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ジャンクPCパーツやカメラ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

MSI

MSI RX480M2-IL

 久しぶりにマザーボードの動作記事でも書いてみようと思ったのだがネタが無い。入手10年以内の適当な物件が見当たらないのだ。条件はCPUが一杯あること。それだとintel系しか考えられないが、775以降のは詰まらないので478以前となるとマザーは案外限られている。AMDの方はAM2マザーが近年豊富だがCPUが激少なくて動かす気が起きない。939以前だとかなり少なくなってくる。この辺りかなあ。

(2012/12/12)●PIIIDME
(2014/06/26)MSI RX480M2-IL
(2015/03/11)MSI K8NGM-V H
(2016/09/11)BIOSTAR NF4UL-A9
(2016/10/13)Albatron K8NF4U

 今年新たに何か魅力的な物件を手に入れない限り、この中から順次選ぶしかないのだった。今日はSocket939のRX480M2-ILから行ってみよう。HO多摩和田開店の時に入手したものだ。色々な意味で懐かしい板だね(^^


★注目ポイント
ms7093
 基板はDYNAMIC ELECTRONICSにおいて2005年4週製造。アセンブルは当然その直後だろう。VRMは3相で入力コンはKZE820μF25Vが4/4、出力コンはMBZ1500μF6.3Vが6/10と少ないがまあ水準クラス。基板裏DCもこのクラスとしては非常によくやっている。予想ではK7N2G-Lとか845E MAX2と同じ設計者だと思うのだが、何でこの人の時だけは板品質が良いのだろう?(^^


ics951412ag
 ICS951412はRS・RX480の周辺を構成するクロックジェネレータICである。これの何が困るかと言えばBCLK設定範囲が非常に狭い事だ。規定が200MHzなのでOCは220MHzまでしかできない。全くOCできないイソテルマザーほどじゃないけどこれにはかなりメゲタ。このマザーを長年評価せず放置していたのはこれが半分の理由である。なおBIOSセットアップにはクロック設定機能は無いので自前でSM-BUS経由でクロックジェネレータICを動かさねばならない。フリーソフトのSetFSBClockGenがICS951412AGに対応しているので動く可能性はある。

 もう半分の理由はATIチップセットなのにIGPが無い事。RS480だと楽しいのに。尤も939の動作チェックにはいつもこのマザーが使われている。使えなさを挽回するために無理やり使っている側面もあるが(^^; 全体的に見れば特に可も無し不可も無しかな。このマザーのメインのターゲット層がよく解らないが、上記の通りBIOSやボード上にクロック設定が無いとか、必要最低限のシンプルな板だからOEM採用を期待していたのだろう。


★動かす
 OSはいつものXPではなく、最近π焼き最速タイムをマークしたことで脚光を浴びているWindows Vistaである。件のπ焼きレコードはサンディエゴ3700+だったのでAthlon64と相性が良いのかなーと思って。ここで問題点が発覚。インストール時間が長すぎ(^^;

Vista本体→約20分
SP1→約50分
SP2→約45分
Others→約25分
IE9→約10分

 環境にも依るがこんなものだろう。サービスパックやパッチやIE9を元掛けすれば何と2時間以上節約できることになる。でもSP統合は(特にSP2が)面倒なのでまた今度。

//G093
MB:RX480M2-IL(MS-7093)[Rev1.0/Ver3.9]
CPU:ADA3000DAA4BP LBBLE 0516EPLW
MEM:SanMax(Hynix)PC3200-333-512MB×2
PCI-E:ASUS EAX300LE(RADEON X300+DDR128MB)
IDE1:ST340015A
IDE3:[HSDLDATA1]
NETWORK:RTL8100C(100BASE)
SOUND:ALC658C(AC97 V2.3)
PS:MIRAGE DR-B350ATX(ATX12V Ver1.3)
OS:Windows Vista SP2

 CPUはHSDLの939で最低性能に近いAthlon64 3000+、メモリは2GBだとMEMTEST86+でエラーが出たので1GBに減らした。最低限度でどれだけ動くかも重要なのでこれで良いか。ビデオカードはATIなのでRADEON一択だ。これもHSDLのPCI-Eカードで最下級のRADEON X300を用意した(何故かサブベンダがSONY?OEMか)。HDDはいつものようにIDEオンリー、電源は粗末で有名なDR-B350ATXだ。


device_vista
 インストール直後は"マルチメディア オーディオ コントローラ"に!マークが付いたが他は一発認識。サウンドは蟹AC97最終、ビデオカードはMS内蔵はイヤなのでCC10.2を入れ直す。


device_ati
 これでサウンドもビデオカードも完璧。だがヌビと違って純正ドライバに入れ替えても特に何も変わらないようだ。MSでサポートしていないOGLはアップしているかもしれない。


device_vista2
 これが全デバイス。殆ど標準ドライバで動くようになっているらしい。気分的にはカッコ良い名前を付けたくなるが(^^


system_vista
 インストール直後のコントロールパネル→システム。


system_vista2
 最終的にはこうなった。コピーライトが2006から2007に、メモリが1022MBから1.00GBになっているのが時代の移り変わりを表す。


wei_vista2
 WEIはこうなった。Vistaの場合は5.9が上限で、平均の3.0以上なら快適らしいのだが一応超えている。2006年当時の最下級の市販PCはどのくらいだったのだろう?ちなみに筆者はこれでも充分に実用できそう。その場合メモリはもうちょっと増やしたいけど。


system_7
 Windows7も試してみた。これは「Vista32(DELL版)」の追試でもある。ちゃんと認証されて動作した。デバイスはVistaと同じくサウンド(蟹AC97)だけドライバが入らなかった。


device_7
 全部ドライバが入ったところでCPUをX2 3800+に換えてみる。


wei_7600gs_7
 WEIは7の場合は7.9が上限で、4.0以上なら快適らしい。X300では3.6がやっとだったのでビデオカードをGF7600GS(GIGABYTE GV-NX76G256D-RH)に換えて試した。今度のボトルネックはCPUとメモリとなっている。しかし数値上はこれで当時の平均的なPCという事になる。総額1000円のPCだが充分に使える(^^


d3dx9_28dll
 ちなみに3DMark06はVista、7共にそのままでは動作しない。これはDX9cをインストールする必要がある。


★終わり
 ATIを買収してAMDチップセットの品質は漸くまともになった。RS・RX480は現在のAMDチップセットの源流と言える。このマザーは特筆すべき点は無いものの、小型なのでいつもソケ939CPUの動作チェックに使われている。リファレンスにソコソコ忠実なMSIだからか今のところ不快な症状は出ていない。RX480の評価ならこれ一択で良いのではなかろうか(OCしない前提で)。

MSI P45 Neo(MS-7519)

http://www.msi-computer.co.jp/products/MB/P45_Neo-F.html
 「多数のホワイトボックス/ショップブランドへの採用が物語る安定性」確かにこのシリーズのショップブランド機への採用実績は図抜けている。がしかし、そのお陰で爆死枚数もかなりのものだ。ある程度使い込まれた同機で破損していないのを探すのが困難なくらいだ。部品以外は堅実なので惜しい。


ost_rla680uf
 このP965〜P45 Neoシリーズの特徴の一つであるアタリハズレは健在で、このP45 Neoの場合はCPU周りではなくメモリ周りで判別する。メモリスロット脇に青いOSTが載っていればハズレ、そこがマネ下FL等なら当り品である(青くなければOK^^)。

 このマザーの場合は明らかにハズレ品だが、幸か不幸か殆ど膨張・破損の傾向は認められない。このマザーは使用感がほぼ無いので、単に使わなかったから破損しなかっただけだと思われる。使えば遅かれ早かれ破損するのがハズレ品の宿命だ。


p45neo_vrm
 このマザーの前身であるP35 Neoと比べるとVRM周りには改心が認められ、45では固体電解以外の製品はまだ見た事が無い。その分メモリ周りが手抜きされたのだろう。或いは青いのが大量に余っていたので無理やり使ったとか。厳密に言うとVRM(VRD)にもアタリハズレはあり、当りはOS-CON等日本メーカー製固体電解、ハズレは中華固体電解である。どちらも破損する事はまず無いので気にする必要はないが。


 OST(RLA)は使う前に交換した方が良い。メモリ周りとチップセット周りのを全て交換する。以前これの回路図をチラ見したところでは、このマザーにも一部使われているKZG1000μF6.3V(及び同等品)が付く設計だった。生産で勝手にOST(RLA)に変更されたと思われる(^^

=メモリ周り=
 使用された殆どのP45 Neoはここが破損する。壊さずに使い続けるのは至難の業。

EC18:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC19:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC21:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC22:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC24:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC26:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC28:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC29:Empty→WG1000μF6.3V

=その他=
 確率的にはPCI-E電源のEC37がよく膨らむ。次はMCH用のEC30〜33かな。

EC25:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC30:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC31:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC32:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC33:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC37:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V
EC38:RLA680μF4V→WG1000μF6.3V

OST RLA680μF4V(8φ×9)[28mΩ/750mA]
SEI WG1000μF6.3V(8φ×11.5)[30mΩ/1140mA]

 WGは同サイズ(8φ×11.5)のルビコンMCZで代用可能(容量は極端に違わなければ何でも良い)。検索でよく交換したい人がやってくるので一応書いておく。

K8T NeoにSWを付ける

今日のHSDL[2009/11/12]
パワー&リセットボタン
パワー&リセットボタン

 漸くK8T Neo-FSRにパワー&リセットスイッチを直付けした。HSDLのメインAGPマシンなのに何故か今まで改造されていなかった。


★位置確認
 このマザーにはP6ISA-IIと同じくオンボードIDEチップが載せられるようになっている。このマザーではオプションになっており空いている。機能は同じなので付ける穴も同じで良さそうだが、P6ISA-IIと違って空きスロットが一つしかない。そのため別のホールも探さねばならない。片側は浮いている信号線、もう片側はグラウンドに落ちていればよい。


k8tneo_sw1
 このペアで行くしかないな。位置が偏っているけど同軸上なのでまあいいでしょう。信号線側はどちらも終端抵抗に繋がっている。終端抵抗は実装されていないので浮いているわけだ。


★作業
k8tneo_sw2
 例によって足切り加工したスイッチを穴に差し込む。あとはハンダ付けだけで知識も要らないからアホでもできる。再現性抜群だ(^^


k8tneo_sw3
 この場合はA7V8X-Xと違って裏配線が必要だ。これもジャンパに過ぎないのでビニール線でテキトーに仮付しただけ。同じように配線が必要だったP6ISA-IIよりも配線距離が短い。


★無事動作
k8tneo_sw4
 イヤー快適快適。外付けだとSWが他のマザーに付いていたりしてイラつく事が多かったので精神衛生上大変によろしい。元に戻すのも簡単だし改造を躊躇する理由は無い。

MS-V025について

 去年の「定例会[15/12/08]」にて、見た事が無い変な形状のATI系ビデオカードを発見したので迷わずゲット。HWINFOにてRADEON X300 SE(128MB)と判定されたが、型番をネット検索したところDELLのPCに付いていたカードらしい。このカードもMS-8964と同じく骨皮まで切りつめたOEM用のカードである。非常に興味深いのでちょっと見てみる。


ms_v025
 型番がMS-V025(Ver1.0)ということでMSI製であろう。但し形状から言ってもDELL専用カードだと思われ、MSIに同形状または同型番の製品は無い。メモリが2つしか実装されていないので64ビットのメモリバスと推定できる(だからSE印)。

 基板は寒損等のメモリモジュールでもよく見かけるTRIPOD製で2005年46週製造。分厚くて平坦性は申し分ない。メモリが49週、1117が47週、2.2μHインダクタが44週、ニチコンHC470μFが47週、100μF電解コンが50週製造なので大体のアセンブル時期が判る。少なくとも2005年50週以降の製造である事は確定だ。PCI-EのカードだがASICの中身はAGP版の9600等とほぼ同じだ(ブリッジ接続)。そのためAGP以前しか動かないベンチマークも動作する。


mem_msv025
 メモリは廃肉巣の2.8n(350MHz)品である。64bit接続で2つしか付いていない。メモリバスを減らしてメモリ数を削減するのはコストダウンの常道だが、ここら辺はビデオカードの性能に直接結びつくので出来れば落として欲しくない所だ。実際の動作クロックは後に分るが300MHz(DDR600)である。

 このカードはクーラーにファンは付いていない。つまりファンレスだが、これは静音化も勿論だがコストダウンの効果の方が大きいと思う。つまり手抜き。


vddc_msv025
 VDDCのコントローラは基板裏面にあるRT9232で、このICは設計段階でグラフィックカード用を想定している。スイッチング周波数はRT9232リファレンス回路通りなら200kHzだが未実測だ。スイッチは上側FDS6694+下側FDS6680ASで、この時期のPC用と比べると下側のRdsONがやや高め。

 MS-8964では省略されていたスナバが実装されているのが見える。この辺りは同じメーカーでも製品によって違いが出ているのが面白い。位相補償部分のRCは通常電解コンなので実装されていない。インダクタはMS-8964の1.5μHと違って2.2μHで、これはRV370・RT9232リファレンス設計と同値である。

 出力コンはMS-8964と違いタンタルは無くHC470μF10V×2だけ。ここはDUAL FOOTPRINTなのでSMDタイプも使える。入力コンは思い切ってMLCCオンリーの上にC1002(10μF?)は省略されている。12⇒1.3Vでスイッチング周波数は200kHzだから容量は殆ど必要無い。NX7600GSと同様にこの辺りでコスト低減の努力が図られている。EMI他のお釣りを減らすとしたら、前記のC1002に加えて裏のC2(タンタル)を実装すればよい。

 全体的に見て1.2〜1.3V・10A程度の軽装DC-DCだ。VPU周辺にカネを掛けてもビデオカードとしての性能が上がる訳では無いので、仕様で許される限り部品を切り詰めるのは当然の事と言えよう。OCの場合にはこのマージンの少なさが問題となるわけだが。


q302_msv025
 MVDDCはこのPHD3055で生成されているらしい。このカードで(VDDC以外に)電源と呼ぶに値するのはこれと1117が一つあるばかり。他の雑多な電源は全て流用若しくはシャントレギュレータだけで生成されている。小電流だから可能なのだろうが、格上のビデオカードやマザーボードの事を考えるとシンプルさに驚いたり呆れたり。ちなみに右に見える緑色のシールが貼ってあるICがファームウェア(含BIOS)ROMである。右にある抵抗が以前書いたRV370のSTRAPだ。


ura_msv025
 例によってEMI防止フィルタ・ESD保護ダイオード(基板裏)は全省略。もうアナログは使うなという事か(^^; アナログ主体のHSDLとしては何とか復活させたい。ファンのコネクタは御覧のように省略されたが、その為の配線は生きているので使おうと思えばいつでも使える。


★主要な空き部品
 ()内の数値は確定している。

=コンデンサ=
C2(PCI-E5V_dc):EMPTY
C5(PCI-E12V_dc):EMPTY
C8(PCI-E5V)_dc:CV-BS 100μF16V
C9(PCI-E12V_dc):EMPTY
C300(MVDDC):EMPTY
C307(MVDDC):HC 470μF10V
C407(R):EMPTY(5pF)
C408(G):EMPTY(5pF)
C409(B):EMPTY(5pF)
C441(VESA5V):EMPTY(68pF)
C1000(VDDC_in):MLCC 22μF
C1001(VDDC_in):MLCC 22μF
C1002(VDDC_in):EMPTY
C1005[MC1005](VDDC_out):HC 470μF10V
C1019[MC1019](VDDC_out):HC 470μF10V

=インダクタ=
L20(VDDC_out):FALCO 2.2μH
L60(R):EMPTY(82nH)
L61(G):EMPTY(82nH)
L62(B):EMPTY(82nH)

=ダイオード=
D51(DDCDATA):EMPTY(BAT54S)
D52(DDCCLK):EMPTY(BAT54S)
D53(HSYNC):EMPTY(BAT54S)
D54(YSYNC):EMPTY(BAT54S)
D55(R):EMPTY(BAT54S)
D56(G):EMPTY(BAT54S)
D57(B):EMPTY(BAT54S)


★動作チェック
gpuz_msv025
 GPU-ZだとMemorySize=32MBと出てしまう。もちろんGPU-Zの間違いで実際は128MBだ。クロックは概ね正確。サブベンダはMSIではなくATIになっている。ATIがDELLから受注してMSIで製造させたカードという事か…めんどくせえな。まあ準純正と呼んでよいのかもしれない。


ccc_msv025
 CCCで見るとちゃんと128MBになっている。"Hyper Memory"って何だっけ?あー、思い出した。PCのメインメモリをビデオRAMの一部に使うというセコイ節約技だ。後のAMDチップセットでIGPに外付けRAMを載せるものが出現したが、あれが性能を上げるための積極的な改良に対し、こちらはコストのためビデオカードの搭載メモリを減らすという消極的な改良だ。同時期のヌビの"Turbo Cache"も同様の技術と言えよう。

http://news.mynavi.jp/news/2005/03/25/003.html
 ビデオメモリをHDDにスワップとかバカ言ってるんですが…ATIの放談(漫談?)に突っ込み役が居なかったのか?筆者がPC・ITジャーナリストならこの辺でもう帰る(^^


★ベンチマーク
 ATIだけでなくPCI-Eのビデオカード中で最低性能ランクに入るカードなので性能には期待できないが、それでもどの程度の性能が出るのかは気になるところだ。当面のライバルはAGPの9550や9600SEあたりか?それらと同等か、相手が128ビットだと負ける可能性も高確率でありそう(^^;

bench_msv025

 予想通りクソ遅さは否めない。特に3DMark2001SEでは「いくらなんでも何か間違えているんじゃないか?」とCPUや設定を何回も見直してしまった。尤もAGPのカードは更にこれより下の環境でもっと上の数値を出しているわけで、やはりこのスコアの低さはX300SEの低性能によるものと言うしかない。

 定格で一通りテストした後でATIToolでOCしてみようと思ったら珍現象発生。MAXコアクロックを自動設定したら、テスト中に定格クロックよりも下に落とし始めたのだ。これって定格が無理し過ぎという事なのだろうか?(^^; メモリも定格より下げていたし、これがこのカード特有の現象なのか調べたい気もする。まあヒートシンクだけでファンも無いから過熱するのかもしれないが、最悪を予想をすれば何処かが劣化しているのかもしれない。そもそもメモリチップは350MHzなんだから落とす事は無いと思うんだけど。


★終わり
 メーカー向け廉価カードは色々と工夫が有るので本当に面白い。コストダウンのためにネジ一本でも減らしていく努力はこれからも欠かせないだろう。


★おまけ
>Radeon X300 Vmod
http://www.overclock.net/t/1441314/radeon-x300-vmod
 昔の記事だけど、このカードを改造しようとしている人が居て驚いた。世界は広いな大きいな〜。

RV370GLのSTRAP

 前回修理したMSI製のMS-8964(FireGL V3100)はRV370GLのリファレンス設計となっている(基板はRV380も同じっぽい)。RV3xx系の設定については世間では既にネタ割れしている。動かしても仕方が無い設定が殆どなので教養と言うか、単なる知識としての覚え書き。


★OPTION STRAPS
straps0
 GPUのデフォはROMIDCFG以外は全てゼロとなっている。ROMIDCFGはBIOSROMの種類によって決まる。抵抗は1005の1kΩだ。

STRAP_B_PTX_PWRS_ENB [R201_202]
 物理層のモバイル用省電力設定。デフォで良い。

STRAP_B_PTX_DEEMPH_EN [R203_204]
 物理層のディ・エンファシスの設定。アナログの設定なのか?触る必要は無いだろう。

PCIE_MODE [R207_208,R205_206]
PCI-E1.0(E7525等)とPCI-E1.0A(i915)の切り換え。デフォで1.0Aだ。

STRAP_B_PTX_IEXT [R219_220]
 物理層のモバイル用省電力設定。デフォで良い。

STRAP_FORCE_COMPLIANCE [R221_222]
 オペレーショナルモードとコンプライアンスモードの切り換え。つかコンプライアンスモードって何?多分規格に沿ったモードなんだろうが、それなら通常のオペレーショナルモードは規格外の使い方をしているという事だろうか?(^^;

STRAP_B_PPLL_BW [R223_224]
 PLL帯域の制限切り換え。デフォがフル帯域なので制限する必要もない。

STRAP_DEBUG_ACCESS [R217_218]
 デバッグマルチプレクサを設定する。カードのデバッグだから我々には関係ないね。

ROMIDCFG [R215_216,R213_214,R209_210]
 デフォは1100で、これはM25P05(ST)のIDである。

VIP_DEVICE [R231_232]
 スレーブのVIPホストデバイスが存在するか示す。

*LOWがENABLED(DFFAULT)、HIGHがDISABLEDとなっている。


★MEM_STRAP
 態々設定があるという事は、メモリを載せ替えた場合にはそのメーカーによって設定し直さねばならないのかも。尤もソフト(ATITool)でメモリ設定は書き換えられるらしいが。
straps1


★MEMVMODE
 メモリ電圧の設定。レギュレーターの設定だけではダメなのだろうか?それとも自動で可変するのかな。RV370GLのC6、C7ピンを操作する。電圧モードは以下の通り。
straps2

 DDRという事で2.5Vが標準として、2.8Vは3.3ns(300MHz)以上のメモリで、1.8VはDDR2用なのだろうか?


★VDDC電圧
 これはSTRAPに入れるのはおかしいかもしれないが…。MAX1954、ISL6522共にVref0.8Vなので同じ。何故電圧が2種類あるのか?X300系とX600系の違いか?
straps3

 ISL6522CBは位相補償が必要となる場合があるが、その時はC325とR254で行なう。MAX1954EUBなら必要は無い。当該基板ではC325・R254共に実装されていない。

MS-8964その後

 HSDLブログに於いて「その後」記事が出るのは担当者が甚くお気に入りの製品という事だ。今回はオール固体電解にモデφする。何故壊れてもいない電解コンを交換するか?それはHSDLの戦略的事情によるものだが今はまだ知らなくてもいい(^^


★テキトー観察
 カード上を一見すると、まるで付け忘れたかの様に疎らにしか部品が付いていない。これで動くのならばチョロイもんだよな。だがしかし、部品自体はそれなりに良い物が付いている。OEM先の要望なのかもしれないが、アルミ電解は全ニチコンでタンタルは全AVXでキッチリ揃えられている。生産を分離してから部品メーカーがバラバラになったASUSとはえらい違いだ。省略された電源や部品が多いが、追加機能を使わない限り必要ないモノが多い。


esd_diode
 今まで気にしてなかったけど、静電気・ホットプラグ対策のダイオードが全部省略されている。ついでにEMI防止のFBもCも何もついていない(^^; このラインを辿って行くとVPU直結に近い(Lが2段ある)ので保護は必要だと考える。現状ではVPUが死亡する可能性は皆無ではなかろう。今まで気にしていなかったけど、この時期以降の奴ってみんなこうなのかな?同形状のBAT54S系を入手できたら暇潰しに付けてもいい。


ap431
 黒い5本足はシャントレギュレータで、T3C3(TL431)やA26CL(AP431)が使われていた。基板上の大部分の電源がこれで賄われているのでパーツが少なく見えるわけ。シャントレギュレータ電源はECSの得意技だったな。ちなみにATIリファレンス設計からしてこうなっており、MSIが手抜きしたわけではないので念の為。


c323_324
 C323/324は疑問だ。これはC321/322と並列に入っているタンタルコンだが、ハッキリ言って何も効いていないと思う。リファレンス回路でもオプションとなっているし、筆者なら真っ先に省略するだろうね(^^ 銘柄は不明だが、例えこれがTPSだったとしても高々400mΩ×2でしかない。カタログ上は30mΩ(カタログ上だけだけど^^)のHC470μF10Vに並べても意味が無かろうに。POSCAPかMLCCならまだ解るけど、これだとただの予算の浪費だと思う。このように無用ではあるが、既に実装されている物なので除去はしない(^^


 ヌビリファレンス回路図だと、例えばSII_A3V3_REG(3.3V出力)の出力コンは「47μF6.3Vのアルミ電解コンで、ESR≦760mΩ/リプル150mA(105℃時)を満たす面実装型の5φの物を使え」とか、性能からサイズまで事細かに書いてあるのだが、ATI(AMD)リファレンス回路だと容量と耐圧だけで他は何も書いていない。生産側としては楽で良いが、この辺りが市販製品の品質に影響を与えている可能性もある。この辺り、曾てのintelとVIAのポリシーの違いを思い出させる。


★交換する
 さて、大部分の人は意味がサッパリ判らない解析記事はこの辺でお終い(^^ メインのコンデンサ交換に移る。先ずはVDDC(1.2〜1.3V)から行ってみよう。言うまでも無くVPUのメイン電源だ。


c301
 C301はパッと見て近くに稍大きめのフェライトビーズがあるから入力コンだろう。耐圧が16Vだからソースは12Vということか。HMと言えばカタログデータ上はWGと同じだが二個チンなので一枚落ちのKZH程度だな。ここはラジアルリードしか使えないのが難点だな。


c301_after
 ジャンクコンデンサ入れにOS-CON SVP82μF16Vがあった。その容量と大きさから使い道が無いのだが、能力もサイズ的にもここにピッタリじゃないか?多数並べて使うほど量が無いのでこんな所しか使い道が無い。粗末な上に原価50円のカードにOS-CONはもったいないけど、この部品は全く使うアテが無いのだから構わない。


c321_322
 このC321、322がメインのVDDC出力コンだ。ノーマルはHC470μF10Vが使われている。VDDCは上記の通り極低圧なので、市販の電解コンなら耐圧は何でも良い事になる。上手い具合にSMDのパターンMC321、322も切ってある(Multi Footprint^^)から選択肢は∞だね。これでHC470μF10Vが2本手に入る。

 ここにはマネ下のUD330μF2.0Vを付ける。あまりにも高性能すぎて発振が心配だが、これはノートPCからの外し品で、しかも付け外しを繰り返しているので劣化しているであろうという読みだ(かなりテキトーな希望的観測^^)。発振したら対策するという事で。


c325_r254
 …と思ったけど、転ばぬ先の杖で位相補償用のC325とR254も付けてみた。PWMコントローラがMAX1954だったら必要は無いが、当該板はISL6522なので意味がある。ちなみにR15とC156はスナバである。EMI等が気になる時は付けると良いかも?原作ではR15が1.0Ω、C156が2.2nFとなっている。


c183
 これは3.3V直流しだが、もし電源が付いているのならC183とC184が並列繋ぎで出力コンとなる。これは電源無しなのでC183だけでメモリ電源のDCとなっている。シリーズレギュレータなので代わりは何でも良さそうだな。

 ここはノートPCから外したT520 220μF6.3Vが2つあったので並列にして載せてやる。一寸性能が高過ぎるが劣化しているだろうという読み(^^ これでHC470μF10Vが更に1本手に入った。何故ニチコンHCを集めているかというと他で流用する計画が進行中なのだ。更にそこからまた流用…と「風が吹けば桶屋が儲かる戦略」的な今回の記事なのだ。


c8
 C8は裏のC2と並列になっている3.3VのDCだが、ATIのリファレンス設計では47μFのタンタルコン以上の物を使えとある。劣化はしない部分なので放置でも良いけど全固体式にする為に交換するしかない。

 ここは永久に使うアテが無いと思われたHDDからの外し品T491をここで使う。47μFなので丁度良い。3つあったのでC2とC8両方に付ける(^^ 無駄かもしれないが、外し品は劣化している可能性もあるからな。


c2_after
 裏面のC2も付けたが…邪魔くさい(^^; Dケースは高さがかなりあるのでカードを置いた時にぶち当たるんだな。Vだったらよかったのだが、完璧に付いてしまったのでこのまま行く。


c5
 これで完成かと思ったのだが、3.3VのDCがあれば12Vもあるわな。VGAコネクタの右にある空きパターンC5がそれだった。考えてみればPCI-EピンからB17まで画像信号線の下を電源が通っているのだから、やはり電源ラインにノイズが乗ってしまうのは拙いかもしれない。ということでこれも付ける事にした。

http://www.nix.ru/include/view-photo.html?good_id=47971&pid=2245
http://www.nix.ru/autocatalog/msi/msi_video/42724_top.jpg
 同じ基板でC5が実装されているRX550-TD128E。このC5は省略して良いモノではないと思うのだが…。それにしても似てはいるけどいろいろ部品が変わっている製品だな。

 12Vラインに使える16V以上のタンタルが無い…。必死に探したらHDDから外した10μF35Vを発見した。リファレンス回路では100μF16Vとなっているので、これだと容量が1/10と圧倒的に足りないが致し方ない。心残りだが低周波はマザーのDCに頼ろう(^^


★使用部品
 今回の改造の表目的は固体化だが、裏目的はHC470μFを分捕る事なのだ。今回は殆ど中古部品なので部品代はロハに等しい(^^

=out=
C183,321,322:nichicon HC470μF10V[30mΩ/1230mA]
C301:nichicon HM470μF16V[30mΩ/1140mA]
C8:nichicon SMDアルミ電解100μF16V[NA]

=in=
C5:KEMET T491 10μF35V[1.0Ω/387mA]
C2,8:KEMET T491 47μF10V[700mΩ/463mA]×2
C183,184:KEMET T520 220μF6.3V[7-40mΩ/2.2-5.2A]
C301:OS-CON SVP 82μF16V[40mΩ/2120mA]
C321,322:SP-CAP UD 330μF2.0V[9-15mΩ/3.0-3.4A]
C325:MURATA MLCC 0.1μF50V
R254:KOA 1608 1.5kΩ

合計3円(税込、副資材・電気代・人件費別^^)

 値段が付くのはKOAの抵抗とMURATAのMLCCだけ。HM470μF16Vはいずれ廉価ビデオカードの補修に使われる予感。SMDアルミ電解は再使用はしないで破棄する。


★テスト
 まあ交換前は完全に動いていたカードなので問題無いだろう。固体コンは変動が少ないのでエージングも必要無し。逆に言うとダメージからの復活もしにくいわけだが、今回使用したポリマータンタルはハンダ付け2回目でも性能に問題は無いようだ。今後LDO等に使用する場合は発振などにも留意しておく必要があるだろう。今回の一番の収穫は、はずし部品が問題無く使えたという事(だけ?)。


★一旦終了
ms8964_151111
 何か部品をはぎ取られて捨てられる寸前のカードに見えるな(^^; 欲を言えばC321とC322をSP-CAPではなくT520のような黄色系のタンタルにすれば統一されて良かった。T520の330μF6.3Vがあったはずなのに見当たらなかったんだよね。見栄えの点でちょっと心残りだ。

 だがしかし、これで電解コンの劣化は無くなったので実用価値は高まった。パーツの背が低くなったから、大型ヒートシンクでファンレス化も視野に入ってきた。クリスタルとインダクタに当たらなければ相当大型のヒートシンクでも付けられる。HSDLにはビデオカードのクーラーは山のようにあるのでしばらく遊べそうだ。

MSI 865GM3-FIS

哀愁のマザー


 Slot1〜Socket478時代のマザーは解析していて面白い。各社設計担当の知恵を絞ったせこいコストダウン回路が泣かせる。手抜き回路とは言え曲がりなりにもプロ設計者の回路だから部品さえまともなら大きな破綻は無いが、更に生産部門で部品も安く上げると悲惨なモノが出来上がる。ま、それすらもジャンカーとしては大きな楽しみの一つなのだが(^^

・865GM3で検索したが、どう見てもGM2の写真だった。
http://www.msi-computer.co.jp/product/mb/865GM3-FIS.html
http://www.msi-computer.co.jp/product/mb/large_photo/865GM3.html
 MSIのカタログ文句に拠ればGM3は「プレスコット時代に対応しデザインをブラッシュアップ」だそうです。確かにGMよりは良くなっているが、それはGMのデザインが非常に情けないからだ。GMってノースウッド3GHz以上に対応してるとはとても思えないのだが↓
http://www.msi.com/product/mb/865GM.html
 GM3とGM2には見た目の差は無かった。


★気になるVRMだけ一寸見る
865gm3_fis
 i865Gは478に於ける最高のプラットホームだと思う。天然の欠陥品ぽいICH5に一抹の不安はあるが仕様だけなら一番だ。加えてオンボード機能充実のM-ATXは魅力。MSIらしく構成にソツが無いし、販売力があるから入手もしやすい。世間的には売れ線のマザーと言えよう。雑誌の提灯ライターみたいな文章で体が痒くなってきた?


vrm_865gm3
 設計仕様ではL6710(6709)使用のVRM10準拠で、0.8375V〜1.6000V/90Aとなっている。出力コンデンサは1800μF6.3V×7+1000μF6.3V×2で、インダクタは1.1μH25A×4個。スイッチは上がIPD09N03LAで、下がIPD06N03LAとなっている。L6710って2相コントローラなんだが何で4相なんだろう?そういえばMOSFETドライバが見当たらないな…と思ったら2相のパラとか、かなりヤバげな事をやっている。「2相のパラレル」の意味が解るか?

 通常のパラと違うところはMOSFETがパラになっていないところ。ゲートドライブ回路だけがパラで、他は4相の如く全て独立しているのだ。これってコロンブスの卵?実際は2相なのでリプル平滑に効果は無い(位相がずれていないから)が、流路は4相分、つまり4倍なのでP6マザー級の小さな出力インダクタで大電流を流せるようになるわけ。

 ECSの伝説のキワモノ「非同期整流・多相風パラレルVRM」よりはかなりマシだけど、とにかくこの珍設計VRMによりHSDL殿堂入りが確定的だ。一見4相に見せかける技なのか?でも普通のユーザーはVRMなんて見ませんよ。PCメーカーのOEM担当もアホだから到底理解できないし。コスト的にも性能的にも素直に普通の3相VRMの方が良かったんじゃないか?

 BIOSでの電圧変更は上げしか出来ないが、コントローラの仕様では下げも可能になっている。ただその為にはVIDにDIPスイッチを付けたりするおなじみの改造が必要となる。どうせならBIOSでコントローラの仕様通り動かせるようにして欲しい。その点ではGA-8IG1000系の使い易さに遠く及ばない。

 この時期だと非常に気になるコンデンサだが、出力コンはマネ下FLで全く問題無し。入力も1本だけとは言えFP-CAPが使われている。まあFP-CAPを使った反動か、残りはOSTになってしまった訳だが。OEM先によっては出力コン・入力コン共に全てOSTになっている製品がある。HSDL所有品は当たりの部類なのかもしれない。ちなみにHSDL独自指標である出力コンの実装率は9本中6本で67%だ。これは基板設計にも依るので数値によって良し悪しは一概には言えない。基板設計から減らしていれば同じ6本でも100%になるわけだから。ただ設計部門と生産部門の考え方の違いは表れやすい部分なので、使用部品銘柄と共に気にしている部分である。それよりメモリ周りの電解コンがちとヤバゲ。もう10年モノなので仕方が無いが、間隔を置いて使うと一発でメモリが起動しない(C1エラーで止まる)場合がある。


★テスト
 MSI曰く「プレス子仕様」らしいので、HSDLで一番クロックの高いプレス子SL7KBを載せて動かしてみた。BU-R9550L-C3Hも実戦で使うのは初めてだな。

//G086
MB:865GM3-FIS[Rev1.00/1.3]
CPU:Pentium4 3.0EGHz SL7KB
MEM:512MB(PC3200x2)
VGA:BU-R9550L-C3H[RADEON9550](AGP)
IDE1:ST340012A
IDE3:[HSDLDATA1]
NETWORK:RTL8110S
SOUND:ALC655-AC97
PS:MIRAGE DR-B350ATX

 ここで何とも情けない478特有の?問題発生!リテールCPUクーラーを取り付けると基板が歪むのか起動しないのだ。ケースに取り付けられるのが前提なので致し方ない。代わりに狐製簡易クーラー(片手で取り付けられる^^)を載せたが、他ならぬプレス子の超発熱にどのくらいまで耐えられるか心配だ。グリスは使い捨て用の中華HY-750である。柔らかめなのでヒートスプレッダには良いかな。


memtest_sl7kb
 メモリの数値的には特に悪く無いね。ネトバ系は元々計算エンジンの性能は高い。ただそこへ仕事を持って行く取次の営業マンがバカなだけで…。L2キャッシュが速いのはネトバ時代の特徴で、L2だけなら現在のCore系よりむしろ速いくらい。


memtest_vitesta
 正常に動いたので、メモリを寒損純正一般用から入手後一度も使っていなかったVITESTAに換えてみた。このように2000MB/sを楽々超えてくる。これでもまだ一杯一杯ではない。煮詰めればさらに速くなるハズだ。今回のWindows上のテストは上の寒損純正一般用で行なう。


bench_sl7kb
 ただ実際のベンチにはメモリ速度が反映しないんだよな。3Dベンチでもクロック的には数段格下と言えるAthlonXP系といい勝負になってしまう。HTも多大な効果を発揮しているとは言い難い。シングルスレッドが遅くなる場合があるので±ゼロだったりして。当時ベンチ詐欺と言われた理由がよく解る。午後ベンチでは93.76とGA-8IG1000 Pro-G+SL7KBの91.28を明確に上回ったが、あの時はIGP使用だったかもしれない。

 ここで先日手に入れたnorthwoodのSL6WKをテストしてみる。同じクロックのプレス子SL7KBとどんな違いが出るのだろうか?以前から興味があったのだ。一部ドンクサくなったという噂もあったがどうなのか?


memtest_sl6wk
 何だこりゃ?地のメモリがプレス子より速いぞ!(^^; メモリ設定やキャッシュを見ればインチキしている訳では無いことが判るだろう。そもそもL1キャッシュからしてこちらの方が速い。L2はほぼ同じだがやはり微妙にノースウッドの勝ち。歩留まりを上げるためキャッシュのレイテンシを落としたという話は本当だったようだ。新製品が旧製品に負けてしまうのは一部と言えどもマズイよな…。


bench_sl6wk
 これがHSDL標準ベンチ。ちょっと待て!午後ベンチはプレス子が完敗しているぞ。ノースウッドは100倍に達しようとしているのにプレス子は90倍を超えたばかりだ。CPUクロックで言えば50〜100MHz位の差があるのではなかろうか。純粋な計算力はプレス子の方が上だし、π焼やその他のベンチは何とか勝利したのだが…。プレス子はSSE3を使いまくらない限り価値は無いという事か。本番はやはりソケ775で915と共に使う石なのだろう。いつもながらのイソテルβ版商法を目の当たりにした。この記事は865GM3-FISの記事だが、マザーとは関係ない所で盛り上がってしまったな(^^;


 テストの間にちょっと興味本位で、VRMの隙間に手を突っ込んでFETやインダクタを触ってみたら想像以上に熱くなっていたので驚いた。MOSFETのヒートシンクを見て「大げさな放熱だな…」と思ったのだが大げさではないかも(^^; インダクタもAthlonXPマザーとは次元の違う発熱で、これで出力の電解コンがマネ下FLではなく、例えばOSTのRLAだったとしたら間違いなくぶっ飛ぶだろうな(OSTバージョンを見た事がある)。懸案のCPUクーラーは何とか耐えられた。


★終わり
 このマザーはICH5が壊れやすいという問題があるが、それはイソテルが悪いのであって微星叩きの材料にはならない。ただもう少しメモリ周りの電解コンには金をかけて欲しかった。これらは10年経過して劣化はかなり進んでいる。このマザーに限らないが電解コン入れ替えは必須作業と言えよう。当該マザーはメモリ周りのOSTを交換したいところ。

 それはさておき、格安ならば478入門用として良いマザーだ。ジャンクCPUはその辺にいくらでも転がっているしメモリにも不自由しない。クーラーなど周辺も豊富で足りないモノは何もない。どんなバカな遊びでも気楽にできるのだ。


★おまけ
memtest_512mbit
 上で使ったメモリモジュールは256Mbitチップだが、512Mbitチップだと御覧のように同じ3-3-3-8でもMEMTESTは格段に速くなる。がしかし、速いものが速いのは当然なのでわざと遅いのを使っている。ここまで来ると我慢大会だね(^^

FireGL V3100を動かす

 先日入手したFireGL V3100だが、片方は全く動作しなかった。動作チェックでも指摘した通り、またもやPCI-EのMLCCが砕けて消滅していた。何でこんな所がピンポイントで壊れるんだろう?わざとやっているとしか思えない。がしかし、「ジャンクFIREGL V3200」の時とは違ってランドは全く無事である。これなら捨てるまでもない障害なのでサックリ直して動かしてみたい。


★現時点での犯人
c631_632
 動作の障害となっているのはこれに間違いない。このMLCCは電源のDCではなくデータラインのCCなので無ければ祈っても願っても絶対に動かない。逆に言えば「これさえ直せば完全動作」の可能性が高いので、もしこれが理由で価格が安いのならば買い得ジャンクではある。小汚いのでまずはカード洗いから始めるか。


★洗う(^^;
 良い子の皆さんは決してマネしてはいけません。電解コンへの浸水や接点の腐食ばかりでなく、水を切る時にカードを振ったらハンダ割れの原因にもなるので、そのあたりの事情に無知な人は特に真似しないように。


bara_ms8964
 まずはブラケットやクーラーなどバラせる限りバラす。横着してバラさないで洗うとヒドイ目に合う場合が多い。ビデオカード・ジャンカーの腕はクーラーをいかに早く無傷で外せるか?で決まる(^^ これは中央のピンを抜く奴なので3分もあれば外れる。サーマルコンパウンドは洗う前に有機溶剤を使って完全に除去する。これは50円ジャンクなので中性洗剤までしか使わない。価格によって洗剤まで差を付けるHSDLなのである。洗いあがったカードは傷が少なかったので中古美品となった。


rv370gl
 中身はFireGL名義だったが、ジャンパ抵抗の位置を変えれば色々なカードに変身するのだろう。ちなみに2006年11週とかなり新しい。当時このカードは新品1980円で投げ売りされていたらしいが、RV370の売れ残りの在庫処分の製品だったのかもしれない。


★直す
 外で完全に乾燥したらいよいよ修理本番である。完全に乾燥しないうちは始めてはいけない。まずはランドに残留しているパーツの破片とハンダを掃除する。これをキッチリやらないとまともな修理は望めない。1608以下の超小型パーツを扱える事とハンダ吸い取り線に慣れること。現代のビデオカード修理はそれに尽きる。


c631_632_after
 少なくともこの時期のPCI-Eは全て0.1μF(100nF)で良さそうだ。形状の良い1608なので付けやすい。MLCCのメーカーが違うので色が違ってしまった。色を見なければ修理したとは気づくまい。実は同じ色もあったのだが、筆者自身がどこを直したのか判らなくなりそうなので敢えて違う色にした。


★動かす
hwinfo_ms8964
 先ずはどうでも良いマザーに付けてVGAでチェックする。VGAでノイズも出ず普通に動けばまず完全動作は間違いないだろう。


catalyst8583
 AMDのサイトに行ってこの最終ドライバ8.583をダウンロードする。これはラデに比べ3Dバージョンが古いのだがFireGL系は致し方ない。余談だけどFireGL⇒RADEON化もアリだと思う。ゲホ系のQuadroではどちらのドライバも動くのでそんな心配は無いんだけどな。


gpuz_rv370gl
 正常に認識されて体制は整った。何かベンチマークでも動かしてみようか。公開はしていないがV3200の時に取ったベンチマークがあるので比較してみるか。CPUはここで修理したSLA8Z@333である。


bench_V3100_3200
 PCI-Eのカードと言っても中身はAGPのR300シリーズなので速度に誇るべきものは全く無い。ビデオカードの歴史的にはAGP⇒PCI-Eの過渡期的な製品と言う位置づけだ。中身がAGP石という事で「AGPでしか動かないベンチマーク」も動かせる。V3200とV3100の差は当然ながらクロック分だけだね。

 ちなみにVGA時の消費電力は8Wだった。これはPCI-Eのカードとしては極めて少ない。発熱も勿論最低ランクなのでファンレスもアリかな。


★終わり
zenkei_ms8964
 修理完成したFireGL V3100である。完全に洗ったし、グリスは中華最高グリス(笑)HY-1になったし。粗末だけど結構気に入っているのだ。

 このカードの正体はMSI製のMS-8964(Ver1.1A)だった。基板に番号が書いてあるし、検索すると同デザインの赤いリテール基板が存在している。きっとX300〜FireGL V3100まで色々なバージョンがあるのでしょう(X600も同じか?)。速度的にはATIと言うかPCI-Eカードの最低ランクに位置するが、HSDLでは気楽に使える省電力カードとして今後も使われるだろう。

K7N2G-L改変

MSI K7N2G-Lに関する記事

 前回の続き。今回は全部MLCCである。


★CPUのDC
 直すだけでは骨折り損なので性能アップを図る。具体的には省略されたDCコンを復活させてOCの安定度を増す。


c87_114_1
 これがCPUソケット表のC87とC144だ。オリジナル設計では3216の4.7μFだが、HSDL版は両方とも22μFに増量する。3225の100μFを1つ載せても良かったが、外見的には3216の方がシックリ来る。


c87_114_2
 アルミテープが余っていたのでマスキングしてみた。久々にソケット内を弄るのでやらかしそうな気がしたため(^^ 普段は他人の奴でもない限りやらない。


c87_114_3
 中古なので稍色が違ってしまったな。実は高さも違う(^^; 


c584_585_1
 お次はCPUソケット裏のC584、585である。ランドが長いので3216や3225ではちょっと変かもしれない。


c584_585_2
 これらのMLCCは解体したノートマザーから取り外したものなのでいくら使ってもタダである。こんな折でもないと3225の4.7μF等と言うゴミは消費できない。


★ノースブリッジ下DC
nb_dc_1
 ついでにノースブリッジ下のMLCCも埋める。CPUソケット周りと合わせて、この7つのMLCCはOC時の極限状態で効力を発揮するであろう。前回のWGは特に何の役にも立たないが永久保証付き(^^


nb_dc_2
 これも中古なので何か色違いで汚い。曲がっているのやハンダが汚いのや盛り過ぎなのはMSI謹製だ(^^ 直そうかと思ったけど時間が無いので止めた。


★今回の部品
 MLCCなので全部タダ。ひたすら面倒くさいので人件費がかさむだけ(^^

C 87(CPUソケット内):Empty⇒22μF(3216)
C114(CPUソケット内):Empty⇒22μF(3216)
C584(CPUソケット裏):Empty⇒4.7μF(3225)
C585(CPUソケット裏):Empty⇒4.7μF(3225)
NB裏:0.1μF(1608)×2、1μF(2012)×1


★続く
hwinfo_k7n2g
 これで動くようにはなったがIDEコネクタが無いからHDDが繋げない。ここが最も面倒なんだよな。新しいIDEコネクタを探さねばならないので時間が掛かるかも。

K7N2G-L改変

MSI K7N2G-Lに関する記事

 前回、勘違いにより解体寸前のK7N2G-Lを救出した。今回は使えるように修復する。ついでに稍改造を加えて性能・機能が上がれば良いな。


★VRM修復
 修復って言うか壊れていなかったのに壊した感じ(^^;

kzg2200
 全く問題の無い電解コンを抜かねばならないとは…もったいないが身から出た錆なので文句は言えない。ちなみに以前ここでも書いたがリヴィジョン0BまではKZG2200μF×10本だった(EC8,11,12削除)。

EC 5(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
EC 9(VRM出力):Empty⇒WG3300μF6.3V
EC14(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
EC15(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
EC16(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
EC18(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V
EC19(VRM出力):KZG2200μF6.3V⇒WG3300μF6.3V

Nippon Chemicon KZG2200μF6.3V[13mΩ/2550mA]
SEI WG3300μF6.3V[12mΩ/2800mA]
総計210円(税込、副資材+電気代+人件費別)


mosfet_ht
 パワーMOSFETのヒートシンクには両面テープが付いていたのでグリスに換えてみた。特に意味は無いだろう(^^


★続く
vrm_2
 こんな感じでよろしいかな。EC9は筆者から見ても不要だと思うが、CPUクーラーに影響が無かったのと、付けたらどうなるか?という興味があったので付けた。

 次回はCPUのDCコンを追加する。余裕が有ったらノースブリッジのDCコンも追加する。
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