HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

CT6970

ビデオカード修理(CT6970編)

ビデオカード修理(CT6970編)
LSIパッケージを削る
ビデオカード修理(CT6970編)


 飽きたけど終わらせないと収まりがつかない。今日はいよいよ脚をハンダ付けする。上手くハンダが乗るだろうか。


★これで終わらせる
 脚をハンダ付けする。ここで大問題発生!細い脚が無いのだった。感じとして0.1〜0.2φ程度の細線が必要だがHSDLには無かった…いや確かラッピングワイヤーがあったはずだが出てこない。

 探すのも面倒だし時間が無い。手持ちの線で付けてしまおう。カッコ悪いなあ。だがもう面倒なのでこれでいい。年末だし一刻も早く終わらせたいのだ。レジストがマジックインキだとフラックス掃除の際に全て落ちてしまうが構わない。ハンダ付け中だけ持てばいいのだ。


owari1
 無様ね!m9(^Д^) この後は上を接着剤などで固めれば完璧だ。見栄えが極度に悪いので、交換用のメモリを手に入れたら速攻で貼り換えると思う。あくまでも繋ぎの修理と言えよう。もっとも今時だからメモリを入手できずこのままのような気もする。部品取り用のジャンクをわざわざ買うようなバカな事は絶対にしない。


owari2
 別角度。うーむ際どいな。しかし始めれば数十秒で終わる作業なのに何週間かかっているのやら。高々ジャンク10円のビデオカード相手に、時間と費用がいくらかかっているのか見当もつかない。作業者の時給も換算したら、最新世代のミッドレンジが新品で買えるんじゃないか。他人には絶対に修理など勧めない。


 一応動作テストしてみた…動いた。元々メモリの脚を折っただけで、どこか壊れていたわけではないから当たり前だ。初代Geforceは2枚目だが、以前のはQuadro化したのでこれはノーマル保存する。ビデオチップの歴史上重要なチップなので永久保存だ。


★終了
 九分九厘負けていた勝負だが、土俵際の強引な力技で勝ちに持っていった。遅々として進まないが、漸く2勝目を挙げて両目が開いた。これで今年はおしまいね。

○CT6970[GF256DDR](AGP)→10円
▲R92SEG[RADEON9200SE](AGP)→?高かった
▲R98XTP-C3[RADEON9800XT](AGP)→頂き物
−A350XT TDH[GF5900XT](AGP)→300円
○PV-T64J-UDF3[GF8600GT](PCI-E)→100円
▲SPAG43[GF6600](AGP)→100円
−GLADIAC 940[GF6800](AGP)→300円


★何故嫌いな修理をやるか?
 筆者らは道義上「ジャンクが動かないのが当然」と書いているが、内心では「買ったジャンクは全て動く」と確信している。当然買う時には動くであろうものを真剣に選んで買う。そのため不動時の怒りは人並み以上に大きい。もちろん当該ジャンク品やジャンク屋に対してではなく、不動品を見抜けなかった無能な自分に対してだ。要するにHSDLの修理とは無能な仕入れ者に対する「罰ゲーム」なのである。罰ゲームなんだから楽しいわけは無くイヤイヤ修理しているんだね(注)。読者の誤解は多分そこにあるんだろう。

 なお仕事でも修理・改造はやっているが(最新はSUGOI ATA133)、これはクラブ活動(ジャンク道楽)とは全く別モノ。対価(金銭とは限らない)を受け取るので真剣∧意欲的に作業する。出来る限り依頼者が喜ぶようなモノを作るのだ。

注:もちろん改造は別。修理がマイナスからゼロに向かう道程であるのに対し、改造はゼロからプラスへの道のりなのだ。借金返済(修理)と貯金(改造)の違いと言えば解り易いかな。どちらが喜ばしいかは語るまでも無い。

ビデオカード修理(CT6970編)

ビデオカード修理(CT6970編)
LSIパッケージを削る


 チマチマ練習は性に合わん。そういう事ならもう本番行っちゃいましょう(^^


★削る
 ガシガシ削り過ぎると隣の脚や土台まで消えてしまう。脚もパッケージも同じようにスッパリ削れてしまう。削れてしまったらもう取り返しはつかない。ま、脚が折れた時点で取り返しはつかないんだけどね。高クロックだとバランスを欠いて、性能に影響が出る可能性もある。このクロック(166MHz)なら大丈夫かもしれないが…。


kezuru
 ありゃ?やっぱり隣の脚も露出しちまったな。けどまあ目的外は一本だけなので何とかなるだろう。あとは手でやった方が良さそうだ。今回の繋ぎと関係の無い脚はマジックインキなど油性のインクや接着剤等でレジストする。コテ先は極細の奴が必要だなあ。まあレジストさえ上手く行けば、ハンダ付けそのものは簡単だろう。


 という事で途中だが今日はこれでおしまい。神経を使った作業なので疲れた…訳では無くて、このカードはずっと見ているのが辛いんだな(^^;

ビデオカード修理(CT6970編)

 2009/12/23から2011/11/03の間に、HSDLの故障ビデオカードが全部で6枚になってしまった。早いところ修理しなくてはいけないのだが、ハンダゴテを握るのが億劫で仕方が無い。雨や寒さで工作室(ベランダの事)に入れないというのも大きい。修理待ち箱にどんどん積まれていくカードを見るたびにため息をつく毎日だ。他人の仕事なら直ぐやるんだけどね…。暫くはマザーボードは置いといて、ビデオカード修理の方に集中していきたい。果たして幾つ動くようになるのかな?勿論筆者らは全部動かすつもりだが…。

CT6970[GF256DDR](AGP)→10円
R98XTP-C3[RADEON9800XT](AGP)→頂き物
A350XT TDH[GF5900XT](AGP)→300円
PV-T64J-UDF3[GF8600GT](PCI-E)→100円
SPAG43[GF6600](AGP)→100円
GLADIAC 940[GF6800](AGP)→300円


★CT6970
 「今日のタンタル(附CT6970の事)」で扱ったカード。部品取り価格の10円だったが、決まりで一応動かさないといけないので不具合部分を修正してみる。手に入れた時はボロボロだなと思っていたけど、今となってはキレイな方に見える。もっとボロボロの奴が一杯やって来たからだ(^^;

ct6970
 超今更のGeforce256DDRだ。手に入れてから約2年も経っている。ボード上の電源は全てシリーズ電源、電解コンデンサは全タンタル固体なので交換するところも無い。1999年当時このカードを選択した人は良い選択眼をしている。他の有名メーカーのは殆どがアルミ非固体電解だったよ。クソ高いカノプーのSPECTRA7400ですら一部に通常SMDアルミ非固体電解を使っていた。


★部品調査
ct6970_rev
 結局のところ脱落した部品は裏面ばかりで、

C35(MEM_DC):0.1μF(1608)
C80(MEM_DC):0.1μF(1608)
C148(GPU_DC):4.7μF(2012)[推定]
C180(MEM_DC):0.1μF(1608)
C193(MEM_DC):0.1μF(1608)
C199(MEM_DC):0.1μF(1608)
C206(MEM_DC):0.1μF(1608)
R670(調べていない):1kΩ(1608)

 が無くなっているようだ。殆どがメモリのDCでMLCCばかりで、それ以外には抵抗が一つあるばかり。


★修理する…だがしかし。
kit
 修理用部品キット。OS-CON等は次回のビデオカード改造用である。殆どが粉っぽくて紛失しそうだ。新品部品を多数投入しているが大丈夫か?10円のカードだぞ。まあMLCCはタダみたいに安いからいいか。


jissou
 取り付けた。しかし今回、最も得意とする1608ですら上手く行かない。何故かと言うとコテ先をいつもの太い奴でやったから。細いのでやったらグラウンド側のハンダが全く溶けない。しかし太いのだと短いランドの隙間に当てられない。いつもより非常に時間がかかってしまった。


atari1
 動作の障害となる曲がって接触(注)していたピンを元に戻さねばらない。完全に伸ばすと折れそうなので必要最小限にしか動かせないだろうな。
注:接触と言うかハンダが潰れて二本のピンが一体化していた。針等では分離できないのでハンダゴテを使うしかない。

oreta
 …しかしやってしまった。ピンを裏から起こそうと思ったら、あっさりと根元からピンが折れてしまった!せっかく残りのパーツは全部付けたのに。生まれつき諦めの悪い筆者はデータシートでPin Configurationを見てみる。もしかしたらNCかも知れない…(願望)。


pin_config
 先生ダメです!信号線の最重要ピンです!m9(^Д^)これは詰んだな。


vgabios
 でも動かしちゃうもんね〜さあどうだ。おっ!VGA BIOS画像が出たぞ!?マニュアルフォーカスはおろかフォーカスロックもできないカメラなので撮影はピンボケ(^^;


bios
 何だ動くじゃないか?要らないのかDQ2!?んなわけないだろ…(^^; 一瞬にして画像は流れまくって死んだ…やはり無謀のようだ。あーあ、ピンを折る前は完璧に動いてたんだな。この時期のGPUはBGAハンダ割れなんてまず無いし、メモリは低クロックだから死ににくいし。結局これは筆者が壊してしまった形になる。手に入れたジャンクを修理と称して壊してしまったのはいつ以来だろう。失敗はすぐ忘れる性質なので記憶が無いけど、悪い意味でHSDL史に残ってしまった。


★結局、修理できず
 さてこれからだが、3通りの道がある。

‥初の予定通り部品取りにする。元々大容量タンタル目当てに買ったものだし、常識的な線であろう。でも自分で壊したというところに引っかかりがあるんだな。このまま部品取りでバラすのは「医者が自分の医療ミスで殺した患者から臓器を取り出して他の患者に流用する」のと同じ行為に思われる。これはもう正道・正義の面から許されない。

▲癲璽襯疋僖奪院璽犬鮑錣辰謄團鵑鯢佞餌す。以前「TNT2-M64のメモリ破壊」で修理した方法だ。しかしこれは10円ジャンクなのでやりたくない。というか他にも修理しなければならないカードが沢山あるので時間かけてられない。カッコ悪いのも大きなマイナス材料だ。

0属廚縫瓮皀蠅鯏修蠡悗┐襦これが一番手軽で時間もかからないし、何より見栄えが悪くならない。しかし替えのメモリが用意できるだろうか。HYB39D128のような128Mbitメモリなら在庫があるんだけど、32Mbitのメモリは現在のところ所有していない。現在付いているHYB39D32○○及び互換品が手に入るだろうか。

 という事でちょっと保留にする。アカン泥沼や…(^^;

今日のタンタル(附CT6970の事)

10yen
 去年の暮れに10円で買ったCT6970付きのタンタルである。最初から故障を疑われる価格であり、事実大きなダメージを受けていた。しかしそんなことは先刻承知、載っている部品にそれ以上の価値を認めたのだった。イザとなったら部品取りにするつもりだ。タンタル愛好会の皆様には常識ですね。


ct6970
 クリエイティブCT6970である。初代Geforce256DDRで、世間では化石だがHSDLに来れば結構戦力になったりする。いきなり電源を入れる奴はバカ。基板むき出しの物はダメージのチェックをする。ショートしていると電源投入と同時にお亡くなりになる。それまでは壊れてなかったのに。


atari1
 SG-RAMの角のピンが当たって潰れている。隣のピンに接触しているばかりか、触ると根元から折れそうだ。またC193、C199、C206、C35は0.1μFが脱落している。


atari2
 これもハンダが潰れて導通してしまっている。ハンダゴテを使うのが面倒なので、テキトーにそこら辺の針でこすってみたが余計に悪化した(^^; 止めとけ。


dc_mlcc
 チップ下のMLCCのC148が脱落している。1〜10μFの背が高い2012なので取れ易い。一箇所くらい無くても動くが付けたい所。


bios_reg
 この辺りを弄ると高級カードに「出世」するわけですね(^^; もし直ったら性懲りも無くまたやると思う。


510_1000uf
 これが今回の目玉商品!何と1000μF4Vのタンタルである。アキバなどでもまずお目にかかれない一品だ。サイズもド迫力の7260-38(EIA、KEMETだとEケース)である。510なので当然低ESRで10〜18mΩとなっている(注)。アルミ電解では超低ESR物でも無理だろう。1999年38週製造。なおこれはGeforce256のVcoreレギュレータの出力コンで、構成はLT1575+FDB603ALのLDOシリーズレギュレータ。CT6870の回路図参照の事

注:品番で言うとE018とE010があり、見た目はどちらかは分らない。E010だとポリマー系に勝るとも劣らない。


491_330uf
 他にも330μF10Vという大容量タンタルが載っている。尤もこれは一般用の491だが、それでも買えば結構な値段だ。少なくとも10円では買えない。シリーズレギュレータの出力に最適だ(DケースはESR500mΩ以下)。1999年24週製造。ボード上には2個存在する。


494_22uf
 見落としてたけど、これらは全部494の22μF10Vだった。低ESR物を使うとは、クリエイティブはよく分っているメーカーだ。普通は491で妥協するね。Bケースなので700mΩと大したことは無いが、一般用だと余裕で1Ωを超えるのが普通(注)。1999年33週製造。

注:例えばHSDLでお馴染みF93ならBケースで1.9Ω、ES/Vでも1.4Ωである。もっともポリマー系なら、例えば去年HSDLの改造で大流行したPS/LはBケースで0.2Ω以下だ。アルミ非固体電解の低ESR品であるMF22μF16V(大きさが同じ位)だと2.6Ωに達する。これに温度特性・直流重畳特性が加わるので更にタンタルの有利さが際立つ。


 世間では何か知らないけど病的にタンタルを恐れる人が居る。しかし実際はタンタルの事故よりアルミ電解やMLCCの事故の方がはるかに件数が多い。今の時代に敢えてタンタルを使う人はよく分っている人だから、少なくとも設計ミスで燃やしたりするバカはまず居ない。しかも不良メーカーはとうの昔に淘汰されてしまい、残っているのは品質の安定した超一流メーカーだけだ(昭和時代の不良品の常識はいい加減に捨ててね)。そうなると極度に安定で設計通りに動く魅力は捨てがたいものがある。まあ一口にタンタルと言っても、駄・寒・中華コピーだと筆者も一寸不安になるけどね。でもそれですら未だ燃えた事は無いんだな。アホがわざとやらない限り

 何か記事を書いているうちに修理はどうでもよくなってきた。前にも書いたが、筆者は回路や基板を眺めているだけでいくらでも時間が潰せる。実際に動かせばもっと楽しいけどね。とりあえず小汚いのでまず洗う事になるだろう(…だが寒い)。

今更Quadro改造

(CT6970への実施は2006年、書いたのは2007年の記事)


 OpenGLのベンチマークをよく走らせるのだが、HSDLのカードは大昔のビンテージ物ばかりなので遅い。Quadroでも買えれば良いのだろうが、HSDLの毎月の予算は1000円と言われており(笑)古い奴でも縁が無い。ここは自力で作ってしまおう。例の「Quadro化改造」という奴である。

 この改造は以前は非常によく見かけたが、VIDやFIDの「乗っ取り」と並ぶトッポイ改造なのでやりたくはなかった。今はソフトでも割と手軽に出来るけど、ハード改造の方が更に簡単で確実だ。下記写真は改造後のもの。


★クリエイティブCT6970
quadro
 これは初代Geforce256である。こんなカードは既にジャンク箱でもあまりいい顔は出来ないかも知れないが、HSDLでは充分に高速なカードだ。Quadro化でもう一頑張りしてもらう。改造は至る所で紹介されたので容易。カード自体は200円だった。

R101 → R97
R102 → R98

ct6970
 改造箇所はここ(基板裏面のROMの裏あたり)。SMD抵抗を移動するだけと言う、まさに素人改造。


★MSI MS-8817
q2_mxr
 Geforce2MX無印のカード。値段は道端ダンボール価格の100円だし、Quadro2MXRに化けてくれたらおいしい。メモリはあまり良くないが、全体の出来としてははまあまあ。MSIのビデオカードとクリエイティブのビデオカードは製造所は同じだと思われる。

R121 → R122
R123 → R124

ms8817
 これはちょっと判りづらいか。ヒートシンクを外さなくてはならない。しかし抵抗を移動するだけと言う安易さは変わらない。


★クリエイティブGB0010
 これはGeforce2GTSのメジャーなカード。当時300円だったので遠慮なく改造できる。これも回路はリファレンスそのものと言ってもよく、海外サイトの改造情報がアテになる。

R121 → R122
R123 → R124

gb0010
 同じく改造箇所はここ(電源付近)。SMD抵抗を2個移動するだけなので、特に何のテクニックも知識も要らない。ただハンダ付けが出来ればよいのだ。

2008年3月追記:…と思ったら違った。今回初めて使ってみたら(改造してから放置していた)、何を間違えたかGeForce2Tiになっていたのだ(笑)。サブIDは0151で、本当は0153にならねばならない。今更やり直すのも面倒だしこのままでいいか。充分に笑いはとれたと思う…。
gf2ti


 これ以外の改造はここを見れば詳しく書いてある。殆どのメーカーはリファレンス通りの回路だから迷うことはあるまい。

 という訳で、目に付いたGeforce系は全て改造してしまった。改造してもDirectXが遅くなる訳ではないので有益無害である。QuadroのOGL性能を一部落としたのがGeforceと言えなくもない。


注:実際は本物よりクロックがやや低いので、完全にQuadro互換と言うわけではない。特にMX系の安物カードはメモリがエンガチョだから”本物”にするのは余程の当たりメモリを引かない限り無理だろう。

GeForce256(120/166)
Quadro(135/166)

GeForceDDR(120/150x2)
QuadroDDR(135/150x2)

GeForce2MX(175/166)
Quadro2MXR(200/183)

GeForce2(200/166x2)
GeForce2Pro(200/200x2)
GeForce2Ultra(250/230x2)
Quadro2Pro(250/200x2)
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