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ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

FreeTech

FreeTech P6F2095再度修理!

 もうだいぶ昔に修理したFreetech P6F2095がまたドック入り。何とKZG3300μF6.3Vが膨らんでしまっている。もうこのKZGは中華と同じランク付けで良いんじゃないか?OSTレベルだなこりゃ。しかしこのマザー永久保証の筈では…(^^; まあコンデンサ交換だったら数分で終わるだろう。

 しかしその時点では、この修理が恐ろしく面倒なものになるとは夢にも思っていなかったのだ(^^;

古のマザー FreeTech P6F2095
古のマザー FreeTech P6F2095 改造編
古のマザー FreeTech P6F2095 改造編2
古のマザー FreeTech P6F2095 改造編3
古のマザー FreeTech P6F2095 後日譚
FreeTech P6F2095 後日譚2
FreeTech P6F2095 後日譚3


★更に酷くブチ壊してしまった!(^^;
 修理するために受け取ったのだが、全体的に汚れていたので洗う事にした。で、ベランダの台の上で乾燥していたら、折からの強風で基板がぶっ飛んでしまっていた(注1)。

 詳しく調べたが、板自体は意外なほどにどこも壊れていない。ヤレヤレとホッとしたのもつかの間。ソケットのレバーが消えてなくなっているのを発見した。つまり折れたわけだ。


oreta
 慌てて1階庭を捜索したら運よくCPUソケットのレバーを発見。敷地外には飛ばなかったのね。しかし困った!根元から折れたのでCPUが付け外しできないぜ。

注1:当時は外出していたので詳しい経過は不明(^^; しかし今年は風が異様に強いと思わないか?絶対おかしいぜこれは。まあ夏は涼しくて良いんだけど。

★解決法
 という事で色々解決法を考えてみた。

CPUソケット交換
 これは確実だが大がかりになるのでやりたくないな。ヒートガン…このクソ暑いのにそれはない(^^;

▲愁吋奪箸離譽弌爾世姥魎
 簡単かつ仕上がりも万全。しかし似たソケットはあったが、全く同じソケットは見当たらなかった。あいにくメーカーも不詳なのでこれは不可能と断言して良さそうだ。

レバーを接着剤で繋ぐ
 ビンボーくさいけど現実的だ。がしかし、このソケットやスロットの樹脂はなんか特殊なんだよなあ。カスカスで高分子の接着剤は染み込んじゃうし。それに恐らくトン単位の強大な力が掛る部分だ。たかが接着剤ごときで繋げるのだろうか。でも他に手は無いので一応これで行って見るか。

 せめてレバーが金属でできていれば、曲がる事はあっても折れないんだけどなあ。そう言えば筆者のDOS/V0号機はレバーを真ん中から折ったまま使っていたな…。現オーナーは「第一線を退いているので直らなくても構わない」ということだが、修理屋が自ら壊していれば世話は無い。何としても使える程度には直したい。しかしソケットはとりあえず後回しだな。


★コンデンサ交換
 余計な回り道をしたが本題に入る。このマザーは以前、HSDLにてオール日本メーカー製コンデンサにもでφしたのだ。前オーナーの稚拙な修理により苦労させられたが、まあ大体は満足行っていたのだ。まさかコンデンサを再交換させられるとは思いもよらなかったぜ。


kzg3300j
 ご覧のように出力コンのKZG3300μF6.3Vが膨らんでいる。このままだといずれは液漏れを起こして死亡するはずだ。もっともP6なので最低でもあと2、3か月は持ちそうだが。


kzg3300j_after
 交換要員はKZH680μFとした。容量がさらに減ってしまうが、これでも合成ESR≦3.6mΩなのだ。目標の7500μFは突破しているし、1GHzを載せるわけではない(注2)のでイケるだろう。ここより入力の方がヤバいんだよな。在庫があれば本当は6SP680Mにしたい。


kekka20120716
 参考までにこれが計算結果。

注2:予定ではCeleron900を載せる予定。

★次回に続く
 これで電子的な修理は完了した。あとはメカ的な修理を片付けるだけだ。もっとも筆者はそれが一番苦手なのだが…(^^;

FreeTech P6F2095 後日譚3

古のマザー FreeTech P6F2095
古のマザー FreeTech P6F2095 改造編
古のマザー FreeTech P6F2095 改造編2
古のマザー FreeTech P6F2095 改造編3
古のマザー FreeTech P6F2095 後日譚
FreeTech P6F2095 後日譚2


 前回の記事で誤解されそうなので付け加えておくと、このマザーはFC-PGAセレロンには正式に対応している。マニュアルにもちゃんと記載があり、既に設計段階で考慮されているようだ。起動画面ではUNKNOWNではなくCeleron(tm)で表示される。本来ならば動かないハズは無いのだ。

 念の為、電圧はVcore1.80Vでやや高め、Vcc3.3は3.32Vで正常、Vttは1.59Vでやや高め(注)、Vcc2.5は2.51Vで正常。特に問題が出る数値ではない。

注:Vttが河童の標準1.50Vより低くなって行くと徐々に安定性を欠き、1.30Vあたりだと起動しても高負荷で止まったりする。逆に1.50Vより高くなって行くと、コアの発熱が急激に増えていき発熱で停止したりする。

★互換性
 河童セレロン全般がダメなのか、それとも河童C、Dステップがダメなのか。これを検証するにはBステップ以外のP!!!と、Bステップのセレロンを両方試してみる必要がある。インストールは時間が掛かるのでMEMTEST86+だけでテストしてみよう。これが完走すればインストールも完了できるはず。

SL52R(DステップP!!!1GHz)→完走
SL4CB(CステップP!!!866)→完走
SL46S(BステップCeleron533A)→3でエラー
SL3Q9(念の為FSB100のP!!!)→完走

 結局P!!!であれば全て完走できるようだ。またBステップでもCeleronだと正常動作しない。一体どういう造りなんだこのマザーは?こんな市販マザーは初めて見た。メーカー機ならこの手の制限はありうるんだけど、ローエンドなんだからセレロンをサポートしないでどうするよ。って言うか何か何処かで騙されているような気がするぞ(#^ω^)

 素人がこの手のトラブルに巻き込まれたら手の打ちようがないだろうな。XPインストール途中のエラーだから、きっとPnPやらIRQやらの関係ない部分で右往左往させられるだろう。このマザーを所有しない他人のアドバイスは役に立ちそうもないし。故障或いは不具合ありと言うことで捨てる人も居るかもしれない…恐ろしや。


 これでやっと完成したかな?P!!!しか動かないのは謎のままだが…。

FreeTech P6F2095 後日譚2

 2008年末に改造した友人のP6F2095だが、何とXP2がインストールできないらしい。詳しく聞いたらXPはおろか2kも入らないという。調査の為にまた借りてきた。ついでに前回改造で気に食わなかった中華製アルミ非固体電解コンを全部日本メーカー製に交換してしまおうと考えた。

 XPがインストールできない理由はすぐに判った。MEMTESTで何と2からエラーが出た。これではインストールエラーが出ても全く不思議ではない。運良くインストールできたとしてもまともに動かないだろう。コンデンサ交換の必然性が高まる?


cin_1
 これが元の入力コンデンサである。蟹コン1500μF1本というお粗末さ。前回はMLCC1μFを並列にして誤魔化したが、そんな姑息な手を使うより交換したほうが絶対に良い。実は半端物の日本製低インピーダンスアルミ電解があるのだ。これを今後改造に使うことは無いと思われるのでここで利用する。


cin_2
 蟹コンを三洋WX1500μF6.3Vに交換、基板裏には前回と同様にMLCC1μFを付けた。性能は元の蟹コンとは比較の対象にならないくらい良い。尤も1本だと日本製でも充分とは言いがたいが、低クロックのCPUなら問題無いだろう。


cout_3
 入力の色が変わってしまったので出力も黒にこだわる必要が無くなった。ということでこれもKZG3300μF6.3V×2、KZH680μF25V×3、FJ1000μF6.3V×2に換えた。何か元の奴とは別物と呼べるくらい強化した。特別大サービスだ (^^;


ac97
 時間があるのでAC97周りの10μFとか、心残りだった奴も全とっかえ。KRE22μF16Vが大量に余ってるし。ちょっとだけ残すのも寝覚めが悪いので中華製は全て追放する。


★部品表

・VRM出力
日本ケミコンKZG3300μF6.3V×2
日本ケミコンKZH680μF25V×3
松下FJ1000μF6.3V×2

・VRM入力
三洋WX1500μF6.3V
MLCC1μF16V×1(外し品)

・Vmem、Vtt等
日本ケミコンKZH390μF25V×3

・サウンド部
日本ケミコンKRE22μF16V×3


 結局の所全部のアルミ電解を日本製に交換した。これはおまじないのような物だ。呪われた蟹コンも今はもう無い。CPU=SL5LXで、BIOS設定で100MHz、CL2、Bank Interleave4に設定したら何故か速度が265MB/s→224MB/sまで落ちた。HostClock+33の最速?設定にすると303MB/sになる。一体デフォルトはどうなっているんだろう。

 しかしこの状態でも5でエラーが出る。BIOSが河童Dステップに対応していないのかと思い、試しにSL4P8でやってみたけどやはり5でエラーが出た。BIOSをアップデートをしてみたが効果は全くなし。ちなみに蟹コンでも出るのでコンデンサは関係無いっぽい。何故なんだ〜?


★もうやーめた(^ω^)
 面倒になってきたので、このメモリエラー状態のままXPをインストールしてみた。やっぱり止まった(^^ WMIの構成を終了しています云々と言う所で止まる。頭にきたのでインストール途中でCeleronは止めてP!!!(SL3XW)を使ってみた。そうしたら何とインストールが進展したではありませんか。ますます解らなくなってきたが、もしかしたら河童セレではなくP!!!ならまともに動くのかもしれない。

 XPインストールは順調に進行して、結局無事終了してしまった!こんな事もあるんですね。早速MEMTESTをやってみる…鬼門のテスト5はあっさりクリヤーした。そのまま一気に完走ですよ。これまでの結果をまとめると、

SL5LX(DステップCeleron)→WMIで固まる。
SL4P8(CステップCeleron)→WMIで固まる。
SL3XW(BステップP!!!)→インストール完了

 これらはMEMTESTと相関関係がある。MEMTESTが完走する組み合わせならインストールできると断定して良さそう。セレロンかP!!!かと言う問題については、見事にステップが分かれてしまったので結論はまだ出ない。次回試すことにする。

dev
hdb
 デバイスマネージャでも認識されないものは何も無く、全く正常にインストールされている。ベンチマークの数値も異常は無い。ビデオが案外マトモなのがちょっと驚かされるが、これは16ビットなのでアテにならない。S3は32ビットが激遅になるので。

 コンデンサ交換はクタビレ損か m9(^Д^) そうなのか?でも気分的にリフレッシュしたのでまあいいか。とりあえず今回の最低の義務(XPインストール)は果たせたので良しとする。またPCの新たな謎を解き明かしたHSDLなのであった。

今日のHSDL[2009/01/13]

★古のマザー FreeTech P6F2095 後日譚

 先週の土曜日に、去年からの懸案のP6F2095を漸く納品した。あれから気付いたのだが、入力コンデンサにパラで繋いだMLCCのパスコンは2μFではなく(実測はMLCCなのでいい加減だが恐らく)4.7μFだった。

 前回は派手なリンギングが発生したのだが、今回は1μFに落として試す。これで再度計測したらノーマルのリンギングと変わらない波形になった。尤もリプル低減効果も多少下がってしまったが(注)、あくまでも他人様のマザーなのでアグレッシブ設定よりはコンサバティブを取る。またスイッチ波形の上側に現れていたリンギングの波がほぼ正常になった。

cin_pass2
 写真はややまともになったがハンダ盛りすぎた…。まあ修正するほどの事はあるまい。ちなみに基板が汚れているように見えるのは映り込み。

注:何も入れていない時のサージのピーク=5.8V、4.7μFの時=5.3V、1μFの時=5.4Vくらい。絶対値はアテにならないが相対的には信用できる。

 入力コンデンサにパラで入れてる人は念のため波形を確認した方がいいかも。スイッチング周波数が200kHz程度だと2〜10μFが要注意だ。このまま使用しても2、3年はどうって事は無いかも知れないが、パワーMOSFETに過大なリプルを加え続けると寿命が縮んでも文句は言えない。まあMLCCパラなんてセコイ事するくらいなら、現状の電解コンを全て高性能な奴に入れ替える方が断然良い。

 と言うことでやっと終わり。苦労の割にあまり前に進んでいないのが泣けるが…。



★今日の買い物[2009/01/11]後日譚

 先日のP!!!のうち、SL4CGは何と1本足がもげていた。基板のランドごと持っていかれているので、ハンダ付けでPinを修復するのは不可能。所有するP!!!733はSL3XYとSL45Zだけしかなく、このSL4CGは持っていなかったので残念だ。

an37

 このAN37はデータシートにはTDOと書いてあるのだが、Web上で検索したら「無くても動いている」という心強い意見を発見した。という事でこのピンは動作にはあまり重要では無さそうなのだが、電源ではなく明らかに信号を扱っているので不安はある(注)。残りの河童セレ等もピン曲がりは修復しておいた。

注:同じピン抜けといっても、パワープレーンやグラウンドプレーンなら1、2本抜けても動作に支障は全く無い。ピンが折れてしまって焦っている人は、諦めて捨てる前にデータシートでピンを確認した後に動作チェックしよう。


 その他、USB-FDDはTEACのFD-05PUBだった。WS440BXに付けたら、BIOSのペリフェラルズ設定に入ったら固まったようになり、キーボードが効かなくなる現象に遭遇した。しかしWindows98SE上では特に問題無いようだ(WS440BXのBIOSがタコチンなのだろう)。ドライバはIBMのVer1.15を使用した。

 例のメモリは全てMEMTESTチェックに合格した。PC66〜133で、内訳は64MB×5、128MB×15である。両面メモリは消費電力が同等なので、容量に拘わらずシステム安定性をチェックするのに役立つ。CPUのチェックはまだ全然やっていないが、SocketAマザーとCUSL2は動作確認済み。残るはCPUとECSの423マザーのみ。

古のマザー FreeTech P6F2095 改造編3

 早く納品しないとドンドン部品を換えちまうぞ…なんて前回書いてしまったのだが、あれはフラグだったのか。やっぱり部品を追加してしまった。


 入力コンデンサを交換しなかったのは、色が同じで特性の似通ったコンデンサが手に入らなかったからだが、やはりここは何らかの補強をしないとヤバイ。入力コンデンサがたった1本だけって言うのはどう考えても無謀だよなあ。

 てな訳でセコイ補強策を敢行する。入力のCanicon1500μF6.3Vと並列に、2μFのMLCCを付けてみた。この手の実装は特性上好ましくは無いのだが、10φ用のグラウンドと分離したので少しは相互干渉が減ると思われる。本当はグラウンドではなくプラス側を分離したほうが望ましいのだが…。

cin_pass

 写真が芸術写真っぽくなってしまった(笑)。下に極細の配線があるのが恐ろしい。ハンダゴテをぶつけたら切れちゃうので注意。


 実装後に何気なく計測してみたら、上側FETの入力部(D)に、見覚えのある激しいリンギングが発生した。サージ自体は確かに減少しており、ピーク電圧にして10%は下がっている。高周波のノイズも消えて波形はスッキリしているのだが、この激しいリンギングはどういうものなのだろうか。がしかし現実に発生しているのだから、望ましくない共振回路が構成されているのだろう。

 とりあえず次回は容量を変えて実験してみる。ってやっぱりまだやるのかよ(^^;

古のマザー FreeTech P6F2095 改造編2

 諸他の事情により年内に納品できなくなってしまった。無駄に放置しておくのも何なので、時間が無くて見送った他の蟹コンも交換することにした(但し全部ではない)。


 今回交換したのはEC01(Vtt1.5V)、EC12(Vcc2.5V)、EC13(Vio3.3V)の3つである。全部蟹コンの1000μF6.3V金文字(低ESR品)である。この3つだけ何故交換するかと言うと、この3本の周囲は割と広く空いているので10φの電解コンが使えるからだ。メモリスロット周りは空きがなく、8φしか使えないので今回も見送る。
vtt1


 交換部品はおなじみ松下FC470μF25Vである。これが10φと1ランク太いので、メモリ脇には使えなかったわけだ。ちなみに色は黒金だから、今回のテーマ(色揃え)に沿っていると言える。容量は半減するが全く問題はない。
vtt2


 抜いた蟹コンを見ているうちに、メモリ脇で一つだけ黒白一般用の蟹コンがあったのを思い出した。抜いた奴を移植しちゃおう。色合わせなんでまあ適当っす。ちなみに黒金は低ESRだから、微妙にグレードアップと言えないこともないだろう。

 ダメだ、気がつくと富士山型に仕上げてしまう。やっぱりこれは昭和世代技術者の習性なのだろうか(^^)
fujisan


d5before
 見落としていたがD5はステアリング・ダイオードのランドだった(回路図訂正済み)。丁度良い大きさのショットキーDiがあったような気がして外し品半導体箱を見てみたら、次々と色々なメーカーの奴が出てきた。
smd_sbd
 このうち素性がすぐに分るのはB120とB140だろう。データシートにTrrが出てないけど、よもやSBDiが55N03LTA(87ns)に負ける事はあるまい。でも6030/6035(26ns)クラスだったら素直に降参しよう(付けても何も機能しない)。

 スイッチ部分の波形を見たらオーバー・アンダーシュート共に大きかったので、試す価値は充分あると思ったが、交換後に観測された波形には効果はそれほど感じられない。実は効果が無いと思って付ける前の波形を撮っていなかった。元々あまり効果の高いものではないのだが(低性能パワーデバイス時代の遺物)。L分を減らさないとこれ以上は無理かな。でも心なしか下側の55N03LTAの温度が下がった気もする。
d5after
 ヤレヤレ、でかいパーツは掴むのが難しくてイヤだな。気安くはじめたけど、これってインダクタの下にあるから死ぬほど面倒じゃないか。微妙に曲がったけど直すのは止めといた。だってピンポイントでしかハンダゴテ入らないんだもん。お陰でレジストに一部傷が付いてしまった。素人仕事みたいでカッコ悪い。



★交換部品リスト

D5:なし→B120(ショットキーバリア・ダイオード)
Vout:Canicon1500μF6.3V×3→TEAPO[SC]1500μF6.3V×3
Vout:Canicon1500μF6.3V×2→IQ(OST)[RLS]2200μF10V×2
Vtt1.5:Canicon1000μF6.3V→松下[FC]470μF25V
Vcc2.5:Canicon1000μF6.3V→松下[FC]470μF25V
Vcc2.5:Canicon1000μF6.3V→IQ(OST)[RLS]1000μF6.3V
Vio3.3:Canicon1000μF6.3V→松下[FC]470μF25V
Vmem3.3:Canicon1000μF6.3V→IQ(OST)[RLS]1000μF6.3V
DVI?3.3V:Canicon1000μF6.3V→IQ(OST)[RLS]1000μF6.3V

現在の部品代:30円(流用が多い…)



 いーかげん早く納品しないとドンドン部品を換えちまうぞ。オリジナル尊重のテーマはどうした!と言われてしまいそうだが。気がついたら電解コンが全部入れ替わっていたりして…。

古のマザー FreeTech P6F2095 改造編

★電解コンデンサ交換

 一応膨らんだコンデンサだけ交換する。危なそうな入力コンデンサも変えたいが、予算が無いので見送る。基本的にはオリジナルを尊重(最近のマイブーム)する。色もオリジナルに拘り、メインコンデンサは黒金の電解コンデンサ以外は使わないことにした。このマザーはCeleron533Aで余生を送る予定なのでTEAPOやOSTで全く問題なし。


c_out
 前回記事を書いてから気付いたのだが、何とこの左の2本の蟹コンもVcoreだった。メモリ脇なのでVmemと思い込んでいたが、スペースの関係で10φが付けられなかったのだろう。このあたりはP6STPに似ているな。他は右横の白黒(一般用)が5V、一番右の黒金(低ESR)がVmemの3.3Vだ。


unko
 何だこりゃ?どうやら既に修理の手が入った模様。実に汚い仕上げだ。正しいやり方を知らないかウルトラ不器用な人なんだろう。見ていると蕁麻疹が出てきそうだ。一時自作界で不良コンデンサ交換が流行った。その時にハンダ付けすら満足に出来ない者までが交換にチャレンジしたので、この時期のマザーにはこういうジャンクが多い。動かなくても良いからオリジナルが見たい、筆者のような少数派(というか筆者だけ?)ジャンカーとしては困ったもんです。


remove
 全部抜きました。8φの奴(CT30が2.5V、EC11はDVIに繋がっている)は頭頂部は膨らんでいなかったが、下からダダ漏れで基板を汚していた。頼むから上から噴いてくれ。判りやすいし汚れないからな。何のための防爆弁か。


cap2
 抜いた電解コンデンサ。うち3本がTEAPOだった。これが後から付けた奴らしい。蟹コンはもうどうしようもない末期状態で、容量は100〜200μF位(但しDC)しか残っていない。


cap3
 黒金色のチビデブタイプの手持ちがないので、TEAPOをそのまま流用した(但し位置は変えた)。CPUソケットのレバー周りは、背の高い電解コンを付けると当たるし折れる。8φの黒金色も無いのでIQ(OST)を使ったが、手持ち部品消費を目的とするHSDL改造としては珍しい。残りの10φはIQを抜いてきて流用した(色合せのため)。8φ用の使わない穴も埋めておこう。

 本当は無理やりZL3300μF10Vとか使いたかったんだが、このフォームで12.5φはいくらなんでも無理だった。曲がって付くのはカッコ悪いし情けない気分になる。もし付いた場合は全部日本製黒白仕様になっただろう(チョーいい加減じゃん…笑)。

TEAPO[SC]1500μF6.3V(流用)
10φ×15mm、55mΩ、1070mA
IQ[RLS]1000μF6.3V(S21Pから流用)
8φ×12mm、80mΩ、600mA
IQ[RLP]2200μF10V(AD11から流用)
10φ×25mm、36mΩ、1520mA


after
 電解コンは全て外し流用品なのでリード線が汚いが致し方ない。あくまでも黒金にこだわった結果だ。

 ちなみに富士山オヤジ(仮称)に喧嘩を売るためにリード線を短く詰めてみました(笑)。本当はこんなに詰める必要は無いのだが、これでも抜けたりすることはない。


 完成後、何も付けずにエージング通電30分、その後3時間放置してからSL46Tとメモリを付けてMEMTEST86+を数回回すがエラーは出ない。電解コンデンサが復活してきたら更に調子が上がるだろう。波形観測もしてみたが、オンボードデバイスが多くてなかなか安定した波形が取れない。スイッチング周波数は実測207kHzでほぼリファレンス通りである。

 入力コンデンサ部分はやはり1本では厳しいらしい。FETの寿命はあまり長くないだろうな。尤もそれらが死ぬ前にこのマザーは廃用になるだろうが。


★残された「改良したい部分」

AC97周りの10μF50Vを交換したかった。それとCT22に10〜22μF10V以上のタンタルを追加したい。カップリングコンの10μF2つは音に直接関係するが、高級とか低級じゃなくて容量を良く考えなくてはいけない。この容量だとローインピーダンスの負荷ではろくに音が出ない(何でも良いからアンプを繋ごう)。これは周波数特性と言うかインピーダンスの問題なので、高性能(高額)コンデンサでも、10μFでは10μFの音しかしない。

▲船奪廛札奪販△離妊ップリングコンが全て省略されていたので、何となく見栄えのために付けたい。

K粗のVcore、Vmem3.3V、Vtt1.5V等、残った蟹コンも換えたかった。



★おまけ

 前回「鱈対応もオファーがくれば可」と言うメーカーの告知を書いたが、対応を証明するのがこの最終BIOS。ちゃんとノーマルで鱈対応になっている。VRM(8.5)次第と言うことだろう。

2095bios
 元から入っていたのは初版BIOS(上)である。もしかしたらノーマルでも行けるのか?ってことで最終BIOSを入れようと思ったが、何故か違うシステムだと怒られてしまう。やはりハードウェアが全く違うのだろうか。もしかして潰してある怪しいジャンパを起こせば動くようになるかも?(試していない)

 仮にピンマスク等で動かしたとしてもGHz台の実用は難しい。このVRMは鱈をブン回すにはあまりに弱すぎる。特に入力電解コンがヤバイのでパワーMOSFETが発熱して燃える可能性が高い。不慮の災害に対応できない人は安易に試さない方が良い。まあ趣味だから試して痛い目に遭うのも楽しみの一つかも知れないが(勧めない)。



 てことで完成しました。

古のマザーボード FreeTech P6F2095

 友人がハードオフで買ったジャンク品。Mini-ITXフォームの組み込み&キューブパソコン用のマザーである。電解コンデンサが膨らんでいるので、それを交換するために借りてきたものだ。
zenkei
 PCに最低限必要なVGA、SOUND、LANなどがオンボードで実装されており、CPUとメモリとHDDを付ければそれだけでPCが完成する。ノースブリッジは見えないけどチップセットはPL133で、サウスはATA100対応の686Bである。バラックで遊ぶも良し、何か別のケースに入れたりするのも良い。壁掛けPCにも最適だ。


soket
 CPUソケット内の4つの大容量MLCCは恐らく10μFだと思われるが、全てVcoreに繋がっている。PLL2は1μFのMLCCだが、本当は33μFくらいのタンタルが良い。ちなみに真ん中の黄色いのは温度計測用のサーミスタである。


power_mosfet
 パワーMOSFETは上下ともPHB55N03LTである。超高性能ではないが、周りのパーツとの相対関係では充分な能力を持っている。ちなみにゲートの配線はわざと曲げてある。


vrm
 スナバもステアリング・ダイオードも無い(出力インダクタの下にある空きランドD5がそうだが省略されている)、骨と皮ばかりの構成である。入力コンデンサが1本だし、入力コイルもか細いので大電力CPUは載せてはいけない。元々C3あたりが想定されていたのではなかろうか。もしそうだとすれば電解コンデンサが膨らむのも致し方ない。このマザーには購入当時、SL5ECが載っていたが、これはちょっと積載オーバーだろう。


rt9224
 注目のVRMコントローラはリッチテックのRT9224である。FreeTechのWebサイトによればPL133Tでもオファーがあれば作るらしいので、その時はこれがVRM8.5対応の品に変わるのだろう。このコントローラはHARRIS(現intersil)のHIP6004B互換品と言うことで、二流メーカのパチもんと言う感じがする。


l_in
 入力コイルは最近の手抜きマザーのようなフェライトバーの自立コイル。これは縦置きにするとケースの外側に向けて電磁ビーム(笑)を発射する。もし出来れば交換したいところだ。こういう超小型フォームのマザーはスペースの問題もあるのだろう。

 ここにFBだけを使ったBKi810と言う恐ろしいマザーもあったので、これでもマシな方かもしれない。


l_out
 Vcore出力コイルは太い線が使われており問題ない。T50-52Bで12回巻きということでやはりカッパーマインなら800MHz程度が限界。それ以上は不安定になったり、コイルでの損失が増えることから発熱も増える。


cap1
 全18本の電解コンデンサは全てCanicon製。蟹コンと呼んでやろう。Vcore出力コンデンサが膨張して死にかけている。全てメーカーが統一されているのは仕入れがまともな会社なんだろう。しかしどうせなら日本メーカー、若しくはもっと信頼性の高いメーカーを使って欲しかった。Vcore出力電解コンはチビデブなのでESRはそれほど低くは無いだろう。

 筆者はコンデンサは交換すれば良いと考えているので、地の設計が良ければそれほど気にしない。何度も書いているがマザーボードの設計と生産は別部門で、設計者の思惑通りの部品が付くとは限らない。また部品が良くてもクソ設計、も充分有り得るのが怖い。これらはOEM先の無謀な¥要求によっても変わってくるので、一概にメーカーブランドで評価するのも危険である。あーなんて理解のあるHSDL(笑)。


amc7585adj
 ずいぶん珍しいの使ってるな。AMCΨの7585-ADJSJ(TO252)である。小さいけれど5Aと強力で、メーカーはLT1585と同等品と称している。ホントかよ。ただのピン互換だろうな。

 これが3つも載っていて、Vmem3.3V、2.5V、Vtt1.5Vを生成している。3Aもあれば充分な2.5Vまでこれでやっているところを見ると、大量仕入れで安かったのかな?と思ったりする。3.3Vは手抜きするとすれば要らないけど、こういうところは組み込み用らしく真面目にやってますね。真面目にコストダウンしたいなら、US3004やSC1185を使ってこれらを全部廃止するとか…色々考えてしまうな。


ics9248-98
 クロックジェネレータは亡きICSの9248-98である。Apollo133用でFSB66〜166MHzまで幅広く動かせる。がしかしこのマザーはチップセットが高クロックに耐えられない(予想)ので、結局の所宝の持ち腐れかもしれない。回路的に見ると電源周りも抜かりは無いので、設計者はフツーに出来る人間だと思われる。


interface
 LANは蟹8139C、AC97コーデックはVIA、FW323-05はIEEE1394Aのチップ。ま、このマザーでファイヤーワイヤーを使うことは無いだろうけど。究極(窮極?)の高密度実装、基板デザイナーの腕の見せ所だ。最近はオート設計使う事が多いけど、あれをそのまま使うとソケットの爪の部分に電解コンデンサを配置してくれたりします…「これが最適解です」とか言って。そういう失敗をそのまま基板化した(注)有名マザーボードメーカーがあったね。

注:もちろん実際には電解コンデンサは実装されなかった。だって付けたらCPUが付かないんだもん。
m9(^Д^)プギャー



magari
 概ね基板設計は褒めているが、やっちまった部分もある。この部分はクリスタルがポストピンにぶつかって曲がっている。もう少しでクリスタルがMLCCに接触しそうだ。これはツバ無しを想定していたのか?



 このマザーで一番驚いたのは電源コネクタである。3.3Vの3本のうち2本はまとめてあるが、1本は独立してクロックジェネレータのVcc3.3Vだけに供給されている。これは金をかけないデカップリングと言って良いのだろうか。今まで数百枚のマザーを見てきて、こんなマザーは初めて見た気がする(普通は全部まとめてある)。この地道な工夫は、多分誰一人気付いていないだろうが俺は気付いたぞ>設計者殿。筆者はいつもコネクタ電位のバランスをチェックするのだ(ま、品質チェックのプロ&デバッガ以外はやらんだろうな…)。

 改造編に続く。
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