HSDL.blog.jp

主にラジオを中心としたジャンク・各種実験の同人誌

ICR-P10

SONY ICR-P10

この記事は「ラジオを製作・組立した事がある」「ラジオの回路に深い関心がありスーパーヘテロダイン方式について理解がある」「感度・選択度・安定度・多信号特性について其々完全に理解している」「HSDL用語集を全部読んでいる」「前回までの記事を全て読んでいる」の条件を全て満たしていることを読者の条件とする(リンクについての条件はこちらを参照)。

不動だった粗ニーの最下級AM専用ラジオを解剖する(^^


 二台有るという事でまた1号2号と名付けると失敗しそうだが、性懲りもなく今回も新しい腐食した方を2号機とする(^^ いや実はこれ製造番号が無いんだよ。ブリスターパックにでも付いているのだろうか?登録の時に難儀だよなあ。
icrp10_05


★2号機の解剖
icrp10_06
 腐食版は何しろ動かないので迷わず開ける。ICチェックのため腐食していない方も開けますが。ネジが3つだ。筆者の予想ではこれはオワタ製ではないな。


icrp10_07
 やはりあの狂気の篏合は無かった。という事はこれはオワタ製ではない?


icrp10_08
 ICは8本足なのでCXA1600Pに間違いない。コイル類はOSCコイルだけ。2003年3週の製造。


icrp10_09
 アリャ?レジストが剥がれている。これは重傷なのか?


icrp10_10
 コンタクトがサビサビ!これが原因のような気がしてきた。


icrp10_11
 基板と電池ボックスは爪だけで接続されている。つまり基板が錆びてしまうと導通しなくなるのだ。


icrp10_12
 磨いてみた。


icrp10_13
 裏蓋は洗った。


icrp10_14
 コンタクトも錆取り完了。


icrp10_15
 電池は確実に当たるようになったしこれで動くだろう。

 …と思ったら大間違い(^^; 修理の結果だが、20いや30回に1回くらい電源が入るだけだった。今回筆者が手を入れたところは完璧なのだが、やはりスイッチ内部の接点がが腐食しているようだ。これを直すにはSWを分解する必要があるが、そのためにはハンダ付けを外さなくてはいけない。という事で現段階では修理は諦めた。ちなみに電源が入った時はガンガン音が出ていたのでこちらの方が感度が良さそう。残念だなあ。


★1号機の解剖
 では動いている方の1号機も開けてみよう。2号機の分解により陰険な篏合が無いのは分っているので気楽に開けられる。


icrp10_16
 キター!俺って引きが強いなあ(^^ 2号機が粗ニーで1号機が倒芝だった。つまり念願の二種類のICをゲトしたわけだ。二種類のICがある話は本当だった。ちなみにやっぱりこのラジオはCR-S3と兄弟の哀話製だと思う。それとRF-NA030もやはり哀話製なんだろう。哀話製なら東芝ラジオICを使うのはデフォだしRF-AMP付きも納得だ。


icrp10_17
 何かFRAも違っているな。こちらの方がQが高そうだ。しかし現実は粗ニー版の方が感度が断然良いという…(^^;

 これで知りたい事は知ったかな。1号機も裏蓋は洗ったが再調整はせず放置。FRAは良さげだがそんなに良くなる気がしないから。TA7641はIFTだからな…。


★終了
 2号機の電源SWはヒマが有れば修理するけど放置される可能性が高いな(^^; 技術も知識も必要としない作業はヤル気がしない。逆に根気と執念(←両方とも筆者に無いもの^^)だけで生きているオッサンに任せよう。

 デキ自体は最下級らしいラジオだったが、実際粗ニーの中級・下級ラジオは全部選択度甘々なのでこんなものなんじゃないかという気もする。つまりこれより2000円余計に払っても受信性能に大差無いという事で、これよりも良いモノが欲しければマン振りしないといけないわけだ(^^

SONY ICR-P10

この記事はレビュー記事でも懐古記事でも買い物ガイドでもありません。シロート向けの使い勝手などの一般的評価は書いていないので、ラジオ好きで超マニアックな常連の変人以外はお帰りください(^^/~

名前からして察せられる当時のソニー最下級ラジオ(^^;


 クソ暑いお盆休み(去年8月の話^^;)にHOで拡販セールは有れどもジャンクは殆ど無い。そんな訳でいつもは買わないでスルーしているアレなラジオを買ってしまう事になる。その代表格とも言うべきラジオがこのICR-P10である。ICFではないという事でFM無しのAM専用ラジオである。


icrp10_01
 2ヶ月の間に2台別々に入手したが片側は例のメタリック塗装の腐食がある。発売は2000年という事でもうすぐ20年になろうとしている。世間で大騒ぎしたミレニアムからそんなに経ってしまった事に驚きを感じる。もうすぐジジイやんけ(^^; まあ筆者は特例で100歳になってもジジイにはならない事になっているが(妖怪だから^^)。閑話休題、

 ドヨでの最終価格は780円だった。ブリスターパック980円が良く似合うポケットラジオとは言え粗ニーのラジオとは思えない低価格だ(^^; 瞬間風速では特売500円なんてこともあったらしい。当時はまだ円高だったんだね〜。さすがにもうネット通販にも新品は見かけなくなった。つまり完全に中古・ジャンクフェーズに入っている。粗ニーサイトの製品リストからも既に時間切れで消えている。特に名の通った製品でもないので、所有している人以外はそろそろ「無かったこと」になりそうな予感。

 知る人ぞ知る事実だが、このラジオは搭載ICの違いにより二種類ある。某掲示板に写真が貼ってあったけど、一つは粗ニー製CXA1600Pでもう一つは倒芝TA7641BPだ。CXA1600Pは特殊な石(注)なのでどれか一つなら倒芝希望だが比較の為に出来れば二種類ともゲトしたい。何で二種類になったのかよく解らないけど粗ニー&オワタ音響は屡こういう事例が結構あるので何か生産が特殊なのだろう。働きたくはないけど内部に入って偵察してきたい心境だ(^^ このラジオからどんなICが出てくるか?は次回のお楽しみ。

注:SRF-18/19と同じタイプでIFフィルターが内蔵固定となっている。IFは455kHzではなく非常に低いVLF帯である。恐らくOPAMPのアクティブフィルターのようなものなのだろう。アナログラジオではあるがHSDLではDSPラジオのような扱いだ。


icrp10_02
 よーし、まずはキレイな方に電源入れてみるぞ。そう思って電池ボックスを開けてみたら電池が吹いていた(^^; いきなり掃除をさせられる。

 電源SWをオンにする…動かねえええ!最近これが定番となってきたな(^^; 「オレって修理キライなんだよね〜」とか書くとだいたい逆目に出やがる。SW入れてもノイズさえ聞こえない。音が全然出ないのだ。ははあ、これはオワタ支那にありがちなイヤホンジャックの腐りに違いない。そう思ってイヤホンをブチ込んでみたが何〜も聞こえない。音が聞こえないのではなく電源自体が入っていないようである。


icrp10_03
 フト電池を見たら入れ方が間違っていた(^^; この電池ボックスと言うかコンタクトはおかしい。コンタクトがプラスもマイナスもごっちゃになっているのだ。これってAIWA CR-S3でも見たけど同じ筐体設計者なのだろう。なぜこんな事になっているか?それは開口部が僅かに短いのでこうしないと電池が入らないからだ。どんな理由があってもこれは入れ間違いの元だよ。僅かに蓋の開口部を広げればこんな事にはならない。その程度広げたところでコストアップにはならないと思うよ。まあ壊れていないので良しとするけど設計者にマヌケ疑惑をもってしまう。


icrp10_04
 次に腐食版だが、こちらは全くウンともスンとも言わず。そもそもこの腐食は悪い液体によるもので、恐らく中も同じように腐食しているのではあるまいか。こちらの方が次回解体に回すとして動く方でテストしようか。


★受信テスト
 キレイな方が動くようになったところでテストしてみよう。移転により難易度が上がった為に2020年春以前の他ラジオの成績と直接比べることはできない。

× 639kHz:NHK静岡2
× 729kHz:NHK名古屋1
△ 765kHz:YBS各局
× 882kHz:NHK静岡1
×1062kHz:CRT足利
×1197kHz:IBS水戸
×1404kHz:SBS静岡
×1458kHz:IBS土浦・県西
×1530kHz:CRT栃木
×1557kHz:SBS熱海

 全然ダメ。感度が異様に低くて765kHzしか受信できなかった。予想では選択度不足だったのだがこれほど感度が低いとは思わなかった。実はバンドエッジがメーカー規定に達しておらず、誰かに中身が弄られている可能性も高い(見た目開けた跡は無い)。動かない腐食版と共に次回はバラして調査するしかない。ICは何なのかな?当たりの倒芝かハズレの粗ニーか次回の分解が待ち遠しい。でも理想は両方共あるとイイな。


★続く
 次回は不動品をまず開けてみる。それでハンダ付け無しに動くようにできれば動かしたい。ICの判別もあるので楽しみは大きい。

記事検索
名無し・通りすがりは即削除
QRコード
QRコード
月別アーカイブ