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ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

ELSA

GD979-256EBGS修理

 貧乏籤を引いて修理をさせられる羽目に陥った。まあいいか、どうせ今はヒマだし…。


★まずはちょっと見る
 まずはボード上の観察から。高価なELSAだけあって部品は割とよさげなものが付いている。製造はいつものようにLeadtekかと思ったがMSIっぽく見える。基板は2006年35週、BTI製造。


aod420
 このカードのパワーMOSFETは全てALPHA&OMEGA製だった。これはAOD420だが低性能なので交換したくなるな。たぶんメモリのVrefなので換えてもしょうがないだろうけど。実は余っているCEB6030Lを消費したいだけだったりして…(^^;


c510
 C510は3216のMLCCだが脱落している。上側スイッチのQ508のドレイン横なので入力コンの補助だな。12V入力なので値は4.7μF16Vかな。同じ働きのC520が省略されたように無くても動くけど、何故C520側を実装しなかったのか不思議だ。こちらの方が明らかにQ508のドレインに近いのだが付け間違いか?


mza100uf25v
 この6S 100 EZAと書かれたSMDアルミ電解コンはNCCのMZAという品種である。SEIで言えばCE-AX相当の低インピーダンス品だ。製品ロットによってはCE-AXが付いているものも当然あるだろう。ここで必要とされる容量は100μFで、12Vラインなので耐圧は16Vあれば足りる。何故16Vを使わなかったかと言えば、ごく僅かでもケースを大きくするため(予想)。

MZA100μF16V[360mΩ/240mA](6.3φ×5.8mm)
MZA100μF25V[340mΩ/280mA](6.3φ×7.7mm)

 電解コンはその性質上大きな方が性能が高い。12Vラインのサージで壊れるから25Vにした訳では無い(はず)。同じ電解液ならケースが大きい方が性能が高い。これは電解コンの基本中の基本なのだが、今も勘違いしている人が居るので念のため書いておく。

 ちなみにこの部分に耐圧16Vを超えるような巨大サージは間違っても発生しない。更に言うと数μsやns単位なら電圧倍掛けしても壊れたりはしない。L分やR分によりコンデンサ内部に行くまでに減衰するから。


c143_144
 脱落しているC144は入力コン。テストの時にこれを付けずに動かしたように、もっとグレードが低い品種でも大丈夫。ついでだから今付いているC143も取っ払ってOS-CONで統一するかな。主に見栄えの問題だが、背が低くなるので折れにくくなるメリットもある。カードエッジに近い部分に背の高いコンデンサを付けると折れやすいので避けたい。

C144:PXA180μF16V[16mΩ/4360mA]
     ↓
C144:SVPC150μF16V[22mΩ/3220mA]

 SVPCよりPXAの方が稍容積が大きいので性能は高い。だが上にも書いた通り多少ESRやリプルが落ちても全く問題は無い。静電容量が減るのもこの程度なら全く問題無し。スイッチング周波数600kHzとして33μF程度(注)で足りるくらい。リプルは2本合わせて5A程度で足りる。本当はもっとヤバい品種(中華とか)を付けて色々試したかったが、ここにはラジアルリード用のホールが開けていないので無理だった。


c125_126
 C125(C126)は出力コンだ。1200μF4Vは既に同品をQuadro FX1400の廃品から頂いてきている。問題があるとすれば狭いのでハンダ付け作業がしにくい事だけ。


a2v5
 これはA2V5電源だが、入力部分のフィルタは省略されている。アナログ出力画面に縞々が出る場合はこれを復活させれば直るかも知れない。

 具体的にはLB11に付いている0ΩをFBに交換し、C20(C21)には入力コンを付ける。12Vラインなので耐圧は16Vだ。また出力C14のCE-AX47μF6.3Vも劣化していたら交換する。これもタンタルなど個体が望ましいが、MLCC以外なら何でもよい。C48(C49)は裏の7805用の入力コンなので付けなくても良いが、付けるとLB11のインダクタ外コンデンサ代わりになるかもしれない。ひょっとすると効果あったりして…。

C20(C21):Empty→100〜470μF
LB11:0Ω→FB

 Cの容量は上の範囲でテキトーで良い。FBの値はZが大き目の奴なら何でも良い。要は縞々が出なくなればいいのだ。ちなみにDVIはこの改造は不要、と言うか使わないので効果は無い。その点から見れば時代的に省略は致し方ない。ついでに言うとヌビP455リファレンス回路にはこのフィルタは存在すらしていない。所詮はデジタル技術者か(^^ ちなみに回路と基板が違うのは双方の設計者がそれぞれ違うから。


注:MLCCの場合は容量は少なくとも倍以上にする。安心できるのはだいたい3〜4倍かな。

★実装
after
 最初はクーラーを外さないで作業していたがやはり無理だった(^^; 余計に時間が掛かってしまったな。OS-CONに統一されて見栄えが良い。もうこれで外的破壊が無い限りコンデンサ交換する事は永久に無いだろう。電気的寿命が来る前に形而上学的にカードが使えなくなる可能性が高い。


c520
 C510はC520に変更した。いけねえ、またレジストが傷だらけで汚くなってしまった。これはハンダ吸い取り線を押し付けすぎたため。何しろベタパターンなのでハンダが溶けないのだ。TPにハンダが乗ってしまうのもイラつく。それにしても、客の物件じゃないと扱いがテキトーになるな…。


★テスト
 ドライバを入れて動かしてみた。マザーは先日の半分死にかけたP5W-DHである。


GD979-256EBGS
 ELSAのGF7900GSでシッカリ認識されている。あとGTXとGX2で7000シリーズが全部揃うけど、予算に限りがあるので無理だろうな。


bench_GD979-256EBGS
 ハイハイ大丈夫だね。ちょっとベンチマークを回したら動物電源がかなり過熱している模様。これ以上回すのは色々と危険なので止めとこう。


 という事で初のGF7900GSは完全体となった。めでたし^2

ELSA GLADIAC FX736 Ultra

fx736ultra
 一見大物感のある、何かよく判らないカードを買ったらまたもGF5700だった(^^; さすがに「もう要らねーよ!」と言いたいところだが、HSDLではUltraは所有していない。早速動かしてみるか。


★超々キタネー!&事故発生
cooler1
 何じゃこりゃー!と叫んでしまうほど汚い。何処のドイツが使っていたのかは知らないが、これが付いたPCのあった部屋は同じように汚れているはず。勿論人間の中身も同じように…。


cooler2
 ブロワで吹いても全く微動だにしないくらいベットリ埃が固まっている。これはもう洗剤ドブ漬けしかない。


cooler3
 あまりに汚いのでヒートシンクを一晩レンジクリーナに浸けたら表面が酸化してしまった(^^; 以前笊マンを2、3時間浸けたらキレイな銅色になったのだが、このようにあまり長時間浸けとくのは拙いらしい。でも本当に銅製なんだね。これのおかげでカードがズッシリと重い。


cooler4
 お陰様で非常にキレイになって臭いも全く無くなった。これで漸く動かす気になってきた。ところが…。


svp1500
 動いたので基板を洗ったらOS-CONが取れてしまった(^^; ブラシでガシガシ洗ったのが悪かった。しかもご丁寧に片方の脚が根元から折れて再生不能。このOS-CONはリードが折れ易い。通常アルミ電解のような鉄線じゃなくて銅リード線だからだろう。この辺りの超低ESR品だとリードの抵抗もバカにならないのだ。しかし参ったな。だからSMDアルミ電解(CE32)はイヤなんだよ。まさか全三洋製なのにハンダ付けさせられるとは思わなんだ。

 しかしこの電源、無印とは全く違う強力電源だな。ソースは外部供給してるし。無印からたったあれだけ(425→475MHz)GPUクロックが上がっただけでこれほどの電源が必要なのだろうか。それとも無印が手抜きし過ぎなのだろうか。無印OCだと475MHzで一応安定動作するんだよね。


lr2980
 LR2980と言う型番が見える。調べるまでも無くLeadtekのOEM品である。基板はアルバトロンでもおなじみのHTこと永捷電路版有限公司、2004年12週製造だ。電解コンデンサは全て三洋(当時)製。ELSA向けだけあって品質には全く問題は無い。


k4j55323qf
 メモリはDDR3で128MBである。付いているメモリは500MHz品なのでDDR1000という事になる。もっともGF5700Ultraの仕様はDDR900MHzだったような気もする。100MHzはマージンという事で。


fx5700ultra
http://www.overclockers.com/forums/showthread.php?t=266005
 あれーここに出てる奴と違うぞ?片側のランドが無い。という事は所謂「Quadro化」はこのGPUの場合は不可能という事になる。

 もっとも上の掲示板の奴は正式なFX1100だが、同じチップを使っていると思っていたので意外だった。ひょっとすると上のSMD抵抗2つを取り去るだけで良いのかな?HSDLは現在のところこれ1枚なので改造はしないけど。


★修理
 曲がりなりにも修理屋が、正常品を自分でぶち壊していれば世話は無い。面倒くさいけど電解コン取り付けだ。最初はテキトーにOS-CONの820μF6.3Vを付けようと思ったが、どうも1200μF4Vと1500μF2.5Vを使い分けているようだ。オリジナルっぽくするには容量はもっと欲しいな。


oscon_others
 仕方が無いのでジャンクのFX1400から1200μF4.0Vを外してきた。これでESRは同じだがまだ容量が足りない。しかしまあ820μF(これも同サイズ・同性能)よりはマシだろう。ビデオカードの電解コンは小型・超高性能が必要なので本当に厳しい。ハッキリ言ってマザーボードより厳しい。


c540_after
 取り付けた。片側にインダクタがあり、ハンダ付けは意外に難易度が高い。ベタパターンなので熱を掛けたいが、ヒータが丁度電解コンの胴体に当たるので温められない。たった一つなのに苦労させられた。


★テスト1回目
 今回一番問題になったのはPCの方で、CPUのモバセン3000+が現在殆どOC出来ない。理由は気温が上がったから。寝ている時間は結構涼しいのだが…(^^; いつもより不利を承知でベース210MHzで動作させてみた。


def_clock
 これがデフォルトのクロック。2Dは御覧のようにクロックダウンしている。まずはこの定格で動かしてみるかな。

 ところがどうも調子が悪い。ベンチを起動すると暫くして固まったりぶっ飛んだり。とてもテストをする気にもならない状態だった。カードは問題が無いのでPCに起因する症状らしい。起動して動くのは分かったから日を改めよう。


★テスト2回目
 今日は時折小雨がパラつくような曇りである。前回テストよりも大幅にOC出来るかもしれない。昨日は起動しなかったOC設定で普通に立ち上げられた。


2d_fx736u
3d_fx736u
 全て定格クロックである。遅いと思っていたFX5700でもウルトラが付くと流石に遅くは無い。MS-8881でどんなにOCしてもこんな数値は出ない。3D能力はラデ9600PROとXTの間あたりかな。FRだけ何故か遅いがこれはドライバの相性か。

 ふと見るとCPUクロックが2250MHzになっている!いや何で驚くかと言うと、FX5700無印やラデ9600ではどうやってもこのクロックでは起動すらしなかったのだ。OC耐性は無印より上がっている事になる。ジャンクフェーズに於いては価格的なビハインドは無くなったのだから、OC耐性だけでもこのカードの存在意義がある。結果的には良い買い物だったという事で。


jidou
 例によってドライバに最適クロックを検出させてみた。ちなみにこれはある程度冷えている時のもので、メモリはあまり変わらないがGPUは熱くなっている時は500程度まで大幅に下がる。また2Dは3Dとは限界が異なり、何故か2Dの方が3Dの90%くらいになる。

 最適クロックを検出する前に、ベンチマークなどで目一杯温度を上げておいてからやると安定なクロックを見つけられる。当然カードによっては全く上がらない。そのカードは動作マージンが全く無いダメカードという事になる。クーラー交換しないと寿命が縮むかもしれない(注)。


注:例えばゆめりあベンチのスコアが1週目をピークにだんだん落ちていくのは排熱不足から来る。通常は4周目がピークになる。クーラーは一流メーカー製でも正常に付いていない製品もあるから気が抜けない。おかしいと思ったらすぐチェックした方が良い。またクーラーが正常でも、自作PCの場合は組み方に問題がある場合も多い。自作PCは「テキトーにパーツを集めて組み立てれば終わり」ではない。

★終わり
 上テストではソコソコ好評だが、FX5700Ultraは発売当時は微妙な製品だった。これを買うならFX5900XTを買った方が賢明だったんじゃないか。何でミッドレンジにUltraランクがあるんだろう?今となってもよく判らんラインナップだ。

ELSA GLADIAC 940

 去年から放置している記事だが、たまにはやらないとバラしている部品がどっか行っちゃうので…(^^;


gd940
 一連のカードの中で最も動いて欲しいのがこのGLADIAC 940である。ネイティブAGPでは最高の性能を誇るGF6800系を搭載しているパフォーマンス系ビデオカードだ。動けば強力な戦力になるが、やはりジャンク300円では厳しい。現在の症状は「全く起動しない(反応も無い)」である。とりあえず外見から調査しなくてはいけない。


★調査
 基板表には不良個所は見られなかった。という事はやはり裏面SMDパーツやGPU、メモリチップそのものを疑う必要がある。裏面を調査した結果は、

C536(MEM_DC):4.7μF(2012)
C546(MEM_DC):4.7μF(2012)
C547(MEM_DC):10μF(3216)
C548(MEM_DC):0.1〜0.01μF(1005)
C559(MEM_DC):0.1〜0.01μF(1005)
C560(MEM_DC):0.1〜0.01μF(1005)
C573(MEM_DC):0.1〜0.01μF(1005)
C575(MEM_DC):0.1〜0.01μF(1005)
C583(MEM_DC):0.1〜0.01μF(1005)
C797(MEM_DC):10μF(3216)
C850(MEM_DC):0.1〜0.01μF(1005)
R529(Q510_GATE_R):0〜5Ω(1005)

mlcc_hagare
 今回の定数は全て推定である。殆どが比較的背の高いMLCCで、0.1〜0.01μF(1005)としたものは全て同じ値ではなく細かく変えてある。メモリの中心に行くほど小型・低容量になっている。中心部は更に少ない0.001μF程度の可能性もある。この時点のPC用メモリ以上に高クロック対応なのだ。

 唯一の抵抗はVRMコントローラISL6534CV付近のR529の脱落だ。そのR529の役目はQ510のゲート抵抗であり、無ければどう頑張ってもスイッチングしない。この電源はメモリ用なので、この状態ではメモリに電源が全く供給されていない事になる。このカードの不動の原因はこれと断定してよかろう。これを付ければ他のMLCCなど関係無しに動くのではないか。抵抗はVcore用のR528が実測2.4Ωだからそれと同じでいい。


★作業
 これ以降の作業はプログラムされた機械的な行為に過ぎない。筆者は修理とはこの前の段階までだと思っている。プログラムで言えばアルゴリズムを考案するのが本当のプログラミングで、実際にコードを書くのはただのコーディングであるように。ここまで来れば自分でなくとも、誰か職人やロボットにでも作業させればいいのである。…その職人がウチには居ないんだけど。相変らずHSDLではハンダ付け職人募集中(^^


r529
 1005のランドは手持ちの1608には合わないので、片側を少し離れたTPランドに付けてしまおう。HSDLではこれをOne Step Beyond法と名付けた(←ウソ)。2.4Ωピッタリは無かったので3.9Ωである。Rが大き過ぎるとスイッチングが止まったり、そうでなくとも波形が鈍る。かと言って小さ過ぎるとサージが出るので程々に。よく見たら抵抗を逆さに付けてしまった…動作に関係は無いがカッコ悪い。

 リードアキシャルを無理やり付けると波形が滅茶苦茶になるのでやらないように。まあオレのじゃないから別にやってもいいけど(^^; 好結果は期待できない。これに限らず高周波になればなるほどリード線の付いたパーツは使えなくなる。外見的にも性能的にも無様な物しかできない。面実装パーツが使えない人は向いてないので、練習するか弄るのは止めた方が良い。


★テスト
videobios
 勿論動いて画面にゴミも無い。ドライバは入れていないが九分九厘復活と見て間違いない。抵抗が脱落していただけなので、大げさに「故障」と騒ぐ程ではないのだ。このように不動の場合はまず脱落抵抗をチェックした方が良さそう。MLCCが取れて動かなくなることはまずないので最後でいい。但しMLCCでも剥れかけて横にくっ付いてショートしている場合はある。その場合は不動の原因ともなるし、そのまま電源を入れたら壊れる場合すらある。ジャンクは最初の目視点検が最重要で、直ぐに電源を入れる奴はアホだ。

 抵抗一つで動いたのだが、このクラスのメモリチップは脱落MLCCを付け無いと不安がある。こちらの方が作業としては超・面倒なのだが。細いコテ先ではハンダが全く溶けないし、太いコテ先では精密作業は不可能に近い。一部ランドが剥がれてしまっている。お客のではないからまあ良いだろう(テキトー)。作業はいずれ暖かくなったらやる。


★終わり
 チェック時の手応えからはこれが一番難関だと思っていたが、ほぼそのまま動いたに等しい結果だった。当時6800AGPで300円は美味しい。勝利宣言v(^^ 3勝目で対戦成績を五分に戻した。…と思ったらまた故障品を追加されてしまった(^^; とほほ。

−A350XT TDH[GF5900XT](AGP)→300円
○CT6970[GF256DDR](AGP)→10円
○GLADIAC 940[GF6800](AGP)→300円
−NX7900GT[GF7900GT](PCI-E)→300円
○PV-T64J-UDF3[GF8600GT](PCI-E)→100円
−PX8800GT[GF8800GT](PCI-E)→500円
▲R92SEG[RADEON9200SE](AGP)→3980円?
▲R98XTP-C3[RADEON9800XT](AGP)→頂き物
▲SPAG43[GF6600](AGP)→100円

ELSA SynergyII 改造

黄昏のビデオカード ELSA SynergyII


 最初から良くできているので改造にあまり意味は無い。だがSMDアルミ電解の頭が潰れていたので交換した。実はSMDアルミ非固体電解が嫌いという気分の問題も大きい。

synergy2_3
 TNT2じゃなくてせめてQuadro(Synergy3)だったら使えるのになあ…といまだにゴネるよしとみ君だった。とりあえず洗う前にSMD電解(旧CV-AX?)を取り外した。この時期洗うとなかなか乾かないが、1、2日も晴天があれば乾くだろう。ヒートシンクも剥がしてグリスを塗り直す。総合オーバーホールですね。ちなみにヒートシンクには導熱ペーストを染みこませた布が乱雑に間に入っていた。これって両面テープと変わらないんじゃないか?

reg_remove
 さらっと取り外したなんて書いたけど、実はSMDアルミ電解除去には非常に苦労してしまった。ランドが異常に短くてハンダゴテが当たらない。しかも隣のSMDアルミ電解コンが邪魔で自由が利かないと来ている。そのせいかレジストが剥がれてしまった。不器用なのは生まれつきだが、汚らしくてヤル気がなくなってくる。

d_case
 他が全部固体なので最初はSMD全固体を目指すという方向で一致していた。しかしDケースを載せてみたらこのようにカッコ悪いことが解る。レジスト剥がれは勿論のこと、ラジアルリード用の穴も見苦しい。不本意だがラジアルリードアルミ非固体電解の出番だ。

10x11
 やはりこのサイズが一番ピッタリ来る。レジスト剥がれも目立たなくなるし良い事ずくめ。但しこれはイメージで、本当にOS-CONなどを載せてはいけない。AS1581TはLDOなので不調になる。まだこの時期は固体アルミが必要な状況にはなっていない。必要になるのはスイッチングDC-DCが搭載されてから(具体的にはGeforce世代から)。

zl470u16v
 これがおなじみルビコンZL470μF16Vである。サイズが10φ×12.5mmで、他候補の8φのように股が開かず今回の用途にピッタリ。勿論これの存在があったから換えようと思ったとも言える。部品代はグリスやハンダ等の副資材を抜いて8円(銭単位切り上げ)。


 このように「何の部品を載せるか?」と色々プランを練っている時が一番楽しい。その段階で放置状態の記事が幾つか有るのはご存知の通り。決まってしまったら後はハンダ付けするだけでもう楽しみは無い。まあ世の中にはハンダ付け作業自体が好きという変人もいるので、そういう人はこの後も楽しみはまだあるのだろう…誰かそういう好き者が手伝ってくれない?(^^;


synergy2_4
 これこれ、これでいいんだよ。外見だけ見れば当初からこうだったと錯覚するくらいピッタリフィットしている。外見的狙いは成功だ。意味は無いけどノーマルのCV-AXよりは性能も上がっている。


 HSDLではこのような流れで改造して行く。ヒートシンクはELSAらしくないが、これは富士通の値切りが酷かったのだろう。裏が変色するようなヒートシンクを付けるのは節約というよりはケチの部類に入る。冒頭であまり意味は無いと書いたが、ヒートシンクを貼り直したので冷却の面では意味があったかもしれない。今は寒いのでまだ有難味が分からないけど。

黄昏のビデオカード ELSA SynergyII

synergy2_1
 先日間違って?買ってしまった物件。外見は何の変哲も無い地味なTNT2搭載カードである。WS440BXにて動作チェック…問題なく動いた。この時期にTNT2ごときが100円だから動かないと困るのだが。


memory
 しかしよく見ればその辺の普通のTNT2カードとは違うのが判る。その際たるものがこのメモリ。何と贅沢にも5.5nsの物が搭載されている。普通に考えれば183MHzでTNT2ULTRAに相当する。ちょっと期待が膨らむ。頑張って200MHz位で動かないかな。


synergy2_2
 裏面はこうなっている。富士通へのOEMっぽい(CELSIUSかな?)。写真ではよく判りづらいが、実は基板のTNT2チップ裏の部分が変色している。以前TNT2M64のカードでも見られたが、やはりこのシリーズはファンレスはかなり厳しいようだ。


as1581t
 電源はALPHA SEMICONDUCTORのAS1581Tである。P54C/P55C時代のVRM用シリーズレギュレータICである。TNTの頃からAGPバスの3.3Vでは足りなくなってきた。i440LXを中心としたマザー炎上事件を記憶している人は多いだろう。これらのマザーは3.3Vを5A以下のシリーズレギュレータで作っていた。TNTはVcoreで3.3Vバカ食いなので燃えたわけ。このカードはVcore(TNT2は2.5V)をこのAS1581で作っているので燃えたりはしない。但し815系マザーでは動かないのがある。


rubycon
 電源出力コンは三洋CV-AX220μF35Vか?長年のジャンク箱生活で傷だらけで、加えて10年物なので寿命的にも交換する必要がある。ボード上のアルミ非固体電解コンはこの3つだけで、あとは全て10μFのタンタルコンデンサが使われているのがポイント高い。タンタルと言っても一般用のSCEなので大した事は無いが、SMDアルミ非固体電解とは本質的に比べ物にならない。SMDアルミ非固体電解は犯罪的に寿命が短い。

 基板(6層)はSMD仕様だが、メインコンデンサ部分は10φのラジアルリードタイプも使用できるようになっている。交換するとしたら、在庫ではルビコンYXG220μF25Vか。容量は増えるがサイズ的にはルビコンZL470μF16Vも良い。三洋WG1000μF6.3Vでは明らかに奢り過ぎ。


l1
 画質を維持するため?FBがR(0Ω)で置き換えられている。このため画質は良いが、ケーブルからのノイズ放出はやや大きい可能性がある。


fan
 ここに5V冷却ファンを繋ぐことができる。裏面写真の所に書いたようにノーマルだとかなり発熱するので、目一杯使う場合はファンを付けた方が良い。


 全体的に丁寧な造りで、流石に一流メーカーのELSAだなあと感心させられる。ついでだからチョイと動かしてみよう。WS440BX+SL3S9+98SE、ドライバはNVIDIAリファレンスドライバ53.04である。3DMark99(DirectX6)当時ならハイエンドの環境だ。この頃はまだVGAカードに明日の夢があった。

hdb
3dm99
3dm2000
*下はTNT2のクロックを150/183に上げた時

 FR1.01(3D)は5.942、3DBENCH2は993.7だった。どノーマルのTNT2でも結構な数値が出るものだ。2Dの画質は特に問題なく普通。AGP×4対応でファンレスなので暫く常用テストカードとして使ってみる。しかしPシェーダは無いのでやはり100円の価値は無い。それが理由で起動しないベンチマークソフトが多数あるし…。
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