起動しなかったのだが、このチップコンを付け直したら起動した。YECの影響で3.3Vが不安定になっていたからだと思われる。
c444748
 下は筆者修正。部品は元から付いていた奴なので汚い。でもオリジナルよりは美しくなっただろう。C44の容量は恐らく1μF、C47、C48が0.1μFかな。

 例のFANコネクタの12Vラインが燃えた奴は使わないし面倒なので放置した。全体的に汚かったので洗いたかったが、交換しているうちにきれいになってきたので止めるか。なるべくなら洗わないほうがいいに決まっている。


★現在の電解コンデンサ

交換した電解コンデンサ→41本
交換しなかった電解コンデンサ→3本(しかし全部移動した)

◎総数44
ルビコン(9→13)
三洋(0→10)
松下(0→8)
日本ケミコン(0→5)
東信(0→4)
ニチコン(0→3)
富士通1(1→1)
YEC(30→0)
OST(4→0)

 CPU周りは三洋、PCIバスはルビコン、メモリ周りは松下に統一した。34本あった台湾製は全て姿を消した。国産部品を使いまくったら合計438円だったが、HSDL規定の500円は余裕で下回っているから良し。大量の小容量コンデンサがコストにボディーブローのように効いてくる(UTWRZ100μF10Vが13.5円とWGに次ぐ価格)のが痛い。しかしP6E40でWENDELLの22μF(ISAバスのデカップリング)が短期間で膨らんだ経験があるから、例えチビコンとは言え見逃す訳には行かない。

★最後に久々の失敗談
 全部換えるとなると大変に思えるかもしれないが、実際は二日かけてチビチビやったので苦労は全く感じなかった(SE6の時なんて42本を一気にやったのだ)。
zenkei2
 このマザーはYEC100μF16Vが全てクリンチされており、二ヶ所ほど抜く時にランド半分持っていかれた。何で折り曲げるんだよ…まさか手で付けているのか?それとも時代遅れのブランコみたいなハンダ槽なのだろうか。スルーホール基板だからランドを持って行かれてもそんなに困らないけど格好悪いぃ。

 あと上に書いたが、クロックジェネレータのVccラインのL20のパターンカットを失敗してしまった。こんなにガッチリ繋がっているとは調査不足もはなはだしい。スゲー汚くなったのでもう人に見せられない…と言いつつここで見せているわけだが。どうせ効果は低いのでやめておけばよかった。

 波形観測はまた今度ね。

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