HSDL.blog.jp

主にラジオを中心としたジャンク・各種実験の同人誌

MS-260

TFTEC(変換名人) USB-SHS2

usb_shs2
 一連の安物USBサウンドアダプタの新顔?で、7.1chサウンド対応らしい。繋がるスピーカーは2つだけなんだけど(^^; 恐らく擬似7.1chだろうが、それ以外にもボリュームやミュートボタンが付いていて、明らかに以前のものより機能アップしている。しかし残念ながら値段も倍近い。チップは一応名の通ったメーカーであるC-MediaのCM108で、聞いた事の無いTENXのTP6911よりはまともかな?という気がする。いや実際はそうでもなかったりするPC界だが…(^^;

 MS-260で最も気になったのは音の割れ。音量に関係なく音が割れていた。ハッキリ言って全く使い物にならない。恐らくスイッチング電源と同じで、出力に平滑フィルターを入れなければならないだろう(注)。この記事によれば、同じ変換名人のUSB-SHSはL-Rが入れ替わっているだけでまともな波形だった。HSDLでは波形は面倒なので見ていない。

 さてUSB-SHS2を実際聞いてみた。MS-260が矩形波の音だとすると、USB-SHS2は正弦波の音がする(^^ 安物サウンドカードの代用としては申し分の無い性能。いや実際バラックだとサウンドカードを差すのが面倒なんだよね。でもボリュームやミュートは動いていない?気がする。ドライバを入れないとダメなのかな。

 ドライバを入れるとUSBの手軽さが失われるが、内蔵ドライバでは7.1chは無理なので仕方が無い。ドライバはメーカーサイトにあるが、CM108のリファレンスドライバそのものだろう。まだ入れてないのでよく判らない。

usbshs2
 D815EEA(SL3XW)にていつものノイズ波形を見てみた。所々にスプリアスが見えるが、全体的にはノイズは少ない方か?(最近は第7世代の見過ぎで点が甘い)。

ms260
 参考までにMS-260も。何だコリャ?録音側に11〜2kHz辺りでローパスフィルターでも入っているんだろうか。これが本当に周波数特性なら録音側は全く使い物にならない。精々通信用(電話用)という感じで、少なくとも音楽用にはならないだろう。


 ま、確かに言えることは「MS-260よりはお勧め」という事。しかし内蔵ドライバで使うなら安い方のUSB-SHSでも良いかもしれない(要L-R入れ替えだが)。やっぱり損したのか?(^^;

USBサウンドの負荷

 東京都にお住まいのNo9さんのリクエストに応えて、例の安物USBサウンドアダプタMS-260の負荷について調べてみた。わざと遅いP!!!667マシン(D815EEA+G200)でやってみる。メモリが100MHzになってしまった。


★USBサウンドなし
pai=3:22
GogoBench=25.86倍速
FR1.01=5.508
3DM2000=1309
PPMark(D3D)=2270
PPMark(OGL)=313

★USBサウンドあり
pai=3:24
GogoBench=25.78倍速
FR1.01=4.993
3DM2000=1308
PPMark(D3D)=2134
PPMark(OGL)=303


 全ての項目でUSBサウンドありが遅くなった。CPUパワーは、サウンドを使わなくても付けているだけである程度消費するらしい。

 負荷はまあ気にしないとしても、このサウンドアダプタは音が酷い。レベル配分を間違っているかのように音が割れている。あと出力のACカップリングコンが見当たらないのだが、これって抜き差しするとSPかチップが壊れるんじゃないか?データシートを見たらClassDうんたら、と書いてあるので良いんだろうけど、ICに直接繋がっているモノを電源入れたまま抜き差ししたら壊れる(長年の経験上)。

 と思ったら既にこの音割れ問題を指摘しているサイトが存在した。最初に読んでおくべきでしたね。基本的にインターネットを信用していないもので…このサイトは信用に値する。買う人はよく読んでおきましょう。解りましたか?No9さん。
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