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ジャンクPCパーツ研究を専門とするブログ
主に東京・多摩地区のハードオフを巡回しています。

P2B-F

今日のHSDL[2010/02/22]

★鱈鯖SL5PU
 先日、友人から変なCPUを借りてしまった。去年ハードオフで105円で買ったという鱈鯖である。HSDLも保有している普通のSL5PUだが、
sl5pu_mod
 裏を見ると、何と数本ピンが無くなっている。無くなったピンは事故ではなく意図的に折っているようだ。これは昔流行った鱈鯖非対応機の為のピン折りではなかろうか。面白いので鱈非対応機で動かしてみることにした。

 まずはHSDLの特攻一番機、D815EEAである。これは鱈には対応していない普通の815マザーである。…でやってみたがサッパリ起動する気配は無い。Vcoreは正常に1.45V供給されているのでVIDの読み取りミス(事例多数)とかではないようだ。聞けば友人宅でも815では起動せず、アポロ133T(ちなみにこの興隆6M694T)だけで動いたとの事。機能自体は失われていない完動品のようだ。じゃあ何で起動しないのだろう。元々非対応機の為のピン折りじゃないのか?

 ヤケクソで河童ゲタに付けてWS440BXに差してみた。このスロ1ゲタは2010/01/24に買ったGA-6R7PRO(+は間違い)で、今回ついでに動作チェックも行なう。しかしこれも電源を入れると全く反応しない。Vcoreは1.45Vとこれも正常に供給されている。がくー。これが動いたら興奮鼻血ブー物だったのだが(ちなみにゲタ自体は河童で正常動作した)。だんだん泥沼だが、今度はSAHARA3810超改造品(BIOS鱈対応)だ。しかしこれもダメ。BEEP音がしないのでCPU自体動作していないと思われる。P2B-Fもまったくシカトされた。

 という事で、目に付く所にあったノーマルSlot1、Socket370機では動かないようだ。前オーナーは一体何で動かしていたんだろうか(^^;それともこれって他になんか呪いがいるのかな?


★P2B-Fその後
 改造終了したP2B-Fを動かしてみた。SL3CCをいきなりFSB133で起動してみたが、何とも情けない事にBIOSポスト画面で固まった。改造の成果は全く現れていないようだ(^ω^)

 元々このSL3CC(改)はHSDLのP!!!450の中で最も耐性の低いハズレ品だった。だから特攻用になったわけだが、これのボトルネックはVcoreやVttじゃないのだろう。メモリは余裕だし、内部キャッシュが足を引っ張っている可能性が高い。最高クロックは以前と変わらず558.0MHz(124x4.5)で、速度は394MB/sだった。もっとも124と133の間で僅かに向上している可能性もあるんだけどね。

 付け加えれば電圧上昇、所謂喝入れなどは行なっていない。これをやるのは邪道とは思わないが、改造家としては負けたような気がするのだ。当たりコア探しや特殊冷却にしてもまた然り。多くの人が持っている普通の物を使って、他人より優れた結果を出した時に初めて成功と呼べる。


★鯖落ちてる?
 THE OVERCLOCKING WORLD RECORD DATABASEにアクセスできない(403Forbidden)。滅多に行かないのだが、たまに見ようと思うと落ちてんだもんな。JP鯖(転送?)もダメっぽい。

P2B-Fモディファイ その8

 感動?の最終回…流石に飽きた。

P2B-Fモディファイ その1
P2B-Fモディファイ その2
P2B-Fモディファイ その3
P2B-Fモディファイ その4
P2B-Fモディファイ その5
P2B-Fモディファイ その6
P2B-Fモディファイ その7


★波形
inductor_current
 これはいつものVcore最終波形ではなくInductor Currentである。実はL12を交換したので不安で仕方が無かったのだ。設計・製作に自信が無いわけではなく、本当にコアがT50-52B互換品なのか自信が無かったから(^^; このコア見栄えだけで選択したからなあ。でもこれを見た感じではノーマルより勝るとも劣らない感じ。後ろ(コンデンサ)が強化されている影響も多少ある。

 曲がりなりにも直流なので直線に近ければ近いほど良いが、無駄に良くしても性能向上には何の意味もない。無闇にコストが上がるだけである。これに対し動的リプルの改善は性能向上に直接寄与する。効果としては急激な過負荷に対する安定性、定格電圧でのOCの安定性などが増す(注)。まあ通常は定常リプルが向上していれば動的リプルも確実に向上していると言える(が過信は禁物)。スイッチング周波数はテキトー計測の時の204.4kHzから205.2kHzに変化したが誤差の範囲だ(気温によって微妙に異なるっぽい)。コントローラはHIP6019BCB、スイッチは上下とも32N03-L(H.S名義)である。

注:OC特性が良くなるとは言っても、(当たり前の話だが)改造によってコアの限界が伸びる訳ではない。ただコア限界を極められるようになるだけだ。P2B-FのVRMは河童以降ではその限界さえ極められないのだが…。何しろPII450(13.6A)時代の設計だから、河童700が定格限界と言うことになる。


★やっと終わった…。

=テスト用のレジスタ設定=
52h:04→HostBus Fast Data Ready
76h:0F→SDRAM Control Register
77h:00→Add clock delay
78h:02→DRAM Idle Timer

 現在64Mbit×16のDIMMを4枚載せている(512MB)。チップセットの容量限界の半分しかないが、電力的にはこれでフル負荷と言えよう。理論上は全てのチップがフル稼働することは無いが、待機電流もあるので載せてみるに越した事は無い。これが動けば何を載せても問題は出ないはず。


 長期連載もこれにて終了。新品の三洋は高価だったが何とか500円以下に収まる。CPUを載せたテストは今後必要に応じて発表する。飛躍的にOCが伸びるとは思っていないが、過去にFSB133で動きそうで動かないSL3CCを実用可能な安定度で動かしたい。


★おまけ
 前回の冒頭で「適当に付けても大丈夫」と書いたが、これは勿論アルミ非固体電解コンデンサの話で、超低ESRの固体電解となると話は違ってくる。

 他人のP2B-Fを、チョーシこいて10本全部固体電解(6SEPC470M)にしてみたら見事に発振したm9(^Д^) Intersil(HARRIS)の石はどれも外部補償なので、ノーマル回路のままでは全固体化は不可能っぽい。ノーマル回路は(YXG、LXZ、LEが付くので)位相補償は殆どしていない。直すのは面倒なので半分だけLXZ1000μF6.3Vに戻してしまった。やっぱり内部に極を持つRCやお手軽USが最強なのか?と思う今日この頃(注)。

 ちなみに全負荷周波数帯に於いて全て発振しているわけではない。低負荷、高負荷も関係あるが一部の周波数帯域だけ発振するようだ。もしかすると実用できてしまうかもしれないが、クロックを変えると極度に不調になったり、極端な場合は特定の高負荷アプリだけが落ちたりする。ノーマルのWS440BX(OS-CON×2〜4)みたいに実用範囲外の低負荷(つまり実害は無い)で発振しているのもある。アレは最初何故なのか解らなかった。

 発振した状態はマザーによって異なるが、筆者の場合はInductor Currentが妙に丸っこい波になった。波の高さ(リプル)はインダクタンスやキャパシタンスによるのでこの場合は関係ない。負荷によっても異なるが、正常なものはノコギリ状の三角波になる。この状況になると多くのアマチュアは性能が上がったと勘違いするハズ(綺麗に見えるから)。

注:実際にRC、USシリーズで全固体を試したわけではない。殆ど全固体と変わらないこんなのはやったことがあるけど。しかし注意しないとRCでも前記事のようになってしまう事がある。訳も解らずテキトーにコンデンサ交換するのは止めよう。外部補償のIntersil(HARRIS)は特に注意した方が良い。コントローラがHIP、ISLシリーズで、中華製のプアなコンデンサの付いたマザーは要注意と言える。寿命を延ばそうと固体にしたら、コンデンサは全く無事だがコントローラICやパワーMOSFETが燃えたとか笑えない冗談になったり…。コンデンサだけ長持ちさせても仕方が無いわけで(形而上学的寿命もあるし…)。

P2B-Fモディファイ その7

 やっと全部交換した。

P2B-Fモディファイ その1
P2B-Fモディファイ その2
P2B-Fモディファイ その3
P2B-Fモディファイ その4
P2B-Fモディファイ その5
P2B-Fモディファイ その6


★第5次交換
l12_mod
 まずはインダクタL12を交換してしまおう。巻き線のPEWが中古品なので汚い。巻き方も不器用でちょっとカッコ悪いけど、まあこれは計測用なので我慢する。なお元のインダクタを外すと下に4μHと書いてあるが、勿論これは直流重畳前の値である。シミュレーションをこの値でやっていた大学院生が居たのでバカにしておくm9(^^

 インダクタを付けてスペースを眺めていたら、1本だけWG3300μF6.3Vが付きそうな気がしてきた。
wg3300u
 おおバッチリではないか。シミュレーション結果が変わってくるから後で直しておこう。

 容量はWG1800μF×9+WG3300μF×1で19500μFである。大容量を繋いで喜んでいると一部の偏執オーディオヲタみたいでイヤなんだけど、P6世代PCにこれだけの大容量を搭載した例はあまり見た事が無いので興味深い。合成ESRは1.55mΩだから、あのP6世代最大の欠陥品P!!!1.13GHzでも理論上は余裕綽々。


★部品リスト
 新たに買うならWG1800μF6.3Vではなく1500μF6.3Vでも良い(注)。ノーマルは1000μだがP!!!では足りないと思う。300kHzや2相電源ならそれで良いんだろうけど。L12インダクタは仮のもので、いずれもっと最適化した奴を付ける予定。その時は見栄えにも拘りたい。

CE6:LE1000μF6.3V→WG3300μF6.3V
CE7〜12,15,16,50:LE1000μF6.3V×10
→WG1800μF6.3V×10
L12:T50-52B(相当品),#16,10t
→T50-52B(相当品),#22x3,6t
合計287円、総額485円(銭単位切り上げ、副資材別)

注:WG1500μF6.3V(8φ)にはWGLとWGL2がある。1800μF6.3V(8φ)と同等なのはWGL2の方。


vrm_mod
 8mm背が高くなりHSDL常用のSL3CCのファンレスは当たって付けづらい。リテール品やライザーカードは全く当たらないので問題なし。


 ここで波形を載せたいところだったが、またもやTPを切り落としてしまった。手で押さえながら観測してみたらソコソコ良い波形だった。波形とテストは次回という事で。今回で終わらせるつもりだったのに…(^^;

P2B-Fモディファイ その6

 約一年半も絶不調連載中。今回はどこまで進むのだろう…?

P2B-Fモディファイ その1
P2B-Fモディファイ その2
P2B-Fモディファイ その3
P2B-Fモディファイ その4
P2B-Fモディファイ その5


★早速抜きます
 元から付いているのは(ハズレ品なので)TAYEH1000μF6.3Vである。これは仕様上はルビコンYXG相当と考えて良かろう。前回までの改造でこの10本以外は全て日本メーカー製コンデンサに置き換わっている。

remove
 スッカリ抜いてスッキリしました。これで中華製コンデンサは全てボード上から消え去った。抜くのは実に簡単だった。無鉛ハンダではないからか?尤もパワープレーンも小さいけど。

tayeh_le
 これが抜いたTAYEH[LE]1000μF6.3V×10。このコンデンサが膨らんだ症例は今まで報告されていない。尤もこのTAYEHバージョン自体が少ないので(多くがYXG)、P!!!1GHzとかで常用したらアッサリ死ぬ可能性もある。


 抜いてみて気付いたのだが、スペースが予想以上に少ないことが判った。これでは楽しみにしていた12.5φのKZH5600μF6.3V×5は勿論、三洋WG3300μF6.3Vすら危ないかもしれない。事実12.5φで試したら、付くには付くがCPUが当たってしまって付けられない。10φだとライザーカードは問題ないが、SL3CCファンレスは後ろの金具が当たってしまうのでコンデンサが曲がる。使用目的のある改造ではないし、差すCPUは決まっているわけではない。汎用性が無くなる改造は問題外と言える。最初からWG1800μF6.3Vの10本並べに走るしか無さそうだ。遊べないので意欲がだんだん無くなってきた。

 ガックリ来たので今回はここまで。

P2B-Fモディファイ その5

 最近は全くハンダゴテを握る気になれないので何も改造していない。これでは下手になる一方だから、練習がてら簡単な作業をしてみる(コテ先も買ったことだし)。もうずいぶん長いこと放置しているP2B-Fである。

P2B-Fモディファイ その1
P2B-Fモディファイ その2
P2B-Fモディファイ その3
P2B-Fモディファイ その4


★第4次交換
3v_reg1
 今回は3.3Vレギュレータのコンデンサを交換する。これはソケ7マザーのVRM部にも匹敵する非同期整流DC-DCコンバータである。コントローラはVRMのHIP6019BCBが兼任する。コンデンサは5本ともTAYEH[LE]1000μF6.3Vが使われている。リヴィジョンによってYXGだったりLZHだったりする。恐らくYXGが一番多く、TAYEHのこれは明らかにハズレ品。

 CE23、CE27が入力コンデンサであるが、その前のインダクタが存在しない。長めの配線を引っ張って、VRMの入力Lと兼用しているのだ。全く以って不届きな設計である。これだとVRMのリプルノイズが3.3Vに、また3.3VのがVRMに相互に流れ込むことになる。配線が非常に長いのでインダクタ代わりになっているが、当然ながら経路にノイズをブチまくので非常によろしくない。このマザーで最もイヤな手抜きがこの部分である。そんなにビンボー臭くコストを下げたいなら、WS440BXやBH-6みたいにATX電源から直流しにすればいいと思うが…。

 解決策はインダクタでデカップリングするしかないが、入れる場所が無いので今回はコンデンサ交換だけで我慢しておく。外見が汚くても良いならDIMMレバーの辺りのパターンを切ってSMDのFBとかインダクタを挿入する(10A流せる物)。大きな物はレバーに当たってメモリが付かなくなるので使えないだろう。


3v_reg2
 YXGはVRM入力から流用。これは20mmと背が高いので、ケースに入れるとドライブベイの長めの機器にぶち当たるかもしれない。ウチではケースに入れることはないだろうが、いずれ別のに交換する可能性はある。FJはビデオカードから流用。8φの1000μFは三洋WGがあるが、出力に付けると安定性が不安なのでこれでテストしてみる。

 ちなみに整流用ショットキーDiを高性能の物に変えると変換効率が上がるが、消費電力を下げるとか発熱を下げるとか、そういうダイナミックな効果は特に期待できない。所詮は効率の低い非同期整流だし、やるだけ無駄ってことですね。


★部品リスト
CE23,27:TAYEH[LE]1000μF6.3V×2
→松下FJ1000μF6.3V×2
CE24,26,28:TAYEH[LE]1000μF6.3V×3
→ルビコンYXG1000μF6.3V×3
合計0円、総額277円(銭単位切り上げ)

 今回の改造で、本当はVRM出力も換えたかったが、TAYEHを10本抜くのが面倒になってきたのでここまでとする。


★オマケ1
gyaku
 前回の改造後、動作チェックしてから放置していたのだが…やっちまったな。CE29が±逆に付いているではないか。まあ低電圧の3.3Vなので特に何も起こらないが、漏れ電流がちょっと大きいのであまり良くない状態。しかし折角逆に付けたのだから放置してみるか?(^ω^) ちなみに爆発したりはしない。更に低い1.5Vくらいだとアルミ電解の耐圧内だから、そのまま寿命期間を全うする可能性が高い。勿論メーカー保証はされないけど。


★オマケ2
kotesaki
 先日買ったコテ先だ。先端が斜めにつぶれた形状で、ラジアルリードのパーツにはノーマルコテ先より熱が伝わりやすい。初心者がよく選ぶコテだし、これをデフォで付ければいいように思うが…。このコテのユーザーで、微細な精密プリント基板を扱う人は少ないと思う。

 しかし最近のコテ先は鍍金の質が高くて耐久性が高いな。これならアマチュアの使用頻度なら一生持ちそうだ。筆者もコテは複数有るので、恐らくもうこのコテ先を買うことは無いと思う。昔のようにコテ先を鑢で削ることも永久に無いだろう。

P2B-Fモディファイ その4

 前回Vttのコンデンサを強化したら、気のせいかCPUの認識率が良くなった気がする。メカ的な要因ではないのだろうか(もしくはメカ+電気的要因)。たぶん偶然だろうけど、悪くなるよりは良いんじゃないかと思ったり。


★第3次交換
 今回は中物交換。USB、5VSB、ISA/PCI/AGP、Vmemなど。これで周辺は粗方固まる。

CE2:TAYEH[LE]1000μF6.3V→ルビコンYXG220μF25V
CE18:なし→松下[FC]470μF25V
CE20:なし→松下[FC]470μF25V
CE21,22:TAYEH1000μF6.3V×2→FC470μF25V×2
CE25,29,101:なし→松下[FC]470μF25V×3
CE31,102:なし→日本ケミコンKZH680μF25V×2
5VSB(CE103):TAYEH1000μF6.3V→PR330μF6.3V

合計90円(銭単位切り上げ)、総額198円(銭単位切り上げ)


vmem_before
 この辺りもあまり良くない。Vmemは想定されているのはルビコンYXG1000μF6.3V×5だと思うのだが、実際はTAYEH[LE]1000μF6.3V×2になっている(注)。普通に使うなら要らないのだろうが、元々このマザーは、440BXリファレンスにはないDIMM4マザーなので設計の×5が相応しい。容量は5000μFも要らないと思うが。

注:このロットはハズレ品で通常はルビコンYXGが使われている。また日本ケミコンLXZ採用品もある。



vmem_after
 そこで松下FCを5本積んで470μF×5=2350μF(ほぼ同量)で妥協する。1箇所の大容量より、周辺に満遍なく配置して様子を見る作戦。日ケミKZH390μF25Vの方がサイズ的にも良さそうに思えるが、古い松下[FC]470μF25V(Z=68mΩ、1050mA、10φ×16mm)を使い切りたいのでこうなった(多少太く見えるのでカッコ悪い)。メモリが1本だけだと反って不調になる可能性もある。


usb_sb_pci_before
 SB5VとUSBのコンデンサも交換する。まだ持つと思うがTAYEHは全て消えてもらう予定なので仕方無しに。AGPやPCIのデカップリングは全て省略されていたので復活させる。必要ないけどISAの奴も追加。


usb_sb_pci_after
 スタンバイ5Vはノーマルより退歩したが、VRMのコンデンサ実装の邪魔なので6.3φにしたかった。これって何で出力コンデンサと並んでいるんだろうか?デザイン的にここがいいのかな?



 これで周辺は強化された(つもり)。次回はいよいよ大物交換だ。しかし迷っているので何時になることやら…。

P2B-Fモディファイ その3

 2008年の放置記事、8ヶ月ぶりに復活!(最初の写真の日付が2008/06/27だった…)

P2B-Fモディファイ その1
P2B-Fモディファイ その2


 漸くもう1台のP2B-F(改)も発見された。破棄したEP-8KTAからフラッシュROMを流用して書き換え、電源を入れたら無事動作した(注:以上は2008年11月の話)。尤も既に改造を始めてしまっているので、今更「動かない!」等と言われてもヒジョーに困るわけだが…(^^;

 現在の不具合としてはCPUの認識が悪いが、電気的な難しい原因ではなくSC242スロットが緩いだけだと思われる。端子を起こしたり磨いたりしたら直るだろう。HSDLではリテンションを使わないから緩みやすいのかもしれない(だからと言って使う気は無い)。


★第2次交換
 前回は部品流用のためVRM入力だけ換えた。今回はVtt等の周辺を換える。省略コンデンサの復活が多い。

CE1,3,4,17:前回交換
CE30:なし→ニチコンPJ22μF50V
CE32:TAYEH[MI]100μF16→日本ケミコンKY220μF10V
CE33:なし→日本ケミコンKY220μF10V
CE34:なし→ニチコンPR330μF6.3V
CE35:なし→ニチコンPJ22μF50V
CT11:第1回に交換
L15:0Ω→FB(メーカー不明)
Vtt追加:なし→2.2μF3.5V?×3

合計109円(銭単位切り上げ、前回迄の改造部品も含む)


 この系統のマザーは「フォトショップ問題」でおなじみだが、ここがこのマザーの最も弱点と言われているVtt1.5部分。P2B-FはP2B-Sよりはマシだが、それでも他社製マザーより弱い感じ。

 設計ではVRMコントローラに支配される2SD1802の出力を、100μF10V通常電解×2、タンタル10μF16V、MLCC0.1μFで受けている。しかし製造側で100μFを削除。そのためここが弱点になった訳だ。減らすどころか、むしろ設計値でも足りないくらいだと思うのだが…。
vtt1
 そこで設計値よりやや強化する。容量は倍増してしかも低インピーダンス物に交換。なお曲がりなりにもLDOなので、大容量の固体電解を付けると不調になる可能性がある。


vtt2
 加えて裏ランドに、耐圧が低くて使い道のなかった2.2μF3.5V(?)を付けられる限り付ける。と言っても3つしか付かなかった。これでVttは万全、とまでは行かなくてもソコソコ満足できる。あとはライザーカード上で何とかしてもらおう。


other_before
 何か埋めないと落ち着かない症候群が再発した。一番意味がありそうなのはL15、以下CE34、CE35、CE30と続く。3つの電解コンデンサは本当はVttでも使われている100μFなのだろうが、CE30,35にはもったいないので余っているPJ22μF50Vにした。CE34はもっと容量が欲しいが、CPUに影響が出そう(ぶち当たる)なので諦める。
other_after


 懸案のフォトショップ5〜6でテストしようと思ったが、ウチではメモリ不足(256〜512MB)でスワップしてしまいテストにならない。他のメモリ負荷では全く問題は起きていない。HSDLはどう考えてもライトユーザーですね。

続く。

P2B-Fモディファイ その2

 改造途中で放置されているマシンが多いが、引越しの際に完璧に梱包してしまったので出すのが億劫なのであった。この記事も7月9日から放置されていた。

P2B-Fモディファイ その1


 本日の作業はVRM入力電解コンデンサの交換。元はルビコン[YXG]1000μF6.3V×4なので能力に問題はないが、別件でこのYXGが必要なので予定通り松下[FC]1000μF16Vに交換した。基板設計上10φのコンデンサが付くようになっており、FCの方が見栄えが良い。
yxg_fc

ORG:ルビコン[YXG]1000μF6.3V(8φ×20mm)
=69mΩ/1050mA
MOD:松下(Panasonic)FC1000μF16V
=45mΩ/1440mA

 電解コンデンサのランクとしてはFCはYXGとほぼ同等だが、耐圧の関係でFCのサイズが一回り大きいので耐リプル性能は大幅に上昇する。4本立てだから1GHzでも耐えられるハズ。実はこのP2B-Fは一度も実用した事が無いので劣化は少ない。交換する必然性も無きに等しいが、これはあくまで部品目当てと言うことで。

 以前も書いた通りFLASHROMが無いため動作確認していないのだが、こんなにどんどん改造を進めてしまっていいものだろうか。動かなかったら涙目だな(笑)。

P2B-Fモディファイ

 前回書いたVtt1.5Vの容量の問題は主にSC242のP!!!の問題で、FPGAのライザーカードを付けている場合にはそれほど重要ではない。ゲタ上で対策が出来る(してある)からだ。効果が少ないと言った方がいいか。但し筆者はノーマルで満足なゲタに出会ったことは無い(Web上でも)。
vtt15v
 この場合Rdが存在するので、ボード上のCT5、CE32はCPUのデカップリングにはならない。このRdは自然に存在する抵抗分なので除くことは出来ない。少なくて数10mΩ、多ければ数100mΩのR分がある。この抵抗分は悪いばかりではなく、これ自体がデカップリングの効用にもなる。これはCdのESRとRdのR分で分圧されるため。Cd次第ではRdは大き目でも良いかも。1.6V位放り込んで抵抗で電圧降下して1.5Vまで落とすとか…何か発熱しそうだな。やはりCdを良くする以外にないか。


patch
 以前に書いた通り洗ったら動かなくなったのだが、実はそれは筆者の誤解であることが判明した(前回記事参照)。そこで一応修理してみる。少々キタネーけど表からの修理が無理だったので仕方が無い。早速試そうと思ったが、もう一台のP2B-Fが行方不明で動かせない(BIOSROMを兼用している)。でも多分大丈夫でしょう。

 何で傷が付いたのかはいまだに分らない。洗う前からなっていたのを忘れていたのかもしれない。マザーは星の数ほどあるので、よほど印象深い物以外は覚えていなくても不思議ではないが…。


ct11
 サウスブリッジ付近のCT11を追加した。本当は10μFなのだが、破棄HDDからの流用品である富士通のタンタル4.7μFを付けた。何でこんな微妙な所から付けるかというと、現段階ではまだ動作確認されていないので捨て部品しか付けられないわけ。


★プラン
p2bf_org
 MS17はMOSPECの20V1AショットキーDiでこれがステアリング・ダイオードだ。15A流すには心許ないように見えるが、P_P最大では25Aなので問題とはならない。本当は電流より速度が心配なのだが。リードアキシャルなら実験でアモビーズを付けようと思ったが残念でした。ただしアモビーズを付けると速度は遅くなるので諸刃の剣。

 出力の電解コンデンサをKZH5600μF6.3Vに交換する。もちろんスペース的に同じ数だけ付くわけは無いので、だいたい1本置きに4本並べてみる。12.5φなのでヒートシンクによってはぶち当たる可能性が高い。たったこれだけ並べただけでも、容量は22400μFとノーマルの倍以上である。またESR的にも3.25mΩと充分な性能を得られる。多少カッコ悪いので最終的には8φの三洋WGに交換する可能性もある。

 出力インダクタは重いので10Tから7Tまで落とす。これでインダクタンスは約1/2となってインダクタカレント・リプルが確実に倍増するが、KZH×4にとっては蚊に刺された程度のリプルである(ノーマルでも計算上はOK)。これで過渡特性は改善されるだろう。

L2[T50-52B(注),#16x10t]
15A:2.32uH/3.66m
L2[T50-52B,#16x7t]
15A:1.40uH/2.62m

注:コアがT50-52Bでないものがある(灰色のコア)。これは数値が変わってくると思う。

 出力インダクタの平坦性に大きく期待する時代は終わり、時代は如何に抵抗分を減らすかということに重点が移っている(その為の多相電源だ)。いい加減「消費電力低減競争」に移って欲しいものだが、速度にロマンを追い求めてきたコンピュータ・アーキテクトにとって、それは敗北と同義なんでしょうね。ま技術者っていつの時代もKYだから。

p2bf_mod
 入力は三洋WX1500μF6.3Vと松下FC1000μF16Vで迷ったが値段的にFCを採用。これを4本並べることでノーマルの倍近い性能を発揮する。やはり10φの方が選択の余地が大きく弄りやすい。入力インダクタはメンドーなので放置したが、本当は6T位に落としたほうが良い。


 今まで見たコントロールICは全て、補正を含むリカバリー期間は概ね100μs程度のようだ(実測値)。そこでシミュレーションの負荷を500μsから100μsに戻した。電圧低下の程度としては充分に近似した波形が得られる。
p2bf_trr
 赤ラインが元の回路。電圧低下は100mVに達しておりSL4KL/SL4BRでは無視できない。一方緑ラインの改良型は45mV以下と定格を上回っている。静的なリプルは1/3に減少。



 さて完成はいつになるだろうか。やり始めたらあっという間だろうが。実は改造より撮影の方が遥かに面倒という噂がある(改造しながら撮影するから)。しかし分野は違えどカメラマンが撮影嫌いって言うのも(^^;

古のマザーP2B-F[Rev1.00]その2

★省略コンデンサ

 列挙してみたら何と13箇所もある。要らない部分も多いが、Vtt1.5Vのように必要な物でもバッサリやられているので信用できない。99%はコストダウンのための部品節約と考えてよい。これは設計部ではなく生産部の仕業である。筆者は生産の人間なので痛いほどよく解る(^^;

 基本的には省略されている部分は全て補完する。パターンを起こした時点で存在した物は、バグ取りで外した物を除けば必要でない物は無いハズ。もちろん付いていないICの周辺コンデンサは不要である。

 なお前回も書いたが、このマザーはVio3.3Vを自前で生成する。故にATX3.3Vは全く使用されない。また電圧は若干高めの3.5V前後となっている。タンタルの耐圧には注意しなくてはいけない。



★AGPバススロット以南の省略

・CE31,102(3.3V)
 AGPバススロット3.3Vのデカップリング用。AGPのビデオカード次第だがこれは是非とも必要だろう。これを付けずにビデオカードを差すと、ビデオカードから発するノイズがメモリに影響を与える。

・CE18(5V)
 説明するまでも無いがPCIバスの5Vである。もしPCIバススロットを使わないのであれば必要はない。筆者は見栄えのために付けた。

・CE20(5V)
 説明するまでも無いがISAバスの5Vである。もしISAバススロットを使わないのであれば必要はない。筆者は見栄えのために付けた。古代のサウンドブラスター16〜64を使っている人は是非付けよう。これは電力的には意外に重い負荷で、テクラムのマザーで電解コンが膨らんだことがある。

・CT11(3.3V)
 無論サウスブリッジに供給する電源だろう。無くても動くがリファレンス通りならあったほうが良いハズ。タンタル系の10〜22μFならば何でもよい。耐圧は6V以上を用いる。

・CE30(5V以下)
 AS97127Fに供給する電源だと思われる。5VをD16で降圧してから供給する。このD16は降圧の為だけの存在だろう。殆ど電流が流れないので、わざわざレギュレータICを使うまでもないと考えたのか。

・CE35(5VSB)
 これは5VSBの電源である。常に通電されるので劣化には注意が必要だ。スタンバイを使わないのなら必要ない。筆者は見栄えのために付けた。


 AGPやPCIバスの奴は規格上は必要ないはずだが、それには「市場にある全てのカードが理想的なデカップリングを行なっている」と言う全く夢のような条件が付く。ということで現実的にはこれは絶対に必要になるわけだ。原因不明のバス関連のエラーは無くなるかもしれない(期待しない方が良いが…)。



★AGPバススロット以北の省略

・CE33(1.5V)
 省略の中で実害が出ているもの。実害とは例のフォトショップにおけるフリーズ問題のこと。この時の反省を踏まえて後継機では埋められたが、それでも全く足りていない気がする。CT5、CE32共々強化する必要がある。

・CE34(3.3V)
 CPUの主にキャッシュ用3.3Vの供給用。これの省略は解せないが、SC242はライザーカードだからそちらに任せるということだろうか。なおCE36も3.3Vだが、CE34の経路なので付けてはいけない(CE34経路のインピーダンスは下げてはいけない)。

・CE25,29,101(3.3V)
 Vmem用のデカップリング。3.3V直流し以外には必要ないかもしれないが、何となく見栄えの関係で付けてみたい。容量はCE21,22との兼ね合いで決める。

・L15
 番外でVclkのデカップリング用インダクタ。これには0Ωが付いているが、クロックシンセサイザ・デザインガイド的にはFBを付けなくてはいけない。電源ラインなので直流だけ通せばよいはず。まあ付けても効果は判らないだろうけどインテル的には付けたい。


 波形を見た感じでは、Vcoreは劣化が見られないので太いのはまだ大丈夫だろう。元々あまり使われていなかったような気がする。思うに前オーナーは、FlashROMを他に流用してから使わずに放置していたのではないかな。



 改造プラン構築まで行かなかった。果たして間に合うのかどうか。
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