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主にジャンク品を使って日頃の発想や妄想を実験・研究するブログ。

GIGABYTE

哀愁のマザー GIGABYTE GA-8TX

哀愁のマザー GIGABYTE GA-8TX
哀愁のマザー GIGABYTE GA-8TX

 前回までに書き漏らしたことを追記する。


★省電力モードの追記
 前回、「HDDのモーターが止まって省電力に」と書いたが、実際は止まったのは1台だけだった。2台とも止まると更に4Wの低下、つまり52Wまで下がる。これは河童1GHzの定常時を下回る。ストレージデバイスの省電力化はこのくらいになるとかなり効いて来るのが判る。また12Vの冷却FANを一つ止める毎に1Wくらい下がる。これも意外に効いて来る。ファンレスは省電力になるのだ。もっともCPUFANだけを止めても、ケース冷却でファンを使ったら意味が無い。HSDLはバラックだから可能なのだ。


★CPU温度
 2012年12月末現在、HSDLラボの朝晩の室温は7℃位しかない。試しにCPUファンを止めてみたが特に問題無く動作した。ベンチマークなど高負荷を掛けると流石に上がるが、これはリテール以下のショボイヒートシンクを使っているから。大型のヒートシンクをリテンションでシッカリ止めれば余裕でファンレスが可能だ。これの現役時代にこんな事を書いたら「釣りでしょ?」と流されるか、「ウソつくんじゃねえ!」と真っ赤な顔で怒鳴られるだろう。


spfan_8tx
 3DMark2001SE(上)とFinalReality(下)を回してみたが、ファンが回った状態だとこんな感じで温度が上がらない。アイドル時・軽負荷時には自動的にファンを止める工夫をすれば良いのだろう。最近のマザーだとそれがデフォなんだが。


★オーバークロック
 筆者らはオーバークロッカーではないが、PCの安定性向上のためにOC特性は重視している。このマザーはFSBクロックはDIPスイッチによる古来の設定法を採用している。この時期には既にBIOS設定が当たり前だったので面倒に感じるが、ぶっ飛んだあとのリカバリーが楽と言うメリットもあるのだ。BIOSクリヤーすると、筆者らのように細々と設定する者は一から出直しでツラくなる。


dipsw_8tx
 しかしこれはちょっと…(^^; 何と設定が100/105/110/133しかない。これではきめ細かい設定どころか限界を掴むのすら難しい。クロックから見てFSB133はまず動作しないと思われるので、結局のところ105/110しかないということになる。105で動くのはもう分かり切っているので110でテストするしかないようだ。選択の余地無しか。実際は隠し設定が効くようだが確かめていない。


cpuid_110
 余裕ですね。感覚的にはまだ上がりそうな感じ。423マザー起動!に於いてFSB115でもメモリは完全動作するのは確認されている。何とか115〜120までは上げたいのだが、これはソフトで上げるしかなさそうだな。

 が、しかし。この状態でXPを起動しようとしたら読み込みに異常に時間が掛かる。具体的には起動時間が5、6倍になって固まったのかと思った。ベンチマークを動かしてみたら理由は判明した。HDDがPIOになっている。つまり起動ドライブの幕が裏切っていたのだ(^^;

 幕のHDDはFSB上げに極度に弱いのは知る人ぞ知る事実だが、まさかFSB110で降参するとは思ってもいなかった。コイツをブートディスクに使ったのは間違いだったな。ちなみにデータディスクはFireBall lct20なので全く問題無くDMA転送ができている。37MHz位は耐えてくれよな>幕(注)。


hdb_fsb110
 10MHz上げただけでも倍率が高いのでハッキリとスコアは上がる。午後ベンチの最高は64倍となる。ま、気分だけと言えない事も無いが、持っているものは全部使わないと気が済まない。やはりDステップの藁ペンを手に入れてFSB133を狙いたいところだ。32のメモリもある事だし…。


注:故人(^^; の名誉のために書いておくが、ダメドライブと言うわけではない。以前も書いたが幕のノイズ(騒音に非ず)の低さは特筆もので、もちろん他の全てのメーカーに勝っている。当時は低ノイズが必要な時は幕以外の選択肢は無かったのだ。ちなみに現在のドライブは各社ともスペクトラム拡散でピークを誤魔化しており、真の低ノイズドライブなどは全く存在しない。低ノイズのストレージが欲しければ、HDDは諦めてSSDから探すしかないのではなかろうか。これはいずれ計測してみたい。

★終わり
 やはりSocket423マザー+藁Pentium4+i850(DRD-RAM)は面白い。以後の発展性が全く無くて、必要なものを全部集めても大した手間にならない所も潔い。HSDLはこれからもメジャーにならない密かな楽しみを追求したい。


★おまけ
 以前から度々書いているMS-8881のデフォルトクロックの低下(270→154MHz)だが、何とこのGA-8TXに付けると正常になっているじゃないか。


5303_8tx
 つまりこれはマザー依存という事になりはしないか?もっともOSを変えたら変わるかもしれないのでまだ断定はできないが。謎は深まるばかり。

哀愁のマザー GIGABYTE GA-8TX

哀愁のマザー GIGABYTE GA-8TX

 前回解析したGIGABYTE GA-8TXに、実際にメモリとCPUを載せて動かす。P4ウィラメットはソケット423にて3回目のテストだが、あれからメモリの種類が増えたので色々やってみたい事はある。


★GA-8TX初起動
 最低限のパーツを繋いで動かす。実を言うとこのマザー、入手してから一度も動かした事が無い。HSDL登録は2006年3月だからもうじき7年になろうとしている。例によってリテンションが無いので、クーラーはCPU上に置いているだけ。

 電源を入れたら突然フロッピーにアクセスが!何故だ?これはAMI BIOSのリカバリー機能である。BIOSが飛んでるのか?そんな訳ねーだろう。そこでCMOSクリヤーとか色々やったが変わらない。完全にぶっ飛んでますねこれは。「ちょっと待ってください!これってデュアルBIOSですよ?リカバリーって事は両方ぶっ飛んだ事になるなじゃいですか!」勿論そんな事がある訳が無い。マニュアルをよく読んだら回答を発見した。


jp6_8tx
 このジャンパが抜けていた(紛失)のだ。これが抜けているとAMI BIOSのリカバリーモードになってしまい、デュアルBIOSの特徴であるオートリカバリーが働かないのだ。これをデフォルト位置に差して電源を入れたらオートリカバリーモードになって、BIOSはバックアップから書き戻されて復活した。

 まあ両方ぶっ飛んだらブログネタで笑いが取れるのでちょっと残念な気もするが、今回はデュアルBIOSの威力を遺憾無く発揮する事が出来た。ただジャンパについてよく知っていないとツボにはまる危険性もある。新品ならともかく、ジャンクは揉まれているうちにジャンパが外れている場合が多いのだ。


biospost_8tx
 起動しました。CPUIDもF0Aで正常に認識されている。セットアップで時計を合わせれば起動するだろう。


bios_8tx
 時計を合わせ、その他のセッティングを行う。温度を見てみたが、この状態で38〜41℃の間を彷徨っていた。ちょっと高い気もするが、s478リテール並みクーラーにグリスを塗らず、CPU上に置いているだけなのでこんなモノだろう。


memtest_8tx
 そのままMEMTEST86+を走らせる。クーラーが不安だがまあいいや。倒れたところで燃えたりはしない。結果は御覧の通り無事完走した。気になる速度は1153MB/sでちょっと遅い気もする。何よりデュアルチャネルアクセスの表示が出ないのが気になるが、このソフトは古いチップセットはいい加減なインフォメーションしか出さないので気にしない。試しにメモリを差し替えてみたが、どの組み合わせでもデュアル表示は出なかった。次はXPを入れてテストしたい。


★WindowsXPテスト
 動作チェックはSL57W+SAMSUNG45(128MB×2)で行なった。1.7GHzと言ってもネットバーストだから話半分で、例えSSE2をフルに使ったとしてもAthlonXP1500+(SSE対応)定格と同程度と思われる。高速メモリのアドバンテージは非常に大きいにも関わらずだ。なお冷却に不安があったのでグリスを塗って、タイラップで軽く固定した。がしかしテンションは全くと言って良いくらい掛かっていない。それでもBIOS読みで27〜30℃と10℃くらい下がった。サーマルコンパウンドの威力は大きい。


sl57w
 これがSL57WのCPUIDである。ふと見るとコア電圧が1.680Vまで下がっている。テスター計測でも1.712V(10mV以下はリプルがあるのでテキトー)だったので電圧降下かな。これって省電力機能なのか?とか楽天的な事も考えたが、ハッキリ言ってウィラメットでそれは無いだろう(^^; P!!!と比べればSSE2があるのとクロックが多少高いのだけがアドバンテージ。


hdbench_8tx
 総合ベンチはこんな感じか。いつものようにHDDは気にしないように(^^ 何しろ使っているのがATA(DMA)33〜66なので。浮動小数点演算に比べ整数演算の値が極度に低い。体感速度が高クロックのP!!!に劣るのはそのせいだろう。整数演算だけならP!!!866〜933相当か。浮動小数点演算はノーマルの河童P!!!には負けない。がしかし、消費電力を考えると改良と呼べるのか疑問だが…ヘタすると河童×2の方がワット/パフォーマンス良さそうなんだもん。


gogo_8tx
 おなじみ午後ベンチ。SSE2までカリカリに最適化されているので言い訳はできない。これを見るとXP1500+と同等という予想は概ね当たっている(注1)。メモリ周りはFSB400のお陰で劇速なのに何でこんなに遅いんだろう。

 π焼は1:45なので河童1GHzよりは確実に速い。ここで漸く高速メモリの恩恵に与れた。もっともπ焼はクラペン時代の特殊ソフトなので、これが速くても実アプリでは何の恩恵も無いんだけど(注2)。この時代、SIMDを使わないなんて我慢大会じゃあるまいし(^^;


2001_8tx
 ビデオカードはいつものようにMS-8881(MX460相当)だが、当時としてもあまり良い記録とは言えない。3Dに関して言えば、恐らくP!!!には勝てたとしてもAthlonには負けるだろう。デュアルチャネル採用とは言え、MCHは急造っぽくてたかが知れている。


注1:XP1500+の午後ベンチは11.55〜60.47倍速。但しこれはSDR-SDRAMなので完璧に負けていると言えない事も無い。

注2:FPUが高性能だとCPUの発熱が増えるくらいだ。これを現実的に改良したのが他ならぬATOM初代で、このCPUはSIMDに特化しておりFPUが極度に弱い。クロック当り能力だとP55Cがライバルになるくらいだ。がしかし実アプリで引け目は感じない。現実的にはFPU主体のソフト等は現存しないからだ。

★消費電力
 HSDLブログは消費電力について書かれる事は少ないが、他ならぬウィラメットという事で消費電力には興味のある読者が多いのではないかと思う。殆ど動く機会の無いマザーでもあるし、ついでなので簡単に消費電力を計測してみた。


watt1
 おなじみワットチェッカーを使う。これはデスクトップで3分間放置したもの。60Wなのでまあ常識的なところか。なおこの実験機はHDDが2台なのでその点は留意して欲しい。


watt2
 放置して暫くするとガクンと消費電力が下がる。これは省電力モードに入ったからだ。具体的にはHDDのモーターが止まる。SSDを使えばこれだけ省電力になるという事だね。


watt3
 更に放置するとビデオ信号が落ちてS1に入る。更に放置するとスタンバイモード(S3)に入るが、装着したデバイスによっては帰ってこなくなる。昔のビデオカードやその他デバイスはACPI機能の問題が多かった。なおスタンバイ時には数ワットなので、放置期間が長い人は積極的にこれに入るようにした方が消費電力は下がる。


watt4
 これが3DMark2001SEを回している所。流石に増大しているが、ネットバーストと考えると意外なほど少なく感じる。ビデオカードが省電力のMX460だからだろう。近年はCPUよりビデオカードでPCの消費電力が決まると言って良い。ちなみにこのシステムでこれ以上の電力消費はどうやっても無理だった。

 ということでウィラメットと言えども、今や低クロックCPUなので消費電力Wは大したことは無い。凄まじい電力消費を期待していた人は流言飛語に毒されていると言える。


★終わりに
 今では殆ど見かけないレアマザーで市場からは減る一方だから、もし手に入れたいのなら迷わず見つけた時に買うべきだ。ブツさえあれば値段はマザーの中でも最低ランクだろう(2006年の相場は100〜500円程度)。

 ちなみにCPUはSlotA程レアではないが、最近は見かける事が少なくなったので早めに確保しよう。HSDLやその周囲では未だに死亡品を見た事が無い。ピンがボロボロに折れて脱落していない限りイケルはず。実用より動かす事自体が楽しみの人にお勧めの一品。そうそう、423マザーはDRD-RAM入手も忘れちゃいけない。容量に拘らなければRIMMはHOでも青箱にあふれている。金属回収に棄てられる前に256〜512MB以上とか40とかの良物件を押さえておこう。マザーによってメモリメーカーとの相性が出る場合がある。出来れば複数のメーカーを揃い(必須)で手に入れたい。スロットを全部埋めない人はC-RIMMも勿論忘れずに揃える。

 筆者の意見としては「ジサカーなら一度はRIMMを使ってみるべき」だ。他のメモリとの違いに驚くよ。但しRIMMと言ってもP!!!の奴はダメ。シングルチャネルだと本来の力が出ないので。いつかはPC用メモリもシリアルにならざるを得ないだろうが、一寸早過ぎたデビューだったね。


★おまけ
 i850マザーは価格的に良くできているのが多いが、今のところ筆者が見た目で一番気に入っているのはこれかな。

http://www.thg.ru/mainboard/20010321/images/p4_siemens.jpg
 たぶん富士通シーメンス製のマザー。このように遠くから見ても、基本に忠実であろうとする努力が認められる。

哀愁のマザー GIGABYTE GA-8TX

 これを手に入れたのはHSDLブログ開始前の2006/03/05だ。99EXの中古コーナーが無くなる時に、在庫一掃投売りセールで僅か50円で手に入れたもの。ちなみに同時に手に入れたのが2006年代のメイン機SY-6BA+(これも50円)だ。更に付け加えればこの2枚は最後の売れ残りで、もっと早く行けば良い物があったはず…今でも悔やむ筆者だった。閑話休題、


★コンディション良好!
ga8tx
 50円ジャンクとは言え状態は非常に良い。電解コンのダメージも全く感じられず、ホコリも無い事から殆ど未使用に近いのではないか?と感じる。もっともs423マザーはボロボロの物はあまり多くない。現役当時から使っている人が少なく、価格もそれなりに高価だったことから大切に使われたのだろう(例えるならSocket1366辺りか)。販売・活躍期間が非常に短かったという理由も勿論ある。メジャーなインテルチップセット採用マザーとしてはレアな部類に入る。GA-8TX自体は423の中ではメジャーな方である。


socket423_ga8tx
 これがs423周り。対称形でないのが分かる。電流はそれなりに流れるが、高電圧のためノースウッド以降の石ほどは流れない。電圧が高いので発熱はそれなりにあるが、世間の人々が思うほど発熱が酷いわけではない。発売当初は発熱の少ない河童P!!!と比較されたのが運の尽きだった。以前HSDLがヒートシンクを輪ゴムで止めていたように(注)、実はそんなにたいした発熱では無い。大多数の人は使わずに又聞きで大騒ぎしていただけだ。

注1:輪ゴムは100円ショップのchina製だと思うが3、4ヶ月は持った。次回も「リテンション発見!」とか情況が予想外に好転しない限りはこれで行く(^^

★TehamaPowerCkt
GA8TX_vrm
 いつもと違い大型の回路図となっている(^^ 最初はご丁寧にVsen回路も入れていたからだ。その後GIGABYTEオリジナル回路図を見る機会があったが、当該製品版との違いは非常に少ない。それまでのP6マザーの進化傾向からすれば「突如として途方もない大電流」なので、生産側としても手探りの部分があったのだろう。動かしてみると意外に大丈夫だと分ったわけだが、手抜きされるのはこの後のブルックデール以降の製品である。ブルックデールマザーに良品が少ないのはそのため。


vrm_ga8tx
 この電源は45A出力が仕様だが、3相なので1相あたり15Aとなる。これはP6世代と同等だから大した事は無い。しかしやはりテハマは初物と言う事で、当時のギガバイト製品としては異質なほどの物量が投入されている。

・上下MOSFETが最適化されている
 この電源であれば通常なら上下2SK3296で充分だ。しかし下側を低Rdson製品に変えてきたところに意欲が感じられる。これはレイセオンRC愛用のAcer系が得意としていたが、ギガバイト製品では記憶に無いくらい少ない。多分高価で入手困難であろう下側MOSFETは飛ばさないようにしないとね。

・出力コンにOS-CONが複数使われている
 この製品前後には、これほど豪華なラインナップは見かけない。この後ブルックデール以降はスッカリ安心して?部品は中華製など極度に劣化、更には省略されていった。

・インダクタが大型
 前世代P6時代のインダクタとは比較にならないくらい大型化している。もちろん大電流を流すために線材が太くなったからで、巻き数を増やしてインダクタンスを増やすためではない。インダクタンス自体はP6時代から1/2以下の1μH前後となっている。

・CPU_DCが厳密
cpu_dc_ga8tx
 ギガの製品とは思えないくらいよくやっている。以前取り上げた同等機のP4ITAよりは上だろう。


mosfet_ga8tx
 パワーMOSFETは上がおなじみネコ電2SK3296、下がIntersilのHUF76143Sである。しかしギガはこのK3296をどれだけ仕入れたんだろう。7世代前後の使用量はかなりのものだ。

 書き忘れたがスイッチング周波数は232kHzだった。勿論3フェーズなので1フェーズあたりという事になる。総合では700kHz相当になるわけだ。


★CPU周りのコンデンサ
 前記の通り、このマザーは当時のギガバイトとしては異例なほどの物量作戦を展開している。やればできるんじゃないか。

・入力インダクタDC(1本)
C166:G-Luxon SX100μF16V

・VRM入力(4本)
C171:CHOYO XR1500μF25V
C172:CHOYO XR1500μF25V
C173:CHOYO XR1500μF25V
C174:CHOYO XR1500μF25V

・VRM出力(9本)
C175:CHOYO XR2200μF6.3V
C177:CHOYO XR2200μF6.3V
C178:OS-CON 4SP750M
C179:CHOYO XR2200μF6.3V
C180:OS-CON 4SP560M
C182:OS-CON 4SP750M
C400:OS-CON 4SP560M
C401:OS-CON 4SP750M
C402:1200μF10V(EMPTY)

・仕様データ
G-Luxon SX100μF16V[NA/110mA]
CHOYO XR1500μF25V[35mΩ/1800mA](推定)
CHOYO XR2200μF6.3V[35mΩ/1800mA](推定)
OS-CON 4SP560M[14mΩ/4080mA]
OS-CON 4SP750M[12mΩ/5040mA](推定)

 XRシリーズの性能データは推定。恐らく三洋GXクラスだと思われる。当時の中華メーカーは全てGXを目標に製造していた。コントローラICのデータシートを見れば判るがデファクト・スタンダードと言って良い。1500も2200もサイズが同じなので同性能だろう。

 OS-CONは750μF4Vと言うのに該当品種が無かった。2000年当時はあったのか標準外なのかは分からない。回路図では4SP820Mだったし、サイズから言っても同程度だろう。

 入力コンが中華なのが稍残念だが、充分な本数を用意しており不安は感じない。事実これの破損例もまだ見た事が無い。電流から見ればポリマー固体は必要無かろう。出力は半数以上がOS-CONで当時としては申し分ない。製品版としてはケチを付ける所は全くない。

 この後に登場した845や865マザーなどよりは信頼性ははるかに高い。やはりそれなりに金をかけないと良いモノは出来ないという事か。


★メモリ周り
tehama_ga8tx
 MCHのTehama君である。それなりの完成度で更に熟成期間が欲しかった。845よりはデュアル分だけ速いが発熱は大きい。


tehama_dc_ga8tx
 裏面のDCはこんな感じ。うーむ、ここはECSの方がマシだったような…(^^; Intelと同じくCPU周りはほぼ完璧だがメモリ周りが弱いな。423は短期決戦用なのだろうな。既に次が見えているわけだし…。


rimm_slot_ga8tx
 コンデンサのメンツがかなりショボイがイソテル純正ほどではない。しかしやはり全部交換したくなる状況だ。RIMMというかデュアルチャネル・アクセスの消費電力と高周波は半端ではない。ここから崩れたマザーは865Gなどでもよく見かける。8IG1000のHMとか。


choyo_xr330u_ga8tx
 ギガではおなじみのG-Luxonである。XR330μF25VはGA-5AXでもメインコンデンサで使われていたので思い出深い。容量の割には大型なので意外にタフである。これが吹くようだと使い方に問題があると言える。


★その他
ich2_ga8tx
 サウスはICH2なので810や815と何も変わらない。今となっては最低でもSATA+USB2.0が使えるICH5〜は欲しいところ。


dualbios_ga8tx
 デュアルBIOSはこのマザーでも採用されている。これがある限りBIOSを飛ばして困る事はまずないだろう。


 基板はギガの青板ではおなじみのYang An Electronic製YA-4で、2001年17週製造となっている。中国本土では無く台湾製の6層基板だ。i845以降のショボイ4層基板とは明らかに一線を画す、分厚い安心感のある基板である。


★次回に続く
 「哀愁のマザー」シリーズ常連のギガだが、今回はちょっと様相が異なる。マザーの出来は哀愁でも何でもなく良くできているのだ。哀愁を誘うのは、ネットバーストのファーストCPUに期待と夢を膨らませて飛びついた方々だろう。CPUのダメさ加減は哀愁シリーズには相応しい。

 次回は実際にこのマザーを動かしてみる。DRD-RAMマザーは3度目だが、何か新しい発見はあるだろうか。今までの情けないマザー達(これこれ)とは一味違うマザーなので多少の期待はしている。


★おまけ
 設計段階から頑張っているので、この際だから中華コンをVRM(というかCPU周り)から排除する事を考えてみる。もちろんHSDL所有パーツだけを使う。常連読者には見飽きたいつものパーツである(^^

・入力インダクタDC
C166:NCC KZH150μF25V

・VRM入力
C171:Panasonic FC1000μF16V
C172:Panasonic FC1000μF16V
C173:Panasonic FC1000μF16V
C174:Panasonic FC1000μF16V

・VRM出力
C175:SEI WG3300μF6.3V
C177:SEI WG3300μF6.3V
C178:OS-CON 4SP750M(変更無し)
C180:OS-CON 4SP560M(変更無し)
C182:OS-CON 4SP750M(変更無し)
C400:OS-CON 4SP560M(変更無し)
C401:OS-CON 4SP750M(変更無し)
C402:NCC KZH680μF25V

・仕様データ
NCC KZH150μF25V[110mΩ/500mA]
NCC KZH680μF25V[32mΩ/1650mA]
Panasonic FC1000μF16V[45mΩ/1440mA]
SEI WG3300μF6.3V[12mΩ/2800mA]

 入力のFCは「これじゃ耐リプル足りないんじゃね?」とプロなら思うだろう。実は筆者もそう思うが、実際478のGA-8IG1000 Pro-Gでは問題無かった。更に楽な423なので充分やれるとみている。それにコイツは長期在庫なので早く使いたい。それが一番大きな理由だったりする。本当にリプルだけを考えれば、実はKZH680μF25Vの方がここに向いている。仕様データを見れば解るだろう。入力容量は700kHz相当という事で全く必要ない。MLCC程度の小容量でも選べば大丈夫なくらいだ。

 出力のC402は付けても意味無いけど、空いていると落ち着かないので埋める。貧乏性だね。ここは超低インピーダンス品でサイズ(重要)が合えば何でもいい。出力容量もこれ以上増やす必然性は無く、性能を落とさないなら更に減らしても良い。

 これらはいずれ暇を見つけて交換したいところ。テストは交換前にノーマルで行う。

GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その4)

 ブログ通算815回目の更新は815マザーで…と思っていたが全然間に合わなかった。これは824回目の更新である。気がつくとこの記事も既に3か月近く放置されている。

続・古のマザー GA-6OXT(その1)
続・古のマザー GA-6OXT(その2)
GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その1)
GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その2)
GIGABYTE GA-6OXT テスト編(その1)
GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その3)


★インダクタ
t50_2
 インダクタはGA-7ZXRでも使ったT50-2である。これが見た目で一番収まりが良い。インダクタンスは393nHと低いが、DCRは巻き数(9T)の関係で3.1mΩと大きい。電流を流してもインダクタンスの変化が殆ど無い利点がある。

 このインダクタだと例の不可解な症状は出なかった。DCRが少ないとESRが減ったのと同じなので、負荷の周波数に依っては発振気味なのかもしれない。しかしこの程度で発振気味という事は、条件的に更に厳しいポリマー固体化は不可能という事になる(注)。このマザーだけに限らず同じVRMコントローラ(FAN5056MV85)を使用したマザーは全部ダメ。外付けで位相補償を行っていれば別だが、この時期のマザーはリファレンス回路を丸写ししているのが殆ど。そこからどれだけ部品を剥ぎ取れるかをメーカー同士で競って?いるわけだ。リファレンスには無い位相補償回路パターンは99%用意されていないだろう。結論として「全固体化できるのはFBループ外の入力コンデンサだけ」である。

 このマザーも全体的に色々と改造したが、なんかVcore出力はオリジナルCHOYOクラスで良いような気がしてきた。WGクラスで不都合が出るようでは制約があり過ぎ。設計上は現実では有り得ない最悪条件に於いてもESR≦6.5mΩで足りる。7本立てなので1本当り45mΩという事になる。HSDLでよく使われるFC1000μF16Vでも足りるので、修理だけなら高性能のコンデンサを選択する意味は全く無い。千石で売っているUTWRZ1500μF6.3Vで良いんじゃないか。

注:公開前にツッコミを入れられたが、発振しないように品種や容量を選定すれば不可能ではない。但しその場合は性能向上と言う崇高な目的は果たせない。PCマザーに於いて寿命を考えるのは意味が無いし、性能向上が無ければ全固体化する意義が失われる。

★MLCC実装
 漸くまともに動くようになったところでMLCC実装を行なう。概ねクロック800MHz以下では無用だが、高クロックになればなるほど効いてくる。経験上は1.0GHzを超えたら省略しない方が良い。


mlcc
 なんかイヤな基板だな。レジストがやたらハゲやすいし、ランドの間隔や長さがテキトーでハンダ付けしにくかった。汚いハンダ付けの言い訳じみているが…(^^; 毎回ヘタになっているような気がする。


★部品表

・電解コンデンサ[38]
EC31,33(VRM_Cin):SEI WX1500μF6.3V
EC32(VRM_Cin):SEI WX1500μF6.3V
EC27,28,37,38(VRM_Cout):SEI WG3300μF6.3V
EC34,35,36(VRM_Cout):SEI WX1500μF6.3V
EC42(VTT1.5):NCC KZH680μF25V
EC43(VCC2.5):NCC KZH150μF25V
EC44(VTT1.5):nichicon MF22μF16V
EC49,50(AGP_VDDQ):NCC KZH680μF25V
EC10,15,21(PCIbus_DC):Rubycon ZL470μF16V
EC17,20(PCIbus_DC):Rubycon ZL470μF16V
EC5(VCC5):nichicon MF22μF16V
EC6(SB5):nichicon MF22μF16V
EC8(PLLREF):nichicon MF22μF16V
EC9(VCC1.8):nichicon MF22μF16V
EC11(VCMOS):Rubycon ZL470μF16V
EC12(VCMOS):Rubycon ZL470μF16V
EC24(VCC5):nichicon MF22μF16V
EC45,46(Vmem):NCC KZH680μF25V
EC47(SB5):nichicon MF22μF16V
EC48(STR3):Rubycon ZL470μF16V
EC51(VCC5):NCC KZH680μF25V
EC54(VCC1.8):NCC KZH680μF25V
EC55(VCC1.8):NCC KZH680μF25V
EC1(LINE_OUTR):NCC KZH150μF25V
EC2(LINE_OUTL):NCC KZH150μF25V
EC30(AC97_VccA5):nichicon MF22μF16V
EC7(USB_DC):Rubycon ZL470μF16V

・MLCC[13](SC35,36以外は全て未実装)
SC1,2,3,4,5,6,7,8(CPU_DC):4.7μF10V(2012)
SC34,37,38(VCORE_DC):4.7μF10V(2012)
SC35,36(VCORE_DC):交換しない
SC39(VTT_DC):4.7μ10V(2012)
SC40(VTT_DC):0.1μF25V(1608)

・インダクタ[1]
L11(VRM_Lout):T50-2,#17,9T(393nH/3.14mΩ)

・抵抗[1]
R1059(Q66_Rg):1.5Ω(1608,1/16W)

・パワーMOSFET[1]
Q66(sw_under):Fairchild FDB7030BL

・その他[1]
BZ1(BUZZER):不明メーカー品


★第1次改造終了
 これで計画した改造は全て完成した。あとは微妙な修正もあるだろうが、暫く慣らし運転してベンチマークにかける。目標はFSB166常用安定なのでハードルはかなり高い。果たして少しは向上した部分があるか?もっともこのマザーは長期間使い込んだことが無いので、ノーマルとの違いを体感できるかどうかは分らない。次回記事では実際にFSB166で運用してみる。

今日のSL6RV[2012/06/13]

 KINGMAXのPC2700(128MB)デュアルチャネルからMoselのPC3200(128MB、千枚モジュール)シングルチャネルに換えたらベース145MHz(2.9GHz)の壁を乗り越えられた。更にコア電圧上げで3GHzに挑戦したところ無事クリアー。遂にハズレコアのCeleron2GHzで3ギガ台に突入だぜ。マザーボードはGA-8IG1000 Pro-G、クーラーはあの笊マンだが、やはりこれは「静音系」じゃなくて「冷える系」なのかな。


fsb150_cpuid
 この状態でWindowsを起動して記念にCPUIDをキャプっておいた。勢いでHSDLの各種指定ベンチを走らせて全部完走。しかしビデオカードがQuadro2Pro(偽)なので3Dベンチで誇るものは無い。僅かにπ焼で新記録(1分4秒)が出たくらいだ。OSは98SEで、これだとメモリが最小限まで減らせるのでπ焼には強いハズ。


chache_64k
 しかしクロックの割にあまり速くならないので気になって調べたら、どうもL2キャッシュが半分しか動いていないようだ(^^; OCの影響なのだろうか?どこまでまともに動くのか検証したいけど時間が無い。冷却次第で全部動くのではないかと思う。π焼きはL2キャッシュが効くので1分切れるかもしれない?甘いか。


fsb155_cpuid
 多分ダメだろうと思ったが一応ベース155も試す。何とMEMTEST86完走!クロックは驚異の3.1GHzだ。そのままWindows98SE起動でπ焼したら1分2秒と記録をさらに更新。


hdb
 おなじみHDBenchもCeleron2.0GHzとは思えない尋常じゃない数値(除ストレージ)になっている。コア電圧は1.600Vから設定最大の1.760Vに上げている。浮動小数点演算の半分程度しかない整数演算の遅さがモッサリの原因なのだろうか?たしかに整数演算だけならP!!!でも到達できそうな数値だ。


cache_32k
 更にL2キャッシュが働かなくなり、遂に64kBもヤバくなってきた。お陰でGOGOベンチのように3GHzの時より遅くなってしまったベンチもある。がしかし、一連のCAP画面のPNG画像を作成するのも体感で判る位速くなっていた。P!!!並みの性能と蔑まれた北森セレでも頑張れば速くなるものだ。

 最終的にBIOS起動だけなら3.22GHz(ベース161)まで立ち上がった。そこでMEMTEST86+に入ると最初のテストでエラーを吐いて止まるが…。しかし初期型ハズレ品と思っていたこのコアだが、純空冷でもなかなか伸びるので驚いた。もっと強力に冷やせば恐らくこのままOS起動に持ってこられるのではなかろうか。


 3ギガを余裕で突破したので現段階の目標は果たせたかな。次の目標はベース200なのでかなりツライぞ。それこそ液体窒素ぶっ掛け位しか手が無い。HSDLは空冷専門だから微妙に目標166MHz辺りで止めるかな(^^; Web上ではVcore1.850VでFSB640(ベース160)でベンチを取っているのを見た事がある。とりあえずこの記録は努力せず超えたいな。

注:前回挑戦はP4B533でベース144MHzで死亡。P4B533の方がシングルチャネル+メモリ設定を緩められる+電圧上げられるので耐性は高いっぽい。


GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その3)

続・古のマザー GA-6OXT(その1)
続・古のマザー GA-6OXT(その2)
GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その1)
GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その2)
GIGABYTE GA-6OXT テスト編(その1)


★修正してみる
 改造でおかしな病気が出てしまった。これはソフト的な問題ではないだろう。思いつく原因を一つ一つチェックしていく。


1.合成ESR
 ひょっとしてコントローラが不安定になっている?イヤイヤ、このコントローラは極を内蔵しているタイプだからこの程度なら大丈夫。原型のRC5051時代でも1.9mΩ以下まで耐えた実績がある。それより後の製品が1.7mΩで不安定になるとは思えない。これは除外しても良いかな。


2.コンデンサの位置が悪い
 EC35の位置が悪いのではないかという気がする。インダクタの後ろだからなあ。流れから行けば方向が逆戻りという事になる。高周波は勿論の事、低周波・直流でも問題が出るように見える(経験上は)。それよりもっと拙い事に、このコンデンサのサブプレーンからフィードバックが取られているのを発見。フィードバックに与える影響はこれで決まるのかもしれない?やってみよう。しかし結果は何も変わらなかった。こいつは無実だったのか(^^; えろうスンマヘン。


3.総容量
 設計では16800μFだが改造版は23100μFである。この程度で影響が出るとはとても思えない。現に19800μFに減らしても何も変わってこなかった。しかし現実に不具合が出ているわけだから設計値に近づけてみよう。

 EC34、35、36を元の値である1200μFに近づけるべくWX1500μF6.3Vに換えてみよう。実はパーツ入れの中に不要なWXを3本発見したのだ(^^ これで元設計との差は900μFとなり無視できる量である。空きスペースも埋まっていい感じだが、結果は何も変わらず。分ってはいたがこれも無実だったか。元に戻すのは面倒なのでこれを決定版とする。そのため計画では合成ESR≦1.7mΩが、決定版では合成ESR≦2.1mΩに落ちている。あー損した。


4.インダクタに問題?
 T60-52に換えたが、スイッチ部分の波形を見てDCRが低すぎるような気もしていた。試しにT68-2をこれに付けてみるか?覚えている人は居ないだろうが、P6STP-FLで実験した奴だ。

 結果はMEMTESTは5秒で止まる事はなくなった。結果論だとインダクタが原因だったという事になるな。この辺り微妙なさじ加減が必要みたいだ。しかしこのままだと今度はリプル分が大き過ぎる。なので直流抵抗はこのままに、インダクタンスをもう少し上げねばなるまい。ちなみに「ネタにならないから元と同じのは絶対に付けるな!」というお達しが出ている(^^


★時間切れ
 時間が無くなってきたのでこの続きは次回。都合により間に別の記事が入るかも知れない。

GIGABYTE GA-6OXT テスト編(その1)

続・古のマザー GA-6OXT(その1)
続・古のマザー GA-6OXT(その2)
GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その1)
GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その2)


 八割がた改造したGA-6OXTだが、実際にCPUとメモリを載せて動かしてみた。


★個別CPUテスト

SL46T
 定格では勿論通常動作。FSB100に挑戦したが、やはりHSDLで最も耐性の低い奴なので起動せず。Vcore昇圧したら動くのだろうか?しかし残念ながらこのマザーはVcore昇圧機能は無いのだ。実験的に一度くらいは上げてみても良い。ハリネズミ冷却でVRM8.5の限界まで上げてみよう。

SL5ZE
 鱈セレ1100である。定格では問題なく起動。一気にFSB133に挑戦したが、やはりHSDLで一番耐性の低いコアなので起動せず。しかし今までとは大きな違いがあった。画面に反応があったのである。ポストコードを調べたら26で止まっているようだ。今まではFFのまま動こうとしなかったので大きな進展だろう。CPU_DCを完全にしたら動くかもしれないと期待できる。なおメモリはNANYA(PC133/CL2)では動かず、HY57V64820HG_T-H使用のハギワラシスコム製品だと動いた。同じPC133でもCL3だから性能は下なんだが、これも相性という奴だろうか。


★5秒病?
 暫くしてから気づいたが不思議な現象が起こる。OC起動限界がFSB129までとノーマルより伸びたのはいいが、何故かMEMTESTが起動後5秒で止まってしまうのだ。位置には依らないのでテストの内容のせいではなさそう。またキッチリ時間が決まっているので温度は関係ない。ノーマルでも起こるのでクロックも関係ないかな。河童(注)では全く起らず鱈だけで発生する。あまりに珍現象なので誰かにからかわれている気がしてきた(^^;

注:SL46T、SL4P8、SL44Jである。鱈とSL44Jなんて負荷としては大差無いと思うのだが。

★まだ全然ダメ
 期待していなかったOC性能がやや上がっている事が確認できたわけだが、おかしな病気も発見してしまった。これが次回で解決したらMLCCを貼って完全なものとしたい。

GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その2)

続・古のマザー GA-6OXT(その1)
続・古のマザー GA-6OXT(その2)
GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その1)


★アルミ電解実装
 面白くも何とも無いので詳細は省略。ほぼ以前のプラン通りに付けた。MF22μFが1個余ったのだが何故だろう…(^^;

6oxt_after
 電解コンの取り付けには特に問題となるような部分は無い。全部抜いてから付けたのでいつもと違って楽なものだ。


ec19
 EC19はフロントUSBコネクタのDCである。このマザーでフロントUSBを使う可能性はゼロに等しいので取り付けるのは止めた。その分は他の省略箇所に回した。


★ヒートシンク交換
 青いヒートシンクはマークまで入っており気に入っていたのだが、OC用にはもっとノースを冷やさなければならない。何しろ大目標はFSB166常用である。残念だが交換するしかない。しかし周囲のスペースが全然ない。

ht
 ノーマルよりはマシなヒートシンクである。本当は色的にもピッタリな青笊を付けたいところだが、生憎それでは予算オーバーなんだな。このヒートシンクもインダクタと同じく故GA-7VKMLSからの流用だ。コイツは動かす気さえ見せずに破棄したので心残りがある。今だったら復活させていたハズだ。せめて供養のため部品を流用してやろう。


★中間計測
 これでVRMが動くようになったので、現段階で正常に動くかどうか実CPUを載せてテストする。このマザーはパワーMOSFETも交換したので、特にスイッチ部分の波形が非常に気になる。そう言えばP6で、しかも壊れていないスイッチを交換したのは初めてだよね。今までの石交換は全て多相VRMで故障品を交換したものだったから。

wave_sw_mod1
 SL46T(Vcore1.500V)を搭載して波形観測。正常に動いているようだが気に食わない。サージが少ないのは遅くなったからでそれは良いのだが、ON部分に低周波のリングバックが見られる。ダンパの入っていない信号線のようだ。これはインダクタがヌケ過ぎだと思われる。インダクタンスはこのままでいいとしてDCRは増やした方が良いな。

 電圧は1.529V(10mV未満はテキトー)で正常。スイッチング周波数は環境により微妙に変動するが、328kHzとほぼ変わっていない。これは速くする必要も遅くする必要もない。


★早速修正が入る(^^;
 性能とは関係ないけど、テスト中に警告ブザーがうるさいのでマイッタ(^^; CPUだけで起動させるとビリビリ鳴って警告するんだよね。これは一刻も早くコネクタ式にしなくては。

beep_conn
 これでうるさい時は引っこ抜いてしまえる。この辺りが一番良くできていたのはP6ISA-IIだね。どこのメーカーもあれを見習ってくれればいいのに。次善は6OXM7Eだけど、あれだとジャンパ分だけ部品代がかかる。


★次回に続く
 これで主な部品はすべて実装された。このまま実用も可能だが、まだ裏面の省略されたMLCCが全く付いていない。次回はこれらを実装するが、アルミ電解のエージングが終わってからだから時間がかかるかも知れない。インダクタは7ZXRにも使ったD850MVのが残っているのだが、現在は良いとして完成までにはこれにするか。


★おまけ
 さて読者の皆さん、冒頭の全景写真で電解コンデンサ取り付けミスを発見できた人がいるだろうか?±を逆に取り付けているのだ。動作前の事前検査で発見したのだが、どうなるのか興味深いのでそのまま電源を入れてみた。5Vラインなので確実にヤバい筈だが。電圧もさることながら、入力コンデンサなのでリプルも物凄いのだ。高価なMOSFETが燃えたら笑ってられないかもしれない。

burn
 ご覧の通り、電源投入後10分くらいで「プシュー」という音と共に防爆弁が抜けてしまった。中身の電解液がゴボゴボと噴き出してきている。しかしこの程度の電圧では爆発はしないみたいだね。とは言え日本メーカー製でも逆電圧5Vは耐えられない。Vcore等3.3V以下だったらそのまま動いたりもするが。イヤそのまま動かれるより、このように直ぐ抜けてくれた方がある意味有難いか。ケースに入れる前に間違いに気づくからね。ムダに根性があると使い始めた頃に抜けちまいます。

 て事で電解コンの±はきちんと確認しましょう。ネタとは言えWXは50円なのでもったいなかったな(^^; 仕入れ時期とルートの関係でWG3300μF6.3Vよりだいぶ高いのだ。いけねぇ、これで総額500円オーバーしちまったかも。ネタだからノーカンね(^^

GIGABYTE GA-6OXT 改造編(その1)

 GA-7ZXRの謎や後始末が長引いて延び延びになってしまった。SDR実験機として活躍する予定のGA-6OXTである。

続・古のマザー GA-6OXT(その1)
続・古のマザー GA-6OXT(その2)

 暖かくなってきたので作業はやり易くなってきた。このマザーは設定的にOCがしやすいので改造して限界を伸ばす楽しみがある。もっとも改造の効果が出るとは限らないが、少なくともOC出来ないマザーよりは楽しみが大きい。オリジナルのコンデンサは一部死亡しているので、そういう点からも改造に対する抵抗は少ない。


★現在の状況
fsb120
 鱈セレだとFSB120が限度だなあ。鱈セレならFSB133、鱈鯖ならFSB166が目標だからまだまだだね。


★コンデンサ除去
 まず何はさておいてもアルミ電解一掃だ。今回は「一刻も早く使ってみたい」という事で、いつもとは違って全部一度に抜いてしまう。このマザーは改造を楽しむより使う方が面白い物件という事だね。

6oxt_remove
 スッキリさわやか、基板上の全ての電解コンデンサが姿を消した。40本も抜くとさすがにひと仕事した気になるな。まあ抜くよりホールなどのクリーニング作業の方がはるかに時間がかかるんだけど。工場だと楽なんだけどね〜(^^;


choyo_out
 これが抜いたパーツ。再利用できるものが全く何も無いのが泣ける。但しいちばんきれいなCHOYO[XG]3300μF6.3Vはノーマル機の方に流用する。例の穴の開いた奴を交換するのだ。GIGABYTEオリジナル保存の為である。


japan_in
 これがこれから付けるパーツである。エージングはすべて終了している。コンデンサは全て日本メーカー製となっている。


★パワーMOSFET交換
 本日は一番面倒くさそうなパワーMOSFET周りである。

15n03l
 これが上下スイッチに使われているIPB15N03Lだが、解析記事でも書いたようにかなり高速のMOSFETである。上側としては良い石なので下側だけを交換する。勿論RDS_ONの低い物が望まれる。それでスイッチが遅くなった分は取り返せるはずだ。


false
 インダクタもMOSFETも除去。ここで問題点を発見。パワーMOSFETが完全に密着していないのだ。上が外したMOSFETで下は基板だが、どう見ても上と真ん中の一部にしかハンダが付いていない。


true
 これは交換要員のMOSFETだが、完全にハンダが回って密着している。オリジナルのタブが熱変色していたのはこれによる放熱不足が原因だろう。これって製造不良と言えるのではないか。


★実装
remove_mosfet
 このパターンは良くない。TO252と263兼用になっているのだが、これで263の石を付ける時にハンダゴテが使えない。分離パターンなので端から温めても真ん中のランドにハンダが流れないからだ。


to252
 どうしてもハンダゴテだけで付けたければ252を使う事である。これだと真ん中のランドしか使われないので問題は無くなる。HSDLにもノートマザーや最近のマザーから外したTO252は多いのでこれでもいいのだが、主に見栄えの観点から263をホットブローで付ける事にした。周りにプラ部品や電解コンが無いのが第一条件となる。だから最初に全部抜いたわけだが。


r1059_1r5
 Q66のパワーMOSFET(FDB7030)を取り付ける。厳密に言えばその前にゲート抵抗R1059から付けるのだが。これは4.7を1.5Ωに減らす。曲がってしまったけど面倒なので直さない。


fdb7030bl
 交換要員はおなじみFDB7030BLである。スイッチとしてはチャージが長くて多少遅くなるが、それ以上に内部抵抗が大幅に減るので確実に発熱は減少する。ついでにノイズも減れば良いけど優先度は低い。


★インダクタ交換
l11
 MOSFET取り付けが終わったらインダクタも取り付ける。これは以前不動のため破棄したGA-7VKMLSから取り外したVRM出力インダクタだ。何のかんの言いながらGIGABYTEマザーからの流用が多い。


★次回に続く
 長くなったので次回に続く。もっともここまで終われば後はコンデンサだけだ。すぐに終わってしまうだろう。

GA-7ZXRの謎(その2)完全解決

 謎は完全に解決した。しかし冒頭で重大な事を発表しなければならなくなった。事故が発生してマザーがお亡くなりになってしまった(らしい)のだ(^^;

GA-7ZXRの謎(その2)
GA-7ZXRの謎(その2)どうやら解決


★S2KバスVref
 どうも低電圧で動かないのはVcoreから生成しているKT133の各種電圧の影響らしいという結論が出た。もしCPUのFIDとかなら他のマザーでも動かない筈だからね。その中で一番怪しいのがS2K_VREFである。

 KT133のS2K_Vref(S2Kバスの基準電圧?)はVcoreの1/2を供給するらしい。これはTC14辺りから取られているようだ。今まで見た全てのKT133マザーの回路(VIAリファレンス?)は抵抗分圧によってこれを実現している。


★計算してみる
kt133_s2k_vref
 これはギガではない会社のKT133マザーだが、他のも大体こんなモノだろう。KT133は0.8Vが標準なのだろうか。基本的な抵抗分圧なので、

Vout=R2/(R1+R2)*Vin
Vin=Vcore

 R1・R2共100Ωなので計算するまでも無く1/2となる。実例では1.350Vが下限なので、恐らく0.7V弱が閾値なのだろう。


a7v_s2kvref
 参考までにこれがA7Vの同回路。やはりR1(R111)、R2(R112)共に100Ωである。これがリファレンス通りなのかな。では我がGA-7ZXRはどうなっているのか。


★しかし実回路は…
 さて改造だが、その前にこの回路って7ZXRの何処にあるんだ?(^^; 知らないままでテキトーに語っていたが、TC14の容量で動作に変化が出たのだからその近くだろう。


r50
 これじゃないか?確かに抵抗分圧してコンデンサで平滑しているな。R1(R50)が12Aなので130Ω、R2(R51)が01Aなので100Ωである。あれ、コイツ他のマザーと違うぜ?これだと電圧が低めに出る。もしかしたらこれが原因なのかも。リファレンス通りなら何ともなかったりして。

 GIGABYTEが設定を低めにしたのは最大の1.850Vで0.8Vになるようにしたのだろう。しかしそれだと低電圧で動かなくなるのは予想できそうなのだが。何しろコア電圧は後々下がる事はあっても上がる事はないのだから、どちらかといえば低目重視の方が良いと思うのだが。


★最適値
 解析の通りR1が130Ωという事は、閾値は最初の予想とは違って0.6V弱と見た。Vcoreの最低設定の1.100Vの時に0.6V程度にすれば良いのではなかろうか。1.100Vの時に0.6Vだから差分は0.5Vとなる。つまり5対6になればいいわけだ。

R1=50Ω、R2=60Ω

 これで1.100Vの時に0.6Vになる。しかし50Ωと60Ωの抵抗などは無い。また両方変えるのも面倒なので、R2を元のままの100Ωに固定する。

R1=82Ω、R2=100Ω

 これで0.6Vになるわけだ。これだと1.850Vの時に1.0V以上掛る事になるが、電圧を上げる事はこのマザーでは殆ど無いので良いだろう。


★実装
r50_2
 計算結果からベストはR1(R50)=82Ω、R2(R51)=100Ωとなった。Vcore=1.85Vの時にヤバそうだが、1.0V程度なら耐えてくれそうな気もする(テキトー)。これなら1.100Vでも動くようになるだろう。


★テスト
 AXL1500DLT3Bの1.300Vで起動テスト。動いた。この結果からS2K_Vrefの下限は0.6V辺りという予想は当たりらしい。もし低電圧で起動しないマザーがあったらこれを見た方が良いのかもしれない。


★事故発生!→完全終了(^^;
 そこで各部電圧をDMMで測っていたら、CLK_Vrefの電圧をチェックしている時にパチンと小さな音がして、とてもイヤな臭いが漂ってきた…ヤバい、どこかが燃えちまったぞ!


clk_vref
 何と基板裏の配線が燃えているではないか。どうもDMMのプローブ先端でショートしてしまったらしい。具体的にはCLK_Vref(3.3Vから抵抗分圧で生成)を直結してしまったようだ。1.15V標準のラインに3.3Vが掛ったのだから燃えてもおかしくない。久々にやってしまった。

 この燃えたラインを何とかして繋いだとしても、恐らくチップセット自体が過電圧で逝かれている可能性が大きい。残念ながら実験はここで終了という事になる。完成できなかったのは心残りだが、まあ色々なノウハウが手に入ったし損は無いと言えば無い。しかし起動画面の撮影くらいはしたかったな。実験自体は成功だったのだが。ブッチギリで独走していたレースの最終コーナーでコケてリタイヤした気分だ(^^;


★これで本当に終了
 いつも「炎上上等」でやってきたが、SAHARA3810といいこれといい、長年手を掛けているだけに惜しんでもあまりある。まあ燃えちまったのはしょうがないので、これで出来なかった実験は、SocketAはK7N2G-L、SD-RAMは6OXT辺りで実験しようと思う。また使い慣れるまで大変だよホント。あ、そう言えばGA-7ZXRの謎(その3)が解明されてないぞ。まあ不人気記事だし、誰も気にしてないからいいか(^^;
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