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ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

HITACHI

HITACHI FLORA 330 DK4

★禁断のL46?!
l46_before
 これはアナログとデジタルのグラウンド接続用である。ノーマルでは何も付いていない開放状態である。念の為に書いておくが、直流的に完全に絶縁されているわけではない。導通チェッカー等で測って騒がないように。


sound_gnd
 光に透かすと判るが、このようにサウンド(アナログ)部は他の部分と完全に分離されている。皆様のマザーボードのサウンド部もなっているはず。左端の水晶発振子と78M05の間に、件のL46のランドが見える。


l46_after
 拾った(多分600Zと思われる)FBで繋いだ。これを接続した場合の効果についてはデジタルオーディオヲタにでも聞こう。止め処も無く薀蓄語りだすぞ。ちなみにグラウンドに一家言の無いオーヲタは常識人・キチガイを問わず二流なので、そいつの話は全て無視して構わない。


noise3
 接続前と後で測定してみた。大差無いと言うか全く違わないと言うか…イヤ寧ろ全体としては増えたような。低周波部の突起が無くなるのじゃないかと期待していたのだが甘いか(厳密に言うとDCが落ちているのだが)。FBで接続する以外に色々試してみるのも良い。

FB(フェライトビーズ)について

 FBの等価回路はリアクタンス分Xと抵抗分Rで表され、その静特性はRとXとこれらを合成したインピーダンスZで表される。通常は静特性公称値は100MHzでのZ値で表す。低周波領域ではX分が支配的でありインダクタとして機能し、高周波領域ではR成分が支配的になり抵抗として機能する。このXとRの切り替わり点をR−Xクロスポイントと呼ぶ。

 R−Xクロスポイントが高周波にあると100MHzのZが大きくなり、インダクタに近い性質を示しノイズを発生源に反射する。R−Xクロスポイントが低周波にあると、低周波から広い周波数範囲で抵抗として機能する。このタイプはノイズを反射ではなく吸収して熱に変換する。

 可能な限りR−Xクロスポイントの低いビーズを使用するのがよいが、目的の信号も減衰しないように選ばなくてはならない。またRdcが低くSRFが高いものを選ぶ(SRF以上ではコンデンサとして機能しZは下がる)。

(以上TDKの資料による)


★疑問点
c433_434_1
 C433、C434はAD1881A(AC97 Codec)の出力ACカップリングコンデンサだが、容量が4.7μF(正確には判らない)とチョイ大きい。リファレンスデザインでは1μFが指定されているのだが、もしかして音が歪みっぽいのはそのためなのか。コーデックICを弄った事は無いに等しいので、何か筆者の知らないノウハウがあるのかもしれないが。

 しかもこれMLCCなんだけど…オーディオのカップリングに通常のMLCCを使うのはどうかと思う。これは本来は積層フィルム等を使うべきところだろう。所詮はAC97だからどうでもいいとも言えるが…。MLCCは気温などの環境や、バイアスなどの電気的理由で特性が乱高下するいい加減なデバイスだ。極端に言えば音量に依って大幅に音が変わってくる事になる(LRチャネル間ゲイン・ミスマッチも気になる)。

 HSDLにはチップ積層フィルムのような上等な物は無いし、2012だとタンタルですら在庫が無い。不本意ながら同じくMLCCで容量だけ1μFに減らしてお茶を濁す。本当は補助的なパスコン以外の信号系にこれは使いたくない。
c433_434_2
 何か汚いのはケチって外し部品を使ったため。元の奴を外す時に下の1608のMLCCが外れてしまったり散々だった。周りの背の高い電解コンデンサが邪魔なんだよ。


 リファレンス電圧端子のバイパスTC51は、チップのピンから少々離れているが改良は諦める。TDA1308の出力カップリングはリファレンス回路でも100μFだった。LXV120μFを適当に付けたけどこれでよかったみたい(但しローインピーダンス出力時)。消費電力が意外に大きく、コーデックチップの発熱が多いのが気になる。しかしヒートシンクも意外と値が張るので諦める。こんな物でも音が気になる人は付ければ?

 マウス改良の時も書いたが、一つ一つ見直すと限りなく難癖が付けられるな。HSDLは音が出れば良いのでサウンド部の改良はしない、等と言いつつサウンド系も気にしまくってますね。なはは(^^



★現在の状況
hdb

 シェアメモリでメモリ激遅だけど、Mpegエンコードだって結構速いんだぜ。下のネットバースト君よりも絶対値で速い(クロック効率だと大差が付く)。

--- GogoBench 3.13a (May 25 2004) ---
[DLL] ver. 3.13 ( May. 20 2004 )
[O S] Microsoft Windows XP SP2
[CPU] Intel Pentium 3-S/M/T (Tualatin)/1496.5MHz
GenuineIntel ID : 0/0/6/B/1 SPEC : 0x0383F9FF

[速度] 11.65倍速 [設定] Q=0 FPU
[速度] 12.65倍速 [設定] Q=0 FPU MMX
[速度] 18.41倍速 [設定] Q=0 FPU SSE MMX
[速度] 19.54倍速 [設定] Q=5 FPU
[速度] 19.65倍速 [設定] Q=5 FPU MMX
[速度] 36.92倍速 [設定] Q=5 FPU SSE MMX
[速度] 23.99倍速 [設定] Q=8 FPU
[速度] 23.59倍速 [設定] Q=8 FPU MMX
[速度] 50.62倍速 [設定] Q=8 FPU SSE MMX


 参考までにこれがノースウッドCeleron2.0GHz。DDRメモリでSSE2が使えるのに、Q0以外では鱈セレに負けている。ノースウッド128k使えね〜。浮動小数点演算は速いのだが、整数演算が鱈セレより遅いようだ(Q8だと浮動じゃなくて固定になるんだろう)。消費電力も考えればネットバーストを実用する気にはなれない(なれなかった)。

--- GogoBench 3.13a (May 25 2004) ---
[DLL] ver. 3.13 ( May. 20 2004 )
[O S] Microsoft Windows XP SP1
[CPU] Intel Pentium 4 / 1992.7 MHz
GenuineIntel ID : 0/0/F/2/7 SPEC : 0xBFEBFBFF

[速度] 13.18倍速 [設定] Q=0 FPU
[速度] 13.81倍速 [設定] Q=0 FPU MMX
[速度] 18.26倍速 [設定] Q=0 FPU SSE MMX
[速度] 18.92倍速 [設定] Q=0 FPU SSE2 SSE MMX
[速度] 22.13倍速 [設定] Q=5 FPU
[速度] 22.24倍速 [設定] Q=5 FPU MMX
[速度] 34.69倍速 [設定] Q=5 FPU SSE MMX
[速度] 35.97倍速 [設定] Q=5 FPU SSE2 SSE MMX
[速度] 26.62倍速 [設定] Q=8 FPU
[速度] 26.33倍速 [設定] Q=8 FPU MMX
[速度] 45.07倍速 [設定] Q=8 FPU SSE MMX
[速度] 47.00倍速 [設定] Q=8 FPU SSE2 SSE MMX



 遂にネタが尽きた(サウンドまで手を入れてしまった)。FLORA(S520L)は暫くの間休眠に入る。惰性で続けてきたけど、あんたらもフローラの記事飽きたろう?(筆者は飽きた)

HITACHI FLORA 330 DK4

★3.3V出力コンデンサ
 どうも3.3Vの波形が気に食わない。シミュレーションでは使えたのだが、実際に動作させた感じが悪い。具体的に言うと軽負荷の時の安定性が良くない。容量を2/3に減らしたのが影響を与えているのだろうか。

cout_v33
 片方に12.5φが付きそうだったので、ルビコン3300μF10Vを付けてみた。これで総容量は4300μF(ESR=12.8mΩ)となり、オリジナルの3000μFを大幅に超えた。片方が1000μFなので、総容量が増加してもドン臭くはならないだろう。余ったZL3300μF10Vも僅かながら消費できた(←重要)。ついでに言うと見た目も良い。

 スイッチング波形を見てみたら、デューティー比の変動(電圧調整の頻度・度合い)が劇的に少なくなっている。げげ〜!やはり容量を減らしすぎだったのかも。悪いのは気分だけじゃなかったね。オリジナルに負けてしまった…。

HITACHI FLORA 330 DK4

★ノイズ観測
 サウンド系のコンデンサを交換した事もあり、無駄と分っていてもノイズの量を確認してみる。

 このグラフの意味する所は、60秒間の各周波数域のノイズの最悪値である。もっと長期間観測した方が絶対値としての精度が高くなるが、波形が全体的に上昇して線が細くなるだけで傾向は変わらなかった。このグラフのノイズと実際に聞こえるノイズは等値ではないが、ある程度比例関係にあることは確認している。

noise1
 これは第二次コンデンサ交換までのフロアノイズ波形。大部分の可聴周波数域に於いて−90dBを下回っている。1kHz未満の低音域に妙な突起があるのが気になるが、マザーボードのオンボードサウンドとしては合格と言えるのではなかろうか。元々のノイズが少ないので、コンデンサ交換程度の安易な手段で下げるのは難しいかもしれない。

noise2
 やはり殆ど変化は無いようで、むしろ増えている部分もある。しかし実際には可聴ノイズが明らかに減っており、これは低周波部の波形が微妙に改善されたことによるものらしい。高周波部は殆ど聞こえないので、頑張って改善してもあまり報われそうに無い。

 なお20kHz以上で急激にノイズが減っているが、これはLPFによる意図的なゲインの低下だと思われる。実際のPCBノイズは直線的に高周波まで伸びている(はず)。


 通常ノイズは音質と違い好みは反映されない。「多い・少ない」が絶対的な評価基準であり、例外無しにゼロが最も望ましい姿である。言い換えればノイズというのは「音が正常に出ているか出ていないか」と言った低レベルの問題であり、「ノイズの多い状態は音質評価以前の問題」と言える。ノイズは測定器などによって確実に評価が可能で、オーヲタがイジメられた時によく使う「これが私の好みなんです(逃)」といった私情を挟む余地は全く無い。



★付記:興味深い傾向

1.クロック周波数によってノイズは増減するだろうか?
noise_fsb
 濃い方がFSB100(SL656)、薄い方がFSB133(SL3XW)である。クロック自体はFSB100の方が高いのだが、低周波部のノイズはFSB133の方が高い。高FSBがノイズ発生源なのだろうか。Duronを搭載したS21Pもノイズが多かったけど、あれもFSB200の悪影響か?


2.OSのよってノイズは変わるだろうか?
noise_os
 濃い方がXP、薄い方が98SEである。理由は判らないが、この観測方法では98SEの方が全域に亘って約10dBほどノイズが少ない。セコセコした細かい改造の意味を全く失わせるくらい差が大きい。異なるOS間での比較は全く意味がないことが判る。これからはOSも明示しなくてはいけないな。
 これについては今日のHSDL[2009/04/25]の「★謎が解けた!(結構マヌケ)」を参照の事。

HITACHI FLORA 330 DK4

★再度使ってみる
 今回はXPSP2をインストール、更にOCにも挑戦。しかしFSB133MHzではすぐに固まってしまった。ノーマルだとCPUの能力とは裏腹に遅い。2D、3DグラフィックはRiva128に全ての分野で大敗した(このチップの性格からしてどうでも良いけど)。エンコードなどは結構善戦したが、メモリの遅さは如何ともしがたい。

sl656
 なんで1200MHzが離れているんだろう??


 OCはFSB124(CPU=124,MEM=124)で漸く動いた。ただし充分に温まっていないとESRの関係で?固まる場合がある。クロックは起動してからCPUFSBで変更した。
fsb124


 やっぱりシェアメモリのチップには、2D/3D共にディスプレイ・キャッシュが必須なのでは…。シェアメモリでも満足行く=足を引っ張らないチップセットはAMD780辺りまで待たねばならない。ちなみにPCIにVGAを繋げば多少改善されるが、そんなカッコ悪いことは少なくともHSDLではやらない。

 あまり変わってこないが、これは来たるべき「最強(最狂)フローラ」へのプロローグに過ぎない…まあ楽しみにしとけ…いやこれ以上は期待はしない方がいいか。次回は恒例のノイズ測定をやる予定。

HITACHI FLORA 330 DK4

★追加分
 チップセット裏のMLCCも追加した。これで高クロック時のチップセットの安定性が向上する。FSB200も楽勝ですね(FSB嘘800)。C182とC215は0.047μFの方が良かったかな?今は部品が無いんだけど。

C177(3.3V):追加→MLCC1μF10V
C178,193(3.3V):追加→MLCC0.01μF25V×2
C182,215(1.8V):追加→MLCC0.1μF16V×2

sis630_dc
 久々にやったけど何かハンダが美しくないなあ。面倒なので元から付いていたハンダの除去を手抜きしたからだ。まあJPG画像の荒れも影響しているが。ちなみに肉眼では見えないので直すのも大変…(^^;


★3.3V出力L36
 巻き直しは面倒なので別途用意する。HSDLのシミュレーションでは良いのは2.5μH前後らしいが、巻くのが面倒になってきたので手抜き。

l36_mod
 T50-52に10回巻き(3本巻き)のもの。動作時2.5μH/3.4mΩ程度。何を隠そうP6STP-FLのノーマルVRM出力インダクタだ(但し2巻減らした)。不具合が出ない限りこのままで行く。


 この状態で早く膨らまそうとSL656をブン回しているのだがサッパリ。触ってみても基板以外は熱も帯びていないし何とも無さそう。ちなみに電解コンデンサが冷えないようにビニールカバーをかけているが、それでもバラックだと殆ど熱を帯びない。膨らんじゃう奴はよほど環境が悪いんでしょうね〜。

 遂に交換すべき所は全部換えてしまった。次の改造ではVRM出力に残るYECとサヨナラする事になる。但しもう少し粘りたいので期間は開くだろう。少なくとも夏までは待ちたいのだが。

HITACHI FLORA 330 DK4

今回は写真は有りません。いずれ実物でお見せしましょう(^^;

=第3次コンデンサ交換=


★前回修正の追加
 前回示唆した通り、ここだけ固体だと見栄えが悪いのでTC1も日本ケミコン[KY]220μF10Vに交換した。これも470μF前後が望ましいが…。ここは低ESRは必要は無いが、ケースに入れるなら105℃品を使ったほうがいい。85℃品は動作はすれども寿命が短い(注)。
注:電解コンデンサは付けたばかりのときはハンダ付けによる劣化で性能が低く、数時間以上電圧を掛けて使用して初めて能力を発揮し始める(電圧処理と同等)。ピークを迎えた後は、緩やかに且つ一方的に落ちて行き回復はしない。当たり前の話だが、使用限度を超えるといきなりパッタリ死ぬわけではない。また限度を超えなくとも末期は期限切れと大差ない。要するに寿命とは単なる閾値の問題だから、どこで「限界」と決めるかは使用者の判断に任される。データシートに示される寿命はあくまでも目安と言うことだ。ちなみに噴いたり漏れたりは寿命(磨耗)ではなく故障(不良品)だ。


★3.3Vレギュレータ
 以前書いた通り3.3Vは全て5Vから生成しており、Vio、Vmemなど全てRC5057M使用のスイッチング・レギュレータで変換している。またVclk2.5等はこの3.3Vから更にDC-DCで落としている。この3.3V出力に性懲りも無くYEC[SH]1500μF6.3V×2が使われているのだった。

 現在のところ膨らむ気配すらないのだが、これが劣化すると周辺が危険なので抜いてしまった。代替品は松下FC1000μF16Vで、容量が2/3になるが気にしない。入力に使われている三洋[WX]1200μF16Vと入れ替えるのがベストだが、クリンチされていてスルーホールが壊れる可能性があるので諦める。

TC30:YEC[SH]1500μF6.3V→松下FC1000μF16V
TC38:YEC[SH]1500μF6.3V→松下FC1000μF16V


★オーディオ系
 オンボードの為、サウンド機能も使っているので交換するしかないか。これによって特別に音が良くなったりはしない。しかしコンデンサが期限切れなので、交換によってノイズだけは微妙に減少する可能性もある。ここでは要らないハンパ物のコンデンサを使いまくる。

TC47:YEC[SM]220μF16V→日ケミ[LXV]120μF6.3V
TC48:YEC[SM]10μF25V→日ケミ[SME]10μF25V
TC49:YEC[SM]220μF16V→日ケミ[LXV]120μF6.3V
TC50:YEC[SM7]10μF16V→日ケミ[SRE]10μF35V
TC51:YEC[SM7]100μF16V→日ケミ[LXJ]120μF16V
TC52:YEC[SM]470μF16V→日ケミ[KME]470μF16V

 TC51は78M05の出力なので耐圧は6.3V以上あればよい。TC47,49はサウンド出力のカップリングなので、アンプを繋ぐならもっと小容量で良い(DCが切れれば可)。金が余ってる人はオーディオ用でもフィルムコンでも何でもどうぞ(ドブに捨てるようなもんだけど)。なおTC48と50は調べてないけど信号系だろうから高耐圧は必要ない。これも金が余ってる奴は(略)。TC52はオンボードサウンドとは関係なさそうだが、位置が近いのでサウンド部に入れた。


★USB5V
TC25:YEC[SM]470μF16V→ニチコン[PJ]22μF50V
TC27:YEC[SM]470μF16V→松下[FC]470μF25V

 このマザーのUSBは膨らむことは無いだろう。しかし絶対使わない物でもないので換える意味はある。2つあるが片方はブラケット用なので必要ない(永久に使わないから)。そこでブラケット側のTC25にはダミーのPJを付けておいた。


★DVIビデオコネクタ周り
TC18:YEC[SM7]100μF16V→抜いて放置
TC20:YEC[SM]470μF16V→抜いて放置

 このDVIコネクタ(日立オリジナル?)を使うことは無い。専用液晶モニターは持っていないから。TC20は外部5V電源のDCなので必要ない。流石に部品がもったいないから放置するか。ここの2本だけ残すのもイヤなのだが…そうか、抜いたままにしておけばいいんだな。


★よく分らない系
TC54:松下?[?]100μF16V→トーキン68μF10V

 TC54は5V用だが筆者には存在意義が分らない。ここだけ面実装電解を使う意味はあるのだろうか。HSDLじゃないんだから「部品が余ったから」でもあるまいに。存在意義の分らない物にタンタルを使うのも勿体ないけど、面実装小型アルミ非固体電解コンデンサは短命だし、他に適当な代替品も在庫が無いので仕方が無い(これ意外に単価高いんだよな〜)。


 これでVRM以外のボード上の全ての電解コンデンサを交換した。あとはYECが噴くのを待つばかり。今回の費用は95円(銭単位切り上げ)、現在の総費用は226円(同)。本番(VRM)を前に金を浪費してはいけないが、合計してみるとだいぶ使っちまったな。

 次回はサウンド部のノイズでも観測・比較してみたい。この程度では変わらないとは思うが…。

HITACHI FLORA 330 DK4

★不具合発見
 第1次コンデンサ交換に於いてYEC[LZ]330μF6.3Vを交換したわけだが、
TC4:YEC[LZ]330μF6.3V→日ケミ[PX]15μF25V

 上記は「ICS9248-146のVclk2.5Vデカップリングのつもり(注)」で換えたのだが、実はこのマザーのVclkを出力しているQ1(PHD3055E)の出力コンデンサは何も付いていないのだった。FAN5056MV85リファレンスに従えば、Q1の出力コンとして三洋6MV1000FAが指定されている。これを省略して、クロックジェネレータのデカップリングと兼用させているわけだ。手抜きスンナ!

 従ってこれを小容量の固体に変えてしまってはダメで、もっと容量の大きな物にしなければならない。もし出力コンがリファレンス回路通りに付いていれば当初の改造で正しいのだが、付いていないと判ればこれはマズイ。実際にこの2.5Vの波形を見てみたら、許容範囲とは思えないような振幅になってしまっており、これはコンデンサの容量が足りていない状態だと思われる。

 この影響なのかSL5ZEとSL656(何れも鱈セレ)は動かなくなった。BIOS上げたら動かなくなったからブチ壊したかと思ったぜ〜。

tc4
 ということでTC4を応急処置で日本ケミコン[KY]220μF10Vに交換した。これでもまだ容量が足りないかもしれないが、とりあえず鱈セレでも起動可能になったのでそのままにしておく。バランスを欠くからTC1もKYにするかな…KYだけに(^^;

 実はもう一つ判らない所がある。例のQ1のゲートに1kΩの抵抗が入っているのだ。これはリファレンス(NDB4032L)では直結なのだが特に意味があるのだろうか。3055だと特性が違うので問答無用で取ってしまうのはマズイ気もする(…が取りたい誘惑に駆られる)。


注:もしクロックジェネレータだけのデカップリングなら、通常10〜22μFのタンタルコンデンサで良い。2.5Vの出力コンデンサが全く無いのは初めて見たな。いくらリニアレギュレータでリプルが皆無に近いとは言っても、ロードレギュレーションを考えたらマズイだろう。

HITACHI FLORA 330 DK4

HITACHI FLORA 330 DK4
HITACHI FLORA 330 DK4
HITACHI FLORA 330 DK4
HITACHI FLORA 330 DK4
 2月から放置されているなあ。MBもCPUも次がガンガン来ているので早くケリを付けねばならない。


 鱈セレ1.2GHzは何故か動かなかった。どうもBIOSが対応してないっぽい。またコア電圧も電圧降下を起こしているので、VRM自体の性能不足の可能性も高い。純粋にFSBクロックを上げたいなら迷わずコンデンサ交換だけど、我々は花火が見たい(だけ?)のでそれは出来ない相談だ。さてどうしたものかな。とりあえずBIOSを何とかせねば。


★BIOSアップデート
 @BIOSでバックアップしようとしたら「プロテクトされている」とキッパリ拒否られてしまった。そこでUNIFLASHでバックアップしたのち最終版BIOSに更新した。当初のバージョンB2H3からB4H4になり対応CPUが増えたらしい。READMEにはCeleron1.2GHzに対応とある。


< B2H3.BIN >
(CPUID 0x665) PPGA Celeron Processor(Ondie-Cache)
(CPUID 0x681) FC-PGA Pentium III Processor(Coppermine)
(CPUID 0x683) FC-PGA Pentium III Processor(Coppermine)
(CPUID 0x686) FC-PGA Pentium III Processor(Coppermine)
(CPUID 0x68A) FC-PGA Pentium III Processor(Coppermine)
(CPUID 0x6B1) FC-PGA Pentium III Processor(Tualatin)

< B4H4.BIN >
(CPUID 0x665) PPGA Celeron Processor(Ondie-Cache)
(CPUID 0x681) FC-PGA Pentium III Processor(Coppermine)
(CPUID 0x683) FC-PGA Pentium III Processor(Coppermine)
(CPUID 0x686) FC-PGA Pentium III Processor(Coppermine)
(CPUID 0x68A) FC-PGA Pentium III Processor(Coppermine)
(CPUID 0x6B1) FC-PGA Pentium III Processor(Tualatin)
(CPUID 0x6B4) FC-PGA Unknown CPU

 マイクロコードは0x6B4が増えているだけだ。PPGAのCeleronが入ってるし、S57Lと全て共用っぽい。ちなみにVRM8.5では通常メンドシノは動かない(2.0Vが出せないため)。このマザーでもメンドシノは動作しない。またS57LでもこのようにBIOSでは鱈対応しているが、共用故の対応なので何かすれば鱈が動くわけではない(S57Mも同様)。


★第2次コンデンサ交換
 チップセットVcoreの1.8V出力TC29がSH470μF16Vだった。これは周りにスペースがあるのでFC470μF25Vに交換。他の一般用電解コンもオーディオやVGA周り以外の目障りな奴を交換する。

TC 8:YEC[SH]470μF6.3V→ルビコン[ZL]470μF16V
TC11:YEC[SM]470μF16V→松下[FC]470μF25V
TC17:YEC[SM]100μF16V→東信[UTWRZ]100μF10V
TC19:YEC[SM5]22μF16V→ニチコン[PJ]22μF50V
TC21:YEC[SM]22μF25V→ニチコン[PJ]22μF50V
TC22:YEC[SM]22μF25V→ニチコン[PJ]22μF50V
TC23:YEC[SM]22μF16V→ニチコン[PJ]22μF50V
TC24:YEC[SH]470μF6.3V→松下[FC]470μF25V
TC29:YEC[SH]470μF6.3V→松下[FC]470μF25V

 東信UTWRZは小売店でまともに買ったので高い(@13.5円)。形は小さいのに、前回と今回使ったコンデンサの中で理不尽にも一番高い。しかし持っていても使うアテがないし、貯めて置いても劣化するだけなので使ってしまおう。750mΩなのでソコソコに低インピーダンスだからどこに使っても大丈夫。

 TC8はFCだとメモリスロットのレバーが動かなくなるのでZLにした。MEM周りはルビコンに統一と言うことで。TC21、22はそもそも交換する必要が無いが、余ったPJを消費するのが目的だ。今後は松下FC470μF25Vに代わって重点使用コンデンサになるだろう。TC19、23と共に6.3φ用のシルク印刷から見てもこの方が収まりがよい(^^

 ちなみに特に低Zが必要なのはTC8、24、29だけで、あとは一般用でも構わない。しかし筆者なら一般用85℃品は日本メーカー製であっても使わない。マウスやキーボードの件を考えると、小さい奴ほど高信頼長寿命品を使いたくなる(10年も持てば充分なんだけど)。

 上と合わせて合計55円(銭単位切り上げ)だった。前回と合わせて合計122円(銭単位切り上げ)。しかしここまで来ると、YECはもう僅かしか残ってないなあ。意欲が続けば全交換も有りかな?

after
 現在エージング中。1時間くらい電源を入れたあと半日放置。


★CPU温度
 例によって例の如く、Socket7時代の太古ヒートシンクに静音小型ファンと言う最悪の組み合わせだが、SPEEDFANにて連続負荷(TX2CH):53℃、アイドル時:30℃だった。TOPの温度はそれなりに高いが、動作する上で特に問題は無さそう。リテールヒートシンクだとこれより更に下がる。今回は試していないが、過去の傾向から言って5℃は下がるはず。


★Windows98SE
 NT4.0では安定していても、DirectX系のベンチマークが殆ど動かないので見た目面白くない。そこで98SEを入れてみた。これはインストールが10〜15分もあれば終わるので都合が良い。ところが今更インストールで苦労してしまった。ネットワークアダプタが上手くインストールできない。一度入ってもIP設定して再起動すると見えなくなったり、又は再度インストールを求められる。何じゃこれは…オンボードデバイスだぞ。

 で適当に何回かやっていたら入ってしまったんだな。理由が分らないので寝覚めが悪いが仕方が無い。恐らくはIRQ関連だと思う。USBは入れているが、シリアルやパラレルを切ると上手く動かないっぽい。普通に考えれば逆のような気がするが、この時期の機器はシリアルはあるのが前提で設計されているので仕方が無い。

irq_98se
 こうして見ると苦労の欠片も見られないんだが…。XPが入らないのもこれ系のトラブルかもしれないな。BIOSアップ後は入れていないので再度やってみよう。


★レジスタ設定
 遂に、と言うか漸くSiS630用の10390630.PCRファイル(WPCREDIT定義ファイル)が動き出した。今のところ上半分(6Fhまで)だが、正常に読み込めているのでその点では問題ない。しかし表示がメチャクチャで、長すぎる部分が切れてしまって表示されない。またタブを使ったのでその部分が四角で表示されて見苦しい。タブはスペースに変換したが、そうすると余計に表示が長くなって見切れる。まだまだ完成までには時間が掛かりそうだ。

630pcr
 しかしこれで眺めてみて色々分ったこともある。まずメモリ設定が最遅になっていること。これは薄々分っていたが、参ったのはヴィデオメモリの転送バスが128Bitじゃなくて64Bitだったこと。これではVGAが遅いに決まってるわな。これらはOSが起動してしまったら変更できないので眺めているしかない。その他変えてみたい所がWired ORだったりして、レジスタ設定で速くするのは無理じゃないかと言う気がしている。全くAcerのどうしようもない安定志向?には呆れる。遅くしたら安定するってわけじゃないんですけどね。

 ということでこのマザーを速くするのはBIOSを弄るか、ハードウエアを直接弄るしか手が無さそうだ。同じSiS630でもP6STP-FLはもうちょっと速かった気がするのだが…。

HITACHI FLORA 330 DK4

 面倒なのでNT4.0を入れることにした。これはPnPが殆ど無いので、インストール時に固有のデバイスで止まってしまうことは無い。これが入らなければ根本的にハードウエアが異常と判断できる。でもこのマシン、元々XPプリインストールモデルなんだけど…なして?(^^;


nt40
 流石に信頼のNT4.0、今までこれが入らなかったマシンは一つも無いからな。AGP使用の為にはSP3、SSE使用の為にはSP5以上に上げる必要がある。IE4以上に上げれば使い勝手も98以降と同じになる。ベンチマークのためのDX5以上が使えないのが痛いが、USBは使わないので痛くはない。


cpuid
 CPUは情けないことにSL46Tまで戻ってしまった。何とかOSインストールできたので再びSL3XWに戻すか。そうそう、@BIOSでBIOSのバックアップも取らなければ…。


memspeed
 期待していないのでどうでも良いけどメモリベンチ。


hdb
 懐かしのHDBENCHでもやはりメモリとそれに影響されるGDIの遅さが目立つ。


 とりあえず動いたので一旦終了。あとは改造の進展度合いにより随時報告する。

HITACHI FLORA 330 DK4

★計測
 一応「テキトー計測」に載せるために波形観測してみた。VRM8.5準拠なので、測定用ダミーのSL5L5(不動だが電流は流れる半壊品)を使用している。この状態で6.2A程度流れている。

waveform
 スイッチング波形は、オンボードデバイスが切れない為に波形が乱れている。デューティー比が変動を繰り返しているのはその為。スイッチング周波数は305.2kHzと最高クラスだ(リファレンスは300kHz±45kHz)。

 予想通り入力コンデンサの威力が発揮されている。L_in外は高周波ノイズが多いが波は平坦。L_in内は段差が殆ど見られないほど平坦。サージを除けば50mVも無いんじゃないか。ここまでやる必要があるかといえば微妙だが…。

 これに対してVcore波形は平凡そのもの。これもYEC[SH]の能力の低さから来ると思われるが、リプル的には予想したほど酷いわけではない。寿命は兎も角、能力的には問題は無いのかもしれない(勿論テストくらいはしているだろう)。但し全体的に高周波のノイズ分が多い。改良するとしたらこの辺りしかない(っていうかYECを換えればいいんだけど)。


★第1次コンデンサ交換
 今回は12本全てのLZ330μF6.3Vを交換する、と言うか交換せねばならない。これは性能向上と言うより修理交換である(ちなみにLZはKZEと同等)。交換品の耐圧は全て25Vとなっているが、手持ち品を使った為で意味はない。どちらかと言えば耐圧はもっと低い方が良い。

 一応用途別に分けてある。クロック周りがPX、メモリ周りがYXG、VttがKZH、どうでもいい所がFCである。余談だが遂にFC470μF25Vの底が見えてきた。足掛け3年、ようやく使い切れそうな感じ。もう無理して集中使用する必要も無さそうだ。次はルビコンZL3300μF10Vあたりかな(^^;

TC1,4:LZ330μF6.3V×2→PX15μF25V×2
TC3,5,9,26:LZ330μF6.3V×4→YXG220μF25V×4
TC10,15,53:LZ330μF6.3V×3→FC470μF25V×3
TC12,28,37:LZ330μF6.3V×3→KZH390μF25V×3

 贅沢にも固体電解を使ったりしてみたが、合計67円(銭単位切り上げ)で済んだ。太い奴を換えなければ大したことは無い。YEC[SH]自爆までに周りだけは固めておこうと思う。


★テスト
 まずはエージング。1時間電源を入れて放置、その後電源を外して1日放置。テスト前にはボードを暖めてから行なう。ちなみにマザーは10〜30℃くらいがベスト環境。それより上に行けば行くほど寿命が短くなり、それより下がれば下がるほど性能が落ちていく。古くなると10℃でも起動困難になる場合があるが、それは「電解コンデンサ要交換」のサインである。

sl3xw
 動作テストはSL3XW(Pentium!!!667)で行なった。エラーは無く無事完走したが、速度は前回のSL46Tと殆ど変わらない。もしかしたらメモリがPC100なので自動的に遅くなるのかもしれない。少なくともFSB133の速度とは言いがたい。

 FDD起動は短くなった気もするが、それでも1分40秒と異常に遅い。多分これは仕様なのだろうが、起動画面をすっ飛ばすキーとか無いのだろうか。一々ブートメニューを出すのも面倒だし…。どうもCD-ROMの存在をいちいちチェックしているようで、それがタイムアウトするまで何も出来ないらしい。ブートだけならまだしもBIOSに入るときまでチェックしているので、筆者に言わせればバグみたいなものだ。そう言えばM23DのAcerBIOSも最悪に近い出来だったな…。


★鱈を載せる
 やっぱりSiS630STということで鱈コアを載せてみよう。いきなり鱈鯖SL5PUだ。これで何ともなければ河童の1.13GHzでも大丈夫。果たしてYEC[SH]1500μFは耐えてくれるだろうか。耐えてくれないほうが嬉しいけど…みんな妊娠を楽しみに待っているのだ。

 ちなみに元から付いていたヒートシンクはきつそうなので、K6用のユルユルヒートシンクにしてみた。元の奴をそのまま鱈に使うと、ソケットのツメが割れるかもしれないのでやらないこと。

sl5pu
 動くが遅い…お・そ・す・ぎ・る。本当に鱈鯖1.13GHzなのか疑わしいくらい。CPUの能力を無駄に潰す犯罪的なチップセットだね。尤もこれはSiS630の実力というより、AcerオリジナルBIOSがトコトン低速セッティングにしてるんだろうけど。レジスタ弄りはOSインストール後に試す。

 このあとXP2をインストールしようと思ったが、インストール中に3回もブルーバックで止まってしまって進まない。原因は不明だがメモリかCPU周りが原因だろうか。SL3XWでもやはり止まっちゃうし、2k4で試すしかないのか?嫌いなんだよなあ2kは。何とかXP2で試したいのだが…。

 謎を秘めたまま次回に続く。
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