動作チェック時に操作上の不手際から燃えてしまったM2NPV-MXだが、燃えた個所が通常動作に影響がない所だったので放置していた。がしかし、全体を洗ったら配線が浮いてきたので修復する。


★ほんのちょっと見る
hwinfo_m2npvmx

 HWINFOに拠ればドスパラのPrimeシリーズのOEMマザーらしい。機能はリテール品と違いは無い。HSDLにはPrimeのマザーがだいぶ増えてきた。A8N-SLI DeluxeとかP35 Neo-Fがこのシリーズだった。当該製品はBIOSバージョンが最初期の0303で、恐らく殆ど活躍の機会が無いままにジャンク品になったものと思われる。

 チップセットはGeforce6150/nForce430である。内蔵ビデオはGF6200より一段下と言う程度。ドライバ的にVista以降に対応しているので、試していないけどWindows10でも完全動作すると思う。つまり現役で使えるマザーとなる。

 ヌビのnForce430リファレンス回路で驚いたのはPORT80hデコーダが正式に組み込まれていた事だ。これは何かと言うと例のPOSTコードの2ケタLED表示である。だがしかし英煤に限らず何処のメーカーもこれを省略しているのが悲しい。自作用マザーではこれを付けるだけでメーカーのサポートがだいぶ楽になる気がするのだが、ハードウェアを追加するより人件費の方が安いのか?(^^;


★問題の個所
m2n_yake

 これが燃えてしまった直後の写真だが、パターンが爛れたようになって浮いている。導通はしていない模様。

 全体を洗ってみたらカーボン層が消えて銅色に光ってきた。ただ1〜2ミリくらい切れているし、全体が板から剥がれて浮いてしまっている。何処かに当たったらバリッと大幅に剥がれそうだ。


★修復する
 配線が太い所なので苦労は無い。線材はラッピングワイヤだが、大電流は流れない上に直流信号なのでハッキリ言って何でも良さそう。
tsunagi
 写真で見るとラッピング線が置いてあるだけに見えるが、面実装(笑)なのでこれでもちゃんと付いている。このままブラブラしていると切れやすいからホットボンドで固めておくか。試しにブザーを鳴らしてみたがかなり音が小さい。銅配線が燃えるほどの電流だったのでダメージがあるのだろう。


★ヒートシンク
nf430_f
 次にサウスをよく見ると、真ん中のコアの部分のレジン層が変質してきているように見える。これは熱による変化ではないだろうか。それとも元からこんな感じなのかな?


nf430_r
 基板裏のコア部分を見ると変色している。やはり相当の発熱があるらしい。という事でこれにはヒートシンクを載せるしかない。このマザーのジャンク死亡品があるとすれば多くはサウスブリッジ死亡なんじゃないか?これはスーパーサウスなので下手すると電源すら入らなくなる。言うまでも無いがサウスブリッジの代替えは入手困難なので修理不能だ。壊れる前に対策しないとね。

 このマザーに限らず、発熱しているサウスには即刻ヒートシンクを載せた方が良い。新品の時からチェックして直ぐに載せよう。致命的に起動しないマザーは高確率でサウスが壊れている。市販品の多くにヒートシンクが載っていないのは不要だからではなく、ただ単にコストダウンの為だろうと思われる。