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ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

DFI

悲劇!乱八炎上

 題には後ろに「させた(^^;」が付く。「大和田巡回2016春」で手に入れたばかりの筆者の私物ランパチ790FXだが、初回起動時に何と(文字通り)燃やしてしまった。一番壊したくないマザーを再起不能にしてしまうとは…持って生まれた素質と運命なのだろうか。南無南無。


lp790fx_moe1
 完全に燃えて基板に穴が開いてしまった。炭化しているので残念ながらもう修理は不可能だな。MOSFET炎上くらいなら修理は充分に可能なのだが…。

 元々の原因はHSDLの手順を無視した事にある。「DFIはA○USやM○Iとは違う(キリッ」とか言って最初から全部組み上げてからスイッチを入れたのが間違いの元。しかも起動しなかった上に異音がしたのを無視した。加えて電源を切ってからまた入れた事。猛烈な異臭が発生したのに手をこまねいて見ていた事(^^; イヤ壊れるなんて全く思ってもいなかったから。

 恐らくこのマザーは最初に電源を入れた時にパワーMOSFETが壊れていたのだろう。それを無理やり再度電源を入れたので電流が上下ズドン切りで発熱・炎上したに違いない。ご存知の通り大仰なヒートシンク付なので下側(基板側)にしか炎が逃げる所が無く、高熱で基板が燃えて穴が開いたという事か。もし安いマザーのようにヒートシンクが付いていなかったらMOSFET炎上だけで済んだであろう。イヤその前に煙が出るから止めていたか。ある意味、高級マザーだったのが命取りになったと言える。


lp790fx_moe2
 マジで炎上の証拠。テスト台の百均シンク整理棚に炎が当たったので黒く煤が付いている。まあ炎が出たと言っても火事になる事は無い。燃えるものは周りに無いからね。


 壊れていても解析する楽しみはあるのだが、どうせなら実際にPCを組んで動かしてみたかった。不手際が重なったのが返す返すも残念でならない。勿論864円も惜しい(^^

DFI LP UT nF3 250Gb

 先日友人からジャンク品のLP UT nF3 250Gb(Socket754)の動作チェックを頼まれたので動かしてみた。結論から言えば全ての754CPUで問題無く起動した。


★ハードウェア
lp_nf3_f
lp_nf3_r
 特に問題は無いハードウェアだが、AGPスロットは非常に気に食わない。AGPカードのロックレバーが使いづらいというか外しづらいのだ。ビデオカードを外す時にブチ壊れるかと思った。気に食わないのは今のところそれだけである。

 モバセン3000に換えて起動したら、BIOSポスト時にモバセン3000で正常認識した。これは今まで使ったマザーでは初である(注1)。但しAUTOだと×4.0で起動するので、規定のクロックと電圧で動かすには手動設定は必須となる。勿論このマザーはBIOSメニューにそれらのセッティングが存在するので問題は無い。

注1:広く流通しているMOD BIOSかもしれない。

★ダメだコイツ…
 電源を入れてしばらくすると止まってしまうようになった。何らかの安全装置が働いているようだ。温度が上がり過ぎて止められているのだろうか?何しろいきなり電源を切られるので理由は分らない。この場合は止めるよりはまずメッセージを出すのが正解だと思う。本当は温度が上がるとまずクロックが低下するはずなんだが…。

 我々は異常な状態で動かしたいのだからそれは困る(^^ CPU温度はケース最大温度まで大丈夫なハズだから、別に70℃で動かしても問題はないという事だ。だからこの程度の温度で止めますと言うのは余計なお世話。世間では異常な考え方かもしれないが。仕方が無いので解決策を思いつくまでSempron2800+(例の50円の奴)で動かそう。


★Windowsインストール
 やっぱりベンチマークを動かしてみないとマザーの善し悪しは判らない。ということでXPをインストールしてみる。ちなみに9xもドライバはあるので動かせる。USBメモリはHDDとして起動する。ドライブレターはCになってしまうのでインストールには使いづらい。FDDとして起動してくれればいいのだが…。

MB:LP UT nF3 250Gb(Rev.A02)
MEM:SAMSUNG TCCC(PC3200/256MB)
CPU:SDA2800AIO3BX(Palermo,E6)
VGA:MS-8881改(300/550)
OS:WindowsXP SP3

SDA2800AIO3BX
 考えてみればこのPalermoは初めてIDを表示した事になる。AMD64対応している所がモバセンRomaより賢いところ。2600と比べクロックは全く同じ1.6GHzだが、L2キャッシュが倍増している分だけ速い。この点ではL2が128kしかない3000+よりも上である。

π=0:51
3DM2000=11177
2D Mark 2011=1011
NATSUMI BENCH=6803
GogoBench=86.67倍速
*時間が無くて一部しかやってない

 だいたいこんなモノか。MS-8881もXP1400@1670より速くなっているようだ。同じクロックならこちらの方が上だろう。シングルチャネルとしては驚異的な速さ。π焼きなどは設定の悪い939のAthlon64よりも速いかもしれない(注2)。

 テスト当日は暑かったので、ベンチマークを連闘すると冷却不足を感じた。特にワンチップ構成のチップセットが極度に熱くなる。可能ならファンを付けるか、もっと大きなヒートシンクに交換したい。OCはチップセットが足を引っ張るのか全く伸びず、FSB215でも不安定で止まってしまう時が多かった。安定限界はFSB210でK8T800マザーより落ちる。

注2:HSDLの記録でA8N-SLI+Venice(200x9.0)で56秒というのがある。これは当時使っていた粗悪メモリによって低速になっていたため(通常は40秒台後半だが)。

★終わり
 Socket754は能力的にはSocketAより稍上と言う程度だが、消費電力は平均して半減しており実用には有利である。APGカードのテストにはこれからも754が使われるだろう。

続・古のマザー CD70-SC(その2)

続・古のマザー CD70-SC(その1)

 4年も放置していた記事が漸く発表できた(残るはSDVIAとFW6400GXだけだな)。


★使用部品
 このマザーはボードがデカイ事もあるが、恐ろしいほどアルミ電解コンが多い。基本的に全交換主義の筆者でさえ恐れをなすほど多い(総数66本はもちろん過去最高)。とても一気換えは無理。用途もメイン以外は省略。

VRMコントローラ:US3004CW
Vmemコントローラ:SC1101CS
上下FET:PHB55N03LT
入力インダクタ:T50-52D[#17,5t]
出力インダクタ:T50-52D[#17,8t]
Vcore入力コンデンサ:TEAPO[SC]1500μF10V×3
Vcore出力コンデンサ:TEAPO[SC]1500μF6.3V×5
L21外コンデンサ:TEAPO[SC]1000μF6.3V
その他DC:TEAPO[SC]1000μF6.3V×24
その他DC:TEAPO[SEK]100μF16V×9
その他DC:TEAPO[SX]10μF25V×24
DRAMクロックバッファ:IMI B9847AY
クロックジェネレータ:IMI C9846AY

 全体的に地味で堅実である。さすがOEMの雄DFIと言った所か。チップが初物なので不安が残るが…。恐らくDDRメモリの相性は避けられないだろう。うちのDDRメモリモジュール自体も品質がヤバそうだし。


★波形観測
 このマザーはテキトー計測の当時(2006年)では、全計測マザー中で最も美しいスイッチング波形であった。これはデバイスや回路設計だけでなく、基板パターン・デザイン等も含むクリティカルなバランスの上にかろうじて成り立つもの。ノウハウの少ない者がチョロッと計算して出来るようなものではない。波形はコンデンサが劣化しているので今回は掲載しない。

 US3004CWの標準スイッチング周波数は220(±30)kHzだが、このマザーでは規定内ではあるが下限に近い193.6kHz前後(環境に依る)であった。Ctを調べたわけではないが、意図的に低めの周波数に設定していると思われる。


★動かしてみる
memtest86
 DDR時代だからと言うわけではないが、いつもよりクロックの高いSL44Jを載せて起動してみる。メモリはKINGMAXの純正128MBを使用した。MEMTEST86+の速度はご覧の通りでかなり速い!これなら当時のアスロンと互角以上に戦える。インテルがつまらない意地や信念からP6でDDR-SDRAMのチップセットを出さなかったのは惜しまれる。逆にAMDが今も生き残っているのはそのお陰と言えなくも無い。インテルの出方次第で、産まれたてのAthlonは赤子の段階で潰されていただろうから。

<この速度近辺のライバルたち>
582MB/s:DHD0900AMT1B(1193MHz)AMD761(133)
440MB/s:SL44J(929.3MHz)当該マザーAP266(133)
378MB/s:A0800AMT3B(960.0MHz)MAGiK1(120)
360MB/s:SL44J(930.2MHz)i815E(133)
(注:当該マザーはデフォルト設定だが他は最速設定)

 速度的には褒めたAP266だが、メモリの相性の悪さは天下一品だ。DRD-RAMと同等以上なので覚悟した方が良い。まあかなりレアなチップセットなので、これをお読みの方が手に入れられる機会はごく少ないだろうけど。


★終わりに
 VRMだけでなく全体的に高級パーツは全く使われておらず、波形の美しさ等はDFIの設計・製造技術が生み出したものと言える。この時代のマザーは、どこのどんなチップセットを使ってもメーカーの個性が結果に出てしまう。見る方にとってはとても面白い時期だった。最近のはどれも無個性で面白くない。

 問題はこのあとだ。これを弄ってみるか放置するか…しかし部品の多さから泥沼化は避けられない。近年不安な健康状態に自信がある時しか出来そうも無いな。前オーナーがかなり使い込んだマシンだし、部品の寿命を考えるとそろそろやらなくちゃいけないんだけど。特に5~6φのチビコンはもう寿命が来ているハズだ。でもこう寒くなると何もヤル気が起きないな…。

続・古のマザー CD70-SC(その1)

 元原稿を書いたのは古のマザー①が始まる前の2006年で写真を撮ったのが2008年。内容が時代にそぐわないので一部書き直した。しかしまだおかしい所があるかもしれない。写真は初代駅前時代のもので懐かしい。


cd70sc
 DFIのGeneral(OEM向け)カテゴリに属するマザーボード。P6初のDDR-SDRAMチップであるApolloPro266を搭載している。ボード上には特にオンボードデバイスも見当たらず地味なMBである。それなのに何故こんなに大型なのかと言うと、一つにはポイント電源が多いと言うことがある。ただでさえDDR-SDRAMはVmemにATX3.3Vの流用が出来ないので、電源は一つ余計に必要になる。消費電力の面から見れば、変換損失が増えあまり良い傾向とは言えないが、「電源は使う所で作るを最上とする」という回路の基本からみれば、これがベストの選択と言えないことも無い。


fpga370
 FPGA370である。ソケット周りはリテール1GHzヒートシンク対応?でスッキリしている。ソケット内はごく普通のもの。


vrm
 VRMスイッチ部分。出力インダクタはT50-52Dコアに#17を9回巻き。Vcore1.75Vで17A流した時に1.9μH程度で、DCRは温度に依るが常温域で3.5mΩ前後。


teapo
 VRM入出力コンデンサはDFIのGeneralカテゴリでは主力となるTEAPOで、日本メーカー製以外では最上の選択となっている。


us3004cw
 DFI廉価版の標準であるUS3004CW(VRM8.4準拠)だ。1チップでVcoreと2つの周辺電圧(注)を生成できる。筆者としても弄り慣れたチップだ。位相補償用の極を内蔵しているが、位相余裕がどのくらいあるかは未確認。

注:通常はVtt1.5とVcc2.5を生成する。だがどちらかを別レギュレータで生成し、このコントローラにはVmemを生成させている例も少なくない。i81x以降のマザーではではチップセットの1.8Vを生成している例もある。最近は筆者もVtt1.5はRC1585等の別レギュレータで生成させた方が良いのではないかと思い始めた。その方がVcoreがVttに与える影響が少なくなると思う。


io_33
 本格的スイッチング電源の3.3V生成部。PowerMOSFETが2個とSBDが2個見える。ダイオードのパラ接続は(特性のバラつきにより)片側に電流が集中しやすく推奨できないが、この使い方なら問題なかろうという楽観的読み。勿論メーカーが厳密に選別している可能性もあるが。出力インダクタはT50-52Dコアに#17を9回巻き。


agp15
 AGPの1.5Vを生成しているPowerMOSFET。コントロールはUS3004CWで行なう。


clock_gen
 ぐぇ~、何てマイナーなチップなんだ。IMIのクロックジェネレータとメモリバッファである。メーカーには既にデータシートが無かった。IMIは既にPC周辺チップの開発製造を行なっていないと思われる。恐らくApollo266専用のチップだろうからマイナーなのは当然か。非常に困る。


mem_dc
 DDRメモリ付近は早速省略コンデンサが見られる。OC等で無理しなければ必要ない部分だが、DDRメモリはSDRと比べて低電圧大電流なので出来れば付けたい。


ap266_dc
 チップセット裏もご覧の通りデカップリングの嵐である。出始めのチップは油断がならないからね。各社リヴィジョンを重ねるごとに安心して急激に減ってくる(^^ 下のサウスの裏もノース並みにやってある。スーパーサウスのように高機能だと電源消費や安定性への関わりもバカにならない。良い仕事である。


south
 サウス周り。一応V-Linkに対応している。特に驚くような部分は見られない。PCIバススロットはISAがない分スッキリしている。デカップリングは普通で特に問題なし。


spio
 このスーパーI/Oチップは見たことが無いな。機能は特に普通の物だろうが。何故マイナーチップを使いまくる?安かったのか?


ac97
 AC97コーデックチップは珍しいVIAオリジナル。特に好んで使うような物ではないから、セットで押し付けられたのだろうか?とか邪推する。或いはチップセットのおまけサービス品とか(^^


usb
 やっちまったか?恐らくOEM先のピンアサインと違っていたのだろう。これはUSBのフロント用コネクタだが結構きわどい実装だ。なお付いているのはレイケムのポリスイッチである。


続く。

2010年追記:HSDLとしては「昔FIC・今DFI」という事で最も信頼してきたメーカーであるが、一般向けマザーからは足を洗うらしい。メーカーの売り込みが地味なので売れ行きがよくないのだろうか。代理店がよろしくなかったのかもしれないが、何でみんな良い物を買おうとしないのか?何故みんな好き好んで高いだけのクソマザーを買うのか?バカヤロー!と夜中に叫んでしまう冬の夜だった。

DFI PA61「レジスタ設定」

 PA61で検索していたら、某巨大掲示板でPA61が遅いと書き込んでいる人が居た。知られていない事だが、このマザーはバージョンG以降(最終はI)のBIOSでは極度にメモリ速度が低下する。FからGで変更があったのはレジスタ50Hと51Hだけ。しかし50HはDFI設定の3DHは遅くD1H[11010001]が良い。51HもD8HではなくD9H[11011001]の方が速い。

 そこを変更すればバージョンF以上にはなる。なおBIOS設定によっては元値が違っている場合がある。この変更の意味は前記事を読めば薄々気づくだろう。別に気づかなくてもいいけど(^^

=50H-3DH[00111101]=
50h:Request Phase Control (00h)

7 CPU Hardwired IOQ (In Order Queue) Size
0 1-Level
1 4-Level

6 Read-Around-Write
0 Disable(default)
1 Enable

5 Reserved always reads 0

4 Defer Retry When HLOCK Active
0 Disable(default)
1 Enable

3-1 Reserved always reads 0

0 CPU / PCI Master Read DRAM Timing
0 Start DRAM read after snoop complete(default)
1 Start DRAM read before snoop complete

=51H-D8H[11011000]=
51h:Response Phase Control (00h)

7 CPU Read DRAM 0ws for B2B Read Transactions
0 Disable(default)
1 Enable

 このビットが設定されないと、リードトランザクションの間には少なくとも1T遊休時間があるだろう。

6 CPU Write DRAM 0ws for B2B Write Transactions
0 Disable(default)
1 Enable

 このビットが設定されないと、ライトトランザクションの間には少なくとも1T遊休時間があるだろう。

5 Reserved always reads 0

4 Fast Response (HIT/HITM sample 1T earlier)
0 Disable(default)
1 Enable

3 Non-Posted IOW
0 Disable(default)
1 Enable

2-1 Reserved always reads 0

0 Concurrent PCI Master / Host Operation
0 Disable(default)
1 Enable -

 ディセーブルだとPCIオペレーションの間中 CPU busが占有される(BPRIアサート)。イネーブルだとADS#アサートの前に要求されるだけ。


★693Aその他HostBridge設定
 *が変更したアドレス。各環境下で最適値である保証は無い。

50:3D[00111101]→D1[11010001]*
51:D8[11011000]→D9[11011001]*
52:C8[11001000]→C8[11001000]
53:00[00000000]→00[00000000]
54:00[00000000]→00[00000000]
55:00[00000000]→00[00000000]
56:10[00010000]→10[00010000]
57:10[00010000]→10[00010000]
58:08[00001000]→08[00001000]
59:00[00000000]→00[00000000]
5A:00[00000000]→00[00000000]
5B:00[00000000]→00[00000000]
5C:08[00001000]→08[00001000]
5D:10[00010000]→10[00010000]
5E:10[00010000]→10[00010000]
5F:10[00010000]→10[00010000]
60:0C[00001100]→0C[00001100]
61:0A[00001010]→0A[00001010]
62:00[00000000]→00[00000000]
63:20[00100000]→20[00100000]
64:D4[11010100]→12[00010010]*
65:D4[11010100]→12[00010010]*
66:D4[11010100]→12[00010010]*
67:D4[11010100]→12[00010010]*
68:21[00100001]→E1[11100001]*
69:20[00100000]→20[00100000]
6A:65[01100101]→65[01100101]
6B:0F[00001111]→2D[00101101]*
6C:40[01000000]→48[01001000]*
6D:21[00100001]→21[00100001]
6E:00[00000000]→00[00000000]
6F:00[00000000]→00[00000000]

 設定が面倒ならばBIOS自体を書き換えても良い。なおPA61は河童Bステップ(683)までしか対応していない。Windows9x(注)と河童Cステップ以降の組み合わせだと動かない場合があるので、マザーやその他パーツを逆恨みしないように。その場合はマイクロコードもアップデートしなくては正常動作しない。やり方は以前書いたよな。

注:最も新しいMEですら683までしか対応していない。686以降は必ずBIOSで対応する必要がある。P6全対応は2000SP2以降。

古のマザー DFI CM33-TL

cm33tl_2
 今日の貰い物[2010/05/08]で頂いたマザー。全体的に安上がりに作られている。相手方の予算の都合で全く金を掛けられないOEM用マザー(注)を、我らがDFI様がどうやって手抜きするのか楽しみ。電解コンデンサはTEAPOとG-Luxonだが、これらの使い分けにも見所がある。駄マザーメーカーは勉強しろよな m9(^^)

注:これはリテール品だが中身はOEM用のGeneralと言うカテゴリーに属する。


rt9238
 VRMコントローラはリッチテックのRT9238である。インターシルのISL6524の互換品。パワーMOSFETは上がFQB60N03L、下がFDB7030BLとなっている。on抵抗とスイッチング速度の両方に気を配った組み合わせだ。コントローラのスイッチング周波数は200kHz固定だが、実測194.9kHzとやや低め。


inductor
 DFI様らしい太線単巻きのインダクタ。コアはT50-52Bよりは飽和特性が上だと思う。出力コンデンサはG-Luxon[LZ]2700μF6.3Vという変わった容量の奴が付いている。しかしいくらなんでもP10省略はやり過ぎなのでは…容量的には1500μF×7と変わらないが、ESR的には鱈は厳しいと思う。ウチだとWG3300μF6.3Vの出番となる。勿論5本に戻す。元々の設計では2700μF6.3V×5だと思う。


vrm_in
 出力はG-Luxon[LZ]で妥協したが入力のTEAPO[SM]は譲れない。こういう所がDFI様らしい選択と言えよう。2本立てなのが寂しいが…せめて3本立てないと鱈は厳しい。しかしこれから分る事は、DFI生産部もG-LuxonよりTEAPOが上という事実はハッキリ認識しているという事だ。入力のパターンは最短距離でストレートに左のATX電源コネクタに繋がっている。ここから直線的に流れるように出力まで向かう。これにも欠陥は無い事は無いが、純粋な効率と言う観点からは非常に良い配置。


s370dc_f
 スペースの関係で?終端抵抗が中に入ったのでVcore、VttともDCは少な目。メーカーマシンに入るようなFlexM-ATXマザーだからこれでもいいか。PLE133のVGA周りが足を引っ張るからOCもできないし。


s370dc_r
 しかし表でできなかった分は裏で取り返すのがDFI様の非凡な所。定格ならば必要ないといえば無いが、メーカーとしての誠実さを感じさせる。何とかP10省略分を取り返したか?


vtt
 Vttはパターンを広く取り、安定性に気を使っているのが解る。出力はG-Luxon[SM]一般用105℃品でも何とかなるかな。その脇の大容量MLCC並べにDFIらしさを見る。勿論SMのダメダメな高周波特性改善の為である。


vmem
 VmemはスイッチングDC-DCで生成されている。コントローラはVRMコントローラ内に存在する。


vt8601t_dc
 ノースブリッジのVT8601TのDC。ECS等のメーカーなら恐らくツルツルだろうが(^^ 流石にDFI様はちゃんとやっている。


vt82c686b_dc
 サウスの686Bですらここまでやっている。無くても動くけどちゃんとやる。スーパーサウスが不調になるとマシン全体が不調になるからね。こういう所が信頼に足るメーカだと思う所以。


rtm560_316r
 クロックジェネレータは蟹印のRTM560-316Rである。詳しく調べていないのでよく分らない。


rtl8100l
 LANチップも蟹。お馴染みRTL8139相当品。


alc101
 AC97コーデックも蟹。


bios_rom
 OEM主力製品らしく、BIOSのフラッシュROMは直付けになっている。飛ばすとかなり難儀を強いられる。5V書き込みのPLCCパッケージ2MBだ。ハイニクスのフラッシュROMは珍しいな。


nazo_dip
 FIDのDIP-SWパターン。RN5を取っ払いDIP-SWを付ければ良いのかな。尤も倍率変更できるSocket370のCPUを持っていないのだが。


 基板パターンが相変わらずよろしいと言うか、筆者らの好みに合っている。マザーボード基板を数多く見てきた人なら同じように感じるんじゃないかな。設計は一流メーカーだと思うが、生産との乖離も比較的少ないメーカーである。ハッキリ言えば良いメーカーと言える。もちろん全部手放しで受け入れられるわけではないが…。


★テスト
 さて解析も終わったところで動作チェックを行なう。CPUのSL3XWを付けて電源ON!しかし何も起こらない。エラーのBEEPも鳴らないし、BIOSがブッ飛んでるのか?だとすると直付けだからお手上げだぞ。…いや剥がして書き換えられるけど、メンドーなのでよほど貴重なもの以外はやりたくない。

 しかし過去の経験で「HSDLの不動判定はあまりアテにならない」と言う事実が発覚しており(^^; もう一度チェックする必要がある。過去の経験では長年放置されているモノはコンデンサがボケている場合が多い。この場合は、ここで書いた電圧処理と同じ要領で電源投入後放置すれば良い。HSDLではCPV-4Tはこれで復活した。よくBIOSクリヤーしろとか電池外して1、2日放置しろとか言われていたが、これは実は放置の方の効果だと思われる。今回も喝入れ後に放置したらエラーのBEEP音が出た(メモリを付けていない為)。ここまで動けばBIOSは動作しているから無実で、やはりコンデンサのボケが来ていたのだろう。

 早速MEMTEST86+を回してみる。シェアメモリの割にかなり高速だ。64MBitメモリを付けた時のi440BXとほぼ同等。尤もそれは地のメモリのアクセススピードであり、総合的な性能(I/Oスループットなど)では敵わない。しかし少なくともライバルのi810EやSiS630にメモリ速度で負ける事は無いだろう。

 ということで無事動作いたしました。PCIバスDCのG-Luxonが早速死んでしまったので点数的には辛くなるが、流石という部分も幾つか見せてもらった。こういうマザーのコンデンサを交換・強化する事に意義があると思う。載せるのはP6で最も厳しい鱈なので強化の意味は大きいのだ。今の所HSDLでは換えないけど。


★後日譚
lz1000uf6v
 保存中にゲロ吐かれても困るし、膨らんだT21(3.3V)は抜いた。PCIバス・スロットには何も差す物が無いのでこのまま使うことになる(何も差さなければ必要なし)。しかしこのG-Luxon[LZ]1000μF6.3Vは何で膨らんだのだろうか。環境温度は低い所だし、電流的にもたいした所ではないのに…。

今日の貰い物[2010/05/08]

 買い物ではなくもらい物。キーボードの修理代金代わりである。

★DFI CM33-TL
cm33tl_1
 DFIのPLE133T採用マザー。当然鱈セレ・鱈ペン使用可である。鱈鯖は対応していないけど動く可能性はある。3、4年前ならもっと嬉しかったな。状態は箱入り付属全部付きの美品であるが…。


g-luxon
 何とこの状態でコンデンサが膨らんでます。PCIスロットDCのお馴染みG-Luxonがやられている。これは下から漏れていないので放置する。下だったら配線が腐るから即座に抜かなければならないが。PCIスロットにはVGAカードくらいしか差さないだろうし、抜くだけ抜いて放置でも良いかな。


cm33tl_2
 全体的に見てECS(ケチの代名詞)並みに部品がケチられているが、他ならぬDFI様なので大丈夫でしょう。台湾工場の古い生産ラインで作られている模様。いずれは解析記事を書きたい。


 結構な物をありがとうございました。しかしできれば移転後が望ましかったなあー荷物が増える(^^;

今日のHSDL[2008/07/05]

★質問の答え

 「HSDLでサウンドカードの改造をやっているが、その程度の改造で効果があるのか?」という質問についての答え。

 音質については分らないし興味も無い。所詮は安物ラジカセ以下の(環境の)PC用サウンドカードだから、多少改善されたとしても良い音と呼べる訳が無い。だがノイズについては改善効果はある。元々ノイズ低減の為の改造で、これがその証拠。

sc1938

 これはここの記事で扱っているES1938採用の最低級サウンドカードである。水色の線がノーマルのフロアノイズ、これを第一次改造した結果が黒線である。二次改造は先の記事のとおり効果は無かったが、一次改造後は全域に亘ってフロアノイズが低減されているのが分る。これはオーディオ吉外の方々の下手なポエムとは違って、どんな人間にもハッキリ数値で分る明確な差だ。これを実際に聞いてみるとスピーカーだとよく判らないが、ヘッドホンだと40過ぎのジーサンの耳でも分る。

 なお測定期間は短い曲の1曲分という事で3分間だ。ピークホールドなので各周波数のピークの値が示されており、この値が常に出力されているわけではない。謂わばこの値は各周波数の最低保障値ということになる。またOSによって明確な違いが出るが、ドライバの違いなのかOSの常負荷の差なのか判らないし確かめようもない。

 書き忘れたが、測定中は常にマウスを動かしているので更にノイズは悪化している。意外と知られていないがマウスの負荷は定常負荷中で最大のものである。よく素人の記事で「マウスを動かしたら落ちた、謎だ」みたいに書かれているが、それは当たり前なのだよ。



★PA61

 洗濯したので使ってみた。サウスはHDDコントローラを始めとして問題が多い。HDDドライブのモードが一つ格下げされてしまった(DMA33→マルチワードDMA2、DMA66→DMA44)。

pa61_mt
 どんなに頑張ってもベース120MHzまでしか上がらないんですが…。PCI1/4になるところで全く起動しなくなるので、何かまた安全トラップに引っかかっているのかも。安全重視ならBIOSメニューでの周波数変更は出来なくすれば良いのに…。DIPやJPだけで充分だと思う。

pa61_mem
 XP_SP2上でのベンチではソコソコ速い。WS440BXよりは数値上はだいぶ速いが、メモリ間コピーは得意ではない気がする。その辺りが実アプリケーション上でどう出るかだな。ノース自体の安定性は全く問題ない。

今日のHSDL[2008/06/28]

★超今更SL2QFで遊ぶ

 FSB133のPA61を有効に使うべく実験をしてみる。CPUはご存知(無いかもしれないが)SL2QFである。これは最初のFSB66MHzデシューツコアのPII333である。何故今更これを持ち出したかと言えば倍率が自由に変えられるから。

 ところが問題発覚、実はこのマザーはトラップが仕掛けてあった。BIOS設定ではある一定以上のOCができないのであった。例えばノーマル状態だとBIOSを100/33にしても全く起動しない(別のマザーではもちろん起動する)。83/41.5だと余裕で起動する。

jp2_3
 原因はこのジャンパだった。ノーマルではJP3が潰してある。しかしこれを設定しないとBIOS設定だけではダメらしい。何でこんな仕様なのかは解らないが。もうハンダゴテは片付けようと思っていたのだが、これを起こさないと実験できないので仕方が無い。

 何とか100で起動した。倍率はDIPSWで設定できる。マニュアルだと3.5〜8.0倍しか例が載っていないがそれ以外も有効で、2.0〜9.5まで変えられる。もっとも9.5倍などはPIIでは実用できないだろう。2.0ならFSB133でも266MHzなので動くか思ったが、実際は133では起動せず、限界は120辺りだった。

 カトマイも倍率変えられたらもっと遊べたんだけどなあ。クロック落としてP!!!133とか。PC98だと体感1/2以下なのであの感じだろうな。


★面白サイト

http://forum.capsmod.net/
 このフォーラムはありがちな腐りコンデンサ交換サイト(正直、飽きてきた)かと思っていたのだが全く違った。チビコンまで全とっかえとか、まるでHSDLみたいなサイトであった。

 trodasさんはこのフォーラムの常連だ。知識は豊富だし、写真の構図やピントはテキトーだが(笑)ライティングはなかなか上手い。ここでは何と古代の430TXマザーを改造してやがります(昔ではなく最近)。USBのDCを松下の低ESR物(FM?)に変えたり、ソケット内にMLCCを増設したりとやり放題。完全にオーバークオリティで殆ど役に立たない所が筆者の改造に似ている(笑)。

 同じくtrodasさん。これは完全に負けたなあ(笑)。筆者もやりたいけど二番煎じになるから止めた。パラレルの二相電源。やっぱり同好の士は外人しかいないのかな。この人とは色々対話してみたいですね。

 "dead caps"スレも勿論ある。固体コンデンサの死に様とかは見ものですね。

 ここを見ていると時の経つのを忘れるよ。銀行に行こうと思っていたのに、気づいたら夕方になってしまった(^^;


★部品雑感。

 筆者は部品を好き嫌いで選ぶことはあまり無い。HSDL記事では使用コンデンサは日ケミ製が多くを占めているが、これはたまたま日ケミ製が容易に安く手に入る環境にあったというだけだ。自分から選んで買ったのは三洋、東信製ぐらいだろう。それ以外はその時々でスポット的に大量に入荷しただけである。結果としてボード上がカラフルになってしまい統一感が無い。外見はHSDLの成分の半分を占めているだけに残念な所(SMDは各社同じようなサイズと色形だから良い)。

 今注目しているのは、外見が黒金でカッコよいルビコンMCZですね。今までは入手製が悪かったが、2008年6月現在では秋月と千石で何時でも買えるのも大きい。三洋は性能は文句は無いが色(緑金)が悪すぎて萎える。日ケミやニチコンは地味すぎでビンボー臭い。日ケミはKRE等の小型品はメタリックっぽくていいんだけど、緑色のKZEは絞め殺したくなるほどダサい。矢鱈鮮やかな青のLxxシリーズも萎える。AOpenのKZEは特注らしく黒金でカッコいいんだけどな。あれを売って欲しいぞ。

 という事でやはりHSDLとしてはSMDのコンデンサが一番だ。これは外見が悪くならないし、低背で邪魔にならない。8世代になるとこれが主流になるのだが、6世代マザーはラジアルリードが殆どだから難しい。まーこの辺の部品の遣り繰りも楽しみのうちだけどね。

古のマザーPA61[Rev.D2]その2

 長くなったので分けた。


★テキトー計測
waveform
 DFIのマザーは殆どが美しい波形になるのだが、よほど基板のパターン設計が良いのだろうか。或いはインダクタの選定が神レベルとか。いずれにせよ綿密な試作テストを繰り返していると思われ、この辺りは「失敗できないOEMメーカー」(注1)の真髄と言える。

L12(入力インダクタ)外側
 HSDLでは気にする部分。この部分の波形が汚いと全ての5Vが汚染され、サウンドカード等にも重大な影響が出る(注2)。他のマザー(VC820とかP6STP改)の波形と比べてみて欲しい。

入力コンデンサ
 前回のシミュレーションで見た波形とソックリだ。サージは理論値より少々多いが、これはインダクタンス分がシミュレーションでは不足気味のため。経験上はESLが大きいとこのリンギングが増大する。コンデンサのリードを伸ばして配線するのは止めましょう。

スイッチング波形
 この波形は超美形というわけではないが、使用している部品の面子を考えれば上々である。スイッチング周波数は180kHzと、一般流通の廉価版マザーの中では異例なほどの低さだ。ちなみにUS3004推奨は220kHzで、他のDFIマザーでもこれほど低いのは見たことが無い。これはリプルや応答性から見ると好ましくないが、低ノイズで効率が(理論上は)高くなる。

Vcore
 Vcoreは無闇矢鱈に低リプルにしても意味はない。概ね(静的)Vrippleを許容(静的)リプルの半分以下にすれば動作は直流のと変わらない。ある程度電流を流してもこの波形が妙な形ならば、コンデンサが故障している可能性が大きい(外見が何とも無くても)。なお無負荷だと発振しているように見える場合がある。


 勘違いしている人が多いので書いておくが、この波形は,稜鳩舛↓い畔儼舛気譴胴圓わけではない。全ての大元はの波形で、そこからい惷僂気譴峠侘呂気譴討い襦0貶入力側へは反対に、↓,閥僂気譴討い。

 「入力インダクタで外から来た汚い電気を綺麗にしてからレギュレータに入力する」と信じている人が多いようだが、この程度のインダクタで綺麗になるほど外の電気は汚れていない。むしろ入力インダクタは「汚いレギュレータ内の電気が外に漏れないようにしている蓋」である。



★電解コンデンサリスト

 どうでも良いところは手を抜いている。チビコンが多いので全部換えると時間がかかるかもしれない。余った奴をバンバン消費したいが、TEAPO[SS]10μF25Vは4φなのでそれを超えるとスペースが厳しいかもしれない。

  • VcoreL12外:TAYEH[LE]1200μF6.3V
  • VcoreL12内:TAYEH[LE]1200μF6.3V
  • VcoreL12内:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • Vcore出力:TAYEH[LE]1200μF6.3V×5
  • Vcore出力:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • Vmem:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • AGP:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • Vtt入力:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • Vtt出力:TEAPO[SC]1000μF6.3V
  • Vclk(T9,T10):タンタル10μF16V×2
  • USB(C18,C20):TEAPO[SEK]100μF16V×2
  • 不明(T8,T20):タンタル10μF16V×2
  • 残り全部(笑):TEAPO[SS]10μF25V×17


★Vcore概略図

 例によってFBなど関係ない部分は省いた。電流検出用RはL11と兼用なのだが、これって温度で変わってしまうのではなかろうか。地道に0.1μを並べているところにDFIらしさが現れている。まあこれはL字型配列の代償でもあろうが。これ全部外して1〜2.2μFに入れ替えるとか…イヤ流石にそれはやりたくねえな。
pa61_c1



注1:リテール屋さんは気楽で良い。「ダメだった?じゃーそれリコールします。送り返してねー」なんてテキトー言っとけばいいんだから。全部が帰ってくるわけでもなく、帰ってこないラッキーなのも多いし。でもOEMでそれやったら100%確実に会社無くなります。

注2:サウンドカードに影響すると書いたが、実は最も影響を与えるのは12Vである。これはコーデックチップの5Vを78L05等で生成しているため。重要度は6:4くらいか?
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