HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

GA-7ZXR

GA-7ZXRの謎(その2)完全解決

 謎は完全に解決した。しかし冒頭で重大な事を発表しなければならなくなった。事故が発生してマザーがお亡くなりになってしまった(らしい)のだ(^^;

GA-7ZXRの謎(その2)
GA-7ZXRの謎(その2)どうやら解決


★S2KバスVref
 どうも低電圧で動かないのはVcoreから生成しているKT133の各種電圧の影響らしいという結論が出た。もしCPUのFIDとかなら他のマザーでも動かない筈だからね。その中で一番怪しいのがS2K_VREFである。

 KT133のS2K_Vref(S2Kバスの基準電圧?)はVcoreの1/2を供給するらしい。これはTC14辺りから取られているようだ。今まで見た全てのKT133マザーの回路(VIAリファレンス?)は抵抗分圧によってこれを実現している。


★計算してみる
kt133_s2k_vref
 これはギガではない会社のKT133マザーだが、他のも大体こんなモノだろう。KT133は0.8Vが標準なのだろうか。基本的な抵抗分圧なので、

Vout=R2/(R1+R2)*Vin
Vin=Vcore

 R1・R2共100Ωなので計算するまでも無く1/2となる。実例では1.350Vが下限なので、恐らく0.7V弱が閾値なのだろう。


a7v_s2kvref
 参考までにこれがA7Vの同回路。やはりR1(R111)、R2(R112)共に100Ωである。これがリファレンス通りなのかな。では我がGA-7ZXRはどうなっているのか。


★しかし実回路は…
 さて改造だが、その前にこの回路って7ZXRの何処にあるんだ?(^^; 知らないままでテキトーに語っていたが、TC14の容量で動作に変化が出たのだからその近くだろう。


r50
 これじゃないか?確かに抵抗分圧してコンデンサで平滑しているな。R1(R50)が12Aなので130Ω、R2(R51)が01Aなので100Ωである。あれ、コイツ他のマザーと違うぜ?これだと電圧が低めに出る。もしかしたらこれが原因なのかも。リファレンス通りなら何ともなかったりして。

 GIGABYTEが設定を低めにしたのは最大の1.850Vで0.8Vになるようにしたのだろう。しかしそれだと低電圧で動かなくなるのは予想できそうなのだが。何しろコア電圧は後々下がる事はあっても上がる事はないのだから、どちらかといえば低目重視の方が良いと思うのだが。


★最適値
 解析の通りR1が130Ωという事は、閾値は最初の予想とは違って0.6V弱と見た。Vcoreの最低設定の1.100Vの時に0.6V程度にすれば良いのではなかろうか。1.100Vの時に0.6Vだから差分は0.5Vとなる。つまり5対6になればいいわけだ。

R1=50Ω、R2=60Ω

 これで1.100Vの時に0.6Vになる。しかし50Ωと60Ωの抵抗などは無い。また両方変えるのも面倒なので、R2を元のままの100Ωに固定する。

R1=82Ω、R2=100Ω

 これで0.6Vになるわけだ。これだと1.850Vの時に1.0V以上掛る事になるが、電圧を上げる事はこのマザーでは殆ど無いので良いだろう。


★実装
r50_2
 計算結果からベストはR1(R50)=82Ω、R2(R51)=100Ωとなった。Vcore=1.85Vの時にヤバそうだが、1.0V程度なら耐えてくれそうな気もする(テキトー)。これなら1.100Vでも動くようになるだろう。


★テスト
 AXL1500DLT3Bの1.300Vで起動テスト。動いた。この結果からS2K_Vrefの下限は0.6V辺りという予想は当たりらしい。もし低電圧で起動しないマザーがあったらこれを見た方が良いのかもしれない。


★事故発生!→完全終了(^^;
 そこで各部電圧をDMMで測っていたら、CLK_Vrefの電圧をチェックしている時にパチンと小さな音がして、とてもイヤな臭いが漂ってきた…ヤバい、どこかが燃えちまったぞ!


clk_vref
 何と基板裏の配線が燃えているではないか。どうもDMMのプローブ先端でショートしてしまったらしい。具体的にはCLK_Vref(3.3Vから抵抗分圧で生成)を直結してしまったようだ。1.15V標準のラインに3.3Vが掛ったのだから燃えてもおかしくない。久々にやってしまった。

 この燃えたラインを何とかして繋いだとしても、恐らくチップセット自体が過電圧で逝かれている可能性が大きい。残念ながら実験はここで終了という事になる。完成できなかったのは心残りだが、まあ色々なノウハウが手に入ったし損は無いと言えば無い。しかし起動画面の撮影くらいはしたかったな。実験自体は成功だったのだが。ブッチギリで独走していたレースの最終コーナーでコケてリタイヤした気分だ(^^;


★これで本当に終了
 いつも「炎上上等」でやってきたが、SAHARA3810といいこれといい、長年手を掛けているだけに惜しんでもあまりある。まあ燃えちまったのはしょうがないので、これで出来なかった実験は、SocketAはK7N2G-L、SD-RAMは6OXT辺りで実験しようと思う。また使い慣れるまで大変だよホント。あ、そう言えばGA-7ZXRの謎(その3)が解明されてないぞ。まあ不人気記事だし、誰も気にしてないからいいか(^^;

GA-7ZXRの謎(その2)どうやら解決

GA-7ZXRの謎(その2)」で書いた通り何故か低電圧側に伸びない7ZXR。

AXMD1400FQQ3B:以前1.200V常用、現在1.350Vが下限
AXL1500DLT3B:以前1.300V常用、現在1.350Vが下限

 試したのはおなじみの上の2つだが、どちらも揃って1.35V辺りで止まってしまう。確かに言える事は「CPUの低電圧耐性によるものではない」という事だ。

1.ノーマルで起動したかは分らない。その当時はVIDが動かせなかった為。

2.2009年改造で起動したかは分らない。その当時はVIDが動かせなかった為。TC14には何も付いていない。

3.2009年改造のまま2012年に久々に動かしたら1.300Vで起動した。

4.TC14にKZH5600μFを付けると起動しなくなった。

5.TC14にKZH390μF25Vを付けたら最初の1度だけ1.300Vで起動した。

 この事から導き出される答えは「TC14に良いコンデンサを付けると起動しなくなる」という事だ。特に久々とか最初の一度だけ起動と言うところにそれを感じる。一度電源を入れて調子が出てくると起動しなくなるのだろう。恐らくマザー起動時のコンデンサ充電の時に「何らかの電圧」が電圧降下するのではないだろうか。


★Fab51.comの件は?
 ではFab51.comの件はどう説明するか?

1.7ZX-1は日本製コンデンサで7ZXRが中華だった。
 日本製の方がESRが低いという事だろう。

2.コンデンサが同じだとしたら基板の方が違っていた。
 7ZX-1の方がESRの影響が大きいのかもしれない。

3.7ZXRのコンデンサの方が劣化していた。
 同じように使い込むことは難しいのでありうる。コンデンサ交換したら動かなくなるかもしれない(^^

 こんな所か。しかし10年前の記事について今更問い合わせるのも何なので(^^; 推測だけにとどめておく。結論は出たので知らなくても問題ないし…。


★解決策
tc14_tc11
 TC14とTC11には大容量・低ESRコンデンサを付けてはいけない。いや付けても良いけど、その場合低電圧で起動しなくなる。解決策はもっと低ランク・小容量の、例えば松下FCなどを付ければいい。或いはHSDL改のように余裕のあるマザーなら両方とも実装せずに放置するとか。


★次回に続く
 しかしこの解決策はHSDLとしては受け入れがたい結論だ。根本的な解決になっていないし、良いコンデンサを付けたまま動かさなければ何の意味も無い。動けばそれでいいというものではないのだ。そのため更に突っ込んで調査する必要があるが、それは次回に。

GA-7ZXRインダクタ交換

 「これをやり終えて何かようやく満足行った気がする」と前回書いたが、暫く眺めているうちにやっぱり気に食わなくなってきた。なかなか完成しないな。

哀愁のマザーボード GIGABYTE GA-7ZXR
GIGABYTE GA-7ZXR コンデンサ交換
GIGABYTE GA-7ZXR コンデンサ交換
GIGABYTE GA-7ZXR コンデンサ交換
GIGABYTE GA-7ZXR コンデンサ交換
GIGABYTE GA-7ZXR コンデンサ交換
GA-7ZXR 電圧変更
VRM出力コン容量を更に増やしてみた
VRM出力コン容量を更に更に増やしてみた(^^;
GA-7ZXR「4回目の増量」(^^;
GA-7ZXR「5回目の増量」(^^;;


t5052b
 長年にわたり改造を続けているが、コンデンサ交換ではもはや頭打ちになってしまったのでインダクタを何とかしてみる。2相VRMのインダクタを交換するのは初めてだ。元々のインダクタンスがかなり低いので変化があるかどうか。


★シミュレーション
 オリジナルのインダクタンスは動作時519nH、DCRは動作時1.4mΩである。容量は前回までに限界まで増やして47100μFもある。この状態だと低周波のリンギングがかなり酷くて収束が遅い。直流抵抗は微妙に増やした方が良いんじゃないか?つまり「高周波に影響を与えるインダクタンスは減らす」「直流・低周波に影響を与える抵抗は同じかむしろ増やす」が今回の狙いとなる。実際とは違うがイメージ的にはこんな感じ↓
image


t502_1
 これはD850MVに付いていたT50-2である。これはインダクタンスは393nHと低いが、代わりにDCRは巻き数(9T)の関係で3.14mΩと大きい。コアはAL値が4.9nしかないが、電流を流してもインダクタンスの変化が殆ど無い。これ程今回の目的に合ったものは無い…とか何とか言って、もちろん長年の読者には御分かりの通り、D850MVを解体した時点でこの永遠のストーリーはできていたのだ。TVでおなじみのヤラセ企画モノみたいな感じ(^^;


7zxr_out_mod6
 前回より静的リプルは増大してしまったが、低周波のリンギングは皆無と呼べるくらい減少した。また電圧降下は防げないものの上昇は更に少なくなった。上方の振れが少ないので規定より25mV程度上に合わせれば上下とも安定するだろう。もはや青ラインのギガオリジナルとは比較の対象にならない。これ程良くする必要はないだろうが、良くする為の実験なのでこれでいい。


★実装
t502_2
 サックリ交換だ。インダクタはハンダゴテの熱も気にしなくていいし楽なものだ。外した奴はいずれまた陽の目を見るだろう。インダクタコアは劣化が少ないので流用も可能。


tc18
 ついでと言っては何だが、以前から色々気になっていたTC18を除去した。このコンデンサは何も効果が無いので恐らく基板設計ミスだろう。設計ではグラウンドプレーンに繋ぐつもりが、製造ではパワープレーンに繋いでしまったという結論。本当かどうかは基板設計者に聞かないと分らない(^^


bz1
 ついでのついでにブザーも付ける。直に付けてしまったが、これはコネクタ式の方が良さそうだ。GA-6OXM7EやP6ISA-IIみたいにジャンパが無いので切りたい時に困るから。


★テスト
 インダクタなので電解コンデンサのようなエージングの必要もない。そのままでいきなり全開にできる。ちなみに中古コンデンサ(MBZ)の調子は出てきた。Vcoreは以前の測定1.523Vとは異なり、明らかに低めの1.514Vで安定している。もっともmV台はテキトーだが。


wave_out_mod6
 サージは測定の際に発生するものもあるので気にしないで良い。さすがに静的リプル増大か?と思ったが大した事はない。それよりも台形が消えて直線(直流)に近づきつつある所がよろしい。過渡特性は面倒なので計測しないが、シミュレーションは上手く行っているようだから大丈夫。もっともVRMでは有り得ないようなIを設定しているので、多少計算より劣っても何ら問題はない。

 やはりVRM改造はコンデンサだけではなくインダクタも含めて行わねばならない。2相以上のVRMであってもそれを実感させられる。


★おまけ
 スイッチング改造をする前に、速くしてどの程度良くなるのか試してみた。例によってテキトーシミュレーションなので余り正確ではないが、以前の結果から推察するとソコソコの結果が出るのではないかと思う。


7zxr_out_300k
 VRMコントローラのリファレンス回路は275kHzであるが、試しに188→300kHzまで上げてみた。単相だと600kHz相当なのでかなり速い。これでリプルはどうなるのだろうか。


7zxr_out_mod7
 もうあまり変わってこないね。スイッチングが速くなった分、ラインがベタになってきているのが目を引く。


7zxr_out_mod8
 更に500kHzまで上げてみた。上より線が細くなったが過渡特性は変わらない。静的リプルはいくら良くしても意味が無いのはもう判っている。


 現状でもそこらの3相VRMより高性能なのでやらなくていいかもしれない。やるとしても精々300kHzが限度だろう。


★終了
 この改造結果は他の同クラスのマザーには適用できないだろう。このマザーは解析記事にも書いたように特異な基板なので、それがこの改造にも密接につながっている。言ってみれば「このマザーならではの改造」と言える。

GA-7ZXRの謎(その3)

GA-7ZXR[Rev1.x]の謎?
「GA-7ZXRの謎」半分解決編(^^;


vcc3
 前回解決したはずの謎が再び蘇える。実は動作中に表の方のラインの電圧を測ってみたら3.3Vは掛っていなかった。結論を言えば前回発見した裏のラインは表のラインの代用にはなっていないのだ。これでまた元の疑惑に戻ってしまった(^^; そこで同じKT133のA7Vの回路を見てみたら…。


vcc3_a7v
 何とこの回路が配線されているではないか!ちょっと回路が違ってFBが二段になっていたりするが、間違いなく同じ目的の回路である。

 ここで黒い疑惑が出る。A7VでFSB133MHz動作していたのは「気」だけではなく事実だったのではないか?これが配線されていないから耐性が低いのではないのだろうか。ちなみにチップセットの製造週はA7Vが44週、GA-7ZXRが46週なので耐性は変わらないはず。

 別マザーの回路図を見た感じでは、このラインはHost_PLL_Power、Mem_PLL_Power、AGP_PLL_Powerらしい。フーン。で、それって何?要らないの?(^^;


 疑惑を確かめるには、やはり部品を取り付けて動かしてみるしかない。しかし横にあるコンデンサがFB取り付けの邪魔だから、恐らくVRM実験の終了後、というかGA-7ZXR実験の最終段階になるだろう。

KT133ライトチューン

 タイトルは狙って厨房臭くしているが、実はただのチップセット・レジスタ設定の見直しだ。ネット上で検索すると断片的には存在するが、全部を網羅したまとまった資料は無いようだ。こんな事でどこまで速くなるのかな。レジスタ設定の見直しでソコソコ速くなったら、いかにGIGABYTEが緩めているかという証明にもなるね。ノースブリッジVT8363のデータシートを探したが、残念ながら見つからなかったのでVT8363Aので代用した。Aが付いても精々β版と完成品程度の違いしか無いだろうという読み(^^


★前置きは良いから早速設定だ!
pcireg1
 最初に断わっておくが、HSDLの7ZXRは既報通りBIOSをもでφしているので、デフォルトは皆様方のとは違うはずだ。OSはいつものようにXP3である。


pcireg2
 実は筆者はVT8363のレジスタを本格的に弄るのは初めて。書いてあることを勘違いして遅くしているかもしれない。微妙にでも遅くなったらそのせいだろう。何しろデータシートが運転免許試験のような引っかけで「これを無効にすると効果がある」みたいな感じなので…(^^;


offset64_65_66h
 このオフセット64〜66hが特に重要ですね。このマザーはここを弄らないと2-2-2-5にセットできないのだ。言うまでも無くCLはレジスタでは動かせないのでBIOSで設定する必要がある。


★効果があるか?
 期待はしてないけどベンチでも回してみるか。総合ベンチ、CPUベンチ、3Dベンチでいいだろう。


hdb
 総合ベンチはHDB3.40で。メモリだけじゃなくPCI周りにも多少違いが出ている?


gogobench
 CPUベンチは時代的にこれが一番。AthlonXPはSSEも3DNOW!も両対応している石なので効果は高い。メモリ分だけ速くなったかな?ちなみに測定誤差ではこんな差は付かない。


3dm2000
 付けたカードが440MXなので3DMark2000でやってみた。微妙に勝っているが…(^^; なおこのテストではDX9c+53.03なのでもっと前のドライバが良かったかな。


★ソフトウェア・クーリング
 HSDL的に注目していたのは"Disconnect Enable When STPGNT Detected"の設定。これはいわゆるソフトウェア・クーリングに関係するビットである(注)。これがイネーブルになっていないとHALTで省電力・低発熱化が図れないっぽい。このマザーの最終BIOSではデフォルトでイネーブルになっているようだ。XPにはアイドル時にクーリングソフトが動いているので、これがONになっているなら態々クーリングソフトを用意しなくても良い。どの道アイドル時にしか効かないものだ。


52h_7bit
 KT133Aにはデフォルトが提示されていない。マザーメーカー任せなのか、どちらに設定しても不具合が出るからシカトしているのか?

注:これはCPUがSTOP GRANTの時にS2Kバスから切り離す動作をする。HSDLでは経験は無いが副作用も報告されている(らしい)。

★特に発見も無いので終わり
 昔の雑誌には「GIGABYTEは安定性が売り物」とか書いてあるけど、あれって本当に筆者が思ったのかは非常に疑わしい。担当営業に言われるまま書いたんじゃないか。HSDLの見解ではGIGABYTEは特に安定しているとも不安定とも思わない。最初から設定を非常に緩めているのと、危ない設定が表に出ていないので不安定にしたくてもできないだけだ。ソフト設定で緩めているメーカーは「実はハードの安定性にはそれほど自信が無いんじゃないか?」って疑う。メモリ設定があるのに2-2-2-5に設定できないマザーなんてね〜。AMIのKT133 BIOSリファレンスからそうなのかもしれないけど。自作用マザーなんてBIOSで極限を追及する設定ができてこそだと思う。勿論デフォルトはごく緩くても良いんだけどね。


★おまけ
memtest20120309
 MEMTEST86+でこの7ZXR自身が刻んだ最速記録を更新した。もちろんこれはBIOS改造の成果だが、それを支えるハードウェアの向上も多少は手を貸しているのではないかと自負しているのだが。これ以上の数値はFSB400のi845でも使わないと無理かな。実はこれ以上の設定もあるのだが、この設定でも通るメモリがたった2枚しかない。最速を通すにはPC200とまでは行かなくともPC166メモリ位は欲しい。それでも現状DDRの下の方の記録と対等に勝負できるようになった。さてライバルi815の巻き返しはあるのか。462MB/s対416MB/sだからだいぶ差がついてきた。

GA-7ZXR「5回目の増量」(^^;;

 ここまで来たら最後までやるしかない。ちなみにEC14はKZH390μF25Vを付けたが、Vcoreに影響が無いので除外・放置しておく。これはS2K_VREF用なんだろうと決めつける。


mbz3300
 全部実装してみた。あーもうメーカーもサイズもバラバラで外見が滅茶苦茶やな。真ん中の奴は上が窪んでいるけど防爆弁代わりという事で(^^; HSDLで現在所有しているコンデンサではこれが一杯だろう。

 総容量は40200→47100μFとなり、当時一般的な1500μFだと31本分となる。鯖板だろうが高級板だろうが、今に至るまで世界中探してもこんな大容量を積んだPCマザーは無いだろう。但しESR的には1.5→1.2mΩなので大した事はない。WX1500μF6.3V×11(2.1mΩ)よりはだいぶ上だけど、静的リプルは殆ど改善されない筈だ。


wave_mod5
 上で予想した通り全くといっていいくらい変化が無い。厳密に言うと高周波ノイズが減って線が細くなっているが、手持ちの不要コンデンサでこれ以上静的リプルを改善するのは不可能のようだ。

 コントローラのリファレンス設計ではRTは100kΩで275kHzだが、このマザーは154kΩが付いている(RT=R365の19D)。スイッチング周波数の188kHzというのは狙ってやっているのだろう。これをリファレンス通りに戻すか更に上げればリプル低減が可能だが、せっかくの大容量がもったいない気もする。手持ちに91kΩがあるのでそれだと300kHzと丁度良さそうだが。

 気づいたのだが、KZH5600μF6.3Vクラスの大型コンデンサは放熱が良すぎるのか寒冷時は調子がなかなか出ない。暫く使わなかったりすると半日近く調子が出ない。LN2でVRM周辺を極冷するとダメかもわからん。大型の方が耐久性は良いんだけど、これはちょっと問題だな。大型の電解コンを使った真空管時代のセットが、電源投入後なかなか調子が出なかったのを思い出したりする。もっともHSDLでは霜が降りるほど冷やす事はないので性能落ちは無いだろう。ウォームアップに多少時間がかかるだけで…(^^;

 これをやり終えて何かようやく満足行った気がする。あとはP6STP-FLのようにノンビリとテスト台として余生を送ってほしい。おっと、その前に色々ベンチを回さねばならないな。


★おまけ
 ASUS P5QのUSB5Vが4.3Vしかないという2chネタがあるが、今日GA-7ZXRのUSB5Vを測ってみたら4.86Vだった。これは電源からの5V(実測5.03V)を右から左に流しているだけなのだが、配線が細いせいもあって電圧降下するようだ。0.1A弱でこれなら、0.5A以上取ったら4.3Vもあるかも知れない。規格ではホスト側が4.75〜5.25VでATXと同じであるが、機器側は4.4〜5.25Vとそれなりに電圧降下を認めている。しかしまあ4.3Vは低過ぎだわな。余程配線が細いのだろうか?それともポリスイッチ(及び互換品)が大きな抵抗になっているとか。

 気になるならテキトーに5Vを直にバイパスさせればいい。ポリスイッチを除去してしまえば電位差も発生しない。ついでに0.5A制限も無くなります。電線とコネクタの限界までOK(^^ チョーシこいてるとUSBコネクタが燃えるけどね。電圧降下が気になる人は自己責任で試してみれば?

TC14問題

 オイオイ、ビンゴかも。これを390μFにしたら一度だけ1.300Vで立ち上がったぞ。二度目は立ち上がらなかったけど…(^^; これで何となく結論が出たな。

・一応Vcoreには繋がっている
・しかしグラウンド参照点がおかしい
・ここからS2KバスのVref(注)が取られている
・なので大容量にしたり除去すると不安定に

 てことで、TC14はVcoreだけど基板がおかしいので大容量化には使わない方が良いという事。解析者はちゃんと見ていたようですね(^^; 一瞬騒いで申し訳ない。お詫び記事は削除しました。

注:S2K_VrefはVcoreの1/2程度を供給するようになっている。

今日のHSDL[2012/03/15]

★Web上の記事

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20120303/etc_elpida.html
 頑張っていたけどついに潰れちゃいましたね…。広島の会社だから気になる。

http://www.mytstar.com/?p=41#more-41
 自分は経験した事はないけど、世の中には色々な故障があるもんですなあ。そう言えばうちのLEDソーラー懐中電灯は充電用のSBD?が逝かれて使えなくなったんだった。ダイオードは意外と脆いんだよな。


★今日の買い物[2012/03/11]リザルト

=ヒートシンク=
 真昼間にセレDでしばらくファンレスやっていたら「CPUが熱いです!」と温度警告が出てしまった。晴れた日はだいぶ暖かくなってきたようですね(^^

=HD4850=
 P4M900T-Mに載せて動かしてみた…が動かねえ!電源を入れた途端にPC自体止まってしまう。電源が足りないんだな。やはりペンD+HD4850は厳しいのか(^^; 始動電力だけで言えばGF9800GTよりも食う事になりますね(4850>8800>9800)。使いたくねー。

=Pentium4 3.0E=
 前回交換でSL6QBを付け損なったGA-8IG1000 Pro-Gに付けたら動いた。もっとも478で動かなかったのは今まで一度も無いんですけどね。このまま付けて使うか?

=Pentium4 530=
 P5VDC-MXにて動いた。OC用の予備戦力となる。

=Sempron2800+[754]=
 K8T Neo-FSRにて動いた。1.6GHz、L2Cache=256kのようですね。SMS2600BQX2LFとクロックが同じでL2キャッシュが倍という事か。SMS3000BQX2LFとの間で計算は合ってますね。

=CeleronD 326=
 P5VDC-MXにて動いた。326なので64Bit対応もしているのだ。これでLGA775は14連勝負けなし。


★GA-7ZXR「4回目の増量」(^^;
 「まだ空きパターンがあるじゃないか」と言うリクエストにお応えして?出力コンデンサを更に増量をしてみた。いいんだよ、ネタなんだから。


wg1800
 おーっと!ここで遂に新品コンデンサを持ち出したぁー!いや実は新品じゃないとリード線の長さが足りないんだよ。10φの所に8φ付けてるから。何かもったいないような気がするがネタの為だ。これで総容量は前回のMod3から更に増量して36600→40200μFとなった。その割にESRは1.9→1.5mΩと大差ない。つまりVcore静的リプルの改善は少ない事になる。動的リプルは改善されているけど、元々オン・オフの少ないAthlonなので目立った改善効果は無いだろう。


 これで12か所全てのスペースは全部埋まった。しかしここまでネタをやるならFCの所にもっと容量の大きいMBZ3300μF6.3Vとかを付けるんだったという思いもある。またやるのか?


★GA-7ZXRの謎(その2)
 7ZXRのVIDが動かせるようになったので色々なVcoreを試しているが、何故か低電圧側に伸びない。理由を考えるのも面倒なので「石の個体差」で片づけたいところだが、以前別マザーではもっと下に伸びていたのでどうもおかしい。

AXMD1400FQQ3B:以前1.200V常用、現在1.350Vが下限
AXL1500DLT3B:以前1.300V常用、現在1.350Vが下限

 試したのはおなじみの上の2つだが、どちらも揃って1.35V辺りで止まってしまう。これって別の問題ではないだろうか。以前は1400+は1.20V、1500+は1.30Vで常用していたからである。Vcoreを利用しているFIDが怪しい気がするのだが、AK77(A)Pro-133ではまともに動くんだよな。

http://fab51.com/workshop/via/ga7zx1.html
 Fab51.comでも似たようなことが書かれている。1.35Vと電圧も全く同じである。もっと謎なのは、

http://fab51.com/workshop/via/ga7zxr.html
 何と7ZXRの方は「7ZX-1では起動できなかった低いコア電圧でも動作し、1.20〜1.85Vまで動作を確認しました」と書いてある。なぜHSDLの7ZXRは動かないんだろう?謎だ!ますます謎だ。

 確かに言える事は「CPUの低電圧耐性によるものではない」という事だ。うちでテストしたCPUはどれも1.35Vで音を上げるような石ではない。とすればやはり別の理由によるものだろう。次回までの宿題という事で。

「GA-7ZXRの謎」半分解決編(^^;

GA-7ZXR[Rev1.x]の謎?

 前回の謎だが、実は3.3V供給に関しては謎でも何でもなかった。あの文章を書きあげた直後にアッサリと別ルートを発見したからだ(^^;


kt133_vcc3
 この中央のちょっと太いトレースが3.3Vラインである。気づいた人も居るだろうが、早い話が上のラインと並行に走っているのだ。じゃあなぜ上のパターンは存在するのか?これがあるならショートカットされて意味を成さないぞ。

 まあRev1.0だから盲腸のようなものかもしれない。しかしRev2.x以降にも最終版までこれが存在するのだ。基板を修正するなら幾らでもできた筈なんだが…。真相を推理するのも面倒だからGIGABYTEの関係者は教えてください(^^


★VRM出力コン容量を更に更に増やしてみた(^^;
 謎があっけなく解決してしまったので肩透かし。折角パーツとハンダゴテを用意して部品実装の準備をしていたのに。アタマに来たので?出力コンを更に増量!何で増量するのかよく解らないけど…。

 またもやおなじみKZH5600μF6.3Vである。これを1本増量(合計6本)したので、前回のと合わせて総容量は36600μFとなった。市販マザーでこれほどの容量を積んだのは存在しないから興味深い。もちろん12φは普通には付かないので新開発のオフセット法で付けた。素人に判り易く言えばずらして付けたのだ(^^ 「こういう付け方はしない筈では?」いや別にこだわりは無いよ。これは実験機だし、完成品にはKZHは付かないから。


wave_mod3
 3年ぶりに波形を実測してみた。上がMod2で下が今回のMod3だ。K7のVcoreでもここまで平坦になるか。台形が殆ど判らないくらいになっている。やはり低ESR化は効いているようだ。


 計画ではこのマザーで酷使して草臥れたアルミ電解を動物電源に採用しようと思っているのだが。直流容量はそのままにソコソコESRが劣化していい感じ(^^ 実はもっとバカな事を考えているんだがそれはいずれ書く。多分バカ記事になるだろう。

今日のGA-7ZXR[2012/03/11]

 早いもので大震災から1年が経過した。


★兄弟?
 GA-7ZXRの解析記事でボロクソ評価したVRMだが、実は別チップの兄弟がいた!恐らく同じ設計者の手によるものだと思うが…。レイアウトが非常に似ている。

http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020629/image/7vem1.html
 KLE133採用のGA-7VEMLである。これもVRMがメモリスロットの向こう側にある。結論としてあれは意識的にメリットを感じて狙ってやった事なのだろう。何が狙いなのか?冷却効率、スペースなどが思い浮かぶが解らない。筆者の経験上はVRM出力Lはソケットから離れない方が良いと思う。これだとVRM出力コンデンサと言うよりはCPUのDCになってしまうんだな。つまりVRM出力インダクタの後ろに何もない状態という事。たった3センチのトレースがアナログには途轍もなく大きい。


★VRM出力コン容量を更に増やしてみた
 このマザーは「VRM出力のコンデンサ容量を増やしてみた」に於いて9600→28000μFに増量した。今回は更に1000μFを3本増量した。これで31000μFとなる。何となくKZH5600μFだけだとドンクサいような気がしていたため。


fc1000x3
 HSDLではおなじみPanasonic FC1000μF16Vだ。実はコンデンサ交換してから一度も使わないまま死亡したA7Vの遺品である。狭いスペースに無理やり押し込んだが、その内1本は完全に根元が当たって斜めになりそう。


 これで合成ESRは2.2mΩとなり、このマザーに載るCPUならば恐らく不都合は無くなったと思われる。オリジナルは4.8mΩだったから半分以下になっている。ノーマルと比較して静的リプル、動的リプルとも大幅に改善された。特にスイッチオフでの電圧上昇が殆ど無いので、多少電圧を上げ気味にしておけば電圧降下でコケル事はないだろう。あとはCPU_DC次第という事になる。

 今回はエージングも充分にやったからすぐに結果が出せるんじゃないかと思う。もっともこの程度の改善で動作に影響があるかは不明だが(^^;
記事検索
タグ絞り込み検索
Recent Comments
QRコード
QRコード
月別アーカイブ
livedoor 天気