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主にジャンク品を使って日頃の発想や妄想を実験・研究するブログ。

ICR-7

完動のICR-7(^^

この記事は、最低でも過去記事と「HSDL用語集」「HSDLラジオ用語集」を読んでいる事を読者の条件とする(リンク条件はこちらを参照)。

黄泉帰ったICR-7を調整して受信テストする(^^


不動のICR-7(^^
不動のICR-7(^^;

 前回は時間が掛かり過ぎて夜になってしまったので調整・テストは今回行なう。結果は昔のTRディスクリートという事でバカにしていたがそうでもなかった。


★調整
 スーパーヘテロダインはハードウェア半分・調整半分でようやく一人前となる。そこら辺が調整しなくても全開に近い性能が出るストレート系ラジオとの違いだ。組み立てただけでは性能は出ない。

 ICF-S60/65VシリーズやICF-28/29シリーズのようにトラッキング調整が非常に困難な機種(注)と比べ、このラジオは小型・薄型ながら調整はやり易い。もちろん設計の段階でそのように考慮しているのだろう(OWATAとの違いはそこ)。残念ながらそのせいで頭死老にIFTやトリマを弄られてしまうわけだが…。


icr7_021
 用があるのは左のOSCコイルである。右にある三罪CF(東光CFZと同等品だろう)には手を触れてはいけない。と言ってもこの個体は既に頭死老に弄られているが…(^^; このCFの調整は455kHzを入れて信号最大などと言う単純なものではない。勘違いの出鱈目調整をしない事だ。調整はまず左のOSCコイルで周波数下限を合わせる。PVCの羽根が一杯に入った時520kHzになるよう調整する。調整はVCの位置であり周波数スケールで合わせるのではない。


icr7_022
 次にこの二つのトリマの内、左のOSCトリマを回して周波数上限を合わせる。PVCの羽根が完全に抜けた時に1650kHzになるよう調整する。これでOSC周りの調整はお終い。あとはトラッキング調整の教科書通りに行なう(下600kHz辺り、上1400kHz辺り)。

 この個体の実際の調整は上の正規の調整を行なわず、上のように周波数範囲を調整したあとでTCだけで高域だけトラッキングを行なっている。周波数範囲が粗ニー準拠ならインダクタンスは弄られていないので下の方は狂っていない計算なのだが果たして上手く行くか?博打ですね。


icr7_023
 付いていなかったネジはトルクスに変身!実は合うネジが無かった。細いのはあるのだが長さが足りない。これも長さが足りていないが見栄えのためです(^^;

注:これらの機種は周波数スケールを見ながら調整できない。組み立てた状態だとインダクタンスも可変できない。恐らく基板だけで調整する手順が出来ているのだろう。工場ならばそれでよいのだが。

★テスト
 ICを使用しない偽ICRはどんなものなのだろうか?2SC710→380TMに改造しているのでこれで評価するのは心苦しい。元々が完全不動のゴミだったので動かなくても文句は無かったのだが、このように動いてしまったからにはマジ受信して見なくてはなるまい。こんな古代のラジオで現代のICラジオと同じように受信できるか?今回もR-P30と同じ条件でテストしている。

=昼間(10:00-14:00)受信=
○ 639kHz:NHK静岡2→楽勝
○ 729kHz:NHK名古屋1→意外な楽勝で混信無く確認
△ 765kHz:YBS大月→強力なれど何故かAFNが混信で△(^^;
△ 882kHz:NHK静岡1→弱いが混信なく100%確認出来る
△1053kHz:CBC名古屋→秋〜春の季節もの(^^; 微弱ながら確認
△1062kHz:CRT足利→弱いが混信なく受信できる
△1197kHz:IBS水戸→弱いが混信なく受信できる
△1404kHz:SBS静岡→何故かRFが混信する…下側が弱いのか
○1458kHz:IBS土浦→楽勝
×1485kHz:RF小田原→さすがに無理でキャリアのみ確認
○1530kHz:CRT宇都宮→楽勝
△1557kHz:SBS熱海→微弱だがパラチェック可能。
△1602kHz:NHK甲府2→秋〜春の季節もの(^^; 確認
△1602kHz:NHK福島2→上に同じだがカバーされて微弱だが確認

*ちなみに14:00〜頃から以下の局も聞こえてくる。これらの局は季節ものなのでいよいよシーズンインを感じさせる(^^

△1584kHz:NHK1(富士吉田?)→微弱ながら了解できる
△1593kHz:NHK新潟2→甲府と同じくらいの強さで急に聞こえてくる

icr7_0639.mp3 ;○の強い局
icr7_1053.mp3 ;△の微弱局
icr7.zip

 FEが「RF段無し、自励コンバータ」という言ってみれば最下級のTRディスクリートなので期待していなかった。もし二等ローカルが一つでも受信出来たら合格を出そうかと思っていたがそんな手加減は全く無用だった。以下気づいた事を書くとこんな感じか。

・IFゲインが高過ぎ(^^; 感度がノーマルより高いかも。発振までは行っていないが「シー」と言う感じなので稍ノイジー。Icが流れ過ぎると電池も早く無くなるからバイアス下げたい。TRのhFEはやはり100以下が適当なのだろう。感じとしてはこの定数だとhFE=80くらいがベストかな?現在付いているのは160だからなあ…。

・三罪CFは同調のピークは比較的解りやすい。このテストを行なった日の夜に1431kHzのGBSを受信したらけっこう分離していた。ただスカートはそれほど狭くないのでこれに1枚SFU455Bを加えたら良くなりそう。

・性能は高いがダイヤルが小さくて合わせにくい。ダイヤルが硬めなのは携帯中に周波数が動かない配慮だと思う。

 このように下駄履きだが常時受信可能な二等ローカル局を殆ど受信できたのだから申し分なし。感度はポケットラジオとしてはかなり高い。電源を入れてダイヤルを回しただけでハッキリ判るくらい「図太い音」がする。これは低感度ラジオでは有り得ない感覚なのだ。夏に取り上げた世代が近いポケットラジオICR-S8は未調整とは言え全く受信できなかったのだから我々の勝利だv(^^ でもトラッキングはあまり上手く行っていないね…。


★終わり
 名前からして企画時はICラジオだったのだろうが、諸般の事情で不本意ながらTRディスクリートになってしまったのだろう(名前を統一した説もある)。生産はクソミソだが受信性能の良いラジオだった。TRディスクリートだと設計の善し悪しやパーツの善し悪しがモロに出るな。今更ながら勉強させていただきましたm(_ _)m

不動のICR-7(^^;;

この記事は、最低でも過去記事と「HSDL用語集」「HSDLラジオ用語集」を読んでいる事を読者の条件とする(リンク条件はこちらを参照)。

不動のスリムポケットラジオを蘇らせる(^^


不動のICR-7(^^

 前回はバラしただけで終わってしまった。今回は可能であれば修理するが、TRと一部回路が変わる可能性があるので正しくは修理ではなく改造となる(注1)。


★原因究明
 前回のチェックの最後でFE付近のTRの脚が黒ずんでいたのを発見した。とするとこの時代、特に粗ニーのラジオ・オーディオ系製品にありがちな2SC710不良である可能性が一番大きい。取りあえずこれを交換してみてから結果を見て今後の身の振り方を考えよう。

 このラジオはクラシックと言ってもそんなに貴重ではないのでオリジナルの2SC710に拘る必要は無かろう。粗ニーがここに2SC710を使った理由は「他と兼用すれば大量仕入れで有利だったから」以外には無いのだから。MWラジオのIFなんて小信号用ならAF用だって使用できるくらいどーでも良いものだ。但し2SC1815はバイアス変化に鈍感なのでAGCが掛かりにくいという説もあるが。閑話休題、

 代替品は何にするかな?上記の通りMWなので何でも良さげだけど、もしIcが規定より流れ過ぎると電池がソッコーで無くなる。もしIcが流れ過ぎるだけならバイアス調整すればいいわけだし、デバイスが変わるのだから回路そのままで修理する必要も無い。筆者は全く違うTRで同等の回路を構成できるので部品については何も心配しない。望むなら粗ニーより良い回路にだってできる(^^ でもそれだと我々がやりたい「製品評価」からかけ離れてしまうのでやらない。今、我々は良いラジオを製作するために努力しているわけではない。出来る限りオリジナルと同等なモノを再現するのだ。


★作業
 まずは交換以前に現在付いている2SC710(と思われるTR)を外してみよう。話はそれからだ。


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 何しろFE全体がパラフィンで埋まっていて、しかもTRが印字面を下にしてうつむいている。全てはパラフィンを除去する事から始まる。あまりの暑さに?パラフィンがクリーム状になって全然取れねえ…いやこれパラフィンじゃないんじゃない?いくら暑くても気温で溶けるなんて融点低過ぎだよ。粗ニーめ、迷惑なことしてくれやがった。これって局発の安定度を高める工夫なのか?室温で溶けちまうようなら効果無いと思うが…(^^;


icr7_014
 ムカついたのでパラフィンをある程度取ってからコテライザーで炙ってみた。アリャ溶けたぞ?やっぱり融点の低いパラフィンだな。変だなあ〜。ちなみにコテライザーは今やこのような外道?用途にしか使っていない。面実装パーツ付け外しには明らかに火力が足りないしハンダゴテとしては温調不可なので論外レベルだが、熱収縮チューブや蝋溶かしにはナロー・スポット攻撃できるので非常に便利だ。カネが余っているならこの用途だけの為に買うのもアリ。また話が逸れた。

 FEのTRを全部チェック。全部って書いたけどRFアンプは無いのでFEは自励式混合の一つだけ。これ以降はIFになる。黒ずんでいたのはFEではなくIFの2SC710だった。FEの石は形状からして異なる2SC403だった。これは特に外見に問題は無いのでスルー。あれ、そうだとすると他のIFのTRも同じ2SC710だろう?チェックしたらやはり残り全部2SC710だった。これで2SC710は3つになった。マジメにBJTラジオを修理するならここで各脚の電圧や電流を測るわけだが、この石の場合は不具合確実なので確認の必要はない。昔よく使っていた2SC538(基板外し品だが100個以上持っていた)はCanパッケージで金メッキ脚だったからこんな不具合は無かった。代わりにアタマが錆びてたけど(^^;


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 足が黒ずむ典型的な2SC710黒死病だ(注2)。この病はJFETではリーク電流、BJTでは更にhFEの低下が見られる。これがこのラジオの不動原因だろう(電源が入らないという症状は謎だが)。あ、今気づいたけどこの石って脚配列がBCEなんだね。代替石と間違えないようにしなければ…と言っても裏向きにするだけだが。

 当初は手持ちの石で手軽に済ませようと思ったのだが、やっぱり互換と言われている物を使わないと動いたとしても気分が良くない。そこでアキバで定番の代替品2SC380TMを入手してきた。コレでないとダメとは思わないけど安かったので(^^ うちの粗ニー製品は時代的に2SC710や2SC930が一杯のハズだからこれからもよく使うだろう。つまり買って損は無いハズだ(注3)。


icr7_016
 この場合2SC380TMはhFEは100くらい(Oランク)のが良いのだが、入手したのはYでちょっと高過ぎ。一般的にhFEの小さな石が載っていた回路にhFEの大きな石をそのまま載せるとIcがオリジナルより余計に流れるようになるので非常に面白くない。なるべく選別して低い方から使う。

=JCET 2SC380TM-Y(20本)分類結果=
 選別したら異様にキッチリ揃っていて160〜170だった(^^; 上写真の個体は一番最初に測ったもので155表示だが再度測ったら160だった。テスターが未使用だったのでソケットの接触が良くなかったのだろう。加えて時間と共に変化するので10秒経った時の値である。

hFE160-163:8本
hFE164-166:8本
hFE167-170:4本

 同じメーカーの2SC1815Lの事前情報の通り2SC380TMも良く揃っている。Yランクは120〜240と書いてあるがそれは倒芝のYランクの情報を丸写ししただけで、実際には160〜170以外のモノは不良品以外無いのだと思われる。他の40本も測ろうと思ったけど同じだろうから止めた。この製品にはランク表示が無いが、OやRランクは元々存在しないのでランクの刻印が無いのだろう。現代の技術でマジで作ればバラつきもこのくらいになるという事か。今回は一番低いグループのを使う。もしそれでもIcが流れ過ぎるようなら不本意ながらバイアス抵抗も変えよう。単四で電流流れ過ぎると応えるよ…。


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 自分にとっては未来だと思っていた21世紀にTRラジオの石交換をやらされるとは夢にも思わなかった。でも石が悪いとして何で電源が入らなかったのだろうか?TRが黒死病で逝かれていても(音はしなくとも)電源くらいは入りそうなものだが。まあ直ればそんな些末事はどうでも良いか。そういう症状もあるというのは記憶した。


icr7_018
 上の作業で交換は終わったしあとは組み立ててもう終わり。ところが今日の作業で一番苦労したのはここからだった。実は作業しているうちに絹糸のような細い配線が次々と切れて、終わった時には何と全部切れていた(^^; 線材が細い上に劣化しているので切れやすいのだ。どれが何処に繋がっていたのかよく解らないので考えて、配線が何処を通るかも検討し直さねばならなかった(写真は撮っていたけど詳細に判るほどは無かった)。


icr7_019
 やっと元に戻った。たかがTR交換で一時間も掛かってしまい、調整や受信テストの時間が無くなってしまった。それらは予定外の次回送りになった。自分としては何か不充分な補修だなあ。でも正直もう中身を見たくない。特に電池コンタクトの配線は二度と見たくないくらい気に食わない。配線が通る位置も決められていないみたいだし、これが中華1000円ラジオなら理解するが、この時代にマン振り近い金を取ってこんなモノを見せられたら俺ならキレるよ。


icr7_020
 バラしついでにケースは丸洗いした。ツマミは同調ツマミを取りたくなかったのでVRツマミだけ。同調ツマミを取ると糸掛けをやり直し(折り返しが少なく容易な方だが)になるのでイヤになった。傷だらけのケースは全塗装したいところだが、ケース自体に周波数スケールが印刷されているのでちょっと無理だね。写真の前パネルが剥がれかけているのも直らない。これは一旦剥がして貼りなおさねばならないようだ。このような教養の必要無い作業は他の人に任せたい。

 電源を入れると…動きやがりました。ヤレヤレか。完成後に確認するのはIcだ。元より流れていたらバイアス抵抗Reを大きくして流れないようにする。これをやらないと電池の寿命が大幅に短くなる可能性がある。単四なのでそのダメージは大きい。交換するTRにより個体差があるので他人のデータは役立たないし、2SC710の互換と言われている物でもそのまま差し替えて元通り動くとは限らないのは言うまでも無い。インターネット上のTR交換で電流測っているのを見た事が無いのだが自作でTR使った事があるのだろうか?IFに設計値以上に流すと電池が早く無くなるのはもちろん、経験上は無信号時にも何となくノイズっぽくなる。

 今回の使用部品は2SC380TM-Y×3なので修理代は18円(税込、副資材+人件費別^^;)となった。基板が劣化しているのでその辺の作業が神経を使ったのと、製造が酷いので精神攻撃を受けたように疲れた。この悪ロバチックな製造は疲れるよ。粗ニー製は昔から壊れやすいと言われていたがこれなら当たり前だよなあ。


★次回に続く
 これで前ユーザーが付着・培養した汚れやバカ菌も駆除されたので漸く受信テストする気になってきた。その前に調整も必要なのだが。それは次回に行なう。


注1:元々HSDLは部品交換を伴う修理は全て改造扱いだ。

注2:実は2SC710だけでなくこの時期の三菱製TRは全部ヤバい。有名な初期のJFETであるMK10もやっぱりダメです。

注3:本家本元イサハヤ電子の2SC710後継石は2SC3053なのかな。SMDだからポン付けは出来ないけど。2SC710以上にハイ・ゲインなので他の事に使ってみたい。


不動のICR-7(^^;

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも修理ガイドでもない。シロート向けの一般的評価は書いていないので常連読者以外はお帰りください(^^/~

HSDLの禁忌を破る初のスリムポケットラジオは不動だった(^^;


 粗ニーのMWシングルバンドのスリムポケットラジオ。HSDLでは小型精密なモノはPC時代から極力避けてきた。開始以来ノートPCを決して扱わなかったのがその好例だ。今日ラジオになってもそれは全く変わらない。だがこの場合は7月の北巡回に於ける作戦的事情で買わない訳にはいかなかった。まあたまにはこういうモノを取り上げるのも良いだろう。通常この手のラジオは高いのでもう買う事も無かろうし(^^ 1977年発売で8800円だったらしい。この一連の薄型ラジオはマネ下のペッパーに対抗するために開発されたらしい。粗ニーとしては珍しく後手を踏んでいる。


★現状の不具合
 価格的に仕方が無いのだがこのラジオは入手時から致命的に不具合が多い。以下に全て書き留めておく。

〜位SPグリルが曲がって微妙に捲れかけている。
 これは初見で非常に気になった。恐らく前に分解した奴が剥がそうとして曲げてしまったのだろう(分解時にここは剥がれない)。前所有者のいい加減な人間性を表している。

▲螢笋3本のネジのうち1本無くなっている。
 これも以前バラした奴が無くしたのだろう。あとから書くが接着したのもそいつだ。前所有者のいい加減な人間性を表している。

A澗療に汚い。
 汚れだけではなく塗装のハゲ傷が多い。これは中華ラジオだと気にならないが、このようにスタイリッシュなラジオでは致命的にカッコ悪い。デニムのジーンズは破れても着られるが破れたブランド物の洋服は着られないのだ。前所有者のいい加減な人間性を表している。

た兇襪斑羶箸カタカタする。
 前にバラした奴が組み立てに失敗しているか壊したのだろう。先回りして書くとSPが止まっていなかった。本来は接着されている模様。

ジ従電源が入らない。
 これは現状サッパリ不明。接触不良なのかな?


★バラす
icr7_001
 筆者は偏屈な寝投与オヤジではないので日本製に拘りは無い。がしかしシナ製よりは日本製の方が良いに決まっている。これは日本製というこだわりよりも時代のこだわりの方である。つまりラジオの日本製は前世紀に作られたものが殆どなのだ。21世紀の日本製などあったとしても中華と大差無い。


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 ネジが一本ねーんだよ。年季の入ったラジオじーさんはこんなヘマはしない。バラしたのは間違いなく頭死老だ。滅茶苦茶になっている可能性が高いな。


icr7_003
 やはり知的水準は危険域だ。ネジが無くなったため裏蓋を接着剤で接着している。真の意味でバカです。粗ニーラジオを使っている奴の大部分はサル並みと言うのが筆者の持論だがこれで再び理論が補強された。無能な奴ほど権威や世評に縋りたがるものだ。


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 電池の方は寿命が短そうで感心しないけどリボンでケースをグラウンドに落としているのは流石粗ニーだね。もっともこれは粗ニーだけでなく昔のマネ下もやっていたけど。これにより前面パネルでボディエフェクトをある程度防ぐ事ができる。


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 アリャ?BJTが3つも…裏に穴が開いているところにペアTRって事はAFパワーアンプ臭いな。これはひょっとしてTRディスクリートなのか?ICラジオだと思っていたのに…ババ引いてしまった(^^; BJTディスクリートなのに何でICRなんだよ!名前に偽りありだ。一つだけ見えているのは割とメジャーな2SC2001Kだ。秋月にJCETのが格安で手に入るので全とっかえも可能だな。気になるFEのTRはパラフィンまみれで全然判らん。


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 でかー!これだけだと分らないだろうけど厚みがかなりあるので体積はデカいです。これは感度は高そうだ。精密計測は埋まっているから出来なかったが大体6×13×52个世辰拭HSDLのフェライト指数では494となりこれより大型のICF-9を超えている。動いてほしいなあ。この辺でそろそろ基板がポッコリ取れないかな?ネジを緩めてもなかなか浮いて来ない。


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 PVCのトリマ?に回された跡がある。調整でTCだけ回すのは頭死老確定、IFTを弄るのは無知の証。粗ニーのラジオはお前らレベルが弄っても決して良くなったりはしない。


 ここまでで全てのネジを緩めても基板は貼りついたままだ。基板自体は動くので接着してあるのだろうか?日本製の悪いところが良く出ている。修復は断念する覚悟で力を入れて引っぺがす。


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 基板取れたー!貼りついていたのはイヤホンジャックとスケール部分の両面テープだった。それでも基板が割れなかったのでまた修復の可能性が出てきた。


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 こんなちっさいのに糸掛けだよ!(^^; 勘弁してー。先ほど「PVCのトリマ」と書いたがハズレで、何と別体でTCを二つ載せてます。何という無駄!TCは高価な部品なのでコストはかなり上がっただろう。実はPVCが専用っぽくてTCを入れられなかったらしい。


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 いーねー。どう見ても粗ニー純正の超小型SPだ。勿論日本製だ。そうそう、昔のSPってこんな感じだったよね。これがサマリウム・コバルトSPって奴だろう。


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 三罪マーク入りCFだ。勿論日本製です。しかしIFが建て基板と言うのが凄い!この薄さで!もうなんか今では考えられない暴挙だ。お前らやれるもんならやってみろやと言う高笑いが聞こえる。修理なんてもちろん考えていない。イヤでもこの時代の粗ニーなら修理したかも。この会社の生産で働きたくねえな…まあ筆者らも好きで修理やってましたが。


icr7_012
 コンデンサは大容量でどうしようもなかったSL100μF6.3Vを除いてすべてタンタル電解とセラミックコンである。これだけでも今となってはスゴイ。ここで漸く気づいたのだが一部TRの脚が黒ずんでいる…これって2SC710じゃないか?だとするとこれの不良となるので、当りならもはや修理とも呼べないくらい簡単な話なのだが。


 はあ疲れた。良くも悪くも粗ニーらしい超絶実装製品だった。驚くというよりは呆れる部分が多い。現状動かないけど中を見られたので良かった。最後になって不動原因と思われるものも発見したから。


★続く
 バラしただけで時間切れというか疲れた。回路はまさかのTRディスクリートで詐欺られた気分だ(^^; 修理は面倒くさいけどTR交換だけで済みそうな気もする。

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