HSDL.blog.jp

ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

HDD

IDEケーブルのOC

 何の事やらサッパリ解らないタイトル(^^; 前回のICH2のIDE高速化の時に同時に実験したことについて書く。今回も実用性はゼロだがケーブル品質を考えるうえで非常に興味深い。


★IDEケーブル
 ご存じの通りIDE(ATA)ケーブルには40線と80線の二種類がある。前回HSDL45はブートドライブにATA100のバラ犬鮖箸辰震だが、最近ケーブルが足りないので40線ケーブルで繋いだのだ。IDE(ATA)ではケーブルによって速度が決まってしまうのでクロックは33で動いてしまっている。これはICH2ではコントローラのレジスタのオフセット54にフラグがある。


offset54
 御覧のようにプライマリ側は40線で繋がっている事が判る。ちなみに起動後にこのフラグを書き換えてもモードは変わらない(弄っても無駄という事ね)。今回は40線ケーブルに無理やり高クロックを載せて動くか実験してみる。


offset54_2
 参考までに両方とも80線で繋ぐとこの通り。4ビット全てにフラグが立っている。


hdb_ata100cable
 フルスピードだと速度は大体こうなる。本当はもうちょっと速いがケーブルがクソなのかライトが遅いなあ。PC自体のパワー不足も考えられる。


★IDEオーバークロック(^^;
hdb_ata33
 まずはノーマルのATA33の時。上のATA100のフルスピードと比べるとやはり目に見えて遅い。このくらい差があると体感できそうだ。


hdb_ata66
 66に上げてみる。アリャ、やっぱり遅くなっちまったぞ。タイミング的にケーブルに負担のかからないランダムアクセス以外は大幅低下している。


hdb_ata66oc
 だが2回に1回くらいの割合でライトが高速になった!明らかに33ではない速度が出ている。リードが伸びないのは謎だがランダムアクセスも向上している。ノイズの影響もあって通ったり通らなかったりという事か?


hdb_ata100
 ドライブ定格のATA100まで上げてみる。もはや全然ついてこない。何回やっても33にも劣る成績だ。今回はOCだが80線の定格でも速度差が出る事は容易に想像できる。気になってくると夜も眠れないな(^^ VIAスーパーサウスにはATA133まであるので更にシビヤーなIDEケーブル選択が可能になる(かもしれない)。


★終わり
 という事でやはりケーブル品質は非常に重要であるらしい。ケーブルを沢山手に入れて選別もアリか?ちなみにSATAも品質や長さや取り回しで速度が大きく異なるのは確認している。そこら辺のノウハウはまだ現役なので各自やってみてください(^^ 久々にSD研らしい記事が書けた。

ICH2のIDE高速化

 うーん、なんて魅惑的なタイトルなんだろう!と自画自賛。この記事はウソではないが実用的な意味は全く無い。まあ言われなくとも現在ICH2を実用している人は居ないだろうが(^^; 高速化と言ってもベンチマークで僅かにそれと判る程度の微々たるものだ。また一様に全てのドライブが高速化するわけでもない。この辺りで「本当に何の役にも立たねえな…(タメ息)」と解ってもらえるだろう。この記事はマシンをコントロールする楽しみを味わうためだけの記事なのだ(釣り記事とも言う^^)。


★HSDL45
 HSDL45(GA-6OXT)に久々にXPをインストールしてみた。ショボイCPU(この場合SL46T)でAGPビデオカードがどこまで性能を落とすのか数値的に知りたかったからだ。その過程で発見したのがこの高速化設定だ。HSDL45に限らずHSDLのPCはほぼ例外無しにプライマリ・マスターにOSをインストールし、セカンダリ・マスターにデータディスクを繋ぐ事になっている。今回の構成は次の通り。

//HSDL45
MB:GA-6OXT[Rev1.1/F8]
CPU:Celeron566 SL46T(66x8.5@1.50V)
MEM:512MB(PC100x2)
VGA:GC-R96XTG[RADEON9600XT](AGP)
IDE1:ST320011A[WindowsXP SP3]
IDE3:FB lct20 40GB[HSDLDATA1]
PS:SNE KURO500G

 FB lct20はATA66としては驚異的な遅さだが、消費電力が少ないのと高PCIクロックに強いのでいつもデータ取りディスクとして使われている。逆にブートディスクのバラ犬論鼎で速いけど高消費電力(高熱^^)+高クロックに弱いと言う真逆の性格をしている。


★ICH2のレジスタ設定
 ショボイ内容の割に前置きが長くなったが、この構成でXPを入れてICH2のレジスタ設定を見たら次の箇所がプライマリとセカンダリで異なっていた。


offset40_n
 オフセット40の内容。セカンダリはプリフェッチだのファストタイミングだの見た目に魅力的なビットが有効になっていない。これをプライマリと同じにしたら高速化するかも?と言うのが今回の実験。今回のプライマリのバラ犬發修Δ世、ドライブのよっては既にこれらのビットが立っている場合がある。その場合は高速化しないのは言うまでもない。


offset40_f
 やってみた。これで下のプライマリ・ドライブ0と同じになった。これでベンチマークを取ってみよう。


hdb_fast
 上がノーマル、下が高速化。微々たる量だが速くなっている。誤差の範囲ではなく何十回やっても確実に速くなっている。体感は絶対に不可能だが…(^^;


offset40_dmat
 調子こいて"DMA Timing Enable"も1にしてみた。インフォメーション・ファイルがスペルミスしているな(^^ 他人の作品だけどあとで直しておこう。


hdb_dmat
 しかし結果は遅くなってしまった。下と同じにしておくのが良さそうだ。もっと有効な設定もあるかもしれないが現在の所はまだ発見していない。


★終わり
 何で設定が違うのかはよく判らないが、恐らくHDD側にメモリで言うところのSPDのようなものがあるのではなかろうか。設定を高速にしても特に不具合は無いのでこのまま使ってみよう。なおICH4やICH5でもこの設定はあるはず。

半分死んだHDD(^^;;

 その後の腐りHDD。コメントに書いた通り、前回は設定をチョイ間違ったのでやり直し。


★設定間違えた
xp
 前回の記事の設定通りHPAで制限してもWindows上のディスクマネージャから見ると普通に全部見えてしまう。これはHPA設定の時に[0]の"Temporary(一時)HPA"で設定したから。一時的なので再起動したら元に戻っちゃってるんだね。

xp_hpa
 [1]の"Persistent(恒久)HPA"で設定し直せばこの通りハードウェア的に3.2GBのHDDになる。前回これにしたつもりだったんだよ(^^;

cdi_hpa
 左側がSATAアダプタで繋いだNHPAのHDD、真中がIDEで繋いだHPA版、右端がUSB2.0で繋いだHPA版。


★BENCH
 一応XPに繋いだので速度テストしてみる。

bench_ide
 ノーマルIDE接続。3.2GBのHDDとしては驚異的な速さ、おまけに静かである。HDTのグラフはまるでSSDのように直線的で外周速度が落ちない。それもそのはず、プラッタの中で一番おいしい外側だけ贅沢に使った究極のHDDなのだ(^^ もしこれが3.2GBがハイエンドの時代にあったらセンセーションを巻き起こしただろう。

bench_sata
 SATAは上のHPA失敗状態時の計測なので40GB認識なのはご愛嬌。この時HDTは暴れだしたので途中で切った。それはさておき、このSATAアダプタ(変換名人)はフルスピードが出ているのが判る。HDDがもっと速くても行けそうだ。

bench_usb
 逆にUSBだと2.0でもコントローラが遅いので頭打ち。HDDの速度の半分しか出ていない。


★気づいたこと
 8%(3.2GB)の方は音が明らかに大きくなっている。モーターか軸が傾いてしまったのだろうか?それだといつか破綻しそうな気がする。ちょっと楽しみ(^^


★2016/05/09追記
cdi_5lag9ghl
 現在9.6GBの方はP5K-Eに繋いでXPをインストールして使っているが、CDI6.8.2に拠れば「正常」となっている。こんな半分死にかけたボロボロのHDDが正常とされるのだからSMARTなんてアテにならないよな。まあ気分が良いのでこれはこれで良い(^^

半分死んだHDD(^^;

 動作チェック[16/04/07]で不良発覚したSeagate ST340015Aを強引に再利用する。この不良ドライブは先頭からある程度の範囲までは全く正常なので、HPAで制限すればエラー無し少容量HDDとして復活するわけだ。OSでパーティションを切っても同じことができるが、それだとソフト的にゴミ領域が発生するので気に食わない。ハード的に認識された方が気分的にも使い勝手も良い。


=5LAJMT7X=
5lajmt7x_1
 これは正常範囲が8.2%の個体。ST340015Aの全セクタ数は78165360なので、8.2%だと6409559セクタまで使える計算になる。

5lajmt7x_2
 HPAで6291456(多少キリを良くした^^)に設定する。これで3.2GBのHDDになる(3072MB)。元の40GBがたったの3.2GBか…自業自得とは言え厳しい。まあWindows98SEくらいは入るだろう。尤も去年まで3.2GBのHDDを使っていたHSDLなので文句を言う事でもないか。今後は耐久テストのごとく酷使されるであろう。

5lajmt7x_3
 イレーサーで終了LBAがHPAで指定したLBAにデフォルトで設定されるようになっている。


=5LAG9GHL=
5lag9ghl_1
 これは正常範囲が24%の個体。ST340015Aの全セクタ数は78165360なので、24%だと18759686セクタまで使える計算になる。

5lag9ghl_2
 HPAで18874368(容量マシ^^)として設定する。これで9.66GBのHDD(9216MB)になる。このくらいの容量があればWindowsXPでも大丈夫(^^

5lag9ghl_3
 2回目のスキャンディスクはエラーゼロ。これはハードウェア的に9.66GBのHDDになっている証拠だ。10GBに満たない半端な容量が気になるがまあいいか…(^^;


=5LAHM4N5=
 残りの1台は全く認識しないので分解する。このST340015Aは分解した事が無い。コイツのパワーツェナは例のHDDに移植する事にする。それだけでは元は取れないけど一寸は役に立つかな。


 何とか2台のHDDを復活させる事ができた。普通の人ならエラーが出たものはすぐに捨てるだろうが、HSDLは完全に壊れないと捨てられないので厳しいのだ(^^ ちなみに10年以上前だが、エラーの出た1.2GBのHDDを800MBくらいのドライブとして3年くらい使ったことがある(NT4.0のブートドライブとして)。壊れてからが更に長いHSDLだった。

注:次号に訂正があります。

HDDが燃えた!(^^;

 どうも筆者の不手際によるものらしいのだが、先日の「アキバ巡回[15/11/15]」で手に入れたばかりのST340015Aが燃えてしまった。燃えたと言っても猛烈な異臭が漂っただけだが…。HSDLがストレージデバイスを燃やしたのは初めて。他人のが燃えた奴は数件修理したので覚えている人もあるだろうが。


★原因
 実は電源を入れたまま電源コネクタを繋ぐという「やってはいけない」の代表的な奴をやったのだ(所謂ホットプラグ^^)。自分のなら決してやらないけど、HSDLの奴だと面倒なのでついついやってしまう。今までは失敗した事は無かったのだが、今回ついに事故発生してしまった。

 それでも正常に差したのなら恐らく問題無かったのではないかと思う。事実、今まではホットプラグで何とも無かった。がしかし、今回は不確実ながらコネクタを逆に挿してしまったらしいのだ。この場合5Vに12Vが掛かった事になる。「HDDの電源コネクタって逆に挿せるのか?」と思った人もあるだろうが、真っ直ぐなら挿せないが斜めに入れれば挿さる。この場合は片側の電源だけ通電するわけだ。12Vに5Vなら何とも無いが、5Vに12Vが掛かるとちょっとまずいだろう。


★結果…
st340015a_diode1
 こんな風になっていた。タールのような粘り気のある汚れが目立つ。これが猛烈な異臭の原因である。また下の黒い四角いダイオードが曲がっているのは、発熱によりハンダが溶けて曲がったのである。これは相当な発熱で、そのまま電流を流し続けたら恐らく基板も焼けていただろう。更によく見ると基板パターンが一部断線しているように見える。切れていればMLCCとダイオードは5Vラインから切り離されてしまっている事になる。

 この製品は既にSATA時代のHDDなのでIDEでも5Vは生では使われない。5Vは上方のLX12943という謎レギュレータICにぶち込まれるのだ。これで5⇒3.3Vに変換するのだろう。何しろボード上にはメインコントローラとモーターコントローラ、あとはキャッシュメモリしかない。電源を使うところはもう殆ど限られている。キャッシュメモリは寒損K4S161622E-TC60という166MHzのSD-RAMである。昔はEDOで5Vなんてのもあったが、アレだとメモリも燃えてお亡くなりになっているだろう。


★故障?解析する
 さてこれは筆者の不手際なので特に怒りも無い。海門はカマと基板がヒモ付きで互換性も無いのでニコイチも不可能だし、このままスッパリとゴミになるしかないのだが、なにしろこのHDDは今日がデビュー戦なのである(^^ このまま捨てるのはあまりに忍びないので出来ればもう一度動かしたい。上に書いたように12Vモーター系は無事だし、LDO?が死んでいなければ動くんじゃないのか?


st340015a_diode2
 まずはダイオードを剥がす。コイツは恐らくもうダメだろうな。自己発熱でハンダが溶けるほど熱せられたのであるから。外したら臭いヤニを落としてやる。ヤニを落として判った事だが、ラッキーにも配線は切れていないようだ。レジストが高熱で燃えただけで助かった。ダイオードが身を挺して止めたのかもしれない…一寸希望が見えてくる。


on_qe
 外したダイオードの刻印を見てみる。写真では横向きなので判らないが、このオン蝉のQEというのは5Vのパワーツェナーだ。なぜこんなモノが入っているのか?というと、実は今回のような事故を防止する目的なのかもしれない(未確認)。ハッキリとクラックが入っている。上の予想通りこのダイオードはお釈迦である。パワーツェナーの手持ちなんて無いだろうな。無くても動きそうだけど、恐らくこんな事故を防止できるので付けた方が良さそう。

 だが今回は付けないで動かしてみる。まずは基板だけ電源を入れてみる。発熱も無いし怪しい現象は何も起こらないので、少なくとも他にショートしている所は無いようだ。では自信を持ってカマに取り付けてみよう。


st340015a_info
 御覧のようにダイオード以外はどこも壊れていなかったようだ。海門のATA100〜の奴はレギュレータICとパワーツェナーのお陰?で逆接続しても壊れにくいらしい。やっちまってもアッサリと諦めないで試す価値はある。


★気になるところ
st340015a_motor
 どうもモーター出力端子が電蝕しているように見えるのだが…。これによる不具合にも気を付けなければならない。尤も電流はソコソコ大きいので、この程度ではまだ接触不良になるほどではない。この電蝕らしき現象は上の事故とは何ら関係なく、前使用者の環境が劣悪だった?ことにより起ったものである。

HDD解体新書

 金属ゴミの日が近づいてきたので壊れたHDDを解体する事にした。


201311280
 写真は左からIBM DPTA-371360、寒損HD400LD、海門ST3200827A(7200.9)である。それぞれ13.6GB、400GB、200GBである。オイオイ、こんな大容量のを捨てるのか?こっちは日頃から3GBや4GBを使わされているというのに(^^;

 このドライブは全てHSDLの不用品箱に入れられていたモノだが、どれも全く認識しないらしい。がしかし、俄かには信じられないので動作チェックしてみる。バラして接点を掃除した後のチェックでは7200.9は認識した。但し動いたと言っても非常に調子が悪く実用可能とは思えない。だがまあ認識したので解体は延期する事にした。この辺りは非常にセコイ(^^;


201311281
 IBMから片づけるかね。勿論まずはコントローラ基板を外す。普通のトルクスなので問題は全く無い。


201311282
 DPTA-371360の基板。メインプロセッサは三菱、物理層はオリジナル、モーターコントローラは日立、メモリは沖。基板自体の製造は日立かな?


201311283
 次はいよいよ釜の解体だ。この蓋を取ってしまえばもう後戻りはできない。永久に使えない金属ゴミとなるのだ。シールを剥がさないとネジが二つ出てこない。このシールは容易に剥がれた。


201311284
 開けました。相変わらず美しいプラッタの輝き。このような超高精度のパーツを見ると目が洗われる思いだ。


201311285
 全ての部品が取り外されたフレーム。金属ゴミとしては非常に価値が高い(^^


201311286
 次はサム損。このメーカーのをバラすのは初めてなので興味深い。聞く所に拠ればほとんどの部品が外製らしい。開けてみたら確かに、最も得意とするメモリを除いて全て外製だった。基板はトライポッド、コントローラはMarvellと日立、ヘッドはTDK、モーターは日本電産等々。何処かで見たようなデザインなのは致し方ない。菱形の箱は乾燥剤だ。


201311287
 基板は世代が新しい分だけスッキリしている。トライデントがコードネームなのかな?


201311288
 DPTAよりサム損の方がメディアが分厚いので驚く。厚みは1.3个如DPTAは0.8个世らその差は一目瞭然。ある程度厚い金属板は何かに使えそうなので保存しておく。一枚毎に整流板?と思われる仕切り板がある。

 ちなみにDPTAの方はガラスではなくアルミだった。DTLAはガラスだったので、その場合は気を付けないと割れて30分くらい大掃除をさせられる。マヌケな奴は手を怪我するかもしれない。


201311289
 クジラの解体?は終わった。ネジは全て取っておく。他に使えそうなのは基板上の部品と釜の蓋。蓋はHSDLシールドの原料になる(^^ 金属は自治体の金属ゴミへ、僅かに残った不燃ゴミと分別してきちんと捨てる。非常に良質な金属なので回収されて再利用される事だろう。

HDDで無駄に遊ぶ[2013/06/27]

 パーティション開始セクタがSSDやAFTじゃなくても何らかの影響が出るのかどうか気になる。そこで古代ドライブを使ってHSDL版パーティション・アライメント実験をやる。半分はバカ記事に入れても良いかもしれない。


★HDDについて
90680d4
 DiamondMax3400(90680D4)というDMA33時代の6.8GBのHDDである。1998年10月製造なので何と製造後15年の物件だが、奇跡的な事にメディアも含めどこにもダメージが無い。こんな古いのを現役で持っている奴はそうそう居まい。もっともこの実験でくたばる可能性も無い訳ではないが…(^^; 昔のマザーだと古いのしか付かなかったりするので、このような古代のドライブもHSDLにとっては貴重なのだ。そう言えばソケ5や7を最近は扱っていない。それはさておき、このドライブは前世紀のIBM-PCのパーツらしい。


vega_2
 コードネームはVEGA IIだ。この時代の角ばったケースが良いね。いつもながら12V電源ノイズが恐ろしく少ないのは幕の特徴だ。5Vの方も自信があるからか1608と2012の少容量MLCCしか入っていない。他社なら5V・12V共に15〜22μFのタンタルが入っていて、それでも幕に相手にされなかった。昔はサウンドPCやメディア焼きには幕しか選択肢が無かったね。但しOCには極度に弱い(PCI35MHzでネを上げる)ので極限実験には使えない。基板はビデオカードでもおなじみのTOPSEARCH、98年35週製造。

 古代のHDDなので勿論512バイト/セクタである。理論上はSSDやAFTとは違ってパーティション・アライメントの影響は受けないハズだ。でも何らかの影響がある気もする。何故かと言うと、HDDは1セクタリードと言っても、FDDのように素直に1セクタ読んでいるわけでは無いらしいからだ。内部キャッシュも絡んで、もっと複雑な高速化アルゴリズムのようだ。まあこの実験は殆ど思いつきの暇潰しだけどね(^^


★ノーマル
par_normal
 御覧のようにXPでフォーマットされたこのHDDはオフセットが32256になっている。実にハンパで気に食わない。


★64セクタ
par_opt0064
 次に最適化という事でHidden Sectorsを64にしてみた。Statring Offsetが32768とキリの良い数値になっている。この方が気分だけは良い(^^


★128セクタ
par_opt0128
 SSDではHidden Sectorsは128が良いらしいので試してみた。Statring Offsetが65536とこれまたキリの良い数値になっている。容量は微妙に減るけど。


★2048セクタ
par_opt2048
 Hidden Sectorsは2048でStatring Offsetが1048576。Vista以降8まではこれが標準らしい。容量は更に減る。


★結果
 上の各設定でベンチマークを取ってみよう。CDM、HDB、HDTを使うが、HDTの転送速度はセクタリードだから関係無いだろう。

 書き忘れたがフォーマットはFAT32である。左から順にノーマル、64、128、2048セクタ・オフセット。


hdb
cdm
hdt
ノーマル版:DMA33だが思ったより速いので驚いた。流石Maxtorだな…まったく惜しい人を無くしました。シーケンシャルアクセスの数値から見て、13MB/sがこのドライブの速度限界なのだろう。

64セクタ:最適化したが誤差程度の違いしかない。ちょっと気になるのはHDTのランダムアクセスの収束具合。速度に直接結びつくほどではないし、もちろん体感などは不可能のレベルだが。CDMの容量表示が1MB減っているのは正常に設定されている証か。

128セクタ:最高数値も出たが誤差程度の違いしかない。がしかしランダムアクセス速度の収束幅は更に狭まった。誤差と言うか偶然かも知れないが、加えて20%辺りの落ち込みが更に減っている。

2048セクタ:128セクタから比べると僅かに数値が低下している。やっぱり想定誤差にしか過ぎないのか…。容量が減るのでノーマルの方がマシだ。


 見事にベンチの数値が揃って実験が上手く行ったことを表している。と同時に今回の実験の意義も完璧に失われた事になる(^^; HDDにはアライメント調整ではなくクラスタサイズ最適化の方が速度に効果があるんじゃないか。いずれ実験してみるつもりだが。


★テキトー考察
 そもそもXPの63セクタと言うハンパな数値は何処から出てきたのだろうか。それは恐らくトラック当たりのセクタからだろう。つまりXPは頭に1トラック分の余白を取っている事になる。そう考えると旧来の512バイトHDDでは63セクタの方が物理的には良さそうに思えるが、見栄えの面からは64セクタの方がキリが良い。トラックあたり64セクタにしてほしかったな(^^ もっともLBA時代となってはトラック当たりのセクタ数も不定だし、セクタ並びもインターリーヴで単純じゃないので無意味かもね(デフラグも無意味?)。


★おまけ
par_opt126
 63×2=126セクタもやってみようぜ。これで2トラック分潰した事になる。結果は全然変わらなかった。当たり前か。容量を損するだけだね。ちなみに上で20%の落ち込みが減るのとランダムアクセスが収束していく理由はこれで分かった。温まってくるとドライブが調子が出てくる→バラつきが無くなるだけみたいだ。判ってみると「なーんだ」って感じだが。


★終了
 結論を言えば「速度に対する影響はない」という事だろうか。希望としてはもっと意外な結果が欲しかったのだが。次回はUSBメモリで試したい。更にその次はHDDのクラスタ長最適化かな。

よしとみ、また騙されるの巻

 P35 Neo-FをテストするためOSをインストールする事に決定。HDDを繋げて領域確保しようと思ったら全くシカトされた。何回やっても未領域のままなのだ。第一時間が掛かり過ぎる。20GBの領域確保に15分も掛かるか?そこでK8T Neo-FSRに繋げたら、BIOS POST段階で既に異常に気付いた。ドライブネームが滅茶苦茶になっていたのだ。ドライブがブチ壊れたのか?これは今日の買い物[2012/07/15]で手に入れた幕の32049H2で、入手時にGA-6OXTにて完全動作を確認してから保存していたので壊れるのはおかしい。保存中に自然に壊れるドライブなんてあるものか。しかし他ならぬ幕のジャンク品だからあるかもしれないなあ(稍弱気)。

 釜が正常なのに表示がおかしいという事は、恐らくコントロール基板が原因だ。具体的には釜と基板が接触不良なんだろう。という事で基板を外して接点を磨いてからマザーに付けると、相変わらず意味不明だが先程とは表示が異なっている。やはりこれか!と何回もやり直すが、記号がランダムに変化するだけだった。気が短い筆者は早くも怒り爆発でこのHDDを放棄決定。修理は時間の無駄だし代えはいくらでもある。代わりにIBM様の悪名高きDTLAを付ける。で、表示を見たら何とコイツもネームが文字化けしてるじゃないか…ああ、もう判った。


ide_cable1
 という事で、突然ですがあなたが犯人ですm9(^^ どうもコイツの外側の黒い方のコネクタが一部接触不良らしい。ケーブルを変えたら難なく正常認識されてフォーマットも完了した。何てこったい。もう少しで正常なドライブを棺桶に叩き込んでしまうところだった。ドライブはかなり早く解体されるので危ないところだった。皆さんはもう使っていないかもしれないけど、パラレルのケーブルは接点が多いので気を付けよう。


ide_cable2
 それにしてもこのケーブル、よく見たら2000、ATA-66とある。これは2000年製ATA-66ケーブルという事だろう。ATA-100ですらない古いIDEケーブルなので、ハッキリ言ってもう寿命と言って良いのではないか。この時代のジャンク品はドライブやマザーなど能動機器だけではなく、ケーブルのような受動機器も寿命が近づいている事を実感させられる。ケーブルとていつまでも使えるわけじゃないのだ。


ide_cable3
 ちなみに件のケーブルは不良コネクタ部分を切り捨て、「ちょっと短いシングルドライブ用ケーブル」として生まれ変わった(^^ もう捨てろって?いやいや、壊れてから活躍するのがHSDLのいつものパターン。長さが短いので特殊用途だけどね。


 ああ〜、また人生貴重な時間を無駄にしたな…。

HDD修理[2012/07/12]

 久々にHDD修理が持ち込まれた。例のFBパラレル期のマクスター94610U6である。致命的欠陥により炎上事故が多発しているモデルだ。またやっちまいましたね。幕のドライブについては下記記事参照の事。

古のHDDスペシャル「HDDのノイズ」
久々大物(HSDL比)HDD死亡

 以前から書いているが、筆者は特に修理が好きなわけではない(得意だが)。しかし最近の記事は殆どビデオカードの修理で、いい加減飽きて嫌気がさしていたので渡りに船で引き受けたのだ(^^


★故障部分の確認
before
 燃えた基板はどこが燃えたのかよく判らないので掃除する。ファミレスで受け取ったので、おしぼりでテキトーに拭いたらパーツの残骸が全部取れてしまった(^^; と言ってもこのモデルは既に弱点は判明しているし、同時に故障原因も判明している。L201とL202が過電流で燃えているだけだ。


seijou
 燃えていない基板はこうなっている。これと比較すれば判るが、やはり12Vラインに入っているパラのFBが燃えている。オーナーの話では電源を入れた状態でHDDの位置を少しずらしたらいきなりバチバチと燃えたらしい。

‥展擦鯑れる。この時点では全く正常動作。
HDDの位置を動かす。コネクタが少々動く。
この時、一瞬12Vラインの接触が断続した。
て虻鄰罎涼蚤海砲茲辰12Vラインに突入電流が発生。
ゥ僖蘋楝海FBが許容オーバーで連続的に各個撃破。

 これが基板炎上の顛末であろう。釜部分に悪影響が無ければ最悪でも基板交換で何とかなるわけだが、今回はこの程度で基板交換はもったいないので交換せずに治す。

 ちなみにMAXTORはIBMやSeagateと違い基板交換可能である。基板が同一なら容量もテキトーで良い。このモデルは20GBの釜に40GBの基板を付けても20GBで動作する。逆も恐らく可能だろう。容量は釜で規定されるようだ。この部分はユーザーにとっては好ましい互換性だ。過去記事の「久々大物(HSDL比)HDD死亡」を参照の事。


★修理開始
after1
 焦げたカーボン状物質を除去する。まだよく判らないが、あまりこするとパターンが全部取れてしまうが、地が出るまで慎重にこする。黒い煤のようなものがかなり多かったのは、傍のコネクタのフラックス残滓に引火したのかも。


after2
 次にハンダ付けするポイントを例の1980円リューターで削る。少々パターンが吹っ飛ぶが、弱いランドは使えないので遠慮なく吹っ飛ばす。


after3
 あとはFBでブリッジして繋ぐ。パラ接続にはせず一つにまとめる。万全には少々足りないが、ヒューズ替わりにわざと弱さを残す。ちなみにもしこのFBが燃えなかったら、モーターコントローラやレギュレータICが死亡して修理不能になった可能性も高い。IBMのHDDにはここにヒューズが入っていたくらいだ。日立になったら速攻で除去されたけど…(^^;

 完成したら電源を入れる前にコネクタをチェックする。12V・5VとGND間をテスターで測り、0Ω近くの低抵抗になっていないかチェックする。これが0Ωだと電源は瞬時に落ちてしまうので動作しない。これで基板の絶縁性もチェックできる。合格すれば焦げた基板の絶縁は全く気にする必要はない。正常なら12Vラインは80〜90kΩになっているハズ。大きく違っていたら何かミスしている。


biospost
 来ましたどー。全く問題無く認識成功。すぐにパワーマックスでチェックする。もちろん全てのテストに合格する。


★修理完了
 ということでこの時期のマクスターは燃えやすいので気をつけましょう。修理後はFB強化しているのでもう燃える事は無かろう。ちなみに内部データはこの部分が燃えても全て残っているので心配ない。態々サルベージ業者に頼む必要はない。この程度の故障で高額を吹っ掛けられたら100%詐欺師だから別の業者にしよう。HSDLに持ってくれば1時間もしないうちに動作チェックまで完了する。

今日のHSDL[2012/03/01]

★Web記事より

・素人には考え付かないような理由によってファンの劣化が起るらしい。電食か…PC用のスイッチング電源なんて正にこれに当てはまるんだが…。スリーブファンだとあまり関係ないのかな?もっともファンを水洗するようなHSDLには関係ないか(^^;
http://www.sanyodenki.co.jp/products/sanace/fanden.html


★DTLA
 HSDLの2号DATADISKであったDTLA-305040をD540X-4Kに交換した。このDTLAシリーズは数あるIBMのHDDの中でも歴代ワーストワンのクソドライブだった。2010年に使用中ロックしてから放置していたが、漸くこれで安心して37号機が使えるだろう。外したDTLAはゼロフィルしてからスキャンディスクにかけてみた。もちろんMHDDのやつで、マイクロソフトのスキャンディスクは使わないよ。あれほどテキトーなソフトは無いから。

< 3ns:229
< 10ns:311603
< 50ns:3522
<150ns:1
<500ns:2
>500ns:1

 やはりいくつかのウィークセクタが出てきており、スキャンの最中にワーニングが出ていた。此奴らは早く死んでくれれば代替セクタに置き換わるんだけどな。今後は壊れても良いシステム(起動)ドライブに使われることになるだろう。


★コメントする人へ
 初めてコメントする人はその旨書いてください。初めての人とそうでない人はこちらの対応が違うので。滅多に書かない人も忘れているから書いた方が良いかな(^^; こちらで過去コメントを遡って探すのが面倒になってきたので協力をお願いします。あと「名無しさん」「通りすがり」等は消します(ここは匿名掲示板ではないという意志表示)。
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