HSDL.blog.jp

主にラジオを中心としたジャンク・各種実験の同人誌

PC-9801

PC-9801DA2起動

 昨日の続き。今回はモニターを繋いでみる。


★24kHz対応モニター
 ご存じの通りPC-9801DAはノーマルでは水平同期24kHzまでしか出せないので、現在売られている液晶モニターは対応出来ない場合が殆どだ。昔の製品でもIBM-PC系向けの海外製品は当然対応していない。だがHSDLにある昔の横長ではないナナオは対応しているのが多い。ナナオに限らず日本メーカーの昔の自社製品は記載が無くとも多少期待できる。全く対応していないのは外国製OEM品だろう。

=24k正式対応=
FlexScan L887(20.1吋)
FlexScan L557(17吋)
FlexScan L367(15吋)

=24k未対応=
FlexScan S2243W(22吋)
FlexScan L461(16吋)
FlexScan L350(15吋)

 この中から何を選ぶか?あまり拡大するとドットのアラが目立つので15吋のL367で行ってみるか。今回はWindowsを入れる訳ではないし640×400ドットだからこれで充分だ。


★CPU
 このDAには前回書いた通りハイパーメモリCPU(EUB-H0M)とENL-16M×2が付いていたのだが、Windows95を動かすわけではないのでこれは外す。DAのオリジナルを味わうべく386に戻すのだ。


a80386dx20
 漸くオリジナル386を発見した。これかそのまま差し替え可能なCx486DLCくらいがDOSマシンにはお似合いだ。ただクロックは25MHzくらいに上げたい気もする。32ビットCPUの始まりの石である。286以前とは仮想86モードの越えられない壁がある。筆者は286ユーザーだったので色々動かなくなったソフトが出てきてメゲタ。ネコ電だけだけどDOS6.2さえインストールできなくなったからな(あとATOK8も^^)。


cx486dlc_1
 これがそのCx486DLC-25GPである。クロックが25MHzのものである。どれも変わらないという話も聞いた事があるが確認していない。今の若い人はこの石を知らないと思うので書いておくと、これは386をそのまま置き換えられる486互換CPUという事になる。


cx486dlc_2
 実は2つ持っている。DAが2台なのでこれも2つ持っていたのだろう。PK-486Dと言うのはエロデータの型番で、これをアクセラレータとして販売していたのだ。


a80387dx20
 これは挿さないでも良いか(^^; 色々と評判の悪い石だが、何となく魅かれるものがあったので持っている。クソ高かった思い出だけがある。MS-FORTRANでは激速になるのだが肝心のパッケージが無い。QuickBASICだとソコソコ速くなるがNECのBASICだと全くと言って良いくらい変化が無かったような。MS-Cでは試した事が無いので知らない。


cx83d87
 これはサイリクスの387互換FPUプロセッサだ。この当時はイソテル純正などを使うのは情弱・酔狂しかいなかった。何しろ全ての面で互換チップの方が遥かに優れていたのだから。今では信じられない話だが。


iit3c87
 これも今となっては貴重な387互換FPU(x87)である。何でこんなに一杯FPUを持っているかというと科学技術計算が筆者の本領だったから。当時PC&周辺&ソフトに○○○○万円かけたという噂もある(田舎で新築マンションが買えるよ…)。ま、半分は業務だが。今では信じられないだろうが日本中がお金持ちのバブリーな時代でした(^^


cpu
 この時期のCPU(486まで)ってどちら向きにもささるんだよな。切欠きを間違えないようにしないといけないので神経を使う。この向きで良いんだよね?それにしてもスッキリしたCPU周りだな。DCがほとんど見当たらない。これで安定動作するのだろうか?


★繋ぐ
 実は動かすにあたってモニターの水平同期対応以外に更に大きな障害がある。むしろこちらの方が問題はより大きい。それは他ならぬコネクタである。この時期のネコ電PCのアナログRGBコネクタはPCのVGAとは互換性が全く無い2列なのだ。


argb15p
 これをPC/ATのVGAコネクタに変換しない限り接続できない。これが一番のハンデと言えよう。コネクタ自体を付け替えれば根本から解決だが、ビンテージPCのオリジナルを崩すのは可能な限り避けたい。少なくともHSDLではオリジナルのコネクタが壊れない限り交換する気は無い。でも錆びているからまともに動くのか不安だな(^^;


argb_vga
 そのため変換には変換コネクタを使うしかない。HSDLが所有しているのは変換ケーブルである。変換コネクタはその性質上後ろに大幅に出っ張るのが気に食わないのでこれが良いよな。下のはアクセラレータに付属していた純正品だと思う。上のはまだ通販などで売っているらしい。アキバでは少なくとも10年前には店頭で新品を300〜500円くらいで売っていた。


★動いた
biospost
 懐かしいピーポー音(DAだからピポッだが^^)がして起動した。このPC-9801DA2がまだ普通に動く事が判っただけでも収穫だ。この機種はFM音源が標準搭載されているのでゲーム機としても広く普及した。筆者もゲームマシンとしてしか使っていなかったと記憶している。


640x400
 VGA相当からXGAへのサイズ拡大(ソフトウェア補完スムージング)だが殆ど違和感は感じない。完全に平坦なうえに低反射で写真が撮りやすいとか、ブラウン管の専用モニターとは違った味がある。何より格段に省電力なのが嬉しいところ。


pc9801ra35l
 さてこれからどうする?取りあえずこの内蔵HDDを取り付けてDA5化してDOS6.2をインストールしてから考えよう。このPC-9801RA-35L(SASI-40MB^^)がまだ動くかどうか怪しいが、長くなってきたのでそれはまた次回に。尤も春シーズンに入って筆者と98の出番が今後あるかどうか甚だ心許ないが…。


★今回のまとめ

・PC-9801DAは使用状況にもよるが今でも動く。諦めずに動かしてみよう!
PC-9801系を放置している人は可及的速やかに内蔵ニッカド電池を外そう!
・PC-9801DAは多くの液晶モニターで動かせる。モニター問題は解決だね。


★おまけ
http://avionics.cocolog-nifty.com/retoro/2013/02/pc-9801ra51cpu-.html
http://avionics.cocolog-nifty.com/retoro/2013/02/pc-9801ra51i386.html
 2013年の記事だが、↑こちらの方がPC-9801RA51(386)でWindows95を動かしてHDBenchも走らせてます。恐ろしい事にπ焼きもちゃんと動いている(^^; その他、超懐かしいアクセラレータを見られたのでチョイ感動した。HSDLにも95あるから入れてみるかな?でもうちの場合はHDDがネックなんだよな。何しろSCSIは最大でも512MBしかなかったような…。

http://page23.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/o168511108
 これニッカドの代わりにCR2032のホルダーが付いているけど、そのままの回路ならCR2032に充電されてしまうぜ?滅多に電源を入れなければ気が付かないかもしれんが、いずれリチウム電池が液漏れあるいは破裂するよ。落札者は何で質問しないのかな?突っ込みどころは他にも一杯あるが、まあ筆者が買う訳じゃないから良いか(^^

PC-9801DA2起動

>PC-9801FAの動作デモがツクモで実施中、アイオー製液晶をアピール
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/wakiba/find/1010003.html

 もう半年以上前の記事だが、上の記事を見てHSDLでもやってみたくなった。98は毎日いつでも見えるところにあるので紛失はしないのだ(^^


★PC-9801DA2
9801da_1
 その前にこのDAは動くのか?動かないと記事が成立せずに赤っ恥をかく。最後に動いたのは確か前世紀だから確実に16年以上は動作していない事になる。前回動かした時は未使用品並みの美品だったが、移転時の輸送や台代わりに使われていたので殆ど使われないまま傷・汚れだらけになった。実はHSDLの買い物記事の写真で撮影台になっていたのがRXとこのDAである(DAは2台所有)。

 まずは開けてみよう。いきなり電源を入れて、もし電解コンが死にかけていたら爆発するかもしれない。それ以上に危険なのはバックアップ用の内蔵ニッカド電池だ。これが吹いていると基板配線が腐食してお亡くなりになっている可能性が高い(=再起不能)。恐る恐る蓋を開ける。


9801da_2
 まず懸案の電池を見てみる。アッ!アカンわ粉ふいとるわ。特に漏れた形跡はないのだが電池外しちまうか?配線が腐食しかけているがこれは電蝕の一種だろうか。電池はそのうちアキバで買ってこよう。いや待てよ?これニッカド電池よりもEDLCの方が良いかも知れんぞ。半年や一年に一度動かすとか、いつ動かすのか分らない98は新品電池を付けても充電されないから再び劣化損傷するだけだ。電池は高価だしEDLC化の検討の余地は大きいな。


9801da_3
9801da_4
 電池はニッパーで切り取った。腐食損傷しているのはグラウンド側なので何とかなりそうだ。スペースがあるのでたとえ回路が損傷していても自前で組めばいい。

 メインボードは特に問題は無さそう。そう言えばこの時期の板は元々アルミ電解コンは極少だった。このDAはカスタムチップが増えて回路も大幅に簡単になっている。大がかりなVRMはこの時代には存在しない。電源から見れば牧歌的な良い時代だったね。


9801da_5
 心配の一つが電源ユニットPU463Aだ。出力コンに四級塩電解コンが使われていたという話をインターネット上でチラッと読んだ事がある。時期的にそうであっても不思議はないというか確度は高い。これはトーキン製のようだ。トーキン製は良くてサンケン製が壊れやすいらしいが自分で確認したわけではないので全く信用していない。インターネット情報に生命(この場合98のだが^^)を預けるのはアホ。所詮シロートの戯言世界だから。


9801da_6
 特に外見は問題無さそうだが20年くらい?動かしていないので心配だ。暫くの間電圧エージングするしかない。エージングと言っても大した事はしない。ただ単に電源を入れて放置するだけだ。アルミ電解コンはいずれ全交換できればいいな。出力に使用されているのはNケミコンのSXEだった。

 2、3時間経っても大丈夫そうだったので組み直す。ホコリは多少掃除したけど他は特に何もしていない。未塗装部分は粉を吹いたような錆が出ているのが保存環境の悪さを物語る。錆はピカールで、傷は汚れにも見えるので磨きこめば取れるかもしれない。現在は寒いのでヤル気は無いが。


9801da_7
 色々付属品が付いていた。これはメルコのハイパーメモリCPUって奴か。Cバスには不明メーカーのSCSIボード(SMIT、加賀電子製?)が入っていた。メモリはメルコの内蔵タイプEDA-4000Rだ。CPUはオリジナル386を探して載せる予定。CPUは捨ててはいないはずなのでまだあるだろう。


★続く
 今回は98DAを開けただけで終わってしまったが、次回はいよいよモニターを接続して動かしてみる。動くかな?それ以前に早くCPUを見つけないと。



おまけコーナー(^^


★四級塩アルミ電解ランキング
 既に滅亡しているので超今更だが、レクイエム代わりに代表的と思われる四級塩アルミ電解コンデンサの格付けをしてみた(見た事のあるラジアルリードのみ)。隣との差は僅かなのであまり気にしなくても良いけど、最下級と最上級ではインピーダンスは2:1くらいは違う事に留意してほしい。これらはメーカーサイトで現状はデータシートが入手できないのが多いので参考程度にはなるだろう。

高性能>HFZ=LXF>PL>PY=RSH>1ランクを超える差>RSG>PR≒HFQ>SXE=PF>HF>HFE>低性能

HFZ,HFQ,HF,HFE=Panasonic
LXF,SXE=NipponChemicon
PL,PY,PR,PF=nichicon
RSH,RSG=ELNA

 HFZ〜RSHは低インピーダンス・アルミ電解だが、RSG〜HFEはインピーダンス規定された高温度対応長寿命一般用アルミ電解と言えないこともない。スイッチング電源を設計するにあたってはインピーダンスを知らねばリプル計算できないので規定したのだろう。参考までに現役の非水系アルミ電解である東信UTWRZをランキングに入れると「1ランクを超える差」という所に当て嵌まる。全品種の丁度中間の性能なので、四級塩アルミ電解は全てUTWRZで置き換えられると思われる。

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